JP3813517B2 - 誤り訂正回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、地上デジタル放送で用いられている巡回符号を用いた1ビット単位で誤り訂正を行う誤り訂正回路に関し、特に部分受信を行う携帯型受信機の誤り訂正処理の高速化に適した誤り訂正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
地上デジタル放送伝送方式では伝送多重制御信号(TMCC)の誤り訂正符号として差集合巡回符号(SDSC)が用いられている。差集合巡回符号は、多数決論理によって復号可能な誤り訂正符号であり、次のような特徴を持っている。
【0003】
▲1▼ 比較的簡単に復号回路を構成することが可能(回路規模が小さい)である。
▲2▼ ランダム誤り訂正符号である。
▲3▼ 回路の工夫により、誤り訂正能力を増大できる。
▲4▼ 軟判定復号が比較的簡単に実現できる。
【0004】
差集合巡回符号を用いた誤り訂正回路では、通常、誤り訂正能力を増大させるため、閾値を順次変化させて誤り訂正を複数回行うことにより、誤り訂正能力の向上を行っている。このように、誤り訂正処理を複数回行うためには、相応の処理時間が必要となる。
【0005】
地上デジタル放送用受信機では、チャンネル選択や電源投入時に素早い動作が求められる。TMCCには変調方式など伝送信号を復調するのに必要な情報が含まれているため、TMCCデータを迅速に取得する必要がある。TMCCデータは1フレーム単位で送信されるが、1フレームは地上デジタル放送伝送方式の伝送モードによっては250msec以上の期間が必要になるため、あるフレームにおいてTMCCを取得することができなかった場合には、次のTMCCを得るまで時間がかかることなる。しかしながら、あるフレーム内の全てのTMCCデータが誤り訂正回路に入力されてから、次のフレームの先頭が到来するまでの時間間隔は非常に短いため、TMCCの誤り訂正を迅速に行う必要がある。
【0006】
特開 2001-94439 号公報に開示された誤り訂正回路では、2つの誤り訂正ブロックを並列に動作させることにより、TMCCの誤り訂正を迅速に行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
地上デジタル放送では、携帯型受信機での受信を考慮した部分受信が伝送規格として制定されている。部分受信では、地上デシタル放送の1シンボル中に含まれる13セグメントのうちの1セグメントのみを受信する。部分受信を行う携帯型受信機では一般の地上デジタル放送用受信機の1/13のデータを扱うので、地上デジタル放送用受信機に比べ遅いクロックでの処理が可能である。しかし、一方で、チャンネル選択や電源投入時には、一般の地上デジタル放送用受信機と同等の素早い動作も求められる。上記特開 2001-94439 に開示された誤り訂正回路は、誤り訂正を迅速に行う機能を備えているが、部分受信に適した誤り訂正を行う機能を備えていない。
【0008】
そこで、本願発明者らは、(社)電波産業会地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式ARIBSTD−B31若しくは地上デジタル音声放送の伝送方式ARIBSTD−B29の規程では、伝送モードやガードインターバルによって1フレームの時間間隔(クロック数)が変化することに着目し、モードやガードインターバルによって誤り訂正の閾値を変え、誤り訂正回数を変化させることにより、迅速な誤り訂正処理を行うことを発明した。
【0009】
この発明は、地上デジタル放送を部分受信する場合において、比較的簡単な構成で、迅速な誤り訂正処理を行えるようになる誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、地上デジタル放送の部分受信を行う場合に用いられかつ地上デジタル放送で用いられている差集合巡回符号を復号するための誤り訂正回路であって、閾値を変化させてn回(nは自然数)訂正処理を行う誤り訂正回路において、伝送モード条件に基づいて、誤り訂正に用いる閾値および訂正処理回数を決定する手段を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の誤り訂正回路において、伝送モード条件が、伝送モードであることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の誤り訂正回路において、伝送モード条件が、伝送モードとガードインターバルであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
