JP3042989B2 - 穀物乾燥装置 - Google Patents

穀物乾燥装置

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JP3042989B2
JP3042989B2 JP9136803A JP13680397A JP3042989B2 JP 3042989 B2 JP3042989 B2 JP 3042989B2 JP 9136803 A JP9136803 A JP 9136803A JP 13680397 A JP13680397 A JP 13680397A JP 3042989 B2 JP3042989 B2 JP 3042989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籾等の穀物の乾燥
に用いられる穀物乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、籾は熱風乾燥機等で乾燥させた後
に籾摺機にかけて籾摺りすることにより籾から籾殻を除
去して玄米とするが、熱風乾燥直後の籾は摂氏30度ほ
どに帯熱している。このため、熱風乾燥してから籾摺機
にかけるまで、帯熱した状態で籾を放置すると籾が熟れ
て品質が劣化する。しかしながら、熱風乾燥直後の籾
(すなわち、帯熱した籾)を籾摺機にかけると玄米の表
面に傷が付く(所謂「肌ずれ」が生じる)。したがっ
て、通常は、穀物乾燥機とは別に設けられた籾タンクへ
籾を排出して、籾タンク内で籾が充分に冷めるのを待っ
てから籾を籾摺機にかけている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、籾タン
ク内で籾の温度が常温となるまでには通常で3〜5日を
要するため作業効率が悪いという問題があった。
【0004】本発明は上記事実を考慮し、熱風乾燥後の
籾等の穀物を短時間で冷却できる穀物乾燥装置を得るこ
とが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の穀物乾燥
装置は、機体内に穀物を収容する穀槽が設けられると共
に、前記穀槽に収容した穀物を前記機体内で循環させな
がら乾燥熱風を供給して穀物を乾燥させる穀物乾燥装置
であって、外周部に多数の通気孔が形成されると共に前
記穀槽内に設けられ、前記穀槽に収容された穀物層に埋
設される筒状の吸気筒と、前記吸気筒へ接続され、前記
吸気筒の内部に負圧を生じさせて前記穀物層内の空気を
吸引して前記機体外へ排気する吸気手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0006】上記構成の穀物乾燥装置によれば、穀槽に
収容された穀物は機体内で循環されながら供給された乾
燥熱風によって乾燥される。次いで、乾燥熱風による乾
燥が終了してから乾燥熱風の供給を停止し、代わりに吸
気手段を作動させると、吸気筒内に負圧が生じて通気孔
から穀物層内の空気が吸引され、吸気手段を介して機体
外へ排気される。また、吸気筒の通気孔から空気が吸引
されると、穀物層間へ新たに常温の空気が取り込まれ
る。このため、穀物層間での熱の滞留を防止でき、乾燥
後の穀物を機体の穀槽内で短時間で冷却できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係る穀物乾燥装置10の縦断面図が示されている。
また、図2には図1の2−2線に沿った縦断面図が示さ
れており、図3には図1の3−3線に沿った横断面図が
示されている。
【0008】これらの図に示されるように、穀物乾燥装
置10は機体12を備えている。機体12は左右一対の
側壁14、前面壁16、後面壁18、天井壁20及び底
壁22によって構成される穀物乾燥装置10の外枠で、
上下に高く前後に長い箱状とされている。
【0009】図1及び図2に示されるように、機体12
の上部内洞は穀槽24とされている。また下部には乾燥
部26が配設されている。図3に示されるように、乾燥
部26には、左右の側壁14の上下方向略中央部内面か
ら左右方向中央部位に向け傾斜して下降する一対の通気
性の排風路隔壁28が正面視(図2図示状態)において
漏斗状に形成され、機体前後方向(前面壁16と後面壁
18との間)に架け渡されている。この排風路隔壁28
と側壁14との間に排風路32が形成されている。
【0010】図2に示されるように、排風路隔壁28の
機体内方側には、排風路隔壁28と平行、すなわち側壁
