JPH04179882A

JPH04179882A - スクロール形圧縮機

Info

Publication number: JPH04179882A
Application number: JP30529890A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Hibi; 日比　正幸
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-11-09
Filing date: 1990-11-09
Publication date: 1992-06-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、例えば、旋回スクロールの自転防止機構とし
てオルダムリングを採用したスクロール形圧縮機に関す
る。

（従来の技術）例えば、第３図に示すようなスクロール形圧縮機（以下
、圧縮機と称する）１は、それぞれが渦巻状のラップを
有する固定スクロール２と旋回スクロール３とを備えて
おり、両スクロール２．３を互いに偏心した状態で組合
わせて両スクロール２．３間に圧縮空間４・・・を形成
している。そして、圧縮機１は、固定スクロール２をケ
ース５に、フレーム６とともに固定している。

さらに、圧縮機１は、ケース５の中央部にクランクシャ
フト７を配置しており、このクランクシャフト７の上端
部に形成されたクランク軸部８を旋回スクロール３に下
方から差込んでいる。そして、圧縮ａｌｌは、クランク
シャフト７の生軸部９に外装された電動モータ１０によ
りクランクシャフト７を回転させ、旋回スクロール３を
固定スクロール２に対して旋回させる。

つまり、圧縮機１は、旋回スクロール３の旋回に伴い、
両スクロール２．３間に冷媒ガス等の流体を吸込み、圧
縮空間４・・・の容積を徐々に小さくなるよう変化させ
て上記流体を圧縮する。

また、このような圧縮機１においては、旋回スクロール
３をその旋回時に自転しないよう規制する必要がある。

そして、旋回スクロール３の自転防止機構として、第３
図（ａ）および（ｂ）に示すようなオルダムリング１１
が採用されることがある。

すなわち、このオルダムリング１１は、断面矩形状の円
環体からなる本体１２と、本体１２の両表面に２つを１
．１として突設され本体１２０周方向に沿って並んだ４
つのキー部１３・・・とにより構成されている。そして
、オルダムリング１１はキー部１３・・・を、本体１２
の各表面毎に略１８０度間隔で並べるとともに、全体と
して略９０度間隔で配設している。

さらに、オルダムリング１１は、フレーム６と旋回スク
ロール３との間に配置されており、交互に逆向きに突出
したキー部１３・・・を、フレーム６および旋回スクロ
ール３のそれぞれに形成されたキー溝１４・・・（２つ
のみ図示）に入込ませて係合させている。

そして、オルダムリング１１は、旋回スクロール３が旋
回した際に、キー部１３・・・をキー溝１４・・・に係
合させたままキー溝１４・・・の壁面に摺動させて、旋
回スクロール３の自転を規制する。

ここで、第３図においては、旋回スクロール３の側のキ
ー溝１４．１４、および、このキー溝１４．１４に係止
する旋回スクロール３の側のキー部１３．１３のみを示
している。

また、近年、オルダムリング１１の軽量化が図られてお
り、例えば実開平１−１５７２９３号公報に記載されて
いるように、アルミ合金を用いて形成されたオルダムリ
ング１１がある。

しかし、オルダムリング１１の材質にアルミ合金を採用
した場合、オルダムリング１１と摺動する旋回スクロー
ル３がアルミ合金を用いて形成されていると、旋回スク
ロール３の材質とオルダムリング１１の材質とが同じに
なり、摺動組合せは好ましくない。このため、オルダム
リング１１に表面処理を施し、第６図にキー部１３を例
として示すように、全体に亘って均一な厚さの表面処理
膜１５によりオルダムリング１を覆うことが、−般に行
われていた。

（発明が解決しようとする課題）ところで、オルダムリング１１に表面処理膜を形成した
場合、オルダムリング１１の摺動部の信頼性や寿命に大
きく影響する。

また、キー溝１４・・・の大きさはキー部１３の大きさ
よりも大きく設定されており、各キー部１３・・・とこ
れに対応するキー溝１４・・・との間には、第７図中に
示すように、組立てに必要な隙間１６が設けられている
。そして、旋回スクロール３が旋回して図中に矢印Ａで
示すように変位すると、キー部１３は、旋回スクロール
３から旋回方向に作用する荷重を受け、キー溝１４の中
でｘ−ｙ方向に沿って略水平にスライドする。

