JPH078860Y2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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JPH078860Y2
JPH078860Y2 JP10340589U JP10340589U JPH078860Y2 JP H078860 Y2 JPH078860 Y2 JP H078860Y2 JP 10340589 U JP10340589 U JP 10340589U JP 10340589 U JP10340589 U JP 10340589U JP H078860 Y2 JPH078860 Y2 JP H078860Y2
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JP
Japan
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valve
discharge
chamber
cylinder
discharge valve
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JP10340589U
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JPH0342088U (ja
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定男 祖父江
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ロータリー圧縮機に関する。
(従来の技術) 従来、ロータリー圧縮機として、特開昭62-150096号公
報に記載されたものが知られており、この公報記載のも
のは、第6図に示したごとく、シリンダ(CL)に偏心ロ
ータ(R)が内装されるシリンダ室(CC)を設けて、該
シリンダ室(CC)の径方向外方側に、密閉ケーシング
(C)内に開放される平面視概略U形状をなす吐出弁室
(VC)を形成し、この弁室(VC)と前記シリンダ室(C
C)とを径方向に延びる吐出孔(H)を介して連通させ
ると共に、前記弁室(VC)の内部に、前記吐出孔(H)
を開閉する吐出弁(V)と、該吐出弁(V)の弁押え
(VT)とをそれぞれ組付けて、この吐出弁(V)の開放
により、前記シリンダ室(CC)で圧縮された冷媒を、前
記吐出孔(H)から弁室(VC)を介して前記ケーシング
(C)の内部へと吐出させるようにいる。
前記吐出弁(V)は、前記吐出孔(H)の全体を覆う弁
部(Va)と、該弁部(Va)に曲面部(Vb)を介して連続
する取付部(Vc)とをもった前記弁室(VC)の内壁面に
沿う概略断面U形状に形成し、また、前記弁押え(VT)
は、前記吐出弁(V)より曲率半径を小とした概略断面
U形状に形成して、斯く形成された吐出弁(V)の前記
取付部(Vc)と、前記弁押え(VT)の基端側とを、それ
ぞれ前記シリンダ(CL)の外周側に設けた剥抜部(A)
から挿通されるボルト(BT)を介して固定するようにし
ている。
また、同図では、前記シリンダ(CL)に前記ロータ
(R)に接触するベーン(B)を摺動自由に設けて、こ
のベーン(B)の近くに前記吐出孔(H)を形成してい
る。
(考案が解決しようとする課題) 所で、以上のロータリー圧縮機では、前記弁室(VC)を
概略U形状に形成し、また、前記吐出弁(V)の全体を
前記弁室(VC)と同一のU形状に形成して、該弁室(V
C)の内壁面に前記吐出弁(V)の全体を密接させる構
造としているため、次のような問題が発生したのであ
る。
即ち、前記弁室(VC)や吐出弁(V)は、両者が互いに
密接するように正確に同一寸法に形成することは困難で
あって、製作時の加工誤差などにより両者間にはガタが
発生し易く、このガタが原因で前記吐出弁(V)の弁部
(Va)による吐出孔(H)のシール性能を損なう問題が
あり、例えば前記吐出弁(V)の弁部(Va)と前記吐出
孔(H)の周りとにガタが発生した場合は勿論のこと、
前記取付部(Vc)や曲面部(Vb)の部分にガタが発生し
た場合でも、前記弁部(Va)と吐出孔(H)との間に隙
間が生じて、この弁部(Va)による吐出孔(H)のシー
ル性能を損ない、該吐出孔(H)からの冷媒漏れを招い
て、圧縮性能を低下させたのである。
本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、吐出弁で吐出孔を確実にシールできて、圧縮性
