JPH0791508B2 - 金属素材用プライマー組成物及び塗装方法 - Google Patents
金属素材用プライマー組成物及び塗装方法Info
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- JPH0791508B2 JPH0791508B2 JP60206787A JP20678785A JPH0791508B2 JP H0791508 B2 JPH0791508 B2 JP H0791508B2 JP 60206787 A JP60206787 A JP 60206787A JP 20678785 A JP20678785 A JP 20678785A JP H0791508 B2 JPH0791508 B2 JP H0791508B2
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は金属素材就中亜鉛メッキ鋼板、特にアルミニウ
ム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等の塗装に当り塗膜の耐傷つ
き性、密着性、耐食性を向上させる為の化成処理を省略
しうる金属素材用プライマー組成物と塗装方法に関する
ものである。
ム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等の塗装に当り塗膜の耐傷つ
き性、密着性、耐食性を向上させる為の化成処理を省略
しうる金属素材用プライマー組成物と塗装方法に関する
ものである。
従来技術 近年、自動車、什器、家電業界等で生産性向上の為に塗
装鋼板の採用が高まっていて、鋼板業界では各種分野で
の要求品質を満足させるべく、従来以上の高加工性、高
耐食性を付与するメッキ鋼板の開発に力を入れている。
アルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等がその例であ
る。しかし、そのようなメッキ鋼板の一部には、その塗
膜の耐傷つき性、密着性、耐食性を向上させる為の化成
処理に関し問題を生じている。例えば、リン酸亜鉛被膜
処理浴にアルミニウムイオンが蓄積して被膜化成性を阻
害したり、リン酸亜鉛被膜が生成しない為、塗装下地と
してクロメート被膜が採用されているが、その塗膜の耐
傷つき性が期待品質に達していない問題等である。一
方、リン酸塩被膜、クロメート被膜等を生成する化成処
理は、設備管理費、処理浴管理費、公害対策費等の製造
コストに占める割合も高く、コスト低減が要望されてい
た。
装鋼板の採用が高まっていて、鋼板業界では各種分野で
の要求品質を満足させるべく、従来以上の高加工性、高
耐食性を付与するメッキ鋼板の開発に力を入れている。
アルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等がその例であ
る。しかし、そのようなメッキ鋼板の一部には、その塗
膜の耐傷つき性、密着性、耐食性を向上させる為の化成
処理に関し問題を生じている。例えば、リン酸亜鉛被膜
処理浴にアルミニウムイオンが蓄積して被膜化成性を阻
害したり、リン酸亜鉛被膜が生成しない為、塗装下地と
してクロメート被膜が採用されているが、その塗膜の耐
傷つき性が期待品質に達していない問題等である。一
方、リン酸塩被膜、クロメート被膜等を生成する化成処
理は、設備管理費、処理浴管理費、公害対策費等の製造
コストに占める割合も高く、コスト低減が要望されてい
た。
塗装鋼板の加工性、耐食性向上の為のプレコート用塗料
組成物も種々提案されている。例えば、特公昭52-44569
号に開示の塗料組成物はエポキシ樹脂等をベースとし、
防錆顔料と滑り剤を含有した塗料であり塗膜の加工性を
改良している。しかし、明細書に指摘の如く安定した塗
膜の耐傷つき性、密着性、耐食性を付与する為には化成
処理が必要である。一方、化成処理を省略しても、市場
の要求品質を満足させうる金属素材用プライマー組成物
は現在まで提供されていない。
組成物も種々提案されている。例えば、特公昭52-44569
号に開示の塗料組成物はエポキシ樹脂等をベースとし、
防錆顔料と滑り剤を含有した塗料であり塗膜の加工性を
改良している。しかし、明細書に指摘の如く安定した塗
膜の耐傷つき性、密着性、耐食性を付与する為には化成
処理が必要である。一方、化成処理を省略しても、市場
の要求品質を満足させうる金属素材用プライマー組成物
は現在まで提供されていない。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、金属素材就中亜鉛メッキ鋼板、特にア
ルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板に高度の塗膜の耐傷
つき性、塗膜密着性、塗膜耐食性を付与する為の金属素
材用プライマー組成物と塗装方法の提供にある。又、本
発明の目的は塗膜の耐傷つき性、塗膜密着性、塗膜耐食
性を向上させる為の化成処理を省略しうる金属素材用プ
ライマー組成物と塗装方法の提供にある。
ルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板に高度の塗膜の耐傷
つき性、塗膜密着性、塗膜耐食性を付与する為の金属素
材用プライマー組成物と塗装方法の提供にある。又、本
発明の目的は塗膜の耐傷つき性、塗膜密着性、塗膜耐食
性を向上させる為の化成処理を省略しうる金属素材用プ
ライマー組成物と塗装方法の提供にある。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前掲目的の達成の為に鋭意検討を重ねた結
果、以下の如く クロム酸塩顔料の高含有塗膜は耐食性の点では充分
有効でも耐湿潤付着性の点で問題があるが、特定のバイ
ンダー樹脂を選択する事により、高度の塗膜密着性、塗
膜耐食性を発揮できること。
果、以下の如く クロム酸塩顔料の高含有塗膜は耐食性の点では充分
有効でも耐湿潤付着性の点で問題があるが、特定のバイ
ンダー樹脂を選択する事により、高度の塗膜密着性、塗
膜耐食性を発揮できること。
各種塗料用潤滑剤の中で、特定のポリエチレンワッ
クスのみが特定バインダーとの組合せで、塗膜の耐傷つ
き性に優れた効果を発揮すること。
クスのみが特定バインダーとの組合せで、塗膜の耐傷つ
き性に優れた効果を発揮すること。
更にまた、特定組成物中の全顔料の含有割合が塗膜
の耐傷つき性、耐加工性に重大な影響を及ぼすこと、と
いった予想外の事実を知見し本発明を完成させるに至っ
た。
の耐傷つき性、耐加工性に重大な影響を及ぼすこと、と
いった予想外の事実を知見し本発明を完成させるに至っ
た。
すなわち本発明に従えば、 (イ) 一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エポキ
シエステル樹脂〔C〕(数平均分子量6000〜12000) 25
〜69重量% (ロ) クロム酸塩防錆顔料 25〜50重量% (ハ) ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子量
1000〜10000、酸価15 KOH mg/g以下) 1〜10重量% (ニ) メタホウ酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸カル
シウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシウム、モリブデ
ン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素アルミニウムか
らなる郡より選ばれるpH調整顔料 5〜15重量% を必須成分として含み(上記重量%はいづれも塗料不揮
発分に対する重量%)、塗料不揮発分に対する全顔料の
容積率(PVC)が25〜45%であることを特徴とする金属
素材用プライマー組成物が提供せられる。
シエステル樹脂〔C〕(数平均分子量6000〜12000) 25
〜69重量% (ロ) クロム酸塩防錆顔料 25〜50重量% (ハ) ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子量
1000〜10000、酸価15 KOH mg/g以下) 1〜10重量% (ニ) メタホウ酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸カル
シウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシウム、モリブデ
ン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素アルミニウムか
らなる郡より選ばれるpH調整顔料 5〜15重量% を必須成分として含み(上記重量%はいづれも塗料不揮
発分に対する重量%)、塗料不揮発分に対する全顔料の
容積率(PVC)が25〜45%であることを特徴とする金属
素材用プライマー組成物が提供せられる。
本発明のプライマー組成物に於て、樹脂成分の一つとし
て用いられる一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エ
ポキシエステル樹脂を例示すれば、本願と同一出願人の
出願に係る特開昭57-30717号記載の熱硬化性樹脂、また
耐沸水性、湿潤付着性に優れ、且つ上塗との密着性に優