14に対して傾斜する一対の通気性の導風路隔壁34
が、排風路隔壁28と同様に機体12の前後方向に架け
渡されている。導風路隔壁34の上部は機体内方に向け
て屈曲し、さらに上端部は互いに連続結合されている。
このため対向する導風路隔壁34によって囲まれる部分
が正面視において菱形状の導風路38となっている。
【0011】図2に示されるように、排風路隔壁28上
部と導風路隔壁34上部との間には、導風路38と同様
に正面視菱形状の通気性の隔壁40が配置されており、
この隔壁40によって補助導風路42が構成さている。
導風路38と補助導風路42との間、補助導風路42と
排風路32との間、及び導風路38と排風路32との間
が穀槽24内の籾が流下する穀物流下路46となってい
る。
【0012】図3に示されるように、排風路隔壁28及
び導風路隔壁34の一端は前面壁16に連結されてい
る。前面壁16には、外気導入口30が形成されると共
に導風ダクト36が取り付けられており、導風路38に
連通する導風連通路64が設けられている。この導風ダ
クト36は、前面にスリット状の空気流入孔44が形成
されており、外気Wが流入可能となっている。このた
め、外気Wは導風連通路64を通って外気導入口30か
ら導風路38へ送り込まれる構成である。
【0013】導風ダクト36の内部(導風連通路64の
下端部)には、バーナー66が配設されており、空気流
入孔44から流入した外気Wがバーナー66によって熱
せられて乾燥熱風DWとなる。
【0014】一方、排風路隔壁28及び導風路隔壁34
の他端は、後面壁18に連結されており、このため、導
風路38及び穀物流下路46は機体12の後方側の端部
が遮蔽されている。したがって、導風路38へ送給され
た乾燥熱風DWは穀物流下路46へ送られた後に、排風
路32へ排出されるようになっている。この際に、穀物
流下路46内の籾が導風路38から送られる乾燥熱風D
Wを受けながら穀物流下路46下方へ流下して乾燥され
る構成である。
【0015】図3に示されるように、排風路32に対応
する後面壁18には開口84が形成されると共に排風ダ
クト86が取付けられており、後面壁18とによって排
風路32と連通する排風連通路68が形成されている。
【0016】また、排風連通路68の中央部には吸引排
風機70が配設されている。このため、吸引排風機70
の作動時には、バーナー66によって発生した乾燥熱風
DWが導風路38から排風路32へと送給され、排風連
通路68を介して機体12の外部へ排出される構成であ
る。
【0017】図2に示されるように、穀物流下路46の
各下端は、排風路隔壁28と導風路隔壁34の下端傾斜
部間に形成される流出口48を経てシャッタドラム50
へ連結されている。
【0018】シャッタドラム50は軸心が水平とされた
中空円筒状であり、外周一部に所定幅寸法で軸方向に沿
ったスリット状の切欠が形成されている。このシャッタ
ドラム50は軸心回りに回転して切欠と流出口48とが
対面することにより、切欠を通して穀物流下路46内の
籾がシャッタドラム50の内部に流入し、さらにシャッ
タドラム50が回転して切欠が下向きに位置する状態と
なることにより流入した籾が排出される。
【0019】シャッタドラム50の下方には、側壁14
間の中央部へ向けて下向きにテーパーとなった一対の張
込流し板52が配置されている。また側壁14の下部に
は張込ホッパ53が配設され、機体12内へ籾を張込む
ことができる。このため、シャッタドラム50から排出
された籾及び張込ホッパ53から張込まれた籾は、張込
流し板52によって側壁14間の略中央部に搬送される
ようになっている。
【0020】張込流し板52の各下方端には穀物搬送用
の下スクリューコンベヤ54が配設されている。下スク
リューコンベヤ54は穀物乾燥装置10の前後方向に渡
って配設されており、外周の螺旋羽根の間へ入り込む籾
を前面壁16側へと送り出すようになっている。
【0021】前面壁16の外側には下スクリューコンベ
ヤ54に連結して搬送された籾を受け取れるように昇降
機56が立設している。昇降機56内には、一定間隔で
穀物搬送用のバケット57が無端ベルトへ取りつけられ
ており、下スクリューコンベヤ54から送り出され下端
部に堆積した籾を穀物乾燥装置10の最上部まで持上搬
送できるようになっている。
【0022】図1に示されるように、昇降機56の上端
部には上スクリューコンベヤ58の一端が対応してお
り、持上げ搬送された籾を受け取ることができる。この
