JP4668409B2 - ベビーカー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、乳幼児等が乗車し、保護者等が押すことで移動できるベビーカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児等を乗車させ、保護者等が押すことで移動するベビーカーは、大きく分けて低月齢用と高月齢用の2つに分けられる。
低月齢用は、主に未だ、ひとり座りができない乳幼児を対象にするベビーカーである。すなわち、低月齢用のベビーカーは、乳幼児を寝た状態で乗車させることができる構成となっている。
これに対して、高月齢用は、既にひとり座りができる乳幼児を対象とするベビーカーである。すなわち、高月齢用のベビーカーは、乳幼児を座らせた状態で乗車させることができる構成となっている。
しかし、近年のベビーカーは、低月齢用も高月齢用も共に、乳幼児を寝かせたり、座らせたりすることができるようになっており、両者の相違は、車輪の径の大きさのみとなっている。
【0003】
具体的には、高月齢用のベビーカーの車輪の径は、φ120mm程度となっており、低月齢用のベビーカーの車輪の径は、φ180mm程度となっている。
低月齢用のベビーカーは、車輪径がφ180mmと大きいため、ベビーカーの走行が安定するようになっている。すなわち、路面の凹凸の乗り越えが容易で振動吸収性が良いため、乳幼児を寝かして移動し易いという特質を有している。
しかし、低月齢用のベビーカーは、車輪が大きいこともあり重量が重く、取り回しが困難であるという欠点を有している。
これに対して、高月齢用のベビーカーは、この低月齢用のベビーカーの欠点を補うものである。すなわち、高月齢用のベビーカーは、車輪径がφ120mmと小さいため、重量が軽く、取り回しが容易となっている。
しかし、高月齢用のベビーカーは、一方で、その軽量性のため、走行安定性が悪く、振動吸収性が悪いという欠点を有する。
【0004】
このような低月齢用や高月齢用のベビーカーの長所・短所を考慮して、通常、保護者は、乳幼児が未だひとり座りができないうちは、低月齢用のベビーカーを使用する。すなわち、低月齢用のベビーカーは、取りまわしは困難であるが路面からの振動吸収性が良く、且つ走行安定性がよいので、乳幼児を寝かせて移動するのに適していた。
しかし、その後、乳幼児がひとり座りできるようになり、乳幼児を座らせることができるようになると、もはやベビーカーに寝かせて移動させる必要がないのでので、保護者は高月齢用のベビーカーを使用する。すなわち、高月齢用は路面からの振動吸収性等は悪いが、乳幼児をベビーカーに寝かせず、座らせることができれば、保護者は、振動吸収性よりも取り回しの容易さを選択して、高月齢用を使用することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、乳幼児等の保護者は、乳幼児の成育過程により、先ず低月齢用のベビーカーを購入等し、その後高月齢用のベビーカーも購入する必要があり保護者の経済的負担が増大するという問題があった。また、2人以上の乳幼児を有する保護者は、乗車させる乳幼児によって低月齢用又は高月齢用のベビーカーを使い分ける必要があり煩雑であるという問題もあった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、1つでタイプの異なる複数のベビーカーの役割を果たすことができるベビーカーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、請求項1の発明によれば、乳幼児が乗車する乗車部と、この乗車部を支持するフレーム部と、このフレーム部に設置されている車輪部と、を有するベビーカーであって、前記車輪部は、既にひとり座りができる乳幼児を対象とする高月齢用車輪部と未だひとり座りができない乳幼児を対象とする低月齢用車輪部とを有し、前記低月齢用車輪部は、前記高月齢用車輪部に対して固定具により、着脱可能に取り付けられる構成となっており、前記高月齢用車輪部及び前記低月齢用車輪部は、それぞれ高月齢用ホイール及び低月齢用ホイールを有し、前記高月齢用ホイール及び前記低月齢用ホイールの外周には、それぞれタイヤが形成され、前記低月齢用車輪部を前記高月齢用車輪部に取り付けるとき、前記高月齢用車輪部の前記タイヤの外周を覆うように、前記低月齢用車輪部の前記タイヤが配置される構成となっていることを特徴とするベビーカーにより、達成される。
請求項1の構成によれば、容易に車輪の径を変えることができる。
【0008】
好ましくは、前記固定具が螺合又は係合機構により固定する構成となっていることを特徴とするベビーカーである。
【0010】
