JP3047382B2 - 射出成形用金型のバルブゲート装置およびバルブゲート形成方法 - Google Patents
射出成形用金型のバルブゲート装置およびバルブゲート形成方法Info
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- JP3047382B2 JP3047382B2 JP3106093A JP10609391A JP3047382B2 JP 3047382 B2 JP3047382 B2 JP 3047382B2 JP 3106093 A JP3106093 A JP 3106093A JP 10609391 A JP10609391 A JP 10609391A JP 3047382 B2 JP3047382 B2 JP 3047382B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/2701—Details not specific to hot or cold runner channels
- B29C45/2708—Gates
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型のバル
ブゲート装置およびバルブゲート形成方法に関する。
ブゲート装置およびバルブゲート形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種射出成形用金型のバルブゲ
ート装置としては、例えば図6に示すものが知られてい
る。これは、可動側金型部材1とともにキャビティ2を
形成する固定側金型部材3に組み付けられたブッシュ4
内にバルブ5を矢印で示すように図示上下方向へ移動可
能に設け、このバルブ5のほぼ円柱形状の先端部(図示
下端部)により同じほぼ円柱形状のゲート6を適宜閉塞
するものである。すなわち、キャビティ2内に溶融樹脂
を射出する射出工程時には、バルブ5を上昇させること
によりその先端部をゲート6から抜いてこのゲート6を
開放させ、射出工程後には、バルブ5を下降させること
によりこのバルブ5の先端部をゲート6内に嵌合させて
このゲート6を閉塞させるものである。そして、この従
来のバルブゲート装置においては、その製造に際して、
固定側金型部材3のゲート6とバルブ5の先端部とを予
め別々にほぼ同径に加工する方法が採られている。
ート装置としては、例えば図6に示すものが知られてい
る。これは、可動側金型部材1とともにキャビティ2を
形成する固定側金型部材3に組み付けられたブッシュ4
内にバルブ5を矢印で示すように図示上下方向へ移動可
能に設け、このバルブ5のほぼ円柱形状の先端部(図示
下端部)により同じほぼ円柱形状のゲート6を適宜閉塞
するものである。すなわち、キャビティ2内に溶融樹脂
を射出する射出工程時には、バルブ5を上昇させること
によりその先端部をゲート6から抜いてこのゲート6を
開放させ、射出工程後には、バルブ5を下降させること
によりこのバルブ5の先端部をゲート6内に嵌合させて
このゲート6を閉塞させるものである。そして、この従
来のバルブゲート装置においては、その製造に際して、
固定側金型部材3のゲート6とバルブ5の先端部とを予
め別々にほぼ同径に加工する方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記固定側金型部材3
のゲート6とバルブ5の先端部とを予め別々にほぼ同径
に加工する場合においては、ゲート6とバルブ5との微
小な径の相違や、金型を組み立てた状態でのゲート6に
対するバルブ5の位置ずれが生じやすいが、ゲート6と
バルブ5との間に径方向において隙間があると、図7に
示すように成形品7のゲート跡にばり8が生じてしま
う。例えばバルブ5の先端部の径が2mmとして、ゲート
6とバルブ5とに0.005mm 程度の位置ずれが生じても、
ばり8が発生してしまう。また、ゲート6の開閉が繰り
返されるに連れて、このゲート6およびバルブ5が摩耗
していくが、この磨耗によりゲート6およびバルブ5の
周面間に隙間が生じると、やはり成形品7のゲート跡に
ばり8が生じるようになる。したがって、ゲート6やバ
ルブ5の寿命は短いが、従来は、ゲート6およびバルブ
5に許容値以上の摩耗が生じたとき、金型自体を新しく
しなければならず、経済的でないという問題点があっ
た。本発明は前記問題点を解決して、成形品のゲート跡
にばりが発生することを防止できるとともに、経済性に
優れた射出成形用金型のバルブゲート装置およびその製
造方法を提供することを目的とする。
のゲート6とバルブ5の先端部とを予め別々にほぼ同径
に加工する場合においては、ゲート6とバルブ5との微
小な径の相違や、金型を組み立てた状態でのゲート6に
対するバルブ5の位置ずれが生じやすいが、ゲート6と
バルブ5との間に径方向において隙間があると、図7に
