JPH03223539A - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は内部に粘性流体を封入し、その粘性流体の粘
性流動に基ついて振動減衰作用をなす粘性流体封入ダン
パーに関する。

（従来の技＆） 例えば−ト両等にＣＤプレーヤーを搭載する場合、＋ｌ
ｊ両の振動がそのままＣＤプレーヤーに伝達されると音
飛びを生じることから、これを防止すべく粘性流体刺入
ダンパーを介してこれを防振支持することが行われてい
る。

ところで従来の粘性流体封入ダンパーは、容器本体と、
容器本体に固着されてその開口を閉塞する蓋体と、内部
に封入された高粘性のシリコンオイル等粘性流体を有し
、そしてその粘性流体の内部に突入させた攪拌軸部の攪
拌に基づく粘性流体の流動抵抗に基づいて振動吸収する
ようになっている。

（発明が解決しようとする課題） ところでこの形態の粘性流体Ｍスダンパーにおいては、
容器本体と蓋体との固着面に粘性流体が手１．ｎシて接
着性を阻害したり、或いは容器本体内部の粘性流体が蓋
体の固着時にオーバーフローしてしまう問題があり、そ
の解決が望まれていた。

上記形ｊ島の粘性流体１人ダンパーは１通常、容器本体
の開［］より粘性流体を流入φ充填した上で、容器本体
に蓋体を固着して開口を閉塞することにより組み立てる
が、その際、粘性流体が容器本体における蓋体との合せ
面（固着面）に付着して固着を阻害してしまうのである
。

またその他、粘性流体を容器本体に注入−充填したとぎ
、かかる粘性流体が特に水飴状の極めて流動し難いもの
である場合、容器本体の内容積に合せてｔめ計量して充
填したとしても、一部が容器本体の開口より外側に盛す
ヒがった状態となり易く、このため４体を容器本体に固
着して開口を閉塞する際、開［１より外側に盛り上がっ
た粘性流体が蓋体の抑圧作用で、或いはまた容器本体の
変形に基づく押出作用で容器本体と蓋体との合せ面に流
出してしまう、これにより容器本体と蓋体との固着性が
阻害される外、容器本体内の粘性流体が外部に漏出して
しまうといった不具合を生ずる。

（課題を解決するための手段） 本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
であり、その要旨は、容器本体と、該容器本体に固着さ
れてその開口を閉塞する蓋体と。

それらの間に形成される空間内に封入された粘性流体と
を含み、支持部材と被支持部材との間に介設されて防振
作用をなす粘性流体封入ダンパーにおいて、前記容器本
体の開口周縁部に、前記蓋体の固着前においては該容器
本体の開口周縁部より突出し、該蓋体の固着後において
は該開口内に収まる形Ｉ島の環状突片を設け、該容器本
体に前記粘性流体を充填した後前記蓋体を該容器本体に
固着して開［１を閉塞する際、該環状突片をシール片と
して作用させるように成したことにある。

（作用及び発明の効果） このように本発明の粘性流体封入ダンノく−においては
、容器本体の開口周縁より突き出した環状突片がシール
片として作用し、容器本体と蓋体との合せ面に高粘性流
体が入り込むのを防止する。

即ち高粘性流体を容器本体内に注入・充填する際、環状
突片が堤となって高粘性流体が容器本体における蓋体と
の合せ面に付着するのを防止する。

また蓋体にて容器本体の開口を閉塞する際、開口より外
側に粘性流体が盛り上がっていたとしても、或いはまた
容器本体が変形を生じて内部の粘性流体を押し出すよう
に作用したとしても、蓋体を環状突片の先端に接触させ
た状態でこれを押圧すると、かかる環状突片が蓋体に密
着して蓋体との接触部位をシールし、同部位より粘性流
体が流出するのを防止する。これにより容器本体と蓋体
との合せ面における固着力の低下が回避され１両者が強
固に固着されるようになるとともに、同部分からの粘性
流体の漏れも防止され、装量の外観品質も向上する。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

第２図は車両に搭載されるＣＤプレーヤーとその支持構
造を示したものであって、図中ｌＯは支持フレームであ
り、この支持フレーム１０によりメカデツキ１２がスプ
リング１４と粘性流体刻入ダンパー１６とにより支持さ
れている。メカデツキ１２には、コンパクトディスク１
８を支持して回転するターンテーブル２０と、これを回
転駆動する駆動部２２と、読取部２４を有する光学ピッ
クアップ２６及びこれを移動案内するためのガイド部２
８とが設けられている。

ト記粘性流体封入ダンパー１６は、第１図に示している
ようにゴム勢の容器本体３０と、ゴム袈又は樹脂装の蓋
体３２とを有しており、それらにより形成される空間内
に高粘性流体３４が封入されている。蓋体３２は小径の
フランジ部３６と大径のフランジ部３Ｂとの間に環状溝
４０を有し。

その環状溝４０において上記メカデツキ１２の取付穴に
嵌合・固定されるようになっている。

−力容器本体３０は、Ｌ端面に開口とＨ肉のフランジ部
４２とを有し、その開口を塞ぐようにして上記蓋体３２
がフランジ部４２に接着・固定されている。

容器本体３０は、開口とは反対側の底部に攪拌軸部４３
を有している。この攪拌軸部４３は、容器本体３０に一
体に形成された薄肉底付きの円筒部４４と、その円筒部
４４に嵌入された取付金具４６とで構成されている。取
付金具４６は、その中心部に雌ねじ穴５０を、また下端
にフランジ４８を有し、かかるフランジ４８を上記支持
フレームｌＯの上面に当接させた状態で雌ねじ穴５０に
ボルトがねじ込まれて、支持フレームｌＯに固定される
ようになっている。