好ましくは、前記固定具は、前記低月齢用車輪部と係合される係合片を有するホイールキャップを備え、前記低月齢用車輪部は、前記ホイールキャップにより、前記高月齢用車輪部に対して外側から覆うように取り付けることができ、前記高月齢用車輪部及び前記低月齢用車輪部には、前記低月齢用車輪部の外側に配置される前記ホイールキャップの前記係合片を挿入するための係合片受容孔が形成され、前記ホイールキャップの内側には、前記低月齢用車輪部を押さえる押さえ部が形成されていることを特徴とするベビーカーである。
【0011】
好ましくは、前記係合片は、係合爪を有し、前記低月齢用車輪部は、係合凸部を有し、前記係合爪と前記係合凸部が係合する構成となっていることを特徴とするベビーカーである。
【0012】
好ましくは、前記高月齢用車輪部は、複数の車輪を有し、これら複数の車輪の各々に前記低月齢用車輪部を取り付ける構成となっていることを特徴とするベビーカーである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明が適用されるベビーカーを示す概略斜視図である。図1において、ベビーカー100は、乗車する乳幼児が配置される乗車部であるシート110が形成されている。
このシート110は、座面111と背もたれ112を有しており、この背もたれ112を倒すことにより、乳幼児を寝かせることができるようになっている。また、乳幼児を座らせたい場合は、この背もたれ112を立たせて、座らせるようになっている。
そして、このようなシート110を支持するようにフレーム120が図1に示すように配置されている。このフレーム120の図において上部には、ハンドル130が配置され、このハンドル130を例えば保護者が押すことができるようになっている。
【0015】
さらに、このフレーム120の図において下部には、例えば4箇所、車輪部140が形成されている。すなわち、前輪側に2個所、後輪側に2箇所、車輪部140が形成されている。
前輪側の車輪部140は2つの車輪141,141によって形成されてる双輪となっている。また、後輪側の車輪部140は、一つの車輪141によって形成されている。
なお、本実施の形態では、後輪側の車輪部140が一つの車輪141で形成されているが、後輪側を前輪側と同様に双輪としても構わない。
図1に示すベビーカー100の車輪141の径は、第1の車輪である所謂高月齢用の車輪となっており、車輪の径は、例えばφ117mm程度となっている。
したがって、図1に示すベビーカー100は、第1の車輪を有する高月齢用のベビーカーとして使用しうる状態となっている。
【0016】
ところで、本実施の形態のベビーカー100では、図1に示す高月齢用の車輪141に第2の車輪である所謂低月齢用の車輪が装着される構成となっている。
以下その具体的構成を説明する。
図2は、図1の高月齢用の車輪141に低月齢用の車輪142を取り付けた状態を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、高月齢用の車輪141と低月齢用の車輪142の断面を描いたものである。
図2に示すように高月齢用の車輪141は、高月齢用ホイール141cを有している。そして、この高月齢用ホイール141cの外周には、ゴム製のタイヤ141bが円周を描くように一定の幅で形成されている。
このような高月齢用ホイール141cには、その中心部に貫通孔141aを有している。
【0017】
この貫通孔141aには、フレーム120側に配置されている車軸121が貫通される構成となっている。そして、この車軸121を貫通孔141aに挿入すると、その先端部は貫通孔141aから突出するようなっている。
この突出される先端部には、貫通孔141aよりも大きな径を有するキャップナット143により、高月齢用の車輪141が車軸121に対して固定されるようになっている。
また、この高月齢用ホイール141cには、図2に示すように、低月齢用の車輪142を取り付けるための取り付け用孔141dが形成されている。
この取り付け用孔141dは、図3に示すように例えば3箇所形成されている。
【0018】
図3は、図2の高月齢用の車輪141を図において左側から見た図である。
一方、上記低月齢用の車輪142は、低月齢用の低月齢用ホイール142cを有し、その外周には、高月齢用の車輪141と同様にゴム製のタイヤ142bが形成されている。
また、低月齢用の車輪142は、その径が例えばφ180mm程度に形成されている。
ところで、この低月齢用の車輪142の低月齢用ホイールには、図2に示すように、位置決め用の突起部142aが形成されており、その外径は、高月齢用ホイール141cに設けられてる取り付け用孔141dの内径と略同様に形成されている。
【0019】
この低月齢用の車輪142の位置決め用の突起部142aは、図2のように高月齢用の車輪141の取り付け用孔141dに挿入された後、図5に示すようにネジ、タッピング又は蝶ネジ等が位置決め用の突起部142aに螺合され、低月齢用の車輪142と高月齢用の車輪141は固定される。
