JPH078906Y2 - ボールジョイントのダストカバー - Google Patents
ボールジョイントのダストカバーInfo
- Publication number
- JPH078906Y2 JPH078906Y2 JP11957290U JP11957290U JPH078906Y2 JP H078906 Y2 JPH078906 Y2 JP H078906Y2 JP 11957290 U JP11957290 U JP 11957290U JP 11957290 U JP11957290 U JP 11957290U JP H078906 Y2 JPH078906 Y2 JP H078906Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust cover
- taper
- ball
- diameter fitting
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はボールジョイントのダストカバーに関するもの
である。
である。
従来の技術 ボールスタッドと、該ボールスタッドの球状部を嵌装抱
持するボールシートと、該ボールシートを圧入固定する
ソケットとからなるボールジョイントは従来より公知で
あり、ボールジョイントにおいてソケット内に外部より
水やダストが侵入するのを防止するために、ゴム等の弾
性材よりなるダストカバーをソケットとボールスタッド
との間に設けることもまた従来より公知である。
持するボールシートと、該ボールシートを圧入固定する
ソケットとからなるボールジョイントは従来より公知で
あり、ボールジョイントにおいてソケット内に外部より
水やダストが侵入するのを防止するために、ゴム等の弾
性材よりなるダストカバーをソケットとボールスタッド
との間に設けることもまた従来より公知である。
ダストカバーは、第3図に示すように、ソケット外周部
に嵌着される大径嵌着部Aとボールスタッドに嵌着され
る小径嵌着部Bとを両端部に有するほぼ筒形状をなし、
大径嵌着部Aをソケットの外周部に圧入嵌着すると共に
小径嵌着部BをボールスタッドCのテーパ軸部Dに圧入
嵌合するのが普通である。
に嵌着される大径嵌着部Aとボールスタッドに嵌着され
る小径嵌着部Bとを両端部に有するほぼ筒形状をなし、
大径嵌着部Aをソケットの外周部に圧入嵌着すると共に
小径嵌着部BをボールスタッドCのテーパ軸部Dに圧入
嵌合するのが普通である。
考案が解決しようとする課題 ところが、従来のダストカバーは、第3図に示すように
小径嵌着部Bのボールスタッドへの嵌着穴に形成される
リップ部の先端を結ぶ仮想面が円筒形に構成されている
ので、ボールスタッドCのテーパ軸部Dに圧入した場
合、上側のリップ部が所定の圧入代をもってテーパ軸部
Dに圧接するようにすると下側のリップ部の圧入代が非
常に大きくなり、テーパ軸部Dへの圧入時下側のリップ
部がテーパ軸部Dの周面を強くこすり該テーパ軸部の表
面に塗られているグリースを下側に排除してしまうと共
に、リップ部とテーパ軸部との摺動部へのグリースのま
わり込みを困難とし、その為にボールスタッドCの軸中
心線を中心とした回動作動時リップ部とテーパ軸部Dと
の間の摺動ができにくくなりダストカバーの筒形状部に
ねじれが生じることがあるという問題がある。
小径嵌着部Bのボールスタッドへの嵌着穴に形成される
リップ部の先端を結ぶ仮想面が円筒形に構成されている
ので、ボールスタッドCのテーパ軸部Dに圧入した場
合、上側のリップ部が所定の圧入代をもってテーパ軸部
Dに圧接するようにすると下側のリップ部の圧入代が非
常に大きくなり、テーパ軸部Dへの圧入時下側のリップ
部がテーパ軸部Dの周面を強くこすり該テーパ軸部の表
面に塗られているグリースを下側に排除してしまうと共
に、リップ部とテーパ軸部との摺動部へのグリースのま
わり込みを困難とし、その為にボールスタッドCの軸中
心線を中心とした回動作動時リップ部とテーパ軸部Dと
の間の摺動ができにくくなりダストカバーの筒形状部に
ねじれが生じることがあるという問題がある。
本考案は上記のような従来の課題に対処することを主目
的とするものである。
的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は上記のようなボールジョイントのダストカバー
において、小径嵌着部のボールスタッドへの嵌着穴に形
成される複数段の周方向リップ部を、その複数段の周方
向リップ部先端を結ぶ仮想面がボールスタッドのテーパ
軸部と同様の上つぼまりのテーパ面をなす構造とし、且
つ該仮想面のテーパ角度をテーパ軸部のテーパ角度以上
に設定したことを特徴とするものである。
において、小径嵌着部のボールスタッドへの嵌着穴に形
成される複数段の周方向リップ部を、その複数段の周方
向リップ部先端を結ぶ仮想面がボールスタッドのテーパ
軸部と同様の上つぼまりのテーパ面をなす構造とし、且
つ該仮想面のテーパ角度をテーパ軸部のテーパ角度以上
に設定したことを特徴とするものである。
作用 上記により、小径嵌着部をボールスタッドのテーパ軸部
に上から下に圧入したとき、下段のリップ部の圧入代に
対し上段のリップ部の圧入代が同じか大となり、テーパ
軸部に塗ったグリースは各リップ部間の凹所に順次程良
く溜め込まれ、又ダストカバー内のグリースがリップ部
とテーパ軸部との摺動部にまわり込みやすくなり、該摺
