JPH09135217A - デジタル信号受信装置 - Google Patents

デジタル信号受信装置

Info

Publication number
JPH09135217A
JPH09135217A JP7293078A JP29307895A JPH09135217A JP H09135217 A JPH09135217 A JP H09135217A JP 7293078 A JP7293078 A JP 7293078A JP 29307895 A JP29307895 A JP 29307895A JP H09135217 A JPH09135217 A JP H09135217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
display
display unit
information
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7293078A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Mitsufuji
洋徳 三藤
Masahiro Sata
正博 佐多
Seiji Suzuki
勢治 鈴木
Mitsutaka Koike
光高 菰池
Tatsuo Hiramatsu
達夫 平松
Yoshikazu Tomita
義数 富田
Hiroyuki Tachibana
弘幸 立花
Takeharu Matsui
武春 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7293078A priority Critical patent/JPH09135217A/ja
Publication of JPH09135217A publication Critical patent/JPH09135217A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM多重放送により伝送される番組データ
を、表示フォーマットに応じた視認しやすい表示を行な
うことが可能なFM多重放送受信装置を提供する。 【解決手段】 アンテナ12により受信され、FMチュ
ーナ部14によってFM復調されたFM多重放送信号
は、FM多重デコード部15に入力し、ベースバンド信
号の抽出が行なわれる。パーソナルコンピュータ120
におけるCPU40は、抽出されたベースバンド信号を
もとに、番組データの再構成を行なう。CPU40は、
番組データ中の各ページデータに含まれる表示フォーマ
ットデータに応じて、1ページ分の表示領域を指定する
表示領域指定信号とページデータとを表示部42に出力
する。表示部42からは複数ページのデータが同時に出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示フォーマット
の異なる複数の情報を受信して、対応する表示フォーマ
ットに自動的に切換えて出力する機能を有するデジタル
信号受信装置に関し、特に、上記複数の情報がFM多重
放送により伝送されるFM多重信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新しいサービスを提供する放送の
1つとして、FMステレオ放送のベースバンド信号の空
いたスペクトル領域に、デジタル信号を多重して送信す
るFM多重放送の開発・実用化が進められている。
【0003】FM多重放送は、現行FMステレオ放送の
音声信号よりも高い周波数帯に新たにデジタル信号を多
重し、交通情報、文字・図形情報などを放送する新しい
メディアである。周波数を有効に利用できること、放送
設備が簡易に実現できること、移動体でデータが受信で
きることから自動車などへの移動体へ交通情報等を容易
に伝送できることなどが特徴として挙げられる。
【0004】したがって、FM多重放送は、受信機を搭
載した自動車等に対してリアルタイムでの渋滞情報等を
伝送する手段として、あるいは、ハンディタイプの受信
機を持つユーザに対して必要な情報をいつでもどこでも
アクセスできる低廉な伝送路を提供する手段として、一
部実用化が開始されている。
【0005】以下、従来のFM多重放送受信装置の構成
について説明する前に、まずFM多重放送におけるデー
タ構造の概略を説明する。
【0006】[FM多重放送の方式]FM多重放送にお
いては、受信状態を劣化させる要因として、マルチパス
妨害やフェージング妨害がある。特に、移動体受信の場
合においては、一般にその伝送路特性は非常に劣悪であ
る。その場合でも、できるだけ一度で完全に受信できる
システムが望ましい。しかし、実際には、一度の受信で
送信されたデータを完全に受信できない場合があり、そ
の際には再送信されるデータを受信して、受信できなか
ったデータを補完することが前提となる。FM多重放送
のサービスエリアは、FMステレオ放送のサービスエリ
アと同等であることが望ましいが、このサービスエリア
内においても平均ビット誤り率が10-2を超えるような
場所がある。したがって、送信されるデータの構造は、
このような劣悪な伝送路特性を考慮して、その誤り訂正
方式およびフレーム構成が決定されている。
【0007】特に、フェージング妨害による極端な電圧
