JP3395495B2 - 密閉形圧縮機 - Google Patents

密閉形圧縮機

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JP3395495B2 JP33974095A JP33974095A JP3395495B2 JP 3395495 B2 JP3395495 B2 JP 3395495B2 JP 33974095 A JP33974095 A JP 33974095A JP 33974095 A JP33974095 A JP 33974095A JP 3395495 B2 JP3395495 B2 JP 3395495B2
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弘之 黒岩
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置の圧縮機
などに使用する密閉形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉ケーシング内に、圧縮要素と
圧縮機モータとを内装し、該圧縮機モータの下方に、ケ
ーシングに接続した吸入管から吸入される冷媒を、圧縮
機モータのエアギャップに導く下部空間を形成して吸入
冷媒で圧縮機モータを冷却する一方、前記下部空間をケ
ーシング底部油溜と区画する区画部材を設けて吸入ガス
の底部油溜への接触を防止すると共に、この区画部材に
吸入管から流入する戻り液も溜めるようにして油の液冷
媒による希釈も防止するようにしたものが、例えば特開
昭62−135692号公報に開示されている。
【0003】つまり、従来の圧縮機モータ下部空間とケ
ーシング底部油溜とを区画する区画部材を有する密閉形
圧縮機は、図4に示すように、密閉ケーシングAの内方
上部に、圧縮要素Bを、下部に圧縮機モータCを配設す
ると共に、該圧縮機モータCの下方に、圧縮機モータC
の駆動軸Dを支持する軸受部Eを有する区画部材Fを配
設し、該区画部材Fにより、前記圧縮機モータCの下方
を、前記ケーシングAに接続した吸入管Gから吸入され
る冷媒を、前記圧縮機モータCの下部へと案内し、該圧
縮機モータCのロータC1とステータC2の間に形成す
るエアギャップHを通過させて圧縮要素Bに導入させる
下部空間Jと、ケーシング底部油溜Kとに区画して、前
記下部空間Jに導入される吸入ガスの前記底部油溜Kへ
の接触及び前記ロータC1の回転に伴う吸入ガスの撹拌
による油面の掻き乱しを防止すると共に、この区画部材
FをケーシングA内面に横断状に配設することにより、
前記吸入管Gから流入する戻り液も溜められるようにし
て底部油溜の液冷媒による希釈も防止するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記圧縮機
モータCにおける前記エアギャップHを例えばゲージ
(薄板)を用いて測定する場合、通常は圧縮機モータC
下方から前記ゲージを挿入して測定するのであるが、前
記したようにケーシングA内に区画部材Fを配設する
と、エアギャップHの測定の前に、前記ケーシングA内
に、圧縮要素B、圧縮機モータC及び区画部材Fを組み
付けておくため、エアギャップHの測定の際、前記区画
部材Fにより圧縮機モータの下方が覆われてしまうの
で、この区画部材Fが邪魔になって測定できない問題が
あった。
【0005】また、区画部材Fを配設したままでもエア
ギャップHの測定を可能にするため、前記区画部材Fに
ゲージを挿入するためのゲージ挿入穴を形成することが
考えられるが、ゲージ挿入穴は、ゲージが挿入可能な大
きな穴とし、かつ、複数箇所を一度に測定することから
複数設けなければならず、このように大きな穴を複数形
成することとなると、前記ゲージ挿入穴から吸入ガスが
底部油溜Kに流入して油にガスが混入するし、また、前
記区画部材Fの液溜体としての機能も果たせず、該ゲー
ジ挿入穴から戻り液が底部油溜Kに流入し該底部油溜の
油が希釈されて、潤滑性能が低下するのである。
