JPH078671B2 - 自動二輪車 - Google Patents
自動二輪車Info
- Publication number
- JPH078671B2 JPH078671B2 JP60239084A JP23908485A JPH078671B2 JP H078671 B2 JPH078671 B2 JP H078671B2 JP 60239084 A JP60239084 A JP 60239084A JP 23908485 A JP23908485 A JP 23908485A JP H078671 B2 JPH078671 B2 JP H078671B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- hub member
- shaft
- front wheel
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 前車輪にスイングアーム式の懸架装置を備えた自動二輪
車に関する。
車に関する。
b.従来の技術 二輪車の操舵機構として、現在の量産車に、最も一般的
に使われている型式は、テレスコピック式の操舵機構で
ある。これは、第５図のように、フレームヘッド部100
に軸受101を介して２つのブラケット102を装着し、これ
らブラケット102にクッションユニット103を備えた２本
のフォーク104を固定し、これらフォーク104に支持され
た軸105に前車輪106を回転自在に支持したものである。
このフォーク104は第６図のようにインナーチューブ107
とアウターチューブ108を互いに嵌合して構成されてい
るため、走行時に働く曲げ応力によって作動不良の原因
となると共に構造上においても剛性を持たせにくかっ
た。
に使われている型式は、テレスコピック式の操舵機構で
ある。これは、第５図のように、フレームヘッド部100
に軸受101を介して２つのブラケット102を装着し、これ
らブラケット102にクッションユニット103を備えた２本
のフォーク104を固定し、これらフォーク104に支持され
た軸105に前車輪106を回転自在に支持したものである。
このフォーク104は第６図のようにインナーチューブ107
とアウターチューブ108を互いに嵌合して構成されてい
るため、走行時に働く曲げ応力によって作動不良の原因
となると共に構造上においても剛性を持たせにくかっ
た。
そこで、後車輪の懸架に使用されているスイングアーム
式の懸架装置を前車輪の懸架に採用した先行技術（特開
昭53−142739号，特開昭57−15087号）が知られてい
る。
式の懸架装置を前車輪の懸架に採用した先行技術（特開
昭53−142739号，特開昭57−15087号）が知られてい
る。
c.発明が解決しようとする課題 しかしながら、これらの先行技術は、いずれも、前車輪
のハブ部材をスイングアームに取付けられた車軸に支持
させたものである。このため、二輪車の前車輪の操舵に
必要な、フロントフォーク中心線とステアリング軸中心
距離いわゆるオフセットを得ることが困難であった。
のハブ部材をスイングアームに取付けられた車軸に支持
させたものである。このため、二輪車の前車輪の操舵に
必要な、フロントフォーク中心線とステアリング軸中心
距離いわゆるオフセットを得ることが困難であった。
本発明は、上記課題を解決し、前車輪の懸架にスイング
アーム式の懸架装置を採用するとともに、操舵性能の向
上を図り得る自動二輪車を提供することを目的とする。
アーム式の懸架装置を採用するとともに、操舵性能の向
上を図り得る自動二輪車を提供することを目的とする。
b.課題を解決するための手段 本発明は、前車輪のホイールの軸部を筒状に形成し、か
つ該ホイールの軸部の内面の径を中心部から両開口端に
向けて徐々に大きく形成し、該ホイールの軸部の軸線上
に左右のスイングアームの連結軸を遊挿し、上記ホイー
ルの軸部の外周面側に、該軸部を回転自在に支持するハ
ブ部材を設け、かつ上下２本のアームに各別に設けられ
た回転軸によって上記ハブ部材を支持するとともに、上
記ハブ部材に対する回転軸の装着箇所を調整してオフセ
ットを持たせ、かつ上記各アームを上記スイングアーム
に支持された部材に装着して前車輪を支持し、ハンドル
操作に連動して上記ハブ部材を上記回転軸を中心として
回動して前車輪を左右に操舵する操作手段を設けたこと
にある。
つ該ホイールの軸部の内面の径を中心部から両開口端に
向けて徐々に大きく形成し、該ホイールの軸部の軸線上
に左右のスイングアームの連結軸を遊挿し、上記ホイー
