JPH0787066A - パケットデータ復号装置 - Google Patents

パケットデータ復号装置

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Publication number
JPH0787066A
JPH0787066A JP5231623A JP23162393A JPH0787066A JP H0787066 A JPH0787066 A JP H0787066A JP 5231623 A JP5231623 A JP 5231623A JP 23162393 A JP23162393 A JP 23162393A JP H0787066 A JPH0787066 A JP H0787066A
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JP
Japan
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data
error correction
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frame
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Application number
JP5231623A
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English (en)
Inventor
Terukazu Kobayashi
輝一 小林
Kazuhiko Uchiyama
和彦 内山
Toshito Ichikawa
俊人 市川
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期が取れてから最初のデータを出力するま
での時間が短くて済むパケットデータ復号装置を提供す
る。 【構成】 第1の発明において、判定手段は、入力され
た1のブロックデータを順次メモリに格納していき、メ
モリの内容から縦方向の誤り訂正が出来ないと判断され
る場合には横方向誤り訂正復号手段に1のブロックデー
タを供給して横方向誤り訂正を行った復号出力を得る。
第2の発明においては、第1の発明における判定手段
が、縦方向の誤り訂正が可能と判断される場合にはメモ
リから格納済みのブロックデータ群を呼び出し縦方向誤
り訂正復号手段に供給して縦方向誤り訂正を行い、さら
に縦方向誤り訂正復号手段の出力を横方向誤り訂正手段
に供給し、復号出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パケットデータ復号装
置に係り、特にパケットデータとして各種の付加情報を
伴って放送されるFM多重放送の受信復号装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、FM放送技術の分野において、従
来のステレオ音声放送に加えて、文字・図形等のデータ
や音声の新しいサービスを行うためのデジタルデータを
多重するFM多重放送方式が注目を集めている。既に、
欧州においては、移動体でも受信可能なRDS(Radio
data system )放送というという統一規格が実施化さ
れ、各種のサービスを提供している。また、日本におい
ても、固定受信を対象にした音声多重放送は既に実施さ
れており、さらに、移動体による受信も可能な受信方式
の検討がされ、その仕様はほぼ固まっている。
【0003】さて、上記日本国内で実施されるFM多重
放送用データは、図7に示すような形式に重畳されて送
信される。図7における行方向が、横方向のパケットデ
ータ単位を構成し、これが列方向に272ブロック集ま
って1フレームのデータを形成している。つまり、1フ
レームは288〔ビット/ブロック〕×272〔ブロッ
ク〕のマトリクスを成していることになる。実際には、
これらのデータが送信される際には図7の上部のブロッ
クから時間的に連続して送られ、前後のフレームのつな
がり点においてもデータが切れ目無く送られて来るので
あるが、概念上はフレームはブロックの積み重なりで完
結する単位であると考え、図7のような構成図を用いて
説明する。
【0004】なお、本明細書では、便宜上、図7で示す
行方向を横方向といい、列方向を縦方向といい、横方向
に係る誤り訂正を横方向誤り訂正、縦方向に係る誤り訂
正を縦方向誤り訂正というものとする。
【0005】さて、上記したように各ブロックの末尾に
は本来の文字・音声情報の情報欠落を補完するための誤
り訂正符号が付加されている。誤り訂正符号それ自体
は、積符号といって、縦方向と横方向との双方から復号
を行われるように放送局側で符号化され、上記のフレー
ムが連続して放送信号として送られてくる。FM多重放
送の復号は、積符号であるこのフォーマット符号化の逆
の手順で進められる。このような誤り訂正は、例えば横