【0006】本発明は以上の問題を解決するために発明
したもので、その目的は、吸入ガスの底部油溜の油への
接触の防止ができながら、圧縮機モータのエアギャップ
も簡単に測定することができ、さらに戻り液による油の
希釈も防止できる密閉形圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
密閉ケーシング1の内部に、圧縮機モータ4の下部空間
14を底部油溜13に対し区画することで吸入ガスの底
部油溜13への接触による油面の掻き乱しを防止するた
めの区画部材6を備え、この区画部材6に、圧縮機モー
タ4のエアギャップ45に対向するゲージ挿入穴63
と、このゲージ挿入穴63の開口面積を減少する栓体6
4を設け、その栓体64に油戻し孔68を形成したもの
である。
【0008】ここで、ゲージ挿入穴63の開口面積を減
少するとは、完全にゲージ挿入穴63を閉鎖してしまう
ことも意味する。
【0009】前記栓体64を設けるにあたっては、前記
ゲージ挿入穴63に前記栓体64嵌合させることによっ
て達成できるし、嵌合しないものものにあっては、例え
ばリード弁をゲージ挿入穴63との対向位置に予め取付
けておいて、エアギャップ測定時、リード弁を開放でき
るようにすることによって達成できる。
【0010】請求項1記載の発明では、以上の構成によ
り、エアギャップ45の測定時には、前記ゲージ挿入穴
63からゲージを挿入して容易に測定できながら、測定
後は、前記ゲージ挿入穴63の開口面積を栓体64で減
少させて、吸入ガスの底部油溜13への流入を抑制して
底部油溜13の油面掻き乱しを防止できるのである。
た、前記栓体64を利用して油戻し孔68を形成できる
ので、区画部材6に別途孔加工をする必要が無くなる
し、区画部材6に油戻し孔を形成する場合には、圧縮機
の能力に応じて油戻し量、つまり、孔の大きさを設定し
なければならず、孔加工の作業が煩雑となるが、前記栓
体64に前記油戻し孔68を形成する場合には、孔の大
きさの異なる栓体64を複数種類形成しておくことによ
り、区画部材6の共通化が図れるのである。 なお、前記
ゲージ挿入穴63を複数設ける場合には、全ての前記栓
体64に油戻し孔68を形成する場合と、一部の栓体6
4に形成する場合とがある。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ゲージ挿入穴63をエアギャップ45
の円周上に沿って複数個設けたのである。
【0012】ここで、各ゲージ挿入穴63は、栓体64
により全て完全に封鎖する必要はなく、吸入ガスの底部
油溜13への流入が抑制できる程度の開口部を有する栓
体64を用いるようにしてもよいし、一部のゲージ挿入
穴63を完全に封鎖し、残りを吸入ガスの底部油溜13
への流入が抑制できる程度に開口させるようにしてもよ
い。
【0013】請求項2記載の発明では、以上の構成によ
り、複数のゲージ挿入穴63から一度にゲージを挿入す
ることができるので、エアギャップ45の測定をより良
好、かつ、確実に行えるのである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記栓体64をスペーサー67を介在させ
てゲージ挿入穴63に嵌合したのである。
【0021】請求項記載の発明では、以上の構成によ
り、区画部材6の厚みを変更することなく、前記スペー
サー67の厚みを変更するだけで、油戻し孔68の通路
長さを容易に調整することができながら、油戻し孔68
に適度な抵抗を持たせて、該油戻し孔68からの戻り液
冷媒の流下を少なく油戻しが行えるのである。
【0022】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
記載の発明において、前記圧縮機モータ4の下部空
間14に吸入管8の開口部81を連通させると共に、区
画部材6を吸入管8からの戻り液を溜める液溜め体とし
たのである。
【0023】前記区画部材6により液溜めをするにあた
