JPH0791380A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH0791380A JPH0791380A JP5236566A JP23656693A JPH0791380A JP H0791380 A JPH0791380 A JP H0791380A JP 5236566 A JP5236566 A JP 5236566A JP 23656693 A JP23656693 A JP 23656693A JP H0791380 A JPH0791380 A JP H0791380A
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- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
- F04C28/28—Safety arrangements; Monitoring
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/066—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
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- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
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- F04C2270/70—Safety, emergency conditions or requirements
- F04C2270/701—Cold start
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- F04C2270/72—Safety, emergency conditions or requirements preventing reverse rotation
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- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/008—Hermetic pumps
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 第2スクロールの自転を主軸回転方向には拘
束し、主軸反回転方向には拘束範囲を広げる自転拘束手
段と、密閉空間が異常昇圧時に、第1スクロールの渦巻
内向面と第2スクロールの渦巻外向面により形成される
密閉空間の圧力を対向の密閉空間の圧力より大とする圧
縮室トルク形成手段とを備えたスクロール圧縮機。 【効果】 寝込み状態等の起動時に、異常高圧となった
冷媒圧力をリリーフすることができ、渦巻部材の破損を
防止し、圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高い圧縮機
が得られる。
束し、主軸反回転方向には拘束範囲を広げる自転拘束手
段と、密閉空間が異常昇圧時に、第1スクロールの渦巻
内向面と第2スクロールの渦巻外向面により形成される
密閉空間の圧力を対向の密閉空間の圧力より大とする圧
縮室トルク形成手段とを備えたスクロール圧縮機。 【効果】 寝込み状態等の起動時に、異常高圧となった
冷媒圧力をリリーフすることができ、渦巻部材の破損を
防止し、圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高い圧縮機
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調機または冷凍機
等に利用されるスクロール圧縮機に関する。
等に利用されるスクロール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は特開平3−237286号公報
に示された従来のスクロール圧縮機を示す断面図であ
る。図において、1は渦巻部分を有する固定スクロー
ル、2は固定スクロール1のほぼ中心に形成された吐出
孔、および22は吐出弁、3は渦巻部分を有する揺動ス
クロール、4は揺動スクロール3の自転を防止し揺動運
動を与えるオルダムリング、5は揺動スクロール3のス
ラスト荷重をうけるスラストベアリング、6は電動機の
駆動力を伝達するクランク軸(または主軸)、6aはク
ランク軸6上端に取り付けられた偏心ピン、21はクラ
ンク軸6の回転動力を偏心回転動力として揺動スクロー
ル3に伝達するドライブブッシュ、7はクランク軸6に
偏心して形成された遠心ポンプ穴、8はオルダムリング
4およびスラストベアリング5を支持する主フレーム、
9は副フレーム、10はバランスウェイトをそれぞれ示
している。前述の参照符号1〜10で示される構成部分
はスクロール圧縮機の圧縮要素である。11はステー
タ、12はローターをそれぞれ示し、これらの構成部分
は電動機要素である。圧縮要素における固定スクロール
1、主フレーム8および副フレーム9は焼きばめ等によ
り密閉容器13の内壁に機密に接合され、吐出マフラー
14と吸入圧力室即ち吸入圧力雰囲気部15を上下方向
で分割している。さらに、16は吐出ガス排出のための
吐出管、17は吸入ガス導入のための吸入管、18は圧
縮機軸受け等しゅう動部潤滑のための潤滑油をそれぞれ
示している。
に示された従来のスクロール圧縮機を示す断面図であ
る。図において、1は渦巻部分を有する固定スクロー
ル、2は固定スクロール1のほぼ中心に形成された吐出
孔、および22は吐出弁、3は渦巻部分を有する揺動ス
クロール、4は揺動スクロール3の自転を防止し揺動運
動を与えるオルダムリング、5は揺動スクロール3のス
ラスト荷重をうけるスラストベアリング、6は電動機の
駆動力を伝達するクランク軸(または主軸)、6aはク
ランク軸6上端に取り付けられた偏心ピン、21はクラ
ンク軸6の回転動力を偏心回転動力として揺動スクロー
ル3に伝達するドライブブッシュ、7はクランク軸6に
偏心して形成された遠心ポンプ穴、8はオルダムリング
4およびスラストベアリング5を支持する主フレーム、
9は副フレーム、10はバランスウェイトをそれぞれ示
している。前述の参照符号1〜10で示される構成部分
はスクロール圧縮機の圧縮要素である。11はステー
タ、12はローターをそれぞれ示し、これらの構成部分
は電動機要素である。圧縮要素における固定スクロール
1、主フレーム8および副フレーム9は焼きばめ等によ
り密閉容器13の内壁に機密に接合され、吐出マフラー
14と吸入圧力室即ち吸入圧力雰囲気部15を上下方向
で分割している。さらに、16は吐出ガス排出のための
吐出管、17は吸入ガス導入のための吸入管、18は圧
縮機軸受け等しゅう動部潤滑のための潤滑油をそれぞれ
示している。
【0003】次に、前述した従来のスクロール圧縮機の
動作について説明する。電動機要素により生じた動力は
クランク軸6により揺動スクロール3に伝達され、固定
スクロール1の互いに組み合わされた一対の渦巻が形成
する圧縮室19の容積を変化させて、渦巻の外周部より
内周に向かって吸入管17より吸入された冷媒ガスを吸
入通路20を通して吸入、圧縮して、高温高圧の吐出ガ
スとして吐出孔2より吐出マフラー14中に排出し、つ
いで吐出管16より圧縮機外へと排出する。その際、密
閉容器13底部の潤滑油18はクランク軸6の偏心穴7
により遠心力による給油ヘッドを与えられて偏心穴7内
を上昇し軸受け部等のしゅう動部分を潤滑した後、吸入
圧力雰囲気部15内へ排出されて密閉容器底部に戻る。
動作について説明する。電動機要素により生じた動力は
クランク軸6により揺動スクロール3に伝達され、固定
スクロール1の互いに組み合わされた一対の渦巻が形成
する圧縮室19の容積を変化させて、渦巻の外周部より
内周に向かって吸入管17より吸入された冷媒ガスを吸
入通路20を通して吸入、圧縮して、高温高圧の吐出ガ
スとして吐出孔2より吐出マフラー14中に排出し、つ
いで吐出管16より圧縮機外へと排出する。その際、密
閉容器13底部の潤滑油18はクランク軸6の偏心穴7
により遠心力による給油ヘッドを与えられて偏心穴7内
を上昇し軸受け部等のしゅう動部分を潤滑した後、吸入
圧力雰囲気部15内へ排出されて密閉容器底部に戻る。
【0004】揺動スクロール3と主フレーム8間には揺
動スクロール3の公転運動を許容するがその自転を阻止
する機構としてのオルダムリング4が配置されている。
動スクロール3の公転運動を許容するがその自転を阻止
する機構としてのオルダムリング4が配置されている。
【0005】図20を用いてオルダムリング4の機能に
ついて説明する。オルダムリング4はドーナツ形状から
なり、主フレーム8の上面と対する面に突起状の第1キ
ー4bと揺動スクロール背面に対する面に上記第1キー
と直行する方向に第2キー4aを備える。主フレーム8
