JPH0787076B2 - 帯電防止効果を有する反射防止多層膜の集電部の形成方法 - Google Patents

帯電防止効果を有する反射防止多層膜の集電部の形成方法

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JPH0787076B2
JPH0787076B2 JP63113576A JP11357688A JPH0787076B2 JP H0787076 B2 JPH0787076 B2 JP H0787076B2 JP 63113576 A JP63113576 A JP 63113576A JP 11357688 A JP11357688 A JP 11357688A JP H0787076 B2 JPH0787076 B2 JP H0787076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、帯電防止効果を有する反射防止多層膜の集電
部の形成方法に関するものである。
[従来の技術] 従来ブラウン管などのディスプレイ装置の前面又は前面
に設置されるパネルには、外部光の反射によって像が写
り画面が見にくくなるのを防ぐために種々の単層又は多
層の反射防止膜がコーティングされ、反射率の低減が計
られている。その際の反射防止膜の構成としては、低屈
折率を有する物質を反射防止したい波長のλ/4の光学膜
厚でコートした単層の反射防止膜、空気側より低屈折率
層−高屈折率層を、光学厚みλ/4-λ/2でコートした2
層の反射防止膜、空気側より低屈折率層−高屈折率層−
中屈折率層を光学厚みλ4/-λ/2-λ/4でコートした3層
の反射防止膜、空気側より低屈折率層−高屈折率層−中
屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/4-λ/2-λ/4-λ/4
でコートした4層の反射防止膜などが典型的な例として
知られている。
一方、通常ブラウン管や前面パネルに用いられるガラス
やプラスチックには導電性がなく、ブラウン管動作中に
多量に発生する静電気により表面が帯電し、人体との間
で放電を起こしたり、ほこりが吸着しやすいという問題
が指摘されており、コンピューターの端末やワープロの
ディスプレイ装置等においても大きな問題となってお
り、このため反射防止膜に導電性を付与したもの、即
ち、少なくとも一層を透明で導電性を有する材料で構成
した反射防止膜が研究されている。しかしながら、透明
導電膜の材料としては、ITO(錫をドープした酸化イン
ジウム)、SnO2(酸化錫)などが知られているが、どれ
も屈折率が高く(例えばITOでは約2.0、SnO2では1.
9)、このため反射防止膜の膜構成が制限される。即
ち、かかる透明導電膜は屈折率が高いため単層の反射防
止膜としては働かず、かえって反射率を増加させてしま
うし、又、多層の反射防止膜の場合では上述の反射防止
膜の構成からもわかるように、空気側の最外層には、低
屈折率の膜が構成される必要があり、透明導電膜の材料
には必要な低屈折率を満足するものがない為、透明導電
膜は内層に構成され、最外層は、低屈折率を有するMg
F2,SiO2などの絶縁性材料で対応せざるを得ない。
[発明の解決しようとする課題] このような透明導電膜を内層に有する反射防止多層膜か
ら透明導電膜が帯電してたまった電荷をアースして取り
出すための集電部の形成方法としては種々の方法が試み
られて来た。
通常のはんだは反射防止膜の最外層、具体的にはMgF2
SiO2とのぬれ性が悪いので用いることができない為、金
属板の板バネを直接反射防止膜の最外層上に接触させて
アース取り出しを試みたが、導電性のない最外層を介し
ていることに加えて板バネの完全な接触が得られないた
め透明導電膜との間の抵抗値が非常に高くなり、反射防
止多層膜の一部が絶縁破壊を起こすという現象が生じ、
膜が劣化してしまうという問題が生じた。
又、銅はくに接着剤を塗布した導電性テープを貼りつけ
る方法も試みたが接着剤の導電性が十分でなく、やはり
絶縁破壊現象が起こるという問題点が生じた。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、導電層を内層に持ち、絶縁性の膜を最外層に持つ帯
電防止効果を有する反射防止多層膜上に形成される集電
