JP3227034B2 - Fm多重データ復調方法 - Google Patents

Fm多重データ復調方法

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JP3227034B2 JP21262293A JP21262293A JP3227034B2 JP 3227034 B2 JP3227034 B2 JP 3227034B2 JP 21262293 A JP21262293 A JP 21262293A JP 21262293 A JP21262293 A JP 21262293A JP 3227034 B2 JP3227034 B2 JP 3227034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFM多重データ復調方法
に係り、特に道路交通情報システム等の如く、FM放送
に多重して送信されたデータを復調するFM多重データ
復調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者に対し車両位置周辺の地図情報と
現在位置情報を提供するようにした車載用ナビゲーショ
ン装置がある。この装置では、自立航法または衛星航法
で自車位置を検出し、CD−ROM、ICカードメモリ
等の地図情報記憶媒体に記憶された中から自車位置の入
っている領域の地図データを読み出し、該地図データに
基づき車両位置周辺の地図画像を描画し、車両位置マー
クを合成して画面に表示するようにしている。ところ
で、車載用ナビゲーション装置において、単に、車両位
置周辺の地図画像を画面に表示するだけでなく、道路案
内、渋滞・工事情報、通行規制情報等も合わせて表示で
きるようにすれば、運転者が各種道路情報を総合判断し
ながら所望地へ、より的確な経路で走行できるようにな
り、便利である。このため、車載用ナビゲーション装置
搭載の車両に対し外部から準マイクロ波ビーコン、FM
多重放送等の無線通信により位置情報,道路案内情報等
の各種静的情報、渋滞・工事情報,通行規制情報等の各
種動的情報を提供し、自動若しくは運転者が希望すると
きに、これらの情報を画面に表示するようにした道路交
通情報通信システムの実用化が進められている。
【0003】この内、FM多重放送では、TVの文字多
重放送と同じ(272,190) 積符号((272,190) 短縮化差集
合巡回符号)を用い、L(レベルコントロールド)−M
SK変調(特開平1−291536号公報参照)により
低レートでデータを送信することで、伝送路がフェージ
ング、マルチパスノイズ等の妨害を受ける状況下でも比
較的良好にデータの受信・復調ができるようにしてあ
る。
【0004】図4に従来のFM多重放送のデータ復調系
を示す。中間周波増幅/FM検波器(IF/DET)1
0の出力はノイズキャンセラ/ステレオ復調回路(NC
/MPX)11に入力されてノイズ除去とステレオ復調
がなされる一方、フィルタ回路12に通されてL−MS
K変調信号成分が取り出される。そして、L−MSK復
調回路13により遅延検波が行われ、ビットクロックの
再生とビットデータ列の復調がなされる。ビットデータ
列は同期回路14に入力されて、ブロック同期とフレー
ム同期の検出がなされ、これら同期検出信号に基づき、
誤り訂正回路15がビットデータ列にPN復号を施した
後、所定のフォーマットに区切りながらRAM16に一
時記憶させるとともに、パリティ符号を使用してシンド
ロームデータを生成し、多数決判定により誤り訂正を行
う。この際、多数決判定のしきい値を可変し、最初大き
な値に設定して誤り訂正を行い、次にしきい値を1つ減
じて再度誤り訂正を行うという具合にして、所定の最終
しきい値となるまで繰り返すことで、誤り訂正能力の増
大が図られる(特開昭59−181841号公報参
照)。誤り訂正後のデータはCPU17を経由してメモ
リ18に格納される。ユーザが操作部19で道路交通情
報の呼び出し操作を行うと、CPU17はメモリ18の
