JPS62225569A - 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法 - Google Patents

金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法

Info

Publication number
JPS62225569A
JPS62225569A JP6967886A JP6967886A JPS62225569A JP S62225569 A JPS62225569 A JP S62225569A JP 6967886 A JP6967886 A JP 6967886A JP 6967886 A JP6967886 A JP 6967886A JP S62225569 A JPS62225569 A JP S62225569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pigment
weight
epoxy ester
chromate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6967886A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Boda
保 傍田
Masateru Takimoto
滝本 政輝
Yuichi Yoshida
吉田 佑一
Shinji Nakano
仲野 伸司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP6967886A priority Critical patent/JPS62225569A/ja
Publication of JPS62225569A publication Critical patent/JPS62225569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は金属素材就中亜鉛メッキ鋼板、特にアルミニウ
ム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等の塗装に当り塗膜の耐傷つ
き性、密着性、耐食性を向上させる、為の化成処理を省
酩しうる金属素材用プライマー組成物と塗装方法に関す
るものである。
従来技術 近年、自動車、什器、家電業界等で生産性向上の為に塗
装鋼板の採用が高まっていて、鋼板業界では各種分野で
の要求品質を満足させるべく、従来以上の高加工性、高
耐食性を付与するメッキ鋼板の開発に力を入れている。
アルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板等がその例である
。しかしそのようなメッキ鋼板の一級には、その塗膜の
耐傷つき性、密着性、耐食性を向上させる為の化成処理
に関し問題を生じている。例えば、リン酸亜鉛被膜処理
浴にアルミニウムイオンが蓄積して被膜化成性を阻害し
たり、リン酸亜鉛被膜が生成しない為、塗装下地として
クロメート被膜が採用されているが、その塗膜の耐傷つ
き性が期待品質に達していない問題等である。一方、リ
ン酸塩被膜、クロメート被膜等を生成する化成処理は、
設備管理費、処理浴管理費、公害対策費等の製造コスト
に占める割合も高く、コスト低減が要望されていた。
塗装鋼板の加工性、耐食性向上の為のプレコート用塗料
組成物も種々提案されている。例えば、特公昭52−4
4569号に開示の塗料組成物はエポキシ樹脂等をベー
スとし、防錆顔料と滑り剤を含有した塗料であり塗膜の
加工性を改良している。しかし、明細書に指摘の如く安
定した塗膜の耐傷つき性、密着性、耐食性を付与する為
には化酸処理が必要である。一方、化成処理を省略して
も、市場の要求品質を満足させうる金属素材用プライマ
ー組成物は現在まで提供されていない。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、金属素材就中亜鉛メッキ鋼板、特にア
ルミニウム含有溶融亜鉛メッキ鋼板に高度の塗膜の耐傷
つき性、塗膜密着性、塗膜耐食性を付与する為の金属素
材用プライマー組成物と塗装方法の提供にある。又、本
発明の目的は塗膜の耐傷つき性、塗膜密着性、塗膜耐食
性を向上させる為の化成処理を省略しうる金属素材用プ
ライマー組成物と塗装方法の提供にある。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前掲目的の達成の為に鋭意検討を重ねた結
果、以下の如く ■クロム酸塩顔料の高含有塗膜は耐食性の点では充分有
効でも耐湿潤付着性の点で問題があるが、特定のバイン
ダー樹脂を選択する事により、高度の塗膜密着性、塗膜
耐食性を発揮できること。
■各種塗料用潤滑剤の中で、特定のポリエチレンワック
スのみが特定バインダーとの組合せで、塗膜の耐傷つき
性に優れた効果を発揮すること。
■更にまた。特定組成物中の全顔料の含有割合が塗膜の
耐傷つき性、耐加工性に重大な影響を及ぼすこと。
■金属素材の表面調整処理は必ずしも必要ではないが、
表面調整を行なうことにより塗膜密着性、耐食性がより
改善され、特に亜鉛面に特定重金属を析出せしめるメッ
キ処理をほどこすことにより耐傷つき性、塗膜密着性が
格段に改善されること。
どいつだ予想外の事実を知見し本発明を完成させるに至
った。
すなわち本発明に従えば、 (1)塗料不揮発分重量%で (イ)数平均分子量6000〜12000の一級ヒドロ
キシル基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂ある
いは該エポキシエステル樹脂と該エポキシエステル樹脂
の40重量%以下のレゾール型フェノール樹脂とからな
るバインダー樹脂 25〜70重虻% (ロ)クロム酸塩防錆顔料     25〜50重量%
(ハ)pH調I3!顔料         0〜15f
flfi1%(ニ)ポリエチレンワックス(密度0.9
4以上、分子量1000〜10000、酸価15KOH