上スクリューコンベヤ58の他端は穀物乾燥装置10の
長手方向中央部まで延長されており、この上スクリュー
コンベヤ58の他端直下へ軸心が垂直の回転式均分機6
0が配置されている。したがって、上スクリューコンベ
ヤ58によって穀物乾燥装置10の上方中央部まで搬送
された籾は回転式均分機60上へ落下し、この回転式均
分機60の回転時に遠心力で機体12内の穀槽24へ均
等に放散分配されることになる。
【0023】上スクリューコンベヤ58の一端下方に
は、切替弁59を介在して穀物排出口72が設けられて
おり、乾燥処理後の籾を機体12外へ取り出せるように
なっている。
【0024】また、図1及び図2に示されるように、穀
槽24の内側には、穀槽24内に張り込まれて堆積され
た多量の籾の層(穀物層)の内部に埋設される吸気筒1
02が設けられている。この吸気筒102は穀物乾燥装
置10の上下方向へ向けて長手方向とされた円筒形状と
されており、下端部が下方へ向けて収束した円錐形状と
されて閉止されている。また、この吸気筒102の軸方
向(長手方向)中間部よりも下側の外周部には多数の通
気孔104が形成されている。
【0025】ここで、図4に示されるように、これらの
通気孔104は、吸気筒102の上端側(図4の範囲A
の部分)に形成されている通気孔104Aに比べて吸気
筒102の中間部(図4の範囲Bの部分)に形成されて
いる通気孔104Bの方が開口面積(孔の大きさ)が大
きい。これにより、吸気筒102の外周部の単位表面積
当たりの通気孔104の開口面積が吸気筒102の上端
側よりも中間部で大きくなっている。
【0026】さらに、吸気筒102の下端側(図4の範
囲Cの部分)では、通気孔104Cの開口面積が通気孔
104Bのよりも大きく、これにより、吸気筒102の
外周部の単位表面積当たりの通気孔104の開口面積が
吸気筒102の上端側及び中間部よりも下端側で大きく
なっている。
【0027】また、図1及び図2に示されるように、こ
の吸気筒102の上端部は機体12の天井壁20を貫通
して天井壁20に載置されている吸気手段としてのブロ
ワ108に接続されている。このブロワ108は、内部
に図示しない回転羽が収容されており、ブロワ108の
モータ112が駆動すると回転羽が回転して吸気筒10
2の内部に負圧を生じさせる。これにより、吸気筒10
2に形成された通気孔104から吸気筒102の外側
(すなわち、穀槽24内)の空気HWを吸引する。
【0028】さらに、図1に示されるように、このブロ
ワ108には天井壁20上に設けられた排気管118が
接続されており、ブロワ108が吸引した空気HWを機
体12の外側へ排気できるようになっている。
【0029】次に本実施の形態の作用について説明す
る。穀物乾燥装置10では、籾を張込む際に、先ず、穀
物乾燥装置10の循環系装置(下スクリューコンベヤ5
4、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均
分機60)を駆動させる。そして穀物乾燥装置10の下
方側面にある張込ホッパ53を開放して籾を機体12内
へ張込む。張込まれた籾は張込流し板52に案内されて
下スクリューコンベヤ54配設位置へ搬送される。搬送
された籾は下スクリューコンベヤ54によって逐次昇降
機56側に搬送され、さらに回転する昇降機56のバケ
ット57で掬われて持ち上げ搬送される。
【0030】昇降機56によって機体12の上方に持上
げ搬送された籾は上スクリューコンベヤ58によって機
体12の上方中央部に送られ、回転式均分機60によっ
て機体内の穀槽24へ貯蔵される。
【0031】さらにここで、張込終了後シャッタドラム
50を回転させて籾を繰り出す。さらにこれと共に、機
体12に連結されたバーナ66を点火すると共に吸引排
風機70を駆動すると、外気Wが導風連通路64を通っ
て外気導入口30から導風路38へ送り込まれる。
【0032】導風路38へ送り込まれた外気Wは、バー
ナー66によって加熱され、乾燥熱風DWとなって導風
路隔壁34を通過し、穀物流下路46内の籾に直接供給
される。籾の水分を吸収した後の乾燥熱風DWは排風路
隔壁28を通過し排風路32を経て排風連通路68へ至
り、穀物乾燥装置10外へ排出される。また、導風路3
8に送り込まれた乾燥熱風DWの一部は、導風路隔壁3
4を通過し穀物流下路46内の籾に供給されて籾の水分
を吸収した後に、隔壁40を通過して補助導風路42へ
至り、排風連通路68から排出される。