っては、該区画部材6を前記ケーシング1内全周にわた
って固着する板状として該区画部材6上に戻り液冷媒を
溜めるようにしても達成できるし、前記区画部材6を有
底筒状として、筒部内に戻り液冷媒を溜めるようにして
も達成できる。
【0024】請求項記載の発明では、以上の構成によ
り、吸入ガスによる底部油溜13の油面の掻き乱しを防
止できながら、吸入管8からの戻り液の底部油溜13へ
の流入も抑制して、底部油溜13の戻り液による油の希
釈も防止できるのである。
【0025】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
記載の発明において、前記圧縮機モータ4のステー
タ41に区画部材6を固定したのである。
【0026】前記区画部材6の前記圧縮機モータ4のス
テータ41への固定は、溶接による固定や、圧入による
固定で達成できる。
【0027】請求項記載の発明では、区画部材6とス
テータ41とが一体化されることから、ゲージ挿入穴6
3とエアギャップ45との位置合わせが容易に行えるの
である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明にかかる密閉形圧縮機
の実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。実施例
は、スクロール形の密閉形圧縮機であり、気密状とした
密閉ケーシング1内の内部上方に、固定スクロール21
と可動スクロール22から成る圧縮要素2を上部ハウジ
ング3を介して支持すると共に、前記圧縮要素2の下方
にステータ41とロータ42とから成る圧縮機モータ4
を配設している。
【0029】該圧縮機モータ4は、前記上部ハウジング
3にボルト31により固定され、前記圧縮機モータ4の
駆動軸5の上部を前記上部ハウジング3の軸受32によ
り支持すると共に、前記駆動軸5の下部を前記ステータ
41に固定する区画部材6の軸受61に支持させてい
る。
【0030】さらに、密閉ケーシング1内を、前記固定
スクロール21により、該固定スクロール21の上方の
吐出チャンバー11と下方の低圧側室12とに区画形成
しており、前記吐出チャンバー11に前記固定スクロー
ル21の吐出口23及び外部吐出管7を開口させる一
方、前記低圧側室12に吸入管8を開口させている。
【0031】そして、前記駆動軸5の上部を前記可動ス
クロール22に連結して、前記圧縮機モータ4による駆
動軸5の回転駆動により前記可動スクロール22を前記
固定スクロール21に対し公転駆動させ、これら固定ス
クロール21と可動スクロール22との間の圧縮室に低
圧側室12の冷媒を導入して圧縮し、前記吐出口23か
ら吐出チャンバー11内に吐出するようにしている。
【0032】また、前記駆動軸5の内部には、軸方向に
延びる給油通路51を形成しており、この給油通路51
の下部に油ポンプ52を取付けて、該油ポンプ52を前
記ケーシング1の底部に設ける底部油溜13に臨ませ
て、該底部油溜13から前記給油通路51を介して汲み
上げた潤滑油を前記各軸受32,61等の前記駆動軸5
の摺動部に給油するごとくしている。
【0033】さらに、前記区画部材6は、有底筒状をし
ており、該区画部材6の筒部内周面が前記圧縮機モータ
4のステータ41外周部に密着するように、前記区画部
材6を前記ステータ41に圧入等によって固定して、前
記圧縮機モータ4下部と区画部材6との間に、前記低圧
側室12における前記圧縮機モータ4の下部空間14を
形成して、該下部空間14を区画部材6により前記底部
油溜13に対し区画するようにしている。
【0034】そして、前記区画部材6の筒部の内周側一
部に上端部が開放される凹部62を形成するのであっ
て、前記区画部材6をステータ41に固定したとき、該
凹部62が前記下部空間14に連通するように成し、前
記吸入管8を前記ケーシング1を貫通させて区画部材6
の凹部62に開口させて、前記下部空間14と前記圧縮
機モータ4の上方における低圧側室12とに吸入管8の