動部の潤滑が的確に行われ、ボールスタッドの軸中心線
まわりの回動時ダストカバーがねじれるといったことは
防止され得る。
に上から下に圧入したとき、下段のリップ部の圧入代に
対し上段のリップ部の圧入代が同じか大となり、テーパ
軸部に塗ったグリースは各リップ部間の凹所に順次程良
く溜め込まれ、又ダストカバー内のグリースがリップ部
とテーパ軸部との摺動部にまわり込みやすくなり、該摺
動部の潤滑が的確に行われ、ボールスタッドの軸中心線
まわりの回動時ダストカバーがねじれるといったことは
防止され得る。
実施例 以下本考案の一実施例を第1,2図を参照して説明する。
第1図において、1は下端に球状部11をもったボールス
タッド、2は該ボールスタッド1の球状部11を嵌装抱持
する合成樹脂製のボールシート、3は該ボールシートを
圧入嵌装するソケット、4はエンドカバーであり、ボー
ルスタッド1の球状部11を嵌装抱持したボールシート2
をソケット1の下部開口部から圧入し、エンドカバー4
をボールシート2の底面に当てソケット3下端をカシメ
ることによりボールシート2が球状部11を所定の締付力
にて締付けた状態で組付けられる。
タッド、2は該ボールスタッド1の球状部11を嵌装抱持
する合成樹脂製のボールシート、3は該ボールシートを
圧入嵌装するソケット、4はエンドカバーであり、ボー
ルスタッド1の球状部11を嵌装抱持したボールシート2
をソケット1の下部開口部から圧入し、エンドカバー4
をボールシート2の底面に当てソケット3下端をカシメ
ることによりボールシート2が球状部11を所定の締付力
にて締付けた状態で組付けられる。
5はダストカバーであり、該ダストカバー5は下端部に
大径嵌着部51を有し上端部に小径嵌着部52をもったほぼ
筒形状にゴム等の弾性材により一体に形成される。
大径嵌着部51を有し上端部に小径嵌着部52をもったほぼ
筒形状にゴム等の弾性材により一体に形成される。
大径嵌着部51及び小径嵌着部52には鋼材等の高強度部材
よりなる圧入環53,54が埋設され、大径嵌着部51及び小
径嵌着部52をソケット3の外周部及びボールスタッド1
のテーパ軸部12にそれぞれ圧入したとき、それぞれ所定
の圧接力を保持す且つ抜けを防止し、ソケット3の内部
に水やダストが入ることのないよう的確なるシールを行
う得るようになっている。
よりなる圧入環53,54が埋設され、大径嵌着部51及び小
径嵌着部52をソケット3の外周部及びボールスタッド1
のテーパ軸部12にそれぞれ圧入したとき、それぞれ所定
の圧接力を保持す且つ抜けを防止し、ソケット3の内部
に水やダストが入ることのないよう的確なるシールを行
う得るようになっている。
小径嵌着部52のボールスタッド1への嵌着穴には、周方
向のリップ部52aが複数段形成されるが、本考案では第
2図に示すように該リップ部52aの先端を結ぶ仮想面a
が上つぼまりのテーパ面となる構造とし、且つ該仮想面
aのテーパ角度θを、ボールスタッド1のテーパ軸部12
のテーパ角度αに対しθ≧αに設定したものである。
向のリップ部52aが複数段形成されるが、本考案では第
2図に示すように該リップ部52aの先端を結ぶ仮想面a
が上つぼまりのテーパ面となる構造とし、且つ該仮想面
aのテーパ角度θを、ボールスタッド1のテーパ軸部12
のテーパ角度αに対しθ≧αに設定したものである。
このように構成したことにより、小径嵌着部52をボール
スタッド1のテーパ軸部12に上方から下方へと圧入した
とき、複数段のリップ部52aのうち下段のリップ部の圧
入代に対し上段のリップ部の圧入代が同じか大となり、
テーパ軸部12の外周面をこする強さは同じか或は上段ほ
ど強くなるので、テーパ軸部12の外周面に塗ったグリー
スは各リップ部間の凹所に順次程良く溜め込まれ、リッ
プ部52aとテーパ軸部12との摺動部の潤滑が的確に行わ
れると共に、ダストカバー5内のグリースの上記摺動部
へのまわり込みも容易となり、ボールスタッド1の軸中
心線を中心とした回動作動時ダストカバー5の筒形状部
がねじれるという問題は解消され得る。
スタッド1のテーパ軸部12に上方から下方へと圧入した
とき、複数段のリップ部52aのうち下段のリップ部の圧
入代に対し上段のリップ部の圧入代が同じか大となり、
テーパ軸部12の外周面をこする強さは同じか或は上段ほ
ど強くなるので、テーパ軸部12の外周面に塗ったグリー
スは各リップ部間の凹所に順次程良く溜め込まれ、リッ
プ部52aとテーパ軸部12との摺動部の潤滑が的確に行わ
れると共に、ダストカバー5内のグリースの上記摺動部
へのまわり込みも容易となり、ボールスタッド1の軸中
心線を中心とした回動作動時ダストカバー5の筒形状部
がねじれるという問題は解消され得る。
尚本考案のダストカバーは、第1図示の形式のボールジ
ョイントに限らず、例えばボールシートの底面が圧接す
る底面部をもったソケットに、ボールスタッドの球状部
を嵌装抱持したボールシートを上部開口部より圧入し、
ソケットの上部開口部周縁部を内側にカシメてボールシ
ートを固定した形式のもの、その他任意形式のボールジ
ョイントのダストカバーとして適用可能である。
ョイントに限らず、例えばボールシートの底面が圧接す
る底面部をもったソケットに、ボールスタッドの球状部
を嵌装抱持したボールシートを上部開口部より圧入し、
ソケットの上部開口部周縁部を内側にカシメてボールシ
ートを固定した形式のもの、その他任意形式のボールジ
ョイントのダストカバーとして適用可能である。
考案の効果 上記のように本考案によれば、ダストカバーの小径嵌着
部のボールスタッドへの嵌着穴に形成される複数段の周
方向リップ部を、該各リップ部先端を結ぶ仮想面がボー
ルスタッドのテーパ軸部と同様の上つぼまりのテーパ面
をなす構成とし、且つテーパ面をなす上記仮想面のテー
パ角度をボールスタッドのテーパ軸部のテーパ角度以上
に設定したことにより、該リップ部とテーパ軸部との摺
動部の潤滑を良好なものとし、ボールスタッドの軸中心
線まわりの回動作動時ダストカバーの筒形状部がねじれ
るという不都合を完全に解消することができるもので、
実用上多大の効果をもたらし得るものである。
部のボールスタッドへの嵌着穴に形成される複数段の周
方向リップ部を、該各リップ部先端を結ぶ仮想面がボー
ルスタッドのテーパ軸部と同様の上つぼまりのテーパ面
をなす構成とし、且つテーパ面をなす上記仮想面のテー
パ角度をボールスタッドのテーパ軸部のテーパ角度以上
に設定したことにより、該リップ部とテーパ軸部との摺
動部の潤滑を良好なものとし、ボールスタッドの軸中心
線まわりの回動作動時ダストカバーの筒形状部がねじれ
るという不都合を完全に解消することができるもので、
実用上多大の効果をもたらし得るものである。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図はボールジョイントの縦断正面図、第2図は第1図
のダストカバーの要部を示す一半断面図である。第3図
は従来のダストカバーの一半断面図である。 1…ボールスタッド、11…球状部、12…テーパ軸部、2
…ボールシート、3…ソケット、4…エンドカバー、5
…ダストカバー、51…大径嵌着部、52…小径嵌着部、52
a…リップ部、a…仮想面。
1図はボールジョイントの縦断正面図、第2図は第1図
のダストカバーの要部を示す一半断面図である。第3図
は従来のダストカバーの一半断面図である。 1…ボールスタッド、11…球状部、12…テーパ軸部、2
…ボールシート、3…ソケット、4…エンドカバー、5
…ダストカバー、51…大径嵌着部、52…小径嵌着部、52
a…リップ部、a…仮想面。
Claims (1)
- 【請求項1】ボールジョイントのソケット外周面に嵌着
される大径嵌着部を下端部に有しボールスタッドのテー
パ軸部に嵌着される小径嵌着部を上端部に有するほぼ筒
形状にゴム等の弾性材により一体成形されたダストカバ
ーにおいて、上記小径嵌着部のテーパ軸部への嵌着穴に
形成される複数段の周方向リップ部を、該複数段の周方
向リップ部先端を結ぶ仮想面が上つぼまりのテーパ面と
なる構造とし、該テーパ面をなす仮想面のテーパ角度を
上記テーパ軸部のテーパ角度以上となる角度に設定した
ことを特徴とするボールジョイントのダストカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11957290U JPH078906Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | ボールジョイントのダストカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11957290U JPH078906Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | ボールジョイントのダストカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477021U JPH0477021U (ja) | 1992-07-06 |
JPH078906Y2 true JPH078906Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31867520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11957290U Expired - Lifetime JPH078906Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | ボールジョイントのダストカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078906Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2574530Y2 (ja) * | 1991-11-20 | 1998-06-18 | エヌオーケー株式会社 | ダストカバー |
DE102008002031B4 (de) * | 2008-05-28 | 2017-03-02 | Zf Friedrichshafen Ag | Kugelgelenk |
JPWO2011049012A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2013-03-14 | Thkリズム株式会社 | ボールジョイント |
-
1990
- 1990-11-15 JP JP11957290U patent/JPH078906Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477021U (ja) | 1992-07-06 |
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