JPH0610197Y2 - ボールジョイント - Google Patents
ボールジョイントInfo
- Publication number
- JPH0610197Y2 JPH0610197Y2 JP1989062639U JP6263989U JPH0610197Y2 JP H0610197 Y2 JPH0610197 Y2 JP H0610197Y2 JP 1989062639 U JP1989062639 U JP 1989062639U JP 6263989 U JP6263989 U JP 6263989U JP H0610197 Y2 JPH0610197 Y2 JP H0610197Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- socket
- conical surface
- ball seat
- ball joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はボールジョイントに関するものである。
従来の技術 一端に球状部を形成したボールスタッドと、該ボールス
タッドの球状部を嵌装抱持する合成樹脂製のボールシー
トと、該ボールシートを圧入固定するソケットとからな
るボールジョイントは従来より公知である。
タッドの球状部を嵌装抱持する合成樹脂製のボールシー
トと、該ボールシートを圧入固定するソケットとからな
るボールジョイントは従来より公知である。
考案が解決しようとする課題 第4図に示すように、有底の内腔部をもったソケット
に、ボールスタッドの球状部を嵌装抱持したボールシー
トを、該ソケットの上端開口部より圧入し、該ソケット
の上端開口部側の周面を内側にカシメ込んで構成するボ
ールジョイントにおいては、従来はソケット1の内腔部
の底面は、第5図に示すように該内腔部の内側周側面1
1の下端縁からθ1の角度をもって下方につぼまる円錐
面12と該円錐面12の下縁から下方に垂下する円筒面
13と該円筒面13下端の水平面14とによって構成さ
れ、又ボールシート2の底面も第6図に示すように上記
ソケット1の底面形状に適合する円錐面22,円柱面2
3および水平面24に構成され、ボールスタッド3のボ
ール部31を嵌装抱持したボールシート2,2′をソケ
ット1の内腔部に組付けた後ソケット1の開口部側の周
面を内側にカシメ込むことにより第4図に示すようにボ
ールシート2の周側面21が押圧されボールスタッドの
球状部31に圧接され適当なプリロードをもったボール
ジョイントが構成される。
に、ボールスタッドの球状部を嵌装抱持したボールシー
トを、該ソケットの上端開口部より圧入し、該ソケット
の上端開口部側の周面を内側にカシメ込んで構成するボ
ールジョイントにおいては、従来はソケット1の内腔部
の底面は、第5図に示すように該内腔部の内側周側面1
1の下端縁からθ1の角度をもって下方につぼまる円錐
面12と該円錐面12の下縁から下方に垂下する円筒面
13と該円筒面13下端の水平面14とによって構成さ
れ、又ボールシート2の底面も第6図に示すように上記
ソケット1の底面形状に適合する円錐面22,円柱面2
3および水平面24に構成され、ボールスタッド3のボ
ール部31を嵌装抱持したボールシート2,2′をソケ
ット1の内腔部に組付けた後ソケット1の開口部側の周
面を内側にカシメ込むことにより第4図に示すようにボ
ールシート2の周側面21が押圧されボールスタッドの
球状部31に圧接され適当なプリロードをもったボール
ジョイントが構成される。
このような従来のボールジョイントにおいては、ボール
スタッド3にFのような軸方向荷重が作用すると、その
荷重はほとんどθ1の角度をもった円錐面12のみで受
けることになるので、剛性および耐久性が不足ぎみとな
り、又ボールシート2をソケット1の内腔部に組付ける
ときソケット1底面の円筒部13とボールシート底面の
円柱部23の両者の嵌め合いがなかなか難しく第7図に
示すような異常組付と言った不具合が発生することがあ
る等の課題を有している。
スタッド3にFのような軸方向荷重が作用すると、その
荷重はほとんどθ1の角度をもった円錐面12のみで受
けることになるので、剛性および耐久性が不足ぎみとな
り、又ボールシート2をソケット1の内腔部に組付ける
ときソケット1底面の円筒部13とボールシート底面の
円柱部23の両者の嵌め合いがなかなか難しく第7図に
示すような異常組付と言った不具合が発生することがあ
る等の課題を有している。
本考案は上記のような従来の課題に対処することを主目
的とするものである。
的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は上記のようなボールジョイントにおいて、ソケ
ット内腔部底面とボールシート底面との当接面を、緩傾
斜角をもって下つぼまりの第1円錐面と、該第1円錐面
の下方に連なる急傾斜角をもって下つぼまりの第2円錐
面と、該第2円錐面下端の水平面とにて構成したことを
特徴とするものである。
ット内腔部底面とボールシート底面との当接面を、緩傾
斜角をもって下つぼまりの第1円錐面と、該第1円錐面
の下方に連なる急傾斜角をもって下つぼまりの第2円錐