ところで、図5は、図2の分解断面図である。これら低月齢用の車輪142の位置決め用の突起部142a、高月齢用の車輪141の取り付け用孔141d及びネジ、タッピング又は蝶ネジ等が固定具を形成する。
図4は、図2に示す低月齢用の車輪142を、図2において右側から見た図である。
図4に示すように低月齢用の車輪142は、例えば3箇所に位置決め用の142aが形成されている。
【0020】
本実施の形態に係るベビーカーは、以上のように構成されているが、以下、その動作等について説明する。
先ず、乳幼児等の子供を有する例えば保護者は、ひとりで座れるようになるまでは、上述のように、低月齢用のベビーカーを使用し始める。このとき、本実施の形態では、図2のベビーカー100の高月齢用の車輪141に対して、低月齢用の車輪142を取り付けることになる。
このとき、保護者は、図2に示す低月齢用の車輪142を、例えば6個用意する。すなわち、前輪側の車輪部140の2つの双輪に、それぞれ取り付けるための低月齢用の車輪142が4個と後輪側の車輪部140の高月齢用の車輪141に取り付けるための低月齢用の車輪142が2個である。
【0021】
このような低月齢用の車輪142は、それぞれ高月齢用の車輪141の外側に装着される。
具体的には、図2及び図3に示す3箇所の高月齢用の車輪141の取り付け用孔141dに、低月齢用の車輪142の3箇所の位置決め用の突起部142aを挿入する。
これにより、低月齢用の車輪142が高月齢用の車輪に対して正確に位置決めされることになる。
その後、図2に示す高月齢用の車輪141の右側から図5に示すネジ、タッピング又は蝶ネジ等を低月齢用の車輪142の位置決め用突起部142aの内側に螺合等させることで、低月齢用の車輪142は、高月齢用の車輪141に固定されることになる。このような固定作業をそれぞれの車輪に行うことで、ベビーカー100は低月齢用のベビーカーとなる。
【0022】
以上のように簡単な作業で、容易に高月齢用のベビーカーを低月齢用のベビーカーに変更することができる。
また、乳幼児がその後、成長し、ひとり座りができるようになると、取り回しの容易さ等を求めて保護者は高月齢用のベビーカーを使用しようとする。
このとき、本実施の形態では、保護者がベビーカー100に取り付けられている低月齢用の車輪142を取り外すことになる。
すなわち、図2の各車輪141に取り付けられている上述のネジ等を保護者が緩めて取り外し、これによってフリーとなった低月齢用の車輪142を高月齢用の車輪141から取り外すことになる。
この作業を各車輪141について行うことで、低月齢用の車輪142は、すべてベビーカー100から取り外され、ベビーカー100は高月齢用のベビーカーとなる。
【0023】
このように、本実施の形態のベビーカー100によれば、1台で低月齢用のベビーカーとしても、高月齢用のベビーカーとしても使用することができるので、保護者が低月齢用のベビーカーと高月齢用のベビーカーの双方を購入する必要がないので、経済的な負担が軽減される。
また、本実施の形態のベビーカー100は、保護者がネジ止めするという簡単な動作で低月齢用のベビーカーとすることができると共に、そのネジ等を外すだけで高月齢用のベビーカーとすることができる。したがって、2人以上の乳幼児を有する保護者でも、簡単には、乗車させる乳幼児によって低月齢用又は高月齢用のベビーカーに変更することができる。
【0024】
また、本実施の形態のベビーカー100は、低月齢用と高月齢用の切替は、車輪の変更だけであり、軸受け機構等のベビーカーの基本機構は変更しないので、保護者が基本機構の部品を不良状態で取り付けたり、誤った使用を行うことを未然に防ぐことができる。したがって、安全に切替えることができるベビーカーである。
そして、低月齢用の車輪142は、位置決め用の突起部142aを高月齢用の車輪141の取り付け用孔141dに挿入する構成となっているので、低月齢用の車輪142の空転を防ぐことができる。
さらに、位置決め用の突起部142aや取り付け用孔141dは、それぞれ低月齢用ホイール142cや高月齢用ホイール141cに形成され、タイヤ142b,141bには形成されないので、低月齢用のタイヤ142bを使用する際にも、高月齢用のタイヤ141bに直接負荷がかからない構成となっている。
【0025】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るベビーカーの車輪部240を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部240の断面を描いたものである。
また、図7は、図6の車輪部240の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部240は、上述の第1の実施の形態の車輪部140と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第1の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態では、高月齢用の車輪141の高月齢用ホイール241cには、第1の実施の形態と同様に、取り付け用孔241dが形成されているが、この取り付け用孔241dは、第1の実施の形態と異なり貫通孔となっていない。
