JPWO2011049012A1 - ボールジョイント - Google Patents

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JPWO2011049012A1
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利宏 島沢
利宏 島沢
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Abstract

【課題】ダストカバーの膜部が引っ張られても良好なシール性を維持でき、またダストカバーの組み付け性を向上できるボールジョイントを安価に提供する。【解決手段】球頭部16を有するボールスタッド12と、球頭部16を回動可能に収容し一方に開口部34を有するソケット32と、ダストカバー36とを備えるボールジョイント10に於いて、ボールスタッド12は、第1鍔部20、中間軸部22、第2鍔部24を設け、ダストカバー36は、第1鍔部20と第2鍔部24に挟持され中間軸部22に嵌合する内周部44、第2鍔部24に密着するリップ部50、少なくとも1箇所の隙間48を有し第2鍔部24に当接する突起部46を設ける。【選択図】 図4

Description

本発明は、主として車両用リンク機構の連結装置として使用されるボールジョイントに係り、特にダストカバーのシール性が低下しないボールジョイントに関する。
従来、車両のサスペンション機構やステアリング機構に使用されるボールジョイントとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このボールジョイントは、ゴム等の弾性材よりなるダストカバーの小径側端部に、ボールスタッドのフランジ部の外周面の全周にわたり弾性で密着するリップ部(円環状突起)を設け、ダストカバーの弾性による付勢力で小径側端部をボールスタッドのフランジ部端面に密着させる構造となっている。
実開平1−139119号公報
しかしながら、ダストカバーの弾性力は、熱劣化等の経時変化で低下し、また低温環境下では、ゴム等の弾性材が硬化して弾性力は常温環境下に比べて著しく低下する。そのため、上記に示すような従来のボールジョイントにあっては、ダストカバーの弾性力の低下に伴い小径側端部のフランジ部端面への付勢力が減少し、小径側端部とフランジ部の密着性を維持することができなくなる。
特に低温環境下でボールスタッドが揺動すると、ダストカバーの膜部(ベローズ部)が伸びる側、すなわちダストカバーが装着されているソケット外周面とボールスタッドのフランジ部の距離が長くなる側は、硬化した膜部によってダストカバーの小径側端部がソケット側方向に引っ張られるため、ボールスタッドに対する適正な組み付け状態を維持できなくなり、ダストカバーのシール性が低下する。
従って、特許文献1に記載されたボールジョイントの構造では、ボールジョイントが使用される全環境において、ダストカバーの良好なシール性を発揮できない問題がある。
またダストカバーの付勢力は、ダストカバーをソケットとボールスタッドに組み付けた際の、膜部の変形が元に戻ろうとする弾性力により生じる力であるため、膜厚や膜長等の膜部の形状が得られる付勢力の大きさに影響を与える。
ダストカバーは、ソケットに対するボールスタッドの揺動角が大きいほど、その揺動作動に追従させるために膜長を大きくする必要があるが、膜長が大きくなるほど、ソケットとボールスタッドに組み付けた状態でダストカバーの膜部が座屈や部分的な著しい屈曲等を起すことがなく、所定の付勢力を発生することが困難となる。
従って、比較的大きな揺動角が必要な場合に、特許文献1に記載されたボールジョイントの構造では、小径側端部をボールスタッドのフランジ部端面に密着させるのに必要な付勢力を得られない問題もある。
更に、比較的大きな揺動角が必要な場合には、膜部の形状に所定の付勢力を発生させる機能が付加されるため、その機能の付加がない場合比べ、厚い膜厚や弾性変形の状態を考慮した複雑な膜形状や高精度な膜形状の管理が必要となり、ダストカバーのコストが増加する。
本発明は、ダストカバーの膜部が引っ張られても良好なシール性を維持でき、またダストカバーの組み付け性を向上できるボールジョイントを安価に提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。まず本発明は、スタッド部の一端に球頭部を設けたボールスタッドと、球頭部を回動可能に収容し一方にスタッド部が突出する開口部を設けたソケットと、スタッド部に装着する小径開口部とソケットに装着する大径開口部を設け弾性を有したダストカバーとを備えるボールジョイントに於いて、ボールスタッドは、スタッド部に球頭部側から順に第1鍔部、中間軸部、第2鍔部を設け、ダストカバーは、小径開口部に、第1鍔部と第2鍔部に挟持され、中間軸部に弾性により嵌合する内周部と、第2鍔部の外周面に弾性により密着するリップ部と、内周部とリップ部との間に位置し、少なくとも1箇所の隙間を有して第2鍔部の球頭部側端面に当接する突起部と、を設けたことを特徴とする。