先ず、従来の誤り訂正回路についてより具体的に説明した後、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
〔1〕従来の誤り訂正回路の具体的な説明
(社)電波産業会地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式ARIBSTD−B31では、変調方式として直交周波数分割多重(OFDM)方式を、情報源符号化方式及び多重化方式としてMPEG2を採用している。また、現在伝送されているキャリア変調方式、畳込み符号化率、時間インターリーブ長等のパラメータを指定するための信号として、伝送多重制御信号(TMCC)を用いている。誤り訂正方式としては、TMCC以外の信号(以下、情報信号という)に対しては畳込み符号とリードソロモン(RS)符号が用いられ、TMCCに対しては比較的回路規模が小さい差集合巡回符号が用いられている。
【0015】
TMCCには、伝送路のパラメータであるキャリア変調方式、畳込み符号化率、時間インターリーブ長等が含まれているため、あるフレーム内に含まれているTMCCの復号は、次のフレームの開始前に完了しておく必要がある。地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式では、204シンボルが1フレームとして伝送され、1シンボル毎に1ビットのTMCCデータが複数個挿入されている。1シンボル中に含まれている複数個のTMCCデータは、全て同じ値である。1シンボル内に同じ値のTMCCデータが複数個挿入されている理由は、多数決判別して誤り訂正能力を高めるためである。
【0016】
TMCCデータは、1フレーム204ビットのデータで構成されているが、先頭から40ビットは同期信号などであり、誤り訂正範囲に含まれていない。残り184ビットが冗長部分を含んだ制御信号の部分である。
【0017】
表1は、TMCC信号の内容を示している。
【0018】
【表1】
Figure 0003813517
【0019】
TMCC信号は表1に示すように、システム識別、伝送パラメータ切替指標、緊急警報放送用起動フラグ、カレント情報およびネクスト情報内の部分受信フラグおよび伝送パラメータ情報、ならびに連結送信位相補正量からなり、これに誤り訂正のための冗長符号が付加されている。
【0020】
システム識別は、テレビ放送や音声放送を識別するための信号である。伝送パラメータ切替指標は、変調方式など伝送パラメータ情報が変化する時にタイミングを合わせるための信号である。緊急警報放送用起動フラグは、緊急放送の有無を知らせる信号である。連結送信位相補正量は音声放送用の補助信号である。
【0021】
カレント情報およびネクスト情報は、現在の変調方式などの情報と次に変更される情報を示している。部分受信フラグは、1セグメント放送である部分受信放送の有無を知らせる信号である。伝送パラメータ情報は、変調方式や誤り訂正方式を知らせる信号である。
【0022】
なお、地上デジタルテレビジョン放送においては、TMCCの内容が変わることはほとんどない。
【0023】
図1は、地上デジタルテレビジョン放送で受信された信号に対するFFT(高速フーリエ変換)後のデータを示している。
【0024】
図1(a)に示すように、FFT後のデータは、1シンボル単位で出力され、204シンボルで1フレームが構成されている。隣接するシンボル間には、ガードインターバルが存在している。ガードインターバルはマルチパスなど電波の反射等の影響を回避するために設けられた部分であり、FFT後のデータとしては無効データとなっている。
【0025】
1シンボルは、図1(b)に示すように、映像音声などの情報信号と、複数個のTMCC信号とから構成されている。1シンボル内の複数のTMCCデータは全て同じ値(0または1)であり、規格で定められた位置に配置されている。図1(b)からわかるように、1フレーム内の全てのTMCCデータが誤り訂正回路に入力されてから、次のフレームの先頭までの期間は短い。なお、1シンボル内には13セグメントが含まれており、部分受信において13セグメントのうちの特定の1セグメントのみを受信する。
【0026】
