JPH0789647A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JPH0789647A
JPH0789647A JP25938393A JP25938393A JPH0789647A JP H0789647 A JPH0789647 A JP H0789647A JP 25938393 A JP25938393 A JP 25938393A JP 25938393 A JP25938393 A JP 25938393A JP H0789647 A JPH0789647 A JP H0789647A
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JP
Japan
Prior art keywords
guided vehicle
main body
motor
base paper
traveling
Prior art date
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Application number
JP25938393A
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English (en)
Inventor
Masanori Kawamura
正典 河村
Iwao Fujimoto
磐雄 藤本
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ISOWA FUUPAA SUIFUTO KK
Original Assignee
ISOWA FUUPAA SUIFUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向転換に要するスペースを小さくする。 【構成】 本体16に、操舵用モータ26で操舵される
前輪24と、走行用モータ38で回転される後輪32が
配設される。本体16に設けた昇降体56は、昇降用モ
ータにより本体16に対して相対的に昇降移動する。昇
降体56に、支持部材68が回動可能に配設されると共
に、方向転換用モータ70で回転される車輪69が配設
される。支持部材68と車輪69を床面から離間する位
置に保持した昇降体56を、本体16に対して下降させ
ると、支持部材68と車輪69とが床面に接地される。
昇降体56を更に下降する方向に移動すると、昇降体5
6に対して本体16が上昇して前輪24と後輪32が床
面から離間する。この状態で車輪69を回転すれば、支
持部材68を中心として昇降体56および本体16が水
平回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無人搬送車に関し、
更に詳細には、小さなスペースで方向転換を行なって、
搬送車に載置されている被搬送物を適正な姿勢で目的の
場所に搬送し得る無人搬送車に関するものである。
【0002】
【従来技術】長尺な原紙を中空巻芯に巻取った原紙ロー
ル(被搬送物)を原紙供給装置に装填し、該供給装置から
引出し供給される原紙により段ボールシートを製造する
業界や該原紙に印刷を施す業界等では、重量のある原紙
ロールを、所定のストックヤードから前記原紙供給装置
まで搬送し、またオーダチェンジ等により原紙供給装置
から取外された原紙ロールを、再びストックヤードに戻
すための原紙ロールの搬送装置として、自走式の無人搬
送車が使用されている。この無人搬送車は、工場内の床
面に埋設した電線の磁力線を検出する手段を備え、予め
設定された所要のプログラムに従って電線に沿って走行
して、目的の場所まで被搬送物を搬送するよう構成され
ている。
【0003】前記原紙供給装置としては、所謂スィング
アーム式のミルロールスタンドが広く知られている。こ
のミルロールスタンドは、一対のスィングアームを回動
自在に備えると共に、各アームの先端に、原紙ロールに
おける紙管の両端部に挿通可能なセンターブロックが夫
々対向的に装着されている。このミルロールスタンドに
おいて、スィングアームに原紙ロールの装填を行なうに
は、原紙ロールを載置した無人搬送車を、相互に離間し
てあるスィングアームの揺動軌跡の下方に到来させる。