れたプレコートメタルのプライマー用樹脂として有用で
あることが見出され、特願昭60-45275号として特許出願
されたラクトン変性ウレタン化エポキシエステル樹脂等
が例示せられるが、例えば下記方法により容易且つ好都
合に製造せられる。即ち、先ず出発原料樹脂(a1)成分
として50重量%以上のフェノールを含有し、エポキシ当
量が100〜6000のビスフェノール型エポキシ樹脂、レゾ
ルシン型エポキシ樹脂あるいはそれらの混合樹脂が用い
られる。例えば、 式 (式中、RはH又はCH3;−A−は、>C(CH3)2、−C
H2−、−O− 又は−S−;nは0又は1〜14の整数) で表わされる樹脂が使用されてよく、その具体例として
例えば、東都化成社製商品名「エポトートYD-017」、
「同YD-014」、「同YD-011」、「同YD-128」、大日本イ
ンキ化学工業社製商品名「エピクロン4050」等の市販品
が挙げられ、これらを単独またはこれらの50重量%以下
をその他のエポキシ樹脂(例えば、エポキシ当量100〜6
000のポリアルキレングリコールグリシジルエーテル
等)で置換した系で構成される。上記置換率が50重量%
を越えると、耐食性、耐水性、密着性、耐薬品性、硬化
性等が低下する傾向にある。
て用いられる一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エ
ポキシエステル樹脂を例示すれば、本願と同一出願人の
出願に係る特開昭57-30717号記載の熱硬化性樹脂、また
耐沸水性、湿潤付着性に優れ、且つ上塗との密着性に優
れたプレコートメタルのプライマー用樹脂として有用で
あることが見出され、特願昭60-45275号として特許出願
されたラクトン変性ウレタン化エポキシエステル樹脂等
が例示せられるが、例えば下記方法により容易且つ好都
合に製造せられる。即ち、先ず出発原料樹脂(a1)成分
として50重量%以上のフェノールを含有し、エポキシ当
量が100〜6000のビスフェノール型エポキシ樹脂、レゾ
ルシン型エポキシ樹脂あるいはそれらの混合樹脂が用い
られる。例えば、 式 (式中、RはH又はCH3;−A−は、>C(CH3)2、−C
H2−、−O− 又は−S−;nは0又は1〜14の整数) で表わされる樹脂が使用されてよく、その具体例として
例えば、東都化成社製商品名「エポトートYD-017」、
「同YD-014」、「同YD-011」、「同YD-128」、大日本イ
ンキ化学工業社製商品名「エピクロン4050」等の市販品
が挙げられ、これらを単独またはこれらの50重量%以下
をその他のエポキシ樹脂(例えば、エポキシ当量100〜6
000のポリアルキレングリコールグリシジルエーテル
等)で置換した系で構成される。上記置換率が50重量%
を越えると、耐食性、耐水性、密着性、耐薬品性、硬化
性等が低下する傾向にある。
上記のエポキシ樹脂(a1)にジカルボン酸(a2)が反応
せしめられるがジカルボン酸(a2)としては、例えばポ
リメチレンジカルボン酸(アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸など)、芳香族ジカルボン酸(無水フタル
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)、ダ
イマー酸、ポリブタジエンジカルボン酸、ポリエステル
ジカルボン酸等、分子量5000以内のジカルボン酸が挙げ
られ、これらの1種または2種以上を使用に供する。特
に、ポリメチレンジカルボン酸が加工性、溶解性、相溶
性の点から好ましく、中でもアゼライン酸が最も好まし
い。また、かかるa2成分に分子量5000以内の3価のカル
ボン酸類をジカルボン酸の同重量以内で併用してもよ
い。
せしめられるがジカルボン酸(a2)としては、例えばポ
リメチレンジカルボン酸(アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸など)、芳香族ジカルボン酸(無水フタル
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)、ダ
イマー酸、ポリブタジエンジカルボン酸、ポリエステル
ジカルボン酸等、分子量5000以内のジカルボン酸が挙げ
られ、これらの1種または2種以上を使用に供する。特
に、ポリメチレンジカルボン酸が加工性、溶解性、相溶
性の点から好ましく、中でもアゼライン酸が最も好まし
い。また、かかるa2成分に分子量5000以内の3価のカル
ボン酸類をジカルボン酸の同重量以内で併用してもよ
い。
エポキシ樹脂にかかるジカルボン酸を反応せしめること
によりエポキシ環が開環しエステル結合により該酸が樹
脂中に組み入れられる。この際、例えば、アミン触媒を
用いることが好ましく本発明においては特に第1級ヒド
ロキシル基を有する第2級アミン(a3)が好ましく使用
され、触媒作用と共に該アミン自体も樹脂中に組み込ま
れ第1級ヒドロキシル基を与えることになる。この第1
級ヒドロキシル基を有するエポキシエステル樹脂を
〔A1〕とする。使用せられる第2級アミンとしては、例
えば、ジアルカノールアミン(ジエタノールアミン、ジ
プロパノールアミン、ジブタノールアミンなど)、アル
キルアルカノールアミン(エチルエタノールアミンな
ど)等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用
するに供する。特に、ジアルカノールアミンが好まし
く、中でもジエタノールアミンが最適である。アミン触
媒として、第3級アミン(トリエチルアミン、トリブチ
ルアミン等)又は第4級アミン(テトラメチルアンモニ
ウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド
等)も使用しうるが、この場合の第1級ヒドロキシル基
を有しないエポキシエステル樹脂を〔A1′〕とする。
によりエポキシ環が開環しエステル結合により該酸が樹
脂中に組み入れられる。この際、例えば、アミン触媒を
用いることが好ましく本発明においては特に第1級ヒド
ロキシル基を有する第2級アミン(a3)が好ましく使用
され、触媒作用と共に該アミン自体も樹脂中に組み込ま
れ第1級ヒドロキシル基を与えることになる。この第1
級ヒドロキシル基を有するエポキシエステル樹脂を
〔A1〕とする。使用せられる第2級アミンとしては、例
えば、ジアルカノールアミン(ジエタノールアミン、ジ
プロパノールアミン、ジブタノールアミンなど)、アル
キルアルカノールアミン(エチルエタノールアミンな
ど)等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用
するに供する。特に、ジアルカノールアミンが好まし
く、中でもジエタノールアミンが最適である。アミン触
媒として、第3級アミン(トリエチルアミン、トリブチ
ルアミン等)又は第4級アミン(テトラメチルアンモニ
ウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド
等)も使用しうるが、この場合の第1級ヒドロキシル基
を有しないエポキシエステル樹脂を〔A1′〕とする。
反応はエポキシ樹脂を溶解もしくは適当な非反応性溶剤
にとかした後、ジカルボン酸成分およびアミン触媒成分
を添加し、要すればN2ガス下、通常80〜200℃で1〜15
時間加熱反応させればよい。本発明の効果を最大限に発
揮するには、上記エポキシエステル樹脂〔A1〕に 式 で表わされる環状エステル化合物(a4)が反応せしめら
れ、第1級、第2級ヒドロキシル基に該ラクトンが開環
しエステル結合で組み込まれる。このラクトン変性エポ
キシエステル樹脂を〔A2〕とする。また、樹脂〔A1〕に
変えて〔A1′〕を用いる事ができる。こうしてできたラ
クトン変性エポキシエステル樹脂を〔A3〕とする。
にとかした後、ジカルボン酸成分およびアミン触媒成分
を添加し、要すればN2ガス下、通常80〜200℃で1〜15
時間加熱反応させればよい。本発明の効果を最大限に発
揮するには、上記エポキシエステル樹脂〔A1〕に 式 で表わされる環状エステル化合物(a4)が反応せしめら
れ、第1級、第2級ヒドロキシル基に該ラクトンが開環
しエステル結合で組み込まれる。このラクトン変性エポ
キシエステル樹脂を〔A2〕とする。また、樹脂〔A1〕に
変えて〔A1′〕を用いる事ができる。こうしてできたラ
クトン変性エポキシエステル樹脂を〔A3〕とする。
上記環状ラクトン化合物(a4)としては、例えばε−カ
プロラクトン、ξ−エナントラクトン、η−カプリロラ
クトンあるいはそれらの環置換体が用いられ、特に好ま
しいラクトンは炭素数6〜8のものである。
プロラクトン、ξ−エナントラクトン、η−カプリロラ
クトンあるいはそれらの環置換体が用いられ、特に好ま
しいラクトンは炭素数6〜8のものである。
この反応には錫化合物、鉛あるいはマンガンの有機塩
(a5)を触媒として用いることが好ましい。特に好まし
い触媒としては、 式 (式中、Xはアルキル基、アリール基、アラルキル基、
アリルオキシ基;X′はアルキル基、アリール基、アラル
キル基、アシルオキシ基、ハロゲン、水酸基、X″はハ
ロゲン原子) で表わされる化合物、例えば、塩化第1錫、テトラフェ
ニル錫、テトラオクチル錫、ジフェニル錫ジラウレー
ト、トリ−n−ブチル錫ハイドロオキサイド、トリ−n
