JPH078640B2 - 車両用ブレーキ油圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ油圧制御装置

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JPH078640B2
JPH078640B2 JP32318491A JP32318491A JPH078640B2 JP H078640 B2 JPH078640 B2 JP H078640B2 JP 32318491 A JP32318491 A JP 32318491A JP 32318491 A JP32318491 A JP 32318491A JP H078640 B2 JPH078640 B2 JP H078640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪ブレーキに接続さ
れる減圧室ならびに制御室に両端を臨ませた減圧ピスト
ンと、制御室の液圧低下に伴う減圧ピストンの移動に応
じて閉弁すべく構成されてマスタシリンダの出力ポート
および車輪ブレーキ間に介装される弁機構とを有する減
圧手段と;液圧源と、前記制御室に液圧源からの液圧を
作用せしめる状態ならびに制御室の液圧を解放する状態
を切換可能な制御弁とを有するアンチロック制御手段
と;を備える車両用ブレーキ油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる車両用ブレーキ油圧制御装
置では、ブレーキ操作によってマスタシリンダの出力ポ
ートから出力されるブレーキ油圧を車輪ブレーキに作用
せしめることにより制動力が得られるようになってお
り、車輪がロックしそうになったときに制御室の液圧を
解放すると、弁機構が閉弁するとともに減圧室の容積が
増大することによりブレーキ油圧が低下して車輪にロッ
ク状態が生じるのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の車両用ブレーキ油圧制御装置では、車輪がロック
状態に入ろうとする場合を除いて、減圧ピストンの一端
が臨む制御室に、マスタシリンダの出力油圧よりも高く
かつ一定の液圧が液圧源から作用している。一方、減圧
ピストンの他端が臨む減圧室には、ブレーキ操作時にそ
の操作量に応じたマスタシリンダの出力油圧が作用して
いる。したがって車輪がロックを生じそうになったとき
に、制御室の液圧を解放して減圧ピストンを減圧室の容
積が大きくなる側に移動せしめるときに、ブレーキ操作
量が小さかった状態すなわち減圧室の油圧が比較的低か
ったときの減圧ピストンの移動開始時期が、ブレーキ操
作量が大きかった状態すなわち減圧室の油圧が比較的高
かったときの減圧ピストンの移動開始時期に比べて遅れ
ることになり、アンチロック制御の応答性がブレーキ操
作量に応じて変化することになる。
【0004】また上述のように制御室にマスタシリンダ
の出力油圧よりも高くかつ一定の液圧が作用しているこ
とにより、制御室をシールすべく減圧ピストンに設けら
れているシール部材に、大きな負荷が長時間にわたって
作用することなり、シール部材の信頼性向上のために
は、負荷の軽減が望ましい。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、制動時のマスタシリンダの出力油圧の大小に
かかわらず、制御室の液圧を低下させるアンチロック制
御時の応答性をほぼ一定とし、しかも制御室をシールす
るためのシール部材の負荷軽減を図ることができる車両
用ブレーキ油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、制御弁および液圧源間には、マス
タシリンダの出力ポートからの油圧に応じて液圧源から
の液圧を比例的に減圧する液圧制御手段が介設される。
【作 用】 制動時には、液圧制御手段の作動に基づき、
液圧源からの液圧がマスタシリンダの出力油圧に応じて
比例的に減圧されて制御室に作用する。このため、車輪
がロックしそうになって制御室の液圧を解放する際に、
該制御室の液圧はマスタシリンダの出力油圧、従って減
圧室の油圧に比例したものとなっているから、制御室の
液圧を低下させてアンチロック制御を実行する時の減圧
