JPH0793795B2 - モールドロータ用の金型 - Google Patents

モールドロータ用の金型

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JPH0793795B2
JPH0793795B2 JP62302572A JP30257287A JPH0793795B2 JP H0793795 B2 JPH0793795 B2 JP H0793795B2 JP 62302572 A JP62302572 A JP 62302572A JP 30257287 A JP30257287 A JP 30257287A JP H0793795 B2 JPH0793795 B2 JP H0793795B2
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JP
Japan
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mold
shaft
pin
shaft hole
rotor
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久幸 佐野
文男 橋本
章 朝倉
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富士電気化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インサートモールドにより永久磁石ロータを
形成するための金型に関し、更に詳しくは、下金型のシ
ャフト穴に組み込む調整ピンの下端部分にガス溜まり空
間を形成し、該空間に圧縮ガスを供給することにより下
金型を分解することなく調整ピンを取り出し交換できる
ようにしたモールドロータ用の金型に関するものであ
る。
[従来の技術] 小型モータ用ロータとして、中心に位置するシャフトと
それを取り囲むように配置された永久磁石との間に合成
樹脂をモールドして結合一体化する所謂「モールドロー
タ」がある。
このようなモールドロータを成形する金型としては第3
図に示すような構造がある。リング状永久磁石10の外径
に対応した外径を持ちそれを下方で支える第1の下金型
12と、その外周面に丁度嵌合する内周面を有し永久磁石
10の側面を包囲する第2の金型14とが受け板16上に設置
される。第1の下金型12の中心にはシャフト18を挿入す
るためのシャフト穴20が貫設されている。上金型22には
溶融樹脂の通路となるスプル部24およびランナ26が設け
られている。
下金型12のシャフト穴20にシャフト18を挿入し、第1の
下金型12と第2の下金型14とで構成される金型キャビテ
ィ28の外周に永久磁石10を装着して上金型22と組み合わ
せ、射出成形機からの溶融樹脂をスプル部24およびラン
ナ26を通って金型キャビティ28内に導入し結合一体化さ
せる構造である。
ところでこの種のモールドロータでは、その仕様により
シャフトの長さや位置はそれぞれ異なっており、それぞ
れ仕様に合わせてシャフト18と永久磁石10との相対位置
が高い精度を保ち結合されていなければならない。
シャフト18の長さの変化や相対的位置の変化に対応する
ため、従来技術では同図に示すように下端部が大径の段
付き構造をなす調整ピン30を用い、それを第1の下金型
12の下端部に装着し受け板16で支持し、上方からバネ付
きプランジャ31で押しつけ、所定の位置でシャフト18を
保持するような構造になっていた。
[発明が解決しようとする問題点] このため従来構造の金型では、シャフトの長さ変更や位
置変更に際しては下金型全体を分解し調整ピン30を交換
する必要があり、成形を再開するまでの段取り時間が1
時間以上かかる問題があった。
このため特に多品種少量生産のような場合には成形機の
稼動効率が著しく悪くなるし、その上、調整ピンの交換
作業中は樹脂材料が劣化し使用できなくなり大きな無駄
が生じていた。
本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消
し、下金型を分解することなく迅速且つ容易に調整ピン
を交換できるような構造のモールドロータ用の金型を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、下金型のシャフト穴に配置されている調整ピ
ン上にシャフトの一部を挿入し、該シャフトを取り囲む
ように金型キャビティ内に永久磁石を装着し、上金型を
組み合わせてシャフトと永久磁石との間に合成樹脂をモ
ールドする構造の金型である。
そして前記のような目的を達成するため本発明では、前
記調整ピンの下端部分のシャフト穴壁面との間にガス溜
まり空間を形成し、該空間と連通する圧縮ガス供給路を
設けている。
ここで好ましい実施態様としては、下金型を支持する受
け板にシャフト穴と同径の穴を連設し、その下部に上端
が細径で突出した当てピンを設置し、その当てピンの上
部にストレートな(均一な外径の)調整ピンを挿入し、
当てピンの上端細径部とシャフト穴壁面との間で形成さ
れるガス溜まり空間と連通するように圧縮ガス供給路を
設ける構造がある。
[作用] 調整ピンの交換が必要な場合には、圧縮ガス供給路から
圧縮ガスを供給する。供給された圧縮ガスは調整ピンの
下端部分のシャフト穴壁面との間に形成されているガス
溜まり空間に導入され、調整ピンの下端を加圧する。こ
のため調整ピンに上向きの力が加わり、金型上方へ飛び
出る。このようにして前の調整ピンを取り除いた後、圧
縮ガスの供給を停止し金型キャビティで開口しているシ
ャフト穴から新たな調整ピンを落とし込めばよい。
