JPH0787559B2

JPH0787559B2 - 背面投写装置

Info

Publication number: JPH0787559B2
Application number: JP61153306A
Authority: JP
Inventors: 昌美氷室
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1986-06-30
Filing date: 1986-06-30
Publication date: 1995-09-20
Anticipated expiration: 2010-09-20
Also published as: JPS639374A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えばテレビプロジエクタに使用して好適な
背面投写装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、例えばテレビプロジエクタに使用して好適な
背面投写装置において、電圧の印加により散乱状態と透
明状態とが切替えられる液晶板をスクリーンとして使用
し、このスクリーンを散乱状態にすることでスクリーン
上にリアープロジエクシヨンをすると共に透明状態にす
ることでフロントプロジエクシヨンをも可能にしたこと
により、電圧の印加状態の切替だけの簡単な操作で背面
投写装置をフロントプロジエクシヨン可能な投写装置と
することができる。

〔従来の技術〕

従来、第４図に示す如き背面投写装置があつた。この背
面投写装置は、テレビジヨン受像機として使用するもの
で、投写装置を構成する筐体（１）内に投写用CRT
（２）が配置してあり、このCRT（２）の前面に投写レ
ンズ（３）が配置してある。そして、投写レンズから
（３）からの光の光路に３枚の反射ミラー（４），
（５），（６）が配置してあり、CRT（２）から発せら
れる映像光が筐体（１）の前面に拡大投写される。この
投写面には光を散乱させるすりガラス等よりなるスクリ
ーン（７）が配置してあり、このスクリーン（７）を通
して映像光を見ることができるようになつている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、この第４図に示す如き投写装置は、スクリー
ン（７）が装置と一体となつて大きさが決まつているた
め、映像光の投写面積が決つてしまう不都合があつた。
特に、このような背面投写型の装置でスクリーン（７）
を大型化すると、筐体（１）が大型化してしまうため実
用的ではなく、例えば100インチの如き大画面を得るた
めには、本体とは別に設けた反射スクリーンに投写光を
反射させてフロントプロジエクシヨンさせる反射型投写
装置を使用するのが一般的であつた。

本発明は之等の点に鑑み、所望時に簡単な操作でフロン
トプロジエクシヨンをして大画面に投写することの可能
な背面投写装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の背面投写装置は、ケース本体（11）内に投写ユ
ニット（12）と、このケース本体（11）に回動可能に支
持され電圧のオン，オフ制御によって散乱状態と透明状
態とに切り換える液晶スクリーン（17）と、投写ユニッ
ト（12）からの映像を液晶スクリーン（17）に結像させ
る反射ミラー（14），（15）とを備え、液晶（17）の散
乱状態により当該スクリーン上への映像のリアープロジ
ェクションを行い、液晶スクリーンの透明状態により映
像を液晶スクリーンを透過しスクリーン（２）に投写し
てフロントプロジェクションを行えるようにしたもので
ある。

また、ケース本体（11）内に投写ユニット（12）、液晶
スクリーン（17）及び反射ミラー（14），（15）を折り
畳式に収納し携帯可能にしたものである。

〔作用〕

本発明の背面投写装置は、電圧の印力の状態の切替だけ
の簡単な操作でスクリーン（17）の散乱状態と透明状態
との切替をできるため、リアープロジエクシヨンをする
ときには電圧の印加状態の切替でスクリーン（17）を散
乱状態とし、フロントプロジエクシヨンをするときには
電圧の印加状態の切替でスクリーン（17）を透明状態と
することで、簡単にリアーとフロント双方のプロジエク
シヨンが可能となる。

また、投写装置を使用しないときはケース本体（11）内
に投写ユニット（12）、液晶スクリーン（17）及び反射
ミラー（14），（15）を折り畳んで収納することがで
き、これによって、投写装置の収納保管及び携帯して持
ち運ぶのに便利となる。