−ブチル錫アセテート、ジメチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫オキサイド、ジラウリル錫オキサイド、ジ−n−ブ
チル錫ジクロライド、ジオクチル錫ジクロライド等、及
び酢酸鉛、酢酸マンガン、2−エチルヘキサン酢酸鉛、
サリチル酸鉛、安息香酸鉛等があげられる。
(a5)を触媒として用いることが好ましい。特に好まし
い触媒としては、 式 (式中、Xはアルキル基、アリール基、アラルキル基、
アリルオキシ基;X′はアルキル基、アリール基、アラル
キル基、アシルオキシ基、ハロゲン、水酸基、X″はハ
ロゲン原子) で表わされる化合物、例えば、塩化第1錫、テトラフェ
ニル錫、テトラオクチル錫、ジフェニル錫ジラウレー
ト、トリ−n−ブチル錫ハイドロオキサイド、トリ−n
−ブチル錫アセテート、ジメチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫オキサイド、ジラウリル錫オキサイド、ジ−n−ブ
チル錫ジクロライド、ジオクチル錫ジクロライド等、及
び酢酸鉛、酢酸マンガン、2−エチルヘキサン酢酸鉛、
サリチル酸鉛、安息香酸鉛等があげられる。
ラクトン変性エポキシエステル樹脂〔A2,A3〕中のラク
トン部分はエポキシエステル鎖に結合された状態に於て
エポキシエステル樹脂に可撓性をあたえる。しかしなが
ら、本発明者らはこのラクトン量が塗料の軟質化のみな
らず、湿潤付着性にも影響を及ぼし、1級ヒドロキシル
基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂中1重量%
未満では満足な湿潤付着性が得られず、他方30重量%を
越えると軟質化が過度に過ぎ、また耐薬品性、耐湿性、
耐傷つき性等の性能が劣化する傾向のあることも認めて
おり、従ってラクトン量は一級ヒドロキシル基を有する
ウレタン化エポキシエステル樹脂の1〜30重量%の範囲
内であることが特に好ましい。
トン部分はエポキシエステル鎖に結合された状態に於て
エポキシエステル樹脂に可撓性をあたえる。しかしなが
ら、本発明者らはこのラクトン量が塗料の軟質化のみな
らず、湿潤付着性にも影響を及ぼし、1級ヒドロキシル
基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂中1重量%
未満では満足な湿潤付着性が得られず、他方30重量%を
越えると軟質化が過度に過ぎ、また耐薬品性、耐湿性、
耐傷つき性等の性能が劣化する傾向のあることも認めて
おり、従ってラクトン量は一級ヒドロキシル基を有する
ウレタン化エポキシエステル樹脂の1〜30重量%の範囲
内であることが特に好ましい。
次に上記エポキシエステル樹脂〔A〕(〔A1〕、
〔A2〕、〔A3〕のいずれか1種又は2種以上を含有する
樹脂〕に部分ブロックポリイソシアナート化合物〔B〕
が反応せしめられるのであるが、この化合物〔B〕はポ
リイソシアナート化合物(b1)とイソシアナート保護剤
(b2)とを、(b1)のイソシアナート基の数/(b2)の
活性水素基の数の比が5/1〜5/4となるような割合で反応
させることにより得られる。この反応は通常、無溶剤あ
るいは非反応性溶剤中にて室温〜150℃の温度で行われ
るが、b1成分を非反応性溶剤に溶解し50〜100℃に加熱
した後、b2成分もしくはその適当な非反応性溶剤との溶
液を滴下しつつ反応せしめることが、生成物〔B〕の品
質および反応制御の点から好ましい。
〔A2〕、〔A3〕のいずれか1種又は2種以上を含有する
樹脂〕に部分ブロックポリイソシアナート化合物〔B〕
が反応せしめられるのであるが、この化合物〔B〕はポ
リイソシアナート化合物(b1)とイソシアナート保護剤
(b2)とを、(b1)のイソシアナート基の数/(b2)の
活性水素基の数の比が5/1〜5/4となるような割合で反応
させることにより得られる。この反応は通常、無溶剤あ
るいは非反応性溶剤中にて室温〜150℃の温度で行われ
るが、b1成分を非反応性溶剤に溶解し50〜100℃に加熱
した後、b2成分もしくはその適当な非反応性溶剤との溶
液を滴下しつつ反応せしめることが、生成物〔B〕の品
質および反応制御の点から好ましい。
上記ポリイソシアナート化合物(b1)としては、例えば
脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物(ヘキサ
メチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアナートなど)、
芳香族ジイソシアナート化合物(トリレンジイソシアナ
ート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナートな
ど)トリイソシアナート化合物(トリメチロールプパン
1モルと前記ジイソシアナート3モルのアダクト体、ヘ
キサメチレンジイソシアナートやトリレンジイソシアナ
ートなどのジイソシアナートの3量体など)等が挙げら
れ、これらの1種または2種以上を使用に供する。特
に、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物が、
熱硬化性樹脂の溶解性、相溶性および加工性の点から好
適である。
脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物(ヘキサ
メチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアナートなど)、
芳香族ジイソシアナート化合物(トリレンジイソシアナ
ート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナートな
ど)トリイソシアナート化合物(トリメチロールプパン
1モルと前記ジイソシアナート3モルのアダクト体、ヘ
キサメチレンジイソシアナートやトリレンジイソシアナ
ートなどのジイソシアナートの3量体など)等が挙げら
れ、これらの1種または2種以上を使用に供する。特
に、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物が、
熱硬化性樹脂の溶解性、相溶性および加工性の点から好
適である。
上記イソシアナート保護剤(b2)は、b1成分のイソシア
ナート基に付加して生成する付加物が常温において安定
で、且つ140〜250℃に加熱した際解離して遊離のイソシ
アナート基を再生せしめるようにするものでなければな
らない。かかる保護剤としては、例えばラクタム系保護
剤(ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなど)オ
キシム系保護剤(メチルエチルケトオキシム、シクロヘ
キサノンオキシムなど)、アルコール系保護剤(メタノ
ール、エタノール、イソブチルアルコールなど)、フェ
ノール系保護剤(フェノール、パラターシャリブチルフ
ェノール、クレゾールなど)が挙げられる。
ナート基に付加して生成する付加物が常温において安定
で、且つ140〜250℃に加熱した際解離して遊離のイソシ
アナート基を再生せしめるようにするものでなければな
らない。かかる保護剤としては、例えばラクタム系保護
剤(ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなど)オ
キシム系保護剤(メチルエチルケトオキシム、シクロヘ
キサノンオキシムなど)、アルコール系保護剤(メタノ
ール、エタノール、イソブチルアルコールなど)、フェ
ノール系保護剤(フェノール、パラターシャリブチルフ
ェノール、クレゾールなど)が挙げられる。
本発明に係る1級ヒドロキシル基を有するウレタン化エ
ポキシエステル樹脂の製造法は、上記生成物〔A〕と生
成物〔B〕とを反応させることにより極めて好都合に製
造せられる。この場合の反応割合は、生成物〔A〕に含
まれる第1級ヒドロキシル基の数/生成物〔B〕に含ま
れる遊離のイソシアナート基の数の比が10/1〜10/8、好
ましくは10/1〜10/6の範囲となるように設定する必要が
ある。というのは、上記比が10/1より大きくなると塗膜
の硬化性が低下し、この比が10/8より小さくなると塗料
製造時のゲル化の原因となる傾向を示すからである。反
応は通常、要すればN2ガス雰囲気中50〜150℃の温度
で、イソシアナート基が実質的には存在しなくなるまで
行なう。また、場合によってはイソシアナート基が残存
していても分子量が所望の値に達した時点で、例えば1
級アルコールを加えて反応を停止させてもよい。
ポキシエステル樹脂の製造法は、上記生成物〔A〕と生
成物〔B〕とを反応させることにより極めて好都合に製
造せられる。この場合の反応割合は、生成物〔A〕に含
まれる第1級ヒドロキシル基の数/生成物〔B〕に含ま
れる遊離のイソシアナート基の数の比が10/1〜10/8、好
ましくは10/1〜10/6の範囲となるように設定する必要が
ある。というのは、上記比が10/1より大きくなると塗膜
の硬化性が低下し、この比が10/8より小さくなると塗料
製造時のゲル化の原因となる傾向を示すからである。反
応は通常、要すればN2ガス雰囲気中50〜150℃の温度
で、イソシアナート基が実質的には存在しなくなるまで
行なう。また、場合によってはイソシアナート基が残存
していても分子量が所望の値に達した時点で、例えば1
級アルコールを加えて反応を停止させてもよい。
この様にして製造された1級ヒドロキシル基を有するウ
