JPH0740179A - パレット搬送台車 - Google Patents

パレット搬送台車

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JPH0740179A
JPH0740179A JP19246593A JP19246593A JPH0740179A JP H0740179 A JPH0740179 A JP H0740179A JP 19246593 A JP19246593 A JP 19246593A JP 19246593 A JP19246593 A JP 19246593A JP H0740179 A JPH0740179 A JP H0740179A
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fork
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lift table
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Fumio Suzuki
文夫 鈴木
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 複数台の工作機械の間を、工作物をパレット
に載置して搬送する搬送台車において、各工作機械の高
さに応じた位置にパレットの搬入搬出をフォークピンの
昇降装置を設けることなく行え、さらに、パレットを台
車本体に位置決め固定できるようにしたパレット搬送台
車の提供を目的とする。 [構成] 搬送台車上に配設されたリフトテーブルを昇
降させるリフト駆動装置と、リフトテーブル上に配設さ
れ、パレットを載置するフォークテーブルと、フォーク
テーブル上に設けられたフォークピンをパレットに引っ
かけ、フォークテーブルを移動することで、パレットを
工作機械のパレット受け渡し台に移動するフォーク駆動
装置と、搬送台車上に固定されれパレットを搬送台車上
に位置決めする支持ブラケットとからなるパレット搬送
台車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台のマシニングセ
ンタ等の工作機械へパレットに載置された工作物を搬送
する搬送台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数台数のマシニングセンタ等の工作機
械を連結して無人運転加工を行うFMSにおいては、工
作物はパレットに載置され、このパレットごと搬送台車
によって工作機械等への搬入搬出および工作機械間への
搬送が行われている。搬送台車としては、パレット積載
の高さを一定にした搬送台車が主流とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パレット積載の高さを
一定にした搬送台車の場合、工作機のパレットを受け渡
す位置をライン全体で、すべて同じ高さにしなければな
らないという問題があった。この問題を解決するため、
特公平4―50226号公報に開示されているように、
パレット積載の高さを調節するリフト機構を有する搬送
台車が考案されていた。上述したリフト機構を有する搬
送台車では、パレット搬入搬出用のフォークテーブルに
設けられた爪状のフォークピン(係合部)をパレットに
引っかけ、フォークテーブルをスライドして搬入搬出
し、フォークピンを抜くという手段が採用されており、
フォークピンのパレットへの脱着にはフォークピン昇降
装置がリフトテーブル上に設けられていた。しかし、フ
ォークピンの昇降方向は、リフトテーブルの昇降方向と
同方向のため、フォークピン駆動装置を別個に設けるこ
とは、駆動装置の無駄であり、機構が複雑になるという
問題を生じていた。
【0004】また、パレットに設けられたドグによりパ
レットの種類を搬送台車上にて判別する搬送台車におい
ては、フォークテーブルを移動させる機構(特に倍尺機
構)の構造上の問題によりフォークテーブルががたつき
易く、搬送台車上に正確に位置決めできずに、前記ドグ
の判別を行う判別装置とドグとの位置がずれて正しいパ
レットの種類を判別できない等の誤動作を起こす場合が
あるといった問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
問題点を解決するためには、搬送台車上に固定され、前
記パレットを前記搬送台車上に位置決め支持する支持ブ
ラケットと、前記搬送台車上に配設され、前記支持ブラ
ケットに対して昇降移動可能なリフトテーブルと、前記
リフトテーブルを昇降させるリフト駆動装置と、前記リ