には第1キー4bに対応するキー溝8a、揺動スクロー
ル3背面には第2キーに対応するキー溝3aを設けるこ
とで、オルダムリング4はそれぞれの溝に対して往復運
動のみを行い、揺動スクロール3の自転が阻止されるこ
とになる。
ついて説明する。オルダムリング4はドーナツ形状から
なり、主フレーム8の上面と対する面に突起状の第1キ
ー4bと揺動スクロール背面に対する面に上記第1キー
と直行する方向に第2キー4aを備える。主フレーム8
には第1キー4bに対応するキー溝8a、揺動スクロー
ル3背面には第2キーに対応するキー溝3aを設けるこ
とで、オルダムリング4はそれぞれの溝に対して往復運
動のみを行い、揺動スクロール3の自転が阻止されるこ
とになる。
【0006】図21はスクロール圧縮機における圧縮機
構を軸方向から見たものであるが、揺動スクロール3は
固定スクロール1にその渦巻位相をオルダムリング4に
より180度ずらせてかみ合わせ、図14のクランク軸
6の上端に位置する偏心ピン6aとこれに取り付けたド
ライブブッシュ21により所定距離の偏心回転運動を与
えられ、複数個の密閉空間容積を減少させて圧縮作用を
行う。ここで01は固定スクロール1の中心、02は揺
動スクロール3の中心を示し、01 02の距離は揺動
スクロール3の公転半径r0となる。図21中、固定ス
クロール1と揺動スクロール3の渦巻接触点はA1,A
2,A3,A4,A5,A6になり、これにより密閉空
間は仕切られている。
構を軸方向から見たものであるが、揺動スクロール3は
固定スクロール1にその渦巻位相をオルダムリング4に
より180度ずらせてかみ合わせ、図14のクランク軸
6の上端に位置する偏心ピン6aとこれに取り付けたド
ライブブッシュ21により所定距離の偏心回転運動を与
えられ、複数個の密閉空間容積を減少させて圧縮作用を
行う。ここで01は固定スクロール1の中心、02は揺
動スクロール3の中心を示し、01 02の距離は揺動
スクロール3の公転半径r0となる。図21中、固定ス
クロール1と揺動スクロール3の渦巻接触点はA1,A
2,A3,A4,A5,A6になり、これにより密閉空
間は仕切られている。
【0007】次にオルダムリング4に作用するモーメン
トについて図22を用いて説明する。オルダムリング4
は揺動スクロール3の自転を阻止するが、揺動スクロー
ル3を自転させようとするモーメントは冷媒を圧縮する
力の反力により発生する。図22において冷媒を圧縮す
るのに必要な力の反力Fθは主軸中心(または、固定ス
クロール1の中心)01からみて主軸反回転方向に作用
し、作用点は主軸中心01とドライブブッシュ21中心
(または、揺動スクロール3の中心)02を結ぶ直線上
の中点となる。この力をドライブブッシュ21(または
揺動スクロール3)中心02から見ると揺動スクロール
3は主軸6の回転方向と同じ方向に自転のモーメントM
を受けることになり、したがってオルダムリング4のキ
ー4aと4bはこの自転を打ち消す方向の面で荷重を受
けることになる。図22の30はオルダムリングキー溝
が通常運転時にこの荷重を受け、オルダムリングキーと
キー溝の揺動面となる部分を示したものである。
トについて図22を用いて説明する。オルダムリング4
は揺動スクロール3の自転を阻止するが、揺動スクロー
ル3を自転させようとするモーメントは冷媒を圧縮する
力の反力により発生する。図22において冷媒を圧縮す
るのに必要な力の反力Fθは主軸中心(または、固定ス
クロール1の中心)01からみて主軸反回転方向に作用
し、作用点は主軸中心01とドライブブッシュ21中心
(または、揺動スクロール3の中心)02を結ぶ直線上
の中点となる。この力をドライブブッシュ21(または
揺動スクロール3)中心02から見ると揺動スクロール
3は主軸6の回転方向と同じ方向に自転のモーメントM
を受けることになり、したがってオルダムリング4のキ
ー4aと4bはこの自転を打ち消す方向の面で荷重を受
けることになる。図22の30はオルダムリングキー溝
が通常運転時にこの荷重を受け、オルダムリングキーと
キー溝の揺動面となる部分を示したものである。
【0008】このオルダムリング4の作用により固定ス
クロール1と揺動スクロール3はその相対的位相差を1
80度に保ちながら圧縮作用を進行させる。図23はオ
ルダムリングキーとキー溝を拡大したものである。一般
にこのオルダムリングキーとキー溝のクリアランスε
は、加工時の寸法公差の管理内で設定された摺動面嵌合
隙間であり、できるだけ小さな値になるよう厳しく管理
されている。通常運転時、この摺動面におけるキーとキ
ー溝のクリアランスεは、固定スクロール1と揺動スク
ロール3の位相差を狂わせる原因となり、もし2つの渦
巻に位相差が生じると渦巻側面間に隙間ができることか
ら圧縮室の気密性を損ね、性能を低下させるという好ま
しくない結果を起こすことになる。
クロール1と揺動スクロール3はその相対的位相差を1
80度に保ちながら圧縮作用を進行させる。図23はオ
ルダムリングキーとキー溝を拡大したものである。一般
にこのオルダムリングキーとキー溝のクリアランスε
は、加工時の寸法公差の管理内で設定された摺動面嵌合
隙間であり、できるだけ小さな値になるよう厳しく管理
されている。通常運転時、この摺動面におけるキーとキ
ー溝のクリアランスεは、固定スクロール1と揺動スク
ロール3の位相差を狂わせる原因となり、もし2つの渦
巻に位相差が生じると渦巻側面間に隙間ができることか
ら圧縮室の気密性を損ね、性能を低下させるという好ま
しくない結果を起こすことになる。
【0009】図24を用いてドライブブッシュ21を用
いた可変クランク機構について簡単に説明する。スクロ
ール圧縮機の渦巻側面間の半径方向隙間をシールするた
めに、揺動半径(または、揺動スクロール3の公転半
径)r0を可変としたクランクを用いる。図24におい
て01は主軸回転中心、02はドライブブッシュ21の
中心である。ドライブブッシュ21はクランク軸6の上
端に位置する偏心ピン6aに取り付けられている。スク
ロール圧縮機が運転を始めるとドライブブッシュ21の
中心に冷媒を圧縮しようとする力の反力Fθと半径方向
力Fr(主として遠心力)が作用する。半径方向力Fr
はクランク半径01〜02(または、揺動スクロール3
の公転半径r0)を増大させる作用をし、渦巻側面間の
隙間を自動的にゼロにしようとする。その結果図のA1
〜A6は渦巻同士が押しつけ合うように接することにな
り、このシール効果によって性能向上に寄与することが
できる。
いた可変クランク機構について簡単に説明する。スクロ
ール圧縮機の渦巻側面間の半径方向隙間をシールするた
めに、揺動半径(または、揺動スクロール3の公転半
径)r0を可変としたクランクを用いる。図24におい
て01は主軸回転中心、02はドライブブッシュ21の
中心である。ドライブブッシュ21はクランク軸6の上
端に位置する偏心ピン6aに取り付けられている。スク
ロール圧縮機が運転を始めるとドライブブッシュ21の
中心に冷媒を圧縮しようとする力の反力Fθと半径方向
力Fr(主として遠心力)が作用する。半径方向力Fr
はクランク半径01〜02(または、揺動スクロール3
の公転半径r0)を増大させる作用をし、渦巻側面間の
隙間を自動的にゼロにしようとする。その結果図のA1
〜A6は渦巻同士が押しつけ合うように接することにな
り、このシール効果によって性能向上に寄与することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は、停止時、特に圧縮機が長時間停止状態にあり、圧
縮機の温度が低い状態では冷凍または空調装置内の冷媒
が液化して圧縮機内部に多量に流入し、圧縮機内部の潤
滑油を溶解した飽和液で多量に滞留した状態(寝込み状
態)となる場合がある。このような状態で圧縮機を起動
すると、飽和液の滞留した空間は吸入圧力空間となって
いるため、起動時の圧力のバランス状態から急激に減圧
されて飽和液の冷媒が急激に気化することと潤滑油の粘
性により発泡状態となり、この冷媒と潤滑油で形成され
た泡が吸入通路20を通して圧縮室内に吸入される。こ
の際、密閉された圧縮室内で発生する圧力値は、通常の
運転時即ちガス冷媒を圧縮するときの圧力値に比べて数
〜数十倍の値となる。このような異常高圧力が繰り返さ
れると、比較的肉厚の薄い形状で形成される渦巻は最悪
の場合、この圧力負荷に耐えられず破損してしまう恐れ
があった。また、渦巻が破損しないまでも液圧縮による
圧縮負荷が瞬間的に増大し、電動機の駆動トルクが液冷
媒を圧縮するトルクに負けて起動不良等の問題を生じて
いた。さらに、この潤滑油を含んだ多量の液冷媒を圧縮
して圧縮機外に吐出してしまうと圧縮機内の潤滑油量が
減少し、圧縮機しゅう動部への潤滑油供給不良によるし
ゅう動部の異常摩耗や焼き付きを発生させる原因となっ
ていた。
機は、停止時、特に圧縮機が長時間停止状態にあり、圧
縮機の温度が低い状態では冷凍または空調装置内の冷媒
が液化して圧縮機内部に多量に流入し、圧縮機内部の潤