開口部81を連通させるのであり、該開口部81から吸
入される冷媒を前記凹部62から前記下部空間14と前
記圧縮機モータ4の上方における低圧側室12とへ案内
すると共に、この有底筒状の区画部材6の内部に吸入管
8からの戻り液を溜めるようにして、この区画部材6を
吸入管8からの戻り液を溜める液溜め体と成すと共に、
吸入ガスによる前記底部油溜13の油面の掻き乱しを防
止するようにしている。
【0035】また、前記ステータ41には、図2に示す
ように3つのコアカット部43を形成して、該ステータ
41に区画部材6を圧入等により固定したとき、前記各
コアカット部43において、ステータ41と区画部材6
との間に前記下部空間14と前記圧縮機モータ4の上方
における低圧側室12とを連通する連通路44を形成し
て、前記下部空間14に導入される冷媒ガスを、前記各
連通路44と、前記ステータ41とロータ42との間に
形成されるエアギャップ45とを通過させることによ
り、吸入ガスで該圧縮機モータ4を冷却しながら、吸入
ガスを該モータ4の上方側へと導くようにしている。
【0036】尚、本実施例では、前記区画部材6は有底
筒状としたが、前記ケーシング1内全周にわたって固着
する板状として該区画部材6上に戻り液冷媒を溜めるよ
うにしてもよい。
【0037】そして、以上のスクロール形密閉圧縮機に
おいて、前記区画部材6の底部における圧縮機モータ4
の前記エアギャップ45と対向する位置に、エアギャッ
プ45を測定するためのゲージを挿入するゲージ挿入穴
63を形成し、このゲージ挿入穴63に、該ゲージ挿入
穴63の開口面積を減少させる栓体64を着脱可能に取
付けるのであって、前記ゲージ挿入穴63は、エアギャ
ップ45の円周上に沿って複数個設けている。
【0038】さらに、前記区画部材6に形成するゲージ
挿入穴63には、図1に示すように、雌螺子部65を形
成しており、前記栓体64は、前記雌螺子部65に螺締
する雄螺子部66を有するボルトにより形成し、エアギ
ャップ45の測定後、前記栓体64をスペーサー67を
介してゲージ挿入穴63に螺締により嵌合するようにし
ている。
【0039】また、全ての前記栓体64に、前記区画部
材6を貫いて圧縮機モータ4の下部空間14と底部油溜
13とを結ぶ油戻し孔68を形成しており、この油戻し
孔68は、吸入ガスの底部油溜13への流入を抑制でき
ながら油戻しが可能で、しかも、前記吸入管8から流入
する戻り液冷媒が前記油戻し孔68を介して底部油溜1
3へと流入するとき、所定の時間後(例えば液戻りから
10分後)において、底部油溜13の濃度が限界油濃度
に達しないような流量となる通路面積または、通路長さ
とするのであって、通路長さは、前記スペーサー67の
厚みにより所望の長さに設定するようにしている。
【0040】尚、本実施例では、全ての前記ゲージ挿入
穴63に油戻し孔68を形成したが、複数の前記栓体6
4のうち一部には、油戻し孔68を形成せず、前記ゲー
ジ挿入穴63を完全に封鎖するようにしてもよい。
【0041】また、前記油戻し孔68は、ゲージ挿入穴
63とは個別に前記区画部材6に形成するようにし、前
記ゲージ挿入穴63を前記栓体64により完全に封鎖す
るようにしてもよい。
【0042】さらに、前記栓体64は、本実施例のよう
に、前記ゲージ挿入穴63に嵌合可能としてもよいが、
嵌合しないもの、例えばリード弁をゲージ挿入穴63と
の対向位置で、区画部材6底部上面に予め取付けておい
て、エアギャップ測定時、リード弁を開放できるように
してもよい。
【0043】以上のように、本実施例では、前記区画部
材6に、圧縮機モータ4のエアギャップ45に対向する
ゲージ挿入穴63と、このゲージ挿入穴63の開口面積
を減少する栓体64を設けたので、前記エアギャップ4
5の測定時には、前記ゲージ挿入穴63からゲージを挿
入して容易に測定できながら、測定後は、前記ゲージ挿
入穴63の開口面積を栓体64で減少させて、吸入ガス
の底部油溜13への流入を抑制して底部油溜13の油面
掻き乱しを防止できるのである。