面と、該第2円錐面下端の水平面とにて構成したことを
特徴とするものである。
作用 上記のように、従来のソケット底面およびボールシート
底面の円筒部13および円柱部23を、第2円錐面とし
たことにより、ボールシート組付時の着座性が良好とな
り、従来のような異常組付と言った不具合はなくなり組
付作業の簡易化をはかり得ると共に、ボールスタッドか
ら入力される軸方向下向きの荷重を第1円錐面と第2円
錐面との双方で受けることになるので、ボールジョイン
トの剛性および耐久性は従来のものより大幅に向上す
る。
底面の円筒部13および円柱部23を、第2円錐面とし
たことにより、ボールシート組付時の着座性が良好とな
り、従来のような異常組付と言った不具合はなくなり組
付作業の簡易化をはかり得ると共に、ボールスタッドか
ら入力される軸方向下向きの荷重を第1円錐面と第2円
錐面との双方で受けることになるので、ボールジョイン
トの剛性および耐久性は従来のものより大幅に向上す
る。
実施例 以下本考案の実施例を第1〜3図を参照して説明する。
第1〜3図において、1はソケット、2,2′は合成樹
脂製のボールシート、3は下端部に球状部31を形成し
たボールスタッドであり、ソケット1の有底内腔部内に
ボールスタッドの球状部31を嵌装抱持したボールシー
ト2,2′を該ソケット1の上端開口部より組付けし、
ソケット1の開口部側の周面を内側にカシメ込んでボー
ルジョイントを構成する点は前記第4図に示す従来のも
のと同じであるが、本考案ではソケット1の底面を、第
2図に示すように内側周側面11の下端縁から緩い傾斜
角θ1をもって下方につぼまる第1円錐面12aと、該
第1円錐面12aの下端から急な傾斜角θ2をもって下
方につぼまる第2円錐面13aと、該第2円錐面13a
下端の水平面14とから構成し、ボールシート2の底面
も、第3図に示すようにソケット1の底面に適合する第
1円錐面22aと、第2円錐面23aと水平面24とか
ら構成したものである。
脂製のボールシート、3は下端部に球状部31を形成し
たボールスタッドであり、ソケット1の有底内腔部内に
ボールスタッドの球状部31を嵌装抱持したボールシー
ト2,2′を該ソケット1の上端開口部より組付けし、
ソケット1の開口部側の周面を内側にカシメ込んでボー
ルジョイントを構成する点は前記第4図に示す従来のも
のと同じであるが、本考案ではソケット1の底面を、第
2図に示すように内側周側面11の下端縁から緩い傾斜
角θ1をもって下方につぼまる第1円錐面12aと、該
第1円錐面12aの下端から急な傾斜角θ2をもって下
方につぼまる第2円錐面13aと、該第2円錐面13a
下端の水平面14とから構成し、ボールシート2の底面
も、第3図に示すようにソケット1の底面に適合する第
1円錐面22aと、第2円錐面23aと水平面24とか
ら構成したものである。
そしてボールスタッド3の球状部31を嵌装抱持したボ
ールシート2,2′をソケット1の内腔部内に組付し、
ソケット1の開口部側の周面を内側にカシメ込むことに
より、ボールシート2の周側面21が内側に押圧されて
ボールスタッド3の球状部31に適当な強さで圧接され
第1図に示すようなボールジョイントが構成される。
ールシート2,2′をソケット1の内腔部内に組付し、
ソケット1の開口部側の周面を内側にカシメ込むことに
より、ボールシート2の周側面21が内側に押圧されて
ボールスタッド3の球状部31に適当な強さで圧接され
第1図に示すようなボールジョイントが構成される。
上記のように、従来の円筒面13および円柱面23を急
傾斜角をもった下つぼまりの第2円錐面13a,23a
に構成した本考案のボールジョイントは、ソケット1内
腔部へのボールシート組付時における着座性が良好で第
7図に示すようなボールシート異常組付はなくなり組付
作業性の向上をはかり得ると共に、ボールスタッドの軸
方向下向き荷重Fに対しては第1円錐面12aと第2円
錐面13aの双方が荷重支持面となり、従来のものに比
し剛性および耐久性の大幅な向上をはかり得る。
傾斜角をもった下つぼまりの第2円錐面13a,23a
に構成した本考案のボールジョイントは、ソケット1内
腔部へのボールシート組付時における着座性が良好で第
7図に示すようなボールシート異常組付はなくなり組付
作業性の向上をはかり得ると共に、ボールスタッドの軸
方向下向き荷重Fに対しては第1円錐面12aと第2円
錐面13aの双方が荷重支持面となり、従来のものに比
し剛性および耐久性の大幅な向上をはかり得る。
尚図面ではボールシートを上下2分割したタイプのもの
を示しているが、一体型のボールシートのもにも同様に
適用できる。
を示しているが、一体型のボールシートのもにも同様に
適用できる。
又図示実施例ではソケットの開口部側の周面を内側にカ
シメ込んでボールシートを固定する形式のボールジョイ
ントに本考案を適用した例を示しているが、ソケットの
開口部端面部にリング状の押え板をカシメ固定し、該押
え板にてボールシートの上端面を押圧して固定する形式
のボールジョイントにも本考案は適用可能である。
シメ込んでボールシートを固定する形式のボールジョイ
ントに本考案を適用した例を示しているが、ソケットの