滑油を溶解した飽和液で多量に滞留した状態(寝込み状
態)となる場合がある。このような状態で圧縮機を起動
すると、飽和液の滞留した空間は吸入圧力空間となって
いるため、起動時の圧力のバランス状態から急激に減圧
されて飽和液の冷媒が急激に気化することと潤滑油の粘
性により発泡状態となり、この冷媒と潤滑油で形成され
た泡が吸入通路20を通して圧縮室内に吸入される。こ
の際、密閉された圧縮室内で発生する圧力値は、通常の
運転時即ちガス冷媒を圧縮するときの圧力値に比べて数
〜数十倍の値となる。このような異常高圧力が繰り返さ
れると、比較的肉厚の薄い形状で形成される渦巻は最悪
の場合、この圧力負荷に耐えられず破損してしまう恐れ
があった。また、渦巻が破損しないまでも液圧縮による
圧縮負荷が瞬間的に増大し、電動機の駆動トルクが液冷
媒を圧縮するトルクに負けて起動不良等の問題を生じて
いた。さらに、この潤滑油を含んだ多量の液冷媒を圧縮
して圧縮機外に吐出してしまうと圧縮機内の潤滑油量が
減少し、圧縮機しゅう動部への潤滑油供給不良によるし
ゅう動部の異常摩耗や焼き付きを発生させる原因となっ
ていた。
【0011】本発明は上記のような問題点を解決するた
めに発明されたもので、寝込み起動時に液圧縮による圧
縮室内の異常な圧力上昇を緩和することで渦巻の破損を
防ぎ、また圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高いスク
ロール圧縮機を提供することを目的とする。
めに発明されたもので、寝込み起動時に液圧縮による圧
縮室内の異常な圧力上昇を緩和することで渦巻の破損を
防ぎ、また圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高いスク
ロール圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に関わるスクロ
ール圧縮機は、第2スクロールの自転を主軸回転方向に
は拘束し、主軸反回転方向については、拘束範囲を広げ
る自転拘束手段と、密閉空間が異常昇圧時に、第1スク
ロールの渦巻の内向面と第2スクロールの渦巻外向面に
より形成される密閉空間の圧力を第1スクロールの渦巻
外向面と第2スクロールの渦巻内向面により形成される
密閉空間の圧力より大とする圧縮室トルク形成手段を備
えたものである。
ール圧縮機は、第2スクロールの自転を主軸回転方向に
は拘束し、主軸反回転方向については、拘束範囲を広げ
る自転拘束手段と、密閉空間が異常昇圧時に、第1スク
ロールの渦巻の内向面と第2スクロールの渦巻外向面に
より形成される密閉空間の圧力を第1スクロールの渦巻
外向面と第2スクロールの渦巻内向面により形成される
密閉空間の圧力より大とする圧縮室トルク形成手段を備
えたものである。
【0013】
【作用】通常運転時は、第2スクロールは、冷媒の圧縮
反力による主軸回転方向への自転の力を受けるが、自転
拘束手段により自転できず、第1、第2スクロールの両
渦巻歯の組み合せの位相差は180度に保持され、通常
の圧縮作用を行う。密閉空間が異常昇圧時には、圧縮室
トルク形成手段により、第1スクロールの渦巻内向面と
第2スクロールの渦巻外向面により形成される密閉空間
の圧力が第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間の圧力より大と
なり、第2スクロールは、主軸反回転方向への自転の力
を受け、自転拘束手段により、ある程度の自転が可能と
なり、この自転により生じた第1、第2スクロールの渦
巻側面間の隙間より、過度に高圧となった冷媒をリリー
フする。
反力による主軸回転方向への自転の力を受けるが、自転
拘束手段により自転できず、第1、第2スクロールの両
渦巻歯の組み合せの位相差は180度に保持され、通常
の圧縮作用を行う。密閉空間が異常昇圧時には、圧縮室
トルク形成手段により、第1スクロールの渦巻内向面と
第2スクロールの渦巻外向面により形成される密閉空間
の圧力が第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間の圧力より大と
なり、第2スクロールは、主軸反回転方向への自転の力
を受け、自転拘束手段により、ある程度の自転が可能と
なり、この自転により生じた第1、第2スクロールの渦
巻側面間の隙間より、過度に高圧となった冷媒をリリー
フする。
【0014】
実施例1.実施例1を図1〜図6により説明する。図1
〜図3は高圧冷媒をリリーフする作動原理図、図4は揺
動スクロール3の主軸反回転方向への自転量ψに対する
渦巻側面間隙間δの関係である。図1〜図3において、
図19および図20と同一符号は同一または相当部分を
示しその詳細な説明を割愛する。図1〜図3においては
主フレーム8のキー溝8a幅を拡大した場合について示
してある。
〜図3は高圧冷媒をリリーフする作動原理図、図4は揺
動スクロール3の主軸反回転方向への自転量ψに対する
渦巻側面間隙間δの関係である。図1〜図3において、
図19および図20と同一符号は同一または相当部分を
示しその詳細な説明を割愛する。図1〜図3においては
主フレーム8のキー溝8a幅を拡大した場合について示
してある。
【0015】次に動作について説明する。電動機の配置
される空間と圧縮室のある空間は主フレーム8の吸入通
路20によってのみ通じているので、電動機空間に寝込
んでいた多量の液冷媒と潤滑油の混合物は、起動時に激
しい発泡をともなってこの通路20及びその開口部20
1を通過し圧縮室19に吸入される。スクロール圧縮機
は構造上、相対する三日月型の圧縮室を複数個もってい
るので圧縮室に吸入される冷媒は180度反対に位置す
る2つの入り口が存在する。図1に示すように主軸回転
方向を反時計方向とした場合、電動機空間に通じる主フ
レーム吸入通路20の開口部201を、固定スクロール
1内向面と揺動スクロール3外向面により形成される圧
縮室192の入り口191(以降圧縮室(ア)、入り口
(ア)と称す)に近い場所に配置することにより、発泡
した液リッチな冷媒と潤滑油の混合物はそのほとんどが
入り口(ア)から吸い込まれることになり、一方、これ
と180度反対側に形成される同一形状の圧縮室194
(以降圧縮室(イ)、およびその入り口193を入り口
(イ)と称す)における入り口(イ)から吸入される冷
媒は比較的液比率の低いものとなる。このような比率で
吸入された冷媒は圧縮が進むにつれその圧力値に差が生
じ、その圧力上昇の度合いは液リッチな冷媒が吸入され
た圧縮室(ア)において著しい。ここで揺動スクロール
3に作用する自転モーメントMを考慮すると、通常運動
時には主軸回転方向に作用しているモーメントが、圧縮
室(ア)の圧力が異常上昇してトルクバランスが崩れる
と主軸反回転方向に作用することになる。この状態を図
5(a),(b),(c)により説明すると、通常運転
時は、圧縮室(ア)の圧力と圧縮室(イ)の圧力とは等
しく、圧縮室(ア)から揺動スクロールに作用する力
(F(ア))は、図5(a)において、いま1対の圧縮
室に限って考えると、図5(a)中太線で示す領域に図
の方向に等しく作用します。(図中上下方向にも作用す
るがキャンセルされので無視する)このように考えると
左右方向もその大部分がキャンセルされ、残るのは図中
距離p相当分のみとなり、その力を方向はF(ア)とな
ります。次に圧縮室(イ)から揺動スクロールに作用す
る力(F(イ))は、上記と同様に考え、図中太線に作
用する力はトータルでF(イ)となります。このように
考えると力のつり合いは図5(b)の様に簡単に示せま
す。この図を揺動スクロール3の中心O2 から見ると揺
動スクロールには図方向Mのモーメントが作用します。
このモーメントMは公転方向(主軸回転方向)と同じ方
向に作用することになります。また、圧縮室(ア)の圧
力が異常上昇時には、図5(a)において、F(ア)》
F(イ)となることと同じで、図5(c)において、O
2 まわりのモーメントはM’となり公転方向とは反対向
きの方向となります。即ち、主軸反回転方向に作用する
ことになります。通常オルダムリングキーとキー溝はそ
の加工時に許容される公差をのぞいてほぼ同一寸法で形
成されているので、これらの自転モーメントはどちらの
方向に作用してもすべてオルダムリングが吸収し、揺動
スクロール3の自転を防止しているが、本発明のように
反摺動側面のオルダムリングキーとキー溝幅のクリアラ
ンスεを大きくすることで、揺動スクロール3の主軸反
回転方向への自転が可能となる。ここで揺動スクロール
がその公転半径を保ちながら角度ψ自転すると幾何学
上、図2に示すように固定スクロール1と揺動スクロー
ル3の渦巻側面の接点がA4〜A6ではδ0だけ離れ
る。δ0は、揺動スクロール3の自転角度をψ、渦巻基
礎円半径をaとすると下式のように表される。 δ0=aψ ・・・・・(1) 一方、これと180度反対に位置する接点A1〜A3に
ついてはδ0だけ干渉しあう位置関係となるが、可変ク
ランク機構を持つスクロール圧縮機の場合は干渉分だけ