低下によって生ずる誤りは致命的であり、誤り訂正が不
可能な場合がある。そこで、フェージングによって生ず
る誤りの平均的なバースト長に送信されるデータの単位
データ長を合せることにより、誤り訂正が不可能な誤り
が生じた場合には、上記単位データごと再送信された単
位データと置換えることで補完することが可能となる。
【0008】さらに、誤り訂正効果が高いことから、誤
り訂正方式としては2つのブロック符号を直交して配置
した積符号が用いられる。したがって、データは、縦方
向および横方向ともに誤り訂正符号を含む2次元的なフ
レーム構造をとることになる。
【0009】そして、送信データは上記1フレーム中の
データを基本単位とする階層構造を有するデータ構造と
なる。
【0010】以上に述べたことの具体例として、さら
に、文献(Proc. of Vehicle Navigation & Informatio
n Systems Conference(1994)A4-2 pp.111 〜116 )に
開示されている、FM多重放送方式について説明する。
【0011】図8に、上記データの階層構造の仕様を示
す。階層1においては、伝送路特性が指定されている。
通常のFMステレオ放送信号であるL+R信号およびL
−R信号に加えて、L−R信号より高周波側に、多重信
号が重畳される。
【0012】この重畳方式は、多重信号から音声信号へ
の妨害が音声変調度が小さいときに顕著となることを考
慮して、L−R信号の変調度により多重信号のレベルを
コントロールするLMSK(Level controlled Minimum
Shift Keying )方式が採用されている。
【0013】階層2は、誤り訂正方式を含む、データの
フレーム構成が規定されている。各フレームは、列方向
に272ブロックからなり、先頭には16ビットのBI
C(Block Identification Code )が付加され、このB
ICに基づいてフレーム同期およびブロック同期が行な
われる。列方向の272ブロックのうち、190ブロッ
クはデータを伝送するパケットであり、82ブロックは
列方向のパリティを伝送するパリティパケットである。
各パケットは、行方向に176ビットの情報部、誤り訂
正符号である14ビットのCRC(Cyclic Redundancy
Code)および82ビットのパリティ部より構成される。
【0014】つまり、送信データはこの1フレームを基
本単位として、この段階でまず誤り訂正が行なわれる。
【0015】階層3は、データパケットの構成を規定す
る。データパケットは、フレーム内の各行のうち、BI
C、CRCおよびパリティを除いた176ビットからな
る。
【0016】さらに、このデータパケットは、プリフィ
ックスとデータブロックで構成される。プリフィックス
には、データの内容を識別するための情報が含まれ、た
とえば後に述べるどの番組内容にそのデータパケットが
属するかを指定している。
【0017】階層4は、データグループの構成を規定し
ている。データグループは1つまたは複数データブロッ
クで構成されている。すなわち、データパケットにおけ
るプリフィックス内の情報をもとに、データパケット番
号の順に、データパケット番号が「0」から、プリフィ
ックス内の情報出力フラグの立っているデータブロック
まで並べることにより構成される。このデータグループ
にも、誤り訂正符号であるCRCが含まれ、送信データ
はこの階層においても誤り訂正が行なわれる。
【0018】1つのデータグループは、1表示単位、す
なわち1ページのデータに対応している。
【0019】階層5は、FM多重放送により伝送される
一まとまりの情報データ、すなわち番組データの構成を
規定する。図9は、この番組データの構成を示してい
る。文字、図形情報の番組は複数のデータグループから
構成され、先頭のデータグループは番組管理データとし
て、番組番号、ページ総数など番組全体にかかわる符号
化された情報からなる。また番組管理データに引続い
て、ページデータが複数個あり、1ページごとのデータ
が符号化されている。
【0020】番組データおよびページデータは、データ
ヘッダ部とデータユニット群から構成される。データユ
ニット群は、文字データ部やフォトグラフィック図形デ
ータ部など、各符号化ごとに分割された複数のデータユ
ニットにより構成されている。
【0021】つまり、以上のようなデータ構造において
は、受信側において番組データが一まとまりの情報を示
す一群のデータをなしている。たとえば、交通情報であ
れば、番組情報は特定の路線(高速道路等)の各ジャン
クションでの混雑状況等を示し、天気予報であれば、特
定の地域における天気予報情報等を示すことになる。
【0022】[従来のFM多重放送受信装置の構成]図
10は、従来のFM多重放送受信機10の構成を示す概
略ブロック図である。
【0023】アンテナ12およびチューナ14によって
受信されたFM多重放送信号が、検波回路16で検波さ
れ、さらにバンドパスフィルタ18を経て、LMSK復
調回路20に与えられる。LMSK復調回路20は、L
MSK変調されているFM多重放送信号のデータ復調を
行ない、FM多重信号を取出す。復調されたデータ信号
は、同期再生回路22において、図8における階層2に
