JPH0511579Y2 - - Google Patents

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JPH0511579Y2
JPH0511579Y2 JP4390687U JP4390687U JPH0511579Y2 JP H0511579 Y2 JPH0511579 Y2 JP H0511579Y2 JP 4390687 U JP4390687 U JP 4390687U JP 4390687 U JP4390687 U JP 4390687U JP H0511579 Y2 JPH0511579 Y2 JP H0511579Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、液晶表示装置、特にプロジエクタ
とビユアの機能を兼備する液晶表示装置に関す
る。
〔考案の概要〕
この考案の液晶表示装置では、画像を表示する
液晶表示体と、液晶表示体の後方に配された光源
と、液晶表示体の前方に選択的に配され、液晶表
示体の画像を拡大・投写する投写レンズ体と、液
晶表示体と光源との間に選択的に配され、光源か
らの光の照度分布を均一にする拡散板と、少なく
とも液晶表示体と光源の間に拡散板を介在せしめ
る第1モード及び、少なくとも液晶表示体の前方
に投写レンズ体を介在せしめる第2モードとの切
換えを自在とするモード切換手段とを備えたこと
で、液晶表示体(以下、LCDと称す)の画像自
体をそのまま見るビユアとしても或いはLCDの
画像をスクリーン上に拡大・投写して見るプロジ
エクタとしても自在に使用できる。
〔従来の技術〕
従来の、この種の液晶表示装置としては実開昭
60−108075号公報に記載されたものが知られてい
る。即ち、LCDの後方に光源及びレンズ、そし
てLCDの前方にレンズを配し、光源からの光を
LCDに照射すると共に、レンズを介してLCDの
画像を拡大して投影し、或いは縮小して撮影する
ものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の液晶表示装置
にあつては、LCDの前方に拡大レンズを配する
ことによつてプロジエクタとして使用できるもの
の、LCDの画像自体をそのまま見たいような場
合、即ちビユアとして用いたい場合に対する配慮
がなされていないため、ビユアとしての使用が困
難であり、更にプロジエクタとビユアの使い分け
を簡便な操作によつて行うことも望めないもので
あつた。
従つて、この考案の目的は、LCDの画像自体
をそのまま見ることの出来るビユア機能と、
LCDの画像を拡大・投写して見ることの出来る
プロジエクタ機能とを備え、モードの切換えとい
う極めて簡便な操作によつて、ビユア或いはプロ
ジエクタのいずれにも使用出来る液晶表示装置を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、画像を表示する液晶表示体と、
液晶表示体の後方に配された光源と、液晶表示体
の前方に選択的に配され、液晶表示体の画像を拡
大・投写する投写レンズ体と、液晶表示体と光源
との間に選択的に配され、光源からの光の照度分
布を均一にする拡散板と、少なくとも液晶表示体
と光源の間に拡散板を介在せしめる第1モード及
び、少なくとも液晶表示体の前方に投写レンズ体
を介在せしめる第2モードとの切換えを自在とす
るモード切換手段とが備えられている。
〔作用〕
プロジエクタとして用いる時は、光源及び
LCDを駆動せしめた状態で、モード切換手段を
第2モード、即ちプロジエクタモード側に切換え
る。このモード切換えによつてLCDの前方に投
写レンズ体が直立状態に介在せしめられる。この
状態では拡散板は光源からの光を遮ることのない
ように移動せしめられているため、光源からの光
は、そのままLCDの背面に照射されると共に、
LCDの前方の投写レンズ体を介してスクリーン
に投影されるため、正常な正立画像として見るこ
とができる。
ビユアとして用いる時は、モード切換手段を第
1モード、即ちビユアモード側に切換えることに
よつて、拡散板を光源とLCDの間に位置せしめ
る。これにより光源からの光は、拡散板を通過す
ることで照度分布が均一にされた状態で、LCD
の背面にバツクライトとして一様に照射される。
この状態でLCDを前方より見れば、通常のLCD
の画像〔水平・垂直いずれの方向にも反転してい
ない状態〕をそのまま見ることが出来る。
〔実施例〕
以下、この考案の第1実施例について図面を参
照して説明する。