ドライブブッシュ21が公転半径を小さくする方向にδ
0だけ後退することになる(図3)。その結果、δ0分
だけ揺動スクロール3は接点方向(A1〜A3)に平行
移動し、A1〜A3では隙間0で接し、A4〜A6は隙
間がδ1となる。 δ1=2aψ ・・・・・(2) したがって上記のような状況では揺動スクロール3が主
軸反回転方向に自転し、生じた渦巻側面隙間δ1より圧
縮室(ア)の異常高圧をリリーフすることが可能とな
る。なお、上記実施例では、可変クランク機構を持つス
クロール圧縮機の場合について述べたが、図6に示す
(図6において、図19および図20と同一符号は同一
または相当部分を示す)固定クランク機構のスクロール
圧縮機の場合は、主軸6により揺動スクロールが駆動さ
れる際、一般的に生じる主軸6と揺動スクロールボス部
301の間のクリアランスdr分だけ、公転半径を小さ
くし、上記接点A1〜A3の干渉分を解消できる。
される空間と圧縮室のある空間は主フレーム8の吸入通
路20によってのみ通じているので、電動機空間に寝込
んでいた多量の液冷媒と潤滑油の混合物は、起動時に激
しい発泡をともなってこの通路20及びその開口部20
1を通過し圧縮室19に吸入される。スクロール圧縮機
は構造上、相対する三日月型の圧縮室を複数個もってい
るので圧縮室に吸入される冷媒は180度反対に位置す
る2つの入り口が存在する。図1に示すように主軸回転
方向を反時計方向とした場合、電動機空間に通じる主フ
レーム吸入通路20の開口部201を、固定スクロール
1内向面と揺動スクロール3外向面により形成される圧
縮室192の入り口191(以降圧縮室(ア)、入り口
(ア)と称す)に近い場所に配置することにより、発泡
した液リッチな冷媒と潤滑油の混合物はそのほとんどが
入り口(ア)から吸い込まれることになり、一方、これ
と180度反対側に形成される同一形状の圧縮室194
(以降圧縮室(イ)、およびその入り口193を入り口
(イ)と称す)における入り口(イ)から吸入される冷
媒は比較的液比率の低いものとなる。このような比率で
吸入された冷媒は圧縮が進むにつれその圧力値に差が生
じ、その圧力上昇の度合いは液リッチな冷媒が吸入され
た圧縮室(ア)において著しい。ここで揺動スクロール
3に作用する自転モーメントMを考慮すると、通常運動
時には主軸回転方向に作用しているモーメントが、圧縮
室(ア)の圧力が異常上昇してトルクバランスが崩れる
と主軸反回転方向に作用することになる。この状態を図
5(a),(b),(c)により説明すると、通常運転
時は、圧縮室(ア)の圧力と圧縮室(イ)の圧力とは等
しく、圧縮室(ア)から揺動スクロールに作用する力
(F(ア))は、図5(a)において、いま1対の圧縮
室に限って考えると、図5(a)中太線で示す領域に図
の方向に等しく作用します。(図中上下方向にも作用す
るがキャンセルされので無視する)このように考えると
左右方向もその大部分がキャンセルされ、残るのは図中
距離p相当分のみとなり、その力を方向はF(ア)とな
ります。次に圧縮室(イ)から揺動スクロールに作用す
る力(F(イ))は、上記と同様に考え、図中太線に作
用する力はトータルでF(イ)となります。このように
考えると力のつり合いは図5(b)の様に簡単に示せま
す。この図を揺動スクロール3の中心O2 から見ると揺
動スクロールには図方向Mのモーメントが作用します。
このモーメントMは公転方向(主軸回転方向)と同じ方
向に作用することになります。また、圧縮室(ア)の圧
力が異常上昇時には、図5(a)において、F(ア)》
F(イ)となることと同じで、図5(c)において、O
2 まわりのモーメントはM’となり公転方向とは反対向
きの方向となります。即ち、主軸反回転方向に作用する
ことになります。通常オルダムリングキーとキー溝はそ
の加工時に許容される公差をのぞいてほぼ同一寸法で形
成されているので、これらの自転モーメントはどちらの
方向に作用してもすべてオルダムリングが吸収し、揺動
スクロール3の自転を防止しているが、本発明のように
反摺動側面のオルダムリングキーとキー溝幅のクリアラ
ンスεを大きくすることで、揺動スクロール3の主軸反
回転方向への自転が可能となる。ここで揺動スクロール
がその公転半径を保ちながら角度ψ自転すると幾何学
上、図2に示すように固定スクロール1と揺動スクロー
ル3の渦巻側面の接点がA4〜A6ではδ0だけ離れ
る。δ0は、揺動スクロール3の自転角度をψ、渦巻基
礎円半径をaとすると下式のように表される。 δ0=aψ ・・・・・(1) 一方、これと180度反対に位置する接点A1〜A3に
ついてはδ0だけ干渉しあう位置関係となるが、可変ク
ランク機構を持つスクロール圧縮機の場合は干渉分だけ
ドライブブッシュ21が公転半径を小さくする方向にδ
0だけ後退することになる(図3)。その結果、δ0分
だけ揺動スクロール3は接点方向(A1〜A3)に平行
移動し、A1〜A3では隙間0で接し、A4〜A6は隙
間がδ1となる。 δ1=2aψ ・・・・・(2) したがって上記のような状況では揺動スクロール3が主
軸反回転方向に自転し、生じた渦巻側面隙間δ1より圧
縮室(ア)の異常高圧をリリーフすることが可能とな
る。なお、上記実施例では、可変クランク機構を持つス
クロール圧縮機の場合について述べたが、図6に示す
(図6において、図19および図20と同一符号は同一
または相当部分を示す)固定クランク機構のスクロール
圧縮機の場合は、主軸6により揺動スクロールが駆動さ
れる際、一般的に生じる主軸6と揺動スクロールボス部
301の間のクリアランスdr分だけ、公転半径を小さ
くし、上記接点A1〜A3の干渉分を解消できる。
【0016】揺動スクロール3の自転により生じる渦巻
側面隙間は、図4に示すように自転角度ψとすると上記
(2)式となり自転角度ψに比例して大きくなる。つま
り、オルダムリング4の反摺動側のクリアランスを大き
くとるほどリリーフ効果は大きくなることが容易にわか
る。かといって、揺動スクロール3の自転量ψは無制限
にとれるものではなく、実際的にはスクロール圧縮機の
形状、大きさによりおのずと物理的な制約ができる。実
際の圧縮機で物理的に製作可能で、かつ充分なリリーフ
効果を得るには渦巻側面間に生じる隙間の最大量δma
xを下式に示す程度の値までとすればよい。 δmax=r/2 r=(p−2t)/2 上式中、rはクランク半径であり、pは渦巻ピッチ、t
は渦巻歯厚である。
側面隙間は、図4に示すように自転角度ψとすると上記
(2)式となり自転角度ψに比例して大きくなる。つま
り、オルダムリング4の反摺動側のクリアランスを大き
くとるほどリリーフ効果は大きくなることが容易にわか
る。かといって、揺動スクロール3の自転量ψは無制限
にとれるものではなく、実際的にはスクロール圧縮機の
形状、大きさによりおのずと物理的な制約ができる。実
際の圧縮機で物理的に製作可能で、かつ充分なリリーフ
効果を得るには渦巻側面間に生じる隙間の最大量δma
xを下式に示す程度の値までとすればよい。 δmax=r/2 r=(p−2t)/2 上式中、rはクランク半径であり、pは渦巻ピッチ、t
は渦巻歯厚である。
【0017】またこの発明に関わるスクロール圧縮機
は、図1〜図3では主フレーム8のキー溝幅の拡大につ
いて説明したが、揺動スクロール3のキー溝幅拡大やオ
ルダムリングキーのキー幅縮小についても同様の効果が
得られる。また、反摺動側面のオルダムリングキーとキ
ー溝幅のクリアランスとを大きくとることができるの
で、加工性が向上する利点がある。
は、図1〜図3では主フレーム8のキー溝幅の拡大につ
いて説明したが、揺動スクロール3のキー溝幅拡大やオ
ルダムリングキーのキー幅縮小についても同様の効果が
得られる。また、反摺動側面のオルダムリングキーとキ
ー溝幅のクリアランスとを大きくとることができるの
で、加工性が向上する利点がある。
【0018】実施例2.実施例2を図7〜図10を用い
て説明する。実施例1では揺動スクロール3の自転によ
り生じる渦巻側面隙間について言及したが、図7を見て
わかるとおり単純に平行拡大されたキー溝8aでは揺動
スクロール3自転時にオルダムリングキー4bとキー溝
8aが片当たりを起こし、キーとキー溝の接触面積が減
少し、摺動面圧が異常に高くなり、本実施例はこの片当
たりを防止して、キーとキー溝とを面摺動させ、異常摩
耗や焼付を防止したものである。図8はオルダムリング
21反摺動側のキー溝壁を摺動側面と非平行にしたもの
で、揺動スクロール3の主軸反回転方向への自転時にキ
ーの反摺動側面42bがキー溝の反摺動側面82aに平
行な面で接触するように反摺動側面82aの角度を工夫
したものである。
て説明する。実施例1では揺動スクロール3の自転によ
り生じる渦巻側面隙間について言及したが、図7を見て
わかるとおり単純に平行拡大されたキー溝8aでは揺動
スクロール3自転時にオルダムリングキー4bとキー溝
8aが片当たりを起こし、キーとキー溝の接触面積が減
少し、摺動面圧が異常に高くなり、本実施例はこの片当
