JP3069989B2 - 液圧制御装置 - Google Patents

液圧制御装置

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JP3069989B2
JP3069989B2 JP5027981A JP2798193A JP3069989B2 JP 3069989 B2 JP3069989 B2 JP 3069989B2 JP 5027981 A JP5027981 A JP 5027981A JP 2798193 A JP2798193 A JP 2798193A JP 3069989 B2 JP3069989 B2 JP 3069989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力ポートおよび出力
ポートを有するハウジングと、入力ポートおよび出力ポ
ート間の連通・遮断を切換えるカット弁と、該カット弁
の閉弁時には出力ポートに通じる液圧室に一端側を臨ま
せるとともに液圧室の容積を増大する側への移動に応じ
て前記カット弁を閉弁させるエキスパンダピストンと、
該エキスパンダピストンを駆動する駆動手段とを備える
液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開平3
−121963号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような液圧制御装
置は、液圧室の容積を増大する側にエキスパンダピスト
ンを移動させてカット弁を閉弁したときには入力ポート
および出力ポート間を遮断するとともに出力ポートを液
圧室に通じさせて出力ポートの液圧を低下させるように
したものであり、たとえばアンチロックブレーキ用モジ
ュレータとして用いられるものであるが、上記従来のも
のでは、液圧室が出力ポートに常時通じており、カット
弁は入力ポートおよび液圧室間の連通・遮断を切換える
ように構成されている。このため、カット弁の開弁時に
液圧室には入力ポートからの入力液圧がそのまま作用す
ることになり、エキスパンダピストンには、その液圧室
に臨む受圧面積に上記入力液圧を乗じた力が液圧室の容
積を増大させる側に作用することになり、その比較的大
きな力に抗してエキスパンダピストンを保持するための
大きな力が駆動手段側で必要となって駆動手段の大型化
を招くことになる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、カット弁の開弁状態を保持するために駆動手
段側で必要とする力を比較的小さくして、駆動手段の小
型化を可能とした液圧制御装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、カット弁は、一端を液圧室に臨ま
せるとともに入力ポートに通じる入力室に他端側を臨ま
せてハウジングに支承される円筒状の弁座部材と、エキ
スパンダピストンの液圧室に臨む受圧面積よりも小さな
横断面積を有するとともに中間部を出力ポートに連通さ
せて弁座部材に設けられる連通孔と、入力室側に臨んで
弁座部材に設けられるとともに前記連通孔を中心部に開
口させる弁座と、該弁座に着座可能な弁体と、該弁体を
弁座に着座させる方向に付勢する弁ばねとを備え、エキ
スパンダピストンおよび前記弁体のいずれか一方には、
エキスパンダピストンが液圧室の容積を縮小させる側に
移動してカット弁を開弁させたときに前記連通孔の液圧
室側端縁に全周にわたって密接して連通孔および液圧室
間を遮断するシール部が連設される。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0007】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1はカット弁開弁状態での縦断面図、
図2は図1の要部拡大図である。
【0008】先ず図1において、マスタシリンダMは、
本発明に従って構成される液圧制御装置11 を介して車
輪ブレーキBに接続されており、通常制動時にはマスタ
シリンダMの出力液圧が車輪ブレーキBにそのまま作用
するが、制動時に車輪がロックを生じそうになったとき
のアンチロック制御時には、液圧制御装置11 の作動に
より、車輪ブレーキBへの制動液圧の減圧、保持および
