JPH0788867B2 - 粘性流体封入ダンパーの製造方法 - Google Patents

粘性流体封入ダンパーの製造方法

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JPH0788867B2
JPH0788867B2 JP2142338A JP14233890A JPH0788867B2 JP H0788867 B2 JPH0788867 B2 JP H0788867B2 JP 2142338 A JP2142338 A JP 2142338A JP 14233890 A JP14233890 A JP 14233890A JP H0788867 B2 JPH0788867 B2 JP H0788867B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内部に高粘性流体を封入して成る粘性流体
封入ダンパーの製造方法に関する。
(従来の技術) 例えば車両等に搭載されるCDプレーヤー等においては、
車体の振動がそのままCDプレーヤーに伝達されると音飛
び等を生じることから、これを防止すべく、粘性流体封
入ダンパーを介してCDプレーヤーを防振支持することが
行われている。
ここで粘性流体封入ダンパーは密閉容器体を成していて
内部に高粘性流体が封入され、この高粘性流体の粘性流
動に基づいて振動吸収するようになっている。
ところでこの粘性流体封入ダンパーは、密閉容器体の内
部に高粘性流体を封入する必要のあることから、従来容
器体を容器本体と蓋体とに分け、その容器本体に高粘性
流体を充填した後に、容器本体の開口を閉鎖するように
蓋体を配し、両者を固着して一体化するようにしてい
た。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこのようにして容器本体と蓋体とを固着し
て一体化する際、それらの相対的な位置合せが面倒であ
り、また位置を合せたとしても固着作業中にずれを生ず
ることがあり、このことが粘性流体封入ダンパーの組付
作業を複雑化する要因となっていた。
(課題を解決するための手段) 本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
である。
而して本願の第一の解決手段は、容器本体とその開口を
閉鎖する蓋体とから成り、内部に高粘性流体が封入され
て該粘性流体の粘性流動に基づいて支持部材と被支持部
材との間で振動吸収する粘性流体封入ダンパーの製造方
法であって、前記容器本体の開口周辺部に嵌合凹部又は
嵌合凸部を形成してそこに蓋体側の嵌合凸部又は嵌合凹
部を予め定めた一定の微少間隙を介して嵌合し、その状
態でそれら容器本体と蓋体とを固着して一体化すること
を特徴とする。
本願の別の解決手段は、容器本体とその開口を閉鎖する
蓋体とから成り、内部に高粘性流体が封入されて該粘性
流体の粘性流動に基づいて支持部材と被支持部材との間
で振動吸収する粘性流体封入ダンパーの製造方法であっ
て、前記容器本体の開口周辺部に嵌合凹部を形成し、該
嵌合凹部に前記蓋体を嵌合してそれら容器本体及び蓋体
を固着して一体化し、且つ該嵌合凹部の深さは該蓋体の
厚みに対応した深さと成して、該蓋体を固着した状態に
おいて該容器本体の端面と該蓋体の外面とが面一となる
ようにしたことを特徴とする。
(作用及び発明の効果) このように本発明は、容器本体と蓋体とを嵌合させた状
態で固着するようにしたものである。
かかる本発明によれば、容器本体と蓋体とを嵌合するだ
けでそれらを自動的に位置合せすることができ、しかも
固着作業中それらの相対位置がずれるのが防止される。
これによりダンパーの組付一体化作業が容易となる。
本発明においては、容器本体及び蓋体の少なくとも互い
の固着部を硬質樹脂材にて形成し、それらを樹脂同士の
溶着により互いに固着するようにすることができる。
従来、容器本体と蓋体との固着は、接着剤の接着反応に
よるのが一般的であり、この場合接着剤が必要であると
ともに接着剤の塗布作業を行わなければならず、加えて
長い時間をかけて接着反応をさせなければならない他、
高粘性流体の付着により接着剥離を起す恐れがある等問
題があった。
しかるに容器本体と蓋体とを樹脂同士の溶着により固着
するようにすれば、接着剤、その塗布作業が不要となる
のみならず、固着のための所要時間も短くなって生産能
率が上がり、また固着部の強度,耐久性等の信頼性も向
上する。
本発明は、前記嵌合凹部と嵌合凸部とを予め定めた一定
