JPH0789032A - プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型 - Google Patents

プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型

Info

Publication number
JPH0789032A
JPH0789032A JP23480393A JP23480393A JPH0789032A JP H0789032 A JPH0789032 A JP H0789032A JP 23480393 A JP23480393 A JP 23480393A JP 23480393 A JP23480393 A JP 23480393A JP H0789032 A JPH0789032 A JP H0789032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
decorative sheet
natural
shaping
shaping mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23480393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Aota
良明 青田
Sachiko Haba
幸子 羽場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP23480393A priority Critical patent/JPH0789032A/ja
Publication of JPH0789032A publication Critical patent/JPH0789032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然木板の木目模様に限りなく近似している
と同時に、物性や製造コストの点で有利なプラスチック
製木目化粧シート、及びこのシートを製造するための賦
形型を提供する。 【構成】 この化粧シートは、厚み寸法(t)が120〜
200ミクロンで、表裏両面が略平坦である。天然木板
の多数の天然導管に対応した多数の導管対応窪みRを表
面側に有する。各導管対応窪みRは、天然導管に対応し
て浅部から深部に向かってなだらかな湾曲面で大略構成
され、かつ、その最大深さ寸法dは100ミクロン以下
である。賦形型は、その賦形面が化粧シートの表面の模
様に対応している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック製の木目
化粧シート、及びその化粧シートを製造する際に使用す
る賦形型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天然木板の木目模様を模した模様
を有するプラスチック化粧シートの場合、木目を形成す
る導管の模様、すなわち凹状の無数の線模様が一般に形
成される。したがって、このような化粧シートを形成す
るための賦形型には導管に対応した無数の凹状線模様が
形成されることになる。従来、このような賦形型を形成
する方法として、図1に示したような天然の木材の木目
(導管1を含む)を写真フィルムに撮影し、この写真フィ
ルムを原版として、基板上に形成した感光性樹脂膜に焼
き付けを行い、その後ケミカルエッチング手法を用いて
導管に対応する部分を凸部として形成する方法が知られ
ている。
【0003】従来の製造方法は、このように、木目模様
に対応して凹凸模様を形成するものであるが、従来方法
によっては、写真階調のごとき階調のある化粧シートを
作るための賦形型は実現不可能であった。この従来法に
より形成される賦形型の導管対応凸状部は断面大略矩形
であって階調は全くない。したがって、この賦形型で転
写・成形されるプラスチック化粧シートの導管対応窪み
の断面も、当然、断面大略矩形で階調がなく、その結
果、化粧シートの見栄えは今一つであった。
【0004】このような写真階調のごとき階調のある化
粧シートを作るための賦形型は、化粧シートに天然の導
管とほぼ同一の凹凸模様を賦形できるものであることが
もっとも良いことは言うまでもない。すなわち、天然木
材の導管は図2,3に示されるように、浅い部分と深い
部分とを有しており、このような形状に対応した凸型を
賦形型に形成する必要があるのである。