方向の誤り訂正能力が2ビットとすると、横方向の誤り
が3ビット誤った時には1ビットの訂正が不可能とな
る。しかし、この時、縦方向の誤り訂正符号を用いるこ
とで、この1ビットを復元できることになり、強力な訂
正能力を有している。
【0006】従来の動作手順としては、まず、受信機は
ブロックの先頭に付けられている同期信号にてブロック
同期を取り、さらに、その同期を元にフレームの同期を
取る。次いで、FM多重放送のデータは積符号で送信さ
れてくるので、まず、縦方向の誤り訂正復号をしてか
ら、横方向の誤り訂正の復号が成される。そして、誤り
訂正が完了したデータを出力することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
FM多重放送における復号手順では同期が取れてから、
実際にデータが出力されるまでの時間がかかるという問
題がある。つまり、最初に縦方向の誤り訂正復号を行
い、次いで、横方向の誤り訂正復号を行うために、1フ
レーム分のデータを完全にメモリ内に取り込んでからで
ないと、装置は復号動作に入れないのである。
【0008】例えば、受信機が1フレーム目の途中でブ
ロック同期が取れたものとする。その場合、次のフレー
ムを受信してフレーム同期(フレーム同士の繋ぎを検出
すること)を取り、その時点から1フレーム分のデータ
を受信してデータが揃ったところで初めて復号に入れ
る。いいかえれば、縦方向の誤り訂正復号を始められる
のは、最短でも1フレーム分のデータを取り込むにかか
る時間を経過してから、ということになる。
【0009】具体的には、1フレーム分のデータ受信に
は以下の時間がかかる計算になる。まず、1フレームの
データの総ビット数は、 1フレーム=288〔ビット〕×272〔ブロック〕=
78、336〔ビット〕 1フレームの転送時間は、 総ビット数/転送レート=78336〔ビット〕/16
k〔bps〕=4.896〔秒〕 つまり、1フレームの読み込み時間は5秒弱であり、こ
れに電気的な復号時間が加わった時間が実際の応答時間
になる。例えば、フレームの切れ替わりを過ぎた直後に
ブロック同期が取れたとすると、まずフレーム同期を取
れるのがほぼ1フレーム後、それから1フレームを読み
込む必要があるため、最悪10秒近く情報が得られなく
なる。
【0010】さらに、FM多重放送では、1回同期が乱
れると最初のブロック同期からやり直さなければならな
いため、例えば、受信状態の悪い山道を走っている時
等、情報を得られる時間が非常に短くなる。
【0011】したがって、受信状態が悪い場合叉は装置
の電源スイッチを入り切り等によりデータの同期が外れ
た時には、毎回フレーム同期が必要になるため、同期を
取るのに必要な時間分だけデータを出力することが出来
なくなる。つまり、即時性の高い道路情報等のデータで
あっても、ユーザに素早く情報を提供することが出来な
くなってしまうのである。
【0012】これは、転送レートの低いパケットデータ
によるデジタルデータ復号装置一般において同様に生じ
る問題といえる。そこで、本発明は、上記問題点に鑑
み、同期が取れてから最初のデータを出力するまでの時
間が短くて済むパケットデータ復号装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】ところで、前記したよう
に、国内FM多重放送の誤り訂正能力は大変高いもので
あるが、他方で、欧州のように多くの国が存在しFM放
送局が過密状態である地域において採用されているFM
多重方式(RDS)は、横方向のみの誤り訂正である。
この点を考慮すると、トンネル等の長い電波妨害区間で
もない限り殆どの受信信号は横方向の誤り訂正のみで十
分訂正が可能であると考えられる。つまり、縦方向のパ
リティビットが揃わずとも1ブロック分のデータが揃え
ば、横方向の誤り訂正を行い、即データを出力できる受
信状態である場合が多い。
【0014】そこで、本発明の課題を解決するための手
段として、この点に注目し、横方向の誤り訂正復号のみ
でデータを順次送出していくことを可能とするパケット
データ復号装置を考える。
【0015】まず、第1の発明は、パケット形式のデジ
タルデータ並びに当該デジタルデータに係る横方向の誤
り訂正を行うパリティビットより成るブロックデータを
複数有すると共に、ブロックデータに係る縦方向の誤り
訂正を行うパリティパケットであるブロックデータを複
数有してなるデジタルデータ群を復号するパケットデー
タ復号装置において、ブロックデータを複数記憶するメ
モリと、デジタルデータ群の前記縦方向の誤り訂正を行
う縦方向誤り訂正復号手段と、ブロックデータの前記横
方向の誤り訂正を行う横方向誤り訂正復号手段と、縦方
向の誤り訂正の開始が可能かを判定する判定手段とを有
し、判定手段は、1のブロックデータを入力してメモリ
に格納し、前記縦方向の誤り訂正が出来ないと判断され
る場合には横方向誤り訂正復号手段に1のブロックデー
