JPS5856418Y2 - ボ−ルジヨイント - Google Patents

ボ−ルジヨイント

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JPS5856418Y2
JPS5856418Y2 JP1977082022U JP8202277U JPS5856418Y2 JP S5856418 Y2 JPS5856418 Y2 JP S5856418Y2 JP 1977082022 U JP1977082022 U JP 1977082022U JP 8202277 U JP8202277 U JP 8202277U JP S5856418 Y2 JPS5856418 Y2 JP S5856418Y2
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JP
Japan
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ball
ball seat
opening
spherical surface
space
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Expired
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JP1977082022U
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English (en)
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JPS549274U (ja
Inventor
裕典 古賀
Original Assignee
武蔵精密工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボールジヨイントの改良に関し、更に詳細に述
べると、自動車のステアリング系統およびサスペンショ
ン系統等に用いられるベアリング部材として合成樹脂製
の一体型ボールシートを用いた耐高荷重性のボールジヨ
イントにおける接面への潤滑油供給構造の改良に関する
合成樹脂のボールシートは、ボールシート内球面とボー
ルスタッド球頭部との接触面においてポールスタッドに
伝達された荷重を受けるが、この接触面においてボール
シート内球面が受ける単位面積当りの荷重(以下単に面
圧という)が高く戒ると、ボールジヨイントは使用短期
間において所定の機能を失う。
すなわち、ボールシートの面圧が高く戒ると、ボールシ
ート内球面にへたりが発生し、しかもボールシート内球
面の摩耗が速く、さらにクリープ現象によるボールシー
トの変形量が大きいためである。
したがって、第1図および第2図に示すようにボールシ
ート内球面を故意にいびつに成形し、ボールジヨイント
組立後においてボールシート内球面とポールスタッド球
頭部が部分的に接触してポールスタッド球頭部を適当な
予荷重のもとに保持せしめ、かつ非接触空間を潤滑剤溜
として利用するようにしたものは、ボールシート面圧が
高く、上述の悪影響を受けやすい。
また、第3園に示すようにあらかじめボールシート内球
面をほぼ真珠に成形し、かつハウジング内にボールシー
トを圧入した際に外形がほとんど変化しない形状に成形
されたボールシートは、上述のボールシートに比較して
ボールシート内球面とポールスタッド球頭部との接触面
が多いだけ荷重が分散されて面圧が低くなり、面圧が高
いことによる悪影響を受は難い。
しかし、第3図に示すようなインジェクションにより一
体成形される合成樹脂のボールシートは、インンエクシ
ョン内球金型の真珠精度を高めても設計ボールシートの
肉厚変化に対応して複雑な材料ひけが発生するため、ボ
ールシート内球面の真球度を高めてボールシート内球面
とボールスタッド球頭部との接触面積を多くすることが
できず、幾度もインジェクション金型を材料ひけを見込
んで試作修正してボールシート内球面の真球度を高める
ことに戊り、多大な時間と労力とを要して製造されてい
た。
さらにまた、ボールシート内球面とポールスタッド球頭
部との接触面積を単に多くしたのみでは、接触面におけ
る潤滑性が悪く戊る問題もあった。
そこで本考案は、上記問題点を解決するために行われた
もので、ボールシート底面に閉鎖した底部を設け、その
底部の外周に環状外周壁を形成するとともに、その環状
外周壁と底部中央とを連結するリブを数条設け、さらに
そのリブとボールシート底面によって形成された複数の
空間の個々とボールシート内球面を直接連通ずる孔を設
けて、複数の空間の個々をボールシート内球面とボール
スタッド球状頭部との接触面の潤滑に共し、もって耐高