【0026】
また、本実施の形態の車軸221には、図7に示すように、プッシュナット244が配置されていると共に、高月齢用の車輪241は、低月齢用の車輪242を、袋ナット243で固定する構成となっている。
この袋ナット243はホイールキャップであってもよい。
本実施の形態のベビーカーの車輪部240によれば、低月齢用の車輪242の着脱を、図2の外側(図7において左側)より操作するので、保護者にとって着脱し易い車輪部240を有するベビーカーとなる。
更に、3箇所の固定を行うのではなく、1箇所の固定により、それぞれの車輪部240が固定されるため、作業が容易となる。
【0027】
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るベビーカーの車輪部340を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部340の断面を描いたものである。
また、図9は、図8の車輪部340の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部340は、上述の第1の実施の形態の車輪部140と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第1の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態のベビーカーの車輪部340は、上述の第1の実施の形態の車輪部140と異なり、図9に示すように低月齢用の車輪342に係合片345が配置されている。
この係合片345の先端部には、図9に示すように係合爪345aが形成されている。
【0028】
一方、高月齢用の車輪341には、この係合片345を挿入するための係合片受容孔346が形成されている。また、高月齢用の車輪341には、上記係合片345の係合爪345aが係合するための係合凸部347が形成されている。
したがって、保護者が低月齢用の車輪342を高月齢用の車輪341に取り付けるときは、低月齢用の車輪342の係合片345を高月齢用の車輪341の係合片受容孔346に挿入することで、低月齢用の車輪342の高月齢用の車輪341に対する位置決めが可能となる。
また、係合片345をさらに係合片受容孔346に深く挿入すると、係合片345の係合爪345aが係合凸部347に係合する。すると、図8に示すよう低月齢用の車輪342が高月齢用の車輪341にしっかりと取り付けられることになる。したがって、係合片345、係合爪345a,係合受容孔346及び係合凸部347等で係合機構が構成されることになる。
【0029】
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4の実施の形態に係るベビーカーの車輪部440を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部440の断面を描いたものである。
また、図11は、図10の車輪部440の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部440は、上述の第3の実施の形態の車輪部340と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第3の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態の車輪部440のうち高月齢用の車輪341は第3の実施の形態の車輪341と同様の構成である。
【0030】
しかし、低月齢用の車輪442には、第3の実施の形態で設けられている係合片345が形成されておらず、代わりに図11に示すように係合片受容孔346が形成されている。
そして、本実施の形態では、第3の実施の形態と異なり、図11に示すようにホイールキャップ447が設けられている。
このホイールキャップ447には、図11に示すように係合片445及び係合爪445aが形成されている。したがって、保護者がこのホイールキャップ447の係合片445を低月齢用の車輪442の係合片受容孔346に挿入し、次いで高月齢用の車輪341の係合片受容孔346に挿入することで、低月齢用の車輪442が高月齢用の車輪341に対して位置決めされる。
【0031】
そして、さらにホイールキャップ447を深く挿入すると、係合片445の係合爪445aが高月齢用の車輪341の係合凸部347と図10に示すように係合される。
このように本実施の形態の車輪部440では、ホイールキャップ447で低月齢用の車輪442を高月齢用の車輪341に強固に取り付けることができる。