【0033】一方、穀物流下路46内の籾は、シヤッタ
ドラム50の回転により流出口48を通過した後に再び
張込流し板52によって案内搬送される。搬送された籾
は、必要に応じて所望の含水率に達するまで機体12内
で前述の循環作用が繰り返される。
【0034】次いで、籾が所望の含水率まで達したら、
シャッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降
機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60
等の循環系装置、バーナ66、及び吸引排風機70を停
止させると共に、ブロワ108のモータ112を駆動さ
せる。これにより、ブロワ108内の回転羽が回転して
吸気筒102の内部に負圧が生じ、吸気筒102の通気
孔104を介して吸気筒102外部の空気が吸引され
る。ここで、穀槽24内に籾が張り込まれて堆積された
状態では、吸気筒102が籾の層の内部に埋設されてい
るため、吸気筒102の通気孔104からは乾燥熱風D
Wによって帯熱した多量の籾より温められた籾層の間の
空気HWが吸引される。
【0035】また、この吸引された空気HWはブロワ1
08を介して排気管118から機体12の外部へ排気さ
れる。さらに、籾層間の空気HWが吸気されて排気され
ることにより、代わりに常温の空気が籾層内に取り込ま
れる。このように、籾によって温められた空気HWを籾
層間で滞留させずに機体12の外部へ排気して籾層内に
常温の空気を取り込むことにより、乾燥熱風DWにより
帯熱した籾を短時間で冷却できる。
【0036】なお、このような吸気筒102やブロワ1
08を設けずともバーナ66を停止ささせた状態で吸引
排風機70を作動させて穀槽24内の籾を冷却する方法
も考えられるが、この方法では導風路隔壁34の近傍に
ある籾しか充分に冷却できない。また、吸引排風機70
を作動させると共に、シャッタドラム50、下スクリュ
ーコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ5
8、回転式均分機60等の循環系装置を作動させて籾を
循環させれば、張り込まれた籾の全てを均一に冷却する
ことが可能である。しかしながら、この場合には、各装
置を作動させることにより消費電力が大きくなり、ラン
ニングコストが高くなってしまう。また、籾を何回も循
環させることにより、籾が傷み、籾殻が剥けて玄米が肌
ずれを起こしやすくなる。
【0037】これらの方法と比べると、本穀物乾燥装置
10ではブロワ108を作動させるだけで張り込まれた
籾全体を冷却でき、しかも、作動する装置はブロワ10
8だけであるためランニングコストも安価であるし、肌
ずれも起きない。
【0038】またここで、籾層の内部では、表層に近い
ほど空気HWの通気抵抗が小さく、下部、すなわち深層
ほど空気HWの通気抵抗が大きくなるため、通気孔10
4の単位面積当たりの吸気量は籾タンク24の下部ほど
少なくなる。しかしながら、本穀物乾燥装置10の吸気
筒102は、吸気筒102の上端側(図4の範囲Aの部
分)の通気孔104Aに比べて中間部(図4の範囲Bの
部分)の通気孔104Bの方が大きく、吸気筒102の
下端側(図4の範囲Cの部分)の通気孔104Cは通気
孔104Bよりも更に大きくなっているため、吸気筒1
02の上端側よりも中間部、更に中間部よりも下端側ほ
ど、吸気筒102の外周部の単位表面積当たりの吸気量
が増大する。したがって、結果的には吸気筒102の上
端側、中間部、及び下端側の各部位での単位時間当たり
の吸気量の差が小さくなる。このため、籾タンク24の
内部に堆積された籾全体をより均一に通気冷却できる。
【0039】また、本穀物乾燥装置10では、乾燥作業
が終了した籾を機体12の外部へ排出することなく機体
12(穀槽24)の内部で籾の冷却作業が行えるため、
籾を冷却するための籾タンクや籾タンクへ籾を排出する
ためのスローワ等の搬送装置が不要となり、籾冷却のた
めの排出作業も不要となる。
【0040】しかして、籾が所定の温度(常温)まで冷
却された後は、穀物乾燥装置10の循環系装置を作動さ
せ、上スクリューコンベヤ58の始端部近傍に設けられ
た切替弁59を開いて籾を機外の籾摺機等へ排出する。
【0041】次の本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位については、同一の符号を付与してその説明を省略
する。