中から所望のデータを読み出しビデオRAM20に所望
画像を描画し、ディスプレイ装置21に出力させて道路
案内情報、渋滞・工事情報,通行規制情報等の画面を表
示させる。なお、同期回路14ではブロック同期、フレ
ーム同期とも所定数の前方保護と後方保護が掛けられ
て、同期外れ状態を確実に検出できるようにしてある。
そして、同期外れが検出されている間のビットデータ列
(ブロック単位またはフレーム単位)は誤り訂正回路1
5において無効扱いとされ、CPU17への有効データ
としての出力はされない。ここで、前方保護とは、同期
状態から同期外れ状態に移行するとき、所定数連続して
同期異常が起きた時に初めて同期外れと判定し、単に、
同期パタンのビットエラーが起きただけでは同期外れと
しないようにし、正常に受信されたデータを取りこぼし
なく確実に復調できるようにするものである。また、後
方保護とは、同期外れ状態から同期状態に移行すると
き、所定数連続して正常に同期が検出された時に初めて
同期復帰と判定し、単に、同期パタンと同一パタンが1
回見出されただけでは同期復帰としないようにし、誤同
期の発生を防ぐためのものである。通常、前方保護数、
後方保護数とも4程度に設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、(272,190)
積符号は横パリティ符号と縦パリティ符号を含んでお
り、誤り訂正を横方向と縦方向に行うことができ、本来
高い誤り訂正能力を持っている。一方、FM多重データ
の内、付加情報に含まれる放送周波数、放送局名等のリ
アルタイムサービスデータは特に選局操作直後におい
て、速やかに復調し、CPU17に引き渡して表示部2
2に表示させる必要があり、地図データ(モザイク地
図)の如くデータ量の大きいものは時間が掛かっても正
確に復調する必要がある。このため、リアルタイムサー
ビスデータの含まれるブロックについては横方向のみ誤
り訂正してCPU17に出力し、地図データの如きはフ
レーム全体を横方向、縦方向、横方向の順に繰り返し誤
り訂正したのちCPU17に出力するようにしている。
しかしながら、車両で走行しながらのFM多重放送の受
信では、受信状況が種々に変化する。このため、或る時
は伝送路やL−MSK復調回路13でのエラー発生が殆
どなく、横方向だけの誤り訂正で正確にデータの復調を
行えるが、或る時はマルチパスやフェージングの為、伝
送路やL−MSK復調回路13でのエラー発生が頻発
し、横方向だけでは訂正しきれず、誤った放送周波数や
放送局名が表示されてしまうことがあり、受信状況に適
したデータの復調動作を行えないという問題があった。
【0006】以上から本発明の目的は、受信状況に応じ
て復調条件を変更し、常に、最適な状態でデータの復調
動作を行うことのできるFM多重データ復調方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、受信状態の良否を監視する手段と、受信状態が良
好な場合は、(272,190) 積符号化FM多重データ中のリ
アルタイムサービスデータは横方向の誤り訂正のみ行っ
てデータを復調し、受信状態が悪化したときは、移動体
用(272,190) 積符号化FM多重データ中のリアルタイム
サービスデータは他のデータとともに横方向と縦方向に
誤り訂正を繰り返してデータを復調する手段とを設けた
ことにより達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、受信状態の良否を監視し、受
信状態が良好な場合は、移動体用(272,190) 積符号化F
M多重データ中のリアルタイムサービスデータは横方向
の誤り訂正のみ行ってデータを復調し、受信状態が悪化
したときは、移動体用(272,190) 積符号化FM多重デー
タ中のリアルタイムサービスデータは他のデータととも
に横方向と縦方向に誤り訂正を繰り返してデータを復調
する。これにより、受信状態が良好なときは、リアルタ
イムサービスデータを迅速に復調してユーザに該情報を