おいて説明したとおりBICに基づいてフレーム同期お
よびブロック同期が行なわれる。同期されたデータ信号
は、誤り訂正回路24において、パリティ符号およびC
RCに基づいて誤り訂正される。
【0024】したがって、この誤り訂正回路24から
は、正常に受信され、または誤り訂正が施されたFM多
重放送のパケットデータ(図8における階層3において
示した構成を有する。)が出力される。
【0025】中央演算処理装置40(以下、CPUと呼
ぶ。)は、入力されたパケットデータに対して、データ
ブロックの抽出、データグループの再構成およびデータ
グループ段階での誤り訂正ならびに番組データへの再構
成を行なった後、番組データを表示装置42に出力す
る。表示装置42は、入力された番組データを図形ある
いは文字として出力する。
【0026】ここで、表示装置42としては、1ページ
分の表示領域、すなわち248×60ドット(日本語表
示で15.5文字×2.5行に相当)を有する液晶画面
等が用いられる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来のFM多重放送受
信装置10は、上記のような構成であったので、単一の
表示フォーマットを有する番組データの表示にしか適さ
ないという問題点があった。
【0028】上記問題点について、さらに詳しく説明す
る。通常のFM多重放送においては、日本語による文字
放送の1ページ分の情報は15.5文字×2.5行を1
ページとする表示フォーマット(フォーマット0)によ
り伝送される。この場合、0.5行分のデータは、ヘッ
ダ行と呼ばれ、一般には番組情報のタイトルなどの情報
を含む。
【0029】一方で、FM多重放送の表示フォーマット
はこのような表示フォーマットに限らず、たとえば、ア
ルファベットと数字のみを表示する欧文画面のフォーマ
ット(フォーマット4)においては、1ページの表示行
数は5行となる。さらに、日本語表示においても、番組
の種類によっては、15.5文字×8.5行を1ページ
とするフォーマット(フォーマット1)をとる場合もあ
る。さらに、放送番組の多様化に伴い、この表示フォー
マットの種類はさらに増加していく。
【0030】したがって、第1には、表示装置42の表
示領域が、1つの表示領域、たとえば上記15.5文字
×2.5行に固定されている場合、番組の種類により、
1ページの表示フォーマットが15.5文字×8.5行
に変更になった場合は、表示装置には1ページの一部の
情報しか出力されず、ユーザ側から見ると非常に見づら
い表示画面となる。
【0031】第2には、番組の情報内容によっては、数
ページを同時に表示した方が情報として視認しやすい場
合があるが、表示画面が固定されていると、種々の表示
フォーマットで放送される番組情報のすべてに対応する
ことが困難である。
【0032】第3には、番組によって表示フォーマット
が変更されるたびに、ユーザ側で表示画面の設定を行な
わなければならないとすると、その操作が極めて煩雑な
ものとなる。
【0033】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、その目的は、FM多重放送におい
て、番組ごとに異なった表示フォーマットにより放送が
行なわれている場合、その表示フォーマットの変化を自
動的に検出し、最適な表示領域で情報を出力することが
可能なデジタル信号受信装置を提供することである。
【0034】この発明の他の目的は、FM多重放送にお
いて、受信した番組データを複数ページ同時に出力する
ことが可能で、番組により表示フォーマットが変更され
ると、それに応じて視認しやすい表示画面を構成するこ
とが可能なデジタル信号受信装置を提供することであ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のデジタル
信号受信装置は、伝送される複数の情報データの各々が
複数の表示単位データに分割され、表示単位データの属
する情報データの表示フォーマットデータが、複数の表
示単位データの少なくとも1つに含まれて送信されるデ
ジタル通信系におけるデジタル信号受信装置であって、
表示単位データを伝送する搬送波を受信して復調し、対
応するデジタル信号として出力するデコード手段と、デ
コード手段の出力を受けて、各情報データに対応する各
表示単位データを再構成した表示データと、表示フォー
マットデータに応じた表示領域指定信号とを出力する情
報再構成手段と、表示領域指定信号に応じて、表示画面
中の表示領域の大きさを変更し、表示データを出力する
表示手段とを備える。
【0036】請求項2記載のデジタル信号受信装置は、
伝送される複数の情報データの各々が複数の表示単位デ
ータに分割され、表示単位データの属する情報データの
表示フォーマットデータが、複数の表示単位データの少
なくとも1つに含まれて送信されるFM多重通信系にお
けるデジタル信号受信装置であって、FM多重送信によ
り表示単位データを伝送する搬送波を受信してFM復調
する復調手段と、復調手段の出力を受けて、ベースバン
ド信号を抽出し、対応するデジタル信号として出力する
FM多重信号デコード手段と、FM多重信号デコード手
段の出力を受けて、各情報データに対応する各表示単位
データを再構成した表示データと、表示フォーマットデ