【0005】図2,3について説明すれば、図2は天然
木材を示し、その木材表面に模式的に示した三角状の導
管1が無数に表れている。図においてA−B,C−Dは
各線分を含む平面で切断することを示している。この断
面状態を図3に示している。導管は樹体内の水分の通路
の働きをなすものであり、長いパイプ状のものである。
そして、切断された木材の表面には図2に示したような
導管切断端部が表れるのである。図3(I)では切断線A
−Bにおいては導管1が斜め方向に切断されている状態
が明らかである。また、(II)および(III)に示すよ
うに断面C−Dにおいては、導管1の上部あるいは上半
分程度が切断された状態が示されている。このように、
導管そのものは本来パイプ状のものであるため、木材表
面に表われる導管の切断部は周辺浅部1aとその中心側
の深部1bとで形成されているのである。そしてその深
さ変化は徐々に変化しているのである。
【0006】従来の賦形型製造方法において使用される
原版としての写真フィルムにはこのような導管の深さに
対応した階調は到底得られず、導管部全体がフィルムに
陰影部として撮影されるため(ポジフィルムの場合)、そ
のマスクフィルムを使用して製造した賦形型は必然的に
天然木材の導管の形状に正確には対応していなかったの
である。
【0007】上記従来方法に対して、今一つの従来方法
は一般に電鋳版と呼ばれている賦形型を用いて化粧シー
トを成形するものである。この電鋳版は、天然木板自体
をモデルとして使用し、この天然木板の木目面にシリコ
ーン樹脂等を塗布して導管を含む木目模様をシリコーン
樹脂膜にリリーフ状に写し取り、このように写し取られ
た木目模様を原型として製作される。したがって、当然
のこととして、電鋳版の導管対応凸状部の形状は天然導
管の窪みと正確に一致している。また、この電鋳版で成
形した化粧シートも、同様に、天然導管の窪みと正確に
一致している。
【0008】したがって、電鋳版あるいはこれにより製
作された化粧シートは最良のものと考えるのが普通であ
るが、実際には種々の問題がある。すなわち、第1に、
電鋳板の製作はエンドレス加工等に高度の熟練を要し、
大量生産には向かない。第2に、天然木板をモデルとし
ているため、化粧シートに形成される導管対応窪みに
は、その深さが非常に大きいものが多数あり(実際、1
50〜200ミクロン程度の深さのものが多数みられ
る)、そのため、化粧シート自体の厚み寸法が大きくな
りすぎて(250〜300ミクロン程度になる)、扱い
易さや加工性等の物性及び製造コストの点で問題があ
る。また、化粧シートを薄くする場合には、導管対応窪
みの裏側がシート裏面より大きく突出するという不具合
がある(賦形型によりプレス成形する際に生じる)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決しようとする技術的課題は、天然木板の木目模様に
限りなく近似していると同時に、物性や製造コストの点
で有利なプラスチック製木目化粧シートを提供すること
である。
【0010】また、今一つの技術的課題は、上記プラス
チック製木目化粧シートを製造するために使用する賦形
型を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記技術的
課題を解決するために、本発明によれば以下の構成のプ
ラスチック製木目化粧シートが提供される。
【0012】すなわち、このプラスチック製木目化粧シ
ートは、厚み寸法が120〜200ミクロンで、表裏両
面が略平坦に、つまり、天然導管対応窪みの裏面でさえ
略平坦に、構成される。そして、その表面側には、天然
木板の多数の天然導管に対応した多数の導管対応窪みを
有する。各導管対応窪みは、天然導管に対応して浅部か
ら深部に向かってなだらかな湾曲面で大略構成され、か
つ、その最大深さ寸法は100ミクロン以下であること
を特徴としている。
【0013】上記構成のプラスチック製木目シートによ
れば、厚み寸法を120〜200ミクロンに、つまり十
分薄くかつ薄すぎない寸法に限定しているので、建築用
あるいは家具用として加工性や取扱い性等の物性がよ
い。
【0014】また、導管対応窪みの最大深さ寸法を10
0ミクロン程度に抑えているので、このシートを成形す
るための賦形型で成形した場合、導管対応窪みの裏面側
が突出するという不具合も解消する。
【0015】さらに、各導管対応窪みはなだらかな湾曲
面で構成して階調をもたせているので、その形状は天然