示すように成形品7のゲート跡にばり8が生じてしま
う。例えばバルブ5の先端部の径が2mmとして、ゲート
6とバルブ5とに0.005mm 程度の位置ずれが生じても、
ばり8が発生してしまう。また、ゲート6の開閉が繰り
返されるに連れて、このゲート6およびバルブ5が摩耗
していくが、この磨耗によりゲート6およびバルブ5の
周面間に隙間が生じると、やはり成形品7のゲート跡に
ばり8が生じるようになる。したがって、ゲート6やバ
ルブ5の寿命は短いが、従来は、ゲート6およびバルブ
5に許容値以上の摩耗が生じたとき、金型自体を新しく
しなければならず、経済的でないという問題点があっ
た。本発明は前記問題点を解決して、成形品のゲート跡
にばりが発生することを防止できるとともに、経済性に
優れた射出成形用金型のバルブゲート装置およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の射出成形用金型のバルブゲート装置は、射出
成形用金型内に形成されるキャビティへ開口するゲート
をこのゲートの軸方向へ移動可能なバルブにより開閉す
る射出成形用金型のバルブゲート装置において、前記バ
ルブが組み込まれる金型部材に形成された取り付け部
に、前記バルブの断面形状よりも小さい開口を前記バル
ブを差し込んで拡開してなるゲートを有するゲート入子
を着脱自在に取り付けたものである。
に本発明の射出成形用金型のバルブゲート装置は、射出
成形用金型内に形成されるキャビティへ開口するゲート
をこのゲートの軸方向へ移動可能なバルブにより開閉す
る射出成形用金型のバルブゲート装置において、前記バ
ルブが組み込まれる金型部材に形成された取り付け部
に、前記バルブの断面形状よりも小さい開口を前記バル
ブを差し込んで拡開してなるゲートを有するゲート入子
を着脱自在に取り付けたものである。
【0005】また、前記目的を達成するために本発明の
射出成形用金型のバルブゲート形成方法は、射出成形用
金型内に形成されるキャビティへ開口するゲートをこの
ゲートの軸方向へ移動可能なバルブにより開閉する射出
成形用金型のバルブゲート形成方法において、前記バル
ブが組み込まれる金型部材に着脱自在に取り付けられる
ゲート入子に前記バルブの断面形状よりも小さい開口を
形成しておき、前記バルブをゲート入子の開口に差し込
んでこの開口を拡開してゲートを形成するものである。
射出成形用金型のバルブゲート形成方法は、射出成形用
金型内に形成されるキャビティへ開口するゲートをこの
ゲートの軸方向へ移動可能なバルブにより開閉する射出
成形用金型のバルブゲート形成方法において、前記バル
ブが組み込まれる金型部材に着脱自在に取り付けられる
ゲート入子に前記バルブの断面形状よりも小さい開口を
形成しておき、前記バルブをゲート入子の開口に差し込
んでこの開口を拡開してゲートを形成するものである。
【0006】
【作用】前記構成により、製造後バルブおよびゲートの
断面形状が正確に一致するとともに、バルブおよびゲー
ト同志の位置ずれが生ぜず、したがって、成形品のゲー
ト跡にばりが生じることが防止される。また、ゲートが
摩耗したときには、ゲート入子のみを交換すればよい。
断面形状が正確に一致するとともに、バルブおよびゲー
ト同志の位置ずれが生ぜず、したがって、成形品のゲー
ト跡にばりが生じることが防止される。また、ゲートが
摩耗したときには、ゲート入子のみを交換すればよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図を用いて具体
的に説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例を示
すものであり、これらの図において、10は射出成形用金
型であり、この射出成形用金型10は開閉自在の固定側金
型部材11とブロック分割された可動側金型部材12とを備
えており、型締時にこれら金型部材11,12間にキャビテ
ィ13が形成される。前記固定側金型部材11は、受け板14
およびスペーサブロック(図示せず)を介して射出成形
機本体への取り付け用の固定側取り付け板16に取り付け
られるものである。また、前記可動側金型部材12は、図
示していないが、射出成形機本体への取り付け用の可動
側取り付け板に取り付けられるものである。さらに、前
記固定側取り付け板16には、射出成形機本体のノズルが
取り付けられるノズル受け17が設けられており、このノ
ズル受け17は、受け板14とスペーサブロックと固定側取
り付け板16との間に設けられたヒーター(図示せず)を
有するマニホールド18内のホットランナー19に連通して
いる。また、前記固定側金型部材11のキャビティ13側に
は取り付け部である凹所20が形成されており、この凹所
20にゲート入子21が着脱自在に取り付けられている。す
なわち、このゲート入子21は、凹所20内に嵌合されると
ともに、四隅に形成された通孔22に挿通されるボルト23