mg/g以下)              1〜10
重斌%を含み、且つ塗料の不揮発分に対する全顔料の容
積率D)VC)が25〜45%であることを特徴とする
金属素材用プライマー組成物ならびに(2)上記のプラ
イマー組成物を1表面処理あるいは非処理金属素材に直
接塗装し、焼付乾燥の後、上塗塗料を塗装する金属素材
の塗装方法が提供せられる。
本発明のプライマー組成物に於て、バインダー樹脂成分
として用いられる一級ヒドロキシル基を有するウレタン
化エポキシエステル樹脂は、本願と同一出願人の出願に
係る特開昭57−30717号記載の熱硬化性樹脂、ま
た耐沸水性、湿潤付着性に優れ、且つ上塗との密着性に
優れたプレツー1−メタルのプライマー用樹脂として有
用であることが見出され、特願昭60−45275号と
して特許出願されたラクトン変性ウレタン化エポキシエ
ステル樹脂等が例示せられるが1例えば下記方法により
容易且つ好都合に製造せられる。即ち、先ず出発原料樹
脂成分として50重量%以上のフェノールを含有し、エ
ポキシ当量が100〜6゜00のビスフェノール型エポ
キシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂あるいはそれらの
混合樹脂が用いられる。例えば、 式 (式中、RはH又はCH,;−A−は、> C(CHa
 )2、−CH2−1−0−○ −S−1又は−3−;nは0又は1〜14の呟で表わさ
れる樹脂が使用されてよく、その具体例として例えば、
東部化成社製商品名「エポトートYD−017J、「同
YD−014J、「同YD−011J、「同YD−12
84,大日本インキ化学工業社製商品名「エピクロン4
050J等の市販品が挙げられ、これらを乍独またはこ
れらの50重量%以下をその他のエポキシ樹脂(例えば
エポキシ当量100〜6000のポリアルキレングリコ
ールグリシジルエーテル等)で置換した系で構成される
。上記置換率が50重量%を越えると、耐食性、耐水性
、密着性、耐薬品性、硬化性等が低下する傾向にある。
上記のエポキシ樹脂(a工)にジカルボン酸(a2)が
反応せしめられるがジカルボン酸(a2)としては、例
えばポリメチレンジカルボン酸(アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸など)、芳香族ジカルボン酸(無水フ
タル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)
、ダイマー酸。
ポリブタジェンジカルボン酸、ポリエステルジカルボン
酸等1分子量500o以内のジカルボン酸が挙げられ、
これらの1種または2種以上を使用に供する。特に、ポ
リメチレンジカルボン酸が加工性、溶解性、相溶性の点
から好ましく、中でもアゼライン酸が最も好ましい。ま
た、かかるa2構成に分子量5000以内の3価のカル
ボン酸類をジカルボン酸の同重量以内で併用してもよい
エポキシ樹脂にかかるジカルボン酸を反応せしめること
によりエポキシ環が開環しエステル結合により該酸が樹
脂中に組み入れられる。この際、例えば、アミン触媒を
用いることが好ましく本発明においては特に第1級ヒド
ロキシル基を有する第2級アミン(a、)が好ましく使
用され、触媒作用と共に該アミン自体も樹脂中に組み込
まれ第1級ヒドロキシル基を与えることになる。この第
1級ヒドロキシル基を有するエポキシエステル樹脂を〔
A1〕 とする。使用せられる第2級アミンとしては、
例えば、ジアルカノールアミン(ジェタノールアミン、
ジブロバノールアミン、ジェタノールアミンなど)、ア
ルキルアルカノ2ルアミン(エチルエタノールアミンな
ど)等が挙げられ。
これらの1種または2種以上を使用に供する。特に、ジ
アルカノールアミンが好ましく、中でもジアルカノール
アミンが最適である。さらにアミン触媒として、第3級
アミン(トリエチルアミン、トリブチルアミン等)又は
第4級アミン(テトラメチルアンモニウムクロライド、
テトラブチルアンモニラ11クロライド等)も使用する
ことができ、この場合にはアミンに由来する第1級ヒド
ロキシル基は導入されないが、所望のエポキシエステル
(M1旨が得られ、これを(A1’ )とする。
反応はエポキシ樹脂を溶融もしくは適当な非反応性溶剤
にとかした後、ジカルボン酸成分およびアミン触媒成分
を添加し、要すればN2ガス下、通常80〜200℃で
1〜15時間加熱反応させればよい。本発明の効果を最
大限に発揮するには。
上記エポキシエステル樹脂〔A工〕に 式 %式%) で表わされる環状エステル化合物(a4)が反応せしめ
られ、第1級、第2級ヒドロキシル基に該ラフ1〜ンが
開環しエステル結合で組み込まれる。
このラフ1−ン変性エポキシエステル樹脂を〔A2〕と
する。また、樹脂〔八〇〕に変えて(A、’ )を用い
るIGができる。こうしてできたラクトン変性エポキシ
エステル樹脂を〔A、〕とする。
上記環状ラクトン化合物(a4)としては1例えばε−
カプロラクトン、ξ−エナントラクトン、η−カブリロ
ラク1−ンあるいはそれらの環置換体が用いられ、特に
好ましいラクトンは炭素数6〜8のものである。
この反応には錫化合物、鉛あるいはマンガンの有機塩(
a、)を触媒として用いることが好ましい。特に好まし
い触媒としては、 式 (式中、Xはアルキル基、アリール基、アラルキル基、
アリルオキシ基;x′はアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、アシルオキシ基、ハロゲン、水酸基、X′は
ハロゲン原子) で表わされる化合物、例えば、塩化第1錫、テトラフェ
ニル錫、テトラオクチル錫、ジフェニル錫ジラウレート
、トリーn−ブチル錫ハイトロオキサイド、トリーn−
ブチル錫アセテート、ジメチル錫オキサイド、ジブチル
錫オキサイド、ジラウリル錫オキサイド、ジ−n−ブチ
ル錫ジクロライド、ジオクチル錫ジクロライド等、及び
酢酸鉛、酢酸マンガン、2−エチルヘキサン酢酸鉛、サ
リチル酸鉛、安息香酸等があげられる。
ラクトン変性エポキシエステル樹脂(Az 、As ]