部の形成方法において、Pb-Sn合金を主成分としこれにZ
n,Sb,Al,Ti,Si,Cuのうち少なくとも1種を添加した合金
はんだを超音波振動下接触させ、該合金はんだを最外層
から内層へ向かって浸透させることを特徴とする帯電防
止効果を有する反射防止多層膜の集電部の形成方法を提
供するものである。
本発明において用いる合金はんだは、Pb-Sn合金を主成
分とし、これにZn,Sb,Al,Ti,Si,Cuのうち少なくとも1
種を微量添加した合金であり、好ましくはPbを40〜98wt
%,Snを1.8〜50wt%,Znを0.05〜10wt%,Sbを0.05〜10wt
%含んだものである。より好ましくは、Pbを40〜98wt
%,Snを1.8〜50wt%,Znを0.05〜10wt%,Sbを0.05〜10wt
%,Alを0.1%以下含んだものであり、特に好ましくは、
Pbを40〜98wt%,Snを1.8〜50wt%,Znを0.05〜10wt%,Al
を0.1wt%以下、Si+Ti合計量を0.5wt%以下、Cuを3%
以下含んだものである。本発明における合金はんだはMg
F2、SiO2などの反射防止膜の最外層とのぬれ性も良好
で、低抵抗で強い接着強度を有する集電部の形成が可能
となるからである。
本発明においては、上記合金はんだを帯電防止効果を有
する反射防止多層膜の最外層上の一部に供給し、超音波
振動下接触させることによって成される。というのは、
低抵抗で十分な接着強度を持って集電部の形成を行なう
には、反射防止多層膜の最外層と合金はんだとの界面に
存在する気泡を摩擦操作などによって除去し、完全な接
触を得、さらには合金はんだの反射防止膜への浸透を促
進する必要があり、その為には超音波の振動エネルギー
を利用することが実用上最も効率的であるからである。
本発明の集電部の形成は、第1図のようにハンダごてに
超音波振動を与えながら180〜400℃程度に加熱した合金
はんだ4を供給して反射防止多層膜2の最外層と金具や
リード線3を直接接着してもよいし、第2図のように反
射防止多層膜2上に超音波振動を与えながら180〜400℃
程度に加熱した合金はんだ4をコートし、その上に金具
やリード線3を普通のはんだ5を用いて接着してもよ
い。
本発明の集電部は反射防止多層膜の最外層上の周辺部の
1点に形成されていてもよいし、周辺部に帯状に形成さ
れてもよい。
本発明の集電部の形成方法が適用される反射防止多層膜
は特に限定されるものではなく、基板/ITO/SiO2、基板
/Al2O3/ITO/MgF2、基板/ITO/SiO2/MgF2、基板/ITO/Mg
F2/ITO/MgF2など、各種反射防止多層膜に適用でき、透
明導電膜が空気側から何層目に構成されていてもよい。
本発明において、帯電防止効果を有する反射防止多層膜
が形成される基板は屈折率、集電部形成時の耐熱性など
の点からガラス板が好ましいが、合成樹脂板又はフィル
ムであってもよい。
[作用] 本発明の方法においては、Pb,Sn合金を主成分とし、こ
れにZn,Sb,Al,Ti,Si,Cuのうち少なくとも1種を微量添
加した合金はんだを用いる。かかる通常のPb-Sn合金は
んだへのかかる元素の微量添加は接着性、気密性、耐湿
性、導電性の向上、さらに合金の融点低下に寄与してい
る。
又、本発明において上記合金はんだは反射防止膜上に超
音波振動下接触させる。これは、超音波のエネルギーに
より反射防止膜の最外層と該合金はんだとの界面に存在
する気泡を除去し完全な接触をもたらすことができ、
又、該合金はんだが反射防止多層膜の最外層から内層へ
向かって浸透していく現象が促進されるため、低抵抗で
の集電部の形成が可能となり、さらにリード線又は金属
板等の機械的付着強度も向上すると考えられる。
[実施例] 実施例1 第3図に示すように、 Glass/ITO/MgF2/ZrO2+TiO2/MgF2 170Å 260Å 1200Å 900Å の構成を有する反射防止多層膜12が形成されたガラス11
をブラウン管15の表面にシール材(接着剤)16を介して
貼りつけてなる導電性反射防止多層膜付ディスプレイ装
置の最外層のMgF2層の周辺部の1点において、Pb93%,S
n 4%,Zn 2%,Sb 0.95%,Al 0.05%(いずれも重量%)
なる組成を有する合金はんだを350℃程度に加熱して供
給し、超音波振動を与えながら第1図のようにリード線
