JPH078665U - ロータリバルブ - Google Patents
ロータリバルブInfo
- Publication number
- JPH078665U JPH078665U JP4271493U JP4271493U JPH078665U JP H078665 U JPH078665 U JP H078665U JP 4271493 U JP4271493 U JP 4271493U JP 4271493 U JP4271493 U JP 4271493U JP H078665 U JPH078665 U JP H078665U
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- JP
- Japan
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- output shaft
- valve body
- groove
- base
- bush
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価でバランスの良好化を図る。
【構成】 17は全体が樹脂で形成された弁体で、一対
の閉塞部17bとこれら閉塞部17bを上下で連結する
連結部17cと基台17aとからなる。そして、貫通部
17eに対応した基台17aの中央部は開放状態で無底
状に形成され、基台17aの周縁には溝17fが設けら
れている。また、18は金属性のブッシュで、溝17f
に嵌合する突起18cが設けられている。これら弁体1
7の孔17dとブッシュ18の孔18bとで出力軸が軸
着されている。
の閉塞部17bとこれら閉塞部17bを上下で連結する
連結部17cと基台17aとからなる。そして、貫通部
17eに対応した基台17aの中央部は開放状態で無底
状に形成され、基台17aの周縁には溝17fが設けら
れている。また、18は金属性のブッシュで、溝17f
に嵌合する突起18cが設けられている。これら弁体1
7の孔17dとブッシュ18の孔18bとで出力軸が軸
着されている。
Description
【0001】
本考案は、オイル等の流量を制御するロータリバルブに関する。
【0002】
図5および図6は従来のロータリバルブを示し、図5は全体側断面図、図6は 弁体の外観斜視図であり、これらの図に基づいて従来のロータリバルブを説明す る。全体を符号2で示すものは円筒状に形成され、側面にオイルの流入窓2aと 吐出窓2bとが対向するように穿設されたケースA、3はケースAの一端側開口 を閉塞するケースB、4はケースAの他端側開口を閉塞するようにして固定され た軸受、5は一端側でキャップ6を介してケースAに固定された軸受、7は両軸 受4,5に回転自在に軸支された出力軸、8はスリーブ9を介して出力軸に軸着 されたマグネット、10はマグネット8に対接して配設されたステータ、12は コイルボビン11を介してステータ10に巻回されたコイル、13はOリング、 14はOリング押え、15はステータ10を挟持するようにしてケースBをケー スAに固定するねじ、30は出力軸7に軸着され弁体、19はカラー、20はポ リスライダーワッシャである。
【0003】 弁体30は図6に詳細を示すように、側面視略コの字状に形成され、ケースA 2の内周面とほぼ同じ曲率を有する閉塞部30aと、出力軸7が軸着される嵌合 孔30cが穿設された上下の折曲部30bとで構成され、全体が金属で形成され ている。このような構成において、弁体30の動作を説明すると、コイル12に 通電されていないときには、出力軸7が回動せずに、図7(a)に示すように弁 体30の閉塞部30aがケースA2の流入路2aに対設した位置にあり、流入路 2aを閉塞し、オイルの進入を阻止している。次に、コイル12に通電すると、 ステータ10の周りに磁束が形成されてマグネット8を回動させ、この回動が出 力軸7を介して弁体30を回動させて、同図(b)に示すように弁体30が45 °回動することにより流入窓2aが開放され、オイルが流入窓2aからケースA 2内に流入し吐出窓2bから吐出される。このようにコイル12に通電、非通電 とすることにより流入窓2aを開放、閉塞してオイルの量を制御している。
【0004】
しかしながら、上述した従来の弁体30は、その構造上、鉄系金属を切削する かあるいはプレス、絞り加工されたものが使用されており、このため製作コスト が高価となり、また偏心が大きいことによりバランスが悪く、振動発生の原因と なっていた。
【0005】 したがって、本考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とす るところは、安価でバランスの良好なロータリバルブを提供することにある。
【0006】
この目的を達成するために、本考案に係るロータリバルブでは、出力軸に軸着 され流入窓を開閉する弁体は、全体が樹脂で形成され、前記流入窓を開閉し間に 貫通部が設けられた一対の閉塞部と、これら閉塞部の一端側を連結し前記出力軸 が軸着される中心孔を有する有底状に形成された連結部と、前記閉塞部の他端側 を連結し周縁に溝が設けられ前記貫通部に対応した中央部が開放されて無底状に 形成された基台とで構成され、前記弁体の基台の溝に嵌合するとともに前記出力 軸が軸着される金属性のブッシュを備えている。 また、本考案に係るロータリバルブでは、金属性のブッシュに突起を設け、こ の突起が遊嵌しブッシュの回動範囲を規制する溝をケースまたは出力軸を回動自 在に軸支する軸受部に設ける。
【0007】
本考案によれば、有底状の連結部に対向する基台の貫通部に対応した中央部を 開放して無底状に形成したので、成形金型の抜き方向が一方向となる。 また、金属性のブッシュに設けた突起がブッシュの回動範囲を規制する溝に遊 嵌されているので、弁体が一定の回転角度で制御される。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。図1は本考案に係るロータ リバルブの側断面図、図2は同じく弁体の分解斜視図である。これらの図におい て、従来技術と同一の構成については同一の符号を付し詳細な説明は省略する。 本考案の特徴とするところは、図2に詳細を示すように弁体17の構造にある。 すなわち、弁体17は、基台17aと、基台17aの左右両端部から対向するよ うに立設し、基台17aよりも幅狭で外周部の曲率がケースA2の内周面と同一 に形成された一対の閉塞部17bと、これら閉塞部17bを上部において連結し 中央に嵌合孔17dを有する有底状に形成された連結部17cとで構成され、全 体が樹脂で形成されている。一対の閉塞部17b間には、貫通部17eが設けら れ、この貫通部17eは下方の基台17aをも貫通して基台17aの中央部分を 無底状に形成している。また、基台17aの周縁下端には溝17fが一対(一方 は図示を省略)対向して凹設されている。
【0009】 18は金属性のブッシュで、中央に嵌合孔18bを有する平面視円形の基部1 8aと、基部18aの周縁に前記溝17fに嵌合する一対の対向する突起18c とが設けられている。このような構造の弁体17とブッシュ18とは、出力軸1 7の先端を嵌合孔17dに圧入して弁体17を軸着し、しかるのち出力軸17の 先端に嵌合孔18bを圧入しブッシュ18を軸着するとともに、突起18cを溝 17fに嵌合させてブッシュ18を弁体17に一体化され、結局弁体17は嵌合 孔17dと18bとにおいて出力軸17に軸着されたこととなる。
【0010】 図3はこのように組み立てられた弁体17の動作状態を示すもので、同図(a )においては、コイル12に通電されずに弁体17の閉塞部17bがケースA2 の流入窓2a、吐出窓2bをともに閉塞しており、オイルの流入は阻止されてい る。コイル12に通電されると、出力軸7が回動し、これにともない弁体17が 45°回動すると、同図(b)に示すように閉塞部17bが流入窓2aと吐出窓 2bを開放するので、オイルの流入がなされる。
【0011】 本実施例のように弁体17を一対の閉塞部17bとこれらを上下において基台 17aおよび連結部17cで連結する構造として枠状に形成され、かつ金属性の ブッシュ18で出力軸7の一方側を軸着しているので、閉塞部30aが一つで出 力軸7に軸着される上下一対の折曲部30bが片持ち支持されている従来の構造 と比較して強度が保証されるので、樹脂で形成することが可能となる。また、連 結部17cを有底状に形成しているのに対して、対向する基台17aの中央部を 貫通部17eに対応して無底状に形成したので、成形金型を上下方向の一方向だ けの抜き型とするだけでよく、金型構造を単純化できる。
【0012】 図4は本考案の第2の実施例を示す分解斜視図である。この第2の実施例では 、ブッシュ18の突起18cの端部に下方に突出した係合部18dが形成されて いる。一方、ブッシュ18に近接した方の軸受部4の表面には、中心を含むよう に一周縁から他周縁に向かって溝4bが形成されており、この溝4bの幅は係合 部18dの幅よりも大に形成されている。このように構成されていることにより 、上述した第1の実施例と同様に、出力軸7の先端を嵌合孔17dおよび18b に圧入し、軸受4の軸受孔4aに回転自在に支持するように組み立てると、係合 部18dが溝4bに遊嵌状態で臨む。したがって、出力軸7の回動にともなって 回動する弁体17は、係合部18dが溝4bの側壁に係合して回動が規制され、 結局溝4bの溝幅の範囲において回動範囲が規制され、閉塞部17bによる流入 窓2aの開閉範囲を制御することが可能となる。
【0013】 なお、本実施例では、ブッシュ18の係合部18dの回動を規制する溝4bを 軸受4に設けたが、係合部18dの向きを変えてケースA2の内周面等に設けて もよいことは勿論である。
【0014】
以上説明したように本考案によれば、出力軸に軸着され流入窓を開閉する弁体 は、全体が樹脂で形成され、流入窓を開閉し間に貫通部が設けられた一対の閉塞 部と、これら閉塞部の一端側を連結し出力軸が軸着される中心孔を有する有底状 に形成された連結部と、閉塞部の他端側を連結し周縁に溝が設けられ貫通部に対 応した中央部が開放されて無底状に形成された基台とで構成され、弁体の基台の 溝に嵌合するとともに出力軸が軸着される金属性のブッシュを備え、出力軸を弁 体の連結部と金属性のブッシュとで軸着し、弁体を構成する一対の閉塞部を連結 する連結部と基台および金属性のブッシュとで弁体の強度を保証したので、弁体 を樹脂で形成しても従来の金属性の弁体のものと性能、機能の点で同等のものが 得られるとともに、樹脂で形成しているため偏心が少なくバランスが良好で振動 発生の少ないロータリバルブが得られ、耐久性が向上する。また、有底状の連結 部に対向する基台の貫通部に対応した中央部を開放して無底状に形成したので、 成形金型の抜き方向を一方向のみとすることができ、このため成形金型の構造を 単純化できて安価とすることが可能となる。
【0015】 また、金属性のブッシュに突起を設け、この突起が遊嵌し前記ブッシュの回動 範囲を規制する溝を前記ケースまたは前記出力軸を回動自在に軸支する軸受部に 設けて出力軸の回動範囲を規制できるようにしたので、従来コイルへの印加電圧 量で流量制御を行っていたものを出力軸の回動範囲の規制で行うことができ、こ のため正確で安価な流量制御を行うことが可能となる。