この第1実施例は、第1図乃至第4図に示すよ
うに透過形のLCDを表示素子として用いた液晶
表示装置に対し、この考案を適用したものであ
る。
第1図及び第3図に示すように、この実施例の
液晶表示装置は、LCD1と、光源2と、「投写レ
ンズ体」としての投写レンズ3と、拡散板4と、
レンズ5と、液晶表示体駆動回路6〔以下、
LCD駆動回路〕と、「モード切換手段」としての
モード切換スイツチ7から主に構成される。
キヤビネツト8の前後方向〔矢示F−B方向〕
に於いて、キヤビネツト8内部には、反射板9、
光源2、レンズ5、拡散板4、LCD1の順に設
けられ、そしてキヤビネツト8の開口部10には
投写レンズ3が取付けられている。又、光源駆動
回路11、LCD駆動回路6も配され、更にキヤ
ビネツト8の側面12にはモード切換スイツチ7
が設けられている。
光源2は、モード切換スイツチ7が「第1モー
ド」としてのビユアモードとされている時は、比
較的、低照度に、そして「第2モード」としての
プロジエクタモードとされている時は、高照度を
維持するように光源駆動回路11により駆動せし
められ、光L1を供給する。光源2の後方〔矢示
B方向〕に設けられている反射板9は、光源2か
らの光L1を、前方〔矢示F方向〕に配されてい
るLCD1に向けて、キヤビネツト8の長手方向
〔即ち、矢示F−B方向〕に平行な光L1〔平行光
線〕として反射させる。
レンズ5は、凸レンズと凹レンズを貼合して一
体化しているもので、双方の焦点を一致させた、
いわゆる非焦点系〔アフオーカル〕タイプのもの
で、光源2より反射板9にて反射せしめられた光
L1は、このレンズ5に平行光線の状態で入射し、
そして出射する。
拡散板4は、その内部で光源2より来た光L1
を拡散させて照度分布を均一にし、その均一な照
度分布を有する光L1を、バツクライトBLとして
LCD1に供給するものである。この拡散板4は、
上下に二分割され、上下の各回動支点13により
回動自在とされており、モード切換スイツチ7が
ビユアモード時には閉方向〔矢示C方向〕に、そ
してプロジエクタモード時には開方向〔矢示C逆
方向〕にモード切換スイツチ7と連動している駆
動機構14により作動せしめられている。
LCD1は、透過形のもので、画素Eを駆動さ
せることで任意の画像15を表示する。LCD1
は、m行の行電極Xと、n列の列電極Yを有し、
i行目の行電極Xiとj列目の列電極Yjに駆動電
圧を印加することで、その交点の画素Eijを駆動
させる。又、LCD1は、特にビユアモード時に
於ける視認性を向上させるため、マニユアル又は
図示せぬ駆動機構によりキヤビネツト8の開口部
10迄、進退動自在とされている。
投写レンズ3は、LCD1を通過した光L1を、
拡大・投写するもので、これによりスクリーン1
6上にLCD1の画像15を拡大して投影する。
この投写レンズ3は、下方の回動支点17により
回動自在とされており、モード切換スイツチ7の
プロジエクタモード時には閉方向〔矢示C方向〕
に移動して直立状態とされて投写レンズ3の前方
に介在せしめられた状態とされ、そしてビユアモ
ード時には開方向〔矢示C逆方向〕に移動して投
写レンズ収納部18に収納される。尚、この投写
レンズ3の移動はモード切換スイツチ7と連動し
ている駆動機構14により行われる。
信号処理回路19は、端子20より入力される
TV、ビデオ等からのカラー映像信号S1のYC分
離、色復調、マトリクス演算等の処理を行うと共
に、カラー映像信号S1に含まれる水平同期信号、
垂直同期信号を基に、これと同期するクロツク信
号CLH,CLVを生成してLCD駆動回路6に供給し
ている。
LCD駆動回路6は、信号処理回路19より供
給されるクロツク信号CLH,CLVによつてLCD1
の画素Eijの駆動順序を、画面21の水平方向
〔矢示H方向〕及び垂直方向〔矢示V方向〕にて
決定するものである。このLCD駆動回路6は、
ビユアモード時には通常のテレビジヨンの走査方
向に於ける画素Eijの駆動順序と同様に、そして
プロジエクタモード時には通常の走査方式の駆動
順序とは逆に設定することで画像15を水平・垂
直両方向にて反転自在としている。
例えば、ビユアモード時のように画像15を通
常の状態で表示するには、テレビジヨン、ビデオ
等の通常の走査方式の場合と同様の順序で画素
Eijを駆動させる。即ち、第1行目の行電極X1
駆動電圧が印加された状態で、第1列目の列電極
Y1から第n列目の列電極Yoにかけて〔列電極Y
に於けるUP方向、矢示YU方向〕、順次駆動電圧