ルの軸部の外周面側に、該軸部を回転自在に支持するハ
ブ部材を設け、かつ上下２本のアームに各別に設けられ
た回転軸によって上記ハブ部材を支持するとともに、上
記ハブ部材に対する回転軸の装着箇所を調整してオフセ
ットを持たせ、かつ上記各アームを上記スイングアーム
に支持された部材に装着して前車輪を支持し、ハンドル
操作に連動して上記ハブ部材を上記回転軸を中心として
回動して前車輪を左右に操舵する操作手段を設けたこと
にある。
e.作用 前車輪はハブ部材によって支持されて回転する。
前車輪の操舵は、操作手段の作動によって回転軸に対し
てハブ部材が回動し、ハブ部材に応動して前車輪が向き
を変える。そして、前車輪の向きにしたがって二輪車は
走行する。回転軸の取付け位置によってオフセットは任
意に選択できる。
てハブ部材が回動し、ハブ部材に応動して前車輪が向き
を変える。そして、前車輪の向きにしたがって二輪車は
走行する。回転軸の取付け位置によってオフセットは任
意に選択できる。
f.実施例 以下図示の実施例を参照しながら本発明を詳細に説明す
る。
る。
第１図abないし第３図は、前車輪の操舵機構を示し、第
１図abは断面の位置を変えて示す縦断面図、第２図は側
面図、第３図は全体を示す概念図である。
１図abは断面の位置を変えて示す縦断面図、第２図は側
面図、第３図は全体を示す概念図である。
第１図abないし第３図において、１は前車輪２および後
車輪３の懸架装置としてスイングアーム式の懸架装置を
採用した自動二輪車の車体である。
車輪３の懸架装置としてスイングアーム式の懸架装置を
採用した自動二輪車の車体である。
前車輪２を懸架する懸架装置は、一端を車体フレーム４
に軸支された２本のスイングアーム５と、このスイング
アーム５を支持するクッションユニット（図示せず）で
構成されている。
に軸支された２本のスイングアーム５と、このスイング
アーム５を支持するクッションユニット（図示せず）で
構成されている。
２本のスイングアーム５は先端部を通常の車軸に相当す
るボルト６によって連結されており、このボルト６に軸
受７を介してパネル部材８が装着されている。このパネ
ル部材８はピロボール９を介してトルクリンク10によっ
て車体フレーム４に支持されている。
るボルト６によって連結されており、このボルト６に軸
受７を介してパネル部材８が装着されている。このパネ
ル部材８はピロボール９を介してトルクリンク10によっ
て車体フレーム４に支持されている。
一方、上記前車輪２は、ホイール11の筒状軸部11aの外
周面に軸受12を介してハブ部材13が設けられ、このハブ
部材13の上下の所定位置に互いに対応して一対の回転軸
141,142が螺着されている。この回転軸141,142の位置
は、前車輪２にオフセットを付与するように設定してあ
る。この回転軸141,142はそれぞれ軸受15を介して一対
のアーム161,162の一端に支持されており、このアーム1
61,162の他端をネジ17を介して上記パネル部材８に固定
してある。
周面に軸受12を介してハブ部材13が設けられ、このハブ
部材13の上下の所定位置に互いに対応して一対の回転軸
141,142が螺着されている。この回転軸141,142の位置
は、前車輪２にオフセットを付与するように設定してあ
る。この回転軸141,142はそれぞれ軸受15を介して一対
のアーム161,162の一端に支持されており、このアーム1
61,162の他端をネジ17を介して上記パネル部材８に固定
してある。
上記ハブ部材13には、先端部にコ字型部材18を装着した
アーム19がネジ20を介して装着されており、このアーム
19に支持されたコ字型部材18には軸21が装着され、この
軸21に後述するシリンダ22のピストンロッド23が連結さ
れている。上記シリンダ22は、上記パネル部材８にネジ
止めされたコ字型部材24の内側に配置され、該コ字型部
材の上下面に挿通されたネジ25を介して回動可能に支持
されている。
アーム19がネジ20を介して装着されており、このアーム
19に支持されたコ字型部材18には軸21が装着され、この
軸21に後述するシリンダ22のピストンロッド23が連結さ
れている。上記シリンダ22は、上記パネル部材８にネジ
止めされたコ字型部材24の内側に配置され、該コ字型部
材の上下面に挿通されたネジ25を介して回動可能に支持
されている。
このシリンダ22は運転席のハンドル26を前後に移動させ
ることで、油圧系統を作動させてピストンを作動させる
ものである。このピストンの作動によって上記ハブ部材
13は回転軸141,142を中心にして回動し、前車輪２を左