〔実施例〕

以下、本発明の背面投写装置の一実施例を、第１図〜第
３図を参照して説明しよう。

本例の投写装置は、投写形のテレビジヨン受像機として
構成したもので、第１図に示す如くアタツシユケース
（11）内に全体が構成される。即ち、本体（11a）に上
蓋（11b）が一端（11c）を中心として回動自在に取付け
られてなるアタツシユケース（11）には、本体（11a）
の略中央部に、投写ユニット（12）を配置する。この投
写ユニット（12）は、例えばタングステンランプ等の光
源からの光をビデオ信号に同期した映像光とさせる液晶
パネル等が収納され、この投写ユニット（12）から発せ
られる映像光を本体（11a）内に配置した投写レンズ（1
3）に入射させる。そして、この投写レンズ（13）と多
少距離をあけて第１の反射ミラー（14）を配置し、投写
レンズ（13）からの投写光を斜め上方へと屈折させる。
そして、上蓋（11b）を開けた状態で最上部になる他端
（11d）を中心として回動可能に第２の反射ミラー（1
5）とスクリーン支持アーム（16）とを取付け、本体（1
1a）の上蓋（11b）取付側とは反対側の端部（11e）を中
心として回動可能に後述する液晶スクリーン（17）を取
付ける。このようにして構成することでこの表示装置に
よりリアープロジエクシヨンをするときには、第１図に
示す如く、上蓋（11b）を半開きの状態にして上蓋（11
b）の上方に位置するスクリーン支持アーム（16）によ
り液晶スクリーン（17）を支持させると共に、第２の反
射ミラー（15）の位置を合わせて、投写レンズ（13）か
らの投写光が液晶スクリーン（17）に達するようにす
る。

ここで、本例の投写装置は液晶スクリーン（17）として
ダイナミツクスキヤツタリング形（以下DS形と称す）の
液晶板を使用している。即ち、この液晶スクリーン（1
7）は第２図に示す如く、対向しあう２枚のガラス基板
（17a）の内側に夫々透明電極（17b）を設け、この双方
透明電極（17b）の内側に夫々SiO₂膜（17c）を設け、こ
の双方SiO₂膜（17c）の間に液晶層（17d）を形成する。
そして、この液晶層（17d）に充填する液晶として、ダ
イナミツクスキヤツタリング現象が得られる液晶を使用
し、DS形液晶板とする。このように液晶スクリーン（1
7）を構成したことにより、第２図に示す如く、上下の
透明電極（17b）に電圧を印加するために交流電源（1
8）をスイツチ（19）を介して透明電極（17b）に接続
し、スイツチ（19）を接続して所定電圧印加状態とする
と、液晶の状態によりこの液晶スクリーン（17）は散乱
板となる。また、スイツチ（19）を切り電圧の印加をや
めると、液晶の状態によりこの液晶スクリーン（17）は
透明板となる。

以上のようにしてスイツチのオン・オフにより散乱状態
と透明状態とが切替わるため、第１図に示す如く組立て
られた投写装置の液晶スクリーン（17）上に映像光を結
像させて、この液晶スクリーン（17）の表面を画面とす
る所謂リアープロジエクシヨンを行なうときには、上述
のスイツチ（19）をオン状態にしてこのスクリーン（1
7）に所定電圧を印加し、液晶スクリーン（17）を散乱
状態にする。このようにして散乱状態とすることで、液
晶スクリーン（17）の表面がこの投写装置の画面とな
る。

また、本例の投写装置はスイツチ（19）をオフ状態にし
て液晶スクリーン（17）に電圧を印加せず、液晶スクリ
ーン（17）を透明状態にすることで、別に設けた反射ス
クリーンに拡大投影することができる。即ち、液晶スク
リーン（17）を透明状態とし、第３図に示す如くこの投
写装置と所定の距離をあけてアルミ箔等の反射スクリー
ン（20）を配置する。このようにすることで、投写レン
ズ（13）からの投写光が透明な液晶スクリーン（17）を
透過して反射スクリーン（20）に達し、この反射スクリ
ーン（20）上で映像光が結像し、この反射スクリーン
（20）の反射面が画面となる所謂フロントプロジエクシ
ヨンが行なわれる。このようにしてフロントプロジエク
シヨンを行なうことにより、上述のリアープロジエクシ
ヨン時よりも画面サイズを大型化することができ、例え
ば液晶スクリーン（17）が14インチ〜20インチ程度であ
るとすると、反射スクリーン（20）を40インチ〜100イ
ンチ程度に大型化することができる。なお、このフロン
トプロジエクシヨン時には、リアープロジエクシヨン時
に比べて画面を反射側から見るため、投写映像の左右を
逆にする必要があり、例えば投写ユニット（12）として
上述の如く液晶パネルにより映像光を形成している場合
はこの液晶パネルの水平シフトレジスタを逆相にすれば
よく、CRTにより映像光を形成している場合にはこのCRT
の水平偏向コイルの接続を逆にすればよい。