が印加されて行電極X1と列電極Y1〜Yoの交点が
画素E11〜E1oが駆動される。次いで第2行目の行
電極X2に駆動電圧が印加されて第1行目と同様
に列電極Yに於けるUP方向〔矢示YU方向〕に
駆動電圧が印加されて画素E21〜E2oが駆動され
る。
このようにして、第1行目の行電極X1から第
m行目の行電極Xnにかけて〔行電極Xに於ける
UP方向、矢示しXU方向〕、各行電極Xに駆動電
圧が列に於けるUP方向〔矢示YU方向〕に順次
印加され、全画素E11〜E1o、……、Ei1〜Eio、…
…、En1〜Enoが駆動して画像15の表示が行わ
れ、これらの過程の連続的な繰り返しにて動画像
が得られる。
一方、プロジエクタモード時では、LCD1の
背面より光L1を照射し投写レンズ3を介して
LCD1の画像15を拡大・投影するため、スク
リーン16上で正立した通常の画像15を得るた
めには、スライドで静止画像をプロジエクトする
のと同様に、LCD1の画像15自体を予め水平
方向〔矢示H方向〕及び垂直方向〔矢示V方向〕
に於いて反転させなければならない。
このためプロジエクタモード時では、モード切
換スイツチ7と接続されているLCD駆動回路6
によりLCD1の画素Eijの駆動順序を、前述した
通常の走査方式とは逆に、行電極Xは第m行目か
ら第1行目にかけて〔行電極Xに於けるdowm方
向、矢示XD方向〕、又列電極Yは第n列目から
第1列目にかけて〔列電極Yに於けるdown方向、
矢示YD方向〕各画素Eijを順次、駆動させること
により画像15全体を予め水平・垂直両方向にて
反転させておくものである。
モード切換スイツチ7は、この液晶表示装置を
ビユア或いはプロジエクタのいずれに使用するか
を選択するもので、端子22はLCD駆動回路6
に接続され、又端子23,24はLCD駆動回路
6と光源駆動回路11に接続されており、モード
選択を行うことでその選択モードに適した、光源
2の照度の高低、拡散板4の開閉、LCD1の画
像15の表示、投写レンズ3の回動等が行われ
る。次に、この液晶表示装置の各モードの選択
と、各モード時の作動について説明する。
モード切換スイツチ7をプロジエクタモード
〔端子22,24が接続された状態〕にすると、
光源駆動回路11により光源2が制御されて高い
照度の光L1を照射すると共に、上下の拡散板4
を開方向〔矢示C逆方向〕に移動させて光L1
遮らぬようにする。
LCD1では、LCD駆動回路6により画素Eij
駆動順序を、行電極X、列電極Y共にdowm方向
〔矢示XD方向、矢示YD方向〕として、LCD1の
画像15を水平・垂直両方向にて反転させて表示
すると共に投写レンズ3を閉方向〔矢示C方向〕
に移動させて直立状態とする。
この状態で、光源2より発した光L1は、反射
板9にて反射されて平行光線となり、レンズ5に
入る。このレンズ5は非焦点系のものなので、光
L1は平行光線として出る。
レンズ5より出た光L1は、LCD1を背面より
照射した後、投写レンズ3を介してスクリーン1
6上に正立した画像15を拡大・投写せしめる。
この画像15は、LCD1に於いて水平・垂直両
方向に逆転せしめられているが、投写レンズ3を
介することにより再び水平・垂直両方向に逆転さ
れることになり、スクリーン16上では拡大され
た正立の画像15を得る。
一方、モード切換スイツチ7をビユアモード
〔端子22,23が接続された状態〕にすると、
光源駆動回路11により光源2が制御されて光
L1の照度を低い状態に維持すると共に、上下の
拡散板4を閉方向〔矢示C方向〕に移動させて光
L1を拡散せしめて照度分布の均一なバツクライ
トBLを得られるようにし、投写レンズ3を開方
向〔矢示C逆方向〕に移動させる。更に必要に応
じ、LCD1をキヤビネツト8の開口部10迄、
移動させる。
又、ビユアモードに於いては、プロジエクタモ
ードと異なり、LCD1の画像15をそのまま見
るため、LCD駆動回路6により画素Eijの駆動順
序を、行電極X、列電極Y共にUP方向〔矢示
XU方向・YU方向〕とする。
この状態に於いて、光源2より発した光L1は、
反射板9にて反射されて平行光線となり、レンズ
5に入りレンズ5を経た光L1は、拡散板4に至
り、この拡散板4により均一な照度分布とされた
バツクライトBLがLCD1を背面より照射して
LCD1の画像15を鮮明な状態で視認可能にす
る。
この実施例によれば、光源2をプロジエクタ、
ビユア各モードに応じた照度として用いるため、
適度の明るさの画像15を見ることができ、又拡
散板4を上下に2分割して開閉走査することとし