開口部端面部にリング状の押え板をカシメ固定し、該押
え板にてボールシートの上端面を押圧して固定する形式
のボールジョイントにも本考案は適用可能である。
考案の効果 以上のように本考案によれば、ソケット底面とボールシ
ート底面との当接面を、緩傾斜角をもって下つぼまりの
第1円錐面と急傾斜角をもって下つぼまりの第2円錐面
と水平面とで構成したことにより、ソケットへのボール
シートの嵌装組付性の向上をはかり得ると共に、ボール
スタッド軸方向下向き荷重に対し第1円錐面と第2円錐
面とが荷重支持面となり、ボールジョイントの剛性およ
び耐久性の向上をはかることができるもので、構造簡単
且つコスト的に有利であることと相俟って実用上多大の
効果をもたらし得るものである。
ート底面との当接面を、緩傾斜角をもって下つぼまりの
第1円錐面と急傾斜角をもって下つぼまりの第2円錐面
と水平面とで構成したことにより、ソケットへのボール
シートの嵌装組付性の向上をはかり得ると共に、ボール
スタッド軸方向下向き荷重に対し第1円錐面と第2円錐
面とが荷重支持面となり、ボールジョイントの剛性およ
び耐久性の向上をはかることができるもので、構造簡単
且つコスト的に有利であることと相俟って実用上多大の
効果をもたらし得るものである。
第1図は本考案の実施例を示すボールジョイントの縦断
面図、第2図は第1図のソケットの組付前の状態を示す
縦断面図、第3図は第1図のボールシートの下方部分を
示す縦断面図である。第4図乃至第7図は従来構造例を
示すもので、第4図はボールジョイントの縦断面図、第
5図は第4図示のソケットの組付前の状態を示す縦断面
図、第6図は第4図示のボールシートの下方部分を示す
縦断面図、第7図は第5図示のソケットに第6図示のボ
ールシートを組付ける場合に生じる異常組付状態例を示
す要部縦断面図である。 1……ソケット、2,2′……ボールシート、3……ボ
ールスタッド、12a,22a……第1円錐面、13
a,23a……第2円錐面、14,24……水平面、3
1……球状部。
面図、第2図は第1図のソケットの組付前の状態を示す
縦断面図、第3図は第1図のボールシートの下方部分を
示す縦断面図である。第4図乃至第7図は従来構造例を
示すもので、第4図はボールジョイントの縦断面図、第
5図は第4図示のソケットの組付前の状態を示す縦断面
図、第6図は第4図示のボールシートの下方部分を示す
縦断面図、第7図は第5図示のソケットに第6図示のボ
ールシートを組付ける場合に生じる異常組付状態例を示
す要部縦断面図である。 1……ソケット、2,2′……ボールシート、3……ボ
ールスタッド、12a,22a……第1円錐面、13
a,23a……第2円錐面、14,24……水平面、3
1……球状部。
Claims (1)
- 【請求項1】下端部にボール部を形成したボールスタッ
ドと、該ボールスタッドのボール部に嵌装される合成樹
脂製のボールシートと、該ボールシートを圧入嵌装する
内腔部をもったソケットとからなるボールジョイントに
おいて、上記ボールシートの底面とソケット内腔部の底
面との当接面を、ゆるやかな傾斜をもって下つぼまりの
第1円錐面と、該第1円錐面の下方に連続する急傾斜を
もって下つぼまりの第2円錐面と、該第2円錐面下端の
水平面とにて構成したことを特徴とするボールジョイン
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989062639U JPH0610197Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989062639U JPH0610197Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | ボールジョイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH031314U JPH031314U (ja) | 1991-01-09 |
JPH0610197Y2 true JPH0610197Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31591972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989062639U Expired - Lifetime JPH0610197Y2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | ボールジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610197Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP1989062639U patent/JPH0610197Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH031314U (ja) | 1991-01-09 |
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