レタン化エポキシエステル樹脂の数平均分子量は6000〜
12000が適切である。分子量が6000未満では折曲性、耐
食性が低下し、12000を越えると塗料がゲル化する。こ
の分子量の調節は主としてエポキシエステル主鎖の分子
量で調節され、エポキシ樹脂(a1)のグリシジル基のg
当量/多価カルボン酸(a2)のカルボキシル基のg当量
の比が1.1〜1.4好ましくは1.15〜1.25に配合されること
が良く(a1)と(a2)の反応生成物の酸価が2(KOHmg/
g)以下、好ましくは1(KOHmg/g)以下になる様、反応
を完結させることが好ましい。かかる熱硬化性樹脂は、
分子中に反応性に優れた第1級ヒドロキシル基を含有
し、従来より要求されている密着性、加工性、耐食性、
耐水性、耐薬品性に優れたプライマー用塗料の提供に寄
与する。
レタン化エポキシエステル樹脂の数平均分子量は6000〜
12000が適切である。分子量が6000未満では折曲性、耐
食性が低下し、12000を越えると塗料がゲル化する。こ
の分子量の調節は主としてエポキシエステル主鎖の分子
量で調節され、エポキシ樹脂(a1)のグリシジル基のg
当量/多価カルボン酸(a2)のカルボキシル基のg当量
の比が1.1〜1.4好ましくは1.15〜1.25に配合されること
が良く(a1)と(a2)の反応生成物の酸価が2(KOHmg/
g)以下、好ましくは1(KOHmg/g)以下になる様、反応
を完結させることが好ましい。かかる熱硬化性樹脂は、
分子中に反応性に優れた第1級ヒドロキシル基を含有
し、従来より要求されている密着性、加工性、耐食性、
耐水性、耐薬品性に優れたプライマー用塗料の提供に寄
与する。
ラクトン成分が組み込まれたことにより第1級ヒドロキ
シル基が付与されるだけでなく、そのメチレン鎖により
内部応力緩和による密着性の改善、湿潤付着性、耐沸水
性の改善が得られ、加工性、ハイソリッド化、低温硬化
特性の良好なこととあいまって、プレコートメタル用の
プライマーとして極めて好適である。
シル基が付与されるだけでなく、そのメチレン鎖により
内部応力緩和による密着性の改善、湿潤付着性、耐沸水
性の改善が得られ、加工性、ハイソリッド化、低温硬化
特性の良好なこととあいまって、プレコートメタル用の
プライマーとして極めて好適である。
本発明にあっては、所望により上記熱硬化性樹脂の一部
をレゾール型フェノール樹脂で置換することも可能であ
る。かかる樹脂としては、フェノール類とホルマリンか
らアルカリの存在で縮合反応により得られる任意のレゾ
ール型フェノール樹脂が用いられるが、特に好ましい樹
脂は、 式 (式中nは0〜4;Wは−CH2−または−CH2−O−CH2−;R
はCH3、Hまたは で表わされるレゾール型フェノール樹脂である。
をレゾール型フェノール樹脂で置換することも可能であ
る。かかる樹脂としては、フェノール類とホルマリンか
らアルカリの存在で縮合反応により得られる任意のレゾ
ール型フェノール樹脂が用いられるが、特に好ましい樹
脂は、 式 (式中nは0〜4;Wは−CH2−または−CH2−O−CH2−;R
はCH3、Hまたは で表わされるレゾール型フェノール樹脂である。
本発明者らは、上記熱硬化性樹脂の最大限40重量%まで
が係るレゾール型フェノール樹脂により置換されするこ
とを見出した。というのはフェノール樹脂がこの範囲よ
り多いと加工性の低下が認められ、発明目的に対し好ま
しくないからである。かかる樹脂ビヒクルを用いること
により1級ヒドロキシル基による耐湿潤付着性の向上が
得られ、特にフェノール樹脂と組み合わせる場合には該
フェノール樹脂による湿潤付着性の向上が耐食性の改善
に一層の寄与を与える。また、本発明にあっては塗膜の
硬度、耐薬品性、耐水性等の向上のために、熱硬化性塗
料に通常配合されるアミノ樹脂でもって、上記熱硬化性
樹脂の一部を置換することは好ましくない。本発明塗膜
の耐食性、耐ブリスタ性を劣化せしめる傾向がある。理
由は定かでないが、化成処理皮膜のない場合に、また本
発明の如くPVCの高い塗膜にあっては、その傾向が強
い。
が係るレゾール型フェノール樹脂により置換されするこ
とを見出した。というのはフェノール樹脂がこの範囲よ
り多いと加工性の低下が認められ、発明目的に対し好ま
しくないからである。かかる樹脂ビヒクルを用いること
により1級ヒドロキシル基による耐湿潤付着性の向上が
得られ、特にフェノール樹脂と組み合わせる場合には該
フェノール樹脂による湿潤付着性の向上が耐食性の改善
に一層の寄与を与える。また、本発明にあっては塗膜の
硬度、耐薬品性、耐水性等の向上のために、熱硬化性塗
料に通常配合されるアミノ樹脂でもって、上記熱硬化性
樹脂の一部を置換することは好ましくない。本発明塗膜
の耐食性、耐ブリスタ性を劣化せしめる傾向がある。理
由は定かでないが、化成処理皮膜のない場合に、また本
発明の如くPVCの高い塗膜にあっては、その傾向が強
い。
本発明者らは上記樹脂ビヒクルにクロム酸塩顔料を多量
に配合しても耐水性、耐湿潤付着性、塗膜密着性が低下
しないことを見出した。従って本発明に於てはクロム酸
塩防錆顔料が塗料の不揮発分中25〜50重量%の範囲で用
いられ、優れた耐食性を与える。
に配合しても耐水性、耐湿潤付着性、塗膜密着性が低下
しないことを見出した。従って本発明に於てはクロム酸
塩防錆顔料が塗料の不揮発分中25〜50重量%の範囲で用
いられ、優れた耐食性を与える。
クロム酸塩としてはストロンチウムクロメートあるいは
ストロンチウムクロメートとカルシウムクロメート(混
合物の50重量%未満)の混合物が特に好ましいものとし
て推奨せられる。
ストロンチウムクロメートとカルシウムクロメート(混
合物の50重量%未満)の混合物が特に好ましいものとし
て推奨せられる。
アルミニウム含有亜鉛メッキ鋼板にはストロンチウムク
ロメートが良好な防食効果を発揮するが、一般の溶融亜
鉛メッキ鋼板にはストロンチウムクロメートとカルシウ
ムクロメートの混合物が最大の防食効果を示す。ストロ
ンチウムクロメートとカルシウムクロメートの混合物を
用いる際、両者の割合は1:1〜0.1が好適であって、耐食
性向上のために加えられるカルシウムクロメート量が多
くなると耐ブリスタ性の低下が認められかえって不都合
な結果をまねく傾向がある。
ロメートが良好な防食効果を発揮するが、一般の溶融亜
鉛メッキ鋼板にはストロンチウムクロメートとカルシウ
ムクロメートの混合物が最大の防食効果を示す。ストロ
ンチウムクロメートとカルシウムクロメートの混合物を
用いる際、両者の割合は1:1〜0.1が好適であって、耐食
性向上のために加えられるカルシウムクロメート量が多
くなると耐ブリスタ性の低下が認められかえって不都合
な結果をまねく傾向がある。
尚、クロメート顔料が全不揮発分に対し25重量%未満、
あるいは50重量%を越えると、耐食性の低下となる。
あるいは50重量%を越えると、耐食性の低下となる。
また本発明に於ては食塩水中のカソード分極効果を増強
し、金属、特に亜鉛主体の金属面の腐食部位のpH変化を
抑制する目的でpH調整顔料が配合されることがより好ま
しく組成物の食塩水中でのpHが6〜11の範囲に調整せら
れる。というのはpH6未満では耐食性が、また11を越え
ると耐食性、耐ブリスタ性の低下をもたらす傾向がある
からである。
し、金属、特に亜鉛主体の金属面の腐食部位のpH変化を
抑制する目的でpH調整顔料が配合されることがより好ま
しく組成物の食塩水中でのpHが6〜11の範囲に調整せら
れる。というのはpH6未満では耐食性が、また11を越え
ると耐食性、耐ブリスタ性の低下をもたらす傾向がある
からである。
pH調整顔料としては、溶解度(JIS-K-5101)が0.001〜
5%の範囲内にあり、上記pH値の調整の有効な任意の顔
料が用いられ、例えばメタホウ酸バリウム、リン酸亜
鉛、リン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシ
ウム、モリブデン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素
アルミニウム等が適宜組み合わせて上記目的に使用せら
れる。アルミニウム含有亜鉛メッキ鋼板では炭酸カルシ
ウムが、また一般の溶融亜鉛メッキ鋼板ではトリポリリ
ン酸二水素アルミニウムの選択が最大の防食機能を発揮
する。尚、pH調整顔料は塗料不揮発分中5〜15重量%の
範囲内で使用せられる。というのは5%未満ではその効
果が不充分であり、また15%を越えるとかえって耐ブリ
スタ性が低下する傾向を示すからである。
5%の範囲内にあり、上記pH値の調整の有効な任意の顔
料が用いられ、例えばメタホウ酸バリウム、リン酸亜
鉛、リン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシ
ウム、モリブデン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素
アルミニウム等が適宜組み合わせて上記目的に使用せら
れる。アルミニウム含有亜鉛メッキ鋼板では炭酸カルシ
ウムが、また一般の溶融亜鉛メッキ鋼板ではトリポリリ
ン酸二水素アルミニウムの選択が最大の防食機能を発揮
する。尚、pH調整顔料は塗料不揮発分中5〜15重量%の
範囲内で使用せられる。というのは5%未満ではその効
果が不充分であり、また15%を越えるとかえって耐ブリ
スタ性が低下する傾向を示すからである。