タを供給して横方向誤り訂正復号手段の出力を復号出力
とする制御部を有するパケットデータ復号装置により達
成される。
【0016】また、第2の発明は、第1の発明のパケッ
トデータ復号装置において、判定手段が、縦方向の誤り
訂正が可能と判断される場合にはメモリから格納済みの
ブロックデータ群を呼び出し縦方向誤り訂正復号手段に
供給して縦方向誤り訂正を行い、更に縦方向誤り訂正復
号手段の出力を横方向誤り訂正手段に供給し、横方向誤
り訂正手段を復号出力する制御部を有するパケットデー
タ復号装置により達成される。
【0017】
【作用】第1の発明によれば、判定手段は入力された1
のブロックデータを順次メモリに格納していき、メモリ
の内容から縦方向の誤り訂正が出来ないと判断される場
合には横方向誤り訂正復号手段に1のブロックデータを
供給して横方向誤り訂正を行った復号出力を得ることが
出来る。
【0018】第2の発明は、第1の発明における判定手
段が、縦方向の誤り訂正が可能と判断される場合にはメ
モリから格納済みのブロックデータ群を呼び出し縦方向
誤り訂正復号手段に供給して縦方向誤り訂正を行い、更
に縦方向誤り訂正復号手段の出力を横方向誤り訂正手段
に供給し、復号出力を得ることが出来る。
【0019】
【実施例】本発明のパケットデータ復号装置による好適
な実施例であるFM多重放送受信装置を図面に基づいて
説明する。
【0020】まず、実施例の説明に先だって、国内で採
用されるFM多重放送の概略について説明する。国内FM多重放送規格について 図5および図6に国内で予定されているFM多重放送の
規格を示す。
【0021】まず、伝送方式を説明する。図5(a)に
示すように、通常のFMステレオ放送は、右用(R)の
信号と左用(L)との差信号(L−R)、和信号(L+
R)およびパイロット信号19kHzの3つの信号で周
波数変調されている。多重信号は、さらに高い副搬送波
76kHzで変調される。多重信号の伝送方式は、デジ
タル信号副変調方式の一つであるL−MSK(Lebel co
ntrolled minimum phase shift keying )であり、これ
はFSK(Frequency shift keying:周波数偏位変調)
の一種である。つまり、L−MSKはステレオサブ信号
(L−Rの差信号)の信号のレベルに応じて、多重レベ
ルを可変することで(図5(b))ステレオ音声信号の
多重信号への干渉に対する影響を抑えたもので、副搬送
波76kHzを中心として、±4kHzの周波数の違い
にて(被変調信号レベルが‘0’の時、72kHzに、
‘1’の時、80kHz)変調されるものである(図5
(c))。
【0022】次に、データフォーマットを説明する。デ
ジタル信号では、通常、伝送経路での外乱によるデータ
の欠落に備えて、何らかの誤り訂正が行えるように符号
化が成されている。前記したように、欧州のFM多重放
送の規格であるRDSは横方向のみの誤り訂正であるの
に対して、国内用FM多重規格では、縦方向および横方
向からの積符号にて誤り訂正が成される。
【0023】図6に国内FM多重放送のデータ構造を示
す。多重データである表示用のまとまりのある情報は、
データグループという単位により1単位を成し、データ
グループは誤り訂正を行う最小単位であるデータブロッ
クの集まりにより構成される(図6階層4)。つまり、
一つのまとまったデジタルデータは極端に短い情報でな
い限り複数のブロックにまたがっているため、この訂正
不可能なデータエラーが生じた場合には該当するデータ
グループの全てのデータブロックを消去する等しなけれ
ばならない。
【0024】さて、この個々のデータブロックにプリフ
ィックスが付け加えられてデータ本体の1単位を形成す
る(階層3)。さらに、同期を取るために必要となるブ
ロック識別符号(BIC)および横方向誤り訂正符号P
1をブロックの末尾に付け加えて横方向データを形成
し、この横方向データの190データに対し誤り訂正符
号を計算し縦方向誤り訂正符号P2としたものを含め
て、1フレームデータ(階層2)を形成する。
【0025】階層2において、データDは本来の文字・
図形・音声データ等のデジタルデータである。このデー
タDに対し、誤り訂正符号の変調回路がパリティビット
を付加する。通常の受信状態における殆どの誤り訂正
は、横方向の誤り訂正符号のみで補間できるのである
が、横方向の誤り訂正で誤りが訂正できない場合等に
は、縦方向の誤り訂正によって補間し、元のデジタルデ
ータを復元できる。1フレームは272ブロックから成
り、各ブロックは、ブロック識別符号16ビット、デー
タパケット176ビット、CRC符号14ビットとパリ
ティビットが82ビットによって形成される、計288
ビットが1ブロックである。本来は、図6階層2の左上
に当たる部分から順次送信し受信側でもこの順番で復号
をしていけばよい。しかし、バーストエラー(まとまっ
たデータ欠損)を防ぐ必要があるため、放送局側は、さ