により固定側金型部材11に固定されるものである。ま
た、前記ゲート入子21には、キャビティ面を形成する凹
部24が形成されているとともに、この凹部24の中央部へ
開口するゲート25が貫通形成されている。このゲート25
は、図1における下方へ向かって、すなわち、キャビテ
ィ13に近付くに連れて径が連続的に小さくなっていくほ
ぼテーパー状になっている。また、前記固定側金型部材
11および受け板14内にはゲート入子21の背面側に位置し
て、ヒーター30を内蔵したブッシュ31が組み付けられて
おり、このブッシュ31内に形成されたスプルー32が前記
マニホールド18内のランナー19に連通している。これと
ともに、前記スプルー32は、前記ゲート25に直接通じて
いる。さらに、前記ブッシュ31およびマニホールド18に
は、前記ゲート25を開閉するバルブ33が図1における上
下方向へ移動自在に支持されている。このバルブ33は、
前記固定側取り付け板16に組み込まれた油圧または空圧
(流体圧)シリンダー装置などからなる駆動装置34によ
り駆動されるものである。そして、前記バルブ33の下部
には上下方向を軸方向とする円柱形状の閉塞部35が形成
されている。この閉塞部35の径はゲート25の最も径の小
さい先端部の径とほぼ等しくなっている。これととも
に、閉塞部35は、バルブ33の上昇時に先端がゲート25の
先端よりも上方に位置し、バルブ33の下降時に先端部が
ゲート25を越えてキャビティ13内へ若干突出するもので
ある。
的に説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例を示
すものであり、これらの図において、10は射出成形用金
型であり、この射出成形用金型10は開閉自在の固定側金
型部材11とブロック分割された可動側金型部材12とを備
えており、型締時にこれら金型部材11,12間にキャビテ
ィ13が形成される。前記固定側金型部材11は、受け板14
およびスペーサブロック(図示せず)を介して射出成形
機本体への取り付け用の固定側取り付け板16に取り付け
られるものである。また、前記可動側金型部材12は、図
示していないが、射出成形機本体への取り付け用の可動
側取り付け板に取り付けられるものである。さらに、前
記固定側取り付け板16には、射出成形機本体のノズルが
取り付けられるノズル受け17が設けられており、このノ
ズル受け17は、受け板14とスペーサブロックと固定側取
り付け板16との間に設けられたヒーター(図示せず)を
有するマニホールド18内のホットランナー19に連通して
いる。また、前記固定側金型部材11のキャビティ13側に
は取り付け部である凹所20が形成されており、この凹所
20にゲート入子21が着脱自在に取り付けられている。す
なわち、このゲート入子21は、凹所20内に嵌合されると
ともに、四隅に形成された通孔22に挿通されるボルト23
により固定側金型部材11に固定されるものである。ま
た、前記ゲート入子21には、キャビティ面を形成する凹
部24が形成されているとともに、この凹部24の中央部へ
開口するゲート25が貫通形成されている。このゲート25
は、図1における下方へ向かって、すなわち、キャビテ
ィ13に近付くに連れて径が連続的に小さくなっていくほ
ぼテーパー状になっている。また、前記固定側金型部材
11および受け板14内にはゲート入子21の背面側に位置し
て、ヒーター30を内蔵したブッシュ31が組み付けられて
おり、このブッシュ31内に形成されたスプルー32が前記
マニホールド18内のランナー19に連通している。これと
ともに、前記スプルー32は、前記ゲート25に直接通じて
いる。さらに、前記ブッシュ31およびマニホールド18に
は、前記ゲート25を開閉するバルブ33が図1における上
下方向へ移動自在に支持されている。このバルブ33は、
前記固定側取り付け板16に組み込まれた油圧または空圧
(流体圧)シリンダー装置などからなる駆動装置34によ
り駆動されるものである。そして、前記バルブ33の下部
には上下方向を軸方向とする円柱形状の閉塞部35が形成
されている。この閉塞部35の径はゲート25の最も径の小
さい先端部の径とほぼ等しくなっている。これととも
に、閉塞部35は、バルブ33の上昇時に先端がゲート25の
先端よりも上方に位置し、バルブ33の下降時に先端部が
ゲート25を越えてキャビティ13内へ若干突出するもので
ある。
【0008】ここで、前記ゲート25を形成する方法につ
いて説明する。図2に示すように、ゲート入子21のゲー
ト25となる部分には、ほぼ円錐台形状の開口36を予め形
成しておく。この開口36の最も径の小さい先端の径R1
は、バルブ33の円柱形状の閉塞部35の径R2 よりも若干
小さくする。例えば、R2 が2mmであれば、R1 は1.95
mm程度にする。つぎに、バルブ33を組み込んである固定
側金型部材11の凹所20にゲート入子21を嵌合する。この