ここで、ダストカバーの突起部は、1又は複数の切り欠き部を設けた円環状突起、又は円錐状突起、半円球状突起、円柱状突起、角錐状突起、角柱状突起の何れか1種類又は2種類以上を組み合わせて円周方向に配置した複数の突起からなる。
また、ボールスタッドの第2鍔部は、球頭部側端面が径方向内側に向けて球頭部側に接近するように傾斜し、ボールスタッドの中間軸部は、外周面が球頭部側に向けて直径が減少するように傾斜する。
更に、ダストカバーの内周部は、第1鍔部側端部の直径が第2鍔部側端部の直径よりも大きく、潤滑剤を保持する円周方向の溝を設ける。
本発明によれば、ボールスタッドに第1鍔部と第2鍔部を設けたことにより、ダストカバーの小径開口部をボールスタッドに確実に保持できるため、使用環境によるダストカバーの弾性力に変化があっても、ダストカバーのボールスタッドに対する密着を維持でき、その際にダストカバーのボールスタッドへの付勢力を確保するために、膜厚を増加させたり複雑な形状にしたりすることが必要ないため、良好なシール性を維持できるボールジョイントを安価に提供することができる。
本発明によれば、ダストカバーに少なくとも1箇所の隙間を有してボールスタッドの第2鍔部の球頭部側端面に当接する突起部を設けたことにより、ボールスタッドの第1鍔部と第2鍔部の間にダストカバーの内周部を確実に位置決めすることができるため、良好なシール性を確保できる。
また突起部に、ボールスタッドの第2鍔部の球頭部側端面に当接しない箇所を設けることで、突起部の変形剛性を低減することができるため、ダストカバーの組み付け時に、突起部が第2鍔部の外周面に乗り上げた状態で停止することがなく、ダストカバーを所定の位置に容易に組み付けることができる。
更に、ボールジョイントの使用状態において、ソケットに対してボールスタッドがその軸線回りに摺動作動する際に、突起部にボールスタッドとの非接触箇所があることで、ダストカバーのボールスタッドとの供回りを防止できシール性を向上できる。
本発明によれば、ボールスタッドの第2鍔部の球頭部側端面を径方向内側に向けて球頭部側に接近するように傾斜させたことにより、ダストカバーの組み付け時に、突起部が所定位置へ導入される際の抵抗を低減することができるため、ダストカバーの組み付け性を向上できる。
本発明によれば、ボールスタッドの中間軸部の外周面を球頭部側に向けて直径が減少するようにテーパ状としたことにより、ダストカバーの組み付け時に小径開口部の内周部が着座していく過程で、内周部と中間軸部の外周面の接触抵抗を低減して移動し易くなり、内周部及び突起部を所定位置に円滑に導入できるため、ダストカバーの組み付け性を向上できる。
本発明によれば、ダストカバーの小径開口部の内周部を第1鍔部側端部の直径が第2鍔部側端部の直径よりも大きくしたことにより、ダストカバーの組み付け時に小径開口部の内周部が着座していく過程で、内周部と中間軸部の外周面の接触抵抗を低減して移動し易くなり、内周部及び突起部を所定位置に円滑に導入できるため、ダストカバーの組み付け性を向上できる。
本発明に係るボールジョイントの実施形態を示す断面図 図1のダストカバーとボールスタッドを示す説明図 図2のダストカバーの小径開口部を拡大して示す説明図 図1のボールスタッドとダストカバーの嵌合部を拡大して示す断面図 図4の突起部に隙間がない場合の組み付け不良を示す断面図 本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す断面図
図1は、本発明のボールジョイントの実施形態を示す断面図である。図1において、ボールジョイント10は、ボールスタッド12、ボールシート30、ソケット32、ダストカバー36で構成される。
ボールジョイント10は、ボールスタッド12の一端に形成した球頭部16をボールシート30を介してソケット32に組み込み、ソケット32の開口部34をカシメ成形してボールスタッド12を揺動及び回動自在に支持している。ボールスタッド12とソケット32の間には、開口部34から内部に水や埃が侵入するのを防止するダストカバー36を装着している。