増圧が制御されることになる。
【0009】液圧制御装置11 は、入力ポート31 およ
び出力ポート41 を有するハウジング21 と、入力ポー
ト31 および出力ポート41 間の連通・遮断を切換える
カット弁51 と、液圧室61 に一端を臨ませてハウジン
グ21 に摺動可能に嵌合されるとともに液圧室61 の容
積を増大する側への移動に応じてカット弁51 を閉弁さ
せるエキスパンダピストン71 と、該エキスパンダピス
トン71 の他端側に連結される駆動手段81 とを備え、
入力ポート31 にはマスタシリンダMが接続され、出力
ポート41 には車輪ブレーキBが接続される。
【0010】ハウジング21 は、ハウジング本体9を備
えるものであり、このハウジング本体9には、小径孔1
1と、大径孔12とが段部13を介して同軸に設けられ
る。またハウジング本体9には、マスタシリンダMに通
じる入力ポート31 を有する栓部材10が小径孔11の
開口端を塞ぐようにして結合されるものであり、この栓
部材10とハウジング本体9との間には、円筒状の弁座
部材161 が固定的に挟持される。而して栓部材10お
よび前記弁座部材161 間に、入力ポート31に通じる
入力室14が形成される。一方、小径孔11にはエキス
パンダピストン71 が摺動可能に嵌合されており、この
エキスパンダピストン71 と前記弁座部材161 との間
に液圧室61 が形成される。すなわちエキスパンダピス
トン71は、その一端を液圧室61 に臨ませるようにし
てハウジング本体9の小径孔11に摺動可能に嵌合さ
れ、エキスパンダピストン71 の外周には小径孔11の
内面に摺接する環状のシール部材15が装着される。
【0011】図2を併せて参照して、カット弁51 は、
前記弁座部材161 と、エキスパンダピストン71 の液
圧室61 に臨む受圧面積すなわち小径孔11の横断面積
よりも小さな横断面積を有するとともに中間部を出力ポ
ート41 に連通させて弁座部材161 に設けられる連通
孔171 と、入力室141 側に臨んで弁座部材161
設けられるとともに前記連通孔171 を中心部に開口さ
せる弁座181 と、該弁座181 に着座可能な弁体19
1 と、該弁体191 を弁座181 に着座させる方向に付
勢する弁ばね201 とを備える。
【0012】弁座部材161 には、一端を液圧室61
に開口させる小径の連通孔171 と、入力室141 に通
じる大径の収納孔21とが、テーパ状に形成される弁座
18 1 を介して同軸に設けられており、弁座181 に着
座可能な弁体191 は収納孔21に収納される。しかも
収納孔21の入力室141 側端部にはリテーナ22が固
定されており、このリテーナ22と弁体191 との間に
弁ばね201 が縮設される。また弁座部材161 には、
連通孔171 の中間部を出力ポート41 に連通させる連
通路23が穿設される。
【0013】弁体191 には、連通孔171 に遊挿され
るロッド24が一体に連設される。一方、エキスパンダ
ピストン71 には、前記ロッド24の先端に当接するシ
ール部251 が同軸にかつ一体に連設されており、この
シール部251 は、連通孔171 の液圧室61 側端縁に
全周にわたって密接し得るテーパ面261 を有する。而
してロッド24の軸長は、弁体191 が弁座181 に着
座した状態ではシール部251 のテーパ面261 が連通
孔171 の液圧室61 側端縁から離反させ、弁体191
が図2で示すように弁座181 から離反した状態では前
記テーパ面26 1 が連通孔171 の液圧室61 側端縁に
密接し得るように設定される。
【0014】したがって図2で示すように、エキスパン
ダピストン71 が液圧室61 の容積を縮小する側に移動
している状態では、弁体191 が弁座181 から離反す
る位置まで押されて入力室141 および出力ポート41
間が連通するとともに、シール部251 のテーパ面26
1 が連通孔171 の液圧室61 側端縁に密接することに
より連通孔171 および液圧室61 間が遮断される。一
方、エキスパンダピストン71 が液圧室61 の容積を増
大する側に移動すると、ロッド24がシール部251
ら離反して弁体191 へのエキスパンダピストン71
らの押圧力が解放され、弁体191 が弁ばね201 のば
ね力により弁座181 に着座して入力室141 および出