また本発明のプライマー組成物にはクロム酸塩防錆顔
料、pH調整顔料以外に着色顔料、導電顔料、その他の顔
料を添加してさしつかえないが、これら添加される全顔
料の塗料不揮発分中の容積率(PVC)が25〜45%の範囲
で選択されることを必須とする。好ましくは30〜40%の
範囲である。本発明者らは、このPVCが25%より低いと
塗膜の耐傷つき性が向上せず45%を越えると塗膜の折曲
加工性が低下することを見出した。
料、pH調整顔料以外に着色顔料、導電顔料、その他の顔
料を添加してさしつかえないが、これら添加される全顔
料の塗料不揮発分中の容積率(PVC)が25〜45%の範囲
で選択されることを必須とする。好ましくは30〜40%の
範囲である。本発明者らは、このPVCが25%より低いと
塗膜の耐傷つき性が向上せず45%を越えると塗膜の折曲
加工性が低下することを見出した。
本発明ではさらに、塗膜の耐傷つき性を改善する目的で
ポリエチレンワックスが必須成分として加えられる。本
発明で使用せられるポリエチレンワックスは、高密度
(0.94以上)ポリエチレンで分子量が1000〜10000、酸
価15(KOHmg/g)以下、好ましくは酸価0(KOHmg/g)の
ワックスである。本発明のポリエチレンワックスは、本
発明の熱硬化性樹脂成分と相溶せず塗膜中に海島状に分
布する特性を有する。この特性が塗膜の耐傷つき性向上
に寄与する。本発明の範囲外のポリエチレンワックスは
前掲の特性が不充分なため、塗膜の耐傷つき性を充分に
向上させない。ポリエチレンワックスは塗料不揮発分中
1〜10重量%の範囲内で添加せられる。というのは1%
未満では耐傷つき性の向上に役立たず、また10%を越え
ると上塗塗膜の密着性が低下する傾向があるからであ
る。
ポリエチレンワックスが必須成分として加えられる。本
発明で使用せられるポリエチレンワックスは、高密度
(0.94以上)ポリエチレンで分子量が1000〜10000、酸
価15(KOHmg/g)以下、好ましくは酸価0(KOHmg/g)の
ワックスである。本発明のポリエチレンワックスは、本
発明の熱硬化性樹脂成分と相溶せず塗膜中に海島状に分
布する特性を有する。この特性が塗膜の耐傷つき性向上
に寄与する。本発明の範囲外のポリエチレンワックスは
前掲の特性が不充分なため、塗膜の耐傷つき性を充分に
向上させない。ポリエチレンワックスは塗料不揮発分中
1〜10重量%の範囲内で添加せられる。というのは1%
未満では耐傷つき性の向上に役立たず、また10%を越え
ると上塗塗膜の密着性が低下する傾向があるからであ
る。
このように本発明に於ては特定の樹脂ビヒクルを用い、
耐湿潤付着性の向上をはかると共に比較的多量の防錆顔
料とpH調整顔料を特定配合することによりカソード分極
効果を最大ならしめ、特に優れた耐食性の改善をはか
り、しかも特定範囲内の顔料容積率でその効果を最大に
発揮し、更に特定のポリエチレンワックスを配合するこ
により塗膜の耐傷つき性を改善したものであり、コイル
コーティング用プライマー、電気器具用プレコートメタ
ル状プライマーなど、溶融亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛ア
ルミメッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、冷延鋼板など各
種金属素材用のプライマー組成物として極めて有用であ
る。
耐湿潤付着性の向上をはかると共に比較的多量の防錆顔
料とpH調整顔料を特定配合することによりカソード分極
効果を最大ならしめ、特に優れた耐食性の改善をはか
り、しかも特定範囲内の顔料容積率でその効果を最大に
発揮し、更に特定のポリエチレンワックスを配合するこ
により塗膜の耐傷つき性を改善したものであり、コイル
コーティング用プライマー、電気器具用プレコートメタ
ル状プライマーなど、溶融亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛ア
ルミメッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、冷延鋼板など各
種金属素材用のプライマー組成物として極めて有用であ
る。
本発明者らはまた、本発明のプライマー組成物は、かか
る金属素材に対し、通常行われるリン酸亜鉛被膜化成処
理、クロメート処理などの塗装前処理を省略しても満足
すべき性能を付与することができることを見出し、亜鉛
メッキ鋼板の優れた塗装方法を確立することができた。
すなわち本発明に於ては、金属素材は直接、またより好
ましくはアルカリ性水溶液で洗浄(表面調整)し、水
洗、乾燥させた後、上記のプライマー組成物を適用し、
焼付、乾燥し、さらに上塗塗装することにより極めて容
易、且つ経済的に塗装鋼板を提供することができ、しか
もこの鋼板は優れた耐食性、耐加工性、耐傷つき性を示
すのである。金属素材の表面調整にはpH7以上のアルカ
リ性を呈する硅酸塩、炭酸塩、リン酸塩の少なくとも1
種以上の塩が用いられ、通常1〜10重量%の塩濃度の水
溶液の形で用いられる。というのは1%未満では効果が
劣り、また10%を越えても格別な効果増を認めないから
である。処理に際してはアルカリ性水溶液に金属素材を
浸漬するとか、スプレー等通常の方法が採用され、40〜
70℃の液温で、1秒〜1分の処理で充分である。アルカ
リ洗浄後、水洗、乾燥が行われるが、乾燥は80〜100℃
の熱風乾燥、その他常法により実施せられる。
る金属素材に対し、通常行われるリン酸亜鉛被膜化成処
理、クロメート処理などの塗装前処理を省略しても満足
すべき性能を付与することができることを見出し、亜鉛
メッキ鋼板の優れた塗装方法を確立することができた。
すなわち本発明に於ては、金属素材は直接、またより好
ましくはアルカリ性水溶液で洗浄(表面調整)し、水
洗、乾燥させた後、上記のプライマー組成物を適用し、
焼付、乾燥し、さらに上塗塗装することにより極めて容
易、且つ経済的に塗装鋼板を提供することができ、しか
もこの鋼板は優れた耐食性、耐加工性、耐傷つき性を示
すのである。金属素材の表面調整にはpH7以上のアルカ
リ性を呈する硅酸塩、炭酸塩、リン酸塩の少なくとも1
種以上の塩が用いられ、通常1〜10重量%の塩濃度の水
溶液の形で用いられる。というのは1%未満では効果が
劣り、また10%を越えても格別な効果増を認めないから
である。処理に際してはアルカリ性水溶液に金属素材を
浸漬するとか、スプレー等通常の方法が採用され、40〜
70℃の液温で、1秒〜1分の処理で充分である。アルカ
リ洗浄後、水洗、乾燥が行われるが、乾燥は80〜100℃
の熱風乾燥、その他常法により実施せられる。
本発明者らはこの表面調整により鋼板表面に生成してい
る酸化被膜の改質が行われ、塗膜密着性が改善せられる
ことを見出した。表面調整に際しては硅酸塩と炭酸塩の
組合せが特に有効であることも見出されている。また、
金属素材は所望により上記のプライマー組成物を適用す
るに先だって、クロム酸含有酸性溶液に接液し、乾燥せ
しめるクロメートリンス処理が行われても良い。このク
ロメートリンスにより塗装板の塗膜耐食性に関し、本発
明の効果を一層発揮せしめる。クロム酸含有酸性溶液と
しては無水クロム酸の部分還元水溶液、例えばデオキシ
ライト41(日本ペイント社製、クロメートリンス処理
剤)が使用できる。6価クロムとして0.01〜1重量%の
溶液に浸漬するとかスプレー等適宜な接液方法がとら
れ、室温〜70℃の液温で1秒〜1分の接液時間が採用さ
れる。乾燥方法は表面調整と同様である。
る酸化被膜の改質が行われ、塗膜密着性が改善せられる
ことを見出した。表面調整に際しては硅酸塩と炭酸塩の
組合せが特に有効であることも見出されている。また、
金属素材は所望により上記のプライマー組成物を適用す
るに先だって、クロム酸含有酸性溶液に接液し、乾燥せ
しめるクロメートリンス処理が行われても良い。このク
ロメートリンスにより塗装板の塗膜耐食性に関し、本発
明の効果を一層発揮せしめる。クロム酸含有酸性溶液と
しては無水クロム酸の部分還元水溶液、例えばデオキシ
ライト41(日本ペイント社製、クロメートリンス処理
剤)が使用できる。6価クロムとして0.01〜1重量%の
溶液に浸漬するとかスプレー等適宜な接液方法がとら
れ、室温〜70℃の液温で1秒〜1分の接液時間が採用さ
れる。乾燥方法は表面調整と同様である。
次に本発明のプライマー組成物が乾燥膜厚3〜10μ程度
に適用せられる。というのはプライマー膜厚が3μ未満
であると耐傷つき性、密着性、耐食性が低下する傾向が
あり、また10μを越えると密着性が低下する傾向がある
からである。プライマー組成物の適用に際しては、スプ
レー、ロールコート、シャワーコートなど適宜な塗装方
法が採用され、250℃以下の温度、好ましくは180〜250
℃で焼付乾燥が行われる。
に適用せられる。というのはプライマー膜厚が3μ未満
であると耐傷つき性、密着性、耐食性が低下する傾向が
あり、また10μを越えると密着性が低下する傾向がある
からである。プライマー組成物の適用に際しては、スプ
レー、ロールコート、シャワーコートなど適宜な塗装方
法が採用され、250℃以下の温度、好ましくは180〜250
℃で焼付乾燥が行われる。
本発明に於ては次に上塗塗料が常法により適用され、加
工性、耐食性、耐傷つき性に優れた塗装板が製造せられ
る。既に述べた如く、本発明の塗装方法では耐食性改善
のためのリン酸亜鉛処理、クロメート処理等の前処理が