右に回動するものである。なお、上記ホイール11の軸部
11aの内面の径は、中心部から両開口端に向けて徐々に
大きく形成されており、進路変更に伴う上記スイングア
ーム５のボルト６との接触を防止している。27,28はス
ペーサである。
ることで、油圧系統を作動させてピストンを作動させる
ものである。このピストンの作動によって上記ハブ部材
13は回転軸141,142を中心にして回動し、前車輪２を左
右に回動するものである。なお、上記ホイール11の軸部
11aの内面の径は、中心部から両開口端に向けて徐々に
大きく形成されており、進路変更に伴う上記スイングア
ーム５のボルト６との接触を防止している。27,28はス
ペーサである。
次に、上記自動二輪車の動作を説明する。
直線走行において、前車輪２は、ハブ部材13によってホ
イール11の軸部11aが支持されて回転している。
イール11の軸部11aが支持されて回転している。
次に、左右に曲がる場合、左右のハンドル26を前後に移
動させると、油圧系統が作動してシリンダ22のピストン
を作動させる。そして、ピストンロッド23が作動し、ハ
ブ部材13を前方または後方に押圧する。
動させると、油圧系統が作動してシリンダ22のピストン
を作動させる。そして、ピストンロッド23が作動し、ハ
ブ部材13を前方または後方に押圧する。
このとき、ハブ部材13は、回転軸141,142を介してアー
ム161,162に引き留められているので、回転軸141,142を
中心として左右に向きを変える。
ム161,162に引き留められているので、回転軸141,142を
中心として左右に向きを変える。
こうして、ハブ部材13の回動と共にホイール11も向きを
変え前車輪２の方向が変えられる。
変え前車輪２の方向が変えられる。
このとき、ホイール11の軸部11a内周面は、中心部から
両開口端に向けて徐々に径を大きくしてあるので、ホイ
ール11の傾きによって、スイングアーム５のボルト６に
ホイール11の軸部11a内周面が接触する虞れがない。
両開口端に向けて徐々に径を大きくしてあるので、ホイ
ール11の傾きによって、スイングアーム５のボルト６に
ホイール11の軸部11a内周面が接触する虞れがない。
g.発明の効果 以上述べたように本発明の自動二輪車によれば、前車輪
のホイールの軸部を筒状に形成し、かつ該ホイールの軸
部の内面の径を中心部から両開口端に向けて徐々に大き
く形成し、該ホイールの軸部の軸線上に左右のスイング
アームの連結軸を遊挿し、上記ホイールの軸部の外周面
側に、該軸部を回転自在に支持するハブ部材を設け、か
つ上下２本のアームに各別に設けられた回転軸によって
上記ハブ部材を支持するとともに、上記ハブ部材に対す
る回転軸の装着箇所を調整してオフセットを持たせ、か
つ上記各アームを上記スイングアームに支持された部材
に装着して前車輪を支持し、ハンドル操作に連動して上
記ハブ部材を上記回転軸を中心として回動して前車輪を
左右に操舵する操作手段を設けたので、ホイールを車軸
とは無関係に支持することができることから、スイング
アーム式の懸架方式を採用した場合のオフセットの設定
を容易に行なうことができる。また、ホイールの軸部の
外面側にハブ部材を設けたので、ハブ部材の外側に回転
軸を設けることができる。
のホイールの軸部を筒状に形成し、かつ該ホイールの軸
部の内面の径を中心部から両開口端に向けて徐々に大き
く形成し、該ホイールの軸部の軸線上に左右のスイング
アームの連結軸を遊挿し、上記ホイールの軸部の外周面
側に、該軸部を回転自在に支持するハブ部材を設け、か
つ上下２本のアームに各別に設けられた回転軸によって
上記ハブ部材を支持するとともに、上記ハブ部材に対す
る回転軸の装着箇所を調整してオフセットを持たせ、か
つ上記各アームを上記スイングアームに支持された部材
に装着して前車輪を支持し、ハンドル操作に連動して上
記ハブ部材を上記回転軸を中心として回動して前車輪を
左右に操舵する操作手段を設けたので、ホイールを車軸
とは無関係に支持することができることから、スイング
アーム式の懸架方式を採用した場合のオフセットの設定
を容易に行なうことができる。また、ホイールの軸部の
外面側にハブ部材を設けたので、ハブ部材の外側に回転
軸を設けることができる。
第１図（ａ）（ｂ）ないし第３図は本発明の自動二輪車
の一実施例を示し、第１図（ａ）（ｂ）は前車輪部分の
縦断面図、第２図は自動二輪車の外観を示す概念図、第
３図は前車輪部分の断面図、第４図はオフセットを設定
するための回転軸の位置およびシリンダを示す概念図、
第５図および第６図はテレスコピック方式の操舵機構を