従って本発明では下金型を分解する必要がなく、圧縮ガ
スの供給によって極く短時間で調整ピンの交換作業が完
了する。
[実施例] 第1図は本発明に係るモールドロータ用の金型の一実施
例を示す説明図である。下金型や上金型等の基本的な構
成は前記第3図に示す従来例と同様であってよいから、
対応する部分には同一符号を付し、それらについての詳
細な説明は省略する。
本発明が従来技術と顕著に相違する点は、調整ピンの構
造並びに下金型もしくは受け板の構造である。この実施
例では第1の下金型12の中心に形成されているシャフト
穴20は上端から下端に至るまでシャフト外径に対応した
均一な形状をなしている。そして下金型を支持する受け
板40にもそれと対応する位置にシャフト穴42が設けられ
ている。第2図に拡大して示されているように、シャフ
ト穴42の下端には当てピン44が取り付けられる。この当
てピン44は上部が小径となった段付き構造をなし、その
小径上部の回りのシャフト穴42の壁面との間にガス溜ま
り空間46が形成される。調整ピン48はシャフト18と同じ
外径のストレートな構造であり、前記当てピン44の小径
上部に載る。また前記ガス溜まり空間46と連通するよう
に受け板40内部には圧縮ガス供給路50が設けられる。
このように構成した金型によるシャフト18と永久磁石10
とのモールドによる結合一体化は従来の場合と同様であ
る。調整ピン48上に載るようにシャフト18をシャフト穴
20内に挿入し、第1の下金型12と第2の下金型14により
構成され金型キャビティ28内に永久磁石10を装着する。
そして上金型22を組み合わせる。実際には多数個取りが
なされるためこのような金型が多数並設されることにな
る。射出成形機からの溶融樹脂はスプル部24並びにラン
ナ26を通って金型キャビティ28内に導かれる。この時充
填される合成樹脂によってシャフト18が浮き上がろうと
するが、本実施例では上金型22にそのシャフト穴52上部
とスプル部24とが連通するような樹脂通路54が設けられ
ているから、溶融樹脂はシャフト18の上端面に圧力を加
え、浮き上がり等による相対的な位置ずれを防止する。
成形すべきロータの使用が異なりシャフト18の長さや永
久磁石10に対する相対的な位置を変更する必要が生じた
場合には調整ピン48を交換する。この場合本実施例で
は、圧縮ガス供給路50から圧縮空気を供給すればよい。
圧縮空気はガス溜まり空間46に入り、調整ピン48の下端
を押し上げる。この圧力によって矢印Aで示すように調
整ピン48には上向きの力が作用し第1の下金型12から飛
び出す。次に圧縮空気の供給を停止し、新たな調整ピン
をシャフト穴20の上方から落とし込むことにより交換作
業は完了する。
前記のように従来の金型構造では金型1セット当たり調
整ピンの交換に1時間程度必要であったものが、本発明
によれば1分程度で作業が完了する。
以上本発明の好ましい一実施例について詳述したが、本
発明はこのような構成のみに限定されるものではない。
上記の実施例ではストレートな形状の調整ピンと上端部
が小径の当てピンとを組み合わせているが、例えば調整
ピンの下端に小径部を設ければ当てピンを用いなくても
シャフト穴壁面との間にガス溜まり空間を形成すること
ができる。また前記の実施例では受け板に圧縮ガス供給
路を設けているが、下金型側に圧縮ガス供給路を設ける
ような構成も可能である。
[発明の効果] 本発明は上記のように調整ピンの下端部分のシャフト穴
壁面との間にガス溜まり空間を形成し、それと連通して
圧縮ガス供給路を設けた構造のモールドロータ用の金型
であるから、調整ピンの交換に際し、下金型を分解する
ことなく単に圧縮ガスを供給することだけで調整ピンを
上方に飛び出させ取り出すことができ、次いで新たな調
整ピンをシャフト穴に挿入するだけで交換作業が完了す
るため段取り時間を大幅に短縮できる効果がある。
因に従来の構造では調整ピンの交換に金型1セット当た
り1時間程度必要であったものが、本発明では1分程度
で完了するため成形機の稼動効率を著しく向上させるこ
とができる。特に多品種少量生産のような場合は極めて
有効である。
また上記のように調整ピンの交換時間が極めて短くなる
ため、樹脂材料の劣化が無くなり無駄が生じることもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るモールドロータ用の金型の一実施
例を示す説明図、第2図はその要部の拡大断面図、第3
図は従来技術の一実施例を示す説明図である。 10……永久磁石、12……第1の下金型、14……第2の下
金型、18……シャフト、20……シャフト穴、40……受け
板、42……シャフト穴、44……当てピン、48……調整ピ
ン、50……圧縮ガス供給路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下金型のシャフト穴に配置されている調整
    ピン上にシャフトの一部を挿入し、該シャフトを取り囲
    むように金型キャビティ内に永久磁石を装着し、上金型
    を組み合わせてシャフトと永久磁石との間に合成樹脂を
    モールドする構造の金型において、前記調整ピンの下端
    部分のシャフト穴壁面との間にガス溜まり空間を形成
    し、該空間と連通する圧縮ガス供給路を設けたことを特
    徴とするモールドロータ用の金型。
JP62302572A 1987-11-30 1987-11-30 モールドロータ用の金型 Expired - Fee Related JPH0793795B2 (ja)

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