力ポート41 間が遮断されるとともに出力ポート41
液圧室6 1 に連通されることになる。
【0015】再び図1において、駆動手段81 は、エキ
スパンダピストン71 の他端側に同軸に当接する規制部
材27と、ボールねじ28を介して規制部材27に連結
される直流モータ29と、規制部材27をエキスパンダ
ピストン71 に押付ける方向のばね力を発揮する一対の
ばね30,31とから成る。
【0016】直流モータ29は、大径孔12の開放端を
閉塞するようにしてハウジング本体9に結合される。ま
たボールねじ28は、直流モータ29に連結されたスク
リュウ軸32と、循環する多数のボール33…を介して
スクリュウ軸32に螺合されるスクリュウアウタ34と
から成るものであり、規制部材27はスクリュウアウタ
34に結合される。しかもハウジング本体9における大
径孔12の内面には軸方向に延びる規制溝35が設けら
れており、スクリュウアウタ34に突設された規制突部
34aが該規制溝35に係合される。したがってスクリ
ュウアウタ34すなわち規制部材27は、その軸方向移
動は許容されるものの軸線まわりの回転は阻止されてお
り、直流モータ29の回転作動に応じて直流モータ29
に近接する方向に移動することになる。
【0017】一方、両ばね30,31は、直流モータ2
9およびスクリュウアウタ34間に並列して縮設されて
おり、スクリュウアウタ34すなわち規制部材27をエ
キスパンダピストン71 に押付ける方向のばね力を発揮
する。したがって直流モータ29の回転作動が停止して
いる状態では、両ばね30,31のばね力によりスクリ
ュウアウタ34すなわち規制部材27は、図1および図
2で示すように、液圧室61 の容積を縮小する側にエキ
スパンダピストン71 を押圧し、それによりカット弁5
1 が開弁する。一方、直流モータ29を回転作動せしめ
ると、両ばね30,31のばね力に抗してスクリュウア
ウタ34すなわち規制部材27が、液圧室61 の容積を
増大する側にエキスパンダピストン71 が移動するのを
許容するように後退し、それによりカット弁51 が閉弁
する。
【0018】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、通常の制動時には駆動手段8 1 により液圧室61
の容積を縮小する側にエキスパンダピストン71 を移動
させてカット弁51 を開弁し、入力ポート31 および出
力ポート41 間を連通させることによりマスタシリンダ
Mからの制動液圧を車輪ブレーキBに作用させる。
【0019】この際、エキスパンダピストン71 に連設
されたシール部251 のテーパ面261 が連通孔171
の液圧室61 側端縁に全周にわたって密接し、連通孔1
1および液圧室61 間は遮断されている。このため、
ばね30,31のばね力に抗してエキスパンダピストン
1 を液圧室61 の容積増大側に押圧する力は、シール
部251 の連通孔171 に臨む受圧面積に液圧を乗じた
値となり、エキスパンダピストン71 の液圧室61 に臨
む受圧面積に液圧を乗じた力に比べて小さいものとな
る。したがってカット弁51 を開弁状態に保つためにば
ね30,31が必要とするばね力は比較的小さなものと
なる。
【0020】またアンチロック制御時には、駆動手段8
1 により液圧室61 の容積を増大する側にエキスパンダ
ピストン71 を移動させてカット弁51 を閉弁し、入力
ポート31 および出力ポート41 間を遮断するとともに
出力ポート41 を液圧室61に連通させることにより車
輪ブレーキBに作用する液圧を低下させることが可能と
なる。
【0021】このアンチロック制御時に、ばね30,3
1のばね力に抗して直流モータ29で規制部材27を押
圧する力は、上述のようにばね30,31のばね力が比
較的小さなものであるから、比較的小さいなものであれ
ばよく、したがって駆動手段81 の小型化が可能とな
る。
【0022】図3は上記第1実施例の変形例を示すもの
であり、弁体191 に一体に連なるロッド24には、エ
キスパンダピストン71 に当接するシール部251 が圧
入により同軸に連設され、このシール部251 ′には、
連通孔171 の液圧室61 側端縁に全周にわたって密接
し得るテーパ面261 が設けられる。
【0023】而してエキスパンダピストン71 が液圧室