らに図6のデータ列をインターリーブし、最終的に、図
7のようなフォーマットで受信機側に送ってくる。この
ため、受信機側で並び換えて図6階層2のような形に揃
えてから復号を行う必要があるため、受信機には1フレ
ーム分を全部記憶可能なメモリを用意しておく必要があ
る。
【0026】さらに、送信側ではPN変調を行う。信号
の中で、例えば、000…、111…のように直流成分
のようなデータの切り替わりがない信号が存在するとす
ると、デジタルのエッジが検出できないために、データ
の開始点を検出するのに不都合が生じる。この現象を回
避するには、送信側でデータにスクランブルを掛けて冗
長なデータを無くしランダム化した状態で送信し、受信
側にて逆のスクランブルを掛けて復調すればよい。PN
変調は、ブロック識別符号を除く各ブロック(272ビ
ット)に同じPN信号が加算され、その加算式は以下で
ある。
【0027】g(x)=X9 +X4 +1 受信機側におけるPN信号の復号回路は、図4のよう
に、排他的論理和素子とシフトレジスタを組み合わせた
簡単な回路で構成される。
【0028】次に、本発明の実施例であるFM多重放送
受信機の構成を図1に示す。図1に示すように、アンテ
ナ1にて受信されたFM多重放送信号は、フロントエン
ド2にて希望の放送局の周波数が選択されて中間周波数
(IF:Intermediate frequency)に変換された後、I
Fアンプ3にて必要なレベルにまで増幅されて、FM検
波器(DET:Detector)4に供給される。FM検波器
4の出力のうち、一方の出力はMPX(Multiplexer )
復調回路5に供給されステレオ放送時にはL(左)とR
(右)のオーディオ信号に分離される。FM検波器4の
うち他方の出力は、フィルタ6の76kHzバンドパス
フィルタによってL−MSK変調された副搬送波成分の
みが通過し、次いでデコーダ(Decoder )7にて復調さ
れ、デジタル信号となる。さらに、このデジタル信号は
ブロック・フレーム同期&PN復号回路8に供給され
て、まずブロック、フレームの同期を確立するために付
加されているブロック識別符号が検出されブロック同期
を取り、続いてデータにかけられているスクランブル解
除が成されて、コントローラ9に供給される。コントロ
ーラ9は、ブロックデータを順次メモリ10に書込み、
縦方向誤り訂正復号が開始されるまでの間、このブロッ
クデータは縦方向誤り訂正回路11を通らず、直接横方
向誤り訂正回路12に供給され、横方向のみの誤り訂正
が成されてCPU13に供給される。
【0029】その後、ブロック・フレーム同期&PN復
号回路8においてフレーム同期が確立され、かつ、コン
トローラ9がメモリ10に1フレーム分のデータが取り
込めたのを確認したら、1フレーム分のデータが縦方向
誤り訂正回路11に供給され縦方向の誤り訂正復号が成
され、次いで横方向誤り訂正回路12に供給されて横方
向の誤り訂正復号が行われた後、CPU13に供給され
る。CPU13では、文字情報や・図形情報が符号化さ
れている訂正終了済みのデータを処理して、表示できる
情報信号とし表示用メモリ15に格納し、適当な表示タ
イミングにて表示系14に出力し、必要なデータの表示
が成される。
【0030】次に、本発明の実施例におけるコントロー
ラ9の動作を図2のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、デコーダ7によって送られてくる0、1に復
調されたデータが、ブロック・フレーム同期&PN復号
回路8においてブロック同期が取れたかを判断する(ス
テップS1)。
【0031】ブロック同期が取れている場合(ステップ
S1:YES)、さらにフレーム同期が確立されている
かを調べる(ステップS2)。ブロック同期を確立する
ためのブロック識別符号はフレーム同期を確立するため
の符号を兼ねているので、ブロック識別符号を調べるこ
とでフレーム同期も調べられる。
【0032】ブロック同期は取れているがフレーム同期
が取れていない場合(ステップS2:NO)、ブロック
・フレーム同期&PN復号回路8によって入力データに
かけられているデータスクランブルを解除するPN復号
を行ったデータをメモリ10に格納し(ステップS
3)、横方向誤り訂正回路12にブロックデータを送
り、横方向誤り訂正復号を行い(ステップS7)、CP
U13へ出力する(ステップS8)。
【0033】ブロック同期もフレーム同期も取れている
場合(ステップS2:YES)、ブロック・フレーム同
期&PN復号回路8においてPN復号を行いメモリ10
に格納し(ステップS4)、1フレーム分のデータが取
り込めたかを判断する(ステップS5)。
【0034】1フレームのデータが取り込めた場合(ス
テップS5:YES)、メモリ10に書込んだ1フレー
ム分のデータを縦方向誤り訂正回路11に送り、縦方向
の誤り訂正を行い(ステップS6)、続いて横方向誤り
訂正回路12にて横方向の誤り訂正を行い(ステップS
