JPH0792567A - リアスクリーンの製造方法 - Google Patents

リアスクリーンの製造方法

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JPH0792567A
JPH0792567A JP23781293A JP23781293A JPH0792567A JP H0792567 A JPH0792567 A JP H0792567A JP 23781293 A JP23781293 A JP 23781293A JP 23781293 A JP23781293 A JP 23781293A JP H0792567 A JPH0792567 A JP H0792567A
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JP
Japan
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rear screen
substrate
resin adhesive
plastic substrate
curable resin
Prior art date
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Application number
JP23781293A
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English (en)
Inventor
Teiichi Taneda
悌一 種田
Eiichi Sato
栄一 佐藤
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N H K ENG SERVICE
Original Assignee
N H K ENG SERVICE
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高解像度を保ちつつ取扱い易く廉価で得られ
るリアスクリーンの製造方法を提案する。 【構成】 透明硬質プラスチック製基板(1)上に屈折
率がほぼ等しい紫外線硬化樹脂接着剤(2)を均一に塗
布し、更に軟質塩化ビニール樹脂製の透光性リアスクリ
ーン素材(4)を密着させた状態で紫外線均一照射手段
(5)により接着剤(2)を硬化させ、硬質基板(1)
上にリアスクリーンを接着して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリアスクリーンの製造方
法に関し、詳しくは、特に輝度のシェーディングが少な
く、かつ高解像度が要求される高性能の映像投写表示用
リアスクリーンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられてきた硬質のリアスクリー
ンでは一般にフレネルレンズとレンチキュラー板との組
合せによる構成となっているため、フレネルレンズの同
心円構造と、レンチキュラー板の凹凸板構造との組合せ
から生じるモレアの発生や解像度の点での問題がある
上、きわめて高価なものになる。
【0003】これに対し、軟質の塩化ビニール樹脂によ
る厚さが0.2mm程度の薄いリアプロジェクション用
スクリーン(以下でリアスクリーンという)は、フレネ
ルレンズの構成要素を用いなくて済み、輝度や色調にか
かわるシェーディングが比較的目立たずしかも廉価で得
られるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軟質塩化ビニール樹脂によるリアスクリーン
は薄く、しかも柔かいためにその取扱いに難点があり、
これを平面状に保持するために例えばその周辺部に引張
り付けるための鳩目を沢山装備して、ゴム紐等によりこ
れを固定枠に展張させるなどの付帯的な構造と作業を要
する。また、密閉された室内で使用していて、ドアの開
閉などが行われると、画面が風圧のために揺れたり振動
し、見苦しいという問題があった。
【0005】そこで、上述したような軟質塩化ビニール
樹脂によるリアスクリーンを硬質の例えばアクリル樹脂
系基板に接着して平面度を保たせるようにすることが考
えられるが、このような薄いシート状をなす軟質塩化ビ
ニール樹脂のスクリーンに一般の軟質塩化ビニール用接
着剤を塗布した場合、スクリーン自体が接着剤を吸収し
て膨張し変形してしまう。また、広い面積にわたって、
このような接着剤をむらのないように均一塗布すること
は極めて難しい。
【0006】本発明の目的は、上述したような従来の問
題を解決すべく、高解像度が得られ、しかも取扱い易く
廉価なリアスクリーンの製造方法を提案することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、透明な硬質プラスチック製の基板上に
該基板と屈折率がほぼ等しい紫外線硬化樹脂接着剤を未
硬化の状態で均一に塗布し、該紫外線硬化樹脂接着剤上
に軟質塩化ビニール樹脂製の透光性リアスクリーン素材
を密着させた状態で、該リアスクリーン素材の上面側お
よび/または前記硬質プラスチック製基板の下面側から
紫外線均一照射手段により紫外線を均一照射し、前記紫
外線硬化樹脂接着剤の硬化により前記基板上に前記リア
スクリーンを接着して構成することを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明によれば、基板上に塗布した紫外線硬化
樹脂接着剤を紫外線均一照射手段により硬化させること
で軟質塩化ビニール樹脂製のリアスクリーン素材を硬質
基板上に一体に保持させ、単純で取扱い易く、解像度の
高いリアスクリーンが得られる。
【0009】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
1の(A)および(B)に従ってその手順について説明
する。図1の(A)において、1は透明な硬質プラスチ
ック基板であり、2は平坦に載置された基板1の上面1
A上にローラ3等によって均一に塗布された紫外線硬化
樹脂接着剤である。本例ではこのように紫外線硬化樹脂
接着剤2を硬質プラスチック基板1の上面1A上に均一
に塗布した後、その上に図1の(B)に示すように軟質