図2は、図1のダストカバー36とボールスタッド12の各々を示す説明図であり、図2(A)はダストカバー36の断面、図2(B)はボールスタッド12を示している。図2(A)において、ダストカバー36はゴム等の弾性材で形成され、膜部38の一端に小径開口部40、他端には大径開口部52を有し、大径開口部52には金属の補強環54を埋込んだ周縁部56が形成され、補強環54によって剛性を確保してソケット32に固定される。
本実施形態において、大径開口部52に補強環54を埋め込んでいるが、大径開口部52のソケット32への固定は他の形態でも構わない。また、膜部38の形状も図2(A)に示す形状に限定されるものではなく、他の形状でも構わない。
図2(B)において、ボールスタッド12は、スタッド部14の一端に球頭部16を設け、スタッド部14は球頭部16側から順に頚部18、第1鍔部20、中間軸部22、第2鍔部24、係止部26、柄部28を設けている。第1鍔部20と第2鍔部24の間の凹部である中間軸部22の外径は、第1鍔部20及び第2鍔部24の外径より小径になっていればよい。
本実施形態において、第1鍔部20の外径は、第2鍔部24の外径よりも小径になっているが、これは設計的事項であり、ボールジョイントに要求される仕様によっては、第2鍔部24の外径に対して同径又は大径であっても構わない。
また本実施形態においては、柄部28の外周にはネジを形成すると共に係止部26を設け、柄部28を対象の部品、例えばサスペンションアーム等にナットで固定するが、係止部26及び柄部28の配置や形状は、ボールジョイント10の取り付け方法によって任意である。
図3は、図2(A)に示すダストカバー36の小径開口部40を拡大して示す説明図であり、図3(A)は断面、図3(B)は図3(A)を上方から見た平面を示し、図3(B)の断面S−Sが図3(A)となる。
図3(A)において、小径開口部40は、膜部38側から顎部42、内周部44、突起部46、リップ部50を設け、突起部46は隙間48を有している。内周部44の内周面44aは内径φDの円筒状で、ボールスタッド12に装着していない状態では、嵌合するボールスタッド12の中間軸部22の外径より小径となっている。
突起部46は、先端部46aが丸い三角形の断面形状を有し、リップ部50は先端部50aの内径φEが、根元部50bの内径φFより小径となっている。また先端部50aの内径φEは、ボールスタッド12に装着していない状態では、嵌合するボールスタッド12の第2鍔部24の外径より小径となっている。本実施形態では、突起部46の断面形状は三角形であるが、半円等の他の形状でも構わない。
図3(B)において、円周方向に環状で、その一部を切り欠いた隙間48を有する突起部46が、内周部44とリップ部50の間にある。本実施形態では、突起部46の隙間48は1箇所であるが、2箇所以上でも構わない。
図4は、図1のボールスタッド12とダストカバー36の嵌合部を拡大して示す断面図であり、図2(A)に示すダストカバー36を、大径開口部52側から図2(B)に示すボールスタッド12の柄部28側に挿入し、小径開口部40が係止部26を越えてスタッド部14の所定位置に嵌合された状態である。
図4において、ダストカバー36は、顎部42が第1鍔部20の第2鍔部側端面20aに当接すると共に、内周部44が弾性によりボールスタッド12の中間軸部22に嵌合している。内周部44の内周面44aと中間軸部22の外周面22aが密着することで、シール性を確保している。
また、リップ部50が弾性により第2鍔部24の外周面24aに密着し、これによって膜部38が引っ張られた際の小径開口部40のシール性を補強している。更に突起部46は、隙間48の部分を除いて第2鍔部24の球頭部側端面24bに当接している。
ダストカバー36の突起部46は、内周部44をボールスタッド12の第1鍔部20と第2鍔部24の間の軸方向に位置決めするために設けている。すなわち内周部44は、突起部46の先端46aと顎部42が、第1鍔部20と第2鍔部24に圧縮されて挟まれることで位置決めされる。
このように、ダストカバー36の内周部44をボールスタッド12の中間軸部22に弾性で密着させるだけではなく、内周部44を第1鍔部20と第2鍔部24に挟み込むようにして中間軸部22に確実に嵌合することで、ダストカバー36の小径開口部40をボールスタッド12に強固に保持できるため、良好なシール性を維持できる。
ダストカバー36を組み付ける際には、ボールスタッド12の球頭部16をソケット32内のボールシート30に収納した後に、ボールスタッド12の柄部28側からダストカバー36の大径開口部52及び小径開口部40を挿通させることになる。
