JP3310042B2 - 電動弁用のロータ中心体とロータ送りねじ及びロータの製造方法 - Google Patents

電動弁用のロータ中心体とロータ送りねじ及びロータの製造方法

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JP3310042B2
JP3310042B2 JP02696993A JP2696993A JP3310042B2 JP 3310042 B2 JP3310042 B2 JP 3310042B2 JP 02696993 A JP02696993 A JP 02696993A JP 2696993 A JP2696993 A JP 2696993A JP 3310042 B2 JP3310042 B2 JP 3310042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体例えば冷媒の流量制
御を行う電動弁の構成部品として用いられるロータ中心
体とロータ送りねじ及びロータの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は冷媒の流量制御を行う従来の電動
弁を示す縦断面図であって、この従来の電動弁は弁室1
に連通する第1流路Pa及び第2流路Pbを有し該第2
流路の弁室連通部に弁シート2を設けた弁本体Eと、こ
の弁本体Eのシート弁座3に接離する長さの長い棒状の
ニードル弁4と、前記弁本体Eの第2流路Pbと反対側
になる外側部に固定される円筒状の密閉ケース6及び該
ケースの外側に配置されるステータコイル18を有し前
記ケース6の内側にステータコイル18の通電励磁によ
って回転される弁開閉方向に位置移動可能なロータ11
を設けたパルス制御可能なステッピングモータMと、こ
のステッピングモータMのロータ回転によるねじ送り作
用で前記ニードル弁4を開閉作動させる雄ねじ管8とを
具備し、前記ケース6の下蓋7は弁本体Eに溶接固定さ
れている。
【0003】前記ロータ11は内周に図6に示すような
雌ねじ9aを有する筒状のスリーブ9′と、このスリー
ブ9′の外側に止環16で図5の如く固定された筒状の
永久磁石10とで構成され、前記スリーブ9′の内周雌
ねじ9aを雄ねじ管8(弁本体Eの弁筐突出口17に嵌
合固着される)の外周雄ねじ8aに螺合させている。前
記雄ねじ管8の内側に挿入されたニードル弁4は、その
上端軸部をスリーブ9′の上部隔壁の中心孔に挿通して
軸止具14で前記ロータ11と一体に移動するように止
着し、前記中心孔の下部にワッシャ13と前記ニードル
弁4を閉弁方向に付勢する閉弁緩衝ばね12を介在さ
せ、前記ロータ11を回転させると、該ロータ11が雄
ねじ管8によるねじ送り作用で回転しながら軸心方向に
移動し、このロータ11の回転移動によって前記ニード
ル弁4を開閉方向に移動させ、ステータコイル18に与
えられるパルス信号に対応した流体流量を制御できるよ
うになっている。
【0004】なお、図5及び図6に示す符号15は前記
スリーブ9′の下端部に設けたピン取付孔9cに突出量
の調整ができるように圧入固定される閉弁規制ピン、図
5及び図7に示す符号5は弁本体Eの上端部に設けたピ
ン取付孔Ea に圧入固定される全閉ストッパピンで、前
記ニードル弁4の閉弁時に前記閉弁規制ピン15が全閉
ストッパピン5の外周面部に図5の如く当接して前記ロ
ータ11の閉弁下降限を規制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記ロータ11の閉弁
下降限の規制を行うためには、スリーブ9′の内周雌ね
じ9aのねじ切り始端部9bと、閉弁規制ピン15を挿
入するピン取付孔9cの位置をスリーブ直径方向に対す
る同一中心線上に図6の如く合わせて加工する必要があ
り、また閉弁規制ピン15の突出量h2 を調整してピン
取付孔9cに圧入固定する必要があった。
【0006】更に、弁本体Eに固定する雄ねじ管8も同
様に、雄ねじ8aのねじ切り始端部8bの位置と弁本体
Eに設けたピン取付孔Ea の位置を図7に示す如く同一
中心線上に合わせて弁筐突出口17に固定する必要があ
り、また全閉ストッパピン5をピン取付孔Ea に圧入固
定した後にh1 寸法を調整するために、全閉ストッパピ