フトテーブル上に配設され、前記パレットを載置するフ
ォークテーブルと、前記フォークテーブル上に固定さ
れ、前記フォークテーブル上に前記パレットを位置決め
する係合部と、前記パレット受け渡し台の前記パレット
支持部の下方まで前記フォークテーブルを移動させるフ
ォーク駆動装置とを備えた前記搬送台車により、前記リ
フトテーブルおよび前記フォークテーブルの駆動動作の
組み合わせによって前記パレットの搬入搬出を行い、ま
た、前記リフトテーブルを降下することで、前記支持ブ
ラケットにより前記パレットを前記搬送台車上に位置決
めすることよりなる。
【0006】また、搬送台車上に固定され前記パレット
を前記搬送台車に位置決め固定する支持ブラケットと、
前記搬送台車上に配設され、前記支持ブラケットに対し
て昇降移動可能なリフトテーブルと、前記リフトテーブ
ルを昇降させるリフト駆動装置と、前記リフトテーブル
上に配設され、前記パレットを載置するフォークテーブ
ルと、前記フォークテーブル上に固定され、前記フォー
クテーブル上に前記パレットを位置決めする係合部と、
前記パレット受け渡し台の前記パレット支持部の下方ま
で前記フォークテーブルを移動させるフォーク駆動装置
と、前記リフトテーブル上に設けられ、前記パレットに
設けられた加工に必要な情報を示すドグの判別を行う判
別装置とを備えた搬送台車により、前記リフトテーブル
を降下することで、前記支持ブラケットにより前記パレ
ットを前記搬送台車上に位置決めし、この状態で前記判
別装置により前記パレットに設けられたドグの判別を行
うことよりなる。
【0007】
【作用】マシニングセンタ等の工作機械へのパレットの
搬送を、搬入と搬出の工程に分けて説明する。いま、パ
レットを載置した搬送台車は、リフトテーブルを最下点
に降下し、支持ブラケットをパレットに係合させること
で、パレットを搬送台車上に位置決め支持している。
【0008】パレット搬入の場合、呼び出し指令を受け
たパレットを載置した搬送台車は、上述したようにパレ
ットを搬送台車上に位置決めした状態で、呼び出しを受
けた工作機械の所定位置まで走行する。そして、工作機
械のパレット受け渡し台上に設けられたパレット支持部
とフォークテーブルの高さが等しくなるようにリフトテ
ーブルを上昇する。すると、パレットは支持ブラケット
からの係合がなくなり、フォークテーブルを移動により
パレットは搬入搬出方向に移動可能になる。フォーク駆
動装置を駆動してフォークテーブルをパレット受け渡し
台に侵入させる。これに伴い、フォークテーブル上面に
設けられた係合部に係合させたパレットが、フォークテ
ーブルに引かれてパレット受け渡し台に移動される。次
に、リフト駆動装置を駆動してリフトテーブルを降下さ
せる。すると、パレット受け渡し台に侵入しているフォ
ークテーブルが降下され、係合部がパレットより外れ
る。このとき、パレットはパレット受け渡し台のパレッ
ト支持部のみに載置され、フォークテーブルからの受け
渡しがなされる。フォーク駆動装置を駆動してフォーク
テーブルを台車側に戻し、リフトテーブルを最下点まで
降下し、パレット搬入の工程を終了する。
【0009】次にパレット搬出の場合、呼び出し指令を
受けたパレットを載置していない搬送台車は、リフトテ
ーブルを最下点に降下したまま、呼び出しを受けた工作
機械の所定位置まで走行する。リフト駆動装置を駆動
し、フォークテーブルが工作機械のパレット支持部より
も低い所定位置までリフトテーブルを上昇する。フォー
ク駆動装置を駆動し、フォークテーブルをパレット受け
渡し台に侵入させて、係合部がパレットの真下に位置す
るようにする。次に、工作機械のパレット支持部と、搬
送台車のフォークテーブルの高さが等しくなる位置にリ
フトテーブルを上昇する。すると、係合部によりパレッ
トが係合される。フォーク駆動装置を駆動してフォーク
テーブルを台車側に移動すると、係合部に引っかけられ
たパレットがフォークテーブルに引かれて搬送台車に移
動される。パレットが搬送台車上の所定位置に戻った
ら、リフトテーブルを最下点に降下し、支持ブラケット
をパレットに係合させてパレットを搬送台車上に位置決
め支持し、パレット搬出の工程を終了する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面に基づき説明す
る。図1は本実施例の搬送台車を使用したFMS生産ラ
インのある工程のラインを示した概略図である。100
が本実施例の搬送台車であり、101は加工機、102
はパレットPに積載された工作物を供給するローディン
グ装置、103は他の工程のラインに工作物を搬送する
コンベアである。61は搬送台車100の走行用のレー
ルであり、互いに平行に床に敷設され搬送台車100の