また、このホイールキャップ447には、図11に示すように押さえ部448が設けられているので、この押さえ部448が図10に示すように低月齢用の車輪442を押さえる。したがって、より安定的に低月齢用の車輪442を高月齢用の車輪341に取り付けることができる。
【0032】
(第5の実施の形態)
図12は、本発明の第5の実施の形態に係るベビーカーの車輪部540を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部540の断面を描いたものである。
また、図13は、図12の車輪部540の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部540は、上述の第1の実施の形態の車輪部140と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第1の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態の車輪部540の高月齢用の車輪141は、上述の第1の実施の形態と同様である。しかし、車輪部540の低月齢用の車輪542は、第1の形態の位置決め用突起部142aの代わりに外周にネジが形成されているネジ形成部542aが配置されている。
【0033】
そして、低月齢用の車輪542のネジ形成部542aを高月齢用の車輪141の取り付け用孔141dに挿入すると、その先端部が取り付け用孔141dから突出する長さとなっている。
したがって、この突出した部分に図13に示すナット又は蝶ナット等を螺合させることで、低月齢用の車輪542は高月齢用の車輪141に強固に取り付けられる構成となっている。
【0034】
(第6の実施の形態)
図14は、本発明の第6の実施の形態に係るベビーカーの車輪部640を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部640の断面を描いたものである。
また、図15は、図14の車輪部640の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部640は、上述の第5の実施の形態の車輪部540と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第5の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態の低月齢用の車輪542は、第5の実施の形態の低月齢用の車輪542と同様の構成である。しかし、高月齢用の車輪541は、タイヤ541aがゴムで形成されず中空成形となっている点で大きくことなる。そして、タイヤ541aを上述のように構成することで、走行時の衝撃吸収力を高め、高月齢用の車輪541を使用した場合でも、乗り心地を良くすることができる。
【0035】
また、高月齢用の車輪541は、タイヤ541aの内側にも図14に示すように中空成形部541cが配置されており、取り付け用孔として機能する幅を有している。
このようにタイヤ541bにゴムを用いない高月齢用の車輪541を備える車輪部640にも、本発明を適用することができる。
【0036】
(第7の実施の形態)
図16は、本発明の第7の実施の形態に係るベビーカーの車輪部740を示す概略断面図である。この概略断面図は、図3のA−A’線と同様の位置において、車輪部740の断面を描いたものである。
また、図17は、図15の車輪部740の分解断面図である。
本実施の形態の車輪部740は、上述の第2の実施の形態の車輪部240と多くの部分で構成が共通するので、共通部分は、第2の実施の形態と同一符号とする等して、その説明を省略し、以下、相違部分を中心の説明する。
本実施の形態では、高月齢用の車輪741の車軸421の先端部には図17に示すようプッシュナット244が設けられている。また、高月齢用ホイール741cには、その周囲には雄ネジが形成されている円筒形の突出部741dが形成されている。
【0037】
また、低月齢用の車輪742の中心部には、この円筒形に突出部741dより径の大きな開口が形成されている。したがって、この低月齢用の車輪742の開口によって、低月齢用の車輪742は、上記円筒形の突出部741dに当接することなく高月齢用の車輪741に対して取り付けることができる。
そして、本実施の形態では、図17に示すようなネジホイールキャップ745が備わっている。すなわち、その内側に雌ネジが形成されているネジホイールキャップ745を図16に示すように前記円筒形の突出部741d螺合させることで、このネジホイールキャップ745のフランジ745aが低月齢用の車輪742を押さえることになる。
このようにネジホイールキャップ745のフランジ745aが低月齢用の車輪742を押さえながら高月齢用の車輪741の突出部741dに螺合することで、低月齢用の車輪742を高月齢用の車輪741に取り付けることができる。