ダストカバー36の内周部44が所定の位置に組み付く過程において、内周部44が第2鍔部24を通過して行く際に、顎部42から順次第2鍔部24を通過するため、内周部44の第2鍔部通過後の部位は、弾性変形の復元力により第2鍔部24の外形よりも小さい内径になり、その結果、内周部44及びその周辺部は突起部46側を径方向外側へ持ち上げる方向の力を受ける。また、リップ部50の第2鍔部24への緊迫力に対する反力も、突起部46側を径方向外側へ持ち上げる方向の力を助長する方向に働く。
ここで、突起部46に隙間48がない場合、すなわち突起部46の変形剛性が高いと、ダストカバー36の組み付け時に、この径方向外側へ持ち上げる方向の力によって突起部46が第2鍔部24の外周面24aに乗り上げた状態で停止し易くなるが、突起部46の一部を切り欠いて隙間48を設けて変形剛性を低下させることでこれを防止でき、ダストカバー36の組み付け性が向上する。
また、ダストカバー36の内周部44が、ボールスタッド12の軸線方向に対して傾いた状態で中間軸部22に着座して行くような場合には、突起部46が第2鍔部24の外周面24aに乗り上げた状態で停止してしまう等の組み付け不良(所定の位置に組み付かない状態)を発生し易い。
図5は、図4の突起部46に隙間がない場合に起きる組み付け不良の一例を示す断面図である。図5において、ダストカバー36の左側の突起部46bはボールスタッド12の所定の位置、すなわち第2鍔部24の球頭部側端面24bに当接しているが、右側の突起部46cは第2鍔部24の外周面24aに乗り上げ、また顎部42aも第1鍔部20の第2鍔部側端面20aに当接せずに組み付け途中で停止してしまった状態である。
図6は、本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す説明図であり、ダストカバー36の小径開口部40の、図6(A)は断面、図6(B)は図6(A)を上方から見た平面を示し、図6(B)の断面S−Sが図6(A)となる。小径開口部40の突起部形状及び内周部形状が異なる以外は図3に示す実施形態と同じである。
図6(A)において、突起部58は、複数の突起58−1〜58−nを内周部44とリップ部50の間に設けている。突起58−1〜58−nは、先端部58aが丸い円錐状であり、図6(B)に示すように、円周方向に等間隔で配置している。
また図6(A)に示すように、内周部44にはグリス等の潤滑剤を溜めて保持するために、円周方向に溝60を設けても良い。本実施形態では、溝60は1本であるが、これより細い溝を複数本としても良く、図1〜4に示す実施形態や後述の実施形態に設けても構わない。
このように、突起部58を複数の突起58−1〜58−nで構成することで、図3に示す隙間48を設けた円環状の突起部46よりも変形剛性が低くなり、ダストカバー36の組み付け性が更に向上する。
本実施形態においては、円錐状の突起58−1〜58−nが円周方向に等間隔で配置されているが、突起58−1〜58−nの形状は、円錐状、半円球状、円柱状、角錐状、角柱状の何れか1種類又は2種類以上を組み合わせてもよく、また円周方向に配置されれば等間隔でなくとも構わない。
図7は、本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す説明図であり、ボールスタッド12とダストカバー36の嵌合部を示している。図7(A)は、ボールスタッド12の第2鍔部形状が異なる以外は図1〜4に示す実施形態と同じであり、図7(B)は、ボールスタッドの中間軸部形状が異なる以外は図1〜4に示す実施形態と同じである。
図7(A)において、ボールスタッド12の第2鍔部62は、球頭部側端面62bが径方向内側に向けて頚部18側(球頭部16側)に近接するように角度αで傾斜している。
このように球頭部側端面62bに傾斜があることで、ダストカバー36の組み付け時に、突起部46が所定位置へ導入される際の抵抗、すなわち突起部46が第2鍔部62の外周面62aから角部62cを越えて球頭部側端面62bに移動する際の抵抗を低減することができるため、ダストカバー36の組み付け性を向上できる。
図7(B)においては、ボールスタッド12の中間軸部64は、外周面64aが頚部18側(球頭部16側)に向けて直径が減少するように先端角βのテーパ状になっている。
このように中間軸部64がテーパ状になっていることで、ダストカバー36の組み付け時に内周部44が着座していく過程で、内周部44と中間軸部64の外周面64aの接触抵抗を低減して移動し易くなり、内周部44及び突起部46を所定位置に円滑に導入できるため、ダストカバー36の組み付け性を向上できる。