走行の軌道になっている。60は搬送台車100の位置
を検出するために用いられるラックで、台車走行用レー
ル60と平行に床に敷設されている。以上で構成される
生産ラインを、搬送台車100が、工作物をパレットP
に載置した状態で積載し、加工機101、ローディング
装置102およびコンベア103の間を搬送する。
【0011】図2、図3は本発明の実施例に係るパレッ
ト搬送台車の構成を示す構成図であり、図2は側面図、
図3は上面図である。搬送台車100の台車本体10に
は、搬送台車100自身を走行させる走行駆動装置1
1、リフトテーブル20を昇降させるリフト駆動装置2
1、リフトテーブル20の昇降動作を案内するリフト用
ガイドレール(図示せず)を固定するフレーム15、搬
送台車100の現在ある位置を検出する走行エンコーダ
14、パレットを搬送台車100上に位置決めする支持
ブラケット90が固定され、さらに、搬送台車100の
走行用車輪13a,13bが取り付けられている。搬送
台車100は、走行駆動装置11を駆動することにより
走行用駆動車輪13aが回動され、この走行用駆動車輪
13aと走行用従動車輪13bとによりレール61の上
をX軸方向に走行可能になっている。また、走行エンコ
ーダ14の回動部にはピニオン14aが取り付けられて
おり、レール61と平行に敷設されたラック60と噛み
合い、搬送台車100が走行することで、ピニオン14
aが回転し、生産ライン内の搬送台車100の位置を検
出するようになっている。
【0012】台車本体10の上面にはパレットPを昇降
させるリフトテーブル20が、リフト用ガイドレール
(図示せず)を介してフレーム15に、Z軸方向に移動
可能に取り付けられている。また、フレーム15にはリ
フトテーブル20の位置を検出するリフトエンコーダ1
6が取り付けられており、リフトテーブル20に固定さ
れたラック(図示せず)とリフトエンコーダ16に取り
付けられたピニオン(図示せず)とが噛み合い、前記ピ
ニオンを回転することで、リフトテーブル20の位置を
検出している。また、リフトテーブル20には切欠穴2
0bが設けられており、上述した支持ブラケット90は
この切欠穴20bに貫通して台車本体10に固定されて
いる。これにより、リフトテーブル20の昇降動作時
に、支持ブラケット90がテーブル20の昇降を妨げな
いようになっている。ここで、図1のA−A’断面の矢
視図である図4を参照して、リフトテーブル20のリフ
ト機構について説明する。このリフト機構は、リンク2
4およびリンク25の長さの等しい棒状のリンクで構成
され、このリンク24,25は、互いの中心で交差して
X型をなし、ピン29で互いに揺動可能に支持されい
る。そして、リンク24,25の交差の角度を増減する
ことでリフトテーブル20を昇降させるようになってい
る。
【0013】リンク24の一端は台車本体10にピン2
4aで揺動可能に支持されており、また、他端はリフト
テーブル20の側面に設けられた長穴20aにピン24
bによって支持されている。一方、リンク25の一端は
リフトテーブル20にピン25bによって揺動可能に支
持され、他端はリンク支持部材26にピン25aによっ
て揺動可能に支持されている。リンク支持部材26は台
車本体10に、X軸方向に移動可能に取り付けられてい
る。リンク支持部材26は互いに連結棒27によって連
結されており、さらに、連結棒27にはボールネジ28
が螺合されている。そして、ボールネジ28が回動する
ことで、リンク支持部材26を移動するようになってい
る。また、ボールネジ28は台車本体10に上面に固定
されたリフト駆動装置21に接続されている。
【0014】以上の構成により、リフト駆動装置21が
駆動すると、ボールネジ28が回動し、連結棒27を介
してリンク支持部材26を移動させる。またこれに伴
い、ピン止めされたリンク24の一端が長穴内20aを
移動する。すると、リンク24,25の交差角が増減さ
れ、結果的にリフトテーブル20を昇降させるようにな
っている。
【0015】また、上述した支持ブラケット90の先端
にはパレットガイドピン91が設けられている。この支
持ブラケット90の高さは、前記リフトテーブル20が
最下点に降下したときにパレットPの裏面に設けられた
ノック穴81にパレットガイドッピンが嵌合する高さに
設定されておりいる。そして、図5に示すように、リフ
トテーブル20が最下点に降下している場合(図面実線
部分)には、パレットガイドピン91がノック穴81に
嵌合され、パレットPを台車本体20に位置決め支持す
るようになっている。また、リフトテーブル20がパレ
ットガイドピン91の高さ(図面高さn)以上に上昇す