中のラクトン部分はエポキシエステル鎖に結合された状
態に於てエポキシエステル樹脂に可撓性をあたえる。し
かしながら、本発明者らはこのラクトン量が塗料の軟質
化のみならず、湿潤付着性にも影響を及ぼし、1級ヒド
ロキシル基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂9
1重量%未満では満足な湿潤付着性が得られず、他方3
0重量%を越えると軟質化が過度に過ぎ、また耐薬品性
、耐湿性、耐傷つき性等の性能が劣化する傾向のあるこ
とも認めており、従ってラクトン量は一級ヒドロキシル
基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂の1〜30
重量%の範囲内であることが特に好ましい。
次に上記エポキシエステル樹脂(A)((A工〕、〔A
2〕、〔A3〕のいずれか1種又は2種以上を含有する
樹脂)に部分ブロックボリイソシアナー1〜化合物CB
)が反応せしめられるのであるが。
この化合物(B)はポリイソシアナート化合物(bよ)
とインシアナート保5剤(b2)とを、(bよ)のイソ
シアナート基の数/ (b2)の活性水素基の数の比が
5/1〜5/4となるような割合で反応させることによ
り得られる。この反応は通常、無溶剤あるいは熱反応性
溶剤中にて室温〜150’Cの温度で行われるが、b工
成分を非反応性溶剤に溶解し50〜100℃に加熱した
後、b2成分もしくはその適当な非反応性溶剤との溶液
を滴下しつつ反応せしめることが、生成物CB)の品質
および反応制御の点から好ましい。
上記ポリイソシアナート化合物(bよ)としては、例え
ば脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物(ヘキ
サメチレンジイソシアナート、インホロンジイソシアナ
ート、水素化ジフェニルメタンジイソシアナートなど)
、芳香族ジイソシアナート化合物(トリレンジイソシア
ナート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナー
トなど)トリイソシアナート化合物(トリメチロールプ
ロパン1モルと前記ジイソシアナート3モルのアダクト
体、ヘキサメチレンジイソシアナートやトリレンジイソ
シアナートなどのジイソシアナートの3i体など)等が
挙げられ、これらの1種または2種以上を使用に供する
。特に、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアナート化合物
が熱硬化性樹脂の溶解性、相溶性および加工性の点から
好適である。
上記インシアナート保護剤(b2)は、b工成分のイン
シアナート基に付加して生成する付加物が常温において
安定で、且つ140〜250 ’Cに加熱した際解離し
て遊離のイソシアナ−1へ基を再生せしめるようにする
ものでなければならない。かかる保護剤としては1例え
ばラクタム系保護剤(ε−カプロラクタム、γ−ブチロ
ラクタムなど)オキシム系保護剤(メチルエチルケトオ
キシム、シクロへキサノンオキシムなど)、アルコール
系保護剤(メタノール、エタノール、イソブチルアルコ
ールなど)、フェノール系保護剤(フェノール、パラタ
ーシャリブチルフェノール、クレゾールなど)が挙げら
れる。
本発明に係る1級ヒドロキシル基を有するウレタン化エ
ポキシエステル樹脂の製造法は、上記生成物(A)と生
成物(B)とを反応させることにより極めて好都合に製
造せられる9この場合の反応割合は、生成物CA)に含
まれる第1級ヒドロキシル基の数/生成物〔B〕に含ま
れるti離のインシアナート基の数の比が10/1〜1
0/8゜好ましくは10/1〜10/6の範囲となるよ
うに1没定する必要がある。というのは、上記比が10
/1より大きくなると塗膜の硬化性が低下し、この比が
10/8より小さくなると塗料製造時のゲル化の原因と
なる傾向を示すからである。反応は通常、要すればN2
ガス下50〜150°Cの温度で、インシアナート基が
実質的には存在しなくなるまで行なう。また、場合によ
ってはイソシアナート基が残存していても分子址が所望
の値に達した時点で、例えば1級アルコールを加えて反
応を停止させてもよい。
この様にして製造された1級ヒドロキシル基を有するウ
レタン化エポキシエステル樹脂の数平均分子量は600
0〜12000が適切である。分子量が6000未満で
は折曲性、耐食性が低下し、12000を越えると塗料
がゲル化する。この分子量の調節は主としてエポキシエ
ステル主鎖の分子量で調節され、エポキシ樹脂(al)
のグリシジル基のg当量/多価カルボン酸(a2)のカ
ルボキシル基のg当量の比が1.1〜1.4好ましくは
1.15〜1.25に配合されることが良<(a工)と
(a2)の反応生成物の酸価が2(KOHg/g)以下
、好ましくは1(KOHmg/g)以下になる様、反応
を完結させることが好ましい。かかる熱硬化性樹脂は、
分子中に反応性に優れた第1級ヒドロキシル基を含有し
、従来より要求されている密着性、加工性、耐食性、耐
水性、耐薬品性に優れたプライマー用塗料の提供に寄与
する。
ラクトン成分が組み込まれたことにより第1級ヒドロキ
シル基が付与されるだけでなく、そのメチレン鎖により
内部応力緩和による密着性の改善。
湿潤付着性、耐沸水性の改善が得られ、加工性、ハイソ
リッド化、低温硬化特性の良好なこととあいまって、プ
レコートメタル用のプライマーとして極めて好適である
本発明にあっては、所望により上記熱硬化性樹脂の一級
をレゾール型フェノール樹脂で置換することも可能であ
る。かかる樹脂としては、フェノール類とホルマリンか
らアルカリの存在で縮合反応により得られる任意のレゾ
ール型フェノール樹脂が用いられるが、特に好ましい樹
脂は、式 (式中nは0〜4;Wは−CH,−またはで表わされる
レゾール型フェノール樹脂である。
本発明者らは上記熱硬化性樹脂の最大限40重量%まで
が係るレゾール型フェノール樹脂により置換されうろこ
とを見出した。というのはフェノール樹脂がこの範囲よ