導管に限りなく近似しており、そのため見栄えの優れた
木目化粧シートとなる。
【0016】上記プラスチック製木目化粧シートを製作
するための賦形型は、化粧シートの表面と対応する賦形
面を有している。すなわち、天然木板の多数の天然導管
に対応した多数の導管対応凸状部を賦形面に有し、各導
管対応凸状部は、天然導管に対応して基部から先端部に
向かってなだらかな湾曲面で大略構成され、かつ、その
最大突出寸法は100ミクロン以下であることを特徴と
している。
【0017】
【実施例】以下に、図4〜13に従って、本発明の実施
例に係るプラスチック製木目化粧シート、それを製造す
るために使用される賦形型、並びに該賦形型の製造方法
及びその方法に使用するマスクフィルムについて詳細に
説明する。
【0018】図11〜13は製作されるべきプラスチッ
ク製木目化粧シートSを示している。このプラスチック
製木目化粧シートSは、厚み寸法tが120〜200ミ
クロン、通常は約160ミクロンで、表裏両面が略平坦
に、つまり、天然導管対応窪みの裏面でさえ略平坦に、
構成される。そして、その表面側には、天然木板の多数
の天然導管に対応した多数の導管対応窪みRを有する。
各導管対応窪みRは、天然導管に対応して浅部から深部
に向かってなだらかな湾曲面で大略構成され、かつ、そ
の最大深さ寸法dは100ミクロン以下である。化粧シ
ートSの材料としては、ビニル系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等があげられるが、特にポリ塩
化ビニルが好適である。
【0019】一方、 上記プラスチック製木目化粧シー
トSを製作するための賦形型Fを図10に示している。
この賦形型は、化粧シートSの表面と対応する賦形面を
有している。すなわち、天然木板の多数の天然導管に対
応した多数の導管対応凸状部4eを賦形面に有し、各導
管対応凸状部4eは、天然導管に対応して基部から先端
部に向かってなだらかな湾曲面で大略構成され、かつ、
その最大突出寸法は100ミクロン以下としている。な
お、図10は模式的に示していて、図12〜13とは図
面とは正確には対応していない。
【0020】次に、図4〜10に基づいて化粧シート用
賦形型Fの製造方法の一例を詳細に説明する。この製造
方法においてはマスクフィルム2が使用される。図4に
従ってこのマスクフィルム2についてまず説明する。
【0021】このマスクフィルム2は、天然導管1の深
度の浅い部分から深い部分に対応して濃度が濃から淡に
変化する導管陰影部2aを有し、かつ導管陰影部2a以外
の地部2cがほぼ透明に形成されている。図4におい
て、符号2bの部分は導管陰影部2aの濃淡分布を示して
いる。すなわち、天然導管1の周辺浅部1aに対応する
部分(1a)の濃度は濃く、一方天然導管1の深部1bに対
応する中央部分(1b)は薄くなっている。
【0022】このマスクフィルムは、写真技術を利用し
て形成することも出来ようが、もっとも原始的方法とし
ては、導管の深部1bから周辺浅部1aに向かって濃度を
次第に濃くした手書き原稿をポジフィルムに撮影するこ
とにより作ることができる。
【0023】本発明方法においては、まず始めに上記マ
スクフィルム2を用いた露光工程が行なわれる。この露
光工程を図5に示している。図5に示されるように、マ
スクフィルム2を通して光硬化層3aに光Lを露光し
て、地部2cに対応する部分を十分光硬化させて周囲硬
化部3eを形成すると共に、導管陰影部2aに対応する部
分をその濃度に対応したプロフィールの深さで光硬化さ
せて周囲硬化部3eに囲まれた凸状硬化部3cを形成す
る。光硬化した部分を斜線で示している。図示の実施例
においては、カーボンティッシュ3が使用されている。
このカーボンティッシュ3自体は公知のものであって、
光硬化層3aとベース紙3bより形成されている。図5に
光Lの光線を矢印で示している。これより明らかなよう
に、マスクフィルム2の地部2cはほぼ透明であるから
光Lは光硬化層3aに対して十分深く浸透する一方、マ
スクフィルム2の導管陰影部2aの部分については、そ
の濃淡に応じた量だけ光Lが達する。すなわち導管陰影
部2aの周囲部分は濃い陰影となっているため光Lの透
過深さが小さく、一方導管陰影部2aの中心部分は濃度
が薄くなっているので周辺部分より深く光が達してい
る。したがって、凸状硬化部3cは天然導管1に対応す
る断面形状を呈している。なお、図において3dは光L
が達していない部分すなわち未硬化部を示している。