ータに応じた表示領域指定信号とを出力する情報再構成
手段と、表示領域指定信号に応じて、表示画面中の表示
領域の大きさを変更し、表示データを出力する表示手段
とを備える。
【0037】請求項3記載のデジタル信号受信装置は、
請求項2記載のデジタル信号受信装置の構成において、
表示領域指定信号は、表示文字種および表示単位データ
当りの表示行数を指定し、表示データは、複数の表示単
位データを含み、表示手段は、表示領域指定信号に応じ
て、表示文字種および表示行数を変更して、複数の表示
単位データを同時に出力する。
【0038】請求項4記載のデジタル信号受信装置は、
請求項3記載のデジタル信号受信装置の構成において、
情報再構成手段および表示手段は、パーソナルコンピュ
ータに含まれ、復調手段およびFM多重デコード手段
は、着脱可能なインタフェース部により、パーソナルコ
ンピュータと接続される。
【0039】請求項5記載のデジタル信号受信装置は、
請求項3または4記載のデジタル信号受信装置の構成に
おいて、各表示単位データは、対応する情報データに共
通するヘッダデータと、表示単位データごとに異なるデ
ータブロックとを含む第1のデータ構造と、表示単位デ
ータごとに異なるデータを含む第2のデータ構造とのい
ずれか一方のデータ構造をとり、情報再構成手段は、表
示単位データのデータ構造に応じて、第1のデータ構造
の場合、ヘッダ部表示領域および複数のデータブロック
を表示する領域をそれぞれ指定する表示領域指定信号を
出力し、第2のデータ構造の場合、複数の表示単位デー
タを表示する領域を指定する表示領域指定信号を出力す
る。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態のF
M多重放送受信装置100の構成を示す概略ブロック図
である。
【0041】FM多重放送受信装置100は、FM電波
を受けるアンテナ12と、アンテナ12の出力を受けて
FM復調するFMチューナ部14と、FMチューナ部1
4の出力を受けてベースバンド信号の抽出と誤り訂正を
行ない対応するデジタル信号を出力するFM多重デコー
ド部15と、デジタル信号を受けて、表示単位データ
(ページデータ)を構成し、対応する文字等を表示する
パーソナルコンピュータ120とを含む。
【0042】図10に示した、従来のFM多重放送受信
装置10の構成と異なる点は、FMチューナ部14にお
いてFM復調された信号から、FM多重デコード部15
においてFM多重信号を抽出し、パケットデータとして
出力されるデジタル信号を、パーソナルコンピュータ1
20が受け、パケットデータを番組データに再構成して
表示する構成とした点である。
【0043】すなわち、アンテナ12によって受信され
たFM多重放送信号は、FMチューナ部14におけるF
M復調回路2において、フェーズロックドループ回路4
(以下、PLL回路と呼ぶ。)から出力される局部発振
波により同期検波され、バッファ6を介して、FM多重
デコード部15に出力される。
【0044】FM多重デコード部15は、バッファ回路
8を介して、FM復調された信号を受け、バンドパスフ
ィルタ18により所定の周波数領域の信号成分を取出し
た後、復調LSI20においてLMSK復調を行なって
ベースバンド信号を抽出する。
【0045】CPU26は、復調LSI20の出力を受
けて、受信データのブロック同期、誤り訂正等を行なっ
てパケットデータとして出力する。このとき、誤り訂正
不能なパケットデータが存在する場合は、このCPU2
6においてそのデータが削除され、表示に必要なデータ
のみが選別されて出力される。
【0046】RAM28は、CPU26からの出力を受
けて、インタフェース30に対してデータを出力するた
めのバッファとして動作する。
【0047】アドレスデコーダ32は、CPU26が、
パーソナルコンピュータ120をアクセスしたことを検
知すると、インタフェース30からデータを出力させ
る。
【0048】コントローラ34は、通常においては、イ
ンタフェース30からの出力データを受けて、パーソナ
ルコンピュータ120に対してデータの出力を行なう。
ただし、装置の立上げ時などにおいては、ROM36に
記憶されているデータに基づいて、インタフェース間の
初期設定を行なう。
【0049】パーソナルコンピュータ120は、インタ
フェース38を介して、FM多重デコード部15から出
力されるパケットデータを受ける。CPU40は、イン
タフェース38からの出力データ、すなわちパケットデ
ータを受けて、図8において示した階層構造に従って、
データパケットからデータブロックを抽出し、データブ
ロックからデータグループを再構成し、データグループ
に対して誤り訂正を行なう。さらに、CPU40は、デ
ータグループ中のデータグループデータからページデー
タに相当するデータヘッダおよびデータユニット群を抽
出し、番組データを再構成する。
【0050】再構成された番組データは、各番組ごとに
順次メモリ44にページデータ単位で記憶される。CP
U40は、所定のページ数のページデータを選択して、
表示部42に出力し、表示部42は、受取ったページデ
ータに基づいて、対応する文字情報あるいは図形情報を
出力する。
【0051】ここで、表示部42は、たとえば、ハンド