そして、旋回スクロール３の変位の開始に伴い、オルダ
ムリング１１が旋回スクロール３に対して隙間１６の分
だけ位置ずれし、キー部１３はキー溝１４に対して傾く
。そして、キル部１３は、その−側面１７をキー溝１４
の一側面１８に全体的に均一には当接させず、エツジ部
１９のみをキー溝１４の一側面１８に当接させる。

そして、キー部１３はエツジ部１９を他の部分よりも激
しく摺動させ、表面処理膜１５を偏摩耗させる。したが
って、従来は、表面処理膜１５の寿命が短かく、表面処
理膜１５および圧縮機１の信頼性が低い。

本発明の目的とするところは、表面処理膜の偏摩耗を防
止し、表面処理膜の寿命が長く信頼性の高いスクロール
形圧縮機を提供することにある。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段および作用）上記目的を達
成するために本発明は、アルミ合金からなり、環状の本
体とこの本体に突設され本体の周方向に沿って配設され
た複数のキー部とにより構成され、表面処理されて表面
処理膜により覆われたオルダムキーを備え、キー部をフ
レームに設けられたフレーム側キー溝とフレームに対し
て変位する旋回スクロールに設けられた旋回スクロール
側キー溝とに係合させ、オルダムリングにより旋回スク
ロールの自転を規制しながら旋回スクロールを旋回させ
るスクロニル形圧縮機において、キー部の内径側の部位
の表面処理膜の厚さを外径側の部位の表面処理膜の厚さ
よりも大としたことにある。

こうすることによって本発明は、表面処理膜の偏摩耗を
防止し、表面処理膜を長寿命化し、スクロール形圧縮機
の信頼性を向上できるようにしたことにある。

（実施例）以下、本発明の一実施例の要部を第１図および第２図に
基づいて説明する。なお、従来の技術の項で説明したも
のと重複するものについては同一番号を付し、その説明
は省略する。

第１図および第２図は本発明の一実施例の要部を示すも
ので、両図中１３は、第４図（ａ）および（ｂ）を引用
して示すようなオルダムリング１１に突設され、本体１
２に周方向に沿って配設されたキー部である。このキー
部１３は、本体１２の周方向を向いた周方向側面２１．
２２を平坦に加工されており、この両局方向側面２１．
２２を互いに平行に延ばしている。さらに、キー。

部１３は、本体１２の径方向を向いた外径側面２３およ
び内径側面２４を例えば本体１２の曲率に合わせて湾曲
させている。

また、キー部１３は、オルダムリング１１の表面処理膜
に伴って形成された表面処理膜２５により覆われている
。そして、この表面処理膜２５は、キー部１３の内径側
面２４を覆った部分２６の厚さを、外径側面２３を覆っ
た部分２７の厚さよりも大きく設定されている。

また、表面処理膜２５は、キー部１３の周方向側面２１
．２２を覆った部分２８．２９の厚さを、外径側面２３
の側から内径側面２４の側へ徐々に大きく変化させてい
る。そして、表面処理膜２５、　　は、周方向側面２１
．２２を覆った部分２８．２９の表面２８ｇ、２９ａを
、外径側面２３の側から内径側面２４の側へ徐々に拡が
るよう傾斜させている。

そして、表面処理膜２５には、内径側面２４を覆った部
分２６と外径側面２３を覆った部分２７との厚さ、およ
び、周方向側面２１．２２を覆った部分２８．２９の厚
さの変化とに応じた膜厚差ｔ１が設定されている。

つまり、旋回スクロール３が旋回して第２図中に矢印Ａ
で示すように変位すると、キー部１３は、キー溝１４と
の間の隙間１６を原因として位置ずれし、キー溝１４に
対して傾く。そして、キー部１３に形成された表面処理
膜２５は、周方向側面２１を覆った部分２８を、キー溝
１４の一側面１８に略平行に対向させ、上記−側面１８
に沿わせる。

そして、表面処理膜２５の上記周方向側面２１を覆った
部分２８がキー溝１４の一側面１８と略全面に亘り均一
に接触して摺動し、旋回スクロール３の旋回に伴って、
上記部分２８とキー溝１４の一側面１８とが徐々になじ
む。

すなわち、上述のように表面処理されたオルダムリング
を備えたスクロール形圧縮機においては、表面処理膜２
５の、キル部１３の内径側面２４を覆った部分２６の厚
さが、外径側面２３を覆った部分２７の厚さよりも大き
く設定されており、さらに、表面処理膜２５の、キー部
１３の周方向側面２１．２２を覆った部分の厚さが内径
側面２３から外径側面２４へ徐々に大きく変化している
ので、膜厚差ｔ１を設定することができる。

そして、表面処理膜２５の上記周方向側面２１を覆った
部分２８の表面２８ｇとキー溝１４の一側面１８とを、
膜厚差ｔ、の分だけ平行な状態に近づけることができ、
表面処理膜２５の上記表面２８ｇとキー溝１４の一側面
１８とを略全面に亘って接触させることができる。そし
て、キー部１３とキー溝１４の一側面１８との間に良好
な摺動面を形成することができる。

したがって、表面処理膜２５の偏摩耗を防止でき、表面
処理膜２５の寿命を伸ばすことができる。

そして、スクロール形圧縮機１の信頼性を向上すること
ができる。

なお、本実施例では表面処理膜２５の、周方向側面２１
．２２を覆った部分２８．２９の厚さを両方とも変化さ
せているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば上記画部分２８．２９のうちの一方の部分２８を
旋回スクロール３の変位方向に応じて選択し、この部分
２８の膜厚のみを変化させてもよい。

［発明の効果］以上説明したように本発明は、アルミ合金からなり、環
状の本体とこの本体に突設され本体の周方向に沿って配
設された複数のキー部とにより構成され、表面処理され
て表面処理膜により覆われたオルダムキーを備え、キー
部をフレームに設けられたフレーム側キー溝とフレーム
に対して変位する旋回スクロールに設けられた旋回スク
ロール側キー溝とに係合させ、オルダムリングにより旋
回スクロールの自転を規制しながら旋回スクロールを旋
回させるスクロール形圧縮機において、キー部の内径側
の部位の表面処理膜の厚さを外径側の部位の表面処理膜
の厚さよりも大としたものである。

したがって本発明は、表面処理膜の偏摩耗を防止できる
とともに表面処理膜を長寿命化でき、スクロール形圧縮
機の信頼性を向上できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例の要部を示すも
ので、第１図はオルダムリングに設けられたキー部を示
す断面図、第２図はキー部とキー溝との係合間係を示す
同じく断面図、第３図〜第７図は従来例を示すもので、
第３図はスクロール形圧縮機の側断面図、第４図（ａ）
はオルダムリングを示す平面図、第４図（ｂ）は同じく
オルダムリングを示す側面図、第５図はキー部およびそ
の周辺部を示す斜視図、第６図は第５図中のＢ−Ｂ線に
沿った断面図、第７図はキー部とキー溝との係合関係を
示す同じく断面図である。１・・・スクロール形圧縮機、３・・・旋回スクロール
、６・・・フレーム、１１・・・オルダムキー、１２・
・１本体、１３・・・キー部、２３・・・外径側面、２
４・・・内径側面、２５・・・表面処理膜。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第　１図９２図第４図 −７図

Claims

【特許請求の範囲】

アルミ合金からなり、環状の本体とこの本体に突設され
上記本体の周方向に沿って配設された複数のキー部とに
より構成され、表面処理されて表面処理膜により覆われ
たオルダムキーを備え、上記キー部をフレームに設けら
れたフレーム側キー溝と上記フレームに対して変位する
旋回スクロールに設けられた旋回スクロール側キー溝と
に係合させ、上記オルダムリングにより上記旋回スクロ
ールの自転を規制しながら上記旋回スクロールを旋回さ
せるスクロール形圧縮機において、上記キー部の内径側
の部位の表面処理膜の厚さを外径側の部位の表面処理膜
の厚さよりも大としたことを特徴とするスクロール形圧
縮機。