【0024】次いで、露光済のカーボンティッシュの光
硬化層3aを基板4、例えば銅板に貼りつけ、温湯にて
現像することにより未硬化部3dを除去しベース紙3b
を剥すことにより、基板4の表面にエッチング用の光硬
化膜を形成する。この状態を図6に示している。
【0025】図7は上記した第1エッチング工程を示し
ている。この工程では光硬化層3aの上から腐食液Qを
浸透させる。腐食液の浸透部分を点模様で示している。
そしてこれにより、基板4に、光硬化層3aの厚み形状
に対応したプロフィールの深さに、腐食液Qを浸透させ
て、金属基板4の上層を腐食すると共にその腐食部分を
除去する。すなわち、腐食液Qは光硬化層3aの中を上
から下に浸透していくわけであるが、その厚みの厚い部
分は浸透に時間がかかる一方その厚みが薄い部分はその
浸透時間が速いことになる。したがって、予め定められ
た時間が経過したとき、例えば図示のように腐食液Qが
周囲硬化部3eの底部付近に達したとき、このエッチン
グ工程を停止して腐食部分を洗浄すると、光硬化層3a
の形状とほぼ同一の形状が金属基板4に転写されること
になる。すなわち光硬化層3aの周囲硬化部3eに対応し
て金属基板4には周囲凸部4dが形成される。一方、光
硬化層3aの凸状硬化部3cと同形状の凸版部4cが形成
されることになる。このように形成された基板を図8に
示している。
【0026】上記第1エッチング工程において形成され
た金属基板4は、次いで第2エッチング工程が行なわれ
る。この第2エッチング工程を図9に示している。この
工程においては、第2エッチングを開始する前に、周囲
凸部4dに囲まれかつ、凸版部4cの上部に位置する空間
4g内に、腐食液Qが浸透しない非浸透性詰物5、例え
ばオフセットインキ、が充填される。このように詰物5
を充填した後に第2エッチングが開始される。そして、
この工程においては、金属基板4にその上方より腐食液
Qを浸透させて周囲凸部4dを腐食・除去して凸版部4c
より十分低い平坦部4hを形成する。このようにして形
成された化粧シート用賦形型を図10に示している。上
記した凸版部4cがいわゆる導管対応凸状部4eとして形
成されている。この導管対応凸状部4eの突出量hは、
第2エッチング時間を調製することにより任意な値とす
ることができる。つまり、前記したように、この突出量
hを最大100ミクロンとなるように容易に調製できる
のである。
【0027】このようにして形成された導管対応凸状部
4eは図3に図解した天然の導管の凹形状にきわめて近
似しており、従ってこの賦形型によりプレス工程で化粧
シート素材にエンボス加工すれば図11〜13に示すよ
うな、天然導管に酷似した導管を形成することが出来る
のである。
【0028】以下に、本発明の好ましい具体例を示す。
【0029】(1)マスクフィルム2 マスクフィルム2の導管陰影部2aの濃度差すなわち階
調は、ハイライト部(明るい部分)で濃度(写真濃度の
透過濃度)0.6〜0.7、シャドウ部(暗い部分)で濃
度1.8〜2.0になるように設定する。この濃度差は、
より階調を出すためには上記値よりも大きくするのがよ
いが、導管陰影部のように狭い面積の部分で濃度差をさ
らに大きくすることは現実には困難である。
【0030】(2)露光工程 光源:水銀灯(4KW) 光源とカーボンティッシュとの間の距離:3〜4m 露光時間:4〜5分 ※一般のグラビア印刷版と異なり網目スクリーンは使用
しない。
【0031】(3)第1エッチング工程 腐食液は、一般のグラビア印刷版のエッチングに使用す
るものよりも濃度の高い39ボーメの塩化第2鉄溶液を
使用する。腐食液は、濃度が高い方がカーボンティッシ
ュ3への浸透性が弱く、腐食時間が長いという欠点はあ
るにしても、カーボンティッシュ3のプロフィールによ
り正確に対応した浸透深さが得られる。濃度の低い腐食
液を使用した場合には、得られるべき凸版部4cの頂部
が平坦となる欠点がある。
【0032】第1エッチングの終点は、多くの凸状硬化
部3cの中で最も高い部分の下方における金属基板4に
浸透する浸透深さが10〜15ミクロン程度になったと
きとする。この浸透深さは図9における空間4gの最も
浅いところに対応している。浸透深さがこれ以下である
と、詰物5を空間4gに安定して保持し難く、つまり詰
物が空間4gを完全に埋めつくせない。一方、浸透深さ
がこれ以上であると、エッチング時間が長くなりすぎ、
その結果凸版部4cの頂部が平坦になる傾向がある。