【0042】図5には本発明の第2の実施の形態に係る
穀物乾燥装置140の縦断面図が示されている。この図
に示されるように、本穀物乾燥装置140は、穀槽24
の上下方向中間部に配置されて籾に埋設される吸気筒1
52を備えている。この吸気筒152は前記第1の実施
の形態に係る穀物乾燥装置10の吸気筒102とは異な
り機体12の前後方向へ向けて長手方向の円筒形状とさ
れており、前端部が前方へ向けて収束した円錐形状とさ
れて閉止されている。また、吸気筒152の外周部には
多数の通気孔154が形成されている。これらの通気孔
154は、前記第1の実施の形態に係る穀物乾燥装置1
0の通気孔104とは異なり、吸気筒152の外周部の
略全域に亘って形成されており、しかも、各通気孔15
4の大きさも略同一とされている。
【0043】また、この吸気筒152の後端部は、機体
12の後面壁18を貫通して後面壁18に取り付けられ
た吸気手段としてのブロワ108に接続されている。
【0044】したがって、本穀物乾燥装置140でも、
シャッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降
機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60
等の循環系装置、バーナ66、及び吸引排風機70を停
止させると共に、ブロワ108のモータ112を駆動さ
せて吸気筒152の内部に負圧を生じさせれば、通気孔
154を介して籾層の間の空気HWを吸引できる。この
ため、基本的には前記第1の実施の形態に係る穀物乾燥
装置10と略同様の効果を得ることができる。
【0045】なお、上記各実施の形態では、吸気筒10
2、152が1本であったが、機体12の穀槽24内に
吸気筒102、152を複数本設けてもよく、この場合
には、より一層均一で且つ送給に籾を冷却できる。
【0046】また、本実施の形態は、籾の乾燥及び冷却
に本発明を適用した構成であったが、籾以外の穀物、例
えば、麦や大豆、小豆等の穀物の乾燥及び冷却に本発明
を適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る穀物
乾燥装置では、熱風乾燥後の穀物を穀槽から排出するこ
となく短時間で冷却でき、作業効率の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る穀物乾燥装置
の縦断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った穀物乾燥装置の縦断面
図である。
【図3】図1の3−3線に沿った穀物乾燥装置の縦断面
図である。
【図4】吸気筒の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る穀物乾燥装置
の図1に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
10 穀物乾燥装置 12 機体 24 穀槽 102 吸気筒 104 通気孔 108 ブロワ(吸気手段) 140 穀物乾燥装置 152 吸気筒 154 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−325680(JP,A) 特開 平10−325679(JP,A) 特開 平10−309123(JP,A) 特開 昭61−134573(JP,A) 実開 平9−499(JP,U) 実開 昭58−141192(JP,U) 実開 平4−68995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 21/00 F26B 17/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体内に穀物を収容する穀槽が設けられ
    ると共に、前記穀槽に収容した穀物を前記機体内で循環
    させながら乾燥熱風を供給して穀物を乾燥させる穀物乾
    燥装置であって、 外周部に多数の通気孔が形成されると共に前記穀槽内に
    設けられ、前記穀槽に収容された穀物層に埋設される筒
    状の吸気筒と、 前記吸気筒へ接続され、前記吸気筒の内部に負圧を生じ
    させて前記穀物層内の空気を吸引して前記機体外へ排気
    する吸気手段と、 を備えることを特徴とする穀物乾燥装置。
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