ン5の圧入固定後に該ピン上端面を切削加工する必要が
あった。
【0007】なお、図7に示すh1 寸法は雄ねじ8aの
ピッチの整数倍+ピッチ/2 で設定し、図6に示すh2
寸法は雌ねじ9aのピッチの整数倍とすることで、閉弁
規制ピン15が全閉ストッパピン5にピッチ/2 の当接
量となるように調整する。前記のように弁作動機構の螺
合位置を規制するため、部品点数が多いだけでなく、組
立工数が多く作業性が困難で高価になるという問題があ
った。
【0008】本発明は前記従来の問題を解消するために
なされたもので、その第1の目的は雌ねじのねじ切り始
端部と閉弁規制ストッパの位置が従来のような調整作業
をしなくても正確に合ったロータ中心体を製造できる方
法を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は雄ねじのねじ
切り始端部と全閉ストッパの位置が従来のような調整作
業をしなくても正確に合ったロータ送りねじを製造でき
る方法を提供することにある。
【0010】更に、本発明の第3の目的は雌ねじのねじ
切り始端部と閉弁規制ストッパの位置が従来のような調
整作業をしなくても正確に合ったロータを製造できる方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
る第1の発明は、閉弁規制ストッパ9aを有し全体が合
成樹脂で成形される筒状のスリーブ9と、内周に雌ねじ
19aを有し前記スリーブ9の内周部に一体的に塑造固
定される金属製のブッシュ19とからなる電動弁用のロ
ータ中心体の製造方法であって、前記スリーブ9の成形
キャビティ34を画定する開閉可能な金型装置30を備
え、この金型装置の下型31に閉弁規制ストッパ9dの
成形凹部34aと前記キャビティ34の中心部に開口す
る内周にキー突条35aを有したピン取付穴35とを設
け、この下型31のピン取付穴35に前記ブッシュ19
をねじ込み固定したセットピン36を、ブッシュ雌ねじ
19aのねじ切り始端部19bがストッパ成形凹部34
aと位置対応するようにキー突条35aとキー溝36a
の係合で位置決めし且つブッシュ下端部が当接するピン
段部36bとストッパ成形凹部34aの内底面との間に
ブッシュ雌ねじピッチの整数倍となる所定の高さ寸法h
2 を保持して取付け、このブッシュ付きセットピン36
の前記下型31に対するセット後において金型装置30
を型閉じし、前記キャビティ34に溶融樹脂を射出注入
して、前記ブッシュ19と成形スリーブ9が一体化され
たロータ中心体を製造することを特徴とする。
【0012】前記第2の目的を達成する第2の発明は、
外周に雄ねじ8aを有し基端部に弁本体Eに対する取付
部8cを設けた金属製の雄ねじ管8と、弁全閉ストッパ
5aを有し前記雄ねじ管8の基端取付部8cの外周に一
体的に塑造固定される合成樹脂製の基端フランジ体20
とからなる電動弁用のロータ送りねじの製造方法であっ
て、前記フランジ体20の成形キャビティ44を画定す
る上型42及び下型41からなる開閉可能な金型装置4
0を備え、この金型装置の下型41に全閉ストッパ5a
の成形凹部44aと前記キャビティ44の中心部に開口
する内底部にキー突条45aを有したブッシュ取付穴4
5とを設け、この下型41のブッシュ取付穴45に前記
雄ねじ管8を内側にねじ込み固定した有底筒状のセット
ブッシュ46を、前記雄ねじ8aのねじ切り始端部8b
がストッパ成形凹部44aと位置対応するようにキー突
条45aとキー溝46aの係合で位置決めし且つ前記雄
ねじ管8の基端取付部8cが下型41上に突出する状態
に取付け、このセットブッシュ46の前記下型41に対
するセット状態で雄ねじ管8の基端取付部8cに嵌合す
るキャビティ中心凹部42aを有した上型42を閉合
し、前記キャビティ44に溶融樹脂を射出注入して、雄
ねじ管8と成形フランジ体20が一体化したロータ送り
ねじを製造することを特徴とする。
【0013】前記第3の目的を達成する第3の発明は、
閉弁規制ストッパ9dを有し全体が磁石粉混入の樹脂材
料で成形される筒状のロータ本体11aと、内周に雌ね
じ19aを有し前記ロータ本体11aの内周部に一体的
に塑造固定される金属製のブッシュ19とからなる電動
弁用のロータの製造方法であって、前記ロータ本体11
aの成形キャビティ34′を画定する開閉可能な金型装
置30を備え、この金型装置の下型31に閉弁規制スト
ッパ9dの成形凹部34aと前記キャビティ34の中心
部に開口する内周にキー突条35aを有したピン取付穴
35とを設け、この下型31のピン取付穴35に前記ブ
ッシュ19をねじ込み固定したセットピン36を、ブッ
シュ雌ねじ19aのねじ切り始端部19bがストッパ成
形凹部34aと位置対応するようにキー突条35aとキ
ー溝36aの係合で位置決めし且つブッシュ下端部が当
接するピン段部36bとストッパ成形凹部34aの内底
面との間にブッシュ雌ねじピッチの整数倍となる所定の
高さ寸法h2 を保持して取付け、このブッシュ付きセッ
トピン36の前記下型31に対するセット後において金
型装置30を型閉じし、前記キャビティ34′に磁石粉
混入の溶融樹脂を射出注入して、前記ブッシュ19と成
形ロータ本体11aが一体化されたロータを製造するこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】前記第1発明の製造方法によれば、雌ねじ19
aのねじ切り始端部19bと閉弁規制ストッパ9dの位
置が正確に合ったロータ中心体を射出成形によって作業
性よく製造することができる。
【0015】前記第2発明の製造方法によれば、雄ねじ
8aのねじ切り始端部8bと全閉ストッパ5aの位置が
正確に合ったロータ送りねじを射出成形によって作業性
よく製造することができる。
【0016】前記第3発明の製造方法によれば、雌ねじ
19aのねじ切り始端部19bと閉弁規制ストッパ9d
の位置が正確に合ったロータを射出成形によって作業性
よく製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1に従い説
明する。
【0018】この第1の実施例は、閉弁規制ストッパ9
dを有し全体が合成樹脂で成形される筒状のスリーブ9
と、内周に雌ねじ19aを有し前記スリーブ9の内周部
に一体的に塑造固定される金属製のブッシュ19とから
なる電動弁用のロータ中心体の製造方法であって、前記
スリーブ9の成形キャビティ34を画定する開閉可能な
金型装置30(下型31と、上型32と、この上下型間
に配置される割型33とから構成される)を備え、この
金型装置30の下型31に閉弁規制ストッパ9dの成形
凹部34aと前記キャビティ34の中心部に開口する内
周にキー突条35aを有したピン取付穴35とを設け、
この下型31のピン取付穴35に前記ブッシュ19をね
じ込み固定したセットピン36を、ブッシュ雌ねじ19
aのねじ切り始端部19bが閉弁規制ストッパ9の成形
凹部34aと図1(C)の如く位置対応するようにキー
突条35aとキー溝36a(セットピン36の下端外周
部に設けられている)の係合で位置決めし且つブッシュ
下端部が当接するピン段部36bとストッパ成形凹部3
4aの内底面との間にブッシュ雌ねじ19aのピッチの
整数倍となる所定の高さ寸法h2 を保持して図1(A)
の如く取付け、このブッシュ付きセットピン36の前記
下型31に対するセット後において金型装置30を型閉
じし、前記キャビティ34に溶融樹脂(図示せず)を射
出注入して、前記ブッシュ19と成形スリーブ9が一体
化された図1(B)に示すようなロータ中心体を製造す
るものである。
【0019】なお、図1(A)に示す符号36cはセッ
トピン36の前記ブッシュ19が螺合される雄ねじ部、
36dはスリーブ上端隔壁の中心孔9eを形成するピン
上端突出部で、このピン上端突出部36dは金型装置3
0の型閉じ時に上型32のボス部中心孔32aに図1
(A)の如く嵌合されるようになっている。図2は本発
明の第2の実施例を示す。
【0020】この第2の実施例は、外周に雄ねじ8aを
有し基端部に弁本体Eに対する取付部8cを設けた金属
製の雄ねじ管8と、弁全閉ストッパ5aを有し前記雄ね
じ管8の基端取付部8cの外周に一体的に塑造固定され
る合成樹脂製の基端フランジ体20とからなる電動弁用
のロータ送りねじの製造方法であって、前記フランジ体
20の成形キャビティ44を画定する上型42及び下型
41からなる開閉可能な金型装置40を備え、この金型
装置の下型41に弁全閉ストッパ5aの成形凹部44a
と前記キャビティ44の中心部に開口する内底面にキー
突条45aを有したブッシュ取付穴45とを設け、この
下型41のブッシュ取付穴45に前記雄ねじ管8を内側
にねじ込み固定した有底筒状のセットブッシュ46を、
前記雄ねじ8aのねじ切り始端部8bがストッパ成形凹
部44aと位置対応するようにキー突条45aとキー溝
46a(セットブッシュ46の下端部に設けられてい
る)の係合で位置決めし且つ前記雄ねじ管8の基端取付
部8cが下型41上に突出する状態に図2(A)の如く
取付け、このセットブッシュ46の前記下型41に対す
るセット状態で雄ねじ管8の基端取付部8cに嵌合する
キャビティ中心凹部42aを有した上型42を閉合し、
前記キャビティ44に溶融樹脂(図示せず)を射出注入
して、雄ねじ管8と成形フランジ体20が一体化した図
2(C)に示すようなロータ送りねじを製造するもので
ある。
【0021】なお、図2(A)に示す符号46bはセッ
トブッシュ46の前記雄ねじ管8が螺合される雌ねじ
部、図2(C)に示すh1 寸法は全閉ストッパ5a上面
と雄ねじ8a上端部との間の高さ寸法で、雄ねじ8aの
ピッチの整数倍+ピッチ/2 に設定されている。符号で
ある。
【0022】図3は前記第1実施例(第1発明)の方法
で製造されたロータ中心体と、前記第2実施例(第2発
明)の方法で製造されたロータ送りねじとを具備する電
動弁の断面図であって、この電動弁は以下のように構成
されている。
【0023】すなわち、前記電動弁は弁室1に連通する
第1流路Pa及び第2流路Pbを有し該第2流路の弁室
連通部に弁シート2を設けた弁本体Eと、この弁本体E
のシート弁座3に接離する長さの長い棒状のニードル弁
4と、前記弁本体Eの第2流路Pbと反対側になる外側
部に固定される円筒状の密閉ケース6及び該ケースの外
側に配置されるステータコイル18を有し前記ケース6
の内側にステータコイル18の通電励磁によって回転さ
れる弁開閉方向に位置移動可能なロータ11を設けたパ
ルス制御可能なステッピングモータMと、このステッピ
ングモータMのロータ回転によるねじ送り作用で前記ニ
ードル弁4を開閉作動させる雄ねじ管8とを具備し、前
記ケース6の下蓋7は弁本体Eに溶接固定されている。
【0024】前記ロータ11は合成樹脂で成形された筒
状のスリーブ9と、内周に雌ねじ19aを有し前記スリ
ーブ9の内周部に一体的に塑造固定された金属製のブッ
シュ19と、前記スリーブ9の外側に止環16で固定さ
れた筒状の永久磁石10とで構成され、前記スリーブ9
の内周雌ねじ19aを雄ねじ管8(弁本体Eの弁筐凹穴
17aに嵌合固着される)の外周雄ねじ8aに螺合させ
ている。なお、第1発明が対象とするロータ中心体は前
記スリーブ9とブッシュ19とで構成される。前記雄ね
じ管8の内側に設けられたニードル弁4は、従来のもの
と同様に上端部をスリーブ9の上部隔壁の中心孔に挿通
して軸止具14で前記ロータ11と一体に移動するよう
に止着し、前記中心孔の下部にワッシャ13と前記ニー
ドル弁4を閉弁方向に付勢する閉弁緩衝ばね12を介在
させ、前記ロータ11を回転させると、該ロータ11が
雄ねじ管8によるねじ送り作用で回転しながら軸心方向
に移動し、このロータ11の回転移動によって前記ニー
ドル弁4を開閉方向に移動させ、ステータコイル18に
与えられたパルス信号に対応した流体流量を制御できる
ようになっている。
【0025】なお、前記ニードル弁4の閉弁時には樹脂
成形スリーブ9と一体の閉弁規制ストッパ9dが樹脂成
形フランジ体20と一体の全閉ストッパ5aの外周面部
に図3の如く当接して前記ロータ11の閉弁下降限を規
制する。図4は本発明の第3の実施例を示す。
【0026】この第3の実施例は、閉弁規制ストッパ9
dを有し全体が磁石粉混入の樹脂材料で成形される筒状
のロータ本体11aと、内周に雌ねじ19aを有し前記
ロータ本体11aの内周部に一体的に塑造固定される金
属製のブッシュ19とからなる電動弁用ロータの製造方
法であって、前記本体11aの成形キャビティ34′を
画定する開閉可能な金型装置30(下型31と、上型3
2と、この上下型間に配置される割型33とから構成さ
れる)を備え、この金型装置30の下型31に閉弁規制
ストッパ9dの成形凹部34aと前記キャビティ34′
の中心部に開口する内周にキー突条35aを有したピン
取付穴35とを設け、この下型31のピン取付穴35に
前記ブッシュ19をねじ込み固定したセットピン36
を、ブッシュ雌ねじ19aのねじ切り始端部19bがス
トッパ成形凹部34aと位置対応するようにキー突条3
5aとキー溝36a(セットピン36の下端外周部に設
けられている)の係合で位置決めし且つブッシュ下端部
が当接するピン段部36bとストッパ成形凹部34aの
内底面との間にブッシュ雌ねじ19aのピッチの整数倍
となる所定の高さ寸法h2 を保持して図4(A)の如く
取付け、該ブッシュ付きセットピン36の前記下型31
に対するセット後において前記金型装置30を型閉じ
し、前記キャビティ34′に磁石粉混入の溶融樹脂(図
示せず)を射出注入して、前記ブッシュ19と成形ロー
タ本体11aが一体化された図4(B)に示すようなロ
ータを製造するものである。
【0027】なお、図4(A)に示す符号36cはセッ
トピン36の前記ブッシュ19が螺合される雄ねじ部、
36dはスリーブ上端隔壁の中心孔9eを形成するピン
上端突出部で、このピン上端突出部36dは金型装置3
0の型閉じ時に上型32のボス部中心孔32aに図1
(A)の如く嵌合されるようになっている。
【0028】
【発明の効果】図1に示す第1発明の製造方法によれ
ば、雌ねじ19aのねじ切り始端部19bと閉弁規制ス
トッパ9dの位置が図1(C)の如く正確に合ったロー
タ中心体を図1(A)に示すような射出成形によって作
業性よく製造することができる。また、図2に示す第2
発明の製造方法によれば、雄ねじ8aのねじ切り始端部
8bと全閉ストッパ5aの位置が図2(B)の如く正確
に合ったロータ送りねじを図2(A)に示すような射出
成形によって作業性よく製造することができる。更に、
図4に示す第3発明の製造方法によれば、雌ねじ19a
のねじ切り始端部19bと閉弁規制ストッパ9dの位置
が図4(C)の如く正確に合ったロータを図4(A)に
示すような射出成形によって作業性よく製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるロータ中心体の製造
方法を示す説明図であって、同図(A)は成形金型装置
にブッシュセットピンをセットした状態の要部断面図、
同図(B)は第1実施例の方法で製造されたロータ中心
体の中央縦断面図、同図(C)はこのロータ中心体を下
から見た底面図。
【図2】本発明の第2実施例によるロータ送りねじの製
造方法を示す説明図であって、同図(A)は成形金型装
置に雄ねじ管およびセットブッシュをセットした状態の
要部断面図、同図(B)は第2実施例の方法で製造され
たロータ送りねじの上面図、同図(C)はこの送りねじ
を弁本体に取付けた状態の中央縦断面図。
【図3】前記第1実施例の方法で製造されたロータ中心
体と、前記第2実施例の方法で製造されたロータ送りね
じとを具備する電動弁の断面図。
【図4】本発明の第3実施例による電動弁ロータの製造
方法を示す説明図であって、同図(A)は成形金型装置
にブッシュセットピンをセットした状態の要部断面図、
同図(B)は第3実施例の方法で製造されたロータの中
央縦断面図、同図(C)はこのロータを下から見た底面
図。
【図5】従来の電動弁を示す底面図。
【図6】従来の電動弁におけるロータスリーブを示す中
央縦断面図。
【図7】従来の電動弁におけるロータ送りねじ(雄ねじ
管)を弁本体に取付けた状態で示した中央縦断面図。
【符号の説明】
5a…弁全閉ストッパ、8…雄ねじ管、8a…雄ねじ管
外周雄ねじ、8b…雄ねじのねじ切り始端部、8c…雄
ねじ管基端取付部、9…スリーブ(成形スリーブ)、9
d…閉弁規制ストッパ、11…電動弁用ロータ、11a
…ロータ本体、19…ブッシュ、19a…ブッシュ内周
雌ねじ、19b…雌ねじのねじ切り始端部、20…基端
フランジ体、30…成形金型装置、31…下型、32…
上型、33…割型、34…スリーブ成形用のキャビテ
ィ、34′…ロータ本体成形用のキャビティ、34a…
閉弁規制ストッパ成形凹部、35…ピン取付穴、35a
…キー突条、36…セットピン、36a…キー溝、40
…成形金型装置、41…下型、42…上型、42a…キ
ャビティ中心凹部、44…フランジ体成形用のキャビテ
ィ、44a…全閉ストッパ成形凹部、45…ブッシュ取
付穴、45a…キー突条、46…セットブッシュ、46