る場合(図面二点鎖線部分)には、パレットガイドピン
91はノック穴81から外れ、パレットPの固定を解除
するようになっている。
【0016】図2および図3に示されるように、リフト
テーブル20の上面には、パレットガイドレール40、
フォーク台30、フォーク駆動装置33およびプッシャ
装置50が固定されている。パレットガイドレール40
はパレットPの下面と対接してパレットPの重量を支
え、フォーク搬入搬出時にはパレットPがパレットガイ
ドレール40上を摺動し、案内するようになっている。
【0017】フォーク台30には、図6にも示されるよ
うに、フォークガイドテーブル32がY軸方向に移動可
能に取り付けられている。さらに、フォークガイドテー
ブル32の上面にはフォークテーブル37がY軸方向に
移動可能に取り付けられ、フォークテーブル37の上面
中央には、フォークピン31(係合部)が固定されてい
る。一方、パレットPの下面には、フォークピン穴80
が形成されており、フォークピン31と嵌合すること
で、パレットPをフォークテーブル37に引っかけて搬
入搬出するようになっている。
【0018】次に、フォーク機構を説明する。フォーク
駆動装置33に接続されているシャフト34の先端には
図略のスプロケットが取り付けられており、シャフト3
5の一端に取り付けられた図略のスプロケットにチェー
ン38を介して連結され、フォーク駆動装置33の動力
をシャフト35に伝達している。一方、シャフト35の
他端には、ピニオン35aが取り付けられており、フォ
ークガイドテーブル32の下面に取り付けられたラック
32aと噛み合ってフォークガイドテーブル32を駆動
するようになっている。また、フォークガイドテーブル
32が移動すると、その移動変位量の倍の変位量をフォ
ークテーブル37が同方向に移動する倍尺機構によって
移動するようになっている。この倍尺機構を図6に基づ
き説明する。
【0019】リフトテーブル20に固定されたフォーク
台30に、フォークガイドテーブル32が移動可能に取
り付けられており、またフォークガイドテーブル32に
はフォークテーブル37が移動可能に取り付けられてい
る。フォークガイドテーブル32の下面には、上述した
ようにラック32aが取り付けられており、このラック
32aにはピニオン35aが噛み合っている。そして、
フォーク駆動装置33の駆動によりピニオン35aが回
転することでフォークガイドテーブル32が移動するよ
うになっている。フォークテーブル37にはチェーン3
2cの一端が固定され、チェーン32cの他端は、リフ
トガイドテーブル32に回動可能に取り付けられたスプ
ロケット32bを介してフォーク台30に固定されてい
る。いま、フォーク駆動装置33を駆動してフォークガ
イドテーブル32を図6[B]のようにY軸方向にdの
距離だけ移動する。すると、スプロケット32bもdの
距離だけ移動される。チェーン32cの一端はフォーク
台に固定されているので、フォークテーブル37はチェ
ーン32cに引っ張られて、フォークガイドテーブル3
2の上をdの距離だけ移動する。すると、結果的にフォ
ークテーブル37はフォーク台30に対してY軸方向に
2d変位したことになる。以上の原理で倍尺機構をなし
ている。なお、フォーク駆動装置33はサーボモータと
エンコーダとによって構成され、フォークテーブル32
の位置の検出は前記サーボモータの回転変位を前記エン
コーダで検出することによってなされている。
【0020】プッシャ装置50は図3に示されるように
互いに反対方向を向いてリフトテーブル20上に2つ載
置されている。また、プッシャ装置50の内部には、プ
ッシャ51がY軸方向に伸縮するように図略のシリンダ
に取り付けられ、プッシャ51を伸ばすことで、後述す
る加工機等に設けられたパレット抜け止め装置のスイッ
チを押すようになっている。
【0021】ここで、図7に基づきパレット抜け止め装
置の機構を説明する。200は加工機101等に設けら
れたパレット受け渡し台であり、240はパレット受け
渡し台200に敷設されたパレットガイドレール(パレ
ット支持部)である。このパレットガイドレール240
の高さ(図4の紙面に垂直な方向)は、後述するように
フォークテーブル37が侵入し、上下動できるだけの高
さに設定されている。パレット受け渡し台200には、
Z型のストッパ201、が201aを中心軸とて揺動可
能に支持されている。ストッパ201の一端はパレット
Pを固定するのフック201bになっており、他端20
1cには伝達棒202の一端が当接している。伝達棒2
02はY軸方向に変位可能にパレット受け渡し台に取り
付けられている。また、伝達棒202の、ストッパ20