ヘルド型のパーソナルコンピュータでは、液晶フラット
パネルディスプレイが用いられ、その表示領域は、64
0×400ドットあるいはそれ以上の解像度を有する。
【0052】以下、図1のFM多重放送受信装置の動
作、特に、CPU40の動作について説明する。
【0053】FM多重放送受信装置100中のパーソナ
ルコンピュータ120におけるCPU40の動作を説明
する前に、その前提となるFM多重放送信号のデータ構
造について、予めより詳しく説明する。
【0054】図2は、図9に示した番組管理データを含
むデータグループの構成を示す模式図の1例である。図
2に示したデータグループの構成のうち、データグルー
プデータ中に番組管理データが含まれている。データグ
ループは、その先頭にデータグループの開始を示すヘッ
ディング開始符号(SOH)を含み、それに続いて、デ
ータグループの連結の有無を示すフラグであるデータグ
ループリンク符号と、データグループデータのバイト数
を示すデータグループサイズデータを含む。それに引続
いて、伝送されるデータの本体であるデータグループデ
ータが存在する。さらにそれに続いて、データブロック
の整数倍の長さにデータグループ長を調整するための長
さ調整用のNULL領域、データグループの終了を示す
終了符号、データグループの誤り検出を行なうためのC
RC符号が存在する。
【0055】図3は、図8に示した番組データのうち先
頭の番組管理データに相当するデータグループの構造を
さらに詳しく示した模式図である。
【0056】図2において説明したとおり、先頭のデー
タブロックDB1にヘッディング開始符号(SOH)が
存在し、それに続くデータブロックDB2およびDB3
にデータグループリンク符号(DGL)およびデータグ
ループサイズのデータが存在する。データグループリン
ク符号およびデータグループサイズはデータグループヘ
ッダと呼ばれる。その後、情報分離符号(RS)および
データヘッダパラメータが続き、データブロックDB6
から番組管理データ中の番組データヘッダの実質的な内
容が開始する。番組データヘッダには、番組番号や、そ
の番組中に含まれるページ総数、その番組の表示フォー
マット等を指定する表示フォーマットデータが含まれて
いる。番組管理データ中の番組データヘッダの後には、
文字や図形データを含むデータユニット群が続いてい
る。
【0057】一方、番組管理データに続く各ページデー
タにおいては、先頭にページデータヘッダが存在し、番
組番号、そのページの番組中におけるページ番号や表示
フォーマット等のデータを含んでいる。ページデータに
おいても、ページデータヘッダの後に文字図形データを
含むデータユニット群が続いている。
【0058】したがって、各ページデータに対応するデ
ータグループごとに、そのページの表示フォーマットに
関するデータが含まれる構成となっている。
【0059】表示フォーマットデータは、たとえば、そ
の値が0001の場合は、それに続くデータユニット群
のデータが15.5×2.5行の和文データであること
を示している。
【0060】図4は、表示フォーマットデータにより指
定されるいくつかの表示フォーマットの例を示す。図4
(a)は、15.5文字×2.5行の場合の和文画面
(フォーマット0)の例を示す。従来例において説明し
たとおり、この表示フォーマットで示されるデータの場
合、最初の0.5行は、以下に含まれるデータのタイト
ル等を示している。したがって、同一の番組データに属
する各ページデータにおいては、この0.5行分のデー
タはすべて共通となっている。したがって、実際にデー
タを表示装置から出力する場合、すべてのページにわた
って、この0.5行分を出力する構成とすることも可能
であるが、図4(a)に示すように第1ページ目におい
てのみ0.5行分のタイトルデータを示す構成とするこ
とも可能である。
【0061】一方、図4(b)は、欧文画面(フォーマ
ット4)の場合の表示例を示す模式図である。この場
合、各ページは欧文の表示に必要とされるドット数が、
和文の1文字を表示するのに必要とされるドット数より
も少ないことに対応して、一ページ当り5行の構成とな
っている。この場合、和文におけるような0.5行分の
タイトル(以下ヘッダ部と呼ぶ。)という概念は存在し
ない。したがって、各ページは、同一の表示行数(5
行)で表示する必要がある。
【0062】さらに、図4(c)は、和文における1
5.5文字×8.5行という表示フォーマット(フォー
マット1)の場合の表示例を示している。この場合も、
最初の0.5行はヘッダ部を構成している。
【0063】放送される番組データの内容に応じて、こ
れらの表示フォーマットのうち適当なフォーマットが選
択されて、放送がおこなわれることになる。したがっ
て、受信装置側においては受信したデータを表示するに
あたり以下の点を考慮することが必要となる。
【0064】第1には、1ページ分のデータしか表示し
ない場合においても、その受信した番組データの表示フ
ォーマットによっては、1ページ分のデータの行数が変
化することである。したがって、たとえば、1ページに
含まれる行数が5行である番組を受信している状態か
ら、1ページに含まれる行数が8行の番組を受信する場
合、表示領域が固定されていると、ユーザが情報を視認