1 の容積を縮小する側に移動している状態では、弁体
191 が弁座181 から離反する位置まで押されて入力
室141 および出力ポート41 間が連通するとともに、
シール部251 ′のテーパ面261 ′が連通孔171
液圧室61 側端縁に密接することにより連通孔171
よび液圧室61 間が遮断される。
【0024】次に図4を参照して本発明の第2実施例を
説明する。
【0025】この液圧制御装置12 は、マスタシリンダ
M′に通じる入力ポート32 ならびに車輪ブレーキBに
通じる出力ポート42 を有するハウジング22 と、入力
ポート32 および出力ポート42 間の連通・遮断を切換
えるカット弁52 と、液圧室62 に一端を臨ませるとと
もに液圧室62 の容積を増大する側への移動に応じてカ
ット弁52 を閉弁させるエキスパンダピストン72 と、
該エキスパンダピストン72 を駆動する駆動手段82
を備える。
【0026】ハウジング22 には、その一端側(図4の
上端側)から順に、一端を閉塞端とした有底の第1摺動
孔37と、第1摺動孔37よりも大径の第2摺動孔39
と、第2摺動孔39よりも大径の第1拡径孔40と、第
1拡径孔40よりも大径の第2拡径孔41と、第2拡径
孔41よりも大径の第1取付孔43と、第1取付孔43
よりも大径の第2取付孔44と、第2取付孔44よりも
大径のねじ孔45とが同軸に設けられ、第1および第2
摺動孔37,39間には第2摺動孔39側に臨む段部3
8が形成され、第2拡径孔41および第1取付孔43間
には第1取付孔43側に臨む段部42が形成される。
【0027】第1取付孔43には段部42で受けられる
ようにして円筒状の隔壁部材46が嵌合され、第2取付
孔44には、開口端を隔壁部材46に当接させるように
して有底円筒状の支持部材47が嵌合され、該支持部材
47の閉塞端に当接する栓体48がねじ孔45に螺合さ
れる。したがって隔壁部材46および支持部材47は、
段部42および栓体48間に挟持、固定されることにな
る。
【0028】隔壁部材46および支持部材47間には入
力室142 が画成され、マスタシリンダM′に通じてハ
ウジング22 に設けられている入力ポート32 は、支持
部材47に装着されているフィルタ49を介して入力室
142 に連通される。
【0029】第1および第2摺動孔37,39には、第
1摺動孔37に対応する小径部51aと、第2摺動孔3
9に対応する大径部51bとが同軸に連設されて成る段
付き円筒状のスリーブ51が摺動可能に嵌合される。而
してスリーブ51における小径部51aおよび大径部5
1b間の段部と、第1および第2摺動孔37,39間の
段部38との間に環状のパイロット室52が形成され、
ハウジング22 にはパイロット室52に通じるパイロッ
トポート53が設けられる。
【0030】カット弁52 は、円筒状に形成されるとと
もに入力室142 側端部に弁座18 2 を有して隔壁部材
46に摺動自在に嵌合される弁座部材162 と、前記弁
座182 に着座可能にして入力室142 内に収納される
弁体192 と、該弁体192を弁座182 に着座させる
方向のばね力を発揮して弁体192 および支持部材47
間に縮設される弁ばね202 とを備える。
【0031】隔壁部材46には摺動孔54が同軸に穿設
されており、弁座部材162 は液密にして該摺動孔54
に同軸に穿設される。しかも弁座部材162 の一端に
は、隔壁部材46の入力室142 とは反対側の端面に当
接する鍔部55が半径方向外方に張出して一体に設けら
れる。パイロット室52に液圧が作用している状態で、
スリーブ51における大径部51bの開口端は前記鍔部
55に液密に当接させれるものであり、鍔部55には、
前記大径部51bの開口端を当接させる位置に環状のシ
ール部材56が装着される。
【0032】第1および第2拡径孔40,41の内面
と、スリーブ51における大径部51bの外面ならびに
大径部51に連接された鍔部55の外面との間には環状
の出力室57が形成され、車輪ブレーキBに通じる出力
ポート42 が前記出力室57に連通されてハウジング2
2 に設けられる。
【0033】スリーブ51の大径部51b内には、前記
鍔部55との間に形成される液圧室62 に一端を臨ませ
るエキスパンダピストン72 が摺動可能に嵌合され、ス