なお、この際、それぞれのネジを車輪741等の回転方向と逆に切ることで回転に伴うネジの緩みを防ぐことができる。
【0038】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、1つでタイプの異なる複数のベビーカーの役割を果たすことができるベビーカーを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるベビーカーを示す概略斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図3】図2の高月齢用の車輪を示す概略図である。
【図4】図2の低月齢用の車輪を示す概略図である。
【図5】図2の分解断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図7】図6の分解断面図である。
【図8】第3の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図9】図8の分解断面図である。
【図10】第4の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図11】図10の分解断面図である。
【図12】第5の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図13】図12の分解断面図である。
【図14】第6の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図15】図14の分解断面図である。
【図16】第7の実施の形態に係るベビーカーの車輪部を示す概略断面図である。
【図17】図16の分解断面図である。
【符号の説明】
100・・・ベビーカー、110・・・シート、111・・・座面、112・・・背もたれ、120・・・フレーム、121、221・・・車軸カップ、130・・・ハンドル、140、240、340・・・車輪部、141,241,341・・・高月齢用の車輪、141a・・・貫通孔、141b・・・タイヤ、141c、241d・・・高月齢用ホイール、141d、241d・・・取り付け用孔,142、242、342・・・低月齢用の車輪、142a・・・位置決め用の突起部、142b・・・タイヤ、142c・・・低月齢用ホイール、243・・・袋ナット、244・・・プッシュナット、345、445・・・係合片、345a、445a・・・係合爪、346・・・係合片受容孔、347・・・係合凸部、447・・・ホイールキャップ、448・・・押さえ部、542a・・・ネジ形成部、541c・・・中空成形部
Claims (5)
- 乳幼児が乗車する乗車部と、
この乗車部を支持するフレーム部と、
このフレーム部に設置されている車輪部と、を有するベビーカーであって、
前記車輪部は、既にひとり座りができる乳幼児を対象とする高月齢用車輪部と未だひとり座りができない乳幼児を対象とする低月齢用車輪部とを有し、
前記低月齢用車輪部は、前記高月齢用車輪部に対して固定具により、着脱可能に取り付けられる構成となっており、
前記高月齢用車輪部及び前記低月齢用車輪部は、それぞれ高月齢用ホイール及び低月齢用ホイールを有し、前記高月齢用ホイール及び前記低月齢用ホイールの外周には、それぞれタイヤが形成され、
前記低月齢用車輪部を前記高月齢用車輪部に取り付けるとき、前記高月齢用車輪部の前記タイヤの外周を覆うように、前記低月齢用車輪部の前記タイヤが配置される構成となっていることを特徴とするベビーカー。 - 前記固定具が螺合又は係合機構により固定する構成となっていることを特徴とする請求項1記載のベビーカー。
- 前記固定具は、前記低月齢用車輪部と係合される係合片を有するホイールキャップを備え、
前記低月齢用車輪部は、前記ホイールキャップにより、前記高月齢用車輪部に対して外側から覆うように取り付けることができ、
前記高月齢用車輪部及び前記低月齢用車輪部には、前記低月齢用車輪部の外側に配置される前記ホイールキャップの前記係合片を挿入するための係合片受容孔が形成され、
前記ホイールキャップの内側には、前記低月齢用車輪部を押さえる押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。 - 前記係合片は、係合爪を有し、前記低月齢用車輪部は、係合凸部を有し、前記係合爪と前記係合凸部が係合する構成となっていることを特徴とする請求項3に記載のベビーカー。
- 前記高月齢用車輪部は、複数の車輪を有し、これら複数の車輪の各々に前記低月齢用車輪部を取り付ける構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のベビーカー。
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