ピストンの作動応答性がマスタシリンダの出力油圧の高
低に関係なく常に略一定となる。 またこのように制御室
に作用する液圧がマスタシリンダの出力油圧に比例した
ものとなることで、制御室をシールするためのシール部
材に大きな負荷が長時間に亘り作用し続けることが回避
される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】先ず図1において、マスタシリンダMの出
力ポート1から延出する油路2と、車輪Wに装着された
車輪ブレーキBに通じる油路3との間に、弁函4が設け
られる。この弁函4内には、減圧手段5と、安全手段6
とが設けられており、それらの手段5,6の作動がアン
チロック制御手段7および液圧制御手段8によって制御
される。
【0009】アンチロック制御手段7は、従来良く知ら
れており、液圧源11と、平時に開いている第1制御弁
12と、平時は閉じている第2制御弁13とを備える。
液圧源11は、リザーバRから作動液を汲み上げる液圧
ポンプPと、アキュムレータAcとで構成される。また
第1および第2制御弁12,13は、電磁弁であり、車
輪Wがロックしそうになったことが図示しない車輪速度
センサなどで検出されたときに第1制御弁12は閉弁
し、第2制御弁13は開弁する。
【0010】上記アンチロック制御手段7における液圧
源11と第1制御弁12との間には、液圧制御手段8が
介装される。この液圧制御手段8は、液圧源11からの
液圧をマスタシリンダMの出力油圧に応じて比例的に減
圧するものであり、液圧源11に接続された液圧路10
と、第1制御弁12を途中に備える液圧路15との間に
介装される。
【0011】液圧制御手段8のケーシング60内には、
第1調圧弁61と、第2調圧弁62とが設けられる。第
1調圧弁61は、球状の弁体63と、該弁体63を閉弁
側に付勢するばね64と、弁体63を開弁側に押圧する
ための駆動棒65を一端に備える第1プランジャ66と
を備える。弁体63およびばね64は、液圧路10に連
通してケーシング60に設けられた弁室67に収容さ
れ、第1プランジャ66は弁室67と同軸にしてケーシ
ング60に穿設された第1摺動孔68内に軸方向摺動自
在に嵌合される。第1摺動孔68の一端と第1プランジ
ャ66の一端との間には液圧路15に連通する出力室6
9が画成されており、この出力室69と弁室67との間
にわたって弁孔70が設けられる。前記駆動棒65は、
第1プランジャ66の一端に同軸に突設されており、弁
孔70を貫通して弁体63に当接可能である。
【0012】また第2調圧弁62は、出力室69に連通
して第1プランジャ66の他端に開口した弁孔71と、
該弁孔71を開閉すべく棒状に形成された弁体72を備
える第2プランジャ73と、第2プランジャ73を開弁
側に付勢するばね74とを備える。第2プランジャ73
は第1摺動孔68と同軸にしてケーシング60に設けら
れた第2摺動孔75内に摺動自在に嵌合され、この第2
プランジャ73の一端と第2摺動孔75の一端との間に
画成される開放室76内にばね74が収容され、開放室
76は通孔77を介して第1摺動孔68の他端側に連な
る。また前記弁体72は通孔77を貫通して弁孔71を
塞ぐべく第2プランジャ73の一端に一体的に突設され
る。第2摺動孔75の他端と第2プランジャ73との間
に画成される調圧室78は、油路9を介してマスタシリ
ンダMの出力ポート1に連通される。さらに、開放室7
6は解放路14を介してリザーバRに連通される。
【0013】このような液圧制御手段8では、ブレーキ
ペダルBpのブレーキ操作を行わない非制動時には、第
2プランジャ73がばね74により左端に変位してお
り、弁体72が弁孔71から離反して第2調圧弁62が
開弁している。したがって、出力室69の液圧は零であ
り、第1調圧弁61も閉弁している。これに対してブレ
ーキペダルBpを踏んでブレーキ操作をすると、調圧室
78にマスタシリンダMからのブレーキ油圧が作用する
ので、第2プランジャ73の断面積に前記ブレーキ油圧
を乗じた右動力と、ばね74による左動力とがバランス
するまで第2プランジャ73が右動し、第2調圧弁62
が閉弁するとともに、第1プランジャ66が右動する。
これにより、第1調圧弁61が開弁して出力室69に液
圧が供給されるが、この液圧を第1プランジャ66の断