この状態でスィングアームを回動させて、前記センター
ブロックと原紙ロールの紙管との中心が整列する位置で
停止させる。次いで、両スィングアームを相互に近接移
動させて、センターブロックにより原紙ロールの紙管を
挟圧(チャッキング)した後、当該アームを上方に回動さ
せることにより、原紙ロールの装填(「原紙掛け」ともい
う)がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記無人搬送車には、
原紙ロールが紙管を走行方向と交差する姿勢で載置され
ており、該原紙ロールを前記スィングアームに装填する
際には、無人搬送車をミルロールスタンドに対して原紙
の引出し供給方向に沿う方向から近接して、原紙ロール
をスィングアームの揺動軌跡の下方に臨ませている。こ
の場合において、ミルロールスタンドを備える印刷機や
段ボールシート製造装置(コルゲータ)は、各加工装置が
全てスタンドから引出し供給される原紙の供給方向に直
列に配設されて、工場内において装置の延長方向に大き
なスペースを占めている。このため、装置の延長線上に
広いスペースを要するストックヤードを設け、無人搬送
車をストックヤードからミルロールスタンドまで原紙供
給方向に沿う方向に直線的に走行させて、原紙ロールを
スタンドにおける相互に離間してあるスィングアームの
揺動軌跡の下方に臨ませるのは極めて困難である。そこ
で、従来は装置の延長方向と交差する位置にストックヤ
ードを設け、該ストックヤードで原紙ロールを載置した
無人搬送車をミルロールスタンドの近傍で方向転換させ
ることにより、該搬送車に載置されている原紙ロールの
姿勢をスィングアームに装填可能な姿勢に変えるように
している。
【0005】前記無人搬送車では、走行させつつ前輪を
操舵制御して方向転換を行なうようになっているため、
該搬送車の方向転換には広いスペースが必要となり、ミ
ルロールスタンドの周囲に方向転換用の広いスペースを
確保しなければならず、工場内の有効スペースが図られ
ない欠点が指摘される。そこで、無人搬送車の前輪およ
び後輪の何れもモータにより操舵制御し、該搬送車の回
転半径を小さくして方向転換に要するスペースを小さく
する構成が採用されている。しかし、無人搬送車の走行
中に方向転換を行なうものであるために省スペース化に
は限度があると共に、操舵制御が複雑になる難点も指摘
される。
【0006】また、前記スィングアームに原紙ロールを
装填する際に、無人搬送車に載置されている原紙ロール
の直径が、その紙管中心をセンターブロックの円弧軌跡
に臨ませ得る寸法であれば、自動チャッキングが可能で
ある。しかるに、紙管中心をセンターブロックの円弧軌
跡に一致させ得ないまでに直径の減少した原紙ロールを
装填する場合は、無人搬送車に載置した原紙ロールの自
動チャッキングが不可能となり、作業者が原紙ロールを
人手により持ち上げて、紙管の中心をセンターブロック
の中心と一致させる繁雑な重作業を要している。またこ
のときには、スィングアームが回動してセンターブロッ
クの中心が紙管の中心と一致するまで、作業者は原紙ロ
ールを保持しておかなければならず、危険を伴う作業と
なる問題があった。
【0007】そこで、これに対処する手段として、スィ
ングアームの揺動軌跡の下方位置にリフターを配設し、
該リフターにより原紙ロールを昇降移動させることが提
案されている。この場合は、原紙ロールの直径の大小に
拘らず、センターブロックと原紙ロールの紙管との中心
を整列一致させることができる。しかるに、ストックヤ
ードから無人搬送車により搬送された原紙ロールを、リ
フターに移載する作業が煩雑で重労働となる難点があ
る。また、ミルロールスタンドに隣接して新たにリフタ
ーを設置しなければならず、設備コストが嵩む欠点も指
摘される。
【0008】
【発明の目的】この発明は、前述した無人搬送車に内在
している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、方向転換に要するスペースを小
さくし得る制御の簡単な無人搬送車を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、被搬送物を搬送する自
走式の無人搬送車であって、前記被搬送物が載置され、