しづらくなるため1ページ当りの表示領域を変更する必
要が生じる。
【0065】第2には、1ページ当りの表示領域の大き
さが変わらない場合においても、ヘッダ部が存在する和
文フォーマットからヘッダ部の存在しない欧文フォーマ
ット(図4における(a)から(b)に対応)に受信す
る番組を変更した場合でも、以下に述べるように表示領
域を変更する必要が生じる。すなわち、図4(a)に示
したように、和文フォーマットにおいて2ページ目以降
にはヘッダ部を表示しない構成としている場合、欧文フ
ォーマットの番組では、ヘッダ部に相当する行も表示す
る必要があるため、第2ページ以降の表示領域長が変化
する場合があることになる。
【0066】図5は、図1に示したFM多重放送受信装
置100の構成におけるCPU40の動作を示すフロー
チャートである。
【0067】CPU40は、FM多重デコード部15か
らデータパケットを受取った後、データブロックを抽出
し、データグループを再構成する(ステップS1)。
【0068】それに続いて、CPU40はデータグルー
プの9バイト目、すなわちデータグループデータの6バ
イト目のデータを読取る(ステップS2)。
【0069】読取ったバイトデータのうち下位の4ビッ
トのデータが表示フォーマットデータに対応する。この
表示フォーマットデータに対応して、対応するページデ
ータの表示フォーマットを識別し、表示フォーマットデ
ータが0である場合は2.5行表示、1である場合は
8.5行表示、2である場合は17行表示、3である場
合は20行表示、4である場合は5行表示という判断を
行なう(ステップS3)。
【0070】CPU40は、表示フォーマットの識別結
果をもとに、表示部42の表示領域を指定する表示領域
指定信号を生成し(ステップS4)、表示部42に対し
て出力するデータの選択を行なう(ステップS5)。
【0071】図6は、表示部42における表示の例を示
す模式図である。図6(a)は、2.5行表示の和文フ
ォーマット(フォーマット0)の場合に、3ページ分の
データを表示する例を示す。1ページ目の表示領域には
ヘッダ部と本文1が表示される。以下に続く2ページ目
および3ページ目の表示領域には本文2および本文3が
表示されている。
【0072】この状態で、受信する番組を変更し、5行
表示の欧文画面(フォーマット4)に対応する番組を表
示する例を図6(b)に示す。この場合は、1ページ
目、2ページ目および3ページ目とも同じ行数の領域
に、それぞれ3ページ分の本文1、本文2および本文3
が同時に表示されている。
【0073】以上のように、データグループ中の番組デ
ータヘッダないしはページデータヘッダ中に含まれる表
示フォーマットデータに基づいて、各ページデータを出
力する表示領域を変更することが可能となる。
【0074】したがって、1文字分のドット数や表示行
数が異なる番組を受信した場合においても、常に最も視
認やすい状態で受信したデータを表示することが可能と
なる。
【0075】しかも、複数のページデータを同時に出力
している場合においてもその番組がヘッダ部を含む構成
であるか否かに応じて各ページの表示領域が変更される
ので、複数ページにわたる情報を最も視認しやすい状態
で出力することが可能となる。
【0076】図7は、図1に示したFM多重放送受信装
置100をノートブック型パソコンとICカードを用い
て構成した場合の概略図を示す。
【0077】この場合、FM多重デコード部15がIC
カード化されパーソナルコンピュータ120に対して着
脱可能となっている。FMチューナ部14は、FM多重
デコード部15と接続コードによって接続される構成と
している。以上のような構成とすることにより、FMチ
ューナ部14をパーソナルコンピュータ120から遠ざ
けることが可能となり、受信信号にパーソナルコンピュ
ータ120からのノイズが混入することを防止すること
が可能となる。
【0078】もちろん、図7に示したようにFMチュー
ナ部14とFM多重デコード部15とを接続コードによ
り接続する構成ではなく、両者を一体化することで、よ
り携帯に便利な形とすることも可能である。
【0079】
【発明の効果】上述のように本発明に係るデジタル信号
受信装置によれば、番組ごとに異なった表示フォーマッ
トにより放送が行なわれている場合、その表示フォーマ
ットの変化を自動的に検出し最適な表示領域で情報を出
力することが可能で、ユーザの視認しやすい表示画面で
番組データを出力することが可能である。さらに、番組
データを数ページ同時に出力することも可能であり、そ
の場合でも、番組により表示フォーマットが変更される
と、それに応じて視認しやすい表示画面を選択して、番
組データを出力することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るFM多重放送受信装置100の構
成を示す概略ブロック図である。
【図2】FM多重放送信号におけるデータグループの構
成を示す模式図である。
【図3】ページデータにおけるページデータヘッダの構
成を示す模式図である。
【図4】表示フォーマットに対応した表示例を示す模式
図であり、(a)は和文2.5行表示の場合を、(b)
は欧文5行表示の場合を、(c)は和文8.5行表示の
場合をそれぞれ示す。