り多いと加工性の低下が認められ、発明目的に対し好ま
しくないからである。
かかるバインダー樹脂を用いることにより1級ヒドロキ
シル基による耐湿潤付着性の向上が得られ、特にフェノ
ール樹脂と組み合わせる場合には該フェノール樹脂によ
る湿潤付着性の向上が耐食性の改善に一層の寄与を与え
る。また本発明にあっては塗膜の硬度、耐薬品性、耐水
性等の向上のために、熱硬化性塗料に通常・配合される
アミノ樹脂でもって上記熱硬化性樹脂の一級を置換する
ことは好ましくない。本発明塗膜の耐食性、耐ブリスタ
性を劣化せしめる傾向がある。理由は定かでないが、化
成処理皮膜のない場合に、また本発明の如< pvcの
高い塗膜にあっては、その傾向が強い。
本発明者らは上記バインダー樹脂にクロム酸塩顔料を多
量に配合しても耐水性、耐湿潤付着性、塗膜密着性が低
下しないことを見出した。従って本発明に於てはクロム
酸塩防錆顔料が塗料の不揮発分中25〜50重量%の範
囲で用いられ、優れた耐食性を与える。
クロム酸塩としてはストロンチウムクロメートあるいは
ストロンチウムクロメートとカルシウムクロメート(混
合物の50%未満)の混合物が特に好ましいものとして
推奨せられる。
アルミニウム含有亜鉛メッキ鋼板にはストロンチウムク
ロメートが良好な防食効果を発揮するが、一般の溶融亜
鉛メッキ鋼板にはストロンチウムクロメートとカルシウ
ムクロメートの混合物が最大の防食効果を示す。ストロ
ンチウムクロメートとカルシウムクロメートの混合物を
用いる際、カルシウムクロメート量は混合物の50%未
満、ストロンチウムクロメートの10%以上とすること
が好適であって、耐食性向上のために加えられるカルシ
ウムクロメート量が多くなると耐ブリスタ性の低下が認
められかえって不都合な結果をまねく傾向がある。
尚、クロメート顔料が全不揮発分に対し25重厭%未満
、あるいは50重量%を越えると、耐食性の低下となる
また本発明に於ては食塩水中でのカソード分極効果を増
強し、金属、特に亜鉛主体の金属面の腐食部位のρl(
変化を抑制する目的でpl+調整顔料が配合されること
がより好ましく組成物の食塩水中でのpl+が6〜11
の範囲に調整せられる。というのは2116未満では耐
食性が、また11を越えると耐食性、耐ブリスタ性の低
下をもたらす傾向があるからである。
pl+調整顔料としては、溶解度(J I S−に−5
101)が0.001〜5%の範囲内にあり、上記pH
値の調整の有効な任意の顔料が用いられ、例えばメタホ
ウ酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム。
モリブデン酸亜鉛、炭酸カルシウム、モリブデン酸カル
シウム、トリポリリン酸二水素アルミニウt1等が適宜
組み合わせて上記目的に使用せられる。
アルミニウム含有亜鉛メッキ鋼板では炭酸カルシラ11
が、また一般の溶融亜鉛メッキ鋼板ではトリポリリン酸
二水素アルミニウムの選択が最大の防食機能を発揮する
。尚、pH調整顔料は塗料不揮発分中5〜15重量%の
範囲内で使用せられる。というのは5%未満ではその効
果が不充分であり、また15%を越えるとかえって耐ブ
リスタ性が低下する傾向を示すからである。
また本発明のプライマー組成物にはクロム酸塩防錆顔料
、 pH調整顔料以外に所望により着色顔料、導電顔料
、その他の顔料を添加してさしつかえないが、いづれの
場合にもこれら添加される全顔料の塗料不揮発分中の容
積率(pvC)は25〜45%の範囲で選択されること
を必須とする。好ましくは30〜40%の範囲である。
本発明者らは、とのPvCが25%より低いと塗膜の耐
傷つき性が向上せず45%を越えると塗膜の折曲加工性
が低下することを見出した。
本発明ではさらに、塗膜の耐傷つき性を改善する目的で
ポリエチレンワックスが必須成分として加えられる。本
発明で使用せられるポリエチレンワックスは、高密度(
0,94以上)ポリエチレンで分子量が1000〜10
00(1,酸価15(KOHmg/g)以下、好ましく
は酸価0(KOHmg/g)のワックスである。本発明
のポリエチレンワックスは、本発明の熱硬化性樹脂成分
と相溶せず塗膜中に海鳥状に分布する特性を有する。こ
の特性が塗膜の耐傷つき性向上に寄与する。本発明の範
囲外のポリエチレンワックスは前掲の特性が不充分なた
め、塗膜の耐傷つき性を充分に向上させない。ポリエチ
レンワックスは塗料不揮発分中1〜10重量%の範囲内
で添加せられる。というのは1%未満では耐傷つき性の
向上に役立たず、また10%を越えると塗膜の」二次密
着性が底下する傾向があるからである。
このように本発明に於ては特定のバインダー樹脂を用い
、耐湿潤付着性の向上をはかると共に比較的多量の防錆
顔料とpH調整顔料を特定量配合することによりカソー
ド分極効果を最大ならしめ、特に優れた耐食性の改善を
はかり、しかも特定範囲内の顔料容積率でその効果を最
大に発揮し、更に特定のポリエチレンワックスを配合す
ることにより塗膜の耐傷つき性を改善したものであり、
コイルコーティング用プライマー、電気器具用プレコー
トメタル用プライマーなど、溶融亜鉛メッキ鋼板、溶融
亜鉛アルミメッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、冷延鋼板
など各種金属素材用のプライマー組成物として極めて有
用である。
本発明者らはまた1本発明のプライマー組成物は、かか
る金属素材に対し1通常行われるリン酸亜鉛被膜化成処
理、クロメート処理などの塗装前処理を省略しても満足
すべき性能を付与することができることを見出し、亜鉛
メッキ鋼板の優れた塗装方法を確立することができた。
すなわち本発明に於ては、金属素材は直接、またより好
ましくは表面調整処理を行なった後、上記プライマーが
適用され、焼付乾燥の後、さらに上塗塗装が行われる。
表面調整処理の一つは、アルカリ性水溶液による洗浄で
あり、この洗浄に続いて水洗、乾燥を行なう極めて容易
、且つ簡単な作業で優れた塗装鋼板を経済的に提供する
ことができる。かかる処理を経た塗装鋼板は優れた耐食