【0033】前記濃度差を有するマスクフィルムを露光
工程で使用した場合は、図7において凸版部4cの頂部
上の浅い部分の浸透深さが10〜15ミクロンとすれ
ば、凸版部4cの両側の深い部分の浸透深さは40〜5
0ミクロンとなる。
【0034】(4)詰物 オフセットインキ(溶剤で希釈したもの)ないしは常温
硬化性の樹脂を使用する。常温硬化性の樹脂を使用する
のは腐食液の浸透を阻止するレジスト効果を高めるため
である。
【0035】詰物を行う方法は、常温硬化性の樹脂の溶
液を図9の金属基板4の上面全面に塗布し余分の樹脂を
スクイージーでかき取り、空間4gにのみ完全に樹脂を
詰める方法を採用する。その後24時間室温で放置して
樹脂を硬化させる。樹脂が完全に硬化した後に周囲凸部
4dのフラット面に付着している樹脂を砥石で研磨して
除去して、空間4g以外の部分に樹脂の付着がないよう
にする。
【0036】(5)第2エッチング工程 腐食液は第1エッチングと同様に39ボーメの濃い液を
使用してエッチングを行い、第1エッチングでエッチン
グされなかった空間4g以外の部分を除去する。第1エ
ッチングより遥かに広い面積をエッチングする必要があ
るため10分ぐらいの時間が必要である。
【0037】第1エッチングで形成された空間4g以外
の部分を完全に除去した後さらにエッチングを続行し
て、一番高い凸版部4cの頂部の高さが70〜80ミク
ロンになった時点でエッチングを停止する。
【0038】凸版部4cの高さが100ミクロン程度あ
る方が賦形型としては好ましいのであるが、凸版部4c
の高さを高くするために長時間エッチングすると、第1
エッチングで形成された空間4gの一番浅い部分は詰物
によるレジスト膜の厚さが薄いのでエッチング液が浸透
するという事態が生じるため、山の頂部が平坦になり諧
調が乏しくなってしまうという問題がある。
【0039】(6)詰物の除去 凸版部4cの頂部に残っている硬化性樹脂からなる詰物
を有機溶剤を使用してブラシにて拭き取り完全に除去す
る。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】 導管模様を有する天然木材の表面を示す平面
図である。
【図2】 図1の天然木材の導管を模式的に示す図であ
る。
【図3】 図1,2の天然導管の断面を示す説明図であ
る。
【図4】 本発明にかかる賦形型を製造するために使用
するマスクフィルムの側面図である。
【図5】 露光工程を示す断面図である。
【図6】 光硬化層と金属基板とを積層した状態を示す
断面図である。
【図7】 第1エッチング工程を示す図である。
【図8】 上記第1エッチング工程及びその後の洗浄工
程の結果作られた基板を示す断面図である。
【図9】 第2エッチング工程を示す図である。
【図10】 賦形型を示す断面図である。
【図11】 本発明に係るプラスチック製木目化粧シー
トの部分斜視図である。
【図12】 図11のA−B線断面図である。
【図13】 図11のC−D線断面図である。
【符号の説明】
1 導管 1a 周辺浅部 1b 深部 2 マスクフィルム 2a 導管陰影部 2b 濃淡分布 2c 地部 3 カーボンティッ
シュ 3a 光硬化層 3b ベース紙 3c 凸状硬化部 3d 未硬化部 3e 周囲硬化部 4 金属基板 4c 凸版部 4d 周囲凸部 4e 導管対応凸状部 4f 下部 4g 空間 4h 平坦部 4i 頂部 4j 頂部角部 5 詰物 6 第2マスクフィ
ルム 6a 導管周囲輪郭陰影部 6b 濃淡分布 6c 内側部 6d 地部 L 光 Q 腐食液 R 導管対応窪み S プラスチック製
木目化粧シート F 賦形型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み寸法(t)が120〜200ミクロン
    で、表裏両面が略平坦であるプラスチック製木目化粧シ
    ートにして、 天然木板の多数の天然導管に対応した多数の導管対応窪
    み(R)を表面側に有し、各導管対応窪み(R)は、天然導
    管に対応して浅部から深部に向かってなだらかな湾曲面
    で大略構成され、かつ、その最大深さ寸法(d)は100
    ミクロン以下であることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 天然木板の多数の天然導管に対応した多
    数の導管対応凸状部(4e)を賦形面に有し、各導管対応