たりを防止して、キーとキー溝とを面摺動させ、異常摩
耗や焼付を防止したものである。図8はオルダムリング
21反摺動側のキー溝壁を摺動側面と非平行にしたもの
で、揺動スクロール3の主軸反回転方向への自転時にキ
ーの反摺動側面42bがキー溝の反摺動側面82aに平
行な面で接触するように反摺動側面82aの角度を工夫
したものである。
【0019】また、この片当たりはキー溝幅が平行でも
防止することができる。図9はその実施例であるが、オ
ルダムリングキーの反摺動側面42bを図のような角度
を設けることで摺動スクロール自転時のキーとキー溝の
片当たりを防ぐことができる。
防止することができる。図9はその実施例であるが、オ
ルダムリングキーの反摺動側面42bを図のような角度
を設けることで摺動スクロール自転時のキーとキー溝の
片当たりを防ぐことができる。
【0020】図10に示すように反摺動側に接触する面
41b,82aの間に緩衝材を設けることで、摺動スク
ロール自転時のオルダムリングキーとキー溝の衝突によ
る衝撃を緩和することができる。
41b,82aの間に緩衝材を設けることで、摺動スク
ロール自転時のオルダムリングキーとキー溝の衝突によ
る衝撃を緩和することができる。
【0021】実施例3.実施例3を図11〜図12を用
いて説明する。本発明によるスクロール圧縮機は、揺動
スクロール自転時に生じる渦巻側面間の隙間が、相対す
る2つの圧縮室の片側についてのみであるが反摺動面の
形状を工夫することで相対する両方の圧縮室に側面隙間
を設けることができる。図11(a)〜(d)はキー溝
の反摺動側面82aに段部83aを設けたもので、揺動
スクロールが主軸反回転方向に自転してオルダムリング
キーが反摺動面にあるときはキーの往復運動が反摺動面
に設けた段部83aに衝突することで揺動スクロール3
の公転半径を強制的に制限したものである。このように
すると通常運転時には図11(a)に示すように揺動ス
クロール3は所定の公転半径r0を保ちながら運動する
のに対し、揺動スクロール3が自転し反摺動面側でオル
ダムリングキーが摺動する場合は図11(b)のように
なり、この段部にオルダムリングキーが衝突している間
は揺動スクロールの公転半径rが制限され、この制限さ
れた公転半径分(図中r)は、可変クランク機構のドラ
イブブッシュ21が後退することで、渦巻側面間に生じ
る隙間をさらに大きな値とすることができる。さらに、
揺動スクロールの自転のみによる渦巻側面間隙間δ1
は、図1〜図3中のA4〜A6の接触点だけで生じる隙
間であるのに対し、この公転半径を強制的に制限する仕
様ではA1〜A3の接触点における渦巻側面隙間をも生
じさせることができる。図11(b)で示したキー溝の
段83a1つにより生じる渦巻側面隙間はクランク角1
回転当たり図11(c)の様になるが、キー溝は4つあ
るのでこれらすべてに同様の段を設けることで生じる渦
巻側面隙間は図11(d)の様になり、リリーフ効果を
さらに高められる。
いて説明する。本発明によるスクロール圧縮機は、揺動
スクロール自転時に生じる渦巻側面間の隙間が、相対す
る2つの圧縮室の片側についてのみであるが反摺動面の
形状を工夫することで相対する両方の圧縮室に側面隙間
を設けることができる。図11(a)〜(d)はキー溝
の反摺動側面82aに段部83aを設けたもので、揺動
スクロールが主軸反回転方向に自転してオルダムリング
キーが反摺動面にあるときはキーの往復運動が反摺動面
に設けた段部83aに衝突することで揺動スクロール3
の公転半径を強制的に制限したものである。このように
すると通常運転時には図11(a)に示すように揺動ス
クロール3は所定の公転半径r0を保ちながら運動する
のに対し、揺動スクロール3が自転し反摺動面側でオル
ダムリングキーが摺動する場合は図11(b)のように
なり、この段部にオルダムリングキーが衝突している間
は揺動スクロールの公転半径rが制限され、この制限さ
れた公転半径分(図中r)は、可変クランク機構のドラ
イブブッシュ21が後退することで、渦巻側面間に生じ
る隙間をさらに大きな値とすることができる。さらに、
揺動スクロールの自転のみによる渦巻側面間隙間δ1
は、図1〜図3中のA4〜A6の接触点だけで生じる隙
間であるのに対し、この公転半径を強制的に制限する仕
様ではA1〜A3の接触点における渦巻側面隙間をも生
じさせることができる。図11(b)で示したキー溝の
段83a1つにより生じる渦巻側面隙間はクランク角1
回転当たり図11(c)の様になるが、キー溝は4つあ
るのでこれらすべてに同様の段を設けることで生じる渦
巻側面隙間は図11(d)の様になり、リリーフ効果を
さらに高められる。
【0022】図12は上記段部の代わりに傾斜面84a
を設けたものである。このようにすることでオルダムリ
ングキーが段部に直接衝突して受ける衝撃を緩和するこ
とができると同時に、揺動スクロール3が自転し、オル
ダムリングキーがキー溝の反摺動面と接触するないな
や、つまり上述のように段部に衝突することを待たずし
て公転半径rを強制的に制限することができる。
を設けたものである。このようにすることでオルダムリ
ングキーが段部に直接衝突して受ける衝撃を緩和するこ
とができると同時に、揺動スクロール3が自転し、オル
ダムリングキーがキー溝の反摺動面と接触するないな
や、つまり上述のように段部に衝突することを待たずし
て公転半径rを強制的に制限することができる。
【0023】実施例4.実施例4を図13により説明す
る。図13は液リッチな発泡冷媒吸入する圧縮室(ア)
とは反対の圧縮室(イ)の入り口(イ)付近に流動抵抗
となる障害物31を設けたもので、この障害物は固定ス
クロール台板の渦巻側に設け、渦巻巻き終わり位置から
伸開角にして180度戻った位置までの間に配置する。
このような障害物31を設けることで、発泡した液冷媒
が多量に渦巻の配置される空間に流入しても、入り口
(イ)付近で圧縮室(イ)に吸入される液冷媒を絞り作
用によりその流入量を緩和することができる。これに対
し圧縮室(ア)は液リッチな冷媒の圧縮を進行させるの
で、この結果、相対する圧縮室の圧力差は障害物31が
ない場合よりも大きくなりやすくなる。このように2つ
の圧縮室のトルクバランスを積極的に崩すことでより確
実なリリーフ作動を助長できる。
る。図13は液リッチな発泡冷媒吸入する圧縮室(ア)
とは反対の圧縮室(イ)の入り口(イ)付近に流動抵抗
となる障害物31を設けたもので、この障害物は固定ス
クロール台板の渦巻側に設け、渦巻巻き終わり位置から
伸開角にして180度戻った位置までの間に配置する。
このような障害物31を設けることで、発泡した液冷媒
が多量に渦巻の配置される空間に流入しても、入り口
(イ)付近で圧縮室(イ)に吸入される液冷媒を絞り作
用によりその流入量を緩和することができる。これに対
し圧縮室(ア)は液リッチな冷媒の圧縮を進行させるの
で、この結果、相対する圧縮室の圧力差は障害物31が
ない場合よりも大きくなりやすくなる。このように2つ
の圧縮室のトルクバランスを積極的に崩すことでより確
実なリリーフ作動を助長できる。
【0024】実施例5.実施例5を図14により説明す
る。図14(a)は横置き型のスクロール圧縮機の断面
図を示したものである。圧縮機構部である渦巻がシェル
上部に配置される縦置き型のスクロール圧縮機に比べて
横置き型のスクロール圧縮機は、冷媒が寝込んだ場合に
圧縮機構部である渦巻が液冷媒に浸る可能性が高い。図
14(b)は横置き型スクロール圧縮機の圧縮機構部を
示しており、小量の液冷媒の寝込みで渦巻が液冷媒を吸
入しやすい状況になる様子がわかる。このような構造を
持つスクロール圧縮機において、本発明を有効に作用さ
せるために、先の実施例で述べた入り口(ア)を重力方
向に開口させたものである。この状態から圧縮機を起動
させると入り口(ア)は、既に液冷媒に浸ってしまって
いるので起動と同時に圧縮室(ア)の圧力は急激に上昇
し、圧力アンバランスが生じ易い構造となる。圧力アン
バランスが生じれば、本発明のリリーフが行われるので
渦巻は過大な圧力負荷にさらされる危険を回避すること
ができる。
る。図14(a)は横置き型のスクロール圧縮機の断面
図を示したものである。圧縮機構部である渦巻がシェル
上部に配置される縦置き型のスクロール圧縮機に比べて
横置き型のスクロール圧縮機は、冷媒が寝込んだ場合に
圧縮機構部である渦巻が液冷媒に浸る可能性が高い。図
14(b)は横置き型スクロール圧縮機の圧縮機構部を
示しており、小量の液冷媒の寝込みで渦巻が液冷媒を吸
入しやすい状況になる様子がわかる。このような構造を
持つスクロール圧縮機において、本発明を有効に作用さ
せるために、先の実施例で述べた入り口(ア)を重力方
向に開口させたものである。この状態から圧縮機を起動
させると入り口(ア)は、既に液冷媒に浸ってしまって
いるので起動と同時に圧縮室(ア)の圧力は急激に上昇
し、圧力アンバランスが生じ易い構造となる。圧力アン
バランスが生じれば、本発明のリリーフが行われるので
渦巻は過大な圧力負荷にさらされる危険を回避すること
