JP2828266B2 - 酒造用堅型研削式精米装置 - Google Patents

酒造用堅型研削式精米装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は酒造用竪型研削式精米装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、酒造米用の精米機として竪型研削式精米機が用
いられてきた。無孔の精白筒を備え、循環手段により精
白室内を何回も通過しながら高精白度の酒米を精米する
竪型研削式精米機にあっては、米粒が精白室で何度も精
米される間に穀温が上昇するとともに含水率が低下する
ことにより米粒の組織が変化して品質が劣化し、更に、
循環時、特に除糠の際に乾燥気味の風(大気)と接触す
る際、亀裂を生じることがあった。
しかし、だからといって、穀温を下げるために精白室
内へ直接通風することは、米粒の水分をますます低下さ
せることになるので、精白筒を囲繞(にょう)する空室
を設け、この空室内に水等の流体を流通させて(ウォー
タージャケット)間接的に米粒の温度上昇を抑える研削
式精米機の精白室冷却装置について、本発明者は先に提
案した(技願昭63−269061)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、冷却水やガスを精白筒の周囲に流通させる
だけでは放熱効果ははかばかしくなく、更に、水を利用
する場合は水が漏出してカビを発生する等、不衛生にな
りがちであり、しかも、水を循環させるため、装置全体
が大型化する傾向がある。
本発明はこの点にかんがみ、衛生的に、しかも効率よ
く精白筒の放熱を行い、もって、米粒温度上昇を抑える
ことのできる酒造用竪型研削式精米装置を提供すること
を技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記問題点を解決するため、本発明の竪型研削式精米
装置は、精白筒の外周壁に放熱用のヒートパイプを植設
したものである。
そして、精白筒又は循環路に米粒加湿手段を設けると
よい。
また、精白筒及び循環路一切を気密状の外壁内に配設
すると効果的である。
更に、ミスト発生器と湿度検出器とを設けたり、ダン
パー、排風機及び温度検出器を設けて外壁内の湿度や温
度を制御するとよい。
〔作用及び効果〕
精米時に発生する熱は小型で熱交換量の大きいヒート
パイプによって効率的に機外に放熱され、米粒は異常に
高温となることがなく、したがって水分の蒸発等による
品質低下を招くことがなく、水冷方式による水漏れ事故
やカビ等を発生することがなく衛生的である。
そして、精白筒又は循環路に設けた米粒加湿手段によ
り、精米中に米粒から失われる水分を補うことができ、
品質劣化を防止する。
また、精白筒及び循環路を外壁内に設けると、ヒート
パイプから発散される熱によって外壁内雰囲気が適度な
温度に保持されるとともに温度も大気中へ逃げないの
で、精白室から排出された米粒が除糠のための風に触れ
ても亀裂を生じることがない。
更に、湿度検出器又は温度検出器によって外壁内の雰
囲気を大気に関わりなく精米に適する状態に保持するこ
とにより、米粒の品質を劣化させることなく、より効率
的に精米を行うことができる。
〔発明の実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の好適な一実施例につい
て詳述する。垂直方向に延びる箱状の外壁1をほぼ気密
に形成し、適宜な箇所に給風口2と排風口3とを開口す
る。そして、給風口2にはモータ4で開閉作動するダン
パ5を装着し、排風口3にはモータ7と共に排風機6を
設ける。また、外壁1内には湿度検出器8と温度検出器
9とを壁面に固着し、これらの検出器8,9は操作盤10に
内蔵する制御部57に接続される。
外壁1内のほぼ中央部にはタンク11が吊るした状態に
設けられ、タンク11の下端はスクリューコンペア12を介
して精米機13の供給口14に連結し、同上端は揚穀機15の
吐出部に設けた循環用シュートパイプ16に連結してあ
る。そして、揚穀機15下部の正面壁には供給口17を開口
するとともにホッパ18を設け、このホッパー18と精米機
13の排出樋19との間には除糠手段としての振動ふるい20
を横設する。振動ふるい20の集糠ホッパー21は、ブロア
22及び搬送パイプ22aを介してバッグフィルタ23に連結
される。また、揚穀機15の上端には上部軸に連動・連結
してモータ24を設け、吐出部には下端を外壁1外部に臨
ませた排出用シュートパイプ25を前記循環用シュートバ
イプ16と分岐して設け、この分岐部にはモータ27で作動