の微少間隙を介して嵌合することを特徴とする。
これにより、容器本体と蓋体との嵌合作業が行い易くな
るとともに、樹脂同士の溶着の際、溶けて溶着部よりは
み出した溶融樹脂を、その微少間隙部に吸収することが
でき、かかる溶融樹脂が外部にはみ出してバリと成るの
を防ぐことができる。それ故、仕上げのためのバリ取作
業を行わなくても良くなる。
本願の別の解決手段は、容器本体の嵌合凹部に蓋体を嵌
合して両者を固着一体化するに当って、その嵌合凹部の
深さを前記蓋体の厚みに対応した深さと成し、該蓋体を
固着した状態において、該容器本体の端面と該蓋体の外
面とが面一となすものである。
このようにすると、容器本体の端面及び蓋体の外面を共
にダンパーの取付面として利用することができ、且つそ
の取付面を被取付部材に対して密着させることができる
利点が生ずる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第1図において、10は粘性流体封入ダンパーであって、
容器本体12と蓋体14とから成り、内部に高粘性流体16が
封入され、その高粘性流体16の粘性流動に基づいて、支
持部材と被支持部材との間で振動吸収する。
容器本体12は、その中心部に撹拌軸部18を有し、その撹
拌軸部18が高粘性流体16の内部に突入させられている。
この撹拌軸部18は穴部20を有し、この穴部20内に、支持
部材又は被支持部材からの軸体が嵌入されるようになっ
ている。
この撹拌軸部18は、容器本体12の周壁部と撹拌軸部18と
を連結する薄肉の可撓部22によって、浮動状態に弾性的
に支持されている。
容器本体12の周壁部は、撹拌軸部18及び可撓部22と同一
材料(こけではゴム材。但し軟質樹脂材であっても良
い)で一体に成形された内周壁部24と、硬質樹脂材にて
形成された外周壁部26とから成っている。外周壁部26か
らは厚肉のフランジ28が延び出し、このフランジ28に取
付孔30が設けられている。
硬質樹脂材で形成された外周壁部26及びフランジ28の図
中上面側には、円環状の嵌合凹部32が形成され、ここに
硬質樹脂材で形成された円板状の蓋体14が嵌合された
上、固着されている。
ここで蓋体14の外径と嵌合凹部32の内径とは、微少間隙
dを以てそれらが互いに嵌合するように各寸法が定めら
れている。
尚、ゴム製の内周壁部24には環状の突片34が設けられ、
この突片34が、蓋体14の内面に当接させられている。こ
の突片34は、第2図に示しているように蓋体14の固着前
においては容器の中心部側且つ外方に向って突出してお
り、蓋体14の固定によって、第1図に示す形状となる。
この突片34は、蓋体14の固定によって容器内部に高粘性
流体16を封入するに際し、高粘性流体16が外部に漏出す
るのを防止するシール片として作用するものである。
上記ダンパー10は、次のようにして製造することができ
る。先ず第2図に示しているように撹拌軸部18と可撓部
22及び内周壁部24とをゴム材にて一体に成形し、そのと
き同時に予め成形してある硬質樹脂材製の外周壁部26と
フランジ28とを固着して両者を一体化する。勿論それら
ゴム材で形成された部分と硬質樹脂材で形成された部分
とを、それぞれ別々に予め成形しておいて、その後にお
いて両者を固着するようにしても良い。
このようにして容器本体12を形成したら、次に開口を上
にして内部に高粘性流体16を注入・充填する。しかる後
蓋体14を容器本体12側の嵌合凹部32内に嵌め入れ、その
嵌合状態の下に、容器本体12と蓋体14とを樹脂同士の溶
着(例えば超音波溶着)によって固着する。即ちこの例
では、蓋体14全体が嵌合凸部を形成している。
本例の製造方法によれば、蓋体14を容器本体12に固着す
るに際してこれを容易に位置決めすることができる。ま
た蓋体14と容器本体12とを溶着(例えば超音波溶着)し
たとき、溶けた樹脂が蓋体14と嵌合凹部32との間の微少
間隙内に入り込んでここで吸収され、外部へと漏れ出さ
ない。このため、溶けた樹脂がバリとならず、従って後
においてバリ取りのための仕上げ作業を行う必要もな
い。
尚、溶けて間隙部分に入り込んだ樹脂は、蓋体14の外周
側面をも容器本体12に対して固着する作用をなす。
本例の方法では、第1図に明らかに示しているように、
嵌合凹部32の深さを蓋体14の厚みに合せており、従って
蓋体14を容器本体12に固着して一体化したとき、容器本
体12の端面と蓋体14の外面とが面一となる。従って取付
孔30においてダンパー10を被取付部材に取り付ける際、