とき、互いに摺動するこれら凹所20およびゲート入子21
の側面の案内により、バルブ33の閉塞部35の中心軸に対
して開口36が位置決めされる。これとともに、ブッシュ
31に設けられたヒーター30を通電することにより、少な
くとも開口36部分に熱を加えながら、図3に示すよう
に、バルブ33を下降させて、このバルブ33の閉塞部35を
開口36に差し込むと、この開口36の先端部がシャーリン
グにより拡開される。こうして、バルブ33の閉塞部35が
貫通できるゲート25が形成される。
いて説明する。図2に示すように、ゲート入子21のゲー
ト25となる部分には、ほぼ円錐台形状の開口36を予め形
成しておく。この開口36の最も径の小さい先端の径R1
は、バルブ33の円柱形状の閉塞部35の径R2 よりも若干
小さくする。例えば、R2 が2mmであれば、R1 は1.95
mm程度にする。つぎに、バルブ33を組み込んである固定
側金型部材11の凹所20にゲート入子21を嵌合する。この
とき、互いに摺動するこれら凹所20およびゲート入子21
の側面の案内により、バルブ33の閉塞部35の中心軸に対
して開口36が位置決めされる。これとともに、ブッシュ
31に設けられたヒーター30を通電することにより、少な
くとも開口36部分に熱を加えながら、図3に示すよう
に、バルブ33を下降させて、このバルブ33の閉塞部35を
開口36に差し込むと、この開口36の先端部がシャーリン
グにより拡開される。こうして、バルブ33の閉塞部35が
貫通できるゲート25が形成される。
【0009】つぎに、前記構成についてその作用を説明
する。型締後の射出工程時には、図4に実線で示すよう
に、まず駆動装置34の駆動によりバルブ33がキャビティ
13から離れる方向へ上昇する。バルブ33が上昇すると、
その閉塞部35の先端がテーパー状のゲート25の先端から
上方へ離れることにより、このゲート25が開放される。
そして、射出成形機本体のノズルから射出される溶融樹
脂が、ノズル受け17およびマニホールド18のランナー1
9、ブッシュ31のスプルー32、ゲート25を通って、金型
部材11,12間に形成されたキャビティ13内へ射出され
る。ついで、射出工程後には、図4に鎖線で示すよう
に、駆動装置34の駆動によりバルブ33がキャビティ13の
方へ下降する。バルブ33は、その閉塞部35の先端部がゲ
ート25の先端を越えてキャビティ13内に若干突出するま
で下降し、閉塞部35がテーパー状のゲート25の周面の先
端部に全周に渡って接触する。これにより、ゲート25が
閉塞される。
する。型締後の射出工程時には、図4に実線で示すよう
に、まず駆動装置34の駆動によりバルブ33がキャビティ
13から離れる方向へ上昇する。バルブ33が上昇すると、
その閉塞部35の先端がテーパー状のゲート25の先端から
上方へ離れることにより、このゲート25が開放される。
そして、射出成形機本体のノズルから射出される溶融樹
脂が、ノズル受け17およびマニホールド18のランナー1
9、ブッシュ31のスプルー32、ゲート25を通って、金型
部材11,12間に形成されたキャビティ13内へ射出され
る。ついで、射出工程後には、図4に鎖線で示すよう
に、駆動装置34の駆動によりバルブ33がキャビティ13の
方へ下降する。バルブ33は、その閉塞部35の先端部がゲ
ート25の先端を越えてキャビティ13内に若干突出するま
で下降し、閉塞部35がテーパー状のゲート25の周面の先
端部に全周に渡って接触する。これにより、ゲート25が
閉塞される。
【0010】以上のように前記実施例においては、固定
側金型部材11の凹所20に取り付けられるゲート入子21に
バルブ33の閉塞部35の径よりも径が小さい開口36を形成
しておき、バルブ33の閉塞部35をゲート入子21の開口36
に差し込んでこの開口36を拡開してゲート25を形成する
ことにより、このゲート25の形成後、バルブ33の閉塞部
35の径とゲート25の先端の径とが正確に一致するととも
に、バルブ33の閉塞部35とゲート25との間に位置ずれが
生じない。したがって、成形品のゲート跡にばりが生じ
ることが防止される。また、ゲート25が摩耗したときに
は、ゲート入子21のみを交換すればよく、経済的であ
る。
側金型部材11の凹所20に取り付けられるゲート入子21に
バルブ33の閉塞部35の径よりも径が小さい開口36を形成
しておき、バルブ33の閉塞部35をゲート入子21の開口36
に差し込んでこの開口36を拡開してゲート25を形成する
ことにより、このゲート25の形成後、バルブ33の閉塞部
35の径とゲート25の先端の径とが正確に一致するととも
に、バルブ33の閉塞部35とゲート25との間に位置ずれが
生じない。したがって、成形品のゲート跡にばりが生じ
ることが防止される。また、ゲート25が摩耗したときに
は、ゲート入子21のみを交換すればよく、経済的であ
る。