    凸状部(4e)は、天然導管に対応して基部から先端部に
    向かってなだらかな湾曲面で大略構成され、かつ、その
    最大突出寸法(h)は100ミクロン以下であることを特
    徴とする化粧シート製造用賦形型。
JP23480393A 1993-09-21 1993-09-21 プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型 Pending JPH0789032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23480393A JPH0789032A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23480393A JPH0789032A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0789032A true JPH0789032A (ja) 1995-04-04

Family

ID=16976637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23480393A Pending JPH0789032A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0789032A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069507A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及び化粧板
JP2016203639A (ja) * 2016-07-15 2016-12-08 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069507A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及び化粧板
JP2016203639A (ja) * 2016-07-15 2016-12-08 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01171436A (ja) 多色チョコレート製品の製造方法
US4405709A (en) Process for fabricating gravure printing plate blank
JP3654936B2 (ja) エンボス版及びその製造方法
JPH0789032A (ja) プラスチック製木目化粧シート及び化粧シート製造用賦形型
JP3274912B2 (ja) 化粧板用賦形型の製造方法
JP3165755B2 (ja) 化粧板用賦形型の製造方法およびその方法に使用するマスクフィルム
JP3429404B2 (ja) エンボス版の製造方法及びエンボス版並びにそれを用いて賦型した化粧シート及び化粧板
JPH07100840A (ja) 化粧板用賦形型の製造方法
US20210008912A1 (en) Two-sided stamp
US6071655A (en) Glazed photo-relief image
JPH04308799A (ja) 木目調化粧シート及び木目調化粧材
JP3188313B2 (ja) 木目エンボス版の製造方法
JP3274887B2 (ja) 化粧板用賦形型の製造に使用するマスクフィルムの製造方法
JP3219331B2 (ja) 化粧板用賦形型の製造に使用するマスクフィルムの製造方法
JPH081770A (ja) エンボス版及びその製造方法
JPH07287384A (ja) エンボス版形成用マスクフイルムの製造方法
JP3359062B2 (ja) 化粧板用賦形型の製造方法
JP3205567B2 (ja) 凹凸模様を有する化粧材
JPH039358A (ja) グラビア印刷用版およびその製造法
JPH07195378A (ja) 化粧板用賦形型の製造方法およびその方法に使用するマスクフィルム
JP3991370B2 (ja) エンボス版の製造方法
JP3487894B2 (ja) 木目導管溝エンボス版の作成方法
JPH07186155A (ja) 化粧板用賦形型の製造方法
JPH04296600A (ja) エンボス版の製造方法、エンボス版及び該エンボス版を用いて製造した化粧シート
JPH01171807A (ja) 塑性物表面への画像形成方法