能の低下を防止することができるロータリー圧縮機を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案では、シリンダ
(1)に偏心ロータ(7)を内装するシリンダ室(11)
を設け、該シリンダ室(11)の径方向外方側に吐出弁室
(12)を形成して、この弁室(12)に、吐出孔(13)を
径方向に向けて開口すると共に、該吐出孔(13)を覆う
弁部(51)と、この弁部(51)に曲面部(52)を介して
連続する取付部(53)とをもったU字形の吐出弁(5)
を配設したロータリー圧縮機において、前記吐出弁室
(12)における前記弁部(51)と取付部(53)との対応
部に、平面部(12a)(12b)を形成すると共に、これら
各平面部(12a)(12b)を連絡する側面部(12c)のコ
ーナー部(12d)(12e)に、それぞれ前記曲面部(52)
と接触しない非接触部(12f)(12g)を設けたことを特
徴とするものである。
(作用) 前記弁室(12)における側面部(12c)の各コーナー部
(12d)(12e)に、前記吐出弁(5)の曲面部(52)と
接触しない接触部(12f)(12g))がそれぞれ形成さ
れ、つまり、前記吐出弁(5)と弁室(12)とは全体を
密接させない構造としているため、例え製造時の加工誤
差などがあっても、前記吐出弁(5)の弁部(51)で前
記吐出孔(13)が良好にシールされ、圧縮性能の低下が
防止される。
(実施例) 第4、第5図に示したロータリー圧縮機は、密閉ケーシ
ング(C)の内方上部側にモータ(M)を配設し、下部
側に該モータ(M)から延びる駆動軸(K)で回転駆動
される圧縮要素(CF)を配設している。
前記圧縮要素(CF)は、シリンダ室(11)をもったシリ
ンダ(1)と、このシリンダ(1)の上下部位に配設さ
れるフロント及びリヤヘッド(2)(3)と、該フロン
トヘッド(2)の上部側に被嵌されるマフラー(4)と
を備え、前記シリンダ(1)の内部で前記シリンダ室
(11)の径方向外方側に、前記フロントヘッド(2)に
設けた開口部(21)と、前記マフラー(4)に設けた開
口部(41)とを介して前記ケーシング(1)内に開放さ
れる吐出弁室(12)を形成し、この弁室(12)と前記シ
リンダ室(11)とを、前記シリンダ(1)の上下2箇所
に開設した径方向に延びる吐出孔(13)(13)を介して
連通させると共に、前記弁室(12)の内部に、前記各吐
出孔(13)を開閉する概略断面U形状の吐出弁(5)
と、該吐出弁(5)よりも曲率半径を小とした概略U形
状の弁押え(6)とを、それぞれ固定ボルト(BT)で組
付けている。
また、前記シリンダ室(11)の内部には、前記駆動軸
(K)の偏心軸部(E)が挿嵌される偏心ロータ(7)
を配設して、該ロータ(7)の偏心軸部(E)に追従す
る偏心回転により、前記シリンダ室(11)で吸入冷媒を
圧縮し、この圧縮冷媒を前記吐出弁(5)の開動作で前
記各吐出孔(13)から、前記弁室(12)及び前記各開口
部(21)(41)を経て前記ケーシング(C)内へと吐出
させるようにしている。
更に、前記吐出弁(5)は、第2図及び第3図でも明ら
かにしたごとく、前記シリンダ(1)の各吐出孔(13)
との対向壁部に前記固定ボルト(BT)で組付けられる上
下方向に延びる取付部(53)と、この取付部(53)の上
下部位から一体に延設された2つの曲面部(52)(52)
と、この各曲面部(52)の先端側に前記取付部(53)と
対向状に一体に設けられた2つの弁部(51)(51)と
で、平面視概略U形状に構成するのであって、前記取付
部(53)を固定ボルト(BT)で取付けたとき、前記各弁
部(51)を前記シリンダ(1)における各吐出孔(13)
の周りにそれぞれ当接させるようにしている。
しかして、以上のロータリー圧縮機において、第1図で
詳しく示したごとく、前記弁室(12)の内部で、前記吐
出弁(5)の各弁部(51)と取付部(53)との対応部位
に、それぞれ平面部(12a)(12b)を形成すると共に、
これら各平面部(12a)(12b)を連絡する側面部(12
c)の各コーナー部(12d)(12e)を、前記吐出弁
(5)における各曲面部(52)の曲率半径よりも小径と
なるように形成して、前記各コーナー部(12d)(12e)
に前記各曲面部(52)が接触されない非接触部(12f)
(12g)をそれぞれ形成したものである。
そして、前記弁室(12)に設けた一方側平面部(12a)