a…キー溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/00 - 31/05 F25B 41/06 H02K 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉弁規制ストッパを有し全体が合成樹脂
    で成形される筒状のスリーブと、内周に雌ねじを有し前
    記スリーブの内周部に一体的に塑造固定される金属製の
    ブッシュとからなる電動弁用のロータ中心体の製造方法
    であって、前記スリーブの成形キャビティを画定する開
    閉可能な金型装置を備え、この金型装置の下型に閉弁規
    制ストッパの成形凹部と前記キャビティの中心部に開口
    する内周にキー突条を有したピン取付穴とを設け、この
    下型のピン取付穴に前記ブッシュをねじ込み固定したセ
    ットピンを、ブッシュ雌ねじのねじ切り始端部がストッ
    パ成形凹部と位置対応するようにキー突条とキー溝の係
    合で位置決めし且つブッシュ下端部が当接するピン段部
    とストッパ成形凹部の内底面との間にブッシュ雌ねじピ
    ッチの整数倍となる所定の高さ寸法を保持して取付け、
    このブッシュ付きセットピンの前記下型に対するセット
    後において金型装置を型閉じし、前記キャビティに溶融
    樹脂を射出注入して、前記ブッシュと成形スリーブが一
    体化されたロータ中心体を製造することを特徴とする電
    動弁用のロータ中心体の製造方法。
  2. 【請求項2】 外周に雄ねじを有し基端部に弁本体に対
    する取付部を設けた金属製の雄ねじ管と、弁全閉ストッ
    パを有し前記雄ねじ管の基端取付部の外周に一体的に塑
    造固定される合成樹脂製の基端フランジ体とからなる電
    動弁用のロータ送りねじの製造方法であって、前記フラ
    ンジ体の成形キャビティを画定する上型及び下型からな
    る開閉可能な金型装置を備え、この金型装置の下型に弁
    全閉ストッパの成形凹部と前記キャビティの中心部に開
    口する内底部にキー突条を有したブッシュ取付穴とを設
    け、この下型のブッシュ取付穴に前記雄ねじ管を内側に
    ねじ込み固定した有底筒状のセットブッシュを、前記雄
    ねじのねじ切り始端部がストッパ成形凹部と位置対応す
    るようにキー突条とキー溝の係合で位置決めし且つ前記
    雄ねじ管の基端取付部が下型上に突出する状態に取付
    け、このセットブッシュの前記下型に対するセット状態
    で雄ねじ管の基端取付部に嵌合するキャビティ中心凹部
    を有した上型を閉合し、前記キャビティに溶融樹脂を射
    出注入して、雄ねじ管と成形フランジ体が一体化したロ
    ータ送りねじを製造することを特徴とする電動弁用のロ
    ータ送りねじの製造方法。
  3. 【請求項3】 閉弁規制ストッパを有し全体が磁石粉混
    入の樹脂材料で成形される筒状のロータ本体と、内周に
    雌ねじを有し前記ロータ本体の内周部に一体的に塑造固
    定される金属製のブッシュとからなる電動弁用のロータ
    の製造方法であって、前記ロータ本体の成形キャビティ
    を画定するカイヘイ可能な金型装置を備え、この金型装
    置の下型に閉弁規制ストッパの成形凹部と前記キャビテ
    ィの中心部に開口する内周にキー突条を有したピン取付
    穴とを設け、この下型のピン取付穴に前記ブッシュをね
    じ込み固定したセットピンを、ブッシュ雌ねじのねじ切
    り始端部がストッパ成形凹部と位置対応するようにキー
    突条とキー溝の係合で位置決めし且つブッシュ下端部が
    当接するピン段部とストッパ成形凹部の内底面との間に
    ブッシュ雌ねじピッチの整数倍となる所定の高さ寸法を
    保持して取付け、このブッシュ付きセットピンの前記下
    型に対するセット後において金型装置を型閉じし、前記
    キャビティに磁石粉混入の溶融樹脂を射出注入して、前
    記ブッシュと成形ロータ本体が一体化されたロータを製
    造することを特徴とする電動弁用のロータの製造方法。
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