【0011】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、成形品に応じてゲート入子は円形
などの適宜の形状にすることができる。また、前記実施
例では、スプルー内の溶融樹脂を加熱するヒーターをブ
ッシュに設けたが、ヒーターはバルブに設けてもよい。
のではなく、例えば、成形品に応じてゲート入子は円形
などの適宜の形状にすることができる。また、前記実施
例では、スプルー内の溶融樹脂を加熱するヒーターをブ
ッシュに設けたが、ヒーターはバルブに設けてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明は、射出成形用金型内に形成され
るキャビティへ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ
移動可能なバルブにより開閉する射出成形用金型のバル
ブゲート形成方法において、前記バルブが組み込まれる
金型部材に着脱自在に取り付けられるゲート入子に前記
バルブの断面形状よりも小さい開口を形成しておき、前
記バルブをゲート入子の開口に差し込んでこの開口を拡
開してゲートを形成することにより、成形品のゲート跡
にばりが生じることが防止され、また、ゲートが摩耗し
たときには、ゲート入子のみを交換すればよく、経済的
である。
るキャビティへ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ
移動可能なバルブにより開閉する射出成形用金型のバル
ブゲート形成方法において、前記バルブが組み込まれる
金型部材に着脱自在に取り付けられるゲート入子に前記
バルブの断面形状よりも小さい開口を形成しておき、前
記バルブをゲート入子の開口に差し込んでこの開口を拡
開してゲートを形成することにより、成形品のゲート跡
にばりが生じることが防止され、また、ゲートが摩耗し
たときには、ゲート入子のみを交換すればよく、経済的
である。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すゲート形成前の断面図
である。
である。
【図3】本発明の一実施例を示すゲート形成時の断面図
である。
である。
【図4】本発明の一実施例を示す型締時のゲート部分の
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すゲート入子の底面図で
ある。
ある。
【図6】従来例を示すゲート部分の断面図である。
【図7】従来例を示す成形品の斜視図である。
10 射出成形用金型 11 固定側金型部材(金型部材) 13 キャビティ 20 凹所(取り付け部) 21 ゲート入子 25 ゲート 33 バルブ 36 開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−257214(JP,A) 特開 平2−233224(JP,A) 実開 昭50−129659(JP,U) 実開 昭51−162870(JP,U) 実開 昭53−146770(JP,U) 実開 平1−97924(JP,U) 実開 平1−148316(JP,U) 実開 平3−59818(JP,U) 特公 昭57−17416(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44
Claims (2)
- 【請求項1】 射出成形用金型内に形成されるキャビテ
ィへ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ移動可能な
バルブにより開閉する射出成形用金型のバルブゲート装
置において、前記バルブが組み込まれる金型部材に形成
された取り付け部に、前記バルブの断面形状よりも小さ
い開口を前記バルブを差し込んで拡開してなるゲートを
有するゲート入子を着脱自在に取り付けたことを特徴と
する射出成形用金型のバルブゲート装置。 - 【請求項2】 射出成形用金型内に形成されるキャビテ
ィへ開口するゲートをこのゲートの軸方向へ移動可能な
バルブにより開閉する射出成形用金型のバルブゲート形
成方法において、前記バルブが組み込まれる金型部材に
着脱自在に取り付けられるゲート入子に前記バルブの断
面形状よりも小さい開口を形成しておき、前記バルブを
ゲート入子の開口に差し込んでこの開口を拡開してゲー
トを形成することを特徴とする射出成形用金型のバルブ
ゲート形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3106093A JP3047382B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 射出成形用金型のバルブゲート装置およびバルブゲート形成方法 |
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