たため、キヤビネツト8のサイズをそれ程大きく
することなくコンパクトにまとめることができ、
更にキヤビネツト8の開口部10に投写レンズ収
納部18を設けているので、投写レンズ3の不使
用時、LCD1の進退動時にはLCD1の視認を妨
げることがないものである。
尚、この実施例によれば、プロジエクタモード
では、LCD1の画像15を水平・垂直両方向に
て反転させ更に投写レンズ3を介することで、ス
クリーン16上に拡大された正立の画像15を得
る例について説明しているが、これに限定される
ものではなく、適宜のレンズ系を挿入することに
よりLCD1の画像15を反転させることなく同
様の画像15を得るようにしてもよいことは勿論
である。
次に、第2実施例について第5図を参照して説
明する。
この第2実施例が、前記第1実施例と異なる点
は、キヤビネツト30を長手方向〔即ち、矢示F
−B方向〕に延長形成し、LCD1と投写レンズ
3の間にピント調節用レンズ31〔以下、ピント
レンズ〕を配したことである。
即ち、キヤビネツト30の投写レンズ収納部3
2を、投写レンズ3及びピントレンズ31を収納
し得るように延長形成すると共に、キヤビネツト
30の内側に摺動溝33を形成する。ピントレズ
31の一端側には、ピントレンズ31を回動自在
とする回動支点34が、又他端側には前記摺動溝
33に係入されてピントレンズ31のピント調節
時、進退動する際のガイド役となるガイド部35
が形成されている。
プロジエクタモードとした時に、モード切換ス
イツチ7と連動している図示せぬ駆動機構によ
り、或いはマニユアル操作によりピントレンズ3
1は、閉方向〔矢示C方向〕に移動せしめられ
て、直立状態になると共にガイド部35及び回動
支点34が摺動溝33内に係入された状態とな
る。そして手動操作或いは適宜の駆動手段によ
り、ピントレンズ31をキヤビネツト30内で進
退動させてピント調節を行うものである。又、ビ
ユアモード時には、ピントレンズ31を投写レン
ズ収納部32内に収納してLCD1の視認を妨げ
ぬようにする。
この実施例によれば、ピント調節が行えるため
にプロジエクタモード時に、より鮮明な画像15
が得られるものとなる。
尚、その他の内容については、前記第1実施例
と同様であり、同一部分については同一符号で示
すに止め、重複するけ説明を省略する。
〔考案の効果〕
この考案では、液晶表示体と光源の間に拡散板
を介在せしめる第1モード及び液晶表示体の前方
に投写レンズ体を介在せしめる第2モードとの切
換えを自在とするモード切換手段とを備えてい
る。
従つて、この考案によれば、液晶表示装置を、
必要に応じビユア或いはプロジエクタのいずれに
も選択的に使用でき、そしてビユアモードとプロ
ジエクタモード間の切換えは極めて簡単で手間が
かからないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案が適用された液晶表示装置の
第1実施例のビユアとしての使用例を示す斜視説
明図、第2図は第1図に示す液晶表示装置のプロ
ジエクタとしての使用例を示す斜視説明図、第3
図は液晶表示装置の構成を示す拡大断面図、第4
図は液晶表示体における画素の駆動順序を示す説
明図、第5図はこの考案の第2実施例を示す第3
図同様の拡大断面図である。 図面に於ける主要な符号の説明、1……液晶表
示体(LCD)、2……光源、3……投写レンズ、
4……拡散板、7……モード切換スイツチ、15
……画像、L1……光、Eij……画素。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 画像を表示する液晶表示体と、 上記液晶表示体の後方に配された光源と、 上記液晶表示体の前方に選択的に配され、上記
    液晶表示体の画像を拡大・投写する投写レンズ体
    と、 上記液晶表示体と光源との間に選択的に配さ
    れ、光源からの光の照度分布を均一にする拡散板
    と、 少なくとも上記液晶表示体と光源の間に上記拡
    散板を介在せしめる第1モード及び、少なくとも
    上記液晶表示体の前方に上記投写レンズ体を介在
    せしめる第2モードとの切換えを自在とするモー
    ド切換手段とを備えてなる液晶表示装置。
JP4390687U 1987-03-25 1987-03-25 Expired - Lifetime JPH0511579Y2 (ja)

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