ができる。
【0025】実施例6.実施例6を図15,図16によ
り説明する。図15は圧縮室(イ)より吐出マフラー空
間14にバイパスするバルブ42(逆止弁)付きの連通
穴41を1つ以上設けたものであり、図16はこれを横
方向からみた断面図である。このようなバイパス穴とバ
ルブを設けることで、通常運転時はマフラー14内の圧
力が圧縮室の圧力よりも高いので圧縮室の機密性はバル
ブにより保たれ、所定の運転状態を持続するのに対し、
液圧縮の際は圧縮室(イ)に吸入された発泡冷媒の圧力
の異常上昇を前期連通穴41よりバルブ42を開いて吐
出マフラー空間14にリリーフする。これに対し、圧縮
室(ア)の圧力は前期連通穴41を持たないので容積減
少に伴ってその圧力上昇が進行する。このようにして相
対する2つの圧縮室の圧力差を積極的に生じさせ、その
トルクバランスを崩すことで揺動スクロール3に主軸反
回転方向に自転するモーメントを与え、より確実なリリ
ーフ作動を助長できるものである。
り説明する。図15は圧縮室(イ)より吐出マフラー空
間14にバイパスするバルブ42(逆止弁)付きの連通
穴41を1つ以上設けたものであり、図16はこれを横
方向からみた断面図である。このようなバイパス穴とバ
ルブを設けることで、通常運転時はマフラー14内の圧
力が圧縮室の圧力よりも高いので圧縮室の機密性はバル
ブにより保たれ、所定の運転状態を持続するのに対し、
液圧縮の際は圧縮室(イ)に吸入された発泡冷媒の圧力
の異常上昇を前期連通穴41よりバルブ42を開いて吐
出マフラー空間14にリリーフする。これに対し、圧縮
室(ア)の圧力は前期連通穴41を持たないので容積減
少に伴ってその圧力上昇が進行する。このようにして相
対する2つの圧縮室の圧力差を積極的に生じさせ、その
トルクバランスを崩すことで揺動スクロール3に主軸反
回転方向に自転するモーメントを与え、より確実なリリ
ーフ作動を助長できるものである。
【0026】なお、オルダムリングキーとキー溝の反摺
動面のクリアランスを大きくとる構造を持つスクロール
圧縮機には次のような効果もある。
動面のクリアランスを大きくとる構造を持つスクロール
圧縮機には次のような効果もある。
【0027】たとえばクランク軸が逆転運転をした場合
には、オルダムリングキーとキー溝は正常運転時の反摺
動面が逆転運転時の摺動面となる。従来のスクロール圧
縮機は逆転運転を起こすと、キーとキー溝のクリアラン
スεがごく小さな値のため、渦巻n位相差が180度に
保たれ、渦巻側面間に隙間が生じない。この結果スクロ
ール圧縮機は膨張機として機能し、渦巻中心付近の圧縮
室は限りなく真空状態に近づいてしまう。
には、オルダムリングキーとキー溝は正常運転時の反摺
動面が逆転運転時の摺動面となる。従来のスクロール圧
縮機は逆転運転を起こすと、キーとキー溝のクリアラン
スεがごく小さな値のため、渦巻n位相差が180度に
保たれ、渦巻側面間に隙間が生じない。この結果スクロ
ール圧縮機は膨張機として機能し、渦巻中心付近の圧縮
室は限りなく真空状態に近づいてしまう。
【0028】正常運転時には、冷媒圧縮あるいは渦巻側
面接触により発生する摩擦熱で高温となる渦巻部材を、
循環する冷媒自体の冷却作用である温度以上にならない
ような構造を持つスクロール圧縮機が、逆転運転を起こ
すと、渦巻中央付近の圧縮室が真空に限りなく近い圧力
となるので、この結果揺動スクロール3はこの負圧によ
って軸方向に保ち上げられ、固定スクロール1の渦巻と
歯先接触を起こすことになる。このような逆転時に渦巻
側面や歯先で摩擦熱を発生した場合、真空状態となる圧
縮室には冷媒の循環も存在せず、冷媒自体による冷却作
用もないので渦巻部材温度は上昇する一方である。渦巻
部材の熱による膨張分が、初期に設定した渦巻歯先クリ
アランスの値よりも大きくなると渦巻同士が押しつけ合
うことになり、やがては焼き付いて破損してしまう等の
問題転があった。
面接触により発生する摩擦熱で高温となる渦巻部材を、
循環する冷媒自体の冷却作用である温度以上にならない
ような構造を持つスクロール圧縮機が、逆転運転を起こ
すと、渦巻中央付近の圧縮室が真空に限りなく近い圧力
となるので、この結果揺動スクロール3はこの負圧によ
って軸方向に保ち上げられ、固定スクロール1の渦巻と
歯先接触を起こすことになる。このような逆転時に渦巻
側面や歯先で摩擦熱を発生した場合、真空状態となる圧
縮室には冷媒の循環も存在せず、冷媒自体による冷却作
用もないので渦巻部材温度は上昇する一方である。渦巻
部材の熱による膨張分が、初期に設定した渦巻歯先クリ
アランスの値よりも大きくなると渦巻同士が押しつけ合
うことになり、やがては焼き付いて破損してしまう等の
問題転があった。
【0029】しかし、本発明のスクロール圧縮機は逆転
運転時に揺動スクロール3にある程度の自転が可能とな
り、渦巻位相差が180度からずれて渦巻側面間に隙間
を生じさせることができる。この結果、膨張した冷媒の
一部が再び圧縮室内に残留するため、渦巻中心付近の圧
縮室はその到達真空度が緩和され、微少ながら冷媒の循
環が存在することなる。この作用により渦巻側面接触に
より発生する摩擦熱の冷却が冷媒によって行われる効果
が逆転運転の場合にも損なわれることなく、熱膨張によ
る渦巻破損の危険を回避することができる。
運転時に揺動スクロール3にある程度の自転が可能とな
り、渦巻位相差が180度からずれて渦巻側面間に隙間
を生じさせることができる。この結果、膨張した冷媒の
一部が再び圧縮室内に残留するため、渦巻中心付近の圧
縮室はその到達真空度が緩和され、微少ながら冷媒の循
環が存在することなる。この作用により渦巻側面接触に
より発生する摩擦熱の冷却が冷媒によって行われる効果
が逆転運転の場合にも損なわれることなく、熱膨張によ
る渦巻破損の危険を回避することができる。
【0030】図17は逆転時に渦巻側面間に隙間が生じ
ることで冷媒の流れが生じる様子を示したものであり、
図18は従来のスクロール圧縮機と本発明のスクロール
圧縮機の起動からの渦巻中心室の真空度の推移、および
渦巻の温度上昇の様子を示したもので、逆転運転時にも
渦巻の温度上昇が緩和されることがわかる。実際に逆回
転するのは、たとえば、圧縮機2ニット取付等のサービ
ス時に、サービス員が電源からの3相交流を正しく配線
せずに、圧縮機が逆回転する場合等があり、この場合、
いずれは異常に気付くが、この異常検知までの時間、圧
縮機は逆回転し続けることになり、この間の耐力が必要
となる。従って、本発明のスクロール圧縮機がより信頼
性の高いものであることがわかる。
ることで冷媒の流れが生じる様子を示したものであり、
図18は従来のスクロール圧縮機と本発明のスクロール
圧縮機の起動からの渦巻中心室の真空度の推移、および
渦巻の温度上昇の様子を示したもので、逆転運転時にも
渦巻の温度上昇が緩和されることがわかる。実際に逆回
転するのは、たとえば、圧縮機2ニット取付等のサービ
ス時に、サービス員が電源からの3相交流を正しく配線
せずに、圧縮機が逆回転する場合等があり、この場合、
いずれは異常に気付くが、この異常検知までの時間、圧
縮機は逆回転し続けることになり、この間の耐力が必要
となる。従って、本発明のスクロール圧縮機がより信頼
性の高いものであることがわかる。
【0031】
【発明の効果】この発明におけるスクロール圧縮機は、
通常運転時は、自転拘束手段により、第1、第2スクロ
ールの両渦巻歯の組み合せの位相差は180度に保持さ
れ、第2スクロールは、第1スクロールに対して公転運
転を行ない通常の圧縮動作を行う。異常昇圧時には、圧
縮室トルク形成手段により、第2スクロールは、主軸反
回転方向への自転の力を受け、自転拘束手段によりある
程度の自転が可能となり、この自転で生じた第1、第2
スクロールの渦巻側面隙間より、過度に高圧となった冷
媒をリリーフする。従って、渦巻部材が過大な圧力負荷
にさらされる危険を回避でき、破損を防止でき、寝込み
状態等における圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高い
圧縮機が得られる。
通常運転時は、自転拘束手段により、第1、第2スクロ
ールの両渦巻歯の組み合せの位相差は180度に保持さ
れ、第2スクロールは、第1スクロールに対して公転運
転を行ない通常の圧縮動作を行う。異常昇圧時には、圧
縮室トルク形成手段により、第2スクロールは、主軸反
回転方向への自転の力を受け、自転拘束手段によりある
程度の自転が可能となり、この自転で生じた第1、第2
スクロールの渦巻側面隙間より、過度に高圧となった冷
媒をリリーフする。従って、渦巻部材が過大な圧力負荷
にさらされる危険を回避でき、破損を防止でき、寝込み
状態等における圧縮機の起動性を改善し、信頼性の高い
圧縮機が得られる。
【図1】この発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図2】この発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図3】この発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図4】揺動スクロールの自転角と生じる渦巻側面間隙