リーブ51内には、該エキスパンダピストン72 の他端
を臨ませる制御室58が形成される。
【0034】弁座部材162 には、一端を液圧室62
に開口させるとともに他端を弁座182 の中央部に開口
させる連通孔172 が設けられるとともに、連通孔17
2 の中間部を出力室57に連通させる連通路59が設け
られる。一方、弁体192 には、連通孔172 に遊挿さ
れるロッド60が連設される。
【0035】エキスパンダピストン72 には、前記ロッ
ド60の先端に当接可能なシール部252 が弁座部材1
2 に向けて同軸にかつ一体に突設されており、このシ
ール部252 は、連通孔172 の液圧室62 側端縁に全
周にわたって密接可能である。而してシール部252
連通孔172 の液圧室62 側端縁に全周にわたって密接
した状態では、液圧室62 および連通孔172 間が遮断
されることになる。
【0036】弁座部材162 の入力室142 側端部には
リテーナ63が固着されており、該リテーナ63と支持
部材47との間にはばね64が縮設される。しかも隔壁
部材46の入力室142 側には、該隔壁部材46および
支持部材47間に挟持されるようにしてストッパ65が
固定配置されており、前記リテーナ63が該ストッパ6
5に当接することにより、ばね64のばね力による弁座
部材162 の液圧室6 2 側への移動限が規制される。ま
た前記ストッパ65には、弁体192 も当接可能であ
り、エキスパンダピストン72 からロッド59および弁
体192 への押圧力、ならびにスリーブ51から弁座部
材162 への押圧力がともに解除されたときに、弁体1
2 および弁座部材162 は弁ばね202 およびばね6
4のばね力によって液圧室62 側に移動するが、ストッ
パ65によって移動限が規制された状態では、弁体19
2 が弁座部材162 の弁座182 から離反した状態、す
なわちカット弁52 が開弁した状態に在る。
【0037】ハウジング22 には、第1摺動孔37の閉
塞端に開口するようにして制御ポート66が穿設されて
おり、スリーブ51の小径部51aには、該制御ポート
66を閉じ得るロック弁67が装着される。
【0038】ロック弁67は、制御ポート66を開閉可
能にしてスリーブ51の小径部51aに支承される弁体
68と、該弁体68を閉じ側に付勢するばね力を発揮す
べく弁体68およびスリーブ51間に縮設されるばね6
9と、弁体68のスリーブ51に対する閉じ側への相対
移動を規制すべくスリーブ51における小径部51aの
端部に固定される規制部材70とを備える。
【0039】かかるロック弁67では、パイロット室5
2に正常な制御液圧が作用して、スリーブ51が図4で
示す位置に移動している状態では、弁体68が制御ポー
ト66を開放した状態にあるが、パイロット室52の制
御液圧が低下してスリーブ51がパイロット室52の容
積を縮小させる側に移動するのに応じて弁体68が制御
ポート66を閉じることになる。
【0040】駆動手段82 は、エキスパンダピストン7
2 の背部に形成されている制御室58に作用する制御液
圧を制御することにより、エキスパンダピストン72
駆動する液圧式のものであり、制御液圧源71と、制御
ポート66および制御液圧源71間に介設される常開型
電磁弁72と、制御ポート66およびリザーバ74間に
介設される常閉型電磁弁73とから構成される。
【0041】制御液圧源71は、リザーバ74から制御
液を汲上げる液圧ポンプ75と、該液圧ポンプ75に接
続されるアキュムレータ76と、液圧ポンプ75の作動
を制御するための圧力スイッチ77とを備えるものであ
り、該制御液圧源71からはマスタシリンダM′から出
力される制動液圧より高い一定の制御液圧を供給可能で
ある。またパイロットポート53には、制御液圧源71
が接続される。
【0042】このような駆動手段82 によると、両電磁
弁72,73の励磁・消磁を切換えることにより制御ポ
ート66を制御液圧源71に連通する状態と、制御ポー
ト66をリザーバ74に連通する状態と、制御ポート6
6を制御液圧源71およびリザーバ74から隔絶する状
態とを切換可能である。
【0043】次にこの第2実施例の作用について説明す
ると、制御液圧源71が正常に作動している通常の制動
時には、駆動手段82 における常開型電磁弁72および
常閉型電磁弁73は消磁されている。したがってパイロ