荷重性のボールジヨイントの提供を目的とするもので゛
ある。
以下本考案の実施例のその構成を図面によって説明する
第4図は本考案によるボールジヨイントの実施例を表わ
すもので、図において、4は金属製のハウジングで゛、
はは゛円筒状のハウジング内周壁7を有する。
13は合成樹脂たとえば硬度の高いポリアセタール樹脂
から成る一体型のボールシートで、ハウジング4内に収
容されている。
1は金属製のボールスタッドで、ボールシート13に回
転自在に支持された球頭部3を有する。
27は金属製のプラグで、ハウジング4の底部開口6を
閉じ、ボールシート13の底面に当接してボールシート
13を予圧するようにハウジング4の位置決め段部9に
がしめ固定されている。
10は弾性ゴム体から成るダストブーツで、ハウジング
上部開口5を覆うように下部の金属製弾性ノング12を
一体的に埋設した大開口がハウジング4のダストブーツ
嵌合外周8に圧入嵌合され、上部のナイロンリング11
によって補強された小開口がポールスタッド1の軸部2
に適合されている。
ボールシート13は、第5図、第6図および第7図に示
されるように、その外周16はハウジング内周壁7にほ
とんど変形すること無く適合するほぼ円筒の形状と戒っ
ており、ハウジング内周壁7に対する外周16の円周上
の締代は約プラス0.2mm〜マイナス0.1mm程度
と或っている。
またボールシート13は上部にポールスタッド1の球頭
部3を受は入れるためのボールシート開口14とその間
口14から底部に向かって伸びるスタッド21とを有し
、その間口14に続く内側にはほぼ真球に成形されたポ
ールスタッド1の球頭部り3の球径とほぼ同一の内球面
15を有する。
またボールシート13は下部に略球面状の底部19を有
し、その底部19の最底部表面に平坦な底部中央26を
有する。
その底部中央26の周りには、環状外周壁17が底部中
央26の表面と同一面までの長さ:に成形されている。
そしてその底部中央26と環状外周17とを連結する半
径方向のリブ24が4条90度の位相角をもって、やは
り同一底面まで設けられている。
そしてまたそのリブ24によって区切られた個々の空間
20は、底部外表面1Bから内球面15の溝22または
スリット21にボールシート軸線方向に貫通せられた孔
23によって内球面15と通じている。
なお内球面15に形成された溝22は、非常に浅くまた
幅の狭いものでよい。
このようにボールシート13の肉厚は全体的にほぼ一定
に設計されており、閉鎖された底部中央26の底部内表
面はもとより、底部外表面18もほぼ球面状に成形され
ている。
上記ボールジヨイントの組立は次のようにして行われる
まずボールシート13の内球面15および底部の空間2
0にグリス等の潤滑剤を塗布し、上部のボールシート開
口14を押し拡げてポールスタッド1の球頭部3を挿入
する。
これにより内球面15と球頭部3はほぼ全体的に均一に
広く接触し、またボールシート外周16も球頭部3を挿
入したことによる変形はほとんど見られない。
すなわち、ボールシート13の肉厚を全体的にほぼ一定
に設計しインジェクション成形の際に発生する材料ひけ
を均一化したことにより、ボールシート13の内球面1
5は真球度が高く或っており、しかも内球面15の内径
がポールスタッド1の球頭部3の球径とほぼ同一に成形
されているためである。
つぎに、ポールスタッド1とボールシート13との組立
体をハウジング4の内部に圧入する。
この圧入においてもボールシート外周16がハウジング
内周壁7とほは゛同一の寸法形状であるため、ボールシ
ー1−13の圧縮変形量は微少であり、ボールシート内
球面15の面圧が極部的に上昇するような変形は生じな
い。
その後、ボールシート底部にプラグ27を適合させ、続
いてハウジング4の底部開口6縁をかしめてプラグ27
がボールシート4を予圧するように、ハウジング4のプ
ラグ位置決め段部9にプラグ27を位置決め固定する。
これにより、ボールシート13はボールスタッド1の球
頭部3中心に向う均等な内部応力を発生し、ポールスタ
ッド1の球頭部3を適宜の弾性力で確実に保持する状態
となる。
さらにその後、ダストブーツ10の内部にグリス等の潤
滑剤を注入し、ダストブーツ10をハウジング4の上部
の嵌合外周8に圧入嵌合せしめる。
つぎに上記構成のボールジヨイントの作動を説明する。
ポールスタッド1の球頭部3はボールシート13により
球頭部先端も含めほぼ全面に亘って球頭部中心に向う均
一な応力によって保持されており、ポールスタッド1の
軸線方向の縦荷重およびそれと直角方向の横荷重などを
広い接触面に分散して支え、ポールスタッド1の回転お
よび揺動トルクを適度に保つことができる。
また衝撃的に高荷重が負荷された場合、その負荷の方向
によりボールシート底部の空間20.20・・・・・・