7)、CPU13に出力する(ステップS8)。
【0035】1フレームのデータが取り込めない場合
(ステップS5:NO)、ブロックデータをそのまま横
方向誤り訂正回路12に送り、横方向の誤り訂正復号の
みを行って(ステップS7)、CPU13に出力する
(ステップS8)。
【0036】一方、ブロック同期自体が取れていない場
合(ステップS1:NO)、それ以前にフレーム同期が
取れていたかどうかを判別する(ステップS9)。それ
以前にフレーム同期が取れていない場合(ステップS
9:NO)、何もせずにルーチンの先頭(ステップS
1)に戻る。それ以前にフレーム同期が取れていた場合
(ステップS9:YES)、データにエラーがあっても
そのままブロック・フレーム同期&PN復号回路8にお
いてPN復号をしたデータをメモリ10に格納し(ステ
ップS10)、1フレーム分のデータが取り込めたかを
判断する(ステップS11)。
【0037】1フレーム分のデータが取り込めた場合
(ステップS11:YES)、メモリ10に書込んだ1
フレーム分のデータを縦方向誤り訂正回路11に送り縦
方向誤り訂正復号を行い(ステップS6)、次いで横方
向誤り訂正回路12による横方向誤り訂正復号を行い、
CPU13に出力する(ステップS8)。1フレーム分
のデータが取り込めていない場合(ステップS11:N
O)、横方向の誤り訂正に移る(ステップS7)。
【0038】次に、CPU13における動作を図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。コントローラ9によ
って図2のフローチャートにしたがってCPU13に送
られて来たデータは、CPU13によって実際に表示を
行うためのタイミング調整を行い表示系に出力する。
【0039】まず、初期値としてフラグFを0でクリア
する(ステップS100)。そして、横方向誤り訂正回
路12より送られてくるデータに誤りがないかどうかを
判別する(ステップS101)。
【0040】データに誤りが無い場合(ステップS10
1:YES)、フラグFが1に等しいかどうかを判別す
る(ステップS102)。フラグFがリセット(F=
0)されている場合(ステップS102:NO)、デー
タグループが複数のデータブロックにまたがって存在し
ているかどうかを判別する(ステップS103)。
【0041】データグループが複数のデータブロックに
またがらずそのデータブロックにおいて完結している場
合(ステップS103:NO)、表示系14への表示可
能な表示用データに変換して出力する(ステップS10
4)。データグループが複数のデータブロックにまたが
って存在している場合には(ステップS103:YE
S)、フラグFがセットされ(ステップS105)、デ
ータグループの全てのデータが揃うまで、表示用メモリ
にこのブロックのデータは格納される(ステップS10
6)。
【0042】さて、ステップS102においてフラグF
がセット(F=1)されている場合(ステップS10
2:YES)、データグループが複数のデータブロック
にまたがって存在しているので、情報がこのデータブロ
ックで終了しているかどうかを判別する(ステップS1
07)。
【0043】データグループがこのデータブロックで終
了していない場合(ステップS107:NO)、表示用
メモリ15にこのデータを格納する(ステップS10
8)。データグループがこのデータブロックにおいて終
了している場合(ステップS107:YES)、このブ
ロックのデータと共にこれまで表示用メモリ15に格納
しておいた同じデータグループの残りのデータブロック
のデータを表示系14に表示可能な状態に変換して出力
し(ステップS109)、フラグFをリセットする(ス
テップS110)。
【0044】一方、ステップS101で誤りが検出され
た場合(ステップS101:NO)、まず、フラグFが
セットされているかを判断する(ステップS111)。
フラグFがリセットされている場合(ステップS11
1:NO)は、このブロックのデータは表示系14に出
力しない(ステップS112)。フラグFがセットされ
ている場合(ステップS111:YES)は、データグ
ループが複数のデータブロックにまたがって存在してい
る場合での誤りなので、それまで表示用メモリ15に格
納して同じデータグループの残りのデータブロックのデ
ータを消去すると共に、このブロックのデータは表示系
14には出力しない(ステップS113)。
【0045】上記のように本実施例によれば、受信機が
ブロック同期を取ってから本来の縦方向の誤り訂正復号
を開始するまでの間、横方向の誤り訂正復号により表示
が行えるため、フレーム同期を取るのを待つ方法に比べ
応答時間が早くなる。
【0046】具体的には、本実施例での応答時間を求め
ると、 1ブロックのデータ=288〔ビット〕 1ブロックを取り込む時間=1ブロックのデータ数/転
送レート=288〔bit〕/16k〔bps〕=18