ット室52には制御液圧源71からの制御液圧が作用し
てスリーブ51が弁座部材162 の鍔部55を隔壁部材
46との間に挟むまで最大限移動しており、ロック弁6
7は開弁状態にあり、それに応じて制御室58にも制御
液圧源71からの制御液圧が作用し、エキスパンダピス
トン72 も液圧室62 側に最大限移動している。
【0044】このため、カット弁52 の弁体192 は、
ロッド60を介してエキスパンダピストン72 により押
圧されて弁座182 から離反した開弁位置にあり、マス
タシリンダM′から出力される制動液圧は、入力ポート
2 、フィルタ49、入力室142 、カット弁52 、連
通孔172 、連通路59、出力室57および出力ポート
2 を経て車輪ブレーキBに作用することになる。
【0045】この際、エキスパンダピストン72 に連設
されたシール部252 が連通孔17 2 の液圧室62 側端
縁に全周にわたって密接し、連通孔172 および液圧室
2間は遮断されている。このため、エキスパンダピス
トン72 を液圧室62 の容積増大側に押圧する力は、シ
ール部252 の連通孔172 に臨む受圧面積に液圧を乗
じた値となり、比較的小さいものとなる。したがってカ
ット弁52 を開弁状態に保つために制御液圧源71から
出力する制御液圧が比較的小さなものですむことにな
る。
【0046】このような制動状態で、車輪がロックを生
じそうになるのに応じて制動力を減少させる場合には、
常開型電磁弁72および常閉型電磁弁73を励磁する。
それにより制御室58がリザーバ74に連通されて減圧
され、エキスパンダピストン72 は連通孔172 からシ
ール部252 に作用する液圧により液圧室62 の容積を
増加させる方向に移動する。この際、弁ばね202 で付
勢されている弁体19 2 およびロッド60もエキスパン
ダピストン72 の移動に追随して移動し、弁体192
弁座182 に着座してカット弁52 が閉弁する。これに
より、出力室57に連通路59および連通孔172 を介
して連通した液圧室62 の容積が増大して制動液圧が減
少される。
【0047】ところで、制御液圧源71の作動が不調と
なって制御液圧が失陥した場合を想定する。この場合、
制動操作前に制御液圧が失陥したときには、ばね64の
ばね力により弁座部材162 が、スリーブ51およびエ
キスパンダピストン71 を押圧してパイロット室52の
容積を縮小する方向すなわち図4の上方に移動する。こ
の際、カット弁52 においては弁体192 が弁ばね20
2 で付勢されているが、弁体192 がストッパ65で移
動を規制されることにより、弁座182 から離反して開
弁している。このためマスタシリンダM′から出力され
る制動液圧が入力室142 に作用すると、該制動液圧は
連通孔172 および連通路59を経て出力室57に作用
し、したがって出力ポート42 から車輪ブレーキBに制
動液圧を作用させることができる。
【0048】しかもスリーブ51がパイロット室52の
容積を収縮する方向に移動することによりロック弁67
が閉弁し、制御室58からの液圧が必要以上に解放され
ることが回避され、それにより出力室57の容積が必要
以上に増大することはなく、車輪ブレーキBでの制動力
確保を容易とすることができる。
【0049】また制動操作途中で制御液圧が失陥した場
合には、出力室57の液圧によりスリーブ51およびエ
キスパンダピストン72 が押圧される。それによりロッ
ク弁67が閉弁するとともに、カット弁52 では、上述
と同様に開弁状態となり、制動力を引続いて確保するこ
とができる。
【0050】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カット弁
は、一端を液圧室に臨ませるとともに入力ポートに通じ
る入力室に他端側を臨ませてハウジングに支承される円
筒状の弁座部材と、エキスパンダピストンの液圧室に臨
む受圧面積よりも小さな横断面積を有するとともに中間
部を出力ポートに連通させて弁座部材に設けられる連通
孔と、入力室側に臨んで弁座部材に設けられるとともに
前記連通孔を中心部に開口させる弁座と、該弁座に着座
可能な弁体と、該弁体を弁座に着座させる方向に付勢す
る弁ばねとを備え、エキスパンダピストンおよび前記弁
体のいずれか一方には、エキスパンダピストンが液圧室
