JPH0788842A - プリプレグの裁断法 - Google Patents
プリプレグの裁断法Info
- Publication number
- JPH0788842A JPH0788842A JP23525393A JP23525393A JPH0788842A JP H0788842 A JPH0788842 A JP H0788842A JP 23525393 A JP23525393 A JP 23525393A JP 23525393 A JP23525393 A JP 23525393A JP H0788842 A JPH0788842 A JP H0788842A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg
- cutting
- resin
- cut
- heating
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プリプレグを裁断するときに裁断部分から樹脂
粉が落ちるのを防止する。 【構成】長尺のシート状基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥
して得たプリプレグ1を移送し、ロータリーカッター2
で所定寸法に裁断する。このとき、プリプレグ1は、裁
断箇所を10cmの幅で150℃に加熱しておく。加熱に
より樹脂が軟化している間(5秒以内)に裁断を行な
う。
粉が落ちるのを防止する。 【構成】長尺のシート状基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥
して得たプリプレグ1を移送し、ロータリーカッター2
で所定寸法に裁断する。このとき、プリプレグ1は、裁
断箇所を10cmの幅で150℃に加熱しておく。加熱に
より樹脂が軟化している間(5秒以内)に裁断を行な
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状基材に熱硬化
性樹脂を含浸乾燥して得たプリプレグを裁断する方法に
関する。
性樹脂を含浸乾燥して得たプリプレグを裁断する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記プリプレグは、所定枚数を重ねてそ
の表面には銅箔等の金属箔を載置し、これを加熱加圧成
形して金属箔張り積層板を製造するのに用いられてい
る。プリプレグは、樹脂が半硬化状態にあって脆く、裁
断をしたときに裁断部分から樹脂粉が落ち、その後も裁
断端面から樹脂粉が落ちやすい。このような樹脂粉が、
加熱加圧成形の準備工程で、プリプレグに載置した金属
箔表面に落ちると、成形時に金属箔表面に傷(打痕)が
できる。成形した金属箔張り積層板の金属箔を所定の回
路模様にエッチングし、回路幅の狭いプリント配線板に
加工すると、前記傷ができている部分で断線し、不良品
となる心配がある。裁断端面から樹脂粉が落ちるのを防
止するために、裁断端面を加熱して裁断端面の樹脂を軟
化させその後冷却して固めることが行なわれている。
の表面には銅箔等の金属箔を載置し、これを加熱加圧成
形して金属箔張り積層板を製造するのに用いられてい
る。プリプレグは、樹脂が半硬化状態にあって脆く、裁
断をしたときに裁断部分から樹脂粉が落ち、その後も裁
断端面から樹脂粉が落ちやすい。このような樹脂粉が、
加熱加圧成形の準備工程で、プリプレグに載置した金属
箔表面に落ちると、成形時に金属箔表面に傷(打痕)が
できる。成形した金属箔張り積層板の金属箔を所定の回
路模様にエッチングし、回路幅の狭いプリント配線板に
加工すると、前記傷ができている部分で断線し、不良品
となる心配がある。裁断端面から樹脂粉が落ちるのを防
止するために、裁断端面を加熱して裁断端面の樹脂を軟
化させその後冷却して固めることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術で
は、プリプレグを裁断するときに落ちる樹脂粉を少なく
することはできない。落ちた樹脂粉がプリプレグに付着
していると、やはり加熱加圧成形の準備工程で樹脂粉が
紛れ込んで積層板の金属箔に傷ができる原因となる。本
発明が解決しようとする課題は、プリプレグを裁断する
ときに裁断部分から樹脂粉が落ちるのを防止することで
ある。
は、プリプレグを裁断するときに落ちる樹脂粉を少なく
することはできない。落ちた樹脂粉がプリプレグに付着
していると、やはり加熱加圧成形の準備工程で樹脂粉が
紛れ込んで積層板の金属箔に傷ができる原因となる。本
発明が解決しようとする課題は、プリプレグを裁断する
ときに裁断部分から樹脂粉が落ちるのを防止することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る方法は、プリプレグの裁断箇所を加熱
して樹脂を軟化させ、樹脂が軟化状態にある間に裁断を
行なうことを特徴とする。長尺のプリプレグを移送し所
定寸法に裁断するときは、前記加熱をプリプレグを移送
しながら行なうのがよい。
に、本発明に係る方法は、プリプレグの裁断箇所を加熱
して樹脂を軟化させ、樹脂が軟化状態にある間に裁断を
行なうことを特徴とする。長尺のプリプレグを移送し所
定寸法に裁断するときは、前記加熱をプリプレグを移送
しながら行なうのがよい。