TMCCの誤り訂正に用いられている差集合巡回符号の復号方式として、誤り訂正能力を向上させるため、誤りを判別する閾値を変化させて複数回誤り訂正を行う方法が通常用いられている。しかしながら、この方式を用いた場合、1回の誤り訂正を行う場合に比べて、より多くの処理時間がかかってしまう。このため、通常のFFTサンプルクロックを用いて誤り訂正処理を行った場合には、次のフレームまでに処理を行うことは不可能である。そこで、FFTサンプルクロックより周波数の高いクロックを用いて誤り訂正を行うなどの方法が用いられている。
【0027】
図2は、地上デジタル放送のTMCC信号に対する従来の誤り訂正回路の構成を示している(特開20001−94439号公報参照)。この誤り訂正回路は、誤り訂正処理の完了時点を早めるために、冗長部分を含んだ制御信号(誤り訂正に関係のある制御信号)184ビットのうち、最終ビットのデータが決定された時点直後ではなく、最終ビットの1ビット前のデータが決定された時点直後から、誤り訂正処理を行えるようにしたことを特徴としている。
【0028】
1シンボルの中のTMCCデータは、まず多数決判別回路7に入力される。多数決判別回路7では、1シンボル中のTMCCデータの多数決判別を行い、”1”の数が多ければ”1”を、”0”の数が多ければ”0”を出力する。この多数決判別により、1シンボル中に1つのみのデータを挿入する場合に比べてデータの精度が向上する。
【0029】
多数決判別回路7の出力は、訂正前データ入力処理回路8に入力される。訂正前データ入力処理回路8では、TMCCデータ204ビットのうちの誤り訂正に関係する184ビットのTMCCデータを、第1および第2の誤り訂正ブロック9、10に入力する。この際、訂正前データ入力処理回路8では、誤り訂正に関係するデータ184ビットのうちの183ビット目を出力した直後に、184ビット目のデータとして第1の誤り訂正ブロック9には”1”を、第2の誤り訂正ブロック10には”0”を出力する。
【0030】
各誤り訂正ブロック9、10は、訂正前データ入力処理回路8から誤り訂正に関係する184ビットのデータが入力されると、それぞれ誤り訂正処理を開始する。つまり、各誤り訂正ブロック9、10は、誤り訂正に関係する184ビットのデータのうち、最終ビットの1ビット前のデータが多数決判別回路7によって決定された時点直後から、誤り訂正処理を開始する。
【0031】
図3は、誤り訂正ブロック9(または10)の構成を示している。
誤り訂正処理ブロックは、シフトレジスタ14、シンドロームレジスタ15、閾値設定回路16、多数決判別回路17、エラー訂正OK判別回路18および排他的論理和回路(EXOR回路)19、20を備えている。
【0032】
誤り訂正に関係する184ビットのTMCCデータは、シフトレジスタ14およびシンドロームレジスタ15に入力される。これらのTMCCデータの入力が終了すると、シフトレジスタ14およびシンドロームレジスタ15の内容を1ビットづつシフトする。そして、多数決判別回路17は、閾値設定回路16によって設定された閾値に対して、シンドロームレジスタ15のデータから得られるシンドローム情報を基に、エラーの有無を判別する。多数決判別回路17は、エラーが検出された場合は”1”を、エラーが検出されない場合は”0”を出力する。
【0033】
差集合巡回符号はビット誤り訂正符号であるため、多数決判別回路17から排他的論理和回路19に与えられるデータが”1”の場合には、シフトレジスタ14の出力が反転され、データが訂正される。これを184ビット繰り返し、全てのTMCCデータに対する誤り訂正を行う。
【0034】
1回目の訂正処理が終了すると、閾値設定回路16の設定値を変化させ、再び同様な誤り訂正処理を行う。このように閾値を変更して複数回誤り訂正処理を行うことにより訂正能力を向上させている。一般的には、6回程度、閾値を変化させて訂正を行う。このようにして誤り訂正が終了すると、各誤り訂正ブロック9、10から誤り訂正後のデータが出力される。この誤り訂正ブロック9、10では、誤り訂正後のデータとともにシンドロームレジスタ15の結果に基づいて得られる、誤り訂正が正常に終了したか否かを示す誤り訂正フラグOK/NGがエラー訂正OK判別回路18から出力される。
【0035】
なお、誤り訂正制御回路13は、誤り訂正回路の各部の制御を行う。一例として、閾値設定回路16の閾値の設定を制御する。
【0036】