1とは反対側の一端にはスイッチ板204が取り付けら
れており、パレット抜け止め装置のスイッチを形成して
いる。さらに、ストッパ201には一端をパレット受け
渡し台に固定したバネ201が取り付けられており、通
常(プッシャ51がスイッチ板204を押していない
時)、ストッパ200はフック201bがパレットPを
固定する位置に保たれている(図7[A])。いま、プ
ッシャ51が伸びてスイッチ板204を押すと、ストッ
パ201の一端である201cが伝達棒202を介して
押され、ストッパ201を揺動し、パレットPよりフッ
ク201bが外され、パレットPの固定を解除する(図
7[B])。また、プッシャ51が縮みスイッチ板20
4より離れると、バネ203によりストッパ201は図
7[A]の状態に戻される。以上によりパレット抜け止
め装置を構成している。
【0022】また、プッシャ装置50の片方にはパレッ
トPおよびこのパレットPに載置される工作物の種類を
判別するパレット判別装置85および工作物判別装置8
6が取り付けられている。図10[A]はパレットPの
側面図であるが、パレットPの側面にはパレットPの種
類を判別するためのパレット判別用ドグ95およびこの
パレットPに載置されている工作物の種類を判別するた
めの工作物判別用ドグ96が固定されている。このパレ
ット判別用ドグ95および工作物判別用ドグ96は鉄板
の所定位置に穴95aを設けたもので、穴95aおよび
穴96の有無の組み合わせによりパレットPおよび工作
物の種類をそれぞれ表わすようになっている。また、上
述したパレット判別装置85および工作物判別装置はそ
れぞれ図略の複数の光電管から構成されており、図10
[B]に示すように、パレット判別用ドグ95および工
作物判別用ドグ96の穴95a,96aの有無を検出
し、パレットPおよび工作物の種類をそれぞれ検出する
ようになっている。
【0023】次に、本実施例の作用を図8および図9に
に基づき説明する。図8はパレットPの搬入搬出の工程
をフォークピン31の軌跡に重ねて示したサイクル図で
ある。図中、実線はリフトテーブル20の移動を意味
し、破線はフォークテーブル37の移動を意味し、ま
た、一点鎖線は搬送台車100の走行を意味している。
図9はパレットPの搬入搬出におけるリフトテーブル2
0とフォークテーブル37の作用を示したモデル図であ
る。
【0024】まず、パレットPの搬入について説明す
る。いま、パレットPを載置した搬送台車100のリフ
トテーブル20は最下点に降下され、支持ブラケット9
0先端のパレットガイドピン91がパレットPのノック
穴81に嵌合されており、パレットPは台車本体10に
位置決めされている。図8[A]において、パレットP
を載置した搬送台車100が、軌道上の任意の位置であ
る位置i1において呼び出し指令を受ける。すると、搬
送台車100は台車走行用駆動装置11を駆動し所定の
位置i2まで搬送台車100を走行する(工程a1)。
この走行中にこらから搬入されるパレットPおよび工作
物の種類が、パレット判別装置85および工作物判別装
置86によってそれぞれ判別される。リフト駆動装置2
1を駆動して、搬送台車100側のパレットガイドレー
ル40と加工機101のパレット受け渡し台200上の
パレットガイドレール240が同じ高さになるようにリ
フトテーブル20を上昇する(工程a2)。このとき、
高さnまで上昇するとパレットガイドピン91はノック
穴81から外れ、パレットPは台車本体10からの位置
決めが解除される。次に、位置i3にてプッシャ51を
伸ばしパレット受け渡し台200のストッパ201を解
除する(図7[B]参照)。フォーク駆動装置33を駆
動し、図9[2]に示す位置に上述した倍尺機構によっ
て、フォークテーブル37を前進すると、フォークピン
31に引っかけられたパレットPは、各パレットガイド
レール上を摺動しながら、パレット受け渡し台200に
搬入される(工程a3)。位置i4にてプッシャ51を
縮めストッパ201によりパレットPをパレット受け渡
し台200に固定する(図7[A]参照)。リフト駆動
装置21を駆動してリフトテーブル20をh(フォーク
ピン31の突出量より大きい変位量)だけ降下し、図9
[3]に示す位置にフォークテーブル37を降下する
(工程a4)。すると、パレットPよりフォークピン3
1が外れ、パレットPの受け渡しがなされる。フォーク
駆動装置33を駆動し図9[4]に示すように、倍尺機
構のフォークテーブル37を搬送台車100に後退させ
る。そして、リフトテーブル20を最下点(位置i7)
に降下して搬入サイクルを終了する(工程a6)。工程
a7は次の工作機101等へ搬送する工程である。
【0025】次に、パレットPの搬出について説明す