する切換弁26を設ける。揚穀機15下端部の側面壁には外
部用の供給ホッパー58を設ける。
次に、精米機13について説明する(第2図参照)。精
米機13は、いわゆる竪型研削式と呼称されるものであ
り、無孔の精白筒28内に主軸29を回転自在に立設する。
すなわち、主軸29の上端は鉄板30に固着した軸受31によ
って支承され、その下端は、下端部に形成した中空部32
にモータ33のシャフト34を嵌入し、ボルト35によって締
着してある。前記モータ33は架台36に固着され、インバ
ータ方式等による変速手段を備えている。また、精白筒
13の底板37の直上には中空部を有する下部フィードロー
ラ38を主軸29に軸着し、以下順に上方に、各々中空部を
有する下部ミリングローラ39、上部フィードローラ40及
び上部ミリングローラ41を一体に軸着し、これにより、
上・下部のミリングローラ39,41と精白筒28との間を主
要部とする精白室59を形成する。そして、上部ミリング
ローラ41上には押さえ板42を当接するとともにナット43
で締着し、前記押さえ板42の周縁部には下方に突設する
蹴出し爪44を複数個設ける。
精白筒13の上端寄りには排出口45を開口し、この排出
口45に排出樋19を設けるとともに、排出口45に向けて付
勢する抵抗板46を装着する(付勢手段は図示せず)。ま
た、主軸29は上端を開口して中空状となすとともに、軸
受31の開口部31aに連絡する送風機47を設け、上・下の
ミリングローラ39,41の中空部を冷却すべく噴風孔48を
適宜穿設する。更に、精白筒13の下端に円弧状に開口49
を設けるとともに排風路50を形成し、この排風路50は排
風管52によって排風機51に連結される。
精白筒13の外周壁にはヒートパイプ35を斜め上方に向
けて多数植設する。ヒートパイプ53は真空中に媒体液を
注入したもので、上端部にはヒートフィン53aを備え
る。また、外壁1内には水槽54を設け、この水槽に連結
してミスト発生器55を設けるとともに、供給用のスクリ
ューコンベア12のコンベアケース12aの一部を開口して
ミスト発生用のノズル56を臨ませる。なお、本実施例に
おいてはノズル56をコンベアケース12aに設けたが、米
粒の循環流路又は精米機13のいずれでもよく、また、精
米機13は、いわゆる流下式のものでもよい。
以下、上記実施例における具体的作動について説明す
る。供給ホッパー58に投入される米粒(玄米)は、揚穀
機15及び循環用シュートパイプ16を経てタンク11内に張
り込まれる。そして、図外のモータを起動してスクリュ
ーコンベア12を駆動させると、米粒は下部フィードロー
ラ38によって精白室59側へ送穀され、下部ミリングロー
ラ39による研削作用を受けた後、更に、上部フィードロ
ーラ40によって揚穀されて上部ミリングローラ41による
研削作用を受け、蹴出し爪44により抵抗板46に抗して排
出口45から吐出し、排出樋19を経て振動ふるい20に供給
される。振動ふるい20によって揚穀機15のホッパ18に搬
送される間に糠及び砕米を除去するのであるが、いわゆ
るキシミ防止のため、除糠量を調節して一部の糠を米粒
と共に循環させる。精白室59内の米粒は、各ミリングロ
ーラ39,41にそれぞれ交番的に接触し、ローラ表面の砥
粒の切刃により局部的に破壊される。米粒は破壊される
熱エネルギー並びに米粒間及び米粒と精白筒との接触に
よる摩擦エネルギーのために温度上昇する。
こうして、揚穀機15によって揚送された米粒は、タン
ク11を経て再び精米機13に供給されて精米され、以下、
同様に循環して高精白度の米粒(白米)に加工され、そ
れとともに米温がますます上昇し、米粒に含まれる水分
が失なわれることになるが、精白筒28外周壁に植設した
ヒートパイプ53によって精白筒28の温度上昇を抑え、間
接的に米粒温度の上昇を防いでいる。すなわち、精白室
59内での米温の上昇が精白筒28に伝わり、この熱により
ヒートパイプ53内の媒体液が気化し、この気化熱によっ
て精白筒28を冷やす。気化したガスはパイプ内を上昇
し、ヒートフィン53aによって冷やされ、この熱がヒー
トフィン53aから放出された後、再び液体となって降下
する。このようにして、精白筒28の熱はヒートフィン53
aから発散されることになる。なお、ヒートフィン53aを
冷却するファンを設けると、ヒートパイプ53の機能を高
めることになって効果的である。
また、運転開始後しばらく経過して米粒の含水率があ
る程度低下してきた時点、例えば12%を割った時点でノ
ズル56から米粒に対してミストを噴射し、直接加湿を行
う(経験上12%以上で加湿すると精米が進まない)。こ