駆動手段の駆動により走行面を前後方向に走行する本体
と、前記本体に対して昇降自在に配設され、昇降手段の
駆動により本体に対して相対的に昇降移動する昇降体
と、前記昇降体に回動自在に配設され、該昇降体を前記
本体に対して昇降移動させることにより前記走行面に当
接可能な支持部材と、前記昇降体に配設され、該昇降体
を前記支持部材に対して水平回動させる回動手段とから
なり、前記本体に対して昇降体を相対的に昇降移動させ
て前記支持部材を走行面に当接することにより、移動規
制のなされた昇降体に対して本体を上昇させて走行面か
ら離間した後、前記回動手段の駆動により昇降体および
本体を支持部材に対して水平回動するよう構成したこと
を特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る無人搬送車につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。なお実施例では、ミルロールスタンドに装填される
原紙ロールを搬送する例を示す。
【0011】図1に示す如く、無人搬送車10は、水平
台12と、この水平台12の後端上面に立設した垂直部
14とからL型形状の本体16が形成され、その水平台
12にテーブル18が配設されている。このテーブル1
8の上面は谷状に形成され、原紙ロール20が、その紙
管22を水平台12の上面に対して平行で、かつ搬送車
10の走行方向と交差する姿勢で安定的に載置されるよ
うになっている。水平台12の前部底面に、操舵可能に
前輪24,24(一方のみ図示)が配設され、該前輪24,
24は、同じく水平台12に配設された操舵用モータ2
6により操舵されるよう構成される。また水平台12の
後部底面に、図3に示す如く、一対の軸受28,28を
介して駆動軸30が回転自在に枢支され、該駆動軸30
の両軸端に後輪32が夫々一体回転可能に配設される。
駆動軸30にスプロケット34が一体回転可能に配設さ
れ、このスプロケット34には、前記垂直部14に配設
した制御箱36の内部に配置した走行用モータ38の出
力軸に配設したスプロケット40に巻掛けられた無端チ
ェン42が巻掛けられている。更に、水平台12の底面
における幅方向(走行方向と交差する方向)中央には、床
面に埋設した電線44に通電した際に発する磁力線を検
出するサーチコイル46が配設され、該コイル46の検
出信号によって前記操舵用モータ26が制御されるよう
になっている。すなわち、サーチコイル46により電線
44の磁力線を検出して操舵用モータ26を制御して前
輪24,24を操舵しつつ、走行用モータ38により後
輪32,32を回転駆動することにより、無人搬送車1
0は床面に埋設した電線44に沿って走行する。
【0012】前記本体16の垂直部14は、図3に示す
如く、幅方向に離間する一対の側板14a,14aと、
両側板14a,14aの上端間に架設した天板14bと
から構成されている。天板14bの幅方向中央上面に配
設した軸受48と、両側板14a,14aの間に位置す
る前記水平台12に配設したギヤボックス50との間
に、垂直なボールねじ52が回転自在に配設される。ま
た、ギヤボックス50に昇降用モータ54が接続され、
該モータ54を正逆方向に駆動することにより、ボール
ねじ52が正逆方向に回転し、後述する昇降体56を本
体16に対して相対的に昇降移動するよう構成されてい
る。なお、ボールねじ52の上端に回転数を検出するエ
ンコーダ58が配設され、該エンコーダ58により昇降
用モータ54を制御して、昇降体56を所定位置で停止
するよう設定されている。
【0013】前記本体16の垂直部14に配設された制
御箱36には、無人搬送車10の制御装置60が配設さ
れ、該装置60に配設された操作用押ボタンスイッチ6
1を操作することにより、搬送車10の運転制御を行な
い得るようになっている。また制御箱36の上面に警告
灯62が配設され、無人搬送車10の走行中に警告灯6
2を点灯するよう設定される。
【0014】前記本体16には、水平部63と、該水平
部63の後端上部に立設した垂直部64とからL型に形
成された昇降体56が、本体16に対して相対的に昇降
可能に配設されている。すなわち、図3に示す如く、垂
直部64は、幅方向に離間する一対の側板64a,64