間を示す説明図である。
間を示す説明図である。
【図5】揺動スクロールに作用する自転のモーメントの
方向を説明する図である。
方向を説明する図である。
【図6】固定クランク機構のスクロール圧縮機の公転半
径の調整を説明する図である。
径の調整を説明する図である。
【図7】この発明の実施例2を示すキーとキー溝の要部
断面図である。
断面図である。
【図8】この発明の実施例2を示すキーとキー溝の要部
断面図である。
断面図である。
【図9】この発明の実施例2を示すキーとキー溝の要部
断面図である。
断面図である。
【図10】この発明の実施例2を示すキーとキー溝の要
部断面図である。
部断面図である。
【図11】この発明の実施例3を示すキーとキー溝の要
部断面図である。
部断面図である。
【図12】この発明の実施例3を示すキーとキー溝の要
部断面図である。
部断面図である。
【図13】この発明の実施例4を示すスクロール圧縮機
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図14】この発明の実施例5を示す横置き型スクロー
ル圧縮機の断面図、圧縮機構部である。
ル圧縮機の断面図、圧縮機構部である。
【図15】この発明の実施例6を示すスクロール圧縮機
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図16】この発明の実施例6を示すスクロール圧縮機
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図17】この発明の逆転運転時の状態を示すスクロー
ル圧縮機の要部断面図である。
ル圧縮機の要部断面図である。
【図18】この発明の逆転運転時におけるスクロール圧
縮機の起動からの時間と渦巻中心室の到達真空度、渦巻
部材温度の推移を示した説明図である。
縮機の起動からの時間と渦巻中心室の到達真空度、渦巻
部材温度の推移を示した説明図である。
【図19】従来のスクロール圧縮機の断面図である。
【図20】従来のスクロール圧縮機におけるオルダムリ
ングの配置を示す説明図である。
ングの配置を示す説明図である。
【図21】従来のスクロール圧縮機の圧縮機構を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図22】従来のスクロール圧縮機の通常運転時に揺動
スクロールに作用する自転モーメントを示す説明図であ
る。
スクロールに作用する自転モーメントを示す説明図であ
る。
【図23】従来のスクロール圧縮機のキーとキー溝を示
す断面図である。
す断面図である。
【図24】可変クランク機構を示す要部断面図である。
1 第1のスクロール 3 第2のスクロール 6 主軸(クランク軸) 8a,3a オルダム溝 4a,4b オルダム爪 14 吐出空間 19 密閉空間(圧縮室) 191 第1スクロールの渦巻内向面と第2スクロール
の渦巻外向面により形成される密閉空間の入り口(入り
口(ア)) 192 第1スクロールの渦巻内向面と第2スクロール
の渦巻外向面により形成される密閉空間(圧縮室
(ア)) 193 第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間の入り口(入り
口(イ)) 194 第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間(圧縮室
(イ)) 201 吸入通路の開口部 31 流動抵抗体 32 弾性体 40 オルダム継手 41 ポート 42 バルブ 50 自転拘束手段 60 圧縮室トルク形成手段 70 可変クランク機構 83a 段部 84a 傾斜面
の渦巻外向面により形成される密閉空間の入り口(入り
口(ア)) 192 第1スクロールの渦巻内向面と第2スクロール
の渦巻外向面により形成される密閉空間(圧縮室
(ア)) 193 第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間の入り口(入り
口(イ)) 194 第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロール
の渦巻内向面により形成される密閉空間(圧縮室
(イ)) 201 吸入通路の開口部 31 流動抵抗体 32 弾性体 40 オルダム継手 41 ポート 42 バルブ 50 自転拘束手段 60 圧縮室トルク形成手段 70 可変クランク機構 83a 段部 84a 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穐山 和之 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社空調エンジニアリング統括センター内 (72)発明者 佐野 文昭 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社空調エンジニアリング統括センター内
Claims (12)
- 【請求項1】 台板の一方に螺旋形状の渦巻歯を形成し
た第1スクロールと、同じく他の台板の一方に上記第1
スクロールと実質的に同一形状の螺旋形状の渦巻歯を形
成する第2スクロールとが、上記両渦巻歯を組み合せ
て、その相対的位相差を180度となるように配置され
て複数の密閉空間を形成し、主軸に駆動された第2スク
ロールが第1スクロールに対して相対的に公転運動を行
うことによって密閉された空間体積を減少させ、圧縮動
作を行うスクロール圧縮機において、 上記第2スクロールの自転を主軸回転方向には拘束し、
上記両渦巻歯の組み合せの相対的位相差を、ほぼ180
度に保持し、主軸反回転方向については、上記第2スク
ロールの自転の拘束範囲を広げて、上記位相差を変化さ
せる自転拘束手段と、上記密閉空間が異常昇圧時に、第
1スクロールの渦巻内向面と第2スクロールの渦巻外向
面により形成される密閉空間の圧力を第1スクロールの
渦巻外向面と第2スクロールの渦巻内向面により形成さ
れる密閉空間の圧力より大とする圧縮室トルク形成手段
とを備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項2】 上記第2スクロールの公転半径を可変と
する、いわゆる可変クランク機構を備えたことを特徴と
する請求項1のスクロール圧縮機。 - 【請求項3】 自転拘束手段としてオルダム継手を設け
第1スクロールに対する第2スクロールの主軸反回転方
向に自転できる自転拘束手段の拘束範囲を、オルダム継
手の通常機械加工で設定する摺動面嵌合隙間分を越え、
クランク半径の2分の1となる値に相当する隙間分以下
とすることを特徴とする請求項1又は2のスクロール圧
縮機。 - 【請求項4】 自転拘束手段としてオルダム継手を設け
第2スクロールの主軸反回転方向の自転をオルダム溝幅
の拡大、またはオルダム爪幅の縮小のうち少なくとも一
方を講じることにより規制することを特徴とする請求項
1,2又は3のスクロール圧縮機。 - 【請求項5】 第2スクロールが主軸反回転方向に自転
したときに摺動側となるオルダム溝の摺動面とオルダム
爪の摺動面とが互いに平行となり摺動することを特徴と
する請求項4のスクロール圧縮機。 - 【請求項6】 第2スクロールが主軸反回転方向に自転
したときに摺動側となるオルダム溝面に弾性体を設ける
ことを特徴とする請求項4のスクロール圧縮機。 - 【請求項7】 第2スクロールが主軸反回転方向に自転
したときの摺動側となるオルダム溝面に少なくとも1つ
以上の段部を設けることを特徴とする請求項4のスクロ
ール圧縮機。 - 【請求項8】 第2スクロールが主軸反回転方向に自転
したときの摺動側となるオルダム溝面に傾斜面を設ける
ことを特徴とする請求項4のスクロール圧縮機。 - 【請求項9】 圧縮機トルク形成手段として、吸入通路
の開口部を、第1スクロールの渦巻外向面と第2スクロ
ールの渦巻内向面により形成される密閉空間の入口よ
り、第1スクロールの渦巻内向面と第2スクロールの渦
巻外向面により形成される密閉空間の入り口により近い
位置に設けたことを特徴とする請求項1,2又は3のス
クロール圧縮機。 - 【請求項10】 圧縮室トルク形成手段として第1スク
ロールの渦巻外向面と第2スクロールの渦巻内向面によ
り形成される密閉空間の入り口近傍で、冷媒流路中に流
動抵抗体を設けることを特徴とする請求項1,2又は3
のスクロール圧縮機。 - 【請求項11】 スクロール圧縮機を横置きタイプと
し、圧縮機トルク形成手段として、第1スクロールの渦
巻内向面と第2スクロールの渦巻外向面により形成され
る密閉空間の入口を、圧縮機水平方向の下半分に位置す
るように配置したことを特徴とする請求項1,2又は3
のスクロール圧縮機。 - 【請求項12】 圧縮室トルク形成手段として第1スク