に前記吐出弁(5)の弁部(51)を当接させた状態で、
他方側の平面部(12b)に前記吐出弁(5)の取付部(5
3)を当接させて固定ボルト(BT)で組付けるものであ
り、斯くすることにより、前記弁室(12)の各コーナー
部(12d)(12e)に、前記吐出弁(5)の曲面部(52)
と接触しない非接触部(12f)(12g)がそれぞれ形成さ
れるのであり、従って、前記吐出弁(5)の弁部(51)
が前記吐出孔(13)に確実に当接され、該吐出孔(13)
の良好なシールが行われるのであり、また、前記各コー
ナー部(12d)(12e)の存在で、前記曲面部(52)が前
記弁室(12)の内壁面に付着する潤滑油に密着して作動
抵抗を受けることも少なくなって、前記吐出弁(5)の
開閉感度が高められるのである。
また、前記吐出弁(5)の弁部(51)は、第3図で明ら
かなごとく、該弁部(51)と取付部(53)との間隔が前
記弁室(12)における各平面部(12a)(12b)の間隔よ
りも大となるように、予め前記取付部(53)と平行な直
線(イ)に対し外方側に湾曲形成するのであり、斯くす
ることにより、前記吐出弁(5)が前記弁室(12)に取
付けたとき、前記弁部(51)が前記吐出孔(13)に密接
状に弾接され、該吐出孔(13)の良好なシールが行われ
るのである。
尚、第5図の実施例では、前記シリンダ(1)に前記ロ
ータ(7)に常時接触するベーン(8)を摺動自由に設
けると共に、該ベーン(8)における前記弁室(12)と
の反対側に、前記シリンダ室(11)に至る吸入ポート
(14)を形成している。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案にかかるロータリー圧縮機
では、シリンダ(1)に設けた吐出弁室(12)の内部
で、吐出弁(5)の弁部(51)と取付部(53)との対応
部に、それぞれ平面部(12a)(12b)を形成すると共
に、これら各平面部(12a)(12b)を連絡する側面部
(12c)の各コーナー部(12d)(12e)に、前記吐出弁
(5)の曲面部(52)と接触しない非接触部(12f)(1
2g)を形成したから、前記吐出弁(5)の弁部(51)で
前記シリンダ(1)の吐出孔(13)を良好にシールでき
て、冷媒漏れなどによる圧縮性能の低下を確実に防止で
きるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるロータリー圧縮機の要部示す平
面図、第2図は吐出弁の正面図、第3図は同平面図、第
4図は同ロータリー圧縮機の全体構造を示す縦断面図、
第5図は同要部の平面図、第6図は従来例を示す断面図
である。 (1)……シリンダ (11)……シリンダ室 (12)……吐出弁室 (12a)(12b)……平面部 (12c)……側面部 (12d)(12e)……コーナー部 (12f)(12g)……非接触部 (13)……吐出孔 (5)……吐出弁 (51)……弁部 (52)……曲面部 (53)……取付部 (7)……偏心ロータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ(1)に偏心ロータ(7)を内装
    するシリンダ室(11)を設け、該シリンダ室(11)の径
    方向外方側に吐出弁室(12)を形成して、この弁室(1
    2)に、吐出孔(13)を径方向に開口すると共に、該吐
    出孔(13)を覆う弁部(51)と、該弁部(51)と曲面部
    (52)を介して連続する取付部(53)とをもつU字形の
    吐出弁(5)を配設したロータリー圧縮機において、前
    記吐出弁室(12)における前記弁部(51)と取付部(5
    3)との対応部に平面部(12a)(12b)を形成すると共
    に、これら平面部(12a)(12b)を連絡する側面部(12
    c)のコーナー部(12d)(12e)に、前記曲面部(52)
    と接触しない非接触部(12f)(12g)を設けたことを特
    徴とするロータリー圧縮機。
JP10340589U 1989-09-01 1989-09-01 ロータリー圧縮機 Expired - Lifetime JPH078860Y2 (ja)

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JPH0342088U JPH0342088U (ja) 1991-04-22
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