【0005】
【作用】本発明に係る製造法では、樹脂が軟化状態にあ
る間に裁断を行なうので、裁断時の衝撃で樹脂粉が落ち
ることがない。そして、裁断端面が冷却されて固まる
と、その後の樹脂粉の落下も抑制される。プリプレグの
裁断箇所を加熱軟化させてから裁断するまでの時間はで
きるだけ短い方がよい(時間が経って加熱箇所が冷却さ
れると再び硬く脆くなってしまう)わけであるが、移送
されてくる長尺のプリプレグを所定寸法に裁断するとき
は、その所定寸法だけ移送されるまでの間、裁断を待た
なければならない。プリプレグを移送しながら、その裁
断箇所の加熱を行なえば、加熱を終えたときには、加熱
されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステーションに近づ
いている。加熱を終えてから裁断を行なうまでの待ち時
間を短くできるので、プリプレグの裁断箇所が冷却され
ずより軟化している状態で裁断作業を行なうことができ
る。
る間に裁断を行なうので、裁断時の衝撃で樹脂粉が落ち
ることがない。そして、裁断端面が冷却されて固まる
と、その後の樹脂粉の落下も抑制される。プリプレグの
裁断箇所を加熱軟化させてから裁断するまでの時間はで
きるだけ短い方がよい(時間が経って加熱箇所が冷却さ
れると再び硬く脆くなってしまう)わけであるが、移送
されてくる長尺のプリプレグを所定寸法に裁断するとき
は、その所定寸法だけ移送されるまでの間、裁断を待た
なければならない。プリプレグを移送しながら、その裁
断箇所の加熱を行なえば、加熱を終えたときには、加熱
されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステーションに近づ
いている。加熱を終えてから裁断を行なうまでの待ち時
間を短くできるので、プリプレグの裁断箇所が冷却され
ずより軟化している状態で裁断作業を行なうことができ
る。
【0006】
【実施例】長尺のシート状基材(ガラス織布)に熱硬化
性樹脂(エポキシ樹脂)を含浸乾燥して得たプリプレグ
1を移送して、ロータリーカッター2で所定寸法に順次
裁断する。このとき、プリプレグ1は、幅方向にわたり
裁断箇所を10cm幅で150℃に加熱しておく。そし
て、加熱により樹脂が軟化している間(加熱終了後5秒
以内)に裁断を行なう。前記加熱は、温度を一定に制御
された熱盤3でプリプレグ1を両面から5秒間挟んで行
なった。この間、加熱ステーションではプリプレグの移
送を止めておくので、その前の位置にアキュームレータ
4を配置する。アキュームレータ4は、複数のロールか
ら構成されており、ロールの間にプリプレグ1を通して
蛇行させるものである。加熱ステーションでプリプレグ
の移送を止めているときは、ロール間隔を徐々に広くし
て蛇行の幅を広くする。加熱が終わると加熱ステーショ
ンで停止していた移送が再開され、ロール間隔を徐々に
狭くして蛇行の幅を狭くする。加熱された裁断箇所でプ
リプレグの裁断が行なわれるよう、プレプレグの移送速
度とロータリーカッター2の作動の同期をとる。上記の
ような方法でプリプレグの裁断を行なったところ、裁断
端面の樹脂の欠け落ち幅は裁断端面から内側へ50μm
の寸法であった。一方、プリプレグの加熱を行なわずに
そのまま裁断したときには、樹脂の欠け落ち幅は1mmの
寸法であった。
性樹脂(エポキシ樹脂)を含浸乾燥して得たプリプレグ
1を移送して、ロータリーカッター2で所定寸法に順次
裁断する。このとき、プリプレグ1は、幅方向にわたり
裁断箇所を10cm幅で150℃に加熱しておく。そし
て、加熱により樹脂が軟化している間(加熱終了後5秒
以内)に裁断を行なう。前記加熱は、温度を一定に制御
された熱盤3でプリプレグ1を両面から5秒間挟んで行
なった。この間、加熱ステーションではプリプレグの移
送を止めておくので、その前の位置にアキュームレータ
4を配置する。アキュームレータ4は、複数のロールか
ら構成されており、ロールの間にプリプレグ1を通して
蛇行させるものである。加熱ステーションでプリプレグ
の移送を止めているときは、ロール間隔を徐々に広くし
て蛇行の幅を広くする。加熱が終わると加熱ステーショ
ンで停止していた移送が再開され、ロール間隔を徐々に
狭くして蛇行の幅を狭くする。加熱された裁断箇所でプ
リプレグの裁断が行なわれるよう、プレプレグの移送速
度とロータリーカッター2の作動の同期をとる。上記の
ような方法でプリプレグの裁断を行なったところ、裁断
端面の樹脂の欠け落ち幅は裁断端面から内側へ50μm
の寸法であった。一方、プリプレグの加熱を行なわずに
そのまま裁断したときには、樹脂の欠け落ち幅は1mmの
寸法であった。
【0007】上記の実施例では、プレプレグを加熱する
とき、加熱ステーションではプリプレグの移送を止めて
いる。しかし、アキュームレータを使用してそれより先
の方ではプリプレグの移送速度を遅くし、プリプレグを
挟んでいる熱盤をプリプレグの移送に合わせて移動させ
るようにしてもよい。このようにすれば、加熱を終えた
ときには加熱されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステー
ションに近づいているので、加熱終了から裁断に至るま
での時間を短くすることができ、裁断箇所が冷却されず