誤り訂正処理を終えた第1および第2の誤り訂正ブロック9、10から出力される誤り訂正後のデータは、出力データ選択回路12に入力される。出力データ選択回路12は、出力データ制御回路11からの制御信号に基づいて、両誤り訂正ブロック9、10から出力される誤り訂正後のデータのうちの一方を選択して出力する。
【0037】
出力データ制御回路11は、各誤り訂正ブロック9、10からの誤り訂正フラグOK/NGと、多数決判別回路7からのTMCCデータとに基づいて、出力データ選択回路12に対する選択制御を行う。
【0038】
つまり、出力データ制御回路11は、誤り訂正に関係するTMCCデータのうちの最終ビット(184ビット目)のTMCCデータが入力されるまで停止状態となっている。そして、出力データ制御回路11に誤り訂正に関係するデータの184ビット目のTMCCデータが入力されると、出力データ選択回路12を制御するための選択制御動作を実行する。
【0039】
出力データ制御回路11による選択制御の内容は、次の通りである。
▲1▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”1”であり、かつ第1の誤り訂正ブロック9による誤り訂正が正常に行われている場合(誤り訂正ブロック9から出力される誤り訂正フラグがOKである場合)には、第1の誤り訂正ブロック9の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0040】
▲2▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”0”であり、かつ第2の誤り訂正ブロック10による誤り訂正が正常に行われている場合(誤り訂正ブロック10から出力される誤り訂正フラグがOKである場合)には、第2の誤り訂正ブロック10の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0041】
▲3▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”1”であり、かつ第1の誤り訂正ブロック9による誤り訂正が正常に行われておらず、第2の誤り訂正ブロック10による誤り訂正が正常に行われている場合には、第2の誤り訂正ブロック10の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0042】
▲4▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”0”であり、かつ第2の誤り訂正ブロック10による誤り訂正が正常に行われておらず、第1の誤り訂正ブロック9による誤り訂正が正常に行われている場合には、第1の誤り訂正ブロック9の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0043】
▲5▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”1”であり、かつ両方の誤り訂正ブロック9、10による誤り訂正が正常に行われていない場合には、第1の誤り訂正ブロック9の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0044】
▲6▼ 誤り訂正に関係するデータの184ビット目のデータが”0”であり、かつ両方の誤り訂正ブロック9、10による誤り訂正が正常に行われていない場合には、第2の誤り訂正ブロック10の出力を選択するように、出力データ選択回路12を制御する。
【0045】
以上のような選択制御を行うことにより、少しでも誤りの少ないデータを、出力データ選択回路12から出力することが可能になる。
【0046】
上記従来の誤り訂正回路では、図4に示すように、誤り訂正に関係するデータの183ビット目(203シンボル目)のTMCCデータが決定された時点の直後に、誤り訂正ブロック9、10による誤り訂正処理が開始される。訂正回数は6回である。そして、誤り訂正に関係するデータの最終ビットである184ビット目(204シンボル目)のTMCCデータが決定される時点の前に、誤り訂正ブロック9、10による誤り訂正処理が終了している。
【0047】
このように、上記従来の誤り訂正回路では、高速にTMCCの誤り訂正が可能である。ところで、部分受信を行う部分受信機では地上デジタル放送の1/13のデータを扱うので、一般の地上デジタル放送用受信機に比べて遅いクロックを用いて処理を行う。しかし、一方で、チャンネル選択や電源投入時には一般の地上デジタル放送用受信機と同等の素早い動作も求められる。
【0048】