性、耐加工性、耐傷つき性を示すのである。金属素材の
表面調整には2117以上のアルカリ性を呈するアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニアの硅酸塩、炭酸
塩、リン酸塩の少なくとも1種以上が通常1〜10重景
%装置濃度の水溶液の形で用いられる。と(,1つのは
1%未満では効果が劣り、また10%を越えても格別な
効果増を認めないからである。処理に際してはアルカリ
性水溶液に金属素材を浸漬するとか、スプレー等通常の
方法が採用され、40〜70℃の液温で、1秒〜1分の
処理で充分である。
アルカリ洗浄後、水洗、乾燥が行われるが、乾燥は80
〜100℃の熱風乾燥、その他常法により実施せられる
本発明者らはこの表面調整により鋼板表面に生成してい
る酸化被膜の改質が行われ、塗膜密着性が改善せられる
ことを見出した。表面調整に際しては硅酸塩と炭酸塩の
組合せが特に有効であることも見出されている。また、
金属素材は所望により上記のプライマー組成物を適用す
るに先だって、クロム酸含有酸性溶液に接液し、乾燥せ
しめるクロメートリンス処理が行われても良い。このク
ロメートリンスにより塗装板の塗膜耐食性に関し、本発
明の効果を一層発揮せしめる。クロム酸含有酸性溶液と
しては無水クロム酸の部分還元水溶液、例えばデオキシ
ライト41(日本ペイント社製、クロメートリンス処理
剤)が使用できる。6価クロムとして0.01〜1重量
%の溶液に浸漬するとかスプレー等適宜な接液方法がと
られ、室温〜70℃の液温で1秒〜1分の接液時間が採
用される。乾燥方法は表面調整と同様である。
本発明者らはさらに、亜鉛鋼板の表面調整処理として、
鉄、コバルト、ニッケルの少なくとも1種の重金属を亜
鉛表面上に析出せしめるメッキ処理が、塗膜密着性の改
善に極めて有効であることを見出した。この場合メッキ
処理には鉄、コバルト、ニッケルの少なくとも1種の金
属イオンを含む酸性水溶液が用いられるが、Fe5iF
s、 Fe(BF4)z、Co51FイCo(BF4)
2、Nl5IFG、 N1(BF4)2等の錯弗化物の
1種あるいは2種以上を含む水溶液を用いることが、密
着性の向上に特に有用である。メッキに際しては通常、
かかる重金属塩の0.1〜50重量%水溶液に金属・素
材を浸漬するとか、該水溶液をスプレーにより適用し、
所望により水洗、液切り後、乾燥せしめればよい。この
接液は常温〜80′Cで1秒〜10分感程度で充分であ
る。
金属析出量につき本発明者らは2■/ボ未満では密着性
改善効果が認められず、500■/ポをこえても格段の
改善は得られず、不経済であるため、2〜500mg/
rrrの範囲内で適宜選択せられる。折り曲げ時の密着
性、コインスクラッチ性等を特段に向上せしめるこのメ
ッキ処理は高加工用亜鉛メッキ鋼板、即ち、180°の
折り曲げ加工部位にメッキ割れが発生しないか、わづか
しか亀裂が入らない鋼板、例えば目付量180 g /
 rr?(両面)以下の低目付の鋼板、あるいは鉛成分
濃度が極めて小さいメッキ浴から製造される極低鉛亜鉛
メッキ鋼板等に対し特に有用である。
このような表面調整処理のほどこされた、あるいは表面
調整処理の行なねれない金属素材に対し、本発明にかか
るプライマー組成物が乾燥膜厚3〜10μ程度に適用せ
られる。というのはプライマー膜厚が3部未満であると
耐傷つき性、密着性、耐食性が低下する傾向があり、ま
た10μを越えると密着性が低下する傾向があるからで
ある。プライマー組成物の適用に際しては、スプレー、
ロールコート、シャワーコートなど適宜な塗装方法が採
用され、250℃以下の温度、好ましくは180〜25
0℃で焼付乾燥が行われる。
本発明に於ては次に上塗塗料が常法により適用され、加
工性、耐食性、耐傷つき性に優れた塗装板が製造せられ
る。既に述べた如く、本発明の塗装方法では耐食性改善
のためのリン酸亜鉛処理。
クロメート処理等の化成処理が不必要であり、しかも耐
食性に優れただけでなく、塗膜密着性、加工性、耐傷つ
き性に優れた塗装板を容易に提供することができる。
以下実施例により本発明を説明する。特にことわりなき
限り1部および%は重量による。
製造例1   樹脂C−1の製法 エポキシ樹脂(東部化成社製商品名「エポトートYD−
014J 、エポキシ当量950)475部をキジロー
ル95部およびセロソルブアセテート119部に溶解し
た後、アゼライン酸39.2部およびジェタノールアミ
ン8.3部を加えN2ガス下145℃で6時間反応し、
樹脂固型分の酸価がり、IKOHmg/gになったとこ
ろで冷却し、溶液の温度が100℃になったところでプ
ラクセルM(ダイセル化学社製商品名ε−カプロラクト
ン)105部及び塩化第1錫0.3部を加えた後140
℃まで昇温する。この温度で保温しながら経時サンプリ
ングを実施し、IRにて未反応E−カブロラクトン量を
追跡し、反応率が98%以上になった時点で反応を終了
する。反応終了後キジロール209部及びメチルエチル
ケトン130部を加え、冷却して生成物(A−1〕を得
る。
別途、イソホロンジイソシアナート222部をセロソル
ブアセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、
ε−カプロラクタム113部とセロソルブアセテート1
13部の溶液を1時間にわたって滴下しつつ反応させる
。滴下終了後、更に3時間にわたり80℃に保温しなが
ら反応を完結させ、イソシアナート当量670 g当量
の生成物(B−13を得る。
次に先の生成物(A−1)に生成物(B−1)55.9
部およびセロソルブアセテート118部を加え、100
℃で3時間反応したところで、イソプロピルアルコール
102部を加え、冷却して熱硬化性樹脂溶液(C−1)
を得る。
製造例2 ウレタン化エポキシエステル樹脂C−2の製法エポキシ
樹脂(東部化成社製商品名「エボトーhY’D−014
J 、 xポキシ当量950)475部をキジロール9
5部及びセロソルブアセテ−1〜119部に溶解した後
、アゼライン酸39.2部及びジェタノールアミン8.