れにより、精米で失なわれる水分を補給し、品質の劣化
を防ぐ。
更に、湿度検出器8及び温度検出器9により外壁1内
の湿度・温度を検出し、外壁1内を精米に最適の湿度・
温度に保持するように働く。すなわち、外壁1内の湿度
が低いときは、制御部57を介してミスト発生器55を作動
させ、雰囲気湿度を、例えば75%〜90%に保持する。一
方、雰囲気の温度は、運転開始とともに上昇するので、
例えば25〜30℃に保持するよう、制御部57を介してダン
パ5のモータ4並びに排風機6のモータ7を起動させ、
適宜に外気を取り入れる。なお、高温地帯では外壁1内
の雰囲気を冷却する空気冷却装置を設ける場合がある。
このように、外壁1内の雰囲気を精米に適する湿度及
び温度に保持することにより、精米が効率よく行われる
とともに、振動ふるい20において除糠用の風を受けても
米粒に亀裂が生じたりすることがない。
また、送風機47により主軸29の中空部に供給される風
が、噴風孔48から各ミリングローラ39,41内の中空部に
噴射され、各ミリングローラ39,41が極度に高温になる
のを防止するように働く。更に、精白筒28底部にたまる
糠等は、精白筒28下端の開口49から排風機51によって除
去される。
所定の精白度に精米された米粒は、切換弁26の切換え
により排出用シュートパイプ25から次工程に送られる。
また、振動ふるい20によって除去された糠は、バッグフ
ィルタ23に収集される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部破断正面図、第2図は
第1図の一部拡大断面図、第3図は第1図の一部拡大
図、第4図は制御ブロック図である。 1……外壁、2……給風口、3……排風口、4……モー
タ、5……ダンパ、6……排風機、7……モータ、8…
…湿度検出器、9……温度検出器、10……操作盤、11…
…タンク、12……スクリューコンベア、3……精米機、
14……供給口、15……揚穀機、16……循環用シュートパ
イプ、17……供給口、18……ホッパ、19……排出樋、20
……振動ふるい、21……集糠ホッパー、22……ブロア、
23……バッグフィルタ、24……モータ、25……排出用シ
ュートパイプ、26……切換弁、27……モータ、28……精
白筒、29……主軸、30……天板、31……軸受、32……中
空部、33……モータ、34……シャフト、35……ボルト、
36……架台、37……底板、38……下部フィードローラ、
39……下部ミリングローラ、40……上部フィードロー
ラ、41……上部フィードローラ、42……押さえ板、43…
…ナット、44……蹴出し爪、45……排出口、46……抵抗
板、47……送風機、48……噴風孔、49……開口、50……
排風路、51……排風機、52……排風管、53……ヒートパ
イプ、54……水槽、55……ミスト発生器、56……ノズ
ル、57……制御部、58……供給ホッパー、59……精白
室。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立設した無孔の精白筒内に研削式精白転子
    を回転自在に内装し、この精白転子と前記精白筒内との
    間隙を主要部とする精白室を形成するとともに、この精
    白室へ通じる供給口と排出口とを設け、この供給口と排
    出口とを、除糠手段、揚穀機及びタンクからなる循環路
    によって連絡してなる酒造用竪型研削式精米装置におい
    て、前記精白筒の外周壁に放熱用のヒートパイプを植設
    したことを特徴とする酒造用竪型研削式精米装置。
  2. 【請求項2】上記精白室又は循環路に米粒加湿手段を設
    けてなる請求項(1)記載の酒造用竪型研削式精米装
    置。
  3. 【請求項3】上記精白筒及び循環路を気密状の外壁内に
    配設してなる請求項(1)又は(2)記載の酒造用竪型
    研削式精米装置。
  4. 【請求項4】上記外壁内にミスト発生器及び湿度検出器
    を設け、外壁内を精米に適する湿度に保持するよう、前
    記ミスト発生器と湿度検出器とを制御部を介して接続し
    てなる請求項(3)記載の酒造用竪型研削式精米装置。
  5. 【請求項5】上記外壁に、ダンパーを備えた給風口と、
    排風機を備えた排風口とを開設するとともに、外壁内に
    温度検出器を設け、外壁内を精米に適する温度に保持す
    るよう、前記温度検出器と前記排風機及びダンパーとを
    制御部を介して接続してなる請求項(3)記載の酒造用
    竪型研削式精米装置。
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