13を直接接着した。ITO層とリード線間の抵抗は104Ω以
下であった。リード線をアースした状態でディスプレイ
装置のスイッチのON-OFFを1万回繰返したが絶縁破壊な
どの問題は全く生じなかった。
実施例2 Glass/ITO/MgF2/ZrO2/MgF2 170Å 260Å 1200Å 900Å の構成を有する反射防止多層膜が形成されたガラス板の
周辺部の1点において、最外層MgF2層上に、Pb81%,Sn
9%,Zn 6%,Sb 3.49%,Al 0.05%,Si 0.06%,Cu 0.4%
なる組成を有する合金はんだを300℃程度に加熱して、
超音波振動を与えながらコートし、その上に通常のはん
だ(Pb約60wt%,Sn約40wt%)を供給し、第2図のよう
に金属板を接着した。かかるガラス板の反射防止多層膜
が形成されていない面をシール材を介してブラウン管に
貼りつけ、導電性反射防止多層膜付ディスプレイ装置を
形成した。反射防止多層膜のITO層と金属板間の抵抗は1
04Ω以下であった。金属板をアースし、ディスプレイ装
置のスイッチのON-OFFを1万回繰り返したが絶縁破壊な
どの問題は全く生じなかった。
比較例 実施例1と同様のディスプレイ装置の周辺部の1点にお
いて板バネを接触させて電極とした。ITO層と板バネ間
の抵抗は108Ω台であった。板バネをアースしてディス
プレイ装置のスイッチを1万回ON-OFFさせたところ板バ
ネ部において絶縁破壊が生じ反射防止多層膜は著しく劣
化した。
[発明の効果] 本発明によれば、帯電防止効果を有する反射防止多層膜
の集電部を低抵抗で形成することができ、絶縁破壊によ
る反射防止多層膜の劣化が生じることがない。
又、本発明によって形成された集電部は接着強度が高
く、気密性、耐湿性にも優れている。
さらに、本発明の集電部の形成方法はどのような構成の
反射防止膜にも適用でき、特に導電性を有する層が集電
部を形成する空気側から遠く基板に近い層に構成されて
いる反射防止多層膜にも十分に適用できるものである。
又、本発明において用いる合金はんだは反射防止多層膜
上に180℃〜400℃程度で供給される。かかる温度は、通
常反射防止多層膜の劣化が生じる500℃程度より十分低
いので、反射防止多層膜の材料としては耐熱性の点から
制限されることはほとんどなく、本発明の集電部の形成
方法が適用できる反射防止多層膜の範囲は大変広い。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による集電部の概念的な横断
面図、第3図は本発明の実施例1に従って集電部を形成
したディスプレイ装置の概略断面図である。 1:基板 2,12:帯電防止効果を有する反射防止多 3:リード線または金属板 4,14:合金はんだ 5:普通はんだ 11:ガラス板 13:リード線 15:ブラウン管 16:シール材(接着剤)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電層を内層に持ち、絶縁性の膜を最外層
    に持つ帯電防止効果を有する反射防止多層膜上に形成さ
    れる集電部の形成方法において、Pb,Snを主成分とし、
    これにZn,Sb,Al,Ti,Si,Cuのうち少なくとも1種を添加
    した合金はんだを超音波振動下接触させ、該合金はんだ
    を最外層から内層へ向かって浸透させることを特徴とす
    る帯電防止効果を有する反射防止多層膜の集電部の形成
    方法。
  2. 【請求項2】合金はんだが少なくともPbを40〜98wt%、
    Snを1.8〜50wt%,Znを0.05〜10wt%,Sbを0.05〜10wt%
    含んだものであることを特徴とする帯電防止効果を有す
    る反射防止多層膜の集電部の形成方法。
  3. 【請求項3】導電層を内層に持ち、絶縁性の膜を最外層
    に持つ帯電防止効果を有する反射防止多層膜の最外層上
    に、Pb,Snを主成分とし、これにZn,Sb,Al,Ti,Si,Cuのう
    ち少なくとも1種を添加した合金はんだを供給して形成
    された集電部を有することを特徴とする帯電防止効果を
    有する反射防止多層膜付ディスプレイ装置。
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