【0044】さらに、前記ゲージ挿入穴63をエアギャ
ップ45の円周上に沿って複数個設けているので、複数
のゲージ挿入穴63から一度にゲージを挿入することが
できるので、エアギャップ45の測定をより良好、か
つ、確実に行えるのである。
【0045】また、前記栓体64に、前記区画部材6を
貫いて圧縮機モータ4の下部空間14と底部油溜13と
を結ぶ油戻し孔68を設けたので、前記区画部材6によ
り形成される前記下部空間14に、潤滑後の返油が溜っ
ても、前記油戻し孔68から適度に底部油溜13に戻す
ことができるので、該底部油溜13の油面低下を防止す
ることができるし、前記栓体64を利用して油戻し孔6
8を形成できるので、区画部材6に別途孔加工をする必
要が無くなり、孔の大きさの異なる栓体64を複数種類
形成しておくことにより、区画部材6に油戻し孔を形成
する場合に比べ、圧縮機の能力に応じて油戻し量、つま
り、孔の大きさの設定が容易に行え、区画部材6の共通
化が図れるのである。
【0046】さらに、前記栓体64をスペーサー67を
介在させてゲージ挿入穴63に嵌合しているので、区画
部材6の厚みを変更することなく、前記スペーサー67
の厚みを変更するだけで、油戻し孔68の通路長さを容
易に調整することができながら、油戻し孔68に適度な
抵抗を持たせて、該油戻し孔68からの戻り液冷媒の流
下を少なく油戻しが行えるのである。
【0047】また、前記圧縮機モータ4の下部空間14
に吸入管8の開口部81を連通させて、前記区画部材6
を吸入管8からの戻り液を溜める液溜め体としたので、
該区画部材6により、吸入ガスによる底部油溜13の油
面の掻き乱しを防止できながら、吸入管8からの戻り液
の底部油溜13への流入も抑制して、底部油溜13の戻
り液による油の希釈も防止できるのである。
【0048】また、前記圧縮機モータ4のステータ41
に区画部材6を固定したので、前記区画部材6とステー
タ41とが一体化されることから、ゲージ挿入穴63と
エアギャップ45との位置合わせが容易に行えるのであ
る。
【0049】以上の実施例では、スクロール形の密閉形
圧縮機について説明したが、本発明は、スクロール形圧
縮機に限らずロータリー圧縮機などの他の密閉形圧縮機
にも適用できるし、また、実施例のような低圧ドーム型
の圧縮機に限らず、高圧ドーム型の密閉形圧縮機にも適
用できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、圧縮機モ
ータ4の下部空間14と底部油溜13を区画する区画部
材6に、前記圧縮機モータ4のエアギャップ45に対向
するゲージ挿入穴63と、このゲージ挿入穴63の開口
面積を減少する栓体64を設けたから、前記エアギャッ
プ45の測定時には、前記ゲージ挿入穴63からゲージ
を挿入して容易に測定できながら、測定後は、前記ゲー
ジ挿入穴63の開口面積を栓体64で減少させて、吸入
ガスの底部油溜13への流入を抑制して底部油溜13の
油面掻き乱しを防止できるのである。また、前記栓体6
4に油戻し孔68を形成したから、前記栓体64を利用
して油戻し孔68を形成できるので、区画部材6に別途
孔加工をする必要が無くなるし、区画部材6に油戻し孔
を形成する場合には、圧縮機の能力に応じて油戻し量、
つまり、孔の大きさを設定しなければならず、孔加工の
作業が煩雑となるが、前記栓体64に前記油戻し孔68
を形成する場合には、孔の大きさの異なる栓体64を複
数種類形成しておくことにより、区画部材6の共通化が
図れるのである。
【0051】請求項2記載の発明によれば、前記ゲージ
挿入穴63をエアギャップ45の円周上に沿って複数個
設けたから、複数のゲージ挿入穴63から一度にゲージ
を挿入することができるので、エアギャップ45の測定
をより良好、かつ、確実に行えるのである。
【0052】
【0053】
【0054】請求項記載の発明によれば、前記栓体6
4をスペーサー67を介在させてゲージ挿入穴63に嵌
合したから、前記区画部材6の厚みを変更することな