る。図8[B]において、パレットPを載置していない
搬送台車100が、軌道の任意の位置である位置j1に
おいて呼び出し指令を受ける。すると、搬送台車100
は台車走行用駆動装置11を駆動し所定の位置j2まで
搬送台車100を走行する(工程b1)。リフト駆動装
置21を駆動して図9[4]に示す位置、すなわち搬送
台車100側のパレットガイドレール40が、加工機1
01のパレット受け渡し台200上のパレットガイドレ
ール240よりhだけ低い位置j3になるようにリフト
テーブル20を上昇する(工程b2)。次に、フォーク
駆動装置33を駆動して、図9[3]に示す位置にフォ
ークテーブル37を前進し、フォークピン31がフォー
クピン穴80の真下に位置するように位置決めする(工
程b3)。リフト駆動装置21を駆動して図9[2]に
示す位置、すなわち搬送台車100側のパレットガイド
レール40と加工機101のパレット受け渡し台200
上のパレットガイドレール240が同じ高さになる位置
にリフトテーブル20を上昇する(工程b4)。する
と、フォークピン31がパレットPに嵌合される。位置
j5にてプッシャ51を伸ばしパレット受け渡し台20
0のストッパ201を解除する(図7[B]参照)。フ
ォーク駆動装置33を駆動し図9[1]に示す位置に、
フォークテーブル37を後退させると、フォークピン3
1に引っかけられたパレットPが、各パレットガイドレ
ール40,240の上を摺動して、パレット受け渡し台
200よりに搬出される(工程b5)。位置j6にてプ
ッシャ51を縮め、リフトテーブル20を最下点(位置
j7)に降下する。すると、パレットPのノック穴81
が支持ブラケット90先端のパレットガイドピン91に
嵌合され、パレットPは台車本体10に位置決めされ
る。そして、この状態で、今搬出されたパレットPおよ
び工作物の種類がパレット判別装置85および工作物判
別装置86によってそれぞれ判別される。以上により搬
出サイクルを終了する。工程b7は次の工作機101等
へ搬送する工程である。以上のサイクルを各加工機10
1およびローディング装置102等で行うことによりパ
レットPの搬送がなされる。
【0026】このように本実施例の搬送台車100は、
パレットPを昇降させるリフトテーブル20を有してお
り、高さの異なるパレット受け渡し台200を持った加
工機101に対応できる構造をしている。また、フォー
クピン31のパレットPへの着脱をリフトテーブル20
の昇降動作にて行うために、フォークピン昇降装置を別
個に設けなくてよいという利点をもつ。さらに、台車本
体10に支持ブラケット90を設け、リフトテーブル2
0を最下点に降下することで、パレットPを台車本体1
0に位置決めできるために以下の効果がある。すなわ
ち、パレットPを台車本体10に位置決め動作をリフト
テーブル20の昇降動作にて行うために、特別な駆動源
を設けることなくパレットPの位置決め支持ができる。
そして、この状態でパレットPおよび工作物Wの種類を
判別できるために、パレットPの位置ずれよるパレット
判別用ドグ95および工作物判別用ドグ96の位置ずれ
によって生じる種類判別の誤動作が回避できる。また、
搬送台車100の走行時にパレットPを台車本体10に
固定できるために、走行時に発生するパレットPガタツ
キが防止でき、フォーク倍尺機構部分の摩擦が軽減でき
るといった効果がある。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明は搬送台車
にパレットを昇降させるリフトテーブルを設けること
で、高さの異なるパレット受け渡し台に対応でき、係合
部のパレットへの脱着をこのリフトテーブルの昇降動作
で兼用することで、係合部を昇降させる装置を省略で
き、機構を簡単化できるという利点をもつ。
【0028】また、搬送台車上に支持ブラケットを設
け、リフトテーブルを降下することで、パレットを搬送
台車に位置決めできるために以下の効果がある。すなわ
ち、パレットを台車本体10に位置決め動作をリフトテ
ーブルの昇降動作にて行うために、特別な駆動源を設け
ることなくパレットの位置決め支持ができる。そして、
このパレットを位置決め支持した状態でパレットに設け
られたドグの判別が行えるため常に正確な定位置でドグ
の判別ができ、パレットの位置ずれによって生じる判別
装置の判別誤動作が回避できる。また、パレットの搬送
台車の走行時にパレットを台車本体に固定できるため
に、走行時に発生するパレットガタツキが防止でるとい
った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の搬送台車を使用した生産ラインを示
