JPH034611Y2 - - Google Patents
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- JPH034611Y2 JPH034611Y2 JP19702186U JP19702186U JPH034611Y2 JP H034611 Y2 JPH034611 Y2 JP H034611Y2 JP 19702186 U JP19702186 U JP 19702186U JP 19702186 U JP19702186 U JP 19702186U JP H034611 Y2 JPH034611 Y2 JP H034611Y2
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- valve
- pressure
- chamber
- master cylinder
- hydraulic chamber
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 5
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
A 考案の目的
(1) 産業上の利用分野
本考案は、制動操作に応じて制動油圧を発生す
るマスタシリンダと;車輪に装着される車輪ブレ
ーキと;マスタシリンダに通じる入力油圧室と、
車輪ブレーキに通じるとともに通常制動時には開
弁状態にある開閉弁を介して入力油圧室に接続さ
れる出力油圧室とを有し、アンチロツク制御作動
時には開閉弁を閉弁して出力油圧室の容積を増大
するとともに入力油圧室の容積を減少するモジユ
レータと;を備える車両用制動装置に関する。
るマスタシリンダと;車輪に装着される車輪ブレ
ーキと;マスタシリンダに通じる入力油圧室と、
車輪ブレーキに通じるとともに通常制動時には開
弁状態にある開閉弁を介して入力油圧室に接続さ
れる出力油圧室とを有し、アンチロツク制御作動
時には開閉弁を閉弁して出力油圧室の容積を増大
するとともに入力油圧室の容積を減少するモジユ
レータと;を備える車両用制動装置に関する。
(2) 従来の技術
従来、かかる制動装置は、たとえば特開昭61−
27750号公報により公知である。
27750号公報により公知である。
(3) 考案が解決しようとする問題点
ところが、上記従来のものでは、モジユレータ
のアンチロツク作動時に入力油圧室の容積が減少
するのに伴つて入力油圧室の油圧が上昇し、マス
タシリンダを操作するブレーキペダルに背圧すな
わちキツクバツク圧が作用する。
のアンチロツク作動時に入力油圧室の容積が減少
するのに伴つて入力油圧室の油圧が上昇し、マス
タシリンダを操作するブレーキペダルに背圧すな
わちキツクバツク圧が作用する。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成によりキツクバツク圧がマスタ
シリンダに作用するのを回避し得るようにした車
両用制動装置を提供することを目的する。
あり、簡単な構成によりキツクバツク圧がマスタ
シリンダに作用するのを回避し得るようにした車
両用制動装置を提供することを目的する。
B 考案の構成
(1) 問題点を解決するための手段
本考案によれば、入力油圧室およびマスタシリ
ンダ間は、モジユレータのアンチロツク制御作動
時に流通面積を小あるいは零とする制御弁を介し
て接続され、該制御弁およびモジユレータ間には
マスタシリンダからの通常の制動油圧よりも高い
一定圧以上の油圧で蓄圧作動すべく設定されたア
キユムレータが接続される。
ンダ間は、モジユレータのアンチロツク制御作動
時に流通面積を小あるいは零とする制御弁を介し
て接続され、該制御弁およびモジユレータ間には
マスタシリンダからの通常の制動油圧よりも高い
一定圧以上の油圧で蓄圧作動すべく設定されたア
キユムレータが接続される。
(2) 作用
上記構成によれば、モジユレータがアンチロツ
ク作動して入力油圧室の容積が減少するときに制
御弁はその流通面積を小あるいは零とするので、
マスタシリンダに高油圧が作用することはなく、
昇圧した油圧はアキユムレータで蓄圧される。し
かも通常の制動時には制御弁の流通面積は大であ
り、マスタシリンダからの制動油圧は制御弁を介
して入力油圧室に供給され、その際、アキユムレ
ータに蓄圧されないので制動油圧が入力油圧室に
確実に供給される。
ク作動して入力油圧室の容積が減少するときに制
御弁はその流通面積を小あるいは零とするので、
マスタシリンダに高油圧が作用することはなく、