不必要であり、しかも耐食性に優れただけでなく、塗膜
密着性、加工性、耐傷つき性に優れた塗装板を容易に提
供することができる。
工性、耐食性、耐傷つき性に優れた塗装板が製造せられ
る。既に述べた如く、本発明の塗装方法では耐食性改善
のためのリン酸亜鉛処理、クロメート処理等の前処理が
不必要であり、しかも耐食性に優れただけでなく、塗膜
密着性、加工性、耐傷つき性に優れた塗装板を容易に提
供することができる。
上記実施例により本発明を説明する。特にことわりなき
限り、部および%は重量による。
限り、部および%は重量による。
製造例1 樹脂C−1の製法 エポキシ樹脂(東都化成社製商品名「エポトートYD-01
4」、エポキシ当量950)475部をキシロール95部および
セロソルブアセテート119部に溶解した後、アゼライン
酸39.2部およびジエタノールアミン8.3部を加えN2ガス
下145℃で6時間反応し、樹脂固型分の酸価が1.1KOHmg/
gになったところで冷却し、溶液の温度が100℃になった
ところでプラクセルM(ダイセル化学社製商品名ε−カ
プロラクトン)105部及び塩化第1錫0.3部を加えた後14
0℃まで昇温する。この温度で保温しながら経時サンプ
リングを実施し、IRにて未反応ε−カプロラクトン量を
追跡し、反応率が98%以上になった時点で反応を終了す
る。反応終了後キシロール209部及びメチルエチルケト
ン130部を加え、冷却して生成物〔A−1〕を得る。
4」、エポキシ当量950)475部をキシロール95部および
セロソルブアセテート119部に溶解した後、アゼライン
酸39.2部およびジエタノールアミン8.3部を加えN2ガス
下145℃で6時間反応し、樹脂固型分の酸価が1.1KOHmg/
gになったところで冷却し、溶液の温度が100℃になった
ところでプラクセルM(ダイセル化学社製商品名ε−カ
プロラクトン)105部及び塩化第1錫0.3部を加えた後14
0℃まで昇温する。この温度で保温しながら経時サンプ
リングを実施し、IRにて未反応ε−カプロラクトン量を
追跡し、反応率が98%以上になった時点で反応を終了す
る。反応終了後キシロール209部及びメチルエチルケト
ン130部を加え、冷却して生成物〔A−1〕を得る。
別途、イソホロンジイソシアナート222部をセロソルブ
アセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、ε−カ
プロラクタム113部とセロソルブアセテート113部の溶液
を1時間にわたって滴下しつつ反応させる。滴下終了
後、更に3時間にわたり80℃に保温しながら反応を完結
させ、イソシアナート当量670g当量の生成物〔B−1〕
を得る。
アセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、ε−カ
プロラクタム113部とセロソルブアセテート113部の溶液
を1時間にわたって滴下しつつ反応させる。滴下終了
後、更に3時間にわたり80℃に保温しながら反応を完結
させ、イソシアナート当量670g当量の生成物〔B−1〕
を得る。
次に先の生成物〔A−1〕に生成物〔B−1〕55.9部お
よびセロソルブアセテート118部を加え、100℃で3時間
反応したところで、イソプロピルアルコール102部を加
え、冷却して熱硬化性樹脂溶液〔C−1〕を得る。
よびセロソルブアセテート118部を加え、100℃で3時間
反応したところで、イソプロピルアルコール102部を加
え、冷却して熱硬化性樹脂溶液〔C−1〕を得る。
この熱硬化性樹脂の数平均分子量は約9,500である。
製造例2 ウレタン化エポキシエステル樹脂C−2の製法 エポキシ樹脂(東都化成社製商品名「エポトートYD-01
4」、エポキシ当量950)475部をキシロール95部及びセ
ロソルブアセテート119部に溶解した後、アゼライン酸3
9.2部及びジエタノールアミン8.3部を加え、145℃で6
時間反応し、樹脂固型分の酸価が1.1KOHmg/gになったと
ころでキシロール209部及びメチルエチルケトン130部を
加え、冷却して生成物〔A−2〕を得る。
4」、エポキシ当量950)475部をキシロール95部及びセ
ロソルブアセテート119部に溶解した後、アゼライン酸3
9.2部及びジエタノールアミン8.3部を加え、145℃で6
時間反応し、樹脂固型分の酸価が1.1KOHmg/gになったと
ころでキシロール209部及びメチルエチルケトン130部を
加え、冷却して生成物〔A−2〕を得る。
別途、イソホロンジイソシアナート222部をセロソルブ
アセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、ε−カ
プロラクタム113部とセロソルブアセテート113部の溶液
を1時間にわたって滴下しつつ反応させる。滴下終了
後、更に3時間にわたり80℃に保温しながら反応を完結
させ、イソシアナート当量670g当量の生成物〔B−1〕
を得る。
アセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、ε−カ
プロラクタム113部とセロソルブアセテート113部の溶液
を1時間にわたって滴下しつつ反応させる。滴下終了
後、更に3時間にわたり80℃に保温しながら反応を完結
させ、イソシアナート当量670g当量の生成物〔B−1〕
を得る。
次に先の生成物〔A−2〕に生成物〔B−1〕55.9部お
よびセロソルブアセテート118部を加え、100℃で3時間
反応したところで、イソプロピルアルコール102部を加
え、冷却して熱硬化性樹脂溶液〔C−2〕を得る。
よびセロソルブアセテート118部を加え、100℃で3時間
反応したところで、イソプロピルアルコール102部を加
え、冷却して熱硬化性樹脂溶液〔C−2〕を得る。
この熱硬化性樹脂の数平均分子量は約8,500である。
実施例1 プライマー塗料(1)の調整〔PVC34%〕 (a) ラクトン変性ウレタン化エポキシエステル 〔樹脂C−1〕不揮発分として 29部 (重量部以下同様) (b) レゾール型フェノール樹脂BKS-316 (昭和高分子(株)製)不揮発分として 7部 (c) ストロンチウムクロメートN (菊池色素工業社製、クロム酸スロトンチウム顔料) 40部 (d) 重炭N (丸尾カルシウム(株)製、炭酸カルシウム顔料)10部 (pH調整顔料) (e) チタンCR-91 (石原産業(株)製、酸化チタン顔料) 12部 (f) ポリエチレンワックス (密度0.95〜0.97、分子量2000、酸価0) (ヘキスト社製、商品名セリダスト3620) 2部 (g) シクロヘキサノン (粘度調整用溶剤) (a)の樹脂溶液に(c)(d)(e)(f)を加え、
3本ロールを用いて十分混練した後、(b)の樹脂を加
え、(g)の溶剤を加えて適度に粘度調整して塗料組成
物を得る。
3本ロールを用いて十分混練した後、(b)の樹脂を加
え、(g)の溶剤を加えて適度に粘度調整して塗料組成
物を得る。
実施例2 プライマー塗料(2)の調整〔PVC34%〕 実施例1と同様方法で、但し下記処方によりプライマー
塗料(2)を調整した。
塗料(2)を調整した。
(a) ラクトン変性ウレタン化エポキシエステル 〔樹脂C−1〕不揮発分 29部 (b) レゾール型フェノール樹脂BKS-316 不揮発分 7部 (c) ストロンチウムクロメートN 25部 (d) クロム酸カルシウムD (菊池色素工業(株)製、クロム酸カルシウム顔料) 15部 (e) トリポリリン酸二水素アルミニウム K−ホワイト−82(帝国加工(株)社製) 8部 (f) チタンCR-91 14部 (g) ポリエチレンワックス(セリダスト3620)2部 (h) シクロヘキサノン 実施例3 プライマー塗料(3)の調整 〔樹脂C−1〕を〔樹脂C−2〕に変える他は成分配合
比率とも実施例2と同様方法で塗料組成物を得る。
比率とも実施例2と同様方法で塗料組成物を得る。
比較例1〜2 実施例1と同様方法で、但し下記処方により各各プライ
マー塗料(4,5)を調整した。
マー塗料(4,5)を調整した。
比較例1〔PVC21%〕 (a) ウレタン化エポキシエステル〔樹脂C−2〕 50部 (b) メトキシメチレン化メラミン サイメール303(ACC社製) 5部 (c) ストロンチウムクロメートN 20部 (d) 1号クレー (丸尾カルシウム(株)社製、クレー顔料) 10部 (e) チタンCR-91 15部 (f) シクロヘキサノン 比較例2〔PVC19%〕 (a) ウレタン化エポキシエステル〔樹脂C−2〕 50部 (b) メトキシメチレン化メラミン サイメール303(ACC社製) 5部 (c) ストロンチウムクロメートN 20部 (d) 1号クレー 10部 (e) チタンCR-91 11部 (f) ポリエチレンワックス (密度0.92、分子量30000、酸価20) 4部 (g) シクロヘキサノン 実施例4 アルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ鋼板を、メタ硅酸
ナトリウム60重量%と炭酸ナトリウム20重量%を主成分
とするアルカリ洗浄剤の1.5重量%水溶液(pH11、液温6
0〜70℃)で5秒間スプレー処理し、水洗し、熱風(80
〜100℃)水切乾燥により表面調整した。
ナトリウム60重量%と炭酸ナトリウム20重量%を主成分
とするアルカリ洗浄剤の1.5重量%水溶液(pH11、液温6
0〜70℃)で5秒間スプレー処理し、水洗し、熱風(80