面積に乗じた力およびばね64,74のばね力の和が第
2プランジャ73に左動力として作用し、第2プランジ
ャ73は、ブレーキ油圧による右動力と、前記左動力と
がバランスする位置まで左動し、第1調圧弁61が閉弁
する。このようにして、出力室69の液圧は図2で示す
ように、マスタシリンダMからの油圧に応じて比例的に
制御される。
【0014】減圧手段5は、弁函4に設けられたシリン
ダ部17に摺合する減圧ピストン18と、減圧ピストン
18の一端が臨みばね16が収容された制御室19と、
減圧ピストン18の他端が臨む減圧室20と、減圧ピス
トン18の外周に設けられた環状溝21およびシリンダ
部17の内面で画成される入力油圧室22と、入力油圧
室22および減圧室20間に介装される弁機構23とを
備える。
【0015】シリンダ部17は、弁函4に穿設された有
底穴の開口端をキャップ24で閉塞することによって形
成され、シリンダ部17の一方の端壁と減圧ピストン1
8の一端とで制御室19が画成され、キャップ24と減
圧ピストン18の他端とで減圧室20が画成される。減
圧ピストン18の外面には、シリンダ部17の内面に摺
接する一対のシール部材80,81が環状溝21よりも
制御室19側に装着されるとともに、シリンダ部17の
内面に摺接するシール部材82が環状溝21よりも減圧
室20側に装着される。
【0016】制御室19に連通すべく前記シリンダ部1
7の端壁に穿設された接続孔25には第1制御弁12を
備える液圧路15が接続される。したがって制御室19
には液圧制御手段8からの制御液圧が導入される。また
弁函4には、入力油圧室22に常時連通する入口油路2
6が穿設されており、この入口油路26にはマスタシリ
ンダMの出力ポート1に連なる油路2が接続される。
【0017】弁機構23は、弁室27内に収容された弁
体28と、該弁体28が着座し得る弁座29を有し減圧
ピストン18に螺着される弁座部材30と、弁室27内
に収容され前記弁体28を弁座29側に向けて付勢する
ばね31とを備える。減圧ピストン18には、その他端
側から中央部付近に至る有底穴が穿設されており、その
有底穴の開口端に、弁孔32を有する基本的に円筒状の
弁座部材30を螺着することにより、弁室27が画成さ
れる。弁座部材30の弁室27に臨む端面には、減圧ピ
ストン18の他端側に向かうにつれて小径となる円錐状
の弁座29が設けられる。また、減圧ピストン18に
は、弁室27および入力油圧室22間を連通する連通孔
33が穿設されており、したがって、マスタシリンダM
の出力ポート1からの圧油は弁室27に導入される。弁
体28は、弁座部材30に挿通される支持棒34の弁室
27内に臨む端部に一体的に設けられ、弁座29側に向
けて凸の半球状に形成される。また支持棒34の長さ
は、弁孔32の長さよりも大きく設定される。減圧ピス
トン18の他端部は、減圧ピストン18がキャップ24
に当接した状態でも減圧室20の確保すべく小径とされ
ており、その小径部35および弁座部材30の端面に
は、減圧室21と弁孔32とを連通する連通溝36が穿
設される。
【0018】弁函4には、減圧手段5の入力油圧室22
に一端が常時連通する第1油路37と、減圧室20に一
端が常時連通する第2油路38とがそれぞれ穿設され
る。
【0019】安全手段6は、前記シリンダ部17と平行
に弁函4に設けられたシリンダ部39に摺合する安全ピ
ストン40と、安全ピストン40の一端が臨む液圧室4
1と、安全ピストン40の他端が臨む出力油圧室42
と、第1油路37および出力油圧室42間に介装される
第1安全弁43と、第2油路38および出力油圧室42
間に介装される第2安全弁44とを備える。
【0020】シリンダ部39は、弁函4に穿設された有
底穴の開口端をキャップ45で閉塞することによって形
成され、シリンダ部39の一方の端壁と安全ピストン4
0の一端とで液圧室41が画成され、キャップ45と安
全ピストン40の他端とで出力油圧室42が画成され
る。安全ピストン40の外面には、第1油路37に通じ
る環状溝55が設けられるとともに、該環状溝55より
も液圧室41側でシリンダ部39の内面に摺接する一対
のシール部材83,84と、環状溝55よりも出力油圧
室42側でシリンダ部39の内面に摺接するシール部材
85とが装着される。
【0021】液圧室41に連通すべく前記シリンダ部3