昇圧した油圧はアキユムレータで蓄圧される。し
かも通常の制動時には制御弁の流通面積は大であ
り、マスタシリンダからの制動油圧は制御弁を介
して入力油圧室に供給され、その際、アキユムレ
ータに蓄圧されないので制動油圧が入力油圧室に
確実に供給される。
(3) 実施例
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、先ず本考案の一実施例を示す第1図にお
いて、ブレーキペダルPの踏込み操作に応じて制
動油圧を発生するマスタシリンダMの出力ポート
1と、車輪Wに装着された車輪ブレーキBとの間
にモジユレータ2が設けられる。
すると、先ず本考案の一実施例を示す第1図にお
いて、ブレーキペダルPの踏込み操作に応じて制
動油圧を発生するマスタシリンダMの出力ポート
1と、車輪Wに装着された車輪ブレーキBとの間
にモジユレータ2が設けられる。
モジユレータ2のハウジング3は、その一端側
に開放した穴4を有して基本的に有底円筒状に形
成されており、穴4の途中には前記一端側に臨む
段部5が設けられる。この穴4には、円盤状の隔
壁部材6が穴4の内面との間にOリング7を介装
して段部5に当接するまで嵌入され、さらに隔壁
部材6を段部5に押付けるべく円筒状のスリーブ
8が穴4に嵌入され、スリーブ8の外面には穴4
の内面に摺接するOリング9が嵌着される。しか
も穴4の開放端を閉塞すべく帽状のキヤツプ10
がハウジング3に結合されており、このキヤツプ
10はスリーブ8を介して隔壁部材6を段部5に
押付ける。これにより、隔壁部材6およびスリー
ブ8がハウジング3内に固定され、隔壁部材6お
よび穴4の閉塞端との間に第1シリンダ部11が
画成されるとともに、スリーブ8内で隔壁部材6
およびキヤツプ10間には第1シリンダ部11よ
りも大径の第2シリンダ部12が画成される。
に開放した穴4を有して基本的に有底円筒状に形
成されており、穴4の途中には前記一端側に臨む
段部5が設けられる。この穴4には、円盤状の隔
壁部材6が穴4の内面との間にOリング7を介装
して段部5に当接するまで嵌入され、さらに隔壁
部材6を段部5に押付けるべく円筒状のスリーブ
8が穴4に嵌入され、スリーブ8の外面には穴4
の内面に摺接するOリング9が嵌着される。しか
も穴4の開放端を閉塞すべく帽状のキヤツプ10
がハウジング3に結合されており、このキヤツプ
10はスリーブ8を介して隔壁部材6を段部5に
押付ける。これにより、隔壁部材6およびスリー
ブ8がハウジング3内に固定され、隔壁部材6お
よび穴4の閉塞端との間に第1シリンダ部11が
画成されるとともに、スリーブ8内で隔壁部材6
およびキヤツプ10間には第1シリンダ部11よ
りも大径の第2シリンダ部12が画成される。
第1シリンダ部11には第1ピストン13が摺
合される。この第1ピストン13と隔壁部材6と
の間には入力油圧室14が画成され、該入力油圧
室14はハウジング3および隔壁部材6に穿設さ
れた入口油路15を介してマスタシリンダMに接
続される。また第1ピストン13に関して入力油
圧室14と反対側には、第1ピストン13とハウ
ジング3の端壁とによつて制御室16が画成され
る。
合される。この第1ピストン13と隔壁部材6と
の間には入力油圧室14が画成され、該入力油圧
室14はハウジング3および隔壁部材6に穿設さ
れた入口油路15を介してマスタシリンダMに接
続される。また第1ピストン13に関して入力油
圧室14と反対側には、第1ピストン13とハウ
ジング3の端壁とによつて制御室16が画成され
る。
第2シリンダ部12には第2ピストン17が摺
合される。この第2ピストン17と隔壁部材6と
の間には出力油圧室18が画成され、該出力油圧
室18は、スリーブ8およびハウジング3に穿設
された出口油路19および油路20を介して車輪
ブレーキBに連通される。また第2ピストン17
とキヤツプ10との間には、大気に開放したばね
室21が画成される。
合される。この第2ピストン17と隔壁部材6と
の間には出力油圧室18が画成され、該出力油圧
室18は、スリーブ8およびハウジング3に穿設
された出口油路19および油路20を介して車輪
ブレーキBに連通される。また第2ピストン17
とキヤツプ10との間には、大気に開放したばね
室21が画成される。
隔壁部材6の中心部には透孔22が穿設されて
おり、この透孔22にはその内面に摺接するシー
ル部材23を外面に装着したピストン棒24が移
動自在に挿通されており、このピストン棒24の
一端に前記第1ピストン13が一体に設けられ
る。またピストン棒24の他端側には、制限され