いち早く提供することができ、受信状況が悪化したとき
は、正確に復調して誤りのないリアルタイムサービス情
報をユーザに提供することが可能となる。
【0009】また、受信状態の良否を監視し、受信状態
が良好な場合は、同期外れとみなす前方保護数を少なく
し、同期復帰とみなす後方保護数を多くして同期を取り
ながらデータを復調し、受信状態が悪化した場合は、前
方保護数を多くし、後方保護数を少なくして同期を取り
ながらデータを復調する。これにより、受信状態が良好
なときは、同期外れ状態を確実に検出し、誤ったデータ
が復調出力されないようにし、受信状況が悪化したとき
は、同期外れが頻発して復調データが得られなくなって
しまうことが無いようにできる。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るFM多重デ
ータ復調方法を具現した車載用FM多重放送受信機(道
路交通情報システム対応)の復調系の一部省略した構成
図である。10は中間周波増幅/FM検波器(IF/D
ET)、11はノイズキャンセラとステレオ復調を行う
ノイズキャンセラ/ステレオ復調回路(NC/MP
X)、12はFM検波信号からL−MSK変調信号成分
を取り出すフィルタ回路、13はL−MSK変調信号に
遅延検波を施し、ビットクロックの再生とビットデータ
列の復調を行うL−MSK復調回路、14Aはブロック
同期とフレーム同期の検出を行うとともにブロック同期
保護とフレーム同期保護を行う同期回路であり、ブロッ
ク同期とフレーム同期につき、独立して所定数の前方保
護と後方保護を施す。この同期回路14Aは、ブロック
同期とフレーム同期の各々につき、後述するCPUの指
示に基づき前方保護数と後方保護数を可変設定できるよ
うになっており、この実施例では、一例として受信状態
が良好な通常時は同期外れ状態を確実に検出するため前
方保護数、後方保護数ともに4に設定され、受信状態の
悪化時は、同期外れ状態が頻発しないように前方保護数
8、後方保護数2に設定される。
【0013】15Aは誤り訂正回路であり、同期回路1
4Aから入力したブロック同期とフレーム同期の検出信
号に基づき、ビットデータ列にPN復号を施した後、所
定のフォーマットに区切りながらRAM16に一時記憶
させるとともに、パリティ符号を使用してシンドローム
データを生成し、シンドロームに対する多数決判定によ
り誤り訂正を行う。この際、多数決判定のしきい値を初
期しきい値から最終しきい値まで段階的に可変すること
で、誤り訂正能力の増大が図られており、かつ、CPU
の指示に基づき初期しきい値が可変設定されるようにな
っている。この実施では一例として、受信状態が良好な
時、初期しきい値=9、最終しきい値=9とされ(即
ち、横方向または縦方向の誤り訂正は1回で終了)、受
信状態が悪化した時、初期しきい値=14、最終しきい
値=9とされる。また、誤り訂正回路15Aはブロック
単位で横方向にだけ訂正を行う第1訂正モードと、フレ
ーム単位で横方向、縦方向、横方向の順に繰り返し訂正
を行う第2訂正モードを有しており、リアルタイムサー
ビス情報以外は第2訂正モードで訂正を行い、リアルタ
イムサービス情報についてはCPUの指示に基づき第1
訂正モードまたは第2訂正モードで誤り訂正を行うよう
になっている。なお、同期回路14Aで同期外れが検出
されている間のビットデータ列(ブロック単位またはフ
レーム単位)は誤り訂正回路15Aにおいて無効扱いと
され、CPUへの有効データとしての出力はされないよ
うになっている。
【0014】18はFM多重放送から受信された道路交
通情報を記憶するメモリ、19はユーザが選局操作を行
ったり、道路交通情報の呼び出し操作をしたりする操作
部、20はユーザ所望の道路交通情報画像を格納するビ
デオRAM、21は道路交通情報を画面に表示するディ
スプレイ装置、22は放送周波数と局名を表示する表示
部、23は中間周波増幅/FM検波器10のSメータ出
力から高域のノイズ成分を抽出して直流検波を行いノイ
ズレベルを検出するノイズレベル検出回路である。17