9の端壁に穿設された接続孔46には、第1制御弁12
よりも上流側で液圧路15から分岐した液圧路47が接
続される。これにより、液圧室41には液圧制御手段8
からの制御液圧が供給される。また弁函4には、出力油
圧室42に常時連通する出口油路48が穿設されてお
り、この出口油路48には車輪ブレーキBに通じる油路
3が接続される。
【0022】第1安全弁43は、シリンダ部39に開口
した第1油路37に連通する第1弁孔49と、第1弁孔
49の開口端で出力油圧室42に臨んで安全ピストン4
0に設けられた弁座50に着座し得る球状の弁体51
と、キャップ45に一体的に突設され前記弁体51を支
承する支持突部52とを備える。すなわち、安全ピスト
ン40の他端には、凹所53が同心に設けられ、この凹
所53内に前記支持突部52を緩挿することにより、弁
室54が画成される。第1弁孔49は、凹所53の底部
に臨んで開口されており、弁座50は凹所53の底部で
円錐状に形成される。しかも安全ピストン40の外周に
設けられている環状溝55を介して第1弁孔49が第1
油路37に常時連通する。弁体51は弁室54に収容さ
れており、安全ピストン40がその他端側に最大限変位
したときに、支持突部52に当接して移動を規制され、
弁座50に着座して第1弁孔49を閉塞する。またその
状態から安全ピストン40が一端側に変位したときに、
弁体51が弁座50から離反することが可能となり、第
1弁孔49および出力油圧室42が連通する。
【0023】第2安全弁44は、安全ピストン40自体
と、一端が出力油圧室42に連通しかつ他端が安全ピス
トン40の外周面に開口するようにして安全ピストン4
0に穿設された第2弁孔56とによって構成される。す
なわち、第2弁孔56は、安全ピストン40がその他端
側に最大限変位しているときに、シリンダ部39に開口
した第2油路38と連通し、安全ピストン40が一端側
に変位したときに第2油路38との連通が断たれるよう
にして配設される。
【0024】次にこの実施例の作用について説明する
と、先ずアンチロック制御手段7が正常に作動している
場合を想定する。この場合には、車輪Wがロック状態に
入るときを除いては、減圧手段5の制御室19および安
全手段6の液圧室41にマスタシリンダMの出力油圧に
比例した制御圧が液圧制御手段8から導入されており、
減圧ピストン18および安全ピストン40はそれぞれ他
端側に付勢され、弁機構23は開き、第1安全弁43は
閉じ、第2安全弁44は開かれている。したがって、ブ
レーキペダルBpのブレーキ操作に応じてマスタシリン
ダMの出力ポート1から出力される油圧は、減圧室20
から第2油路38、第2弁孔56、出力油圧室42、出
口油路48および油路3を介して車輪ブレーキBに供給
され、制動力を得ることができる。
【0025】このような状態で、車輪Wがロックしそう
になると、減圧手段5における制御室19の液圧が解放
され、減圧ピストン18はその一端側に移動する。した
がって弁機構23の弁体28が弁座29に着座して閉弁
するとともに、減圧室20の容積が大となり、その油圧
が低下する。これにより、車輪ブレーキBの油圧が低下
して制動力が弱められ、車輪Wがロック状態になること
が回避される。
【0026】ところで、マスタシリンダMの出力ポート
1からの油圧に応じて液圧源11からの液圧を比例的に
減圧する液圧制御手段8が制御弁12,13および液圧
源11間に介装されるので、制御室19に作用する液圧
をマスタシリンダMの出力油圧に応じて比例制御するこ
とができる。したがって車輪Wがロックしそうになって
制御室19の液圧を解放する際に、その制御室19の液
圧は減圧室20の油圧に比例したものとなっており、制
御室19の液圧を低下させてアンチロック制御を実行す
るときの減圧ピストン18の作動応答性をマスタシリン
ダMの出力油圧にかかわらずほぼ一定とすることができ
る。
【0027】また制御室19および液圧室41に作用す
る液圧がマスタシリンダMの出力油圧に対応するものと
なることにより、制御室19をシールするシール部材8
0ならびに液圧室41をシールするシール部材83にか
かる負荷を軽減し、それらのシール部材80,83の信
頼性を向上することができる。
【0028】次に、アンチロック制御手段7における液