【図5】CPU40の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】表示部42における表示の例を示す模式図であ
り、(a)は和文2.5行表示で3ページ表示した場合
を、(b)は欧文5行表示で3ページ表示した場合を示
す。
【図7】本発明に係るFM多重放送受信装置の外観を示
す模式図である。
【図8】FM多重放送の仕様を示す仕様図である。
【図9】番組データの構成を示す模式図である。
【図10】従来のFM多重放送受信装置10の構成を示
す概略ブロック図である。
【符号の説明】
2 FM復調回路 4 PLL回路 6、8 バッファ回路 10 従来のFM多重放送受信装置 12 アンテナ 14 チューナ 16 検波回路 18 バンドパスフィルタ 20 LMSK復調回路 22 同期再生回路 24 誤り訂正回路 26 CPU 28 RAM 30、38 インタフェース回路 32 アドレスデコーダ 34 コントローラ 36 ROM 40 CPU 42 表示部 44 メモリ 100 FM多重放送受信装置
フロントページの続き (72)発明者 菰池 光高 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 平松 達夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 富田 義数 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 立花 弘幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松井 武春 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送される複数の情報データの各々が複
    数の表示単位データに分割され、前記表示単位データの
    属する情報データの表示フォーマットデータが、前記複
    数の表示単位データの少なくとも1つに含まれて送信さ
    れるデジタル通信系におけるデジタル信号受信装置であ
    って、 前記表示単位データを伝送する搬送波を受信して復調
    し、対応するデジタル信号として出力するデコード手段
    と、 前記デコード手段の出力を受けて、前記各情報データに
    対応する各表示単位データを再構成した表示データと、
    前記表示フォーマットデータに応じた表示領域指定信号
    とを出力する情報再構成手段と、 前記表示領域指定信号に応じて、表示画面中の表示領域
    の大きさを変更し、前記表示データを出力する表示手段
    とを備えた、デジタル信号受信装置。
  2. 【請求項2】 伝送される複数の情報データの各々が複
    数の表示単位データに分割され、前記表示単位データの
    属する情報データの表示フォーマットデータが、前記複
    数の表示単位データの少なくとも1つに含まれて送信さ
    れるFM多重通信系におけるデジタル信号受信装置であ
    って、 FM多重送信により前記表示単位データを伝送する搬送
    波を受信してFM復調する復調手段と、 前記復調手段の出力を受けて、FM多重信号を抽出し、
    対応するデジタル信号として出力するFM多重信号デコ
    ード手段と、 前記FM多重信号デコード手段の出力を受けて、前記各
    情報データに対応する各表示単位データを再構成した表
    示データと、前記表示フォーマットデータに応じた表示
    領域指定信号とを出力する情報再構成手段と、 前記表示領域指定信号に応じて、表示画面中の表示領域
    の大きさを変更し、前記表示データを出力する表示手段
    とを備えた、デジタル信号受信装置。
  3. 【請求項3】 前記表示領域指定信号は、表示文字種お
    よび前記表示単位データ当りの表示行数を指定し、 前記表示データは、複数の前記表示単位データを含み、 前記表示手段は、前記表示領域指定信号に応じて、前記
    表示文字種および前記表示行数を変更して、前記複数の
    表示単位データを同時に出力する、請求項2記載のデジ
    タル信号受信装置。
  4. 【請求項4】 前記情報再構成手段および前記表示手段
    は、パーソナルコンピュータに含まれ、 前記復調手段および前記FM多重デコード手段は、着脱
    可能なインタフェース部により、前記パーソナルコンピ
    ュータと接続される、請求項3記載のデジタル信号受信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記各表示単位データは、 対応する情報データに共通するヘッダデータと、表示単
    位データごとに異なるデータブロックとを含む第1のデ
    ータ構造と、表示単位データごとに異なるデータを含む
    第2のデータ構造とのいずれか一方のデータ構造をと
    り、 前記情報再構成手段は、 前記表示単位データのデータ構造に応じて、前記第1の
    データ構造の場合、ヘッダ部表示領域および複数の前記
    データブロックを表示する領域をそれぞれ指定する前記
    表示領域指定信号を出力し、前記第2のデータ構造の場
    合、複数の前記表示単位データを表示する領域を指定す