示す概念図である。 １……車体、 ２……前車輪、 ４……車体フレーム、 ５……スイングアーム、 ６……ボルト、 ８……パネル部材、 10……トルクリンク、 11……ホイール、 11a……軸部、 13……ハブ部材、 141,142……回転軸、 161,162……アーム、 22……シリンダ、 23……ピストンロッド。
の一実施例を示し、第１図（ａ）（ｂ）は前車輪部分の
縦断面図、第２図は自動二輪車の外観を示す概念図、第
３図は前車輪部分の断面図、第４図はオフセットを設定
するための回転軸の位置およびシリンダを示す概念図、
第５図および第６図はテレスコピック方式の操舵機構を
示す概念図である。 １……車体、 ２……前車輪、 ４……車体フレーム、 ５……スイングアーム、 ６……ボルト、 ８……パネル部材、 10……トルクリンク、 11……ホイール、 11a……軸部、 13……ハブ部材、 141,142……回転軸、 161,162……アーム、 22……シリンダ、 23……ピストンロッド。
Claims (1)
- 【請求項１】前車輪のホイールの軸部を筒状に形成し、
かつ該ホイールの軸部の内面の径を中心部から両開口端
に向けて徐々に大きく形成し、該ホイールの軸部の軸線
上に左右のスイングアームの連結軸を遊挿し、上記ホイ
ールの軸部の外周面側に、該軸部を回転自在に支持する
ハブ部材を設け、かつ上下２本のアームに各別に設けら
れた回転軸によって上記ハブ部材を支持するとともに、
上記ハブ部材に対する回転軸の装着箇所を調整してオフ
セットを持たせ、かつ上記各アームを上記スイングアー
ムに支持された部材に装着して前車輪を支持し、ハンド
ル操作に連動して上記ハブ部材を上記回転軸を中心とし
て回動して前車輪を左右に操舵する操作手段を設けたこ
とを特徴とする自動二輪車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60239084A JPH078671B2 (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 自動二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60239084A JPH078671B2 (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 自動二輪車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6299289A JPS6299289A (ja) | 1987-05-08 |
| JPH078671B2 true JPH078671B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=17039584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60239084A Expired - Fee Related JPH078671B2 (ja) | 1985-10-25 | 1985-10-25 | 自動二輪車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078671B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63134889U (ja) * | 1987-02-25 | 1988-09-05 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2397317A1 (fr) * | 1977-05-17 | 1979-02-09 | Jillet Didier | Ensemble de montage d'une moto |
| JPS60139583A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-24 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車のフロントリ−デイングア−ム構造 |
-
1985
- 1985-10-25 JP JP60239084A patent/JPH078671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6299289A (ja) | 1987-05-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |