JPH0786648A - ジョセフソン素子の製造方法 - Google Patents

ジョセフソン素子の製造方法

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JPH0786648A
JPH0786648A JP5224468A JP22446893A JPH0786648A JP H0786648 A JPH0786648 A JP H0786648A JP 5224468 A JP5224468 A JP 5224468A JP 22446893 A JP22446893 A JP 22446893A JP H0786648 A JPH0786648 A JP H0786648A
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film
superconductor film
oxide
groove
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Takahito Machi
敬人 町
Atsushi Tanaka
厚志 田中
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化物超電導体を加工してジョセフソン接合
を形成するジョセフソン素子の製造方法に関し、酸化物
超電導体としての性質を損なわずに数十Åオーダの微細
加工を可能とすることにより、再現性のある、かつ寸法
制御性のあるジョセフソン接合の形成が可能なジョセフ
ソン素子の製造方法を提供する。 【構成】 減圧雰囲気中、酸化物超電導体膜12bと加工
電極5とを接近させた状態で酸化物超電導体膜12bと加
工電極5との間に電圧を印加することにより、酸化物超
電導体膜12bの構成元素の結合エネルギよりも大きい電
界によるエネルギを供給し、酸化物超電導体膜12bから
構成元素を放出させて、酸化物超電導体膜12bをエッチ
ングし、溝15を形成するとともに、溝15の下に薄い
膜厚の絶縁性酸化物12cを残すことを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョセフソン素子の製
造方法に関し、更に詳しく言えば、酸化物超電導体を加
工してジョセフソン接合を形成するジョセフソン素子の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導体薄膜、特に酸化物超電導体薄膜
を高周波デバイス,電子デバイスに応用するためにはジ
ョセフソン接合(JJ)を形成する技術が必要とされ
る。ジョセフソン接合はSIS(Superconductor-Insul
ator-Superconductor )という構造を有する。
【0003】CuO2 面を有することを基本とした酸化
物超電導体はこれまでの金属或いは金属間化合物の超電
導体と異なり、クーパーペアが実空間でカプリングでき
る距離であるコヒーレント距離が数十Åと非常に短いた
め、ジョセフソン接合を作成するためには、絶縁層の幅
をその程度まで加工する技術が必要である。これは、通
常のホトエッチングの加工可能寸法に比較して100 倍〜
1000倍の加工可能寸法の微細化に相当するため、加工が
非常に難しい。
【0004】そのため、従来、ジョセフソン接合は、偶
然できた結晶粒界や衝撃を加えることによって発生した
マイクロクラックを探し出してそこを接合とする方法で
しか得られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では完全な絶縁層が形成されておらず、また、経時変化
によってジョセフソン接合でなくなってしまうという問
題がある。更に、超電導体薄膜上での自由なアセンブリ
ができないため、素子を集積化することは全く不可能で
あり、酸化物超電導体を用いたアクティブ素子は実現さ
れないでいた。
【0006】本発明は、係る従来例の課題に鑑みて創作
されたものであり、酸化物超電導体としての性質を損な
わずに数十Åオーダの微細加工を可能とすることによ
り、再現性のある、かつ寸法制御性のあるジョセフソン
接合の形成が可能なジョセフソン素子の製造方法の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、減圧雰囲気
中、酸化物超電導体膜と加工電極とを接近させた状態で
前記酸化物超電導体膜と前記電極との間に電圧を印加す
ることにより、前記酸化物超電導体膜の構成元素の結合
エネルギよりも大きい電界によるエネルギを供給し、前
記酸化物超電導体膜から構成元素を放出させて、前記酸
化物超電導体膜をエッチングし、溝を形成するととも
に、該溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物を残すことを特
徴とするジョセフソン素子の製造方法によって達成さ
れ、第2に、基板上に酸化物超電導体膜を形成する工程
と、前記酸化物超電導体膜をプリパターニングして、最
終寸法よりも幅の広い平面形状を有する酸化物超電導体
膜を形成する工程と、フォーカストイオンビーム(FI
B)を用いて前記プリパターニングされた酸化物超電導
体膜をエッチングし、最終寸法に等しい長方形の平面形
状を有する酸化物超電導体膜を形成する工程と、前記酸
化物超電導体膜を酸素雰囲気中で加熱処理する工程と、
減圧雰囲気中、前記長方形の平面形状を有する酸化物超
電導体膜と加工電極とを接近させた状態で前記酸化物超
電導体膜と前記加工電極との間に電圧を印加することに
より、前記酸化物超電導体膜の構成元素の結合エネルギ
よりも大きい電界によるエネルギを供給し、前記酸化物
超電導体膜から構成元素を放出させて、前記酸化物超電
導体膜をエッチングし、幅方向に溝を形成するととも
に、該溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物を残す工程とを
有するジョセフソン素子の製造方法によって達成され、
第3に、前記加工電極の先端は半球状を有し、かつ前記
溝の断面形状は半円筒状を有することを特徴とする第1
又は第2の発明に記載のジョセフソン素子の製造方法に
よって達成される。
【0008】
【作 用】本発明のジョセフソン素子の製造方法におい
ては、減圧雰囲気中、酸化物超電導体膜と加工電極とを
接近させた状態で酸化物超電導体膜と加工電極との間に
電圧を印加することにより、酸化物超電導体膜の構成元
素の結合エネルギよりも大きい電界によるエネルギを供
給し、酸化物超電導体膜の構成元素を放出させて、酸化
物超電導体膜をエッチングしている。即ち、STM(Sc
anning Tunnel Microscopy)の原理を用いてエッチング
しているため、数十Åの微細加工が可能である。更に、
上記のエッチング方法により酸化物超電導体膜に溝を形
成するとともに、溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物を残
している。従って、酸化物超電導体膜により絶縁層が挟
まれた構造を有するジョセフソン接合が形成される。
【0009】また、エッチング前には、特に、被加工表
面の微粒子(炭素やゴミ)を除去し、清浄にする必要が
ある。その方法として、一般に被加工体をベーキングす
る方法が知られているが、酸化物超電導体に適用する
と、酸化物超電導体のベーキングにより酸素が抜けてし
まい、酸化物超電導体としての性質を有しなくなるとい
う問題がある。また、STMの原理を用いたエッチング
による加工可能範囲が狭いという問題もある。
【0010】本発明はこれらの問題を解決してSTMの
原理を用いたエッチングによる微細加工を可能とした。
即ち、第1に、STMの原理を用いたエッチングによる
微細加工を行う前に、酸素ガス中でベーキングを行うこ
とにより、表面を清浄にするとともに、酸化物超電導体
から放出される酸素を補って酸化物超電導体の超電導性
を保持する。
【0011】第2に、STMの原理を用いたエッチング
による微細加工を行う前に、予め、FIB或いはレジス
トマスクを用いたエッチングによりプリパターニングを
行って、STMの原理を用いたエッチングが可能な範囲
に被加工体を減縮しておく。これにより、酸化物超電導
体としての性質を損なわずにSTMの原理を用いたエッ
チングによる数十Åオーダの微細加工が可能となる。
【0012】更に、長方形の平面形状を有する酸化物超
電導体膜の幅方向に溝を形成するとともに、溝の下に薄
い膜厚の絶縁性酸化物を残している。従って、酸化物超
電導体膜により絶縁層が挟まれた構造を有するジョセフ
ソン接合が形成される。これにより、ジョセフソン素子
の作成が可能となる。
【0013】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
に係るジョセフソン素子の製造方法について説明する。
まず、本発明の実施例に用いられるエッチング装置につ
いて説明する。図5は、走査型トンネル顕微鏡(ST
M)の構成を有するエッチング装置について説明する構
成図である。
【0014】図5において、1は被加工体、2は被加工
体1の載置台、3は載置台2を上下・左右に移動する圧
電素子を含む移動手段、4は載置台2と接触している電
極である。5は先端が半径200Åの半球状のSTMチ
ップ(加工電極)で、STMチップ5と被加工体1との
間に電圧を印加することにより被加工体1のエッチング
を行う。即ち、被加工体1の構成元素間の結合エネルギ
よりも大きくなるような電界によるエネルギを供給する
ことにより、STMチップに近接する被加工体1の構成
元素を弾きだすものである。
【0015】6はSTMチップ5と被加工体1との間を
流れるトンネル電流(It)を検出する電流検出手段、
7はItの値に基づいて載置台2の上下移動、又は平面
移動を制御する移動制御手段、8は移動制御手段7から
与えられた信号に基づいて、載置台2をX方向又はY方
向に所定の距離平面移動させるために所定の電圧を圧電
素子に印加する電源、9は移動制御手段7から与えられ
た信号に基づいて、載置台2をZ方向に所定の距離上下
移動させるために所定の電圧を圧電素子に印加する電源
である。
【0016】次に、このエッチング装置を用いてエッチ
ングを行う場合について説明する。まず、被加工体1と
STMチップ5との間に十分な電界を形成するために、
被加工体1とSTMチップ5との間の距離を数μmから
それ以下に保ち、STMチップ5と載置台2下の電極4
との間に高い電圧を印加する。その結果、STMチップ
5からイオン粒子が電界により放出され、小さな領域に
限定されて被加工体1に衝突する。これにより、被加工
体1の微細な領域がエッチングされる。
【0017】続いて、所望の領域のみエッチングするよ
うにSTMチップ5を走査し、或いは載置台2を左右に
移動してエッチングを行う。このようなエッチングによ
り所望の領域に溝が形成される。次に、本発明の実施例
に係るジョセフソン素子の製造方法について説明する。
図1(a)〜(d),図2(a)〜(d),図3(a)
〜(d),図4は、本発明の実施例に係るジョセフソン
素子の製造方法について示す断面図及び平面図である。
【0018】まず、図1(a)及び(b)に示すよう
に、MgO基板11上に蒸着法により膜厚約300Åの
Bi系酸化物超電導体膜12を形成する。これらが被加
工体1を構成する。次いで、酸化物超電導体膜12上に
レジスト膜を形成した後、露光・現像によりパターニン
グし、レジストマスク13を形成する。
【0019】次に、図1(c)及び(d)に示すよう
に、Arガスを用いたイオンミリングにより、レジスト
マスク13に基づいて酸化物超電導体膜12をエッチン
グし、不要箇所を除去する。これにより、FIB(Focu
sed Ion Beam)でエッチング可能な範囲まで酸化物超電
導体膜12aがプリパターニングされる。続いて、レジス
トマスク13を除去した後、図2(a)及び(b)に示
すように、FIBにより更に酸化物超電導体膜12aをエ
ッチングし、STMの原理を用いたエッチングによる微
細加工が可能な範囲まで酸化物超電導体膜12aの平面形
状を減縮し、横幅寸法約1000Åの酸化物超電導体膜12b
を形成する。
【0020】次いで、図2(c)に示すように、MgO
基板11を電気炉に入れ、酸素ガス中でMgO基板11
を加熱する。そして、MgO基板11の温度を400℃
に保持したまま、30分間熱処理を行う。これにより、
酸化物超電導体膜12bの表面に付着した炭素等の微粒子
が除去される。このとき、加熱によりたとえ酸化物超電
導体膜12bから酸素が放出された場合にも、酸素ガス中
から酸素が補われ、酸化物超電導体膜12bの超電導体の
性質が保持される。
【0021】次に、酸素ガスを流したまま、電気炉中に
設けた予備室に搬送し、ターボポンプにより1×10-6To
rr程度まで予備室を減圧する。その後、電気路予備室と
STM予備室とを結ぶ搬送路を通して、加熱処理の終了
したMgO基板11をSTM予備室に搬入する。続い
て、STM加工室に搬入し、室内を1×10-10Torr 以下
まで減圧する。
【0022】次いで、図3(a)及び(b)に示すよう
に、長方形状の酸化物超電導体膜12bの両端に電極14
a,14bを接触させて互いに短絡する。次に、先端が半
径200Åの半球状となっているSTMチップ5を酸化物
超電導体膜12bのほぼ中央部付近に移動させた後、ST
Mチップ5を下降していき、酸化物超電導体膜12bの表
面に接触する寸前のところで下降を停止する。これによ
り、酸化物超電導体膜12bの表面とSTMチップ5の先
端との間に数μm程度の空隙が開く。続いて、電極14
a,14bとSTMチップ5との間に約5Vの直流電圧を
印加した状態で、酸化物超電導体膜12bの長手方向に直
角な方向に走査する。これにより、エッチングに必要な
エネルギが得られ、酸化物超電導体膜12bの表面の原子
がエッチングされはじめる。この走査を1〜10回程度
繰り返す。これにより、酸化物超電導体膜12bには幅方
向に深さ約20Åの溝15が形成される。
【0023】次に、溝15の底部の下降に従ってSTM
チップ5を約20Å程度下降させて酸化物超電導体膜12
bの表面とSTMチップ5の先端との間に初期と同程度
の空隙を確保する。これにより、エッチングに必要なエ
ネルギが得られる。続いて、前に形成された溝15上を
上記と同様にして走査する。これにより、酸化物超電導
体膜12bには更に深い溝15が形成される。
【0024】次いで、溝15の底部の下降に従ってST
Mチップ5を下降させていき、溝15の両側の酸化物超
電導体膜12bの間の抵抗が急激な増加を示したところで
終了する。このとき、溝15の上部の幅は約500Åと
なっており、かつ溝15の底部の幅10Å程度の領域に
薄い絶縁性酸化物12cが残る。これにより、酸化物超電
導体膜12bにより絶縁物12cが挟まれた構造のジョセフ
ソン接合が形成され、絶縁物12cがバリア層となって両
側の酸化物超電導体膜12bとの間を流れる電流が制御さ
れる。
【0025】本発明の実施例によれば、STMの原理を
用いたエッチングによる微細加工を行う前に酸素ガス中
で酸化物超電導体膜12bをベーキングすることにより、
酸化物超電導体膜12bの表面が清浄にされるとともに、
酸化物超電導体膜12bから放出される酸素が補われ、酸
化物超電導体膜12bの超電導性が保持される。また、S
TMの原理を用いたエッチングによる微細加工を行う前
に、予め、FIB或いはレジストマスクを用いたエッチ
ングにより酸化物超電導体膜12のプリパターニングを
行って、STMの原理を用いたエッチングによる加工可
能範囲に被加工体を縮減している。
【0026】これにより、超電導体としての性質を損な
わずにSTMの原理を用いたエッチングによる数十Åオ
ーダの微細加工が可能となる。また、特に、ジョセフソ
ン接合を作成するため、長方形の平面形状を有する酸化
物超電導体膜12bの幅方向に溝を形成するとともに、溝
15の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物12cを残している。
従って、酸化物超電導体膜12bにより絶縁物12cが挟ま
れた構造を有するジョセフソン接合が形成される。
【0027】これにより、ジョセフソン素子の製造が可
能となる。なお、上記実施例では、酸化物超電導体とし
てBi系酸化物超電導体を用い、室温,高真空中でST
Mの原理を用いたエッチングによる加工を行っている
が、Y系酸化物超電導体、例えば、YBa2Cu3O7 を用いた
場合、酸素の放出を防止するため、低温(例えば、10
0K以下の温度),高真空中でSTMの原理を用いたエ
ッチングによる加工を行うことが好ましい。
【0028】また、溝15を形成する際に、溝15の底
部の下降に従ってSTMチップを下降しているが、溝1
5の底部の下降に従って印加電圧を上昇させてもよい。
これにより、エッチングに必要なエネルギがSTMチッ
プ5と被加工体12bとの間に印加される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジョセフ
ソン素子の製造方法によれば、減圧雰囲気中、酸化物超
電導体膜と先端が細くなっている電極とを接近させた状
態で酸化物超電導体膜と電極との間に電圧を印加するこ
とにより、酸化物超電導体膜の構成元素の結合エネルギ
よりも大きい電界によるエネルギを供給し、酸化物超電
導体膜の構成元素を放出させて、酸化物超電導体膜をエ
ッチングしている。即ち、STMの原理を用いてエッチ
ングしているため、数十Åの微細加工が可能である。更
に、上記のエッチング方法により酸化物超電導体膜に溝
を形成するとともに、溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物
を残している。従って、酸化物超電導体膜により絶縁層
が挟まれた構造を有するジョセフソン接合が形成され
る。
【0030】また、STMの原理を用いて微細加工を行
う前に、酸素ガス中でベーキングを行うことにより、表
面を清浄にするとともに、酸化物超電導体から放出され
る酸素を補って酸化物超電導体の超電導性が保持され
る。更に、STMの原理を用いて微細加工を行う前に、
予め、FIB或いはレジストマスクを用いたエッチング
によりプリパターニングを行うことにより、STMの原
理を用いた微細加工が可能な範囲に被加工体が減縮され