のうち少なくとも1つにおいて荷重の大きさに応じた空
間体積の変化を起し、それにともない空間20とボール
シート内球面15に設けられた溝22またはスリット2
1との間で孔23を介してそこに封入された潤滑剤の強
制移動が発生し、それによって荷重に対応して荷重方向
に対向するボールシート内球面15とボールスタッド球
頭部との接触面へ直接潤滑剤を供給してその接面の潤滑
を促すことができる。
以上のように本考案によるボールジヨイントは、ボール
シートに閉鎖した底部とその底部に環状の潤滑油溜め空
間を複数に仕切って形威し、その空間の個々をそれぞれ
ボールシート内球面に連通ずるようにしたので、ボール
シートの内球面が広い面積でポールスタッド球頭部と接
触してポールスタッドに与えられる荷重が広い接触面積
に適当に分散して受けられるとともに、その荷重によっ
て引き起こされる強制的な潤滑すなわち、個々の空間か
ら荷重に対応して荷重方向に対向する面圧の高い接面へ
直接潤滑油を供給することにより、ボールジヨイントは
長期にわたって高荷重に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図はそれぞれ従来のボールジ
ヨイントを表わす説明図。 第4図は本考案によるボールジヨイントを表わす一部断
面正面図。 第5図は第4図に示したボールジヨイントのボールシー
l〜のみを表わす正面図。 第6図は第5図の底面図。 第7図は第6図のA−A断面を表わす断面正面図である
。 記号の説明、1・・・・・・ポールスタッド、3・・・
・・・球頭部、4・・・・・・ハウジング、6・・・・
・・底部開口、7・・・・・・ハウジング内周壁、13
・・・・・・ボールシート、14・・・・・・ボールシ
ート開口、15・・・・・・内球面、16・・・・・・
外周、17・・・・・・環状外周壁、18・・・・・・
底部外表面、19・・・・・・底部、20・・・・・・
空間、21・・・・・・スリット、22・・・・・・溝
、23・・・・・・孔、24・・・・・・リブ、25・
・・・・・周壁底面、26・・・・・・底部中央、27
・・・・・・プラグ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジング4内にボールスタッド1の球状頭部3を回転
    自在に支持した硬質弾性プラスチック製の略円筒状一体
    型ボールシート13を圧入し、かつ前記ハウジング4の
    一端開口6にプラグ27を前記ボールシート13を予圧
    するように固定したボールジヨイントにおいて、前記ボ
    ールシート13には上部に開口14と、その開口に続く
    内側にポールスタッド1の球状頭部3の球径とほぼ同一
    内径の内球面15と、前記開口14と反対側の下部を閉
    鎖する略球面状の底部19と、その底部19の外周に環
    状の外周壁11とを設けるとともに、前記プラグ27と
    そのプラグ27と対向する前記底部19およびその底部
    19外周の外周壁17とによって形成された環状の空間
    20を複数に区切る半径方向の仕切り24を前記ボール
    シート底部19に設け、その個々の空間20には潤滑油
    を封入するとともに個々の空間20とボールシート内球
    面15とを連通ずる孔23をそれぞれ前記底部19に貫
    通形威し、もって個々の空間28から荷重に対応して荷
    重方向に対向する接面へ直接潤滑油を供給することを特
    徴とするボールジヨイント。
JP1977082022U 1977-06-22 1977-06-22 ボ−ルジヨイント Expired JPS5856418Y2 (ja)

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JP1977082022U JPS5856418Y2 (ja) 1977-06-22 1977-06-22 ボ−ルジヨイント

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JPS549274U JPS549274U (ja) 1979-01-22
JPS5856418Y2 true JPS5856418Y2 (ja) 1983-12-26

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ID=29002466

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JPS4821733U (ja) * 1971-07-21 1973-03-12

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