AはCPUであり、ユーザによる選局操作に従い同調制
御を行ったり、誤り訂正回路15Aから復調データを入
力してメモリ18に記憶させるとともに、付加情報中の
放送周波数と局名に基づき表示部22に表示させたり、
ユーザによる道路交通情報の呼び出し操作に従い、メモ
リ18から該当する頁のデータを読み出してビデオRA
M20にユーザ所望の道路交通情報画像を描画し、ディ
スプレイ装置21に画面表示させたりする。
【0015】また、CPU17Aはノイズレベル検出回
路23で検出されたノイズレベルを入力して受信状態を
監視し、受信状態の良否に応じてデータ復調系の復調条
件の可変設定を行う。具体的には、以下の如く設定す
る。ノイズレベルが小さく受信状態が良好な時 (1)同期回路14Aに指示を出し、ブロック同期、フ
レーム同期とも前方保護数4、後方保護数4に設定させ
る。これにより、同期外れ状態を確実に検出し、誤った
データが復調出力されないようにできる。 (2)誤り訂正回路15Aに指示を出し、初期しきい値
を9に設定させる。これにより、横方向、縦方向とも誤
り訂正を1回で済ますことができ、受信データを速やか
にCPU17Aに出力できるので、選局操作直後であっ
ても迅速にユー所望の道路交通情報の表示が可能とな
る。 (3)誤り訂正回路15Aに指示を出し、放送周波数、
放送局名を含む付加情報のブロックは横方向だけの誤り
訂正でCPU17Aに復調データを出力させる(第1訂
正モード)。これにより、選局操作直後に、いち早く放
送周波数、放送局名を表示部22に表示させることがで
き、ユーザが希望局か否か直ちに判断できる。
【0016】ノイズレベルが大きく受信状態が悪い時 (1)同期回路14Aに指示を出し、ブロック同期、フ
レーム同期とも前方保護数8、後方保護数2に設定させ
る。これにより、同期外れが頻発して復調データが得ら
れなくなってしまうことが無いようにできる。 (2)誤り訂正回路15Aに指示を出し、初期しきい値
を14に設定させる。こにより、受信データを誤り無く
復調してCPU17Aに出力できるので、ユーザ所望の
道路交通情報を確実に表示させることが可能となる。 (3)誤り訂正回路15Aに指示を出し、放送周波数、
放送局名を含む付加情報のブロックは横方向、縦方向、
横方向の順に繰り返し誤り訂正したのちCPU17Aに
出力させる(第2訂正モード)。これにより、正確な放
送周波数、放送局名を表示部22に表示させることがで
きる。
【0017】なお、受信状態が悪化した時の同期回路で
の前方保護数は8以外の6、7、9等としても良く、後
方保護数は3にしてもよい。また、前方保護数と後方保
護数の内、一方だけ可変したり、ブロック同期またはフ
レーム同期の内、一方だけ保護数を可変したりしてもよ
い。更に、受信状態が良好な時の誤り訂正回路での初期
しきい値は9以外の例えば10としても良く、受信状態
が悪化した時の初期しきい値も14以外の例えば、1
3、15等としてもよい。また、第2訂正モードでの誤
り訂正は、横方向、縦方向の順に行うようにしてもよ
い。また、ノイズレベルの検出は、Sメータ回路出力に
基づき行う代わりに、ステレオ復調信号出力に対し、高
域成分を取り出し、直流検波して行ってもよく、Sメー
タ回路出力におけるノイズレベルとステレオ復調信号出
力におけるノイズレベルとの総合判断で行うようにして
もよい。更に、受信状態の監視は、L−MSK復調回路
での2値化前の受信信号に対するアイ開口の良否をチェ
ックして行ってもく、例えば、アイ開口率を計測し、ア
イ開口率が一定の基準以上あるとき、受信状態良好と判
断し、アイ開口率が一定の基準以下のとき、受信状態悪
化と判断する。アイ開口率の計測方法には従来より種々
の提案がされているので、詳しい説明は略す(例えば、
特開昭63−290045号公報参照)。
【0018】図2は本発明の第2実施例に係るFM多重
データ復調方法を具現した車載用FM多重放送受信機
(道路交通情報システム対応)の復調系の一部省略した
構成図である。なお、図4と同一の構成部分には同一の