た範囲での軸方向相対移動を可能として第2ピス
トン17がOリング25を介して装着される。さ
らにピストン棒24の他端には、第2ピストン1
7の脱落を阻止すべく受部材26がナツト27に
より固定される。
おり、この透孔22にはその内面に摺接するシー
ル部材23を外面に装着したピストン棒24が移
動自在に挿通されており、このピストン棒24の
一端に前記第1ピストン13が一体に設けられ
る。またピストン棒24の他端側には、制限され
た範囲での軸方向相対移動を可能として第2ピス
トン17がOリング25を介して装着される。さ
らにピストン棒24の他端には、第2ピストン1
7の脱落を阻止すべく受部材26がナツト27に
より固定される。
受部材26すなわちピストン棒24と、キヤツ
プ10との間には第1ばね28が介装され、ピス
トン棒24は第1ばね28のばね力により制御室
16側に付勢される。また受部材26と第2ピス
トン17との間には、第1ばね28よりもセツト
荷重の小さい第2ばね29が介装され、第2ピス
トン17は、その第2ばね29により受部材26
から離反する側すなわち隔壁部材6に近接する側
に付勢される。
プ10との間には第1ばね28が介装され、ピス
トン棒24は第1ばね28のばね力により制御室
16側に付勢される。また受部材26と第2ピス
トン17との間には、第1ばね28よりもセツト
荷重の小さい第2ばね29が介装され、第2ピス
トン17は、その第2ばね29により受部材26
から離反する側すなわち隔壁部材6に近接する側
に付勢される。
隔壁部材6には開閉弁30が設けられる。この
開閉弁30は入力油圧室14に通じて隔壁部材6
に設けられた弁室31と、該弁室31および出力
油圧室18間にわたつて設けられる弁孔32と、
弁孔32を開閉すべく弁室31内に収容される球
状の弁体33と、弁体33に一体化されるととも
に弁孔32を貫通して出力油圧室18に突出する
駆動棒34と、弁室31内に収容されるとともに
弁体33を閉弁側に付勢する戻しばね35とを備
える。駆動棒34の先端は第2ピストン17に当
接可能であり、第2ピストン17が隔壁部材6側
に最大限変位したときに、駆動棒34は第2ピス
トン17により押圧されて弁体33を開弁作動せ
しめる。
開閉弁30は入力油圧室14に通じて隔壁部材6
に設けられた弁室31と、該弁室31および出力
油圧室18間にわたつて設けられる弁孔32と、
弁孔32を開閉すべく弁室31内に収容される球
状の弁体33と、弁体33に一体化されるととも
に弁孔32を貫通して出力油圧室18に突出する
駆動棒34と、弁室31内に収容されるとともに
弁体33を閉弁側に付勢する戻しばね35とを備
える。駆動棒34の先端は第2ピストン17に当
接可能であり、第2ピストン17が隔壁部材6側
に最大限変位したときに、駆動棒34は第2ピス
トン17により押圧されて弁体33を開弁作動せ
しめる。
制御室16には、アンチロツク制御手段36が
接続される。このアンチロツク制御手段36は、
油圧ポンプ37と、平時は閉じている第1電磁弁
38と、平時は開いている第2電磁弁39とを備
える。油圧ポンプ37の吸入口は吸入油路41を
介して油タンク40に連通される。第1電磁弁3
8は、油圧ポンプ37の吐出口および前記制御室
16間を結ぶ供給油路42の途中に介設されてお
り、第2電磁弁39は、第1電磁弁38および制
御室16間の供給油路42から分岐して油タンク
40に到る戻し油路43の途中に介設される。ま
た油圧ポンプ37および第1電磁弁38間で供給
油路42には、アキユムレータ44が接続される
とともに、油圧ポンプ37の故障および油圧失陥
ならびに油圧ポンプ37の駆動開始および停止を
検知するための油圧センサ45が接続される。
接続される。このアンチロツク制御手段36は、
油圧ポンプ37と、平時は閉じている第1電磁弁
38と、平時は開いている第2電磁弁39とを備
える。油圧ポンプ37の吸入口は吸入油路41を
介して油タンク40に連通される。第1電磁弁3
8は、油圧ポンプ37の吐出口および前記制御室
16間を結ぶ供給油路42の途中に介設されてお
り、第2電磁弁39は、第1電磁弁38および制
御室16間の供給油路42から分岐して油タンク
40に到る戻し油路43の途中に介設される。ま
た油圧ポンプ37および第1電磁弁38間で供給
油路42には、アキユムレータ44が接続される
とともに、油圧ポンプ37の故障および油圧失陥
ならびに油圧ポンプ37の駆動開始および停止を
検知するための油圧センサ45が接続される。
かかるアンチロツク制御手段36において、第
1電磁弁38は平時に閉じており、第2電磁弁3