3部を加え、145℃で6時間反応し、樹脂固型分の酸
価が1.1K OH■/gになったところでキジロール
209部及びメチルエチルケトン130部を加え、冷却
して生成物(A−2)を得る。
別途、イソホロンジイソシアナート222部をセロソル
ブアセテート222部に溶解し80℃まで加熱した後、
ε−カプロラクタム113部とセロソルブアセテート1
13部の溶液を1時間にわたって滴下しつつ反応させる
。滴下終了後、更に3時間にわたり80℃に保温しなが
ら反応を完結させ、インシアナート当量670g当量の
生成物(B−1)を得る。
次に先の生成物(A−2)に生成物CB−1)55.9
部およびセロソルブアセテート118部を加え、100
’Cで3時間反応したところで、イソプロピルアルコー
ル102部を加え、冷却して熱硬化性樹脂溶液(C−2
)を得る。
実施例1 プライマー塗料(1)の調整[PVC34%〕(a)ラ
クトン変性ウレタン化エポキシエステル〔樹脂C−1〕
不揮発分として             29部鍾量
部以下同菊 (b)レゾール型フェノール樹脂BKS−316(昭和
高分子(株)(5)不揮発分として         
  7部(C)ストロンチウムクロメートN (イ)池色素工業社製、クロム酸スロトンチウム顔料)
    40部(d)重炭N (j−カルシウム(株)製、炭酸カルシウム顔料)  
    10部(e)チタンCR−91 (石原産業(株)v!1、酸化チタン顔料)     
      12部(f)ポリエチレンワックス (密度0.95〜0.97、分子量2000、酸価O)
(ヘキスト社製、商品名セリダスト3620)    
    2部(g)シクロヘキサノン (精度調整用溶寿D (a)の樹脂溶液に(c)(d)(e)(f)を加え、
3本ロールを用いて十分混練した後、(b)の樹脂を加
え、(g)の溶剤を加えて適度に粘度調整して塗料組成
物を得る。
実施例2 プライマー塗料(2)の調!PJ’(PVC34%〕実
施例1と同様方法で、但し下記処方によりプライマー塗
料(2)を調整した。
(a)ラフ1−ン変性ウレタン化エポキシエステル〔樹
脂C−1〕不揮発分として             
29部(b)レゾール型フェノーノ1劃脂BKS−31
6不揮発分として                 
        7部(C)ストロンチウムクロメート
N              25部(d)クロム酸
カルシウムD (イ)池色素工業(株)製、クロム酸カルシウム顔料)
     15部(e)トリポリリン酸二水素アルミニ
ウムに一ホワイトー82(帝国加工(株)榛     
     8部(f)チタンCR−9114部 (g)ポリエチレンワックス(セリダスト3620) 
        2部(h)シクロヘキサノン 実施例3 プライマー塗料(3)の調整 〔樹脂C−1〕を〔樹脂C−2〕に変える他は成分配合
比率とも実施例2と同様方法で塗料組成物を得る。
比較例1〜2 実施例1と同様方法で、但し下記処方により各各プライ
マー塗料(4,5)を調整した。
比較例1 (PVC:21%) (a)ウレタン化エポキシエステル〔樹脂C−2〕不揮
発分として 50部(b)メトキシメチレン化メラミン サイメール303 (Acc楳 不揮発分として   
  5部(c)ストロンチウムクロメートN     
           20部(d)1号クレー (、Jl、/4カルシウム(株)社製、クレー顔料) 
       1部部(e)チタンCR−9115部 (f)シクロヘキサノン 比較例2 [PVC19%] (a)ウレタン化エポキシエステル〔樹脂c−2〕不揮
発分として 50部(b)メトキシメチレン化メラミン サイメール303 (ACCネJ 不揮発分として  
   5部(c)ストロンチウムクロメートN    
           20部(d)1号クレー   
                     10部(
e)チタンC,R−9111部 (f)ポリエチレンワックス (密度0.921分子量30000、酸価20)   
   4部(g)シクロヘキサノン 実施例4 アルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ鋼板(板厚0.4
+nm、目付ff1250g/rrr)を、メタ硅酸す
1〜リウム60重量%と炭酸ナトリウム20重量%を主
成分とするアルカリ洗浄剤の 1.5重量%水溶液(p)112.液温60〜70℃)
で5秒間スプレー処理し、水洗し、熱風(80〜100
℃)水切乾燥により表面調整した。
次に実施例1のプライマー塗料を乾燥膜厚5μに塗装し
、220℃で焼付は処理を行ない、さらにポリエステル
系上塗塗料として、スーパーラックDIFOX−97(
日本ペイント(株)社製)を乾燥膜厚12μに塗装し、
210℃で焼付は処理を行ない塗板(1)を得た。
実施例5 金属素材としてアルミニウム55%含有溶融亜鉛メッキ
鋼板(板厚0.45部wn、目付量90g/ポ)を用い
る他は、実施例4と同様方法で塗板(2)を得た。
実施例6〜7 市販溶融亜鉛メッキ鋼板(板厚0.4部wu、亜鉛目付
量250 g / rd両面)を実施例4と同様方法で
表面調整し、次に奨流側2,3のプライマー塗料を用い
実施例4と同様方法でそれぞれ塗板(3)(4)を得た
比較例3 アルミニウム55%含有溶融亜鉛メッキ鋼板をリン酸亜
鉛被膜化成処理したものに、比較例1のプライマー塗料
を用い実施例4と同様方法でプライマー塗装、上塗塗装
し塗板(5)を得た。
比較例4 実施例4と同じアルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ鋼
板を塗布型クロメート処理剤(部分還元クロム酸水溶液
にヒユームドシリカを添加したもの)で化成処理しくC
r付着量45mg/イ)、以下比較例3と同様方法で塗
板(6)を得た。
比較例5 実施例4と同じアルミニウム5%含有溶融亜鉛メッキ塗
板を実施例4と同様にアルカリ洗浄で表面調整を行ない
、次に比較例2のプライマー塗料を用い実施例4と同様
、プライマー塗装、上塗換装して塗板(7)を得た。
比較例6 実施例6の市販溶融亜鉛メッキ鋼板を用い比較例5と同
様、プライマー塗装、上塗塗装して塗板8を得た。
実施例8 市販の高加工用溶F!A亜鉛メッキ鋼板(板厚0゜50
11f11、亜鉛目付量90g/イ両而)をデオキシラ
イト41(弊社製、クロメートリンス処理剤)の0.5
%v/v溶液に60℃で5秒浸漬し、ロールで液絞り後
100℃×1分で熱風乾燥により表面調整した。金属換