符号が付してある。10は中間周波増幅/FM検波器
(IF/DET)、11はノイズキャンセラとステレオ
復調を行うノイズキャンセラ/ステレオ復調回路(NC
/MPX)、12はFM検波信号からL−MSK変調信
号成分を取り出すフィルタ回路、13はL−MSK変調
信号に遅延検波を施し、ビットクロックの再生とビット
データ列の復調を行うL−MSK復調回路、14はブロ
ック同期とフレーム同期の検出を行うとともにブロック
同期保護とフレーム同期保護を行う同期回路であり、ブ
ロック同期とフレーム同期につき、独立して所定数の前
方保護と後方保護を施す。
【0019】24はL−MSK復調回路13から2値化
前の受信信号を取り出し、アイ開口の良否を監視するア
イ開口監視部であり、受信信号のゼロクロス点を検出し
てゼロクロス検出パルスを出力するゼロクロス検出回路
25、基準ビットクロックを1/N分周する分周回路2
6、ゼロクロス点と基準ビットクロックの1/N分周信
号との時間差を計測する時間差計時回路27、該時間差
計時回路27での計時結果に基づきアイ開口の良否をブ
ロック単位で判定する判定回路28から構成されてい
る。基準ビットクロックは周波数固定の発振器から得た
クロックまたは受信信号から再生したクロックを用い
る。判定回路28は比較的長い期間平均した時間差を基
準にして、1ブロック周期の間に、時間差が平均時間差
に対し一定の割合(例えば±10パーセント)以上とな
った回数をカウントし、該カウント値が一定以下であれ
ば、受信状態良好、一定以上であれば受信状態悪化を示
す判定信号を後述する誤り訂正回路に出力する。分周回
路26の分周比はN=2、4など比較的小さな整数とす
る。
【0020】図3はアイ開口監視部24の動作を説明す
る線図である。a〜cは正常時のアイ波形であり、ゼロ
クロス点と基準ビットクロックの1/N分周信号との時
間差t1 〜t3 はいずれもほぼ同一で、平均時間差とほ
ぼ一致しており、判定回路28は受信状態良好(アイ開
口正常)と判定する。しかし、dの如くアイ波形が異常
になるとゼロクロス点と基準ビットクロックの1/N分
周信号との時間差t4〜t6 が平均時間差と大きくかけ
離れる。このとき、1ブロック周期の間に、若し、一定
回数以上の時間差の異常が生じれば、判定回路28は受
信状態不良(アイ開口異常)と判定する。
【0021】15Bは誤り訂正回路であり、同期回路1
4から入力したブロック同期とフレーム同期の検出信号
に基づき、ビットデータ列にPN復号を施した後、所定
のフォーマットに区切りながらRAM16に一時記憶さ
せるとともに、パリティ符号を使用してシンドロームデ
ータを生成し、シンドロームに対する多数決判定により
誤り訂正を行う。この際、多数決判定のしきい値を初期
しきい値から最終しきい値まで段階的に可変すること
で、誤り訂正能力の増大が図られている。また訂正回路
15Bはブロック単位で横方向にだけ訂正を行う第1訂
正モードと、フレーム単位で横方向、縦方向、横方向の
順に繰り返し訂正を行う第2訂正モードを有しており、
付加情報以外は第2訂正モードで訂正を行い、付加情報
については第1訂正モード又は、第2訂正モードで誤り
訂正を行うようになっている。なお、同期回路14で同
期外れが検出されている間と、アイ開口監視部24で受
信状態悪化と判定されている間のビットデータ列(ブロ
ック単位またはフレーム単位)は誤り訂正回路15Bに
おいて無効扱いとされ、CPU17への有効データとし
ての出力はしない。
【0022】ここで、同期回路14で同期外れが検出さ
れている間だけビットデータ列を無効としたのでは、同
期信号にエラーが無く、実際のデータビットに大きなエ
ラーが生じていたときに、該データが誤り訂正しきれず
にCPU17に入力されてしまうことがあるが、アイ開
口監視部24で受信状態悪化と判定されている間のビッ
トデータ列も無効扱いとすることで、CPU17へ正し
いデータのみ入力させることができ、正受信率が向上す
る。なお、判定回路での判定は、フレーム単位で行って