9は平時に開いているが、車輪Wがロツク状態に
入りそうになつたときには第2電磁弁39が閉
じ、第1電磁弁38が開く。したがつて平時には
制御室16は油タンク40に連通されており、車
輪Wがロツク状態に入りそうになると、油圧ポン
プ37およびアキユムレータ44からの制御油圧
が制御室16に供給される。
1電磁弁38は平時に閉じており、第2電磁弁3
9は平時に開いているが、車輪Wがロツク状態に
入りそうになつたときには第2電磁弁39が閉
じ、第1電磁弁38が開く。したがつて平時には
制御室16は油タンク40に連通されており、車
輪Wがロツク状態に入りそうになると、油圧ポン
プ37およびアキユムレータ44からの制御油圧
が制御室16に供給される。
モジユレータ2における入口油路15と、マス
タシリンダMにおける出力ポート1との間は、ア
ンチロツク制御時に閉弁作動する制御弁46を介
して接続されており、制御弁46および入口油路
15間にはアキユムレータ48が接続される。
タシリンダMにおける出力ポート1との間は、ア
ンチロツク制御時に閉弁作動する制御弁46を介
して接続されており、制御弁46および入口油路
15間にはアキユムレータ48が接続される。
制御弁46は、アンチロツク制御手段36にお
ける第1電磁弁38の開弁作動に同期あるいは若
干遅れて閉弁作動するようにされてもよく、また
アンチロツク作動中に閉弁状態を保持するように
されてもよい。アキユムレータ48は、たとえば
ばね48aにより蓄圧値を設定するものであり、
マスタシリンダMの出力ポート1からの制動油圧
よりも高い一定圧以上の油圧で蓄圧作動して容積
を増大すべく設定される。
ける第1電磁弁38の開弁作動に同期あるいは若
干遅れて閉弁作動するようにされてもよく、また
アンチロツク作動中に閉弁状態を保持するように
されてもよい。アキユムレータ48は、たとえば
ばね48aにより蓄圧値を設定するものであり、
マスタシリンダMの出力ポート1からの制動油圧
よりも高い一定圧以上の油圧で蓄圧作動して容積
を増大すべく設定される。
次にこの実施例の作用について説明すると、通
常時には制御弁46は開弁しており、ブレーキペ
ダルPを踏んでブレーキ操作を行なうことによ
り、出力ポート1からの制動油圧は、制御弁46
を介して入口油路15に導かれ、さらに入力油圧
室14、開閉弁30、出力油圧室18、出口油路
19および油路20を介して車輪ブレーキBに供
給される。この際、制御室16にはアンチロツク
制御手段36からの制御油圧が供給されていない
ので、第2ピストン17は第2ばね29のばね力
により隔壁部材6側に変位したままであり、開閉
弁30は開弁したままである。
常時には制御弁46は開弁しており、ブレーキペ
ダルPを踏んでブレーキ操作を行なうことによ
り、出力ポート1からの制動油圧は、制御弁46
を介して入口油路15に導かれ、さらに入力油圧
室14、開閉弁30、出力油圧室18、出口油路
19および油路20を介して車輪ブレーキBに供
給される。この際、制御室16にはアンチロツク
制御手段36からの制御油圧が供給されていない
ので、第2ピストン17は第2ばね29のばね力
により隔壁部材6側に変位したままであり、開閉
弁30は開弁したままである。
制動操作時に制動力が過大となり、車輪Wがロ
ツクしそうになると、アンチロツク制御手段36
では第2電磁弁39が閉じ、第1電磁弁38が開
くので、制御室16に制御油圧が供給される。こ
れにより、第1ピストン13およびピストン棒2
4が第1ばね28のばね力および入力油圧室14
の油圧力に抗して移動する。この際、第2ピスト
ン17は、出力油圧室18の油圧による上動力
と、第2ばね29による下動力とがバランスする
まで、受部材26に当接したままでピストン棒2
4とともに上動する。これに伴つて第2ピストン
17が隔壁部材6から離反するので、開閉弁30
が閉弁作動して、制動油圧の車輪ブレーキBへの
供給が断たれるとともに、出力油圧室18の容積
が大となる。この結果、車輪ブレーキBの制動油
圧が減少し、車輪Wがロツク状態に入ることが確
実に防止される。
ツクしそうになると、アンチロツク制御手段36
では第2電磁弁39が閉じ、第1電磁弁38が開
くので、制御室16に制御油圧が供給される。こ
れにより、第1ピストン13およびピストン棒2
4が第1ばね28のばね力および入力油圧室14
の油圧力に抗して移動する。この際、第2ピスト
ン17は、出力油圧室18の油圧による上動力
と、第2ばね29による下動力とがバランスする
まで、受部材26に当接したままでピストン棒2
4とともに上動する。これに伴つて第2ピストン