〔msec:ミリセカンド〕 となり、前記したようなフレーム同期を取ってからのデ
ータ表示における最短でも約5秒という応答時間に比べ
て応答特性は大幅に改善し、実用上の遅延は無いといえ
る。
【0047】また、大きな情報の欠落があって復号のデ
ータが誤り成分を含んでいても、誤りが存在しているこ
とは、符号理論により横方向誤り訂正回路12が検出で
きるので、その場合のみ新しい表示を行わないようにす
れば、誤表示を回避する事が出来る。そして、数秒後に
は、完全に復号されたデータを表示するようにすればよ
い。
【0048】さらに、本実施例はFM多重放送における
復号回路の改良であったが、入力データが積符号のフレ
ームデータであれば本発明を応用出来るため、他の積符
号による符号化を行う情報系であって、基本的なデータ
欠損の少ない特性を有していれば、本発明を適用でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、入力され
たパケットデータによる情報を遅滞無く提供することが
出来るので、データエラーが許容値以内であれば、FM
多重放送における交通情報等の即時性を要求される情報
を遅滞無く処理系へと送出することが出来、情報の利用
価値が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるFM多重放送受信装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例によるFM多重放送受信装置の
コントローラの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例によるFM多重放送受信装置の
CPUの動作を示すフローチャートである。
【図4】PN復号回路を説明する回路図である。
【図5】国内FM多重放送の規格を示す説明図である。
【図6】国内FM多重放送のデータの階層構造を示す説
明図である。
【図7】国内FM多重放送の送信時のデータ構造を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…FM用アンテナ 2…フロントエンド(Front end ) 3…IFアンプ(Intermediate frequency) 4…FM検波器(DET:detector) 5…マルチプレックス(MPX:Multiplexer )復調回
路 6…76kHzバンドパスフィルタ 7…デコーダ(Decoder ) 8…ブロック・フレーム同期&PN復号回路 9…コントローラ(Controller) 10…メモリ(Memory) 11…縦方向誤り訂正回路 12…横方向誤り訂正回路 13…CPU(Central processing unit ) 14…表示系 15…表示用メモリ SR1〜SR9…シフトレジスタ(shift register) EXOR1、EXOR2…排他的論理和素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット形式のデジタルデータ並びに当
    該デジタルデータに係る横方向の誤り訂正を行うパリテ
    ィビットより成るブロックデータを複数有すると共に、
    前記ブロックデータに係る縦方向の誤り訂正を行うパリ
    ティパケットであるブロックデータを複数有してなるデ
    ジタルデータ群を復号するパケットデータ復号装置にお
    いて、 前記ブロックデータを複数記憶するメモリと、 前記デジタルデータ群の前記縦方向の誤り訂正を行う縦
    方向誤り訂正復号手段と、 前記ブロックデータの前記横方向の誤り訂正を行う横方
    向誤り訂正復号手段と、 前記縦方向の誤り訂正の開始が可能かを判定する判定手
    段とを有し、 前記判定手段は、1の前記ブロックデータを入力して前
    記メモリに格納し、前記縦方向の誤り訂正が出来ないと
    判断される場合には前記横方向誤り訂正復号手段に前記
    1のブロックデータを供給して前記横方向誤り訂正復号
    手段の出力を復号出力とする制御部を有すること、 を特徴とするパケットデータ復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のパケットデータ復号装置にお
    いて、 前記判定手段は、前記縦方向の誤り訂正が可能と判断さ
    れる場合には前記メモリから格納済みのブロックデータ
    群を呼び出し前記縦方向誤り訂正復号手段に供給して縦
    方向誤り訂正を行い、更に前記縦方向誤り訂正復号手段
    の出力を前記横方向誤り訂正手段に供給し、前記横方向
    誤り訂正手段を復号出力する制御部を有すること、 を特徴とするパケットデータ復号装置。
JP5231623A 1993-09-17 1993-09-17 パケットデータ復号装置 Pending JPH0787066A (ja)

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