そこで、本発明の実施の形態では、伝送モードやガードインターバルによって1フレームの時間間隔が変化することに着目し、モードやガードインターバルによって誤り訂正の閾値を変え、誤り訂正回数を変化させることにより、迅速な訂正処理を行う。
【0049】
〔2〕本発明の実施の形態の説明
【0050】
表2は、OFDMパラメータを示している。
【0051】
【表2】
Figure 0003813517
【0052】
表2に示すように、3種類の伝送モードが規程されているとともに、各伝送モード毎に4種類のガードインターバルが規程されている。
【0053】
一般の地上デジタル放送受信(13セグメント受信)では、FFTサンプル周波数が約8MHzになっており、伝送モード2、3の13セグメントのキャリア数が2809、5617となっているので、伝送モード2、3のFFTポイント数は各々4k、8kとなる。一方、部分受信(1セグメント受信)では、13セグメント中の1セグメントのみを受信するため、伝送モード2、3のFFTポイント数は各々256、512になる。
【0054】
通常、受信機のFFTサンプルクロックの周波数はFFTポイント数に比例するので、部分受信機は一般の地上デジタル放送受信機(13セグメント受信)の1/16の周波数のクロックで動作する。
【0055】
誤り訂正に必要なクロック数について説明する。誤り訂正符号には差集合巡回符号(273、191)の短縮符号(184、102)が用いられている。この差集合巡回符号を用いて誤り訂正を行うには、データの入力後、273クロックが必要である。1回の誤り訂正当たり273クロック必要であるので、従来の誤り訂正回路のように閾値を14から9までの可変閾値とした場合、1638(=273×6)クロック以上が必要となる。
【0056】
伝送モード3において、図2の従来の誤り訂正回路と同様に2つの誤り訂正ブロックを並行して動作させた場合で、誤り訂正ブロックの動作クロックの周波数としてFFTサンプルクロックの周波数の4倍のクロックを用いた場合、1シンボル当たりの誤り訂正用クロック数は、2048(=512×4)になるので、必要クロック条件を満たす。
【0057】
伝送モード2の場合は、誤り訂正ブロックの動作クロックの周波数としてFFTサンプルクロックの周波数の4倍のクロックを用いた場合、1シンボル当たりの誤り訂正用クロック数は1024(=256×4)となり、必要クロック条件を満たさない。ここで、誤り訂正回数を3回とすると、必要クロックは819(=273×3)以上となるので、伝送モード2の場合でも必要クロック条件を満たすようになる。
【0058】
そこで、伝送モード2の場合には誤り訂正回数を3回とし、伝送モード3の場合には誤り訂正回数を6回とする。このように伝送モードによって、誤り訂正回数を変化させることにより、訂正能力を十分に生かした迅速な訂正処理が可能である。
【0059】
図5は、本発明の実施の形態による部分受信機に内蔵された誤り訂正回路の構成を示している。図5において、図2と同じものには同じ符号を付してある。図5の誤り訂正回路は、図2の従来の誤り訂正回路に、閾値制御回路100を付加したものである。
【0060】
図6は、閾値制御回路100の構成を示している。
【0061】
閾値制御回路100は、訂正回数設定回路101と初期閾値設定回路102とを備えている。なお、誤り訂正回路の各部は、FFTサンプルクロックの4倍の周波数のクロックに基づいて動作しているものとする。
【0062】
訂正回数設定回路101にFFT回路内に設けられたキャリア同期やクロック再生などを行う復調回路(図示略)から伝送モード信号が入力されると、訂正回数設定回路101はモード信号によって表される伝送モードに応じた誤り訂正回数を設定する。例えば、伝送モード2の場合には訂正回数”3”を、伝送モード3の場合には訂正回数”6”を設定する。訂正回数設定回路101によって設定された訂正回数は、誤り訂正制御回路13に送られる。誤り訂正制御回路13は、訂正回数設定回路101から入力した訂正回数に応じて誤り訂正制御処理を行う。
【0063】
初期閾値設定回路102にFFT回路内に設けられたキャリア同期やクロック再生などを行う復調回路(図示略)から伝送モード信号が入力されると、初期閾値設定回路102はモード信号によって表される伝送モードに応じた初期閾値を設定する。例えば伝送モード2の場合は初期閾値”11”を、伝送モード3の場合は初期閾値”14”を設定する。初期閾値設定回路102によって設定された初期閾値は、第1および第2の誤り訂正ブロック9、10の閾値設定回路16(図3参照)に送られる。