17が隔壁部材6から離反するので、開閉弁30
が閉弁作動して、制動油圧の車輪ブレーキBへの
供給が断たれるとともに、出力油圧室18の容積
が大となる。この結果、車輪ブレーキBの制動油
圧が減少し、車輪Wがロツク状態に入ることが確
実に防止される。
かかるアンチロツク制御時に、入力油圧室14
の容積は第1ピストン13の隔壁部材6への近接
移動に応じて減少する。このため入力油圧室14
の油圧は入口油路15からマスタシリンダMに戻
ろうとするが、制御弁46が閉弁するので、マス
タシリンダMに背圧として直接作用することが回
避され、入力油圧室14および制御弁46間で昇
圧する。しかも、アキユムレータ48が入口油路
15および制御弁46間に接続されているので、
昇圧した油圧がアキユムレータ48に蓄圧され、
入力油圧室14の油圧が第1ピストン13のアン
チロツク作動を阻害しないようにする。
の容積は第1ピストン13の隔壁部材6への近接
移動に応じて減少する。このため入力油圧室14
の油圧は入口油路15からマスタシリンダMに戻
ろうとするが、制御弁46が閉弁するので、マス
タシリンダMに背圧として直接作用することが回
避され、入力油圧室14および制御弁46間で昇
圧する。しかも、アキユムレータ48が入口油路
15および制御弁46間に接続されているので、
昇圧した油圧がアキユムレータ48に蓄圧され、
入力油圧室14の油圧が第1ピストン13のアン
チロツク作動を阻害しないようにする。
しかもアキユムレータ48として、ばね式のも
のを用いたので、ばね定数を比較的大きく設定す
ることにより、セツト荷重を超える制動油圧がア
キユムレータ48に作用してもアキユムレータ4
8の作動を制動油圧に比例したものとし、ブレー
キペダルPのストロークが突然深くなるなどの違
和感が生じるのを回避することができる。またモ
ジユレータ2のアンチロツク作動による入力油圧
室14の昇圧でアキユムレータ48がストローク
しても、油圧に比例したストロークとなるので、
フルストロークしてアキユムレータとしての機能
を発揮しなくなりモジユレータ2のアンチロツク
作動に悪影響を及ぼすことも回避される。
のを用いたので、ばね定数を比較的大きく設定す
ることにより、セツト荷重を超える制動油圧がア
キユムレータ48に作用してもアキユムレータ4
8の作動を制動油圧に比例したものとし、ブレー
キペダルPのストロークが突然深くなるなどの違
和感が生じるのを回避することができる。またモ
ジユレータ2のアンチロツク作動による入力油圧
室14の昇圧でアキユムレータ48がストローク
しても、油圧に比例したストロークとなるので、
フルストロークしてアキユムレータとしての機能
を発揮しなくなりモジユレータ2のアンチロツク
作動に悪影響を及ぼすことも回避される。
第2図は本考案の他の実施例を示すものであ
り、前述の実施例に対応する部分には同一の参照
符号を付す。
り、前述の実施例に対応する部分には同一の参照
符号を付す。
モジユレータ2の入口油路15およびマスタシ
リンダMの出力ポート1間は、モジユレータ2の
アンチロツク制御作動時に流通面積を小とする制
御弁46′を介して接続され、該制御弁46′およ
び入口油路15間にはアキユムレータ48が接続
される。
リンダMの出力ポート1間は、モジユレータ2の
アンチロツク制御作動時に流通面積を小とする制
御弁46′を介して接続され、該制御弁46′およ
び入口油路15間にはアキユムレータ48が接続
される。
この実施例によれば、アンチロツク制御時には
制御弁46′の流通面積が小となるので、容積が
小となる入力油圧室14の油圧が制御弁46′で
絞られてマスタシリンダMに直接作用することが
回避され、マスタシリンダMのブレーキペダルP
にキツクバツク圧が作用することはなく、昇圧し
た油圧はアキユムレータ48に吸収される。した
がつてモジユレータ2のアンチロツク制御作動に
悪影響を及ぼすことはなく、アキユムレータ48
に蓄えられた油圧は制御弁46′を介してマスタ
シリンダMに徐々に戻される。
制御弁46′の流通面積が小となるので、容積が
小となる入力油圧室14の油圧が制御弁46′で
絞られてマスタシリンダMに直接作用することが
回避され、マスタシリンダMのブレーキペダルP
にキツクバツク圧が作用することはなく、昇圧し
た油圧はアキユムレータ48に吸収される。した
がつてモジユレータ2のアンチロツク制御作動に
悪影響を及ぼすことはなく、アキユムレータ48
に蓄えられた油圧は制御弁46′を介してマスタ
シリンダMに徐々に戻される。
C 考案の効果
以上のように本考案によれば、入力油圧室およ