その取付面(図中の上面)全体を被取付部材に対して十
分に密着させることができる。
上例では、容器本体12の側に嵌合凹部を形成し、その嵌
合凹部内に蓋体を嵌め入れるようにしているが、第3図
に示しているように蓋体36の側に嵌合凹部38を形成し、
この嵌合凹部38内に容器本体12の図中上端部を嵌め入れ
るようにしても良い。この場合容器本体12の周壁上端部
が嵌合凸部となる。
また第4図に示しているように、蓋体40における撹拌軸
部18と対向する部分をゴム製の第一部材により形成し、
容器本体12との固着部を硬質樹脂製の第二部材にて形成
し、両者を一体化するようにしても良い。ここで第一部
材の撹拌軸部18と直接対向する部分は、容器内方に膨出
する断面円弧形状とされており、その形状的な弾性変形
能と材料的な柔らかさとによって、撹拌軸部18が軸方向
に大きく変位して蓋体40に当接したとき、これが柔らか
く接触することができる。
本発明においては、第5図に示しているように第一の実
施例において、蓋体14の、撹拌軸部18と対向する部分を
含む本体部44をゴム材(或いは他の軟質材料)で形成す
る一方、容器本体12への固着部46を硬質樹脂材で形成し
てそれらの一体化するようにしても良い。この場合にお
いても、撹拌軸部18が蓋体14に当接したとき、これを柔
らかく接触させることができ、それらの当接による衝撃
によって音飛び(CDプレーヤーの防振支持に用いた場
合)が生ずるのを抑制することができる。
第6図は本発明の更に別の実施例を示したもので、この
例では、容器本体12の嵌合凹部32の内周壁部をテーパ面
50として形成し、また蓋体48の内面側に凹所52を形成し
ている。
更に第7図は、蓋体54の側にもテーパ面56を形成した例
であり、また第8図は容器本体12の側に環状溝58を形成
してここにホットメルト樹脂を流し込み、容器本体12と
蓋体60とを固着する際、樹脂同士の溶着とホットメルト
樹脂の接着作用の両方とによって、それらを固着するよ
うにしたものである。このようにホットメルト樹脂を介
在させて溶着しても差支えない。
尚上記第3図〜第8図の何れのダンパーにおいても、嵌
合凹部と嵌合凸部との間に微少な隙間が生ずるようにさ
れている。
以上本発明の幾つかの実施例を詳述したが、本発明は上
記ゴムで形成した部分を軟質樹脂材、その他の軟質材料
で形成することも可能であるなど、その主旨を逸脱しな
い範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加
えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例方法にて得られるダンパーの
断面図であり、第2図はその実施例の説明図、第3図は
本発明の別の実施例の説明図、第4図,第5図,第6
図,第7図及び第8図はそれぞれ更に本発明の別の実施
例の各説明図である。 10:粘性流体封入ダンパー 12:容器本体 14,36,40,48,54,60:蓋体 16:粘性流体 32,38:嵌合凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体とその開口を閉鎖する蓋体とから
    成り、内部に高粘性流体が封入されて該粘性流体の粘性
    流動に基づいて支持部材と被支持部材との間で振動吸収
    する粘性流体封入ダンパーの製造方法であって、 前記容器本体の開口周辺部に嵌合凹部又は嵌合凸部を形
    成してそこに蓋体側の嵌合凸部又は嵌合凹部を予め定め
    た一定の微少間隙を介して嵌合し、その状態でそれら容
    器本体と蓋体とを固着して一体化することを特徴とする
    粘性流体封入ダンパーの製造方法。
  2. 【請求項2】容器本体とその開口を閉鎖する蓋体とから
    成り、内部に高粘性流体が封入されて該粘性流体の粘性
    流動に基づいて支持部材と被支持部材との間で振動吸収
    する粘性流体封入ダンパーの製造方法であって、 前記容器本体の開口周辺部に嵌合凹部を形成し、該嵌合
    凹部に前記蓋体を嵌合してそれら容器本体及び蓋体を固
    着して一体化し、且つ該嵌合凹部の深さは該蓋体の厚み
    に対応した深さとなして、該蓋体を固着した状態におい
    て該容器本体の端面と該蓋体の外面とが面一となるよう
    にしたことを特徴とする粘性流体封入ダンパーの製造方
    法。
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