もよい。また、アイ開口の良否判定はアイ開口率の測定
結果に基づき行うようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上本発明によれば、受信状態の良否を
監視し、受信状態が良好な場合は、移動体用(272,190)
積符号化FM多重データ中のリアルタイムサービスデー
タは横方向の誤り訂正のみ行ってデータを復調し、受信
状態が悪化したときは、移動体用(272,190) 積符号化F
M多重データ中のリアルタイムサービスデータは他のデ
ータとともに横方向と縦方向に誤り訂正を繰り返してデ
ータを復調するように構成したから、受信状態が良好な
ときは、リアルタイムサービスデータを迅速に復調して
ユーザに該情報をいち早く提供することができ、受信状
況が悪化したときは、正確に復調して誤りのないリアル
タイムサービス情報をユーザに提供することが可能とな
る。
【0024】また、受信状態の良否を監視し、受信状態
が良好な場合は、同期外れとみなす前方保護数を少なく
し、同期復帰とみなす後方保護数を多くして同期を取り
ながらデータを復調し、受信状態が悪化した場合は、前
方保護数を多くし、後方保護数を少なくして同期を取り
ながらデータを復調する用に構成したから受信状態が良
好なときは、同期外れ状態を確実に検出し、誤ったデー
タが復調出力されないようにし、受信状況が悪化したと
きは、同期外れが頻発して復調データが得られなくなっ
てしまうことが無いようにできる。
【0025】
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るFM多重データ復調
方法を具現したFM多重放送受信機のデータ復調系の一
部省略した構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るFM多重データ復調
方法を具現したFM多重放送受信機のデータ復調系の一
部省略した構成図である。
【図3】図2中のアイ開口監視部の動作を説明する線図
である。
【図4】従来のFM多重放送受信機のデータ復調系の一
部省略した構成図である。
【符号の説明】
13 L−MSK復調回路 14、14A 同期回路 15A、15B 誤り訂正回路 17、17A CPU 23 ノイズレベル検出回路 24 アイ開口監視部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/04 - 7/38 H04B 1/16 H04L 1/00 H04L 27/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアルタイムサービスデータを含む移動
    体用(272,190) 積符号化FM多重データを復調するFM
    多重データ復調方法において、 受信状態の良否を監視し、受信状態が良好な場合は、移
    動体用(272,190) 積符号化FM多重データ中のリアルタ
    イムサービスデータは横方向の誤り訂正のみ行ってデー
    タを復調し、 受信状態が悪化したときは、移動体用(272,190) 積符号
    化FM多重データ中のリアルタイムサービスデータは他
    のデータとともに横方向と縦方向に誤り訂正を繰り返し
    てデータを復調するようにしたこと、 を特徴とするFM多重データ復調方法。
  2. 【請求項2】 移動体用FM多重データに対し同期保護
    を行ってデータを復調するFM多重データ復調方法にお
    いて、 受信状態の良否を監視し、受信状態が良好な場合は、
    期外れとみなす前方保護数を少なくし、同期復帰とみな
    す後方保護数を多くして同期を取りながらデータを復調
    し、 受信状態が悪化した場合は、前方保護数を多くし、後方
    保護数を少なくして同期を取りながらデータを復調する
    ようにしたこと、 を特徴とするFM多重データ復調方法。
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