    る前記表示領域指定信号を出力する、請求項3または4
    記載のデジタル信号受信装置。
JP7293078A 1995-11-10 1995-11-10 デジタル信号受信装置 Withdrawn JPH09135217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7293078A JPH09135217A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 デジタル信号受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7293078A JPH09135217A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 デジタル信号受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09135217A true JPH09135217A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17790168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7293078A Withdrawn JPH09135217A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 デジタル信号受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09135217A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002101059A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Nec Corp データ放送を利用した携帯電話機能拡張システムおよびデータ配信方法
JP2002101057A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Nec Corp データ放送を利用した情報処理装置表示機能拡張システムおよびデータ配信方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002101059A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Nec Corp データ放送を利用した携帯電話機能拡張システムおよびデータ配信方法
JP2002101057A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Nec Corp データ放送を利用した情報処理装置表示機能拡張システムおよびデータ配信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5708662A (en) Transmission method and receiving apparatus of emergency information which is frequency-multiplexed on an FM broadcast radio wave
JPH09135217A (ja) デジタル信号受信装置
JPH09135478A (ja) Fm多重信号受信装置
JP3604703B2 (ja) デジタル信号受信装置
JP3485734B2 (ja) Fm多重信号受信装置
JP3165635B2 (ja) 多重放送受信装置
JP3208304B2 (ja) Fm多重信号受信装置
JP3418051B2 (ja) 多重放送送信装置および受信装置
JP3135835B2 (ja) デジタル放送受信装置
JPH09135218A (ja) デジタル信号受信装置
JPH10209982A (ja) Fm多重信号受信装置
JP3474994B2 (ja) Fm多重放送受信方法
JPH09214445A (ja) データ放送システム、データ放送システムにおける受信システム、多重放送システムおよび多重放送システムの番組放送方法
US6137808A (en) Receiver for receiving text-based multiplex broadcasts
JPH10126295A (ja) Fm多重信号受信装置
JP3484314B2 (ja) Fm多重放送受信機
JP3594428B2 (ja) Fm多重放送受信機
JPH09214374A (ja) Fm多重放送受信装置
JP3249688B2 (ja) 多重放送番組プリセット機能を備えたfm多重放送受信機
JP4022700B2 (ja) 文字番組の多重放送方法およびその受信機
JP3122784B2 (ja) Fm多重放送受信機
KR19980064014A (ko) 문자다중 방송 수신기
JPH1070479A (ja) Fm多重受信機
JPH11234247A (ja) Fm多重放送受信機
JPH08307296A (ja) Fm多重放送受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204