図8は、本発明に係るボールジョイントの他の実施形態を示す断面図であり、特にダストカバー36の小径開口部40を示し、内周部形状及び突起部形状が異なる以外は図1〜4に示す実施形態と同じである。
図8(A)において内周部66は、第1鍔部側端部66aの内径φGが第2鍔部側端部66bの内径φHよりも大きいテーパ状になっている。本実施形態では、突起部68は隙間70を設けた円環状となっているが、他の形状でも構わない。
図8(B)においては、内周部72は第1鍔部側72aの内径φIを第2鍔部側72bの内径φJよりも大きくして、内径に段差を設けている。本実施形態では、突起部74は半円球状となっているが、他の形状でも構わない。
また、第1鍔部側72aと第2鍔部側72bの間に円周方向に溝76を設けているが、この溝76はなくても構わない。更に内周部72は第1鍔部側72aの内径φIを第2鍔部側72bの内径φJよりも大きくすれば、他の形状でも構わない。
このように内周部66、72の内径が、第1鍔部側66a、72aの方が第2鍔部側66b、72bよりも大きくなっていることで、ダストカバー36の組み付け時に内周部66、72が着座していく過程で、内周部66、72と中間軸部22の外周面22aの接触抵抗を低減して移動し易くなり、内周部66、72及び突起部68、74を所定位置に円滑に導入できるため、ダストカバー36の組み付け性を向上できる。
本発明は、車両用リンク機構の連結装置として用いられるボールジョイントに限らず、ダストカバーを備えたあらゆるボールジョイントに適用可能であり、また上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。
10:ボールジョイント
12:ボールスタッド
14:スタッド部
16:球頭部
18:頚部
20:第1鍔部
22、64:中間軸部
24、62:第2鍔部
26:係止部
28:柄部
30:ボールシート
32:ソケット
34:開口部
36:ダストカバー
38:膜部
40:小径開口部
42:顎部
44、66、72:内周部
46、58、68、74:突起部
48、70:隙間
50:リップ部
52:大径開口部
54:補強環
56:周縁部
60、76:溝

Claims (8)

  1. スタッド部の一端に球頭部を設けたボールスタッドと、前記球頭部を回動可能に収容し一方に前記スタッド部が突出する開口部を設けたソケットと、前記スタッド部に装着する小径開口部と前記ソケットに装着する大径開口部を設け弾性を有したダストカバーとを備えるボールジョイントに於いて、
    前記ボールスタッドは、前記スタッド部に球頭部側から順に第1鍔部、中間軸部、第2鍔部を設け、
    前記ダストカバーは、前記小径開口部に、
    前記第1鍔部と第2鍔部に挟持され、前記中間軸部に弾性により嵌合する内周部と、
    前記第2鍔部の外周面に弾性により密着するリップ部と、
    前記内周部と前記リップ部との間に位置し、少なくとも1箇所の隙間を有して前記第2鍔部の球頭部側端面に当接する突起部と、
    を設けたことを特徴とするボールジョイント。
  2. 請求項1記載のボールジョイントに於いて、前記ダストカバーの突起部は、
    1又は複数の切り欠き部を設けた円環状突起からなることを特徴とするボールジョイント。
  3. 請求項1記載のボールジョイントに於いて、前記ダストカバーの突起部は、
    円周方向に配置した複数の突起からなることを特徴とするボールジョイント。
  4. 請求項3記載のボールジョイントに於いて、前記ダストカバーの突起部は、
    円錐状突起、半円球状突起、円柱状突起、角錐状突起、角柱状突起の何れか1種類又は2種類以上を組み合わせた複数の突起からなることを特徴とするボールジョイント。
  5. 請求項1乃至4記載のボールジョイントに於いて、前記ボールスタッドの第2鍔部は、
    前記球頭部側端面が、径方向内側に向けて球頭部側に接近するように傾斜したことを特徴とするボールジョイント。
  6. 請求項1乃至4記載のボールジョイントに於いて、前記ボールスタッドの中間軸部は、
    外周面が、球頭部側に向けて直径が減少するように傾斜したことを特徴とするボールジョイント。
  7. 請求項1乃至4記載のボールジョイントに於いて、前記ダストカバーの内周部は、
    前記第1鍔部側端部の直径が、前記第2鍔部側端部の直径よりも大きいことを特徴とするボールジョイント。
  8. 請求項1乃至7記載のボールジョイントに於いて、前記ダストカバーの内周部は、
    潤滑剤を保持する円周方向の溝を設けたことを特徴とするボールジョイント。
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