の容積を縮小させる側に移動してカット弁を開弁させた
ときに前記連通孔の液圧室側端縁に全周にわたって密接
して連通孔および液圧室間を遮断するシール部が連設さ
れるので、カット弁の開弁状態では、液圧室の容積を増
大する側にエキスパンダピストンに作用する力は、連通
孔に臨むシール部の受圧面積に液圧を乗じた値となって
比較的小さいものであり、したがって駆動手段側で必要
とする力を比較的小さくして、駆動手段を小型化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のカット弁開弁状態での縦断面図で
ある。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】第1実施例の変形例の図2に対応した断面図で
ある。
【図4】第2実施例のカット弁開弁状態での縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 ,12 ・・・液圧制御装置 21 ,22 ・・・ハウジング 31 ,32 ・・・入力ポート 41 ,42 ・・・出力ポート 51 ,52 ・・・カット弁 61 ,62 ・・・液圧室 71 ,72 ・・・エキスパンダピストン 81 ,82 ・・・駆動手段 141 ,142 ・・・入力室 161 ,162 ・・・弁座部材 171 ,172 ・・・連通孔 181 ,182 ・・・弁座 191 ,192 ・・・弁体 201 ,202 ・・・弁ばね 251 ,251 ′,252 ・・・シール部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート(31 ,32 )および出力ポ
    ート(41 ,42 )を有するハウジング(21 ,22
    と、入力ポート(31 ,32 )および出力ポート
    (41 ,42 )間の連通・遮断を切換えるカット弁(5
    1 ,52 )と、該カット弁(51 ,52 )の閉弁時には
    出力ポート( 1 2 )に通じる液圧室(61
    2 )に一端側を臨ませるとともに液圧室(61
    2 )の容積を増大する側への移動に応じて前記カット
    弁(51 ,52 )を閉弁させるエキスパンダピストン
    (71 ,72 )と、該エキスパンダピストン(71 ,7
    2 )を駆動する駆動手段(81 ,82 )とを備える液圧
    制御装置において、カット弁(51 ,52 )は、一端を
    液圧室(61 ,62 )に臨ませるとともに入力ポート
    (31 ,32 )に通じる入力室(141 ,142 )に他
    端側を臨ませてハウジング(21 ,22 )に支承される
    円筒状の弁座部材(161 ,162 )と、エキスパンダ
    ピストン(71 ,72 )の液圧室(61 ,62 )に臨む
    受圧面積よりも小さな横断面積を有するとともに中間部
    を出力ポート(41 ,42 )に連通させて弁座部材(1
    1,162 )に設けられる連通孔(171 ,172
    と、入力室(141 ,142)側に臨んで弁座部材(1
    1 ,162 )に設けられるとともに前記連通孔(17
    1 ,172 )を中心部に開口させる弁座(181 ,18
    2 )と、該弁座(181 ,182 )に着座可能な弁体
    (191 ,192 )と、該弁体(191 ,192)を弁
    座(181 ,182 )に着座させる方向に付勢する弁ば
    ね(201 ,202 )とを備え、エキスパンダピストン
    (71 ,72 )および前記弁体(191 ,192 )のい
    ずれか一方には、エキスパンダピストン(71 ,72
    が液圧室(61 ,62 )の容積を縮小させる側に移動し
    てカット弁(51 ,52 )を開弁させたときに前記連通
    孔(171 ,172 )の液圧室(61 ,62 )側端縁に
    全周にわたって密接して連通孔(171 ,172 )およ
    び液圧室(61 ,62 )間を遮断するシール部(2
    1 ,251 ′,252 )が連設されることを特徴とす
    る液圧制御装置。
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