容器本体３０の開口周縁部には、弾性を有する薄肉の環
状突片５２が一体に設けられている。この環状突片５２
は、第３図に示しているように蓋体３２を固定する前の
状態では、開口の周縁部より開口の中心側に向って且つ
容器の外方に向って延び出す形状を成している。

本例の粘性流体封入ダンパー１６は、容器本体３０に粘
性流体３４を注入した後、予め接着剤のｐＩｉ布しであ
る容器本体３０と蓋体３２との各合せ面を押圧・接着し
て一体に組み立てるが、その際、即ち粘性流体３４を容
器本体３０に注入する際、容器本体３０の開口周縁部よ
り立ち上がるＳ肉の環状突片５２により、粘性流体３４
が蓋体３２との合せ面に付着するのが防止される。

また蓋体３２を容器本体３０に押圧する際、容器本体３
０の開口より外方に一部盛り上がった状！Ｅの粘性流体
３４が横方向に流動するが、環状突片５２があるために
、流動した粘性流体３４が容器本体３０と蓋体３２との
合せ面（接着面）に流出するのが防、市される。粘性流
体３４が流動して環状突片５２に流体の圧力が作用する
と、環状突片５２が蓋体３２に強く密着させられて、粘
性流体３４の流出を防止するシール片として作用するか
らである（第４図参照）、而して容器本体３０と４体３
２との合せ面への粘性流体３４の付着ないしｉ　ｉｌ＋
が防１トされれば、それらの接着強度が高くなり、また
その合せ面からの流体の漏れも防止されて、粘性流体お
入ダンパー１６の品質信頼性が向トする。

本発明のダンパーは、上側以外にも種々形態で構成する
ことが可能である。第５図はその具体例を示している。

この例のダンパー５３は、容器本体５４が軟質樹脂（又
はゴム）製の第一部材と硬質樹脂製の第二部材とで構成
され、それらが一体に固Ｊされている（樹脂製の第一部
材と第二部材とは２色成形により同時成形することが可
能である）、第一部材には、支持部材又は被支持部材か
ら延び出す軸体を嵌入させるための穴部５６を備えた攪
拌軸部５８と、可ｔＳ部６０と、容器本体の周壁部の一
部（内周壁部６２）とが形成され、また第二部材には１
周壁部の一部（外周壁部６４）と厚肉のフランジ６６と
が形成されている。この硬質樹脂製の第二部材には１図
中上面側に嵌合凹所６８が形成され、そこに同じく硬質
樹脂製の蓋体７０が嵌め込まれた上、固着されるように
なっている。尚容器本体５４と蓋体７０との固着は樹脂
同士の溶着により行うことができる。

−・力軟質樹脂智の第一部材には、開口周縁部から突出
するようにして環状突片７２が設けられ、容器本体内に
高粘性流体３４を充填する際、及び蓋体７０を容器本体
５４に固着する際、この弾性突片７２がシール片として
作用するようになっている。

＝実弟６図のダンパー７４は、ｆ４肉の１［つ弾性を有
する環状突片７６を一体に備えたナイロン樹脂製の嵌込
部材７８を、容器本体３０に形成した嵌合凹所８０内に
嵌め込んで固着したものである。

この例においても、環状突片７６はシール片として作用
し、高粘性流体３４が漏出するのを防止する。

以−ヒの例では、環状突片が何れも容１本体の開［１中
心側に向って突き出しているが、第７図のダンパー８０
のように、硬質樹脂製のリング状の嵌込部材８２を容器
本体３０の嵌合凹所８４に所定の摩擦力で嵌め込んでこ
れを開口周縁部より垂直」１方に突き出させ、容器本体
３０の内部に高粘性流体３４を刻入した後、蓋体３２の
内面をこの嵌込部材８２に接触させてこれを嵌合凹所８
４内に押し込むようにしても良い。

以上本発明の実施例を詳述したが１本発明はその他の形
態で構成することも可能である６例えば本発明は上側以
外の種々異なった形態、タイプの粘性流体対人ダンパー
や、ＣＤプレーヤー以外の被支持部材を支持するための
粘性流体射入ダンパに対して適用することもμ■能であ
るなど、その１旨を逸脱しない範囲において、当業者の
知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である粘性流体封入ダンパー
の断面図であり、第２図はそのダンパーによりＣＤプレ
ーヤーを支持している状態の図。 第３図は第１図及び第２図の粘性流体封入ダンパーの組
付工程を示す図、第４図は同ダンパーにおける環状突片
の作用説明図である。ｔ５５図は本発明の他の実施例で
あるダンパーの組付前の状態の断面図であり、第６図及
び第７図はそれぞれ本発明の更に他の実施例であるダン
パーの組付前の状態の各断面図である。 １６．５３，７４，８０：粘性流体刻入ダンパー３０，
５４：容器本体 ３２　、７０　：蓋体 ３４：粘性流体 ５２．７２，７６：環状突片 ７８．８２：嵌込部材 ６ 第 図 コＵ ８ 第 図 ｇ 第 ３ 図 第 図 第 図 ３ 第 図 凹

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 容器本体と、該容器本体に固着されてその開口を閉塞す
   る蓋体と、それらの間に形成される空間内に封入された
   粘性流体とを含み、支持部材と被支持部材との間に介設
   されて防振作用をなす粘性流体封入ダンパーにおいて、 前記容器本体の開口周縁部に、前記蓋体の固着面におい
   ては該容器本体の開口周縁部より突出し、該蓋体の固着
   後においては該開口内に収まる形態の環状突片を設け、
   該容器本体に前記粘性流体を充填した後前記蓋体を該容
   器本体に固着して開口を閉塞する際、該環状突片をシー
   ル片として作用させるように成したことを特徴とする粘
   性流体封入ダンパー。