より軟化した状態にある間に裁断作業を行なえるので好
ましい。
とき、加熱ステーションではプリプレグの移送を止めて
いる。しかし、アキュームレータを使用してそれより先
の方ではプリプレグの移送速度を遅くし、プリプレグを
挟んでいる熱盤をプリプレグの移送に合わせて移動させ
るようにしてもよい。このようにすれば、加熱を終えた
ときには加熱されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステー
ションに近づいているので、加熱終了から裁断に至るま
での時間を短くすることができ、裁断箇所が冷却されず
より軟化した状態にある間に裁断作業を行なえるので好
ましい。
【0008】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る方法では、
裁断箇所が加熱により軟化している状態にある間に裁断
を行なうので、裁断端面の欠けが少なく、樹脂粉の落下
を少なくすることができる。長尺のプリプレグを移送し
ながら加熱を行なえば、所定寸法に裁断するときに加熱
されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステーションに近づ
いており、裁断箇所がより軟化した状態にあるうちに裁
断作業を行なえるので、樹脂粉の落下を一層少なくする
ことができる。
裁断箇所が加熱により軟化している状態にある間に裁断
を行なうので、裁断端面の欠けが少なく、樹脂粉の落下
を少なくすることができる。長尺のプリプレグを移送し
ながら加熱を行なえば、所定寸法に裁断するときに加熱
されたプリプレグの裁断箇所が裁断ステーションに近づ
いており、裁断箇所がより軟化した状態にあるうちに裁
断作業を行なえるので、樹脂粉の落下を一層少なくする
ことができる。
【図1】本発明に係る実施例のプリプレグの裁断方法を
示す説明図である。
示す説明図である。
1はプリプレグ 2はロータリーカッター 3は熱盤 4はアキュームレータ
Claims (2)
- 【請求項1】シート状基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥し
て得たプリプレグを裁断するに際して、裁断箇所を加熱
して樹脂を軟化させ、樹脂が軟化状態にある間に裁断を
行なうことを特徴とするプリプレグの裁断法。 - 【請求項2】シート状基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥し
て得た長尺のプリプレグを移送し所定寸法に裁断するに
際して、裁断箇所を移送しながら加熱して樹脂を軟化さ
せ、樹脂が軟化状態にある間に裁断を行なうことを特徴
とするプリプレグの裁断法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23525393A JPH0788842A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | プリプレグの裁断法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23525393A JPH0788842A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | プリプレグの裁断法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788842A true JPH0788842A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16983346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23525393A Pending JPH0788842A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | プリプレグの裁断法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788842A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260159A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Kitagawa Elaborate Mach Co Ltd | 切断装置 |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP23525393A patent/JPH0788842A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260159A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Kitagawa Elaborate Mach Co Ltd | 切断装置 |
TWI507281B (zh) * | 2009-05-11 | 2015-11-11 | Kitagawa Seiki Kabushiki Kaisha | 切斷裝置 |
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