く、前記スペーサー67の厚みを変更するだけで、油戻
し孔68の通路長さを容易に調整することができなが
ら、油戻し孔68に適度な抵抗を持たせて、該油戻し孔
68からの戻り液冷媒の流下を少なく油戻しが行えるの
である。
【0055】請求項記載の発明によれば、前記圧縮機
モータ4の下部空間14に吸入管8の開口部81を連通
させると共に、区画部材6を吸入管8からの戻り液を溜
める液溜め体としたので、吸入ガスによる底部油溜13
の油面の掻き乱しを防止できながら、吸入管8からの戻
り液の底部油溜13への流入も抑制して、底部油溜13
の戻り液による油の希釈も防止できるのである。
【0056】請求項記載の発明によれば、前記圧縮機
モータ4のステータ41に区画部材6を固定したから、
該区画部材6とステータ41とが一体化されることか
ら、ゲージ挿入穴63とエアギャップ45との位置合わ
せが容易に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の密閉形圧縮機の実施例を示す要部縦
断面図。
【図2】 同実施例における区画部材の密閉ケーシング
内での配設状態と圧縮機モータのエアギャップとの位置
関係を示す区画部材の上面図。
【図3】 同実施例の図2のA−A線に対応した密閉形
圧縮機の120度縦断面図。
【図4】 従来の密閉形圧縮機の縦断面図。
【符号の説明】
1……ケーシング 6……区画部材 13……底部油溜 63……ゲージ挿入穴 14……下部空間 64……栓体 4……圧縮機モータ 67……スペーサー 41……ステータ 68……油戻し孔 45……エアギャップ 8……吸入管 81……開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−124485(JP,A) 特開 昭58−85378(JP,A) 特開 昭61−268880(JP,A) 特開 昭62−135692(JP,A) 特開 昭55−79655(JP,A) 特開 平4−246283(JP,A) 実開 平1−105783(JP,U) 実開 昭61−194785(JP,U) 実開 昭62−2346(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 23/00 - 29/10 F04B 39/00 - 39/02 F04B 39/02 F04C 29/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケーシング(1)の内部に、圧縮機
    モータ(4)の下部空間(14)を底部油溜(13)に
    対し区画することで吸入ガスの底部油溜(13)への接
    触による油面の掻き乱しを防止するための区画部材
    (6)を備え、この区画部材(6)に、圧縮機モータ
    (4)のエアギャップ(45)に対向するゲージ挿入穴
    (63)と、このゲージ挿入穴(63)の開口面積を減
    少する栓体(64)を設けており、この栓体(64)に
    油戻し孔(68)を形成していることを特徴とする、密
    閉形圧縮機。
  2. 【請求項2】 ゲージ挿入穴(63)をエアギャップ
    (45)の円周上に沿って複数個設けている請求項1記
    載の密閉形圧縮機。
  3. 【請求項3】 栓体(64)をスペーサー(67)を介
    在させてゲージ挿入穴(63)に嵌合している請求項
    記載の密閉形圧縮機。
  4. 【請求項4】 圧縮機モータ(4)の下部空間(14)
    に吸入管(8)の開口部(81)を連通させると共に、
    区画部材(6)が吸入管(8)からの戻り液を溜める液
    溜め体である請求項1乃至請求項の何れか一記載の密
    閉形圧縮機。
  5. 【請求項5】 圧縮機モータ(4)のステータ(41)
    に区画部材(6)を固定している請求項1乃至請求項
    の何れか一記載の密閉形圧縮機。
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