びマスタシリンダ間は、モジユレータのアンチロ
ツク制御作動時に流通面積を小あるいは零とする
制御弁を介して接続され、該制御弁およびモジユ
レータ間にはマスタシリンダからの通常の制動油
圧よりも高い一定圧以上の油圧で蓄圧作動すべく
設定されたアキユムレータが接続されるので、ア
ンチロツク作動時に入力油圧室の容積が減少して
も、マスタシリンダに背圧がキツクバツク圧とし
て直接作用することを回避することができ、昇圧
した油圧をアキユムレータに蓄えてモジユレータ
のアンチロツク作動に悪影響を及ぼすことを回避
することができる。しかもマスタシリンダからの
制動油圧をモジユレータの入力油圧室に確実に供
給することができる。
びマスタシリンダ間は、モジユレータのアンチロ
ツク制御作動時に流通面積を小あるいは零とする
制御弁を介して接続され、該制御弁およびモジユ
レータ間にはマスタシリンダからの通常の制動油
圧よりも高い一定圧以上の油圧で蓄圧作動すべく
設定されたアキユムレータが接続されるので、ア
ンチロツク作動時に入力油圧室の容積が減少して
も、マスタシリンダに背圧がキツクバツク圧とし
て直接作用することを回避することができ、昇圧
した油圧をアキユムレータに蓄えてモジユレータ
のアンチロツク作動に悪影響を及ぼすことを回避
することができる。しかもマスタシリンダからの
制動油圧をモジユレータの入力油圧室に確実に供
給することができる。
第1図は本考案の一実施例の油圧回路図、第2
図は本考案の他の実施例の油圧回路図である。 2……モジユレータ、14……入力油圧室、1
8……出力油圧室、30……開閉弁、46,4
6′制御弁、48……アキユムレータ、B……車
輪ブレーキ、M……マスタシリンダ、W……車
輪。
図は本考案の他の実施例の油圧回路図である。 2……モジユレータ、14……入力油圧室、1
8……出力油圧室、30……開閉弁、46,4
6′制御弁、48……アキユムレータ、B……車
輪ブレーキ、M……マスタシリンダ、W……車
輪。
Claims (1)
- 制動操作に応じて制動油圧を発生するマスタシ
リンダと;車輪に装着される車輪ブレーキと;マ
スタシリンダに通じる入力油圧室と、車輪ブレー
キに通じるとともに通常制動時には開弁状態にあ
る開閉弁を介して入力油圧室に接続される出力油
圧室とを有し、アンチロツク制御作動時には開閉
弁を閉弁して出力油圧室の容積を増大するととも
に入力油圧室の容積を減少するモジユレータと;
を備える車両用制動装置において、入力油圧室お
よびマスタシリンダ間は、モジユレータのアンチ
ロツク制御作動時に流通面積を小あるいは零とす
る制御弁を介して接続され、該制御弁およびモジ
ユレータ間にはマスタシリンダからの通常の制動
油圧よりも高い一定圧以上の油圧で蓄圧作動すべ
く設定されたアキユムレータが接続されることを
特徴とする車両用制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19702186U JPH034611Y2 (ja) | 1986-12-22 | 1986-12-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19702186U JPH034611Y2 (ja) | 1986-12-22 | 1986-12-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63100364U JPS63100364U (ja) | 1988-06-29 |
JPH034611Y2 true JPH034611Y2 (ja) | 1991-02-06 |
Family
ID=31156367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19702186U Expired JPH034611Y2 (ja) | 1986-12-22 | 1986-12-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH034611Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-22 JP JP19702186U patent/JPH034611Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63100364U (ja) | 1988-06-29 |
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