塩化ビニール樹脂製のフィルム状リアスクリーン4の素
材を密着させるようにする。なおここで、透明な硬質プ
ラスチック基板1の好適な材料としては、硬質塩化ビニ
ール樹脂の外に、例えば、アクリル系樹脂を用いること
ができる。
【0011】ついで、図1の(A),(B)に示す手順
に従って硬質プラスチック基板1と軟質塩化ビニール樹
脂製のリアスクリーン4とを接合し接合体5が得られた
ところで、図2に示すような紫外線均一照射装置6内に
上述の接合体5を載置し、紫外線光源7から照射された
紫外線8の均一照射により紫外線硬化樹脂接着剤2を硬
化させて、硬質のリアスクリーンとすることができる。
なお図2において、9および10は紫外線8をほぼ同一
方向に均等照射させるための反射鏡である。
【0012】ただし、硬質プラスチック基板1が硬質塩
化ビニール樹脂製の場合は、その基板1の平坦な上面1
A上に接着剤2を均一に塗布して上述のような接着が得
られるが、硬質プラスチック基板1がアクリル系樹脂の
場合には軟質塩化ビニール樹脂用に使用される紫外線硬
化樹脂接着剤のアクリル系樹脂に対する接着力が弱い。
そこで、かかる場合は基板1の上面1Aを粗面化するか
若しくは均一な凹凸を形成する必要がある。図3の
(A),(B)および図4の(A),(B),(C)は
このような場合に基板1の上面1Aに形成する格子状の
溝11Aおよび平行線状に形成した凹凸11Bあるいは
波形の凹凸11Cの一例を示す。なお、いずれの場合に
あっても接着剤2には硬化状態でも透明なものが用いら
れるので、接着剤2と基板1との屈折率がほぼ等しくな
るようなものを選定しておくことにより基板上面1A上
に溝11Aを形成したことによる光学的影響を消去する
ことができる。
【0013】更に進んで、平行線状の凹凸を図4(B)
の11Bに示すようにレンチキュラー構造とし、かつ接
着剤2の屈折率を基板1の屈折率と相違させすることに
より、水平方向の発散指向特性を向上させることが可能
である。
【0014】なお、上述の実施例では紫外線均一照射装
置による接合体の照射をリアスクリーン素材の上面側か
らのみ実施したが、接合体を紫外線の透光性のある台上
に載置し、基板の下面側からも同様に照射するなり、あ
るいは基板の下面側が照射されるようにして接合体を台
上に載置、紫外線照射を行うようにしてもよい。
【0015】また、基板をアクリル系樹脂で構成すると
きの好適例としてその透明基板の上面に整然形成した凹
凸例について述べたが、基板を硬質塩化ビニール樹脂系
の材料で構成するにあたって、その上面に上述したよう
な凹凸を設けるようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、透明な硬質プラスチック製の基板上に該基板と屈折
率がほぼ等しい紫外線硬化樹脂接着剤を未硬化の状態で
均一に塗布し、該紫外線硬化樹脂接着剤上に軟質塩化ビ
ニール樹脂製の透光性リアスクリーン素材を密着させた
状態で、該リアスクリーン素材の上面側および/または
前記硬質プラスチック製基板の下面側から紫外線均一照
射手段により紫外線を均一照射し、前記紫外線硬化樹脂
接着剤の硬化により前記基板上に前記リアスクリーンを
接着して構成するので、接着がこれまで極めて困難であ
った軟質塩化ビニール樹脂製リアスクリーンを透明な硬
質塩化ビニール樹脂ないしアクリル系樹脂製の基板に光
学的歪等を生じることなく一様に接着することができ、
解像度の優れた廉価でしかも取扱い易いリアスクリーン
の製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を接着剤塗布過程(A)およ
びリアスクリーン接着過程(B)によって示す説明図で
ある。
【図2】本発明に用いる紫外線均一照射装置とその照射
過程を示す説明図である。
【図3】本発明にかかり硬質プラスチック基板上面を粗
面化する例を基板の上面図(A)および製品の断面図
(B)によって示す説明図である。
【図4】本発明にかかり硬質プラスチック基板の上面を
粗面化する他の例を基板の上面図(A)および製品の断
面図(B),(C)によって示す説明図である。
【符号の説明】
1 硬質プラスチック基板 1A 上面 2 紫外線硬化接着剤 3 ローラ 4 軟質塩化ビニール製リアスクリーン 5 硬質プラスチック基板と軟質塩化ビニール製のフィ
ルム状リアスクリーンとの接合体 6 紫外線均一照射装置 7 紫外線ランプ 8 紫外線 9,10 反射鏡 11A 格子状の溝 11B レンチキュラー状の凹凸 11C 波状の凹凸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な硬質プラスチック製の基板上に該
    基板と屈折率がほぼ等しい紫外線硬化樹脂接着剤を未硬
    化の状態で均一に塗布し、該紫外線硬化樹脂接着剤上に
    軟質塩化ビニール樹脂製の透光性リアスクリーン素材を
    密着させた状態で、該リアスクリーン素材の上面側およ
    び/または前記硬質プラスチック製基板の下面側から紫
    外線均一照射手段により紫外線を均一照射し、前記紫外
    線硬化樹脂接着剤の硬化により前記基板上に前記リアス
    クリーンを接着して構成することを特徴とするリアスク
    リーンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記硬質プラスチック製の基板は、前記
    紫外線硬化樹脂接着剤が塗布される面に整然な形で形成
    された細かい凹凸を有することを特徴とする請求項1に
    記載のリアスクリーンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102129161A (zh) * 2010-01-18 2011-07-20 精工爱普生株式会社 屏幕坯布及屏幕
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CN109901356A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 深圳光峰科技股份有限公司 一种屏幕

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