【図1】本考案に係るロータリバルブの側断面図であ
る。
る。
【図2】本考案に係るロータリバルブにおける弁体の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図3】図1のIII-III 線断面図線断面図で、(a)は
弁が閉じた状態を示し、(b)は弁が開いた状態を示
す。
弁が閉じた状態を示し、(b)は弁が開いた状態を示
す。
【図4】本考案に係るロータリバルブの第2の実施例に
おける弁体の分解斜視図である。
おける弁体の分解斜視図である。
【図5】従来のロータリバルブの側断面図である。
【図6】従来のロータリバルブにおける弁体の斜視図で
ある。
ある。
【図7】図5のVII-VII 線断面図線断面図で、(a)は
弁が閉じた状態を示し、(b)は弁が開いた状態を示
す。
弁が閉じた状態を示し、(b)は弁が開いた状態を示
す。
2 ケースA 2a 流入窓 2b 吐出窓 4 軸受 4b 溝 7 出力軸 17 弁体 17a 基台 17b 閉塞部 17c 連結部 17e 貫通部 17f 溝 18 ブッシュ 18c 突起 18d 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 式田 信之 埼玉県行田市富士見町1丁目4番地1 ジ ェコー株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 周面に流体の流入窓と吐出窓とが穿設さ
れた円筒状のケースと、このケース内に回転自在に支持
された出力軸と、この出力軸に軸着され前記流入窓を開
閉する弁体とからなり、前記出力軸の回動角度に応じて
流入量を制御するロータリバルブにおいて、前記弁体は
全体が樹脂で形成され、前記流入窓を開閉し間に貫通部
が設けられた一対の閉塞部と、これら閉塞部の一端側を
連結し前記出力軸が軸着される中心孔を有する有底状に
形成された連結部と、前記閉塞部の他端側を連結し周縁
に溝が設けられ前記貫通部に対応した中央部が開放され
て無底状に形成された基台とで構成され、前記弁体の基
台の溝に嵌合するとともに前記出力軸が軸着される金属
性のブッシュを備えたことを特徴とするロータリバル
ブ。 - 【請求項2】 請求項1記載のロータリバルブにおい
て、前記金属性のブッシュに突起を設け、この突起が遊
嵌し前記ブッシュの回動範囲を規制する溝を前記ケース
または前記出力軸を回動自在に軸支する軸受部に設けた
ことを特徴とするロータリバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042714U JP2579183Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ロータリバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042714U JP2579183Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ロータリバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078665U true JPH078665U (ja) | 1995-02-07 |
JP2579183Y2 JP2579183Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=12643744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993042714U Expired - Fee Related JP2579183Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ロータリバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579183Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52125512U (ja) * | 1976-03-19 | 1977-09-24 | ||
JP2020143675A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御弁 |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP1993042714U patent/JP2579183Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52125512U (ja) * | 1976-03-19 | 1977-09-24 | ||
JPS5833065Y2 (ja) * | 1976-03-19 | 1983-07-23 | 宇部興産株式会社 | 脱気可能な粉体用の包装袋 |
JP2020143675A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御弁 |
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---|---|
JP2579183Y2 (ja) | 1998-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |