JP4240361B2 - 補助便座 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、補助便座に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般用の便座の上に載置される乳幼児用の補助便座が知られている。このような補助便座は、補助便座に取り付けられたストッパ部材が一般用の便座の開口部に挿入されて一般用の便座に固定される。このストッパ部材の位置を一般用の補助便座の大きさや形状に合わせて調整する場合、従来は、ストッパ部材を補助便座に固定しているねじを緩めてストッパ部材の位置を移動させていた(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−215634
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の補助便座では、ストッパ部材の位置を調整するために、ねじをドライバー等の工具を用いて緩めたり締めたりする必要があり、ストッパ部材の位置調整が面倒であった。
【0005】
そこで、本発明は、ストッパ部材の位置を容易に調整可能な補助便座を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明の補助便座は、一般便器の便座上に載置される補助便座本体(20)と、前記補助便座本体の内周側と外周側との間を直線的に移動可能な状態で当該補助便座本体の裏面側に取り付けられ、前記一般便器の便座開口部内に挿入可能なストッパ部材(43)と、前記ストッパ部材を前記補助便座本体に向かって押し付ける力を発生するばね手段(47)とを具備し、前記補助便座本体の裏面には、互いに平行な鉛直壁として形成された一対のレールが設置され、該一対のレールの内壁には上下方向に長い凸部状の複数の歯部(41c)が設けられ、前記ストッパ部材は、互いに平行な鉛直壁として形成された一対の挿入部を有し、該一対の挿入部の外壁には前記一対のレールに設けられた歯部と噛み合う複数の歯部(46b)が設けられ、前記一対のレールに設けられた歯部及び前記一対の挿入部に設けられた歯部が前記移動方向に沿って列をなすように形成されていることにより、上述した課題を解決する
【0008】
本発明の補助便座によれば、ストッパ部材がばね手段により補助便座本体に押し付けられ、ストッパ部材及び補助便座本体の歯部同士が噛み合うことにより、ストッパ部材の移動方向の位置が固定されている。従って、ストッパ部材の位置を調整する場合には、ばね手段に抵抗してストッパ部材を補助便座本体から離すだけで、ストッパ部材の移動させることができ、容易にストッパ部材の位置を調整することが可能である。一般に、ストッパ部材には補助便座本体の外周側から内周側へ力が加わるから、例えば、ストッパ部材を回転方向に移動するように構成した場合には、歯部の配列方向とストッパ部材に加わる力の方向とが異なるため、互いに噛み合う複数の歯部のうち、外周側から内周側への方向へ沿って噛み合う歯部のみがストッパ部材の受けた力を受けることになる。このため、個々の歯部の強度を高くしなければならないという不都合が生じる。しかし、本発明の補助便座では、ストッパ部材が内周側と外周側との間を直線的に移動可能に構成されており、歯部も補助便座本体の外周側から内周側への方向に沿って配列されているから、互いに噛み合う歯部の全てでストッパ部材の受けた力を受けることが可能であり、上述した不都合を解消できる。
【0009】
本発明の補助便座において、前記ストッパ部材には前記移動方向に延びる長孔(45a)が形成され、前記補助便座本体には前記長孔に挿入される軸部(42)が設けられ、前記ばね手段として、前記軸部の外周側にて、前記軸部の前記長孔への挿入部分と前記ストッパ部材との間に圧縮状態で装着されたコイルばね(47)が設けられていてもよい。この場合、ストッパ部材の移動範囲を軸部が長孔内を移動可能な範囲に制限することができる。しかも、その軸部にコイルばねを取り付けることにより、簡単な構成でばね手段を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明を適用した乳幼児用便器(おまる)の例を示す。図1は斜視図、図2(a)は上面図、図2(b)は底面図、図3は図2(a)のA−A線における断面図である。
【0012】
便器1は、本体2と、中桶3と、本体2に載置される便座(補助便座)4と、便座4の開口部に被せられる蓋体5と、本体2の下方に収納されるステップ板(踏み板)6とを備えている。
【0013】
本体2は、上段部11と、下段部12とを備えている。図3に特に示すように、上段部11は上方に開口部11aを有する凹部11bと、凹部11bを取り囲むように、凹部11bの縁部11cから下方に延びる壁部11dとを有している。下段部12は壁部11dに連続して接合可能に形成された壁部12aと、壁部12aの下端部12bから内側に折り返すようにして上方へ延びる壁部12cと、壁部12cに連続する天井部12dとを有している。天井部12dには凹部11bを挿入可能な開口部12eが設けられ、上段部11と上段部12とは、凹部11bを開口部12eに挿入した状態で接合されている。上段部11、上段部12は例えば硬質のプラスチックを成型することにより形成され、上段部11と上段部12とは溶着により接合されている。
【0014】
凹部11bは中桶3を収納可能に形成されている。縁部11cは便座4を載置可能に形成されている。下端部12bは本体2の脚として機能する。壁部12c、天井部12d及び凹部11bの底部11eに囲まれた収納スペース13は、ステップ板6を収納可能な大きさを有している。
【0015】
本体2の左右の側壁は、中央部2cにおいて、前端部2a、後端部2bよりも全高に亘って左右方向に後退することにより、中央部2cの幅が両端部2a、2bの幅よりも狭く設定されている。一般に、便座4を補助便座としても使用可能にした場合、大人用(一般用)の便座に載置して使用する必要から、便座4の最小限の幅が決定される。次にその便座4の幅に合わせて本体2の幅も決定される。このようにして決定された幅の便器1に乳幼児が着座すると、乳幼児の足が大きく開いてしまい、力みにくいという不都合が生じる。しかし、便器1では、平面形状をひょうたん形状とすることにより、便座4を安定して載置するのに十分な幅を両端部2a、2bに確保しつつ、その一方で、着座した乳幼児が足を引き寄せるスペースを中央部2cに確保することが可能である。従って、乳幼児は力みやすく排便しやすい姿勢で着座することが可能である。また、便座4も前端部4a、後端部4bよりも中央部4cの幅が狭く設定されている。これにより、便座4を大人用の便座又は本体2に安定して載置するのに十分な幅を両端部4a、4bに確保しつつ、その一方で、便器1に着座した乳幼児が本体2の中央部2cに足を引き寄せることを容易にすることが可能である。なお、中央部2c、4cの大きさは適宜に設定してよい。
【0016】
図4〜図6は、便座4を本体2から取り外して示す図であり、図4は斜視図、図5(a)は上面図、図5(b)は底面図、図6は正面図である。便座4は、大人用の便器にも設置可能な補助便座として構成され、座部20(補助便座本体)と、小水受け21と、着座した乳幼児が捉まるための取っ手22とを備えている。座部20と小水受け21とは、一体的に形成されており、例えば硬質のプラスチックを一体成型することにより形成される。なお、小水受け21は、座部20に着脱可能なものとしてもよい。
【0017】
座部20は、開口部23を有し、その周囲に前後方向に延びる側縁部24、24と、側縁部24、24の前端同士を結ぶ前縁部25と、側縁部24、24の後端同士を結ぶ後縁部26とを有している。各縁部24〜26の外周には、各縁部24〜26に連続して座面20aが設けられ、各縁部24〜26の下方には、各縁部24〜26に連続して鉛直方向に延びる壁部20bが設けられている。
【0018】
図5に示すように、側縁部24、24は互いに平行な直線状に、前縁部25は曲線状に形成されている。ただし、点P1で示す側縁部24と前縁部25との結合部分においては面取りが行われている。本実施形態においては、側縁部24は平行に設定されていることから、前縁部25の幅D1は側縁部24同士の間隔に等しい。側縁部24同士の間隔は、例えば乳幼児の標準的な体格等に基づいて経験的に決定される。側縁部24は曲線であってもよいし、平行でなくともよい。前縁部25は直線であってもよい。
【0019】
前縁部24の前方には小水受け21が設けられる。図6に示すように、小水受け21は、前方から見て台形状に形成され、座面20aから突出するように設けられている。ただし、点P2で示す小水受け21と座面20aとの結合部分においては面取りが行われている。
【0020】
便座1においては、小水受けの21の幅D2が前縁部24の幅D1よりも狭い。このため、座部20に着座した乳幼児は前方に足を出すことが可能である。言い換えれば、従来小水受け21が設けられていた領域のうち、図4においてハッチングして示す領域R1を、大腿部を乗せる場所として新たに利用することができる。従って、乳幼児は力みやすく、排便しやすい姿勢となる。また、小水受け21と座面20aとの結合部分は面取りが行われているため、結合部分が乳幼児の大腿部にフィットし、乳幼児は快適に大腿部を小水受けに密着させることができる。
【0021】
図5(b)に示すように小水受け21の開口部22側には、小水を受けるための凹部21aが設けられている。これにより、小水受けに衝突した小水の左右への飛散が防止され、小水受けの幅をより小さくすることが可能となる。また、凹部21aは下方ほど前方に深くなるように形成されており、小水の上方への飛散も防止している。なお、凹部21aは、凹部21aの幅D3が小水受け21の幅D2よりも狭くなるように形成されている。
【0022】
取っ手22は、略T字状に形成され、水平部22aと、鉛直部22bとを有している。取っ手22をT字とすることにより、水平部22aの下方には広いスペースが確保され、乳幼児が大腿部を小水受けに寄せ易くなっている。さらに、水平部22aは、両側ほど高くなるように上方に反って形成されており、より一層大腿部を小水受けに寄せ易くなっている。なお、取っ手22は、鉛直部22bが小水受け21上部に設けられた孔部に嵌め込まれることにより取り付けられており、ユーザが自由に着脱可能である。従って、乳幼児の成長に応じて取り外して使用することが可能である。
【0023】
図5(b)に示すように、座部20の裏側には、脚部31…31と、固定部32、32とが設けられている。脚部31…31は、座部20の四隅に設けられ、座部20を本体2又は大人用の便座に載置したときに座部20を支持する。なお、本体2に脚部31と嵌合する孔部を設けてもよい。固定部32、32は座部20の後方において左右に一つずつ設けられ、座部20を大人用の便座に固定するために使用される。
【0024】
図7及び図8に固定部32の拡大図を示す。なお、図7の右側は便座4の外側に、左側は便座4の内側(開口部22側)に相当する。固定部32は、レール41、41と、制限軸42と、ストッパ部材43とを備えている。
【0025】
レール41、41は互いに平行な鉛直壁として形成され、その端部41a、41aは座部20の横方向に延びている。レール41、41の内壁41bには、上下方向に長い凸部状の歯部41c…41cが座部20の横方向に配列され、櫛歯状の嵌合部41dが形成されている。レール41、41は、例えば硬質のプラスチックで成型され、溶着等により座部20に固定されている。
【0026】
制限軸42は、レール41、41の間に設けられ、鉛直下方に延びている。制限軸42の内部は中空となっており、雌ねじとして使用可能である。制限軸42は、例えば硬質のプラスチックで成型され、溶着等により座部20に固定されている。
【0027】
ストッパ部材43は筒状に形成された壁部44と、壁部44の上方開口部を塞ぐ支持部45と、支持部45の上方に設けられた挿入部46、46とを有している。壁部44は、座部20の下方内側に切欠き部44aが設けられ、座部20の前後方向から見て略L字状に形成されている。切欠き部44aの反対側の壁部44が大人用の便座100の側縁部に接して便座4が固定される(図10(b)参照)。また、壁部44は、筒形状の断面形状が座部20の横方向を長軸方向とする楕円となるように形成されている。支持部45は、レール41、41の間隔よりも幅広な板状に形成されており、レール41、41の双方を支持している。また、支持部45の中央には制限軸42を挿入可能な長孔45aが座面20の横方向に延びるように形成されている。従って、ストッパ部材43の横方向への移動は、制限軸42が長孔45a内を移動可能な範囲に制限される。挿入部46、46は、長孔45aを挟んで互いに平行な鉛直壁として形成され、挿入部46、46をレール41、41の間に挿入したときに、挿入部46、46の外壁46a、46aとレール41、41の内壁41b、41bとが接するような間隔で設けられている。外壁46aには、上下方向に長い凸状の歯部46b…46bが座部20の横方向に配列され、櫛歯状の嵌合部46cが形成されている。嵌合部46cは、嵌合部41dと嵌合するように形成されている。ストッパ部材43は例えば硬質のプラスチックを一体成型することにより形成される。
【0028】
図9に示すように、ストッパ部材43は、長孔45aに制限軸42が挿入された状態で、コイルばね47、座金48及びねじ49により取り付けられている。コイルばね47は、中空部に制限軸42が挿入されるように取り付けられている。コイルばね47は、その直径が長孔45aの短軸よりも長く、上端にてストッパ部材43を支持可能である。コイルばね47は、コイルばね47の断面よりも幅広な座金48により下端を支持され、圧縮状態に保持されている。座金48は制限軸42の中空部に挿入されたねじ49により固定されている。
【0029】
上述したような固定部32によって、便座4を大人用の便座に固定する場合の使用状態を図9及び図10に示す。
【0030】
図9(a)では、制限軸42は長孔45aの外側(図の右側)に接しており、ストッパ部材43が便座4の最も内側に固定されている状態を示している。この図に示すように、ストッパ部材43はコイルばね47によってレール41に押し付けられている。このため、嵌合部46cと、嵌合部41dとが噛み合い、ストッパ部材43の左右方向の移動は制限されている。
【0031】
図9(a)の状態からストッパ部材43を右側に移動させる場合には、図9(b)に示すようにストッパ部材43を下方に移動させる。これにより、嵌合部46cと嵌合部41dとが外れ、ストッパ部材43を左右方向に移動させることが可能となる。図10(a)では、ストッパ部材43を最も右側に移動させた状態を示している。この状態からストッパ部材43を下方に引く力を弱めれば、コイルばね47によってストッパ部材43はレール41に押し付けられ、嵌合部46cと、嵌合部41dとが噛み合い、ストッパ部材43は最も右側に移動させた位置で固定される。ストッパ部材43を左側に移動させる場合も同様であり、大人用の便座の大きさ、形状にあわせて適宜の位置に調整することが可能である。
【0032】
ストッパ部材43をねじで固定した場合には、ストッパ部材43の位置を調整するためにねじを緩めたり、締めたりしなければならず、作業が面倒である。しかし、固定部32によれば、便座4が載置される大人用の便座の大きさ、形状に合わせてストッパ部材43の位置の調整を容易に行うことが可能である。一般に、ストッパ部材には座部20の外周側から内周側へ力が加わるから、例えば、ストッパ部材を回転方向に移動するように構成した場合には、歯部の配列方向とストッパ部材に加わる力の方向とが異なるため、互いに噛み合う複数の歯部のうち、外周側から内周側への方向へ沿って噛み合う歯部のみがストッパ部材の受けた力を受けることになる。このため、個々の歯部の強度を高くしなければならないという不都合が生じる。しかし、本発明の便座4では、ストッパ部材43が内周側と外周側との間を直線的に移動可能に構成されており、歯部46b…46b、41c…41cも座部20の外周側から内周側への方向に沿って配列されているから、互いに噛み合う歯部の全てでストッパ部材43の受けた力を受けることが可能であり、上述した不都合を解消できる。
【0033】
なお、固定部32は2つに限らず、3つ以上設けてもよい。嵌合部46cと、嵌合部41dは、上述の櫛歯状のものに限定されず、適宜のものを利用可能である。例えば、図11(a)に示すように、外壁46aに紙面垂直方向に延びる軸50、50を歯部として設けるとともに、軸50が嵌合する複数のスリット51…51を形成するように、歯部52…52が配列された嵌合部材53を内壁41bに設けてもよい。図11(b)に示すように、支持部45のレール41側と、レール41の端部41aとに、それぞれ歯部54…54、歯部55…55を配列し、波形状の嵌合部56、57を形成してもよい。
【0034】
図2(b)及び図3に示すステップ板6は、便座4に代えて本体2に載置し、本体2の開口部11aを覆うことにより、便器1をステップとして利用可能にするものである。
【0035】
ステップ板6は、使用されない場合には本体2の下方の収納スペース13に上下逆さに収納されている。ステップ板6の中央には、ステップ板6を本体2に保持するための爪部61、61が裏側(図3の上側)の面から突出するように設けられている。
【0036】
図12(a)、図12(b)は、爪部61、61を拡大して示す図である。爪部61、61は互いに平行な鉛直壁として構成され、前後方向において向かい合うように設けられている。爪部61、61の上部には外側に隆起する凸部61a、61aが設けられている。一方、上段部11の底部11eの中央には、凹部62が設けられている。凹部62の底部62aには、爪部61、61を受け入れるための凹部としての開口部63が設けられている。開口部63は長方形に形成され、開口部63の周囲の前縁部62b、後縁部62cは、それぞれ本体2の横方向に延びるように設けられている。前縁部62b及び後縁部62cの間隔は爪部61、61の外壁間の距離と等しく、また、開口部63の幅は爪部61、61の幅と等しい。従って、凸部61a、61aが底部62aよりも上方に位置するまで爪部61、61を開口部63に挿入し、凸部61a、61aを前縁部62b及び後縁部62cに引っ掛けることにより、ステップ板6を本体2に確実に保持可能である。凹部62に前縁部62b及び後縁部62cを設けていることから、底部62aから上方に突出した爪部61、61の上部が中桶3と接触することもない。
【0037】
開口部63は本体2を貫通している。従って、ステップ板6を本体2から取り外す場合には、便座4及び中桶3を本体2から取り外し、図12(a)に矢印y1で示すように、爪部61、61の間を押すだけでよい。凸部61a、61aの下方が前縁部62b及び後縁部62cにより内側に押され、爪部61、61が矢印y2、y2で示すように内側に倒れることにより、ステップ板6を本体2から取り外し可能である。
【0038】
なお、図12(c)に示すように、凸部61a、61aの下部の傾斜を上下方向に対してきつくし、爪部61、61の上端を矢印y3で示すように内側に押して本体2から取り外すようにしてもよい。
【0039】
ステップ板5にて本体2の開口部を覆うことにより、例えば、便座4を大人用の便座に載置して補助便座として利用したときに、乳幼児が便座4に乗り降りするためのステップとして便器1を利用可能である。また、着座中に足首を置くためのステップとして便器1を利用可能である。通常、着座中に足首を置くためのステップは、左右の足に対応して大人用便器の左右に2箇所配置することが必要である。しかし、本実施形態の便座4では、足を前方で閉じて着座することを可能としているから、ステップは前方の1箇所に置くだけでよい。従って、便器1には、便器1を利用したステップ以外に他のステップを別個用意する必要がないというメリットがある。なお、爪部を本体2の底面11eに設け、その爪部に引っ掛る引っ掛け部をステップ板6の裏側に設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の補助便座によれば、ストッパ部材がばね手段により補助便座本体に押し付けられ、ストッパ部材及び補助便座本体の歯部同士が噛み合うことにより、ストッパ部材の移動方向の位置が固定されている。従って、ストッパ部材の位置を調整する場合には、ばね手段に抵抗してストッパ部材を補助便座本体から離すだけで、ストッパ部材の移動させることができ、容易にストッパ部材の位置を調整することが可能である。一般に、ストッパ部材には補助便座本体の外周側から内周側へ力が加わるから、例えば、ストッパ部材を回転方向に移動するように構成した場合には、歯部の配列方向とストッパ部材に加わる力の方向とが異なるため、互いに噛み合う複数の歯部のうち、外周側から内周側への方向へ沿って噛み合う歯部のみがストッパ部材の受けた力を受けることになる。このため、個々の歯部の強度を高くしなければならないという不都合が生じる。しかし、本発明の補助便座では、ストッパ部材が内周側と外周側との間を直線的に移動可能に構成されており、歯部も補助便座本体の外周側から内周側への方向に沿って配列されているから、互いに噛み合う歯部の全てでストッパ部材の受けた力を受けることが可能であり、上述した不都合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した乳幼児用便器の外観を示す斜視図。
【図2】図1の乳幼児用便器の外観を示す平面図。
【図3】図1の乳幼児用便器の断面図。
【図4】図1の乳幼児便器の便座を取り外して示す図。
【図5】図4の便座の平面図。
【図6】図4の便座の正面図。
【図7】図4の便座の固定部を示す図。
【図8】図7の固定部のストッパ部材を示す図。
【図9】図4の固定部の使用状態を示す図。
【図10】図4の固定部の使用状態を示す図。
【図11】固定部の変形例を示す図。
【図12】図1の乳幼児便器のステップ板の爪部を示す図。
【符号の説明】
20 座部
41c 歯部
42 制限軸
43 ストッパ部材
45a 長孔
46b 歯部
47 コイルばね
Claims (2)
- 一般便器の便座上に載置される補助便座本体と、
前記補助便座本体の内周側と外周側との間を直線的に移動可能な状態で当該補助便座本体の裏面側に取り付けられ、前記一般便器の便座開口部内に挿入可能なストッパ部材と、
前記ストッパ部材を前記補助便座本体に向かって押し付ける力を発生するばね手段と、を具備し、
前記補助便座本体の裏面には、互いに平行な鉛直壁として形成された一対のレールが設置され、該一対のレールの内壁には上下方向に長い凸部状の複数の歯部が設けられ、前記ストッパ部材は、互いに平行な鉛直壁として形成された一対の挿入部を有し、該一対の挿入部の外壁には前記一対のレールに設けられた歯部と噛み合う上下方向に長い凸部状の複数の歯部が設けられ、前記一対のレールに設けられた歯部及び前記一対の挿入部に設けられた歯部が前記移動方向に沿って列をなすように形成されていることを特徴とする乳幼児用補助便座。 - 前記ストッパ部材には前記移動方向に延びる長孔が形成され、前記補助便座本体には前記長孔に挿入される軸部が設けられ、前記ばね手段として、前記軸部の外周側にて、前記軸部の前記長孔への挿入部分と前記ストッパ部材との間に圧縮状態で装着されたコイルばねが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用補助便座。
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