aと、両側板64a,64aの上端間に架設した天板6
4bとから構成され、この垂直部64が、本体16にお
ける垂直部14の両側板14a,14a間に昇降自在に
臨んでいる。昇降体56の各側板64aには、上下に離
間して一対のスライダ65,65が夫々配設され、両ス
ライダ65,65は、本体16の側板14aに対応的に
配設した上下に延在するガイドレール66に摺動自在に
配設されている。また昇降体56の天板64bには、前
記ボールねじ52が挿通する通孔64cが穿設されると
共に、該通孔64cと対応する下面位置に、ボールねじ
52に螺合するナット67が配設されている。従って、
前記昇降用モータ54を正逆方向に駆動すれば、ボール
ねじ52とナット67との螺合作用下に、昇降体56は
ガイドレール66,66に沿って昇降移動する。なお、
本体16における水平台12には、昇降体56における
垂直部64の昇降を許容する開口12aが開設されてい
る(図6参照)。
【0015】前記昇降体56における水平部63の底面
には、その前部側に偏った位置に支持部材68が下方に
突出するよう配設され、該支持部材68は水平部63に
対して回動可能に構成されている。また水平部63の後
部側の底部に、無人搬送車10の走行方向と交差する方
向に回転するよう車輪69が配設され、該車輪69は方
向転換用モータ70により正逆方向に回転されるように
なっている。なお車輪69は、水平部63の下面から支
持部材68の突出量と同量だけ下方に突出している。こ
の昇降体56は、図1に示すように、常には支持部材6
8および車輪69を床面から上方に離間する位置に保持
され、無人搬送車10の方向転換に際して本体16に対
して昇降体56を下降した際に、支持部材68と車輪6
9とが床面に接地されるよう構成される。そして、更に
昇降体56を下降する方向に前記ボールねじ52を回転
することにより、図4および図5に示す如く、接地され
て移動規制されている昇降体56に対して本体16が上
昇して前輪24および後輪32が床面から上方に離間す
るようになっている。従って、この状態で車輪69を回
転することにより、図6および図7に示すように、支持
部材68を中心として昇降体56および本体16が水平
回動(方向転換)する。なお、支持部材68に対する昇降
体56および本体16の回動量は、図示しないリミット
スイッチにより制御される。
【0016】前記本体16における水平台12の後部側
底面における幅方向中央に、位置センサ71が配設さ
れ、該センサ71は、前記電線44の埋設位置と対応す
る所要位置に埋設した鉄片72,73を検出するよう設
定されている。そして、無人搬送車10の方向転換位置
に埋設した第1鉄片72を位置センサ71が検出した際
に、無人搬送車10の走行を停止すると共に、該搬送車
10の90°の方向転換を行なうよう制御される。ま
た、後述するミルロールスタンド74の原紙ロール装填
位置に埋設した第2鉄片73を位置センサ71が検出し
た際には、無人搬送車10の走行を停止する制御、およ
び必要に応じて本体16を上昇させて原紙ロール20の
紙管中心を、スタンド74のセンターブロック75にお
ける中心の円弧軌跡と略一致する位置に臨ませる制御が
なされる。なお、無人搬送車10に配設される各モータ
は、該搬送車10に搭載されているバッテリー(図示せ
ず)から電源が供給されるよう構成されている。
【0017】ここで、前記無人搬送車10により搬送さ
れる原紙ロール20が装填されるミルロールスタンド7
4の概略構成につき簡単に説明する。図8および図10
に示す如く、ミルロールスタンド74は、水平な回動軸
76にスプライン結合される左右一対のスィングアーム
77,77を2基(一方のみ図示)備え、各アーム77の
先端に、紙管22の端部に挿通可能なセンターブロック
75が対向的に装着されている。また、工場床面に埋設
される電線44は、ミルロールスタンド74に近接する
位置において直角に折曲されて、スタンド74における
回動軸76の軸方向中央下方に、該回動軸76と交差す
る(原紙供給方向に沿う)よう延在している。そして、電
線44の折曲個所に対応して前記第1鉄片72が埋設さ
れると共に、スィングアーム77の揺動軌跡の下方位置