【0064】
各誤り訂正ブロック9、10は、伝送モード2の場合、閾値を”11”、”10”、”9”と順次切り替えて誤り訂正を3回行う。伝送モード3の場合には、閾値を”14”、”13”、”12”、”11”、”10”、”9”と順次切り替えて誤り訂正を6回行う。
【0065】
図7は、各訂正ブロック9、10によって行われる誤り訂正処理のタイミングを示している。図7(a)はモード2の場合の誤り訂正処理のタイミングを示し、図7(b)はモード3の場合の誤り訂正処理のタイミングを示してる。
【0066】
伝送モード2の場合には、誤り訂正に関係するデータの183ビット目(203シンボル目)のTMCCデータが決定された時点の直後に、誤り訂正処理が開始され、誤り訂正が3回行われる。そして、誤り訂正に関係するデータの最終ビットである184ビット目を含む204シンボル期間が終了する前に、誤り訂正処理が終了している。
【0067】
伝送モード3の場合には、誤り訂正に関係するデータの183ビット目(203シンボル目)のTMCCデータが決定された時点の直後に、誤り訂正処理が開始され、誤り訂正が6回行われる。そして、誤り訂正に関係するデータの最終ビットである184ビット目を含む204シンボル期間が終了する前に、誤り訂正処理が終了している。
【0068】
このように伝送モードによって誤り訂正回数を変化させることによって、所要処理時間内に可能な限り訂正能力を高めた誤り訂正が可能である。
【0069】
上記実施の形態では、伝送モードのみに基づいて誤り訂正回数および閾値を決定した場合について説明したが、伝送モードとガードインターバルとに基づいて誤り訂正回数および閾値を決定するようにしてもよい。
【0070】
例えば、伝送モードがモード2であり、ガードインターバルが1/4である場合、ガードインターバルも加えた1シンボル当たりのクロック数は1280(1024×1.25)クロックとなるので、4回の誤り訂正が可能になる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、地上デジタル放送を部分受信する場合において、比較的簡単な構成で、迅速な誤り訂正処理を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地上デジタルテレビジョン放送で受信された信号に対するFFT後のデータを示す模式図である。
【図2】地上デジタル放送のTMCC信号に対する従来の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の誤り訂正ブロック9(または10)の構成を示すブロック図である。
【図4】図2の従来例の誤り訂正タイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態による部分受信機に内蔵された誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の閾値制御回路100の構成を示すブロック図である。
【図7】図5の誤り訂正回路の誤り訂正タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
7 多数決判別回路
8 訂正前データ入力処理回路
9、10 誤り訂正ブロック
11 出力データ制御回路
12 出力データ選択回路
13 誤り訂正制御回路
100 閾値制御回路
101 訂正回数設定回路
102 初期閾値設定回路

Claims (3)

  1. 地上デジタル放送の部分受信を行う場合に用いられかつ地上デジタル放送で用いられている差集合巡回符号を復号するための誤り訂正回路であって、閾値を変化させてn回(nは自然数)訂正処理を行う誤り訂正回路において、
    伝送モード条件に基づいて、誤り訂正に用いる閾値および訂正処理回数を決定する手段を備えていることを特徴とする誤り訂正回路。
  2. 伝送モード条件が、伝送モードであることを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正回路。
  3. 伝送モード条件が、伝送モードとガードインターバルであることを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正回路。
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