圧源11の液圧ポンプ9が故障して、減圧手段5におけ
る制御室19の液圧が極端に低下したときを想定する。
この制御室19の液圧低下に応じて減圧ピストン18は
その一端側に変位し、弁機構23は閉弁する。ところ
が、液圧源11の故障に応じて、安全手段6における液
圧室41の油圧も低下するので、安全ピストン40もそ
の一端側に変位して、第1安全弁43が開くとともに、
第2安全弁44が閉じる。この状態でブレーキペダルB
pを踏んでブレーキ操作を行うと、弁機構23が閉弁し
ていても第1安全弁43が開いているので、マスタシリ
ンダMの出力ポート1からのブレーキ油圧が、油路2、
入口油路26、入力油圧室22、第1油路37、第1弁
孔49、出力油圧室42、出口油路48および油路3を
経て車輪ブレーキBに作用する。したがって、アンチロ
ック制御手段7における液圧源11の故障にもかかわら
ず、通常のブレーキ機能が確保される。
【0029】しかも、液圧源11の故障時には、第2安
全弁44が閉じられているので、出力油圧室42と減圧
室20とは遮断されており、ブレーキ油圧が減圧室20
に作用して減圧ピストン40をさらに一端側に押圧する
ことはなく、減圧室20の容積を増加させるだけのブレ
ーキ油圧を余分に供給することが防止され、マスタシリ
ンダMからのブレーキ油圧供給量の増加を抑えることが
できる。
【0030】本発明の他の実施例として、液圧制御手段
8における解放路14の途中にリリーフ弁を介装しても
よい。そうすれば開放室77内の油圧すなわち制御室1
9および油圧室41の油圧を一定値以上に保つことがで
き、制動開始時の制御室19および液圧室41への制御
油圧の供給遅れを防止することができ、弁機構23なら
びに第1および第2安全弁43,44の誤作動を防止す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マスタシ
リンダの出力ポートからの油圧に応じて液圧源からの液
圧を比例的に減圧する液圧制御手段が制御弁および液圧
源間に介装されるので、制御室に作用する液圧をマスタ
シリンダの出力油圧に応じて比例制御することができ、
したがって制御室の液圧を低下させたアンチロック制御
時の減圧ピストンの作動応答性をマスタシリンダの出力
油圧にかかわらずほぼ一定とし、制御室をシールするた
めのシール部材に大きな負荷が長時間にわたってかかる
ことを回避してシールの信頼性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の回路図である。
【図2】液圧制御手段の特性図である。
【符号の説明】
1 出力ポート 5 減圧手段 7 アンチロック制御手段 8 液圧制御手段 11 液圧源 12,13 制御弁 18 減圧ピストン 19 制御室 20 減圧室 23 弁機構 B 車輪ブレーキ M マスタシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪ブレーキ(B)に接続される減圧室
    (20)ならびに制御室(19)に両端を臨ませた減圧
    ピストン(18)と、制御室(19)の液圧低下に伴う
    減圧ピストン(18)の移動に応じて閉弁すべく構成さ
    れてマスタシリンダ(M)の出力ポート(1)および車
    輪ブレーキ(B)間に介装される弁機構(23)とを有
    する減圧手段(5)と;液圧源(11)と、前記制御室
    (19)に液圧源(11)からの液圧を作用せしめる状
    態ならびに制御室(19)の液圧を解放する状態を切換
    可能な制御弁(12,13)とを有するアンチロック制
    御手段(7)と;を備える車両用ブレーキ油圧制御装置
    において、前記制御弁(12,13)および液圧源(1
    1)間には、前記マスタシリンダ(M)の出力ポート
    (1)からの油圧に応じて液圧源(11)からの液圧を
    比例的に減圧する液圧制御手段(8)が介設されること
    を特徴とする車両用ブレーキ油圧制御装置。
JP32318491A 1991-12-06 1991-12-06 車両用ブレーキ油圧制御装置 Expired - Lifetime JPH078640B2 (ja)

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