に近接する位置に前記第2鉄片73が埋設されている。
【0018】
【実施例の作用】次に、実施例に係る無人搬送車の作用
につき、原紙ロールをミルロールスタンドに装填する場
合について説明する。
【0019】ストックヤードにおいて原紙ロール20が
テーブル18に載置された無人搬送車10は、図1に示
す如く、前記昇降体56の支持部材68および車輪69
が床面から離間している走行可能状態となっている。こ
の無人搬送車10を、予め設定されたプログラム(所定
のミルロールスタンド74に原紙ロール20を搬送する
プログラム)に基づいてスタートさせると、前記走行用
モータ38が正転方向に駆動されて後輪32,32が回
転すると共に、前記サーチコイル46が床面に埋設した
電線44から発する磁力線を検出しつつ操舵用モータ2
6を駆動制御して前輪24,24が操舵される。これに
より無人搬送車10は、図8に示す如く、ミルロールス
タンド74における原紙供給方向と交差する電線44に
沿って走行する。
【0020】前記電線44に沿って走行する無人搬送車
10の位置センサ71が、前記第1鉄片72を検出する
と、走行用モータ38が停止すると共に、前記昇降用モ
ータ54が正転方向に駆動される。モータ54の駆動に
より前記ボールねじ52が正転方向に回転すると、該ね
じ52とナット67との螺合作用下に、本体16に対し
て昇降体56が下降する。そして、昇降体56の支持部
材68および車輪69が床面に接地した以後は、図4お
よび図5に示す如く、移動規制のなされた昇降体56に
対して本体16が相対的に上昇し、この結果として、本
体16の前輪24および後輪32が床面から離間する。
前記エンコーダ58が、ボールねじ52の回転数から前
輪24および後輪32が床面から離間したことを検出す
ると、昇降用モータ54が停止制御される。
【0021】次いで、昇降体56に配設された方向転換
用モータ70を介して車輪69が所要方向に回転駆動さ
れ、図6および図7に示す如く、該昇降体56は支持部
材68を中心として水平回動する。このとき、本体16
も一体的に水平回動し、該本体16に載置されている原
紙ロール20の姿勢が変えられる。本体16および昇降
体56が90°回動したことをリミットスイッチが検出
すると、方向転換用モータ70が停止し、無人搬送車1
0の前部が、図9に示す如く、前記ミルロールスタンド
74を指向する。
【0022】前記昇降用モータ54が逆転方向に駆動さ
れ、前記ボールねじ52の逆転方向への回転により昇降
体56に対して本体16が下降し、該本体16の前輪2
4および後輪32が床面に接地した以後は、移動規制さ
れた本体16に対して昇降体56が相対的に上昇する結
果として、昇降体56の支持部材68および車輪69が
床面から離間する。これを前記エンコーダ58が検出す
ると、昇降用モータ54が停止され、無人搬送車10は
再び走行可能状態となる。
【0023】前述した方向転換が完了すると、前記走行
用モータ38が再駆動され、無人搬送車10は電線44
に沿って走行してミルロールスタンド74に近接する。
そして、前記位置センサ71が第2鉄片73を検出する
と、走行用モータ38が停止して搬送車10が原紙装填
位置に位置決めされる。このとき、無人搬送車10に載
置されている原紙ロール20は、その紙管22が回動軸
76と平行な状態で、スィングアーム77,77の揺動
軌跡の下方に臨むこととなる。このとき両スィングアー
ム77,77は、相互に離間させてあり、この状態で回
動軸76を所要方向に回動させて、前記センターブロッ
ク75,75と原紙ロール20の紙管22との中心が整
列する位置で停止させる。
【0024】次いで、図10に示す如く、両スィングア
ーム77,77を相互に近接移動させて、前記センター
ブロック75,75により原紙ロール20の紙管22を
挟圧(チャッキング)した後、当該アーム77,77を上
方に回動させることにより、原紙ロール20の装填がな
される。そして原紙ロール20の装填が完了する(セン
ターブロック75,75のチャッキング完了信号を受け
る)と、無人搬送車10は方向転換位置まで後退した
後、90°の方向転換を行なって、ストックヤードまで
後退する。なお、無人搬送車10の原紙ロール20の装
填時の運転は、ミルロールスタンド74におけるスィン