算Cr付着量10mg/m2。
次に実施例3のプライマー塗料を用いる他は実施例4と
同様方法でプライマー塗装、上塗塗装し。
塗板(9)を得た。
実施例9 実施例8の鋼板を硅弗化鉄の0.2g当当量/温溶液5
0℃にて15秒間浸漬し、水洗後100°C×1分で熱
風乾燥により表面調整した。鉄付着量約10mg/イ片
面。
次に実施例2のプライマー塗料を用いる他は実施例4と
同様方法でプライマー塗装、上塗塗装し、塗板(1o)
を得た。
実施例10 実施例8の鋼板を珪弗化ニッケルの0.2g当当量/温
溶液50℃にて5秒間浸漬し、ロールで液絞り後、熱風
乾燥(100’CXL分)により表面調整した。ニッケ
ル付着量15mg/%片面。
次に実施例2のプライマー塗料を用いる他は実施例4と
同様方法でプライマー塗装、上塗塗装し。
塗板(11)を得た。
実施例4〜10および比較例3〜6の塗板につき下記試
験を実施し、性能評価してその結果を表に示した。
試験法 折り曲げ加工性 同板厚の2枚をはさみ、20℃にてバイス圧着させる加
工部位のテープ剥離状態より判定。
(以下2TTと略記。向板をはさまずに180″に折り
曲げバイアス圧着させる場合をOTTと称す。) (判定基準、別掲) コインスクラッチ性 供試塗板に対し10円硬貨のフチで45°の角度でこす
り塗膜の傷つき性を判定する。
耐塩水噴霧試験性 素地までカットを入れた試験片を塩水噴霧試験機(JI
S−Z−2371)で試験し500H11000H経時
後、カット部をテープ剥離する。
評価基準 折り曲げテープ剥離 ■  全くはがれない (実用性有り)0 1〜2点は
がれる(実用性有り) Δ  わずかにはがれる(実用上問題有り)×  半分
以上はがれる(実用上問題有り)コインスクラッチ性 ◎  素地傷が入らない Oわずかに素地傷が入る Δ  素地傷がかなり目立つ X  素地より塗膜が完全に剥離する 耐塩水噴霧試験性 ◎  剥離中       Om ○         〜1.0mm Δ      1.1〜2.0m X       2.lnw以上 (以下余白)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塗料不揮発分重量%で (イ)数平均分子量6000〜12000の一級ヒドロ
    キシル基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂ある
    いは該エポキシエステル樹脂と該エポキシエステル樹脂
    の40重量%以下のレゾール型フェノール樹脂とからな
    るバインダー樹脂25〜70重量% (ロ)クロム酸塩防錆顔料25〜50重量% (ハ)pH調整顔料0〜15重量% (ニ)ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子
    量1000〜10000、酸価15KOHmg/g以下
    )1〜10重量% を含み、且つ塗料の不揮発分に対する全顔料の容積率(
    PVC)が25〜45%であることを特徴とする金属素
    材用プライマー組成物。
  2. (2)一級ヒドロキシル基を有するウレタン化エポキシ
    エステル樹脂が、一級ヒドロキシル基を有するエポキシ
    樹脂にアミン触媒の存在下ジカルボン酸を反応させて得
    られるエポキシエステル樹脂、あるいは一級ヒドロキシ
    ル基を有するエポキシ樹脂にアミン触媒の存在下ジカル
    ボン酸を反応させ、さらに環状エステル化合物を反応さ
    せて得られるラクトン変性エポキシエステル樹脂に部分
    ブロックイソシアナート化合物を反応させウレタン化し
    た樹脂である特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)レゾール型フェノール樹脂が 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中nは0〜4;Wは−CH_2−または−CH_2
    −O−CH_2−;RはCH_3、Hまたは▲数式、化
    学式、表等があります▼ で表わされる樹脂である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  4. (4)クロム酸塩防錆顔料がストロンチウムクロメート
    顔料あるいはストロンチウムクロメート顔料と防錆顔料
    全量の50重量%未満のカルシウムクロメート顔料の混
    合物である特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  5. (5)pH調整顔料が溶解度0.001〜5%で、食塩
    水懸濁液のpH6〜11を示す顔料である特許請求の範
    囲第1項記載の組成物。
  6. (6)pH調整顔料が、炭酸カルシウムまたはトリポリ
    リン酸二水素アルミニウムである特許請求の範囲第5項
    記載の組成物。
  7. (7)表面調整処理あるいは非処理金属素材に、塗料不
    揮発分重量%で、 (イ)数平均分子量6000〜12000の一級ヒドロ
    キシル基を有するウレタン化エポキシエステル樹脂ある
    いは該エポキシエステル樹脂と該エポキシエステル樹脂
    の40重量%以下のレゾール型フェノール樹脂とからな
    るバインダー樹脂25〜70重量% (ロ)クロム酸塩防錆顔料25〜50重量% (ハ)pH調整顔料0〜15重量% (ニ)ポリエチレンワックス(密度0.94以上、分子
    量1000〜10000、酸価15KOHmg/g以下
    )1〜10重量% を含み、且つ塗料不揮発分に対する全顔料の容積率(P
    VC)が25〜45%であるプライマー組成物を塗装し
    、焼付乾燥の後、上塗塗膜を形成せしめることを特徴と
    する金属素材の塗装方法。
  8. (8)金属素材が亜鉛メッキ鋼板、又はアルミニウム亜
    鉛合金溶融メッキ鋼板である特許請求の範囲第7項記載
    の方法。
  9. (9)表面調整処理がアルカリ水溶液洗浄である特許請
    求の範囲第7項記載の方法。
  10. (10)アルカリ水溶液が、アルカリ金属、アルカリ土
    類金属、あるいはアンモニアの硅酸塩、炭酸塩、リン酸
    塩の少なくとも1種を含む水溶液である特許請求の範囲
    第9項記載の方法。
  11. (11)表面調整処理がクロム酸含有酸性溶液によるリ
    ンスである特許請求の範囲第7項記載の方法。
  12. (12)表面調整処理が鉄、コバルト、ニッケルの少な
    くとも1種の金属を2〜500mg/m^2析出せしめ
    るメッキ処理である特許請求の範囲第7項記載の方法。
  13. (13)メッキ処理がFeSiF_6Fe(BF_4)
    _2、CoSiF_6、Co(BF_4)_2、NiS
    iF_6、Ni(BF_4)_2の少なくとも1種の錯
    弗化物を含む水溶液に金属素材を接液せしめることから
    なる特許請求の範囲第12項記載の方法。
JP6967886A 1986-03-27 1986-03-27 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法 Pending JPS62225569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6967886A JPS62225569A (ja) 1986-03-27 1986-03-27 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6967886A JPS62225569A (ja) 1986-03-27 1986-03-27 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62225569A true JPS62225569A (ja) 1987-10-03

Family

ID=13409751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6967886A Pending JPS62225569A (ja) 1986-03-27 1986-03-27 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62225569A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116218323A (zh) * 2023-04-20 2023-06-06 甘肃宝利康耐磨材料有限公司 一种用于钢结构的耐磨防腐涂层及制备方法
WO2023222824A1 (de) * 2022-05-19 2023-11-23 Speira Gmbh Aluminiumband mit antibakterieller beschichtung

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6094466A (ja) * 1983-10-28 1985-05-27 Nippon Steel Corp プレコ−ト鋼板用塗料組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6094466A (ja) * 1983-10-28 1985-05-27 Nippon Steel Corp プレコ−ト鋼板用塗料組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023222824A1 (de) * 2022-05-19 2023-11-23 Speira Gmbh Aluminiumband mit antibakterieller beschichtung
CN116218323A (zh) * 2023-04-20 2023-06-06 甘肃宝利康耐磨材料有限公司 一种用于钢结构的耐磨防腐涂层及制备方法
CN116218323B (zh) * 2023-04-20 2024-03-12 甘肃宝利康耐磨材料有限公司 一种用于钢结构的耐磨防腐涂层及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6264872A (ja) 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法
TW201510121A (zh) 塗裝鋼板用基底處理組成物、以及經基底處理之鍍敷鋼板及其製造方法、塗裝鍍敷鋼板及其製造方法
JPH0562585B2 (ja)
US20090169903A1 (en) Process for producing metal substrate with multilayer film, metal substrate with multilayer film obtained by the process, and coated article
JPH04180574A (ja) 有機複合めっき鋼板の製造方法
JPH02155966A (ja) メッキ鋼板の表面処理方法
JP5473983B2 (ja) カチオン電着塗料組成物及び塗装物品
JP2007009232A (ja) 表面処理鋼板およびその製造方法
JP4569101B2 (ja) プレコート鋼板用塗料組成物及びプレコート鋼板
JPS62225569A (ja) 金属素材用プライマ−組成物及び塗装方法
JP4087699B2 (ja) 環境調和性、摺動部耐塗膜剥離性及び耐食性に優れたプレコート鋼板
JP4534528B2 (ja) 耐食性、耐湿性、加工性及び耐塗膜剥離性に優れた環境調和型プレコート鋼板
JP2003041186A (ja) ノンクロム処理金属材塗料用水分散型ポリウレタン組成物及びその製造方法。
JPH0476392B2 (ja)
JPH0463109B2 (ja)
TWI683869B (zh) 熱浸鍍熔融鋅鍍敷鋼板用塗料、熱浸鍍熔融鋅鍍敷鋼板之處理方法、表面處理熱浸鍍熔融鋅鍍敷鋼板之製造方法、及表面處理熔融鋅鍍敷鋼板
JPH05148449A (ja) 金属素材の塗装方法
JPH0475941B2 (ja)
JPH0938569A (ja) 耐疵性および耐食性に優れた亜鉛・樹脂系表面処理鋼板
JP2707168B2 (ja) 耐外面錆性および鮮映性に優れた有機複合被覆鋼板およびその製造方法
JP2568464B2 (ja) 耐外面錆性および鮮映性に優れた有機複合被覆鋼板およびその製造方法
JP2568465B2 (ja) 耐外面錆性および鮮映性に優れた有機複合被覆鋼板およびその製造方法
JPH08225994A (ja) 金属表面処理皮膜の形成方法
JPH04202781A (ja) 耐傷付き性および耐食性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法
JPH0791505B2 (ja) 下塗り用塗料組成物