JPH0547531U - ボールジョイント - Google Patents
ボールジョイントInfo
- Publication number
- JPH0547531U JPH0547531U JP10606691U JP10606691U JPH0547531U JP H0547531 U JPH0547531 U JP H0547531U JP 10606691 U JP10606691 U JP 10606691U JP 10606691 U JP10606691 U JP 10606691U JP H0547531 U JPH0547531 U JP H0547531U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- dust cover
- large opening
- ball joint
- ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ハウジングのカバー取付部に複数の凹部凸部
を周状に形成し、その凹部凸部にダストカバーの大開口
部の内周平坦部を当接させて押圧固定する。 【効果】 ハウジングとダストカバーとの間に外部から
水が侵入しようとしてもボールジョイント内部への水の
侵入を防止すると共に、更にボールスタッドが大きく揺
動してもダストカバーの大開口部がハウジングから外れ
ることはない。
を周状に形成し、その凹部凸部にダストカバーの大開口
部の内周平坦部を当接させて押圧固定する。 【効果】 ハウジングとダストカバーとの間に外部から
水が侵入しようとしてもボールジョイント内部への水の
侵入を防止すると共に、更にボールスタッドが大きく揺
動してもダストカバーの大開口部がハウジングから外れ
ることはない。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車の懸架装置及び操舵装置等に使用されるボールジョイ ントに関する。
【0002】
従来、図1左半部に示す如く、ダストカバー113の一端小開口部114がボ ールスタッド102の柄部103の外周面に装着され、ダストカバー113の他 端大開口部115がハウジング108の外周面に成形した周状のカバー取付部1 09に装着されたボールジョイントとしては、実開昭60−114319号、実 開昭63−126612号公報に示されるものなど多くが知られている。
【0003】
上記する従来のボールジョイント101では、ダストカバー113の大開口部 115の内周面及びハウジング108のカバー取付部109の外周面は略平坦で あり、ダストカバー113の大開口部115をハウジング108のカバー取付部 109に装着すると、その接合面は均一な面圧で面接触するため、面圧は比較的 低く、シール性が悪い。従って、外部より水がその接合面に沿ってボールジョイ ント101内に侵入し、その水が原因でボールスタッド102の球頭部104等 に錆が発生して、ボールジョイント101の耐久性が低下するという問題がある 。
【0004】 また、ボールスタッド102が大きく揺動した場合、ボールスタッド102の 揺動の方向の反対側の、ダストカバー113の大開口部115と小開口部114 との中間部分が延伸し、その中間部分の延伸の際の張力により、ボールスタッド 102の揺動の方向と反対側のダストカバー113の大開口部115がダストカ バー113の小開口部114の方向へ引張られる。そのため、ダストカバー11 3の大開口部115が、ボールジョイント101の軸線方向におけるハウジング 108の開口111方向へ引張られ、遂には大開口部115がハウジング108 のカバー取付部109から外れてしまうという問題がある。
【0005】 本考案はこのような問題を解決し、高いシール性を有し、ボールスタッドが大 揺動してもダストカバーの大開口部がハウジングのカバー取付部から外れないボ ールジョイントを提供することを目的とする。
【0006】
本考案は以下の如き構成である。
【0007】 ハウジングのカバー取付部に複数の凹部凸部を周状に形成し、その凹部凸部に ダストカバーの大開口部の内周平坦部を当接させて押圧固定する。
【0008】
以下本考案の実施例のその構成を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1右半部は本考案の実施例によるボールジョイント1を表している。図にお いて、2は柄部3と球頭部4とより成るボールスタッド、5は合成樹脂より成る ベアリングで球頭部4を揺動回動自在に包持する。ベアリング5は上端部6内周 側に抜け止めリング18の位置決め用の突起7が全周に渡って形成されている。 ハウジング8は、ボールスタッド2の球頭部4とベアリング5とを内包し、また ボールスタッド2の柄部3を突出させる開口11を有する。この開口11の先端 にはかしめ部19、内周にはボールスタッド2の抜け防止のための抜け止めリン グ18を着座させる内周肩部10が形成され、また外周には周状のフランジ部2 1と、そのフランジ部21に隣接して周状のカバー取付部9が形成されている。 このカバー取付部9の外周には図2に示す如き複数の凹部9a凸部9bが周状に 形成させている。
【0010】 ダストカバー13は、ウレタン等の弾性材料により略円筒釣鐘状に形成されて いる。このダストカバー13の一端小開口部14は、ボールスタッド2の柄部3 の外周に装着され、他端大開口部15はハウジング8のカバー取付部9に嵌合さ れている。
【0011】 ダストカバー13の小開口部14には補強環16が一体に埋設されていると共 に上端外周には図示せぬ連接部材との間をシールするリップ17が形成されてい る。この小開口部14はボールスタッド2の柄部3外周に密接的に装着され、大 開口部15は前述したハウジング8のカバー取付部9に嵌合されており、サーク リップ12に締め付けられてハウジング8に押圧固定されている。
【0012】 次に、上述の如きボールジョイント1の組立てについて説明する。
【0013】 まず、ハウジング8内にベアリング5で包持されたボールスタッド2の球頭部 4を挿入し、抜け止めリング18をハウジング8の内周肩部10に着座させて、 かしめ部19をかしめることによりその抜け止めリング18を固定する。ここで ハウジング8は、予め鍛造でカップ状に成形し、その後切削加工で所望の形状に 成形する。この際、カバー取付部9の凹部9a凸部9bも同時に加工する。