グアーム77の回動、近接および離間移動およびチャッ
キング完了等の信号を受けて制御される。
【0025】ここで、前記無人搬送車10の走行状態に
おけるテーブル18に載置した原紙ロール20の直径
が、前記紙管22の中心をセンターブロック75の円弧
軌跡に一致させ得ないまでに減少している場合は、以下
のようにして原紙ロール20の装填作業が行なわれる。
【0026】すなわち、無人搬送車10が装填位置で停
止すると、前記昇降用モータ54が正転方向に駆動さ
れ、図11に示す如く、昇降体56に対して本体16を
上昇させる。本体16に載置されている原紙ロール20
の紙管中心が、センターブロック75における中心の移
動円弧軌跡に略一致する位置に到来すると、これをエン
コーダ58が検出して昇降用モータ54を停止する。こ
れにより、スィングアーム77,77を回動させるだけ
で、紙管22に対するセンターブロック75,75の中
心合わせを行なうことができ、自動装填をなし得る。従
って、無人搬送車10によりスィングアーム77,77
の揺動軌跡より下方へ搬入した原紙ロール20を、作業
者が人手により移動させたり、別途設けたリフターに移
載して昇降移動させる必要はない。
【0027】このように、実施例に係る無人搬送車10
では、原紙ロール20が載置されている本体16を、搬
送車10を停止させている状態で回動して方向転換する
ことができ、方向転換に要するスペースを極めて小さく
設定し得る。また、無人搬送車10の運転制御は、所要
のシーケンスに基づいて簡単に制御することができる。
しかも、無人搬送車10の方向転換用のリフト機構を介
して、該搬送車10に載置した原紙ロール20の紙管中
心と、スィングアーム77のセンターブロック75にお
ける中心との中心合わせを行ない得る。すなわち、作業
者を危険の伴う重労働から解放し得ると共に、併せて原
紙ロール20の交換に要するサイクルタイムの短縮が有
効に図られる利点がある。また、中心合わせのために別
途リフター等の複雑で高価な装置を配設する必要はない
ので、極めて経済的である。
【0028】
【変形例について】実施例では、支持部材に対して昇降
体および本体を水平回動する手段として、車輪とモータ
とを使用する場合につき説明したが、例えば支持部材の
外周に歯車を形成し、該歯車と噛合する歯車を昇降体に
配設したモータにより回転駆動する構成を採用すること
も可能である。また本体と昇降体との昇降手段として
は、ボールねじとナットに限られるものでなく、例えば
シリンダやローラチェン等の各種の機構を採用し得るも
のである。更に、無人搬送車は、360°の範囲で任意
の角度だけ方向転換することが可能である。
【0029】前記ミルロールスタンドの形態としては、
実施例にようなスィングアーム方式に限らず、ターンオ
ーバ式等であっても原紙ロールの自動装填をなし得る。
また、直径が小さな原紙ロールを装填する場合の該原紙
ロールの位置決めは、対向するセンターブロックに設け
た光電センサにより行なうことができる。すなわち、テ
ーブルに載置されている原紙ロールの紙管中心の真上に
までスィングアームを回動してセンターブロックを臨ま
せる。そして、前記本体と共に原紙ロールを上昇させ、
該ロールの紙管中心をセンターブロックの光電センサが
検出した際に、本体の上昇を停止させることにより、正
確な位置決めがなされる。
【0030】なお実施例では、印刷機やコルゲータ等に
使用される原紙ロールを搬送する場合につき説明した
が、本願はこれに限定されるものでなく、例えば各種産
業機械器具の組立てラインにおいて、組立部品を所要と
するステーションに搬送したり、資材倉庫で載置した資
材を別棟の加工工場に搬送する搬送車として好適に使用
可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る無人
搬送車によれば、搬送車自体を停止した状態で当該搬送
車の走行方向の方向転換を行ない得るので、方向転換に
要するスペースを極めて小さくすることができ、工場内
等におけるスペースの有効利用を図り得る。また、搬送
車の走行時における操舵制御は簡単であり、制御系の複
雑化によるコストの上昇を抑制することができる。
【0032】更に、本願考案の無人搬送車により原紙ロ