ロールの渦巻外向面と第2スクロールの渦巻内向面によ
り形成される密閉空間に吐出空間に連通するバルブ付き
のポートを設けたことを特徴とする請求項1,2又は3
のスクロール圧縮機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5236566A JPH0791380A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | スクロール圧縮機 |
US08/220,685 US5516267A (en) | 1993-09-22 | 1994-03-31 | Scroll compressor having a pressure relief mechanism using an oldham coupling |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5236566A JPH0791380A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0791380A true JPH0791380A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17002538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5236566A Pending JPH0791380A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | スクロール圧縮機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5516267A (ja) |
JP (1) | JPH0791380A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007247653A (ja) * | 2007-05-29 | 2007-09-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール膨張機 |
JP2008208797A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
WO2017208489A1 (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
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US6341945B1 (en) * | 1999-10-18 | 2002-01-29 | Scroll Technologies | Scroll compressor with reduced capacity at high operating temperatures |
US6439867B1 (en) * | 2001-05-14 | 2002-08-27 | Copeland Corporation | Scroll compressor having a clearance for the oldham coupling |
JP3693041B2 (ja) * | 2002-06-17 | 2005-09-07 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
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US7537084B2 (en) * | 2004-09-03 | 2009-05-26 | York International Corporation | Discharge gas check valve integral with muffler |
FR2968732B1 (fr) * | 2010-12-14 | 2015-05-29 | Danfoss Commercial Compressors | Compresseur frigorifique a spirales |
KR101225993B1 (ko) * | 2011-07-01 | 2013-01-28 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
JP6029517B2 (ja) * | 2013-04-01 | 2016-11-24 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
GB2512649A (en) * | 2013-04-05 | 2014-10-08 | Univ Warwick | Device |
JP6226002B2 (ja) * | 2016-01-26 | 2017-11-08 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機及びそれを備えた空気調和装置 |
JP6630580B2 (ja) * | 2016-01-29 | 2020-01-15 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP6332518B2 (ja) * | 2016-05-24 | 2018-05-30 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
Family Cites Families (11)
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JPH0637875B2 (ja) * | 1985-07-16 | 1994-05-18 | 三菱電機株式会社 | スクロ−ル圧縮機 |
JPH0830471B2 (ja) * | 1986-12-04 | 1996-03-27 | 株式会社日立製作所 | インバータ駆動のスクロール圧縮機を備えた空調機 |
JPH02233892A (ja) * | 1989-03-06 | 1990-09-17 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール流体機械 |
JP2616093B2 (ja) * | 1990-02-07 | 1997-06-04 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2730248B2 (ja) * | 1990-02-14 | 1998-03-25 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JPH04179882A (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-26 | Toshiba Corp | スクロール形圧縮機 |
JPH04303191A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-27 | Toshiba Corp | スクロール式圧縮機 |
JP2894390B2 (ja) * | 1992-01-10 | 1999-05-24 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
EP0625244B1 (en) * | 1992-01-27 | 1996-06-05 | Ford-Werke Aktiengesellschaft | Scroll compressor |
US5342184A (en) * | 1993-05-04 | 1994-08-30 | Copeland Corporation | Scroll machine sound attenuation |
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1993
- 1993-09-22 JP JP5236566A patent/JPH0791380A/ja active Pending
-
1994
- 1994-03-31 US US08/220,685 patent/US5516267A/en not_active Expired - Fee Related
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JPWO2017208489A1 (ja) * | 2016-05-30 | 2018-12-13 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
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---|---|
US5516267A (en) | 1996-05-14 |
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