そして、本例の投写装置はアタツシユケース（11）内に
反射スクリーン（20）以外の各部品を収めたため、投写
するとき以外は、液晶スクリーン（17）、スクリーン支
持アーム（16）及び第２図の反射ミラー（15）を内部に
収めた状態で上蓋（11b）を閉じることで、このアタツ
シユケース（11）内に各部品が収納された状態となり、
持ち運びに便利な状態となる。

以上のように本例の背面投写装置によると、スイツチ
（19）のオン−オフで液晶スクリーン（17）が散乱状態
と透明状態とに切替わるため、この切替でリアープロジ
エクシヨンとフロントプロジエクシヨンの双方が可能と
なる。そして、この切替操作はスイツチ（19）のオン・
オフと映像の左右逆転だけの簡単な操作でよく、液晶ス
クリーン（17）を取外す必要はない。

なお、液晶スクリーン（17）への印加電圧値を可変でき
るようにして散乱状態を可変にし、リアープロジエクシ
ヨン時の視聴できる角度範囲（指向性）を可変にするこ
ともできる。また、上述実施例では液晶スクリーン（1
7）の液晶としてDS形液晶を使用したが、PC（相転移）
形液晶等他の散乱状態と透明状態とが切替えられる液晶
を使用できることは勿論である。但し、PC形液晶の場合
には電圧印加で透明状態となり印加のない状態で散乱状
態となるため、スイツチ（19）のオン・オフがDS形液晶
とは逆になり、オンのときに透明状態となる。また、こ
の投写装置内にビデオカメラを設けて、液晶スクリーン
（17）の散乱状態時に液晶スクリーン（17）に画像を表
示すると共に、液晶スクリーン（17）の透明状態時にこ
の液晶スクリーン（17）の外の様子を撮影するようにし
てもよい。さらに、本例の投写装置はテレビジヨン受像
機として構成したが、フイルム等の他の映像源の投写装
置にも本発明が適用できることは勿論である。さらにま
た、本発明は上述実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱
することなくその他種々の構成が取り得ることは勿論で
ある。

〔発明の効果〕

本発明の背面投写装置は電圧の印加状態の切替だけの簡
単な操作で液晶スクリーン（17）の散乱状態と透明状態
との切替ができるため、簡単にリアーとフロント双方の
プロジエクシヨンが可能となる利益がある。

また、投写装置を使用しないときはケース本体内に投写
ユニット、液晶スクリーン及び反射ミラーを折り畳んで
収納することができ、投写装置の収納保管及び携帯して
持ち運ぶのに便利となるいった効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の背面投写装置の一実施例を示す断面
図、第２図は第１図例のスクリーンを示す断面図、第３
図は第１図例の使用状態の一例を示す説明図、第４図は
従来の背面投写装置の一例を示す断面図である。（11）はアタツシユケース、（12）は投写ユニツト、
（13）は投写レンズ、（17）は液晶スクリーンである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケース本体内に投写ユニットと、このケース本体に回動可能に支持され電圧のオン，オフ
制御によって散乱状態と透明状態とに切り換える液晶ス
クリーンと、上記投写ユニットからの映像を上記液晶スクリーンに結
像させる反射ミラーとを備え、上記液晶スクリーンの散乱状態により当該スクリーン上
への映像のリアープロジェクションを行い、液晶スクリ
ーンの透明状態により映像を上記液晶スクリーンを透過
しスクリーンに投写してフロントプロジェクションを行
えるようにしたことを特徴とする背面投写装置。
【請求項２】上記ケース本体内に投写ユニット、液晶ス
クリーン及び反射ミラーを折り畳み式に収納し携帯可能
にしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の背
面投写装置。