〜100℃)水切乾燥により表面調整した。
次に実施例1とプライマー塗料を乾燥膜厚5μに塗装
し、220℃で焼付け処理を行ない、さらにポリエステル
系塗塗料として、スーパーラックD1FOX-97(日本ペイン
ト(株)社製)を乾燥膜厚12μに塗装し、210℃で焼付
け処理を行ない塗板(1)を得た。
し、220℃で焼付け処理を行ない、さらにポリエステル
系塗塗料として、スーパーラックD1FOX-97(日本ペイン
ト(株)社製)を乾燥膜厚12μに塗装し、210℃で焼付
け処理を行ない塗板(1)を得た。
実施例5 金属素材としてアルミニウム55%含有溶融亜鉛メッキ鋼
板を用いる他は、実施例4と同様方法で塗板(2)を得
た。
板を用いる他は、実施例4と同様方法で塗板(2)を得
た。
実施例6〜7 市販溶融亜鉛メッキ鋼板(亜鉛目付量250g/m2両面)を
実施例4と同様方法で表面調整し、次に実施例2、3の
プライマー塗料を用い実施例4と同様方法でそれぞれ塗
板(3)(4)を得た。
実施例4と同様方法で表面調整し、次に実施例2、3の
プライマー塗料を用い実施例4と同様方法でそれぞれ塗
板(3)(4)を得た。
比較例3 アルミニウム55%含有溶融亜鉛メッキ鋼板をリン酸亜鉛
被膜化成処理したものに、比較例1のプライマー塗料を
用い実施例4と同様方法でプライマー塗装、上塗塗装し
塗板(5)を得た。
被膜化成処理したものに、比較例1のプライマー塗料を
用い実施例4と同様方法でプライマー塗装、上塗塗装し
塗板(5)を得た。
比較例4 アルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ鋼板を塗布型クロ
メート処理剤(部分還元クロム酸水溶液にヒュームドシ
リカを添加したもの)で化成処理し(Cr付着量45mg/
m2)、以下比較例3と同様方法で塗板(6)を得た。
メート処理剤(部分還元クロム酸水溶液にヒュームドシ
リカを添加したもの)で化成処理し(Cr付着量45mg/
m2)、以下比較例3と同様方法で塗板(6)を得た。
比較例5 アルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ塗板を実施例4と
同様にアルカリ洗浄で表面調整を行ない、次に比較例2
のプライマー塗料を用い実施例4と同様、プライマー塗
装、上塗塗装して塗板(7)を得た。
同様にアルカリ洗浄で表面調整を行ない、次に比較例2
のプライマー塗料を用い実施例4と同様、プライマー塗
装、上塗塗装して塗板(7)を得た。
比較例6 実施例6の市販溶融亜鉛メッキ鋼板を用い比較例5と同
様、プライマー塗装、上塗塗装して塗板8を得た。
様、プライマー塗装、上塗塗装して塗板8を得た。
実施例4〜7および比較例3〜6の塗板につき下記試験
を実施し、性能評価してその結果を表に示した。
を実施し、性能評価してその結果を表に示した。
試験法 折り曲げ加工性 同板厚の2枚をはさみ、20℃にてバイス圧着させる加工
部位のテープ剥離状態より判定。
部位のテープ剥離状態より判定。
(判定基準、別掲) コインスクラッチ性 供試塗板に対し10円硬化のフチで45°の角度でこすり塗
膜の傷つき性を判定する。
膜の傷つき性を判定する。
耐塩水噴霧試験性 素地までカットを入れた試験片を塩水噴霧試験機(JIS-
Z-2371)で試験し500H、1000H経時後、カット部をテー
プ剥離する。
Z-2371)で試験し500H、1000H経時後、カット部をテー
プ剥離する。
評価基準 折り曲げ剥離 ○ 全くはがれない(実用性有り) ○′1〜2点はがれる(実用性有り) △ わずかにはがれる(実用上問題有り) × 半分以上はがれる(実用上問題有り) コインスクラッチ性 ○ 素地傷が入らない(実用性有り) ○′ わずかに素地傷が入る(実用性有り) △ 素地傷がかなり目立つ(実用上問題有り) × 素地より塗膜が完全に剥離する(実用上問題有
り) 耐塩水噴霧試験性 ○ 剥離巾0〜1.0mm △ 1.1〜2.0mm × 2.1mm以上
り) 耐塩水噴霧試験性 ○ 剥離巾0〜1.0mm △ 1.1〜2.0mm × 2.1mm以上
フロントページの続き (72)発明者 仲野 伸司 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 吉田 佑一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−111937(JP,A) 特開 昭57−30717(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】(イ) 下記の一級ヒドロキシル基を有す
るウレタン化エポキシエステル樹脂 25〜69重量% 「(1) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100
〜6000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ
樹脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸と一級ヒ
ドロキシル基を有する第2級アミンを反応させるか (2) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100〜6
000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ樹
脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸と一級ヒド
ロキシル基を有する第2級アミンを反応させ、さらに式 で表される環状エステルを反応させるか、あるいは (3) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100〜6
000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ樹
脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸をアミン触
媒の存在下に反応させ、さらに式 で表される環状エステルを反応させて得られる一級ヒド
ロキシル基を有するエポキシエステル樹脂に、 イソシアナート基の1/5〜4/5がラクタム、オキシム、ア
ルコールあるいはフェノール系保護剤でブロックされた
部分ブロックポリイソシアナートをエポキシエステル樹
脂に含まれる一級ヒドロキシル基の数/部分ブロックポ
リイソシアナートに含まれる遊離のイソシアナート基の
数の比が10/1〜10/8となるように反応させて得られる数
平均分子量6,000〜12,000の一級ヒドロキシル基を有す
るウレタン化エポキシエステル樹脂」 但し上記の一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エポ
キシエステル樹脂は最大限その40重量%までを (式中nは0〜4;Wは−CH2−または−CH2-O-CH2−;RはC
H3,Hまたは で表されるレゾール型フェノール樹脂で置換することが
出来る (ロ) クロム酸塩防錆顔料 25〜50重量% (ハ) ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子量
1,000〜10,000、酸価15 KOH mg/g以下) 1〜10重量% (ニ) メタホウ酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸カル
シウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシウム、モリブデ
ン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素アルミニウムか
らなる群より選ばれるpH調整顔料 5〜15重量% を必須成分として含み(上記重量%はいずれも塗料不揮
発分にたいする重量%)、塗料不揮発分に対する全顔料
の容積率(PVC)が25〜45%であることを特徴とする金
属素材用プライマー組成物。 - 【請求項2】クロム酸塩防錆顔料がストロンチウムクロ
メート顔料またはストロンチウムクロメート顔料とカル
シウムクロメート顔料の混合物(但しカルシウムクロメ
ート顔料はストロンチウムクロメート顔料より少ない重
量%とする)である特許請求の範囲第1項記載の組成
物。 - 【請求項3】pH調整顔料の溶解度が0.001〜5%の範囲
内にあり、塗料組成物の食塩水中のpHを6〜11に制御す
るのに有効な顔料である特許請求の範囲第1項記載の組
成物。 - 【請求項4】pH調整顔料が炭酸カルシウムまたはトリポ
リリン酸二水素アルミニウムである特許請求の範囲第3
項記載の組成物。 - 【請求項5】(イ) 下記の一級ヒドロキシル基を有す
るウレタン化エポキシエステル樹脂 25〜69重量% 「(1) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100
〜6000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ
樹脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸と一級ヒ
ドロキシル基を有する第2級アミンを反応させるか (2) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100〜6