した概略図である。
【図2】本実施例の搬送台車の全体構成図の側面図であ
る。
【図3】本実施例の搬送台車の全体構成図の上面図であ
る。
【図4】本実施例のリフトテーブル機構の詳細図であ
る。
【図5】本実施例のパレットの位置決め機構を示した詳
細図である。
【図6】本実施例の倍尺フォーク機構の詳細図である。
【図7】本実施例のパレット抜け止め機構の詳細図であ
る。
【図8】本実施例のパレットの搬入搬出の工程をフォー
クピンの軌跡に重ねて示したサイクル図である
【図9】本実施例のパレットの搬入搬出におけるリフト
テーブルとフォークテーブルの作用を示したモデル図で
ある。
【図10】本実施例のパレット判別装置の詳細図であ
る。
【符号の説明】
20 リフトテーブル 20b 切欠穴 21 リフト駆動装置 31 フォークピン 32 フォークガイドテーブル 33 フォーク駆動装置 37 フォークテーブル 51 プッシャ 80 フォークピン穴 81 ノック穴 85 パレット判別装置 86 工作物判別装置 90 支持ブラケット 91 パレットガイドピン 95 パレット判別用ドグ 96 工作物判別用ドグ 200 パレット受け渡し台 240 パレットガイドレール P パレット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の工作機械のそれぞれに備えられ
    たパレット受け渡し台に、工作物を載置したパレットを
    支持するパレット支持部材を設け、前記複数台の工作機
    械の間を走行し、前記パレット受け渡し台に前記パレッ
    トを搬入搬出する搬送台車において、前記搬送台車上に
    固定され、前記パレットを前記搬送台車上に位置決め支
    持する支持ブラケットと、前記搬送台車上に配設され、
    前記支持ブラケットに対して昇降移動可能なリフトテー
    ブルと、前記リフトテーブルを昇降させるリフト駆動装
    置と、前記リフトテーブル上に配設され、前記パレット
    を載置するフォークテーブルと、前記フォークテーブル
    上に固定され、前記フォークテーブル上に前記パレット
    を位置決めする係合部と、前記パレット受け渡し台の前
    記パレット支持部の下方まで前記フォークテーブルを移
    動させるフォーク駆動装置とを備え、前記リフトテーブ
    ルおよび前記フォークテーブルの駆動動作の組み合わせ
    によって前記パレットの搬入搬出を行い、前記リフトテ
    ーブルを降下することで、前記支持ブラケットにより前
    記パレットを前記搬送台車上に位置決めすることを特徴
    とするパレット搬送台車。
  2. 【請求項2】 複数台の工作機械のそれぞれに備えられ
    たパレット受け渡し台に、工作物を載置したパレットを
    支持するパレット支持部材を設け、前記複数台の工作機
    械の間を走行し、前記パレット受け渡し台に前記パレッ
    トを搬入搬出する搬送台車において、前記搬送台車上に
    固定され、前記パレットを前記搬送台車上に位置決め支
    持する支持ブラケットと、前記搬送台車上に配設され、
    前記支持ブラケットに対して昇降移動可能なリフトテー
    ブルと、前記リフトテーブルを昇降させるリフト駆動装
    置と、前記リフトテーブル上に配設され、前記パレット
    を載置するフォークテーブルと、前記フォークテーブル
    上に固定され、前記フォークテーブル上に前記パレット
    を位置決めする係合部と、前記パレット受け渡し台の前
    記パレット支持部の下方まで前記フォークテーブルを移
    動させるフォーク駆動装置と、前記リフトテーブル上に
    設けられ、前記パレットに設けられた加工に必要な情報
    を示すドグの判別を行う判別装置とを備え、前記リフト
    テーブルを降下することで、前記支持ブラケットに前記
    パレットを位置決めし、この状態で前記判別装置により
    前記パレットに設けられたドグの判別を行うことを特徴
    とするパレット搬送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001259956A (ja) * 2000-03-13 2001-09-25 Cnk:Kk 有軌道台車の転倒防止装置
JP2005342828A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Nissan Motor Co Ltd ワーク入替方法及びワーク入替機構付き自動搬送装置

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