ールを搬送する場合は、該ロールのミルロールスタンド
への装填に際して、原紙ロールの直径の大小に拘らず、
該原紙ロールのミルロールスタンドへの自動装填を可能
とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無人搬送車を示す側面図
である。
【図2】実施例に係る無人搬送車の縦断側面図である。
【図3】実施例に係る無人搬送車を制御箱を取外した状
態で示す背面図である。
【図4】実施例に係る無人搬送車の本体を上昇して方向
転換可能とした状態の側面図である。
【図5】図4に示す状態を制御箱を取外した状態で示す
背面図である。
【図6】実施例に係る無人搬送車の平面図である。
【図7】図6に示す無人搬送車を90°方向転換した状
態を示す平面図である。
【図8】実施例に係る無人搬送車により原紙ロールをミ
ルロールスタンドまで搬送する工程を示す説明図であ
る。
【図9】実施例に係る無人搬送車により原紙ロールをミ
ルロールスタンドまで搬送する工程を示す説明図であ
る。
【図10】実施例に係る無人搬送車により原紙ロールを
ミルロールスタンドまで搬送する工程を示す説明図であ
る。
【図11】実施例に係る無人搬送車に載置した原紙ロー
ルの紙管をスィングアームのセンターブロックにおける
中心の移動円弧軌跡に略一致する位置まで上昇させた状
態で示す側面図である。
【符号の説明】
10 無人搬送車 16 本体 20 原紙ロール 24 前輪 26 操舵用モータ 32 後輪 38 走行用モータ 54 昇降用モータ 56 昇降体 68 支持部材 69 車輪 70 方向転換用モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物(20)を搬送する自走式の無人搬
    送車(10)であって、 前記被搬送物(20)が載置され、駆動手段(38)の駆動によ
    り走行面を前後方向に走行する本体(16)と、 前記本体(16)に対して昇降自在に配設され、昇降手段(5
    4)の駆動により本体(16)に対して相対的に昇降移動する
    昇降体(56)と、 前記昇降体(56)に回動自在に配設され、該昇降体(56)を
    前記本体(16)に対して昇降移動させることにより前記走
    行面に当接可能な支持部材(68)と、 前記昇降体(56)に配設され、該昇降体(56)を前記支持部
    材(68)に対して水平回動させる回動手段(70)とからな
    り、 前記本体(16)に対して昇降体(56)を相対的に昇降移動さ
    せて前記支持部材(68)を走行面に当接することにより、
    移動規制のなされた昇降体(56)に対して本体(16)を上昇
    させて走行面から離間した後、前記回動手段(70)の駆動
    により昇降体(56)および本体(16)を支持部材(68)に対し
    て水平回動するよう構成したことを特徴とする無人搬送
    車。
  2. 【請求項2】 前記昇降体(56)における支持部材(68)の
    配設位置と偏位する位置に車輪(69)を回転自在に配設
    し、該車輪(69)をモータ(68)により回転駆動することに
    よって、昇降体(56)を支持部材(68)に対して水平回動す
    るよう構成した請求項1記載の無人搬送車。
  3. 【請求項3】 前記本体(16)には、操舵用モータ(26)に
    より操舵される前輪(24,24)と、走行用モータ(38)によ
    り回転駆動される後輪(32,32)が配設され、前輪(24,24)
    および後輪(32,32)が走行面に接地された状態で走行さ
    れる請求項1または2記載の無人搬送車。
JP25938393A 1993-09-22 1993-09-22 無人搬送車 Pending JPH0789647A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125246A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 中西金属工業株式会社 無人搬送車の走行制御方法

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