000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ樹
脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸と一級ヒド
ロキシル基を有する第2級アミンを反応させ、さらに式 で表される環状エステルを反応させるか、あるいは (3) 少なくとも50重量%以上がエポキシ当量100〜6
000のフェノール含有エポキシ樹脂からなるエポキシ樹
脂(A)に、分子量5000以内のジカルボン酸をアミン触
媒の存在下に反応させ、さらに式 で表される環状エステルを反応させて得られる 一級ヒドロキシル基を有するエポキシエステル樹脂に、 イソシアナート基の1/5〜4/5がラクタム、オキシム、ア
ルコールあるいはフェノール系保護剤でブロックされた
部分ブロックポリイソシアナートをエポキシエステル樹
脂に含まれる一級ヒドロキシル基の数/部分ブロックポ
リイソシアナートに含まれる遊離のイソシアナート基の
数の比が10/1〜10/8となるように反応させて得られる数
平均分子量6,000〜12,000の一級ヒドロキシル基を有す
るウレタン化エポキシエステル樹脂」 但し上記の一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エポ
キシエステル樹脂は最大限その40重量%までを (式中nは0〜4;Wは−CH2−または−CH2-O-CH2−;RはC
H3,Hまたは で表されるレゾール型フェノール樹脂で置換することが
出来る (ロ) クロム酸塩防錆顔料 25〜50重量% (ハ) ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子量
1,000〜10,000、酸価15 KOH mg/g以下) 1〜10重量% (ニ) メタホウ酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸カル
シウム、モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシウム、モリブデ
ン酸カルシウム、トリポリリン酸二水素アルミニウムか
らなる群より選ばれるpH調整顔料 5〜15重量% を必須成分として含み(上記重量%はいずれも塗料不揮
発分にたいする重量%)、塗料不揮発分に対する全顔料
の容積率(PVC)が25〜45%である金属素材用プライマ
ー組成物を金属素材に塗装し、焼き付け乾燥し、次いで
上塗塗膜を形成せしめることを特徴とする金属素材の塗
装方法。 - 【請求項6】金属素材が亜鉛メッキ鋼板またはアルミニ
ウム亜鉛合金溶融メッキ鋼板である特許請求の範囲第5
項記載の方法。 - 【請求項7】予めアルカリ性水溶液で洗浄(表面調整)
し、水洗し、乾燥させた金属素材を使用する特許請求の
範囲第5〜6項いずれかに記載の方法。 - 【請求項8】表面調整が珪酸塩、炭酸塩、リン酸塩の少
なくとも1種以上のアルカリ性塩の水溶液で洗浄するこ
とである特許請求の範囲第7項記載の方法。 - 【請求項9】予めクロム酸含有酸性溶液に接液し、乾燥
せしめた金属素材を用いる特許請求の範囲第5〜6項の
いずれかに記載の方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60206787A JPH0791508B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 金属素材用プライマー組成物及び塗装方法 |
US06/907,211 US4756935A (en) | 1985-09-18 | 1986-09-12 | Primer composition for a metallic material and a coating method using the same |
EP86307199A EP0219976B1 (en) | 1985-09-18 | 1986-09-18 | A primer composition for a metallic material and a coating method using the same |
DE198686307199T DE219976T1 (de) | 1985-09-18 | 1986-09-18 | Grundanstrichzusammensetzung fuer metallische materialien sowie dieselbe benutzendes beschichtungsverfahren. |
DE8686307199T DE3685084D1 (de) | 1985-09-18 | 1986-09-18 | Grundanstrichzusammensetzung fuer metallische materialien sowie dieselbe benutzendes beschichtungsverfahren. |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60206787A JPH0791508B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 金属素材用プライマー組成物及び塗装方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6264872A JPS6264872A (ja) | 1987-03-23 |
JPH0791508B2 true JPH0791508B2 (ja) | 1995-10-04 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60206787A Expired - Lifetime JPH0791508B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 金属素材用プライマー組成物及び塗装方法 |
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---|---|
US (1) | US4756935A (ja) |
EP (1) | EP0219976B1 (ja) |
JP (1) | JPH0791508B2 (ja) |
DE (2) | DE3685084D1 (ja) |
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JPH05331412A (ja) * | 1992-06-03 | 1993-12-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 塗料組成物 |
US5623003A (en) * | 1994-03-29 | 1997-04-22 | Kansai Paint Co., Ltd. | Coating compositions containing polyester resin, epoxy resins and an anticorrosion pigment |
US5688598A (en) * | 1996-06-28 | 1997-11-18 | Morton International, Inc. | Non-blistering thick film coating compositions and method for providing non-blistering thick film coatings on metal surfaces |
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US20070190312A1 (en) * | 2005-10-07 | 2007-08-16 | Isidor Hazan | Method of forming a multi-layer coating on automobile bodies without a primer bake |
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WO2012017233A1 (en) * | 2010-08-02 | 2012-02-09 | Novel Polymer Solutions Limited | Methods of coating a low surface energy substrate |
CN104559716A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-29 | 合肥协知行信息系统工程有限公司 | 一种聚氨酯改性环氧树脂防锈涂料及其制备方法 |
CN112552810A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-03-26 | 湖南金化科技集团有限公司 | 一种水性钢管防锈涂料及其制备方法 |
CN116218323B (zh) * | 2023-04-20 | 2024-03-12 | 甘肃宝利康耐磨材料有限公司 | 一种用于钢结构的耐磨防腐涂层及制备方法 |
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