【0014】 続いて、図2乃至図4に示す如く、ダストカバー13の大開口部15をハウジ ング8のカバー取付部9に嵌着すると共に大開口部15の外周にサークリップ1 2を装着することにより大開口部15を押圧固定して、ボールジョイント1の組 立てを完了する。
【0015】 従って、ハウジング8のカバー取付部9に形成した複数の凹部9a凸部9bに 、ダストカバー13の大開口部15の内周平坦部15aを当接させて押圧固定す るため、カバー取付部9と大開口部15との接合面の状態は、凹部9aと大開口 部15との間に微小な間隙が発生し、逆に凸部9bと大開口部15との間の面圧 は高くなる。これによりたとえ外部から水が侵入しようとしても、この間隙及び 高面圧部によりボールジョイント1内部への水の侵入を防止する。
【0016】 また、ボールジョイント1使用時にボールスタッド2が大きく揺動した場合、 その揺動方向とは反対側のダストカバー13の中間部分が延伸し、中間部分の延 伸の際の張力により、ボールスタッド2の揺動方向と反対側のダストカバー13 の大開口部15がダストカバー13の小開口部14の方向へ引張られる。
【0017】 しかし前述の如く、ハウジング8のカバー取付部9に形成した複数の凹部9a 凸部9bに、ダストカバー13の大開口部15を当接させて押圧固定するため、 凹部9a凸部9bに大開口部15が掛止され、大開口部15を小開口部14の方 向へ引っ張ろうとする力に抗することができる。
【0018】 尚、本考案によれば、ハウジングのカバー取付部の形状、ダストカバーの大開 口部の形状は本実施例に限定されることはなく、ボールジョイントの他の箇所も 別の構成を適宜採用してもよい。例えば、ハウジングが合成樹脂製の場合、射出 成形時に凹部凸部を同時に成形することも可能である。
【0019】
以上のように本考案によれば、ハウジングのカバー取付部に複数の凹部凸部を 周状に形成し、その凹部凸部にダストカバーの大開口部の内周平坦部を当接させ て押圧固定したため、凸部と大開口部との間の面圧が高くなり、ハウジングとダ ストカバーとの間に外部から水が侵入しようとしてきてもボールジョイント内部 へ水が侵入することがないので、ボールスタッドの球頭部等に錆が発生すること がなく、ボールジョイントが高い耐久性を得ることができる。
【0020】 また、ボールスタッドが大きく揺動しても、ハウジングのカバー取付部の凹部 凸部にダストカバーの大開口部が掛止され、大開口部を小開口部の方向へ引っ張 ろうとする力に抗することができるため、ダストカバーの大開口部がハウジング のカバー取付部から外れることはない。
【図1】左半部は従来のボールジョイントを示し、右半
部は、本考案の実施例に基づくボールジョイントを示し
た部分断面平面図である。
部は、本考案の実施例に基づくボールジョイントを示し
た部分断面平面図である。
【図2】本考案の実施例に基づくボールジョイントのダ
ストカバー装着前の状態を示す、要部の部分断面平面図
である。
ストカバー装着前の状態を示す、要部の部分断面平面図
である。
【図3】本考案の実施例に基づくボールジョイントのダ
ストカバー装着後の状態を示す、要部の部分断面平面図
である。
ストカバー装着後の状態を示す、要部の部分断面平面図
である。
【図4】本考案の実施例に基づく完成したボールジョイ
ントを示す、要部の部分断面平面図である。
ントを示す、要部の部分断面平面図である。
2 ボールスタッド 3 柄 部 8 ハウジング 9 カバー取付部 9a 凹 部 9b 凸 部 13 ダストカバー 14 小開口部 15 大開口部 15a 内周平坦部
Claims (1)
- 【請求項1】 ダストカバー(13)の一端小開口部
(14)がボールスタッド(2)の柄部(3)の外周面
に装着され、前記ダストカバー(13)の他端大開口部
(15)がハウジング(8)の外周面に成形した周状の
カバー取付部(9)に装着されたボールジョイントにお
いて、前記ハウジング(8)のカバー取付部(9)に複
数の凹部(9a)凸部(9b)を周状に形成し、該凹部
(9a)凸部(9b)に前記ダストカバー(13)の大
開口部(15)の内周平坦部(15a)を当接させて押
圧固定したことを特徴とするボールジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10606691U JPH0547531U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10606691U JPH0547531U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボールジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547531U true JPH0547531U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14424235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10606691U Pending JPH0547531U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ボールジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547531U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016031079A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-07 | 株式会社ソミック石川 | ボールジョイント |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP10606691U patent/JPH0547531U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016031079A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-07 | 株式会社ソミック石川 | ボールジョイント |
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