る。
【0031】これにより、酸化物超電導体としての性質
を損なわずにSTMの原理を用いたエッチングによる数
十Åオーダの微細加工が可能となる。また、長方形の平
面形状を有する酸化物超電導体膜の幅方向に溝を形成す
るとともに、溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物を残して
いるので、酸化物超電導体膜により絶縁層が挟まれた構
造を有するジョセフソン接合が形成される。
【0032】これにより、ジョセフソン素子の作成が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の製造
方法について示す断面図及び平面図(その1)である。
【図2】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の製造
方法について示す断面図及び平面図(その2)である。
【図3】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の製造
方法について示す断面図及び平面図(その3)である。
【図4】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の製造
方法について示す断面図(その4)である。
【図5】本発明の実施例に用いられるエッチング装置に
ついて説明する構成図である。
【符号の説明】
1 被加工体、 2 載置台、 3 移動手段、 4,14a,14b 電極、 5 STMチップ(加工電極)、 6 電流検出手段、 7 移動制御手段、 8,9 電源、 11 MgO基板、 12,12a,12b 酸化物超電導体膜、 12c 絶縁性酸化物(絶縁物)、 13 レジストマスク、 15 溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧雰囲気中、酸化物超電導体膜と加工
    電極とを接近させた状態で前記酸化物超電導体膜と前記
    加工電極との間に電圧を印加することにより、前記酸化
    物超電導体膜の構成元素の結合エネルギよりも大きい電
    界によるエネルギを供給し、前記酸化物超電導体膜から
    構成元素を放出させて、前記酸化物超電導体膜をエッチ
    ングし、溝を形成するとともに、該溝の下に薄い膜厚の
    絶縁性酸化物を残すことを特徴とするジョセフソン素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に酸化物超電導体膜を形成する工
    程と、 前記酸化物超電導体膜をプリパターニングして、最終寸
    法よりも幅の広い平面形状を有する酸化物超電導体膜を
    形成する工程と、 フォーカストイオンビーム(FIB)を用いて前記プリ
    パターニングされた酸化物超電導体膜をエッチングし、
    最終寸法に等しい長方形の平面形状を有する酸化物超電
    導体膜を形成する工程と、 前記酸化物超電導体膜を酸素雰囲気中で加熱処理する工
    程と、 減圧雰囲気中、前記長方形の平面形状を有する酸化物超
    電導体膜と加工電極とを接近させた状態で前記酸化物超
    電導体膜と前記加工電極との間に電圧を印加することに
    より、前記酸化物超電導体膜の構成元素の結合エネルギ
    よりも大きい電界によるエネルギを供給し、前記酸化物
    超電導体膜から構成元素を放出させて、前記酸化物超電
    導体膜をエッチングし、幅方向に溝を形成するととも
    に、該溝の下に薄い膜厚の絶縁性酸化物を残す工程とを
    有するジョセフソン素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加工電極の先端は半球状を有し、か
    つ前記溝の断面形状は半円筒状を有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のジョセフソン素子の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370418B1 (ko) * 1999-11-09 2003-01-29 삼성전자 주식회사 국소 변환 반도체 ybco 소자 또는 초전도 ybco 소자 및 그 제조 방법
KR100455269B1 (ko) * 1997-09-08 2004-12-17 삼성전자주식회사 초전도 위크 링크 구조체 및 그 제조 방법

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