JPH0786276B2 - システムトイレ - Google Patents
システムトイレInfo
- Publication number
- JPH0786276B2 JPH0786276B2 JP19705890A JP19705890A JPH0786276B2 JP H0786276 B2 JPH0786276 B2 JP H0786276B2 JP 19705890 A JP19705890 A JP 19705890A JP 19705890 A JP19705890 A JP 19705890A JP H0786276 B2 JPH0786276 B2 JP H0786276B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- toilet
- pipe
- booth
- drainage
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
この発明はユニット構成のシステムトイレに関するもの
である。
である。
従来の一般的なトイレは、縦物の建築工程に伴って施工
され、天井,壁,床などの内装,換気,電気などの設備
分野のほかに給排水分野における該施工に際しての作業
の流れとしては、〔作図〕→〔スリーブ・インサート
入〕→〔墨出・り〕→〔床下配管〕→〔墨出・り〕
→〔床上配管〕→〔テスト〕→〔保温処理〕→〔器具
付〕→〔通水調整〕→〔検査・引渡〕の工程を経てい
る。 そして、上記工程の監督業務として、上記〔作図〕で
は、スリーブ・インサート図,便所配管詳細図,タイル
割付図,各種取合打合せ等を行い、上記〔スリーブ・イ
ンサート入〕では、便所据付用,配管用などのスリーブ
およびインサートなどの墨出・立会・作業の打合せ等を
行い、次の〔墨出・り〕では、寸法線の墨出・立会お
よび前段階の作業のやり直しのためのり・材料手配,
検収,作業打合せ等を行い、上記〔床下配管〕では工程
・品質・安全等の管理を行い、次の〔墨出・り〕では
タイル割付等の墨出・立会および配管用壁への配管埋込
等を行うためのり・材料手配,検収,作業打合せ等を
行い、また〔床上配管〕では工程・品質・安全の管理、
〔テスト〕では立会、〔保温処理〕では保温処理を行う
配管の指定,作業の打合せや各種管理、〔器具付〕では
材料手配・検収・作業打合せ・各種管理等を行い、〔通
水調整〕および〔検査・引渡〕では立会を行っている。 このように上記工程によるトイレの施工は、天井,壁,
床などのほかに給排水,換気,電気などの設備からなる
多業種による時期別、部位別現場施工となり、それぞれ
の専門職によって行われている。即ち、トレイ空間内に
多種の作業員が入り、且つ相互の関連施工も多くなるた
め、工程的に最も厳しい施工の一つとなっている。
され、天井,壁,床などの内装,換気,電気などの設備
分野のほかに給排水分野における該施工に際しての作業
の流れとしては、〔作図〕→〔スリーブ・インサート
入〕→〔墨出・り〕→〔床下配管〕→〔墨出・り〕
→〔床上配管〕→〔テスト〕→〔保温処理〕→〔器具
付〕→〔通水調整〕→〔検査・引渡〕の工程を経てい
る。 そして、上記工程の監督業務として、上記〔作図〕で
は、スリーブ・インサート図,便所配管詳細図,タイル
割付図,各種取合打合せ等を行い、上記〔スリーブ・イ
ンサート入〕では、便所据付用,配管用などのスリーブ
およびインサートなどの墨出・立会・作業の打合せ等を
行い、次の〔墨出・り〕では、寸法線の墨出・立会お
よび前段階の作業のやり直しのためのり・材料手配,
検収,作業打合せ等を行い、上記〔床下配管〕では工程
・品質・安全等の管理を行い、次の〔墨出・り〕では
タイル割付等の墨出・立会および配管用壁への配管埋込
等を行うためのり・材料手配,検収,作業打合せ等を
行い、また〔床上配管〕では工程・品質・安全の管理、
〔テスト〕では立会、〔保温処理〕では保温処理を行う
配管の指定,作業の打合せや各種管理、〔器具付〕では
材料手配・検収・作業打合せ・各種管理等を行い、〔通
水調整〕および〔検査・引渡〕では立会を行っている。 このように上記工程によるトイレの施工は、天井,壁,
床などのほかに給排水,換気,電気などの設備からなる
多業種による時期別、部位別現場施工となり、それぞれ
の専門職によって行われている。即ち、トレイ空間内に
多種の作業員が入り、且つ相互の関連施工も多くなるた
め、工程的に最も厳しい施工の一つとなっている。
従来のトイレは、その施工にあたって多業種にわたる多
くの専門職を動員しなければなず、しかも高度な専門技
術を要すると共に、施工が煩雑であり、これに伴って各
工程および品質等の各種管理が困難となり、特に、上記
設備分野においては施工時期が躯体打設前・打設時・天
井や壁,床等の仕上げ前・仕上げ後というように建物内
装工事に合せて先行作業・同時作業・後行作業を行わな
ければならず、建築間、設備間あるいは建築と設備相互
に関連があり、各作業の作業員や材料の手配ミス・作業
段取りの不手際等が即時他種作業に影響し、このような
工程上のクリテカルパスが解決できないため、多くの問
題点があった。 そのほか、上記従来のトイレでは、レイアウトが制約さ
れ、且つ、給排水設備では床面に取付けられる和風大便
器ような器具取付用開口や床下配管のためのスリーブ・
インサート工事が必要であり、また、便器やその系統配
管等の更新に際しては、配管経路内装壁等を取り壊さな
ければならないなど、更新の対応に困難を来し、更に
は、排水系統の配管を勾配配管としているため大きな配
管スペースを必要とし、且つ上記の勾配配管で汚水を自
然流下により排水するため、その排水系配管として大径
管を使用しなければならず、経済的にも相当に費用が嵩
むなどの問題点があった。 この発明は上記のような問題点を一挙に解消するために
なされたもので、工程上のクリテカルパスの解消と共
に、高度な専門技術を必要とせずに施工の均質化が図
れ、施工も簡単で内装および設備工事の省力化および省
人化が図れると共に、工程,品質等の各種管理も容易で
管理業務の合理化、作図や各種打合せの簡略化による現
場業務の効率化も図れ、維持管理も容易で且つ更新にも
容易に対応でき、レイアウトも自由で内装のユニット化
および省スペース化が図れ、経済的効果も大きなシステ
ムトイレを提供することを目的とする。
くの専門職を動員しなければなず、しかも高度な専門技
術を要すると共に、施工が煩雑であり、これに伴って各
工程および品質等の各種管理が困難となり、特に、上記
設備分野においては施工時期が躯体打設前・打設時・天
井や壁,床等の仕上げ前・仕上げ後というように建物内
装工事に合せて先行作業・同時作業・後行作業を行わな
ければならず、建築間、設備間あるいは建築と設備相互
に関連があり、各作業の作業員や材料の手配ミス・作業
段取りの不手際等が即時他種作業に影響し、このような
工程上のクリテカルパスが解決できないため、多くの問
題点があった。 そのほか、上記従来のトイレでは、レイアウトが制約さ
れ、且つ、給排水設備では床面に取付けられる和風大便
器ような器具取付用開口や床下配管のためのスリーブ・
インサート工事が必要であり、また、便器やその系統配
管等の更新に際しては、配管経路内装壁等を取り壊さな
ければならないなど、更新の対応に困難を来し、更に
は、排水系統の配管を勾配配管としているため大きな配
管スペースを必要とし、且つ上記の勾配配管で汚水を自
然流下により排水するため、その排水系配管として大径
管を使用しなければならず、経済的にも相当に費用が嵩
むなどの問題点があった。 この発明は上記のような問題点を一挙に解消するために
なされたもので、工程上のクリテカルパスの解消と共
に、高度な専門技術を必要とせずに施工の均質化が図
れ、施工も簡単で内装および設備工事の省力化および省
人化が図れると共に、工程,品質等の各種管理も容易で
管理業務の合理化、作図や各種打合せの簡略化による現
場業務の効率化も図れ、維持管理も容易で且つ更新にも
容易に対応でき、レイアウトも自由で内装のユニット化
および省スペース化が図れ、経済的効果も大きなシステ
ムトイレを提供することを目的とする。
この発明に係るシステムトイレは、トイレユニットボッ
クス内に大便器ブースユニットを据付け、この大便器ブ
ースユニットの大便器の排水経路には該大便器からの排
水に含まれた屎尿等を機械的に破砕して圧送する屎尿破
砕圧送装置を設けると共に、上記大便器ブースユニット
内のコーナー部にユニットコーナーシャフトを設け、こ
のユニットコーナーシャフト内には、給排水系のユニッ
ト配管と、照明・コンセント及び配線等から成る電気ユ
ニットと、換気扇・換気ダクトあるいはこれを規模に応
じた組合せから成る換気ユニットのそれぞれを収納して
全体をユニット構成としたものである。 また、この発明では、上記大便器ブースユニットの下部
に、吸気ギャラリ・物入れ・点検口を設けたものであ
る。 特に、この発明では、大便器ブースユニットと小便器ブ
ースユニットと洗面器ブースユニットおよび掃除流しブ
ースユニット等の各種ユニットを組合せて1つのユニッ
トトイレ空間を構成すると共に、ケースウエイを組合せ
ることにより、一層効果的となる。
クス内に大便器ブースユニットを据付け、この大便器ブ
ースユニットの大便器の排水経路には該大便器からの排
水に含まれた屎尿等を機械的に破砕して圧送する屎尿破
砕圧送装置を設けると共に、上記大便器ブースユニット
内のコーナー部にユニットコーナーシャフトを設け、こ
のユニットコーナーシャフト内には、給排水系のユニッ
ト配管と、照明・コンセント及び配線等から成る電気ユ
ニットと、換気扇・換気ダクトあるいはこれを規模に応
じた組合せから成る換気ユニットのそれぞれを収納して
全体をユニット構成としたものである。 また、この発明では、上記大便器ブースユニットの下部
に、吸気ギャラリ・物入れ・点検口を設けたものであ
る。 特に、この発明では、大便器ブースユニットと小便器ブ
ースユニットと洗面器ブースユニットおよび掃除流しブ
ースユニット等の各種ユニットを組合せて1つのユニッ
トトイレ空間を構成すると共に、ケースウエイを組合せ
ることにより、一層効果的となる。
この発明のシステムトイレは、大便器ブースユニットと
その系統の給排水系のユニット配管および電気ユニット
並びに換気ユニットと、屎尿破砕圧送装置のそれぞれが
集約装備されたユニット構成となっていることにより、
躯体空間(コンクリートの床、壁、天井等で囲まれた空
間)を構成する躯体渡しで容易に施工できる。しかも、
便所器具からの排水に含まれた屎尿等が上記屎尿破砕圧
送装置で機械的に破砕されて圧送排水されることによ
り、その排水系配管を勾配配管とする必要がなく、この
ため、高度な配管技術を必要とせずに容易に配管できる
と共に、給排水系配管もヘッダ方式により細径化でき、
上述のように勾配配管を必要としないことにより、配管
スペースも殆ど不要で、給排水系に可撓性管材を使用で
き、段取りも少なく且つ少人数で配管施工が行え、この
配管施工を含むトイレ全体の施工作業を建築物の仕上げ
時期に集約して工程上のクリテカルパスも解消できる。 特に、この発明では、大便器ブースユニットと小便器ブ
ースユニットと洗面器ブースユニットおよび掃除流しブ
ースユニット等の各種ユニットを組合せることによっ
て、種々形態のトイレ空間をレイアウト自由に、かつ容
易に構成できる。 また、従来のトイレでは、供給系・排水系の給水・給湯
・返湯管および排水管のいずれも漏れ或いは詰まりが発
生すると、トイレ全体が使用不可能になるのに対して、
この発明では、該当のトイレユニットボックス以外は使
用可能であり、且つ、故障や改修も容易に行える。 更に、この発明のシステムトイレでは、トイレ空間形成
個所にパイプシャフトが用意されていない場合には、最
寄りのパイプシャフトまで供給系・排出系の給水・給湯
・返湯および圧送管を配管できると共に、男女独立タイ
プにおいてもシャフト・各種立管の削減が図れる。
その系統の給排水系のユニット配管および電気ユニット
並びに換気ユニットと、屎尿破砕圧送装置のそれぞれが
集約装備されたユニット構成となっていることにより、
躯体空間(コンクリートの床、壁、天井等で囲まれた空
間)を構成する躯体渡しで容易に施工できる。しかも、
便所器具からの排水に含まれた屎尿等が上記屎尿破砕圧
送装置で機械的に破砕されて圧送排水されることによ
り、その排水系配管を勾配配管とする必要がなく、この
ため、高度な配管技術を必要とせずに容易に配管できる
と共に、給排水系配管もヘッダ方式により細径化でき、
上述のように勾配配管を必要としないことにより、配管
スペースも殆ど不要で、給排水系に可撓性管材を使用で
き、段取りも少なく且つ少人数で配管施工が行え、この
配管施工を含むトイレ全体の施工作業を建築物の仕上げ
時期に集約して工程上のクリテカルパスも解消できる。 特に、この発明では、大便器ブースユニットと小便器ブ
ースユニットと洗面器ブースユニットおよび掃除流しブ
ースユニット等の各種ユニットを組合せることによっ
て、種々形態のトイレ空間をレイアウト自由に、かつ容
易に構成できる。 また、従来のトイレでは、供給系・排水系の給水・給湯
・返湯管および排水管のいずれも漏れ或いは詰まりが発
生すると、トイレ全体が使用不可能になるのに対して、
この発明では、該当のトイレユニットボックス以外は使
用可能であり、且つ、故障や改修も容易に行える。 更に、この発明のシステムトイレでは、トイレ空間形成
個所にパイプシャフトが用意されていない場合には、最
寄りのパイプシャフトまで供給系・排出系の給水・給湯
・返湯および圧送管を配管できると共に、男女独立タイ
プにおいてもシャフト・各種立管の削減が図れる。
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図は女子用トイレユニットボックスの斜視図、第2図は
第1図の器具配置を逆にした平面図、第3図は第2図の
III−III線矢視図であり、図において、1はトイレユニ
ットボックス、1Aは女子用のトイレユニットボックス
(以下、女子用ユニットボックスという)で、タイル・
フラッシュ・鋼板等による内装兼用の自立式パネル材か
ら構成されている。 この実施例の女子用ユニットボックス1A内には、大便器
ブースユニット(便所空間)2と洗面器ブースユニット
(洗面所空間)3とが仕切り形成されている。 かかる女子用ユニットボックス1Aにおける大便器ブース
ユニット2のコーナー部にはユニットコーナーシャフト
(以下、コーナーシャフトという)40,41が設けられて
おり、それら単体の斜視図を第4図および第5図に示
す。 これらのコーナーシャフト40,41はそれぞれコンポーネ
ントされているもので、一方のコーナーシャフト40内は
収納ユニット40Aと配線スペース40Bとに仕切り形成さ
れ、他方のコーナーシャフト41内は排気ダクト41Aと配
管スペース41Bとに仕切り形成されている。 上記コーナーシャフト40には、第3図に示すように、監
視制御盤42と照明ユニット44およびコンセント等から成
る電気ユニットと、携帯品等の収納ボックス43とが設け
られている。ここで、上記監視制御盤42は、上記照明ユ
ニット44や換気扇および後述する屎尿破砕圧送装置9等
の電気系統の作動・故障時の状況を監視等するための制
御盤である。 配線スペース40Bには、上記電気系統の電気配線45が挿
通収納されている。 排気ダクト41Aには吸気ギャラリ46が設けられ、配管ス
ペース41Bには給水系および排水系の配管が挿通収納さ
れている。 また、上記女子用ユニットボックス1Aの上部にはケース
ウエイ5が配置されており、このケースウエイ5につい
ての詳細は後述する。 そして、上記大便器ブースユニット2内には、水洗用の
給水タンク6を備えた大便器(便所器具)7(図示例で
は洋式便器)が据付けられ、且つ、上記洗面器ブースユ
ニット3には洗面器8が据付けられている。尚、当該大
便器の洗浄方法はフラッシュ弁方式としてもよい。 上記大便器7の給水タンク6および洗面器8の蛇口8a
(共に第1図参照)には、第2図および第3図に示すよ
うに、給水枝管12aが接続配管されている。 また、上記大便器7の排水経路および洗面器8の排水管
13は後述する屎尿破砕圧送装置9のケーシング部に接続
されている。 以上は女子用トイレユニットボックスの図示例の場合で
ある。 第6図および第7図には男子用トイレユニットボックス
の実施例を示す。 この実施例の男子用トイレユニットボックス1Bも女子用
トイレユニットボックス1Aの場合と同じ内装兼用のパネ
ル材で構成され、その男子用ユニットボックス1B内は、
大便器ブースユニット(トイレ空間)2Bと洗面器ブース
ユニット(洗面所空間)3および小便器ブースユニット
2B(トイレ空間)とに仕切り形成されている。 上記大便器ブースユニット2B内には洋風水洗式の大便器
7Aが、且つ、洗面器ブースユニット3には洗面器8が、
小便器ブースユニット2Aには小便器7Bがそれぞれ設置さ
れている。 そして、上記大便器7Aおよび洗面器8ならびに小便器7B
には、給水枝管12aが接続され、且つそれぞれの排水管1
3は屎尿破砕圧送装置9のケーシング部に接続されてい
る。その他は女子用トイレユニットボックス1Aの場合と
同じである。 以上のように構成された女子用トイレユニットボックス
1Aと男子トイレユニットボックス1Bが第8図および第9
図に示すように自由に組合せ連立することにより、1つ
のユニットトイレ空間が構成される。 このシステムトイレにおいては、第8図に示すように各
ユニットボックス共用のパイプシャフトPS−1が設けら
れている。 このパイプシャフトPS−1には、第10図および第11図に
示すように、排気ダクト14と排水系二層管15および給水
管12と図示しない給湯・返湯管のそれぞれが配置収納さ
れている。 上記給水管12には、開閉バルブV1および自在ヘッダJ2を
介して各ユニット系統の給水枝管12aおよび給湯・返湯
管(図示せず)が接続されている。 また、上記排水系二層管15は、排水経路を形成する内管
15aと、この内管15aとの間で通水経路を形成する外管15
bとを有し、これらの内管15aおよび外管15bにおける上
流側と下流側を点検口付のヘッダ継手(二層管継手)15
cで連結した構成となっている。そして、上記内管15a内
にユニット系圧送管90等が接続されている。 ちなみに、特願昭61−269946号の公報には、上記二層管
について詳細に説明されている。 以上に、システムトイレに男子用女子用共用のパイプシ
ャフトPS−1が用意されている場合であるが、このパイ
プシャフトPS−1は用意されていない場合もある。 この場合には、第17図に示す掃除流しブースユニット18
を使用することにより、第8図のパイプシャフトPS−2
に示すように搬送経路に応じて設ける。 この掃除流しブースユニット18は掃除流しブースユニッ
ト(掃除流し空間)18Aを形成しており、この掃除流し
ブースユニット18Aの背面側にはパイプシャフトPS−2
が一体または分解形成されている。 また、上記掃除流しブースユニット18Aには、掃除用モ
ップ等を洗浄するための掃除流し器具18Cが据付けられ
ている。 そして、上記掃除流し用ブースユニット18のパイプシャ
フトPS−2には、第10図および第11図に示すごとく、排
気系の立管ダクトユニット(排気ダクト14)と給排水系
の立管ユニット(給水管12,排水系二層管15,図示しない
給湯,返湯管),および照明・コンセント系統および屎
尿破砕圧送装置9系統の動力用電気配線45が収納され
る。 このようにして、上記掃除流しブースユニット18には、
自らの給排水系ユニット配管は元より、男子用ユニット
ボックス1Bおよび女子用ユニットボックス1Aの各給排水
系ユニット配管,排気ダクト,各ユニットボックス系統
の電気配線のそれぞれが集約収納される。尚、第11図中
の符号Bは上記各ユニットボックス系統の電気配線45を
集約接続するための幹線ボックスである。 従って、上記掃除流しブースユニット18Aを上記女子用
ユニットボックス1Aおよび男子用ユニットボックス1Bの
何れかに連立すれば、上述のごとくシステムトイレ自体
にパイプシャフトPS−1を設けなくともよい。尚、上記
パイプシャフトPS−2は、その他の用途のユニットボッ
クス、例えば大便器ブースユニットと小便器ブースユニ
ットおよび洗面器ブースユニットの各々を現場状況に応
じて随時任意に連立あるいは物入れボックス等とユニッ
ト化してもよく、物入れユニットボックスを上記女子用
トイレユニットボックス1Aおよび男子用トイレユニット
ボックス1Bの何れにも連立実施でき、同様の作用効果を
奏する。 ここで、上記屎尿破砕圧送装置9は、第18図に示すよう
に、そのケーシング91の底部に設けられた釜場92を有し
ている。 この釜場92は、上記ケーシング91内に流入する排水およ
び破砕された固形物を素早く集水して圧送できるように
し、且つ、上記ケーシング91内の汚物等の付着防止や臭
気発生の軽減および低水位運転時に発生するエア吸込み
防止を図るべく機能する。 そして、上記釜場92に設置された上記屎尿破砕圧送装置
9は、第19図に示すように、モータMと、該モータMの
下向き出力軸に連動して回転駆動されるポンプPと上記
モータMの上向き出力軸に連結され、ストレーナS内に
収納配置されたカッター(粉砕手段)93とを備えてい
る。 また、上記ストレーナS内に大便器用排便管接続口部94
が接続されている。 ここで、上記ポンプPは、ポンプケーシング95と、上記
モータMの下向き出力軸に連結されて上記ポンプケーシ
ング95内に収納されたインペラ96と、上記ポンプケーシ
ング95の底部に設けられて上部釜場92内の滞留水中で常
時開口させる排水流入口97とを備えた構成になってお
り、上記ポンプケーシング95の排水吐出口には圧送管98
が接続してある。 このような屎尿破砕圧送装置9は、大便器ブースユニッ
ト2A,小便器ブースユニット2B,洗面器ブースユニット3
の各ユニットごとに個々に配置してもよい。 この場合、大便器ブースユニット2A系統の屎尿破砕圧送
装置9にあっては、第19図示の如く、その大便器用排便
管接続口部94に大便器用排便管13を接続し、且つ、小便
器ブースユニット2B系統と洗面器ブースユニット3系統
の排水横枝管系にあっては、そのケーシング91内に排水
トラップ99を装着する。 このトラップ99内には、小便器ブースユニット2B系統と
洗面器ブースユニット3系統の排水横枝管13aを接続す
る。 従って、大便器ブースユニット2A系統の屎尿破砕圧送装
置9は、同系統の排水横枝管13から配水管接続口部94を
介してストレーナS内に流入した汚水に含まれる固形物
をカッター93で自動機械的に破砕して液化し、その破砕
液化後の汚水が上記ストレーナSを通過して釜場92に流
下する。 また、小便器ブースユニット2B系統および洗面器ブース
ユニット3系統の屎尿破砕圧送装置9にあっては、それ
らの系統の排水横枝管13aから上記トラップ99内に排水
が流入し、該流入排水は上記トラップ99内から溢流して
釜場92に流下する。 このようにして、上記各系統の屎尿破砕圧送装置9の釜
場92に流下した排水は、ポンプPに接続される圧送管98
を介して系外に圧送排水される。 ここで、上述の如く、小便器ブースユニット2B系統と洗
面器ブースユニット3系統の排水横枝管系にあっては、
そのケーシング91内に排水トラップ99を設け、このトラ
ップ99にそれぞれの系統の排水横枝管13aを接続したこ
とによって、次のような優れた効果を奏する。 即ち、従来の小便器や洗面器に付属の器具トラップは、
気圧変動により破封され室内環境を破壊したり、当該ト
ラップ配管系に詰まりが発生するなどの問題点があっ
た。また、上述の如く器具トラップを有する小便器や洗
面器を数多く組合せてユニットトイレを構成する場合、
それらの器具数と等しい数のトラップを必要とするた
め、大幅なコストアップを余儀なくされる。 然るに、この発明では、圧送管の立上り部に封水が生じ
るため、立管の気圧変動による影響がなく、常に大気圧
の状態に保たれ、封水機能を確実に保持できると共に、
小便器や洗面器のそれぞれに従来は付属していた器具ト
ラップを不要化することができ、大幅なコスト低減を図
ることができる。 以上において、上記屎尿破砕圧送装置9は、上記大便器
7からの排水中に含まれた屎尿等を自動機械的に粉砕し
て小便器,洗面器の排水と共に圧送排水するほか、トラ
ップレス化等の機能を有している。 更に、上記屎尿破砕圧送装置9のケーシング91には、第
20〜23図に示すような気圧バランス手段100を設け、上
記ケーシング91内における排水流入時の正圧および圧送
排水時の負圧発生に起因した不都合を解消して上記ケー
シング91内の気圧バランスを確保するようにしてもよ
い。 ここで、気圧バランス手段100は、第20図および第21図
に示す可動弁案内板付シングル式可動弁タイプ、または
第22図および第23図に示す親子弁式可動弁タイプ、ある
いは第24図に示す天秤弁タイプの何れであっても良い。 上記可動弁案内板付シングル式可動弁タイプ、および親
子弁式可動弁タイプの気圧バランス手段100は逃し管101
を備えている。 この逃し管101は、各ブースユニット内に設けられた換
気ダクトユニットあるいは通気取出継手を媒介して二層
管構成の通気経路、二管式の通気管へ各々接続してもよ
い。 上記可動弁案内板付シングル式可動弁タイプおよび親子
弁式可動弁タイプの気圧バランス手段100の場合は、上
記逃し管101により正圧空気を排出させる排気路102、ケ
ーシング91内に接続させる負圧空気の吸引管103と、こ
れに通じる空気取入口103a、ケーシング91内の気圧バラ
ンスにより、上下動する可動弁104とを備え、ケーシン
グ91内で発生する正圧状態では、排気路102を経て逃し
管101から大気に開放させ、負圧状態では吸引管103から
可動弁104を吸い上げて空気取入口103aより必要空気量
を補給することにより、ケーシング91内を略大気圧状態
に保つようになっている。尚、第21図において、100Aは
上部キャップ、100Bは密閉型ケーシング91の上壁部に着
脱可能に取付けられる取付キャップ、100Cは逃し管101
の接続用の袋ナット、104aは可動弁104の案内板であ
る。 第24図に示す天秤弁構成の気圧バランス手段100は、ケ
ーシング91の上壁部で開口させる弁座105を開閉する親
弁106と、この親弁106の弁棒106aに回動自在に連結され
たレバー107と、このレバー107の先端に連結された子弁
108と、上記レバー107の中途部を支点ピン110で回動自
在に連結支承する支持部材109とを備え、上記親弁106を
上記子弁108より重く形成し、且つ、上記支点ピン110に
よる支持点でのバランスを取って、上記ケーシング91内
が負圧にあると、梃の原理で弁作動するようになってい
る。 尚、上記ケーシング91への一次側排水の集水方法につい
ては、器具レイアウトにより器具からの1系統あるいは
複数系統としてもよい。 更に、上記屎尿破砕圧送装置9の駆動部(ポンプP)に
ついては、駆動部発停用の液面制御スイッチに遅延回路
を組子み、低水位時に間歇的に流入する排水に対応して
上記駆動部の始動を遅らせ、発停回数の軽減および泡立
ちによるチャタリング防止を図るようにしてもよい。 以上のような屎尿破砕圧送装置9の吐出口には圧送管98
が接続されている。 また、上記給水枝管12aは、第3図および第4図に示す
ようにスリース弁あるいは定量弁等SVを有し、且つ自在
ヘッダ(自在管継手)J1を介して給水管12に接続されて
いる。 そして、上記給水管12は上記圧送管98と共に上記コーナ
ーシャフト41の配管スペース41Bに挿通収納されてい
る。 また、上記排気ダクト14はケースウエイ5に一体形成さ
れた各ユニットボックスからの排気ダクトが接続してあ
る。 ここで、上ケースウエイ5は、第12図および第14図〜第
16図にも示すように、建物の天井100に敷設されるもの
で、ダクトスペース51と配線スペース52および配管スペ
ース53とを仕切り形成し、且つ下端開口の所定個所に点
検口54が設けられ、この点検口54には点検蓋55が着脱可
能に取り付けられ、また、第8図に示す照明ユニット11
と排気用吸気ユニット46Aおよび点検口等が取り付けら
れる。 尚、上記ダクトスペース51の両側隅部には、第25図に示
すように、屎尿破砕圧送装置9からの逃し管101接続用
として通気経路51aを区分形成し、この通気経路51a内に
上記気圧バランス手段100系統の逃し管101を接続するよ
うにしてもよい。 ここで、上記ケースウエイ5の工法について説明する。 まず、ケースウエイ5の敷設方法は、 (1)第8図中に5Aで示すように、上記コーナーシャフ
ト40,41から各女子用ユニットボックス1Aおよび各男子
用ユニットボックス1Bまで、上記コーナーシャフト40,4
1の直下を経路とし、該コーナーシャフト40,41とはジョ
イントカバーにて連結する方法、 (2)第8図中の5Bで示すように、上記パイプシャフト
PSから女子用ユニットボックス1Aおよび男子用ユニット
ボックス1Bの付近まで、コーナーシャフト40,41へは配
管用鞘管16(第16図参照)、配線用導管45a(第15図,
第16図参照)にて連結する方法、の2通りがあり、その
何れの方法でも天井100内に収納して形成する。 次に、上記ケースウエイ5の施工方法について述べる
と、軽天井工事と同時あるいは完了時点で上記ケースウ
エイ5を取付け、次いで第14図に示すように、上記ダク
トスペース51に排気ダクト14を接続(ダクティング)す
ると共に、第25図に示すように、通気経路51a内に逃し
管101を接続する。 また、天井仕上げ後に第15図に示すように、上記ケース
ウエイ5の開口部よりワイヤリング(配線スペース52に
対する配線用導管45aの接続、及び該導管45aから上記配
線スペース52内への電気配線45の集約収納)を行う。 次いで、第16図に示すように、配管スペース53に対する
鞘管16の接続を行うと共に、該鞘管16から導出した給水
管12と第4図に示した圧送管90および図示しない給湯・
返湯管を上記配管スペース53内に配管支持させる。 この配管支持に対しては、上記配管スペース53内に両側
壁に予め設けられた上下複数段の配管固定レール56に、
第13図に示す配管取付用樹脂製の配管サドル17を嵌込み
係止させる。この配管サドル17は、上記配管固定レール
56に嵌込み係止させるための蟻溝状の係止溝17aと、略
半円弧状をなして上記給水管12等および嵌込部17bとを
有する構成になっている。 従って、上記複数段の配管固定レール56に配管サドル17
の係止溝17aを嵌込み係止させ、それらの嵌込部17bに上
記給水管12等および圧送管90を嵌込むことにより、これ
らの配管が上記ケースウエイ5内の両側内部に整然と多
段に保持される。 即ち、上記ケースウエイ5内では、上記給水管12等と上
記圧送管90および上記各種の電気配線45がそれぞれ集約
されたユニット状態に収納配置されている。尚、給水・
給湯・返湯管などの供給系については、ユニットボック
スの個数に応じた管径として、該横主管から最寄りのユ
ニットボックスへ分岐供給する従来の分岐管方式とし、
かつ、該分岐方式の配管分配手段にヘッダを用いても良
い。 また、上記ケースウエイ5の下端開口における所定個所
には照明ユニット44および吸気ギャラリ46,点検口54が
取付けられる。 以上において、上記トイレユニットボックス1は、天井
・壁・床材・用途別器具・付属金具及び上述の如き各種
配管、照明ユニット44・コンセント設備等のプレハブ化
から成る各器具ブースユニット(大便器ブースユニット
・小便器ブースユニット・洗面器ブースユニット、掃除
流しブースユニット)を組み合わせて1ユニットボック
スとし、その複数ユニットボックスを第8図および第9
図に示すように組合せてトイレ空間を構成する。 即ち、上記トイレユニットボックス1は、屎尿破砕圧送
装置9が組み込まれた大便器ブースユニットをベースと
し、男子用トイレユニットボックス1Bの場合は、大便器
ブースユニット2Aと小便器ブスユニット2Bと洗面器ブー
スユニット3の組合せとし、女子用トイレユニットボッ
クス1Aの場合は大便器ブースユニット2と洗面器ブース
ユニット3との組合せで構成すればよい。 このように、男子用トイレユニットボックス1Bと女子用
トイレユニットボックス1Aをそれぞれ1ユニットボック
スごとに構成し、それらのユニットボックスを組合せて
上記トイレユニットボックス1を構成したり、また、上
記男子用トイレユニットボックス1Bあるいは連立するト
イレユニットボックスのうち、片方のトイレユニットボ
ックスの小便器ブースユニット2Bおよび洗面器ブースユ
ニット3を兼用するタイプとしてもよい。 このように、大便器ブースユニットと小便器ブースユニ
ットおよび洗面器ブースユニットの随時任意の組合せに
よるレイアウトを自由に行うことができる。 次に機能および動作について説明する。トイレユニット
ボックス1の据付施工後の使用時には、監視制御盤42に
組込まれたスイッチ操作等により換気扇10が稼動され、
且つ照明ユニット44が点灯される。そして、給水・給湯
・返湯管は各供給系立管より自在ヘッダを介して各トイ
レユニットボックスへ分配し、該トイレユニットボック
スの自在ヘッダを介して大便器7や7A,7B,洗面器8へ供
給され、使用後に排水すると、ケーシング内の集水・そ
の排水中に含まれた屎尿等が屎尿破砕圧送装置9により
自動機械的に破砕されて排水管13に圧送され、もって排
水立管より系外に排水される。
図は女子用トイレユニットボックスの斜視図、第2図は
第1図の器具配置を逆にした平面図、第3図は第2図の
III−III線矢視図であり、図において、1はトイレユニ
ットボックス、1Aは女子用のトイレユニットボックス
(以下、女子用ユニットボックスという)で、タイル・
フラッシュ・鋼板等による内装兼用の自立式パネル材か
ら構成されている。 この実施例の女子用ユニットボックス1A内には、大便器
ブースユニット(便所空間)2と洗面器ブースユニット
(洗面所空間)3とが仕切り形成されている。 かかる女子用ユニットボックス1Aにおける大便器ブース
ユニット2のコーナー部にはユニットコーナーシャフト
(以下、コーナーシャフトという)40,41が設けられて
おり、それら単体の斜視図を第4図および第5図に示
す。 これらのコーナーシャフト40,41はそれぞれコンポーネ
ントされているもので、一方のコーナーシャフト40内は
収納ユニット40Aと配線スペース40Bとに仕切り形成さ
れ、他方のコーナーシャフト41内は排気ダクト41Aと配
管スペース41Bとに仕切り形成されている。 上記コーナーシャフト40には、第3図に示すように、監
視制御盤42と照明ユニット44およびコンセント等から成
る電気ユニットと、携帯品等の収納ボックス43とが設け
られている。ここで、上記監視制御盤42は、上記照明ユ
ニット44や換気扇および後述する屎尿破砕圧送装置9等
の電気系統の作動・故障時の状況を監視等するための制
御盤である。 配線スペース40Bには、上記電気系統の電気配線45が挿
通収納されている。 排気ダクト41Aには吸気ギャラリ46が設けられ、配管ス
ペース41Bには給水系および排水系の配管が挿通収納さ
れている。 また、上記女子用ユニットボックス1Aの上部にはケース
ウエイ5が配置されており、このケースウエイ5につい
ての詳細は後述する。 そして、上記大便器ブースユニット2内には、水洗用の
給水タンク6を備えた大便器(便所器具)7(図示例で
は洋式便器)が据付けられ、且つ、上記洗面器ブースユ
ニット3には洗面器8が据付けられている。尚、当該大
便器の洗浄方法はフラッシュ弁方式としてもよい。 上記大便器7の給水タンク6および洗面器8の蛇口8a
(共に第1図参照)には、第2図および第3図に示すよ
うに、給水枝管12aが接続配管されている。 また、上記大便器7の排水経路および洗面器8の排水管
13は後述する屎尿破砕圧送装置9のケーシング部に接続
されている。 以上は女子用トイレユニットボックスの図示例の場合で
ある。 第6図および第7図には男子用トイレユニットボックス
の実施例を示す。 この実施例の男子用トイレユニットボックス1Bも女子用
トイレユニットボックス1Aの場合と同じ内装兼用のパネ
ル材で構成され、その男子用ユニットボックス1B内は、
大便器ブースユニット(トイレ空間)2Bと洗面器ブース
ユニット(洗面所空間)3および小便器ブースユニット
2B(トイレ空間)とに仕切り形成されている。 上記大便器ブースユニット2B内には洋風水洗式の大便器
7Aが、且つ、洗面器ブースユニット3には洗面器8が、
小便器ブースユニット2Aには小便器7Bがそれぞれ設置さ
れている。 そして、上記大便器7Aおよび洗面器8ならびに小便器7B
には、給水枝管12aが接続され、且つそれぞれの排水管1
3は屎尿破砕圧送装置9のケーシング部に接続されてい
る。その他は女子用トイレユニットボックス1Aの場合と
同じである。 以上のように構成された女子用トイレユニットボックス
1Aと男子トイレユニットボックス1Bが第8図および第9
図に示すように自由に組合せ連立することにより、1つ
のユニットトイレ空間が構成される。 このシステムトイレにおいては、第8図に示すように各
ユニットボックス共用のパイプシャフトPS−1が設けら
れている。 このパイプシャフトPS−1には、第10図および第11図に
示すように、排気ダクト14と排水系二層管15および給水
管12と図示しない給湯・返湯管のそれぞれが配置収納さ
れている。 上記給水管12には、開閉バルブV1および自在ヘッダJ2を
介して各ユニット系統の給水枝管12aおよび給湯・返湯
管(図示せず)が接続されている。 また、上記排水系二層管15は、排水経路を形成する内管
15aと、この内管15aとの間で通水経路を形成する外管15
bとを有し、これらの内管15aおよび外管15bにおける上
流側と下流側を点検口付のヘッダ継手(二層管継手)15
cで連結した構成となっている。そして、上記内管15a内
にユニット系圧送管90等が接続されている。 ちなみに、特願昭61−269946号の公報には、上記二層管
について詳細に説明されている。 以上に、システムトイレに男子用女子用共用のパイプシ
ャフトPS−1が用意されている場合であるが、このパイ
プシャフトPS−1は用意されていない場合もある。 この場合には、第17図に示す掃除流しブースユニット18
を使用することにより、第8図のパイプシャフトPS−2
に示すように搬送経路に応じて設ける。 この掃除流しブースユニット18は掃除流しブースユニッ
ト(掃除流し空間)18Aを形成しており、この掃除流し
ブースユニット18Aの背面側にはパイプシャフトPS−2
が一体または分解形成されている。 また、上記掃除流しブースユニット18Aには、掃除用モ
ップ等を洗浄するための掃除流し器具18Cが据付けられ
ている。 そして、上記掃除流し用ブースユニット18のパイプシャ
フトPS−2には、第10図および第11図に示すごとく、排
気系の立管ダクトユニット(排気ダクト14)と給排水系
の立管ユニット(給水管12,排水系二層管15,図示しない
給湯,返湯管),および照明・コンセント系統および屎
尿破砕圧送装置9系統の動力用電気配線45が収納され
る。 このようにして、上記掃除流しブースユニット18には、
自らの給排水系ユニット配管は元より、男子用ユニット
ボックス1Bおよび女子用ユニットボックス1Aの各給排水
系ユニット配管,排気ダクト,各ユニットボックス系統
の電気配線のそれぞれが集約収納される。尚、第11図中
の符号Bは上記各ユニットボックス系統の電気配線45を
集約接続するための幹線ボックスである。 従って、上記掃除流しブースユニット18Aを上記女子用
ユニットボックス1Aおよび男子用ユニットボックス1Bの
何れかに連立すれば、上述のごとくシステムトイレ自体
にパイプシャフトPS−1を設けなくともよい。尚、上記
パイプシャフトPS−2は、その他の用途のユニットボッ
クス、例えば大便器ブースユニットと小便器ブースユニ
ットおよび洗面器ブースユニットの各々を現場状況に応
じて随時任意に連立あるいは物入れボックス等とユニッ
ト化してもよく、物入れユニットボックスを上記女子用
トイレユニットボックス1Aおよび男子用トイレユニット
ボックス1Bの何れにも連立実施でき、同様の作用効果を
奏する。 ここで、上記屎尿破砕圧送装置9は、第18図に示すよう
に、そのケーシング91の底部に設けられた釜場92を有し
ている。 この釜場92は、上記ケーシング91内に流入する排水およ
び破砕された固形物を素早く集水して圧送できるように
し、且つ、上記ケーシング91内の汚物等の付着防止や臭
気発生の軽減および低水位運転時に発生するエア吸込み
防止を図るべく機能する。 そして、上記釜場92に設置された上記屎尿破砕圧送装置
9は、第19図に示すように、モータMと、該モータMの
下向き出力軸に連動して回転駆動されるポンプPと上記
モータMの上向き出力軸に連結され、ストレーナS内に
収納配置されたカッター(粉砕手段)93とを備えてい
る。 また、上記ストレーナS内に大便器用排便管接続口部94
が接続されている。 ここで、上記ポンプPは、ポンプケーシング95と、上記
モータMの下向き出力軸に連結されて上記ポンプケーシ
ング95内に収納されたインペラ96と、上記ポンプケーシ
ング95の底部に設けられて上部釜場92内の滞留水中で常
時開口させる排水流入口97とを備えた構成になってお
り、上記ポンプケーシング95の排水吐出口には圧送管98
が接続してある。 このような屎尿破砕圧送装置9は、大便器ブースユニッ
ト2A,小便器ブースユニット2B,洗面器ブースユニット3
の各ユニットごとに個々に配置してもよい。 この場合、大便器ブースユニット2A系統の屎尿破砕圧送
装置9にあっては、第19図示の如く、その大便器用排便
管接続口部94に大便器用排便管13を接続し、且つ、小便
器ブースユニット2B系統と洗面器ブースユニット3系統
の排水横枝管系にあっては、そのケーシング91内に排水
トラップ99を装着する。 このトラップ99内には、小便器ブースユニット2B系統と
洗面器ブースユニット3系統の排水横枝管13aを接続す
る。 従って、大便器ブースユニット2A系統の屎尿破砕圧送装
置9は、同系統の排水横枝管13から配水管接続口部94を
介してストレーナS内に流入した汚水に含まれる固形物
をカッター93で自動機械的に破砕して液化し、その破砕
液化後の汚水が上記ストレーナSを通過して釜場92に流
下する。 また、小便器ブースユニット2B系統および洗面器ブース
ユニット3系統の屎尿破砕圧送装置9にあっては、それ
らの系統の排水横枝管13aから上記トラップ99内に排水
が流入し、該流入排水は上記トラップ99内から溢流して
釜場92に流下する。 このようにして、上記各系統の屎尿破砕圧送装置9の釜
場92に流下した排水は、ポンプPに接続される圧送管98
を介して系外に圧送排水される。 ここで、上述の如く、小便器ブースユニット2B系統と洗
面器ブースユニット3系統の排水横枝管系にあっては、
そのケーシング91内に排水トラップ99を設け、このトラ
ップ99にそれぞれの系統の排水横枝管13aを接続したこ
とによって、次のような優れた効果を奏する。 即ち、従来の小便器や洗面器に付属の器具トラップは、
気圧変動により破封され室内環境を破壊したり、当該ト
ラップ配管系に詰まりが発生するなどの問題点があっ
た。また、上述の如く器具トラップを有する小便器や洗
面器を数多く組合せてユニットトイレを構成する場合、
それらの器具数と等しい数のトラップを必要とするた
め、大幅なコストアップを余儀なくされる。 然るに、この発明では、圧送管の立上り部に封水が生じ
るため、立管の気圧変動による影響がなく、常に大気圧
の状態に保たれ、封水機能を確実に保持できると共に、
小便器や洗面器のそれぞれに従来は付属していた器具ト
ラップを不要化することができ、大幅なコスト低減を図
ることができる。 以上において、上記屎尿破砕圧送装置9は、上記大便器
7からの排水中に含まれた屎尿等を自動機械的に粉砕し
て小便器,洗面器の排水と共に圧送排水するほか、トラ
ップレス化等の機能を有している。 更に、上記屎尿破砕圧送装置9のケーシング91には、第
20〜23図に示すような気圧バランス手段100を設け、上
記ケーシング91内における排水流入時の正圧および圧送
排水時の負圧発生に起因した不都合を解消して上記ケー
シング91内の気圧バランスを確保するようにしてもよ
い。 ここで、気圧バランス手段100は、第20図および第21図
に示す可動弁案内板付シングル式可動弁タイプ、または
第22図および第23図に示す親子弁式可動弁タイプ、ある
いは第24図に示す天秤弁タイプの何れであっても良い。 上記可動弁案内板付シングル式可動弁タイプ、および親
子弁式可動弁タイプの気圧バランス手段100は逃し管101
を備えている。 この逃し管101は、各ブースユニット内に設けられた換
気ダクトユニットあるいは通気取出継手を媒介して二層
管構成の通気経路、二管式の通気管へ各々接続してもよ
い。 上記可動弁案内板付シングル式可動弁タイプおよび親子
弁式可動弁タイプの気圧バランス手段100の場合は、上
記逃し管101により正圧空気を排出させる排気路102、ケ
ーシング91内に接続させる負圧空気の吸引管103と、こ
れに通じる空気取入口103a、ケーシング91内の気圧バラ
ンスにより、上下動する可動弁104とを備え、ケーシン
グ91内で発生する正圧状態では、排気路102を経て逃し
管101から大気に開放させ、負圧状態では吸引管103から
可動弁104を吸い上げて空気取入口103aより必要空気量
を補給することにより、ケーシング91内を略大気圧状態
に保つようになっている。尚、第21図において、100Aは
上部キャップ、100Bは密閉型ケーシング91の上壁部に着
脱可能に取付けられる取付キャップ、100Cは逃し管101
の接続用の袋ナット、104aは可動弁104の案内板であ
る。 第24図に示す天秤弁構成の気圧バランス手段100は、ケ
ーシング91の上壁部で開口させる弁座105を開閉する親
弁106と、この親弁106の弁棒106aに回動自在に連結され
たレバー107と、このレバー107の先端に連結された子弁
108と、上記レバー107の中途部を支点ピン110で回動自
在に連結支承する支持部材109とを備え、上記親弁106を
上記子弁108より重く形成し、且つ、上記支点ピン110に
よる支持点でのバランスを取って、上記ケーシング91内
が負圧にあると、梃の原理で弁作動するようになってい
る。 尚、上記ケーシング91への一次側排水の集水方法につい
ては、器具レイアウトにより器具からの1系統あるいは
複数系統としてもよい。 更に、上記屎尿破砕圧送装置9の駆動部(ポンプP)に
ついては、駆動部発停用の液面制御スイッチに遅延回路
を組子み、低水位時に間歇的に流入する排水に対応して
上記駆動部の始動を遅らせ、発停回数の軽減および泡立
ちによるチャタリング防止を図るようにしてもよい。 以上のような屎尿破砕圧送装置9の吐出口には圧送管98
が接続されている。 また、上記給水枝管12aは、第3図および第4図に示す
ようにスリース弁あるいは定量弁等SVを有し、且つ自在
ヘッダ(自在管継手)J1を介して給水管12に接続されて
いる。 そして、上記給水管12は上記圧送管98と共に上記コーナ
ーシャフト41の配管スペース41Bに挿通収納されてい
る。 また、上記排気ダクト14はケースウエイ5に一体形成さ
れた各ユニットボックスからの排気ダクトが接続してあ
る。 ここで、上ケースウエイ5は、第12図および第14図〜第
16図にも示すように、建物の天井100に敷設されるもの
で、ダクトスペース51と配線スペース52および配管スペ
ース53とを仕切り形成し、且つ下端開口の所定個所に点
検口54が設けられ、この点検口54には点検蓋55が着脱可
能に取り付けられ、また、第8図に示す照明ユニット11
と排気用吸気ユニット46Aおよび点検口等が取り付けら
れる。 尚、上記ダクトスペース51の両側隅部には、第25図に示
すように、屎尿破砕圧送装置9からの逃し管101接続用
として通気経路51aを区分形成し、この通気経路51a内に
上記気圧バランス手段100系統の逃し管101を接続するよ
うにしてもよい。 ここで、上記ケースウエイ5の工法について説明する。 まず、ケースウエイ5の敷設方法は、 (1)第8図中に5Aで示すように、上記コーナーシャフ
ト40,41から各女子用ユニットボックス1Aおよび各男子
用ユニットボックス1Bまで、上記コーナーシャフト40,4
1の直下を経路とし、該コーナーシャフト40,41とはジョ
イントカバーにて連結する方法、 (2)第8図中の5Bで示すように、上記パイプシャフト
PSから女子用ユニットボックス1Aおよび男子用ユニット
ボックス1Bの付近まで、コーナーシャフト40,41へは配
管用鞘管16(第16図参照)、配線用導管45a(第15図,
第16図参照)にて連結する方法、の2通りがあり、その
何れの方法でも天井100内に収納して形成する。 次に、上記ケースウエイ5の施工方法について述べる
と、軽天井工事と同時あるいは完了時点で上記ケースウ
エイ5を取付け、次いで第14図に示すように、上記ダク
トスペース51に排気ダクト14を接続(ダクティング)す
ると共に、第25図に示すように、通気経路51a内に逃し
管101を接続する。 また、天井仕上げ後に第15図に示すように、上記ケース
ウエイ5の開口部よりワイヤリング(配線スペース52に
対する配線用導管45aの接続、及び該導管45aから上記配
線スペース52内への電気配線45の集約収納)を行う。 次いで、第16図に示すように、配管スペース53に対する
鞘管16の接続を行うと共に、該鞘管16から導出した給水
管12と第4図に示した圧送管90および図示しない給湯・
返湯管を上記配管スペース53内に配管支持させる。 この配管支持に対しては、上記配管スペース53内に両側
壁に予め設けられた上下複数段の配管固定レール56に、
第13図に示す配管取付用樹脂製の配管サドル17を嵌込み
係止させる。この配管サドル17は、上記配管固定レール
56に嵌込み係止させるための蟻溝状の係止溝17aと、略
半円弧状をなして上記給水管12等および嵌込部17bとを
有する構成になっている。 従って、上記複数段の配管固定レール56に配管サドル17
の係止溝17aを嵌込み係止させ、それらの嵌込部17bに上
記給水管12等および圧送管90を嵌込むことにより、これ
らの配管が上記ケースウエイ5内の両側内部に整然と多
段に保持される。 即ち、上記ケースウエイ5内では、上記給水管12等と上
記圧送管90および上記各種の電気配線45がそれぞれ集約
されたユニット状態に収納配置されている。尚、給水・
給湯・返湯管などの供給系については、ユニットボック
スの個数に応じた管径として、該横主管から最寄りのユ
ニットボックスへ分岐供給する従来の分岐管方式とし、
かつ、該分岐方式の配管分配手段にヘッダを用いても良
い。 また、上記ケースウエイ5の下端開口における所定個所
には照明ユニット44および吸気ギャラリ46,点検口54が
取付けられる。 以上において、上記トイレユニットボックス1は、天井
・壁・床材・用途別器具・付属金具及び上述の如き各種
配管、照明ユニット44・コンセント設備等のプレハブ化
から成る各器具ブースユニット(大便器ブースユニット
・小便器ブースユニット・洗面器ブースユニット、掃除
流しブースユニット)を組み合わせて1ユニットボック
スとし、その複数ユニットボックスを第8図および第9
図に示すように組合せてトイレ空間を構成する。 即ち、上記トイレユニットボックス1は、屎尿破砕圧送
装置9が組み込まれた大便器ブースユニットをベースと
し、男子用トイレユニットボックス1Bの場合は、大便器
ブースユニット2Aと小便器ブスユニット2Bと洗面器ブー
スユニット3の組合せとし、女子用トイレユニットボッ
クス1Aの場合は大便器ブースユニット2と洗面器ブース
ユニット3との組合せで構成すればよい。 このように、男子用トイレユニットボックス1Bと女子用
トイレユニットボックス1Aをそれぞれ1ユニットボック
スごとに構成し、それらのユニットボックスを組合せて
上記トイレユニットボックス1を構成したり、また、上
記男子用トイレユニットボックス1Bあるいは連立するト
イレユニットボックスのうち、片方のトイレユニットボ
ックスの小便器ブースユニット2Bおよび洗面器ブースユ
ニット3を兼用するタイプとしてもよい。 このように、大便器ブースユニットと小便器ブースユニ
ットおよび洗面器ブースユニットの随時任意の組合せに
よるレイアウトを自由に行うことができる。 次に機能および動作について説明する。トイレユニット
ボックス1の据付施工後の使用時には、監視制御盤42に
組込まれたスイッチ操作等により換気扇10が稼動され、
且つ照明ユニット44が点灯される。そして、給水・給湯
・返湯管は各供給系立管より自在ヘッダを介して各トイ
レユニットボックスへ分配し、該トイレユニットボック
スの自在ヘッダを介して大便器7や7A,7B,洗面器8へ供
給され、使用後に排水すると、ケーシング内の集水・そ
の排水中に含まれた屎尿等が屎尿破砕圧送装置9により
自動機械的に破砕されて排水管13に圧送され、もって排
水立管より系外に排水される。
以上のように、この発明によれば、大便器ブースユニッ
トとその系統の給排水系のユニット配管および電気ユニ
ット並びに排気ユニットと、屎尿破砕圧送装置のそれぞ
れをトイレユニットボックスに集約装備したユニット構
成からなるので、躯体渡しただけで容易に内装と設備が
施工でき、しかも、各ブースユニットからの排水および
排水に含まれた屎尿等が上記屎尿破砕圧送装置で機械的
に破砕されて圧送排水されることにより、その排水系配
管を勾配配管とする必要がなく、このため、高度な配管
技術を必要とせず容易に配管できると共に、給排水系配
管を細径化でき、上述のように勾配配管を必要としない
ことにより、配管スペースも殆ど不要で、給排水系に可
撓性管材を使用でき、段取りも少なく且つ少人数で配管
施工が行え、この配管施工を含むトイレ全体の施工作業
を建築物の仕上げ時期に集約でき、工程上のクリテカル
パスを解消して行うことができるなど、種々の優れた効
果が得られる。 即ち、この発明によれば、次のような特徴が得られる。 1)省資源、小容量化等から都市のインフラの軽減が図
れる。 2)建築、設備の低価格化および保守性の向上が図れ
る。 (1)パイプ、ダクト、配線等−ケースウエイの点検口
・各ユニットボックスの点検口等から全経路の維持管理
が容易に行える。 (2)ケースウエイ、鞘管・ユニットボックスを通じて
部分、全面更新への対応が可能となる。 (3)増・改築及び更新時の建築的な問題(躯体・内装
等の取壊し、補修)が殆どなく、ビルオーナ等への負担
が軽減される。 (4)その他、組立て工法により養成期間が不要、現場
加工が殆どなく、現場の内装および設備の恒久的な技術
者不足や高齢化問題の解決策となり、且つ大幅な省力化
及び工期短縮が図れると共に、現場の汚れが解消でき、
全て床工事となり、騒音等による周辺の影響が少なく施
工できるので、使用中のビでも1ケ所づつ短期に改造で
きるなど、増改築に有利であり、メンテナンス・補修等
もパネル、コーナーシャフトを外すだけで容易にでき
る。また、各システム配管の細径化が図れ、その使用管
材も軽量で可撓性のあるもの、加工が容易なもの、耐久
性のあるものが使用でき、更新時の互換性も高いなどの
効果がある。
トとその系統の給排水系のユニット配管および電気ユニ
ット並びに排気ユニットと、屎尿破砕圧送装置のそれぞ
れをトイレユニットボックスに集約装備したユニット構
成からなるので、躯体渡しただけで容易に内装と設備が
施工でき、しかも、各ブースユニットからの排水および
排水に含まれた屎尿等が上記屎尿破砕圧送装置で機械的
に破砕されて圧送排水されることにより、その排水系配
管を勾配配管とする必要がなく、このため、高度な配管
技術を必要とせず容易に配管できると共に、給排水系配
管を細径化でき、上述のように勾配配管を必要としない
ことにより、配管スペースも殆ど不要で、給排水系に可
撓性管材を使用でき、段取りも少なく且つ少人数で配管
施工が行え、この配管施工を含むトイレ全体の施工作業
を建築物の仕上げ時期に集約でき、工程上のクリテカル
パスを解消して行うことができるなど、種々の優れた効
果が得られる。 即ち、この発明によれば、次のような特徴が得られる。 1)省資源、小容量化等から都市のインフラの軽減が図
れる。 2)建築、設備の低価格化および保守性の向上が図れ
る。 (1)パイプ、ダクト、配線等−ケースウエイの点検口
・各ユニットボックスの点検口等から全経路の維持管理
が容易に行える。 (2)ケースウエイ、鞘管・ユニットボックスを通じて
部分、全面更新への対応が可能となる。 (3)増・改築及び更新時の建築的な問題(躯体・内装
等の取壊し、補修)が殆どなく、ビルオーナ等への負担
が軽減される。 (4)その他、組立て工法により養成期間が不要、現場
加工が殆どなく、現場の内装および設備の恒久的な技術
者不足や高齢化問題の解決策となり、且つ大幅な省力化
及び工期短縮が図れると共に、現場の汚れが解消でき、
全て床工事となり、騒音等による周辺の影響が少なく施
工できるので、使用中のビでも1ケ所づつ短期に改造で
きるなど、増改築に有利であり、メンテナンス・補修等
もパネル、コーナーシャフトを外すだけで容易にでき
る。また、各システム配管の細径化が図れ、その使用管
材も軽量で可撓性のあるもの、加工が容易なもの、耐久
性のあるものが使用でき、更新時の互換性も高いなどの
効果がある。
第1図はこの発明の一実施例によるシステムトイレの概
略的な斜視図、第2図は女子用便所ユニットの平面図、
第3図は第2図のIII−III線矢視図、第4図および第5
図はコーナーシャフトの斜視図、第6図は男子用便所ユ
ニットの平面図、第7図は第6図のVII−VII線矢視図、
第8図はシステムトイレの概略的な平面図、第9図は第
8図の概略的な正面図、第10図はパイプシャフト部分の
平面図、第11図は第10図の斜視図、第12図はケースウエ
イの概略断面図、第13図は配管サドル取付部の拡大断面
図、第14図〜第16図はケースウエイの施工方法を示す断
面図、第17図は掃除流し用ユニットボックスの斜視図、
第18図および第19は屎尿破砕圧送装置の概略的な断面
図、第20図は気圧バランス手段の斜視図、第21図は第20
図の断面図、第22図は気圧バランス手段の変形例を示す
斜視図、第23図は第22図の断面図、第24図は天秤弁構成
の気圧バランス手段を示す断面図、第25図はケースウエ
イの応用例を示す断面図である。 1Aは女子用トイレユニットボックス(トイレユニットボ
ックス)、1Bは男子用トイレユニットボックス(トイレ
ユニットボックス)、2,2Aは大便器ブースユニット、2B
は小便器ブースユニット、3は洗面器ブースユニット、
40、41はユニットコーナーシャフト、14,41Aは排気ダク
ト、42は監視制御盤、43は収納ボックス、44は照明ユニ
ット、45は電気配線、46は吸気ギャラリ、5はケースウ
エイ、7,7A,7Bは便所器具、8は洗面器、9は屎尿破砕
圧送装置、90は圧送管、12は給水管、12aは給水枝管、1
8は掃除流しコーナーユニット、18Cは掃除流し器具、PS
はパイプシャフト、91はケーシング、100は気圧バラン
ス手段。
略的な斜視図、第2図は女子用便所ユニットの平面図、
第3図は第2図のIII−III線矢視図、第4図および第5
図はコーナーシャフトの斜視図、第6図は男子用便所ユ
ニットの平面図、第7図は第6図のVII−VII線矢視図、
第8図はシステムトイレの概略的な平面図、第9図は第
8図の概略的な正面図、第10図はパイプシャフト部分の
平面図、第11図は第10図の斜視図、第12図はケースウエ
イの概略断面図、第13図は配管サドル取付部の拡大断面
図、第14図〜第16図はケースウエイの施工方法を示す断
面図、第17図は掃除流し用ユニットボックスの斜視図、
第18図および第19は屎尿破砕圧送装置の概略的な断面
図、第20図は気圧バランス手段の斜視図、第21図は第20
図の断面図、第22図は気圧バランス手段の変形例を示す
斜視図、第23図は第22図の断面図、第24図は天秤弁構成
の気圧バランス手段を示す断面図、第25図はケースウエ
イの応用例を示す断面図である。 1Aは女子用トイレユニットボックス(トイレユニットボ
ックス)、1Bは男子用トイレユニットボックス(トイレ
ユニットボックス)、2,2Aは大便器ブースユニット、2B
は小便器ブースユニット、3は洗面器ブースユニット、
40、41はユニットコーナーシャフト、14,41Aは排気ダク
ト、42は監視制御盤、43は収納ボックス、44は照明ユニ
ット、45は電気配線、46は吸気ギャラリ、5はケースウ
エイ、7,7A,7Bは便所器具、8は洗面器、9は屎尿破砕
圧送装置、90は圧送管、12は給水管、12aは給水枝管、1
8は掃除流しコーナーユニット、18Cは掃除流し器具、PS
はパイプシャフト、91はケーシング、100は気圧バラン
ス手段。
Claims (7)
- 【請求項1】トイレ空間を構成するトイレユニットボッ
クスにおいて、このトイレユニットボックス内の大便器
ブースユニットのコーナー部に設けられたユニットコー
ナーシャフトと、上記大便器ブースユニット内に据付け
られた大便器とを備え、この大便器の排水経路には、該
大便器からの排水に含まれた屎尿等を機械的に破砕して
圧送する屎尿破砕圧送装置を上記大便器ブースユニット
内に設けると共に、上記ユニットコーナーシャフト内に
は、給排水系のユニット配管と、照明・コンセント及び
配線等から成る電気ユニットと、換気扇・換気ダクトあ
るいは排気ダクト等から成る換気ユニットのそれぞれを
収納して成ることを特徴とするシステムトイレ。 - 【請求項2】上記大便器ブースユニットの下部には、吸
気ギャラリ・物入れ・点検口が設けられていることを特
徴とする請求項1記載のシステムトイレ。 - 【請求項3】上記トイレユニットボックスは、上記大便
器ブースユニットと小便器ブースユニットと洗面器ブー
スユニットおよび掃除流しブースユニットの各種ユニッ
トを組合せて1つのユニットトイレ空間を構成している
ことを特徴とする請求項1記載のシステムトイレ。 - 【請求項4】上記掃除流しブースユニットは、パイプシ
ャフトを備え、且つ、当該パイプシャフト内には給排水
系の立管ユニット,排気系の立管ダクトユニット並びに
照明,コンセント用の配線が収納されると共に、各トイ
レユニットバボックスとこれら供給系および排水系の給
水・給湯・返湯並びに屎尿破砕圧送装置からの圧送管に
接続されていることを特徴とする請求項3記載のシステ
ムトイレ。 - 【請求項5】上記トイレユニットボックスは、その上部
に配置されるケースウエイとの組合せから成り、このケ
ースウエイは、各トイレユニットボックスからの排気ダ
クトを接続するダクトと、電気配線を収納する配線スペ
ースと、供給系および排出系の各種配管を収納する配管
スペースとを仕切り形成し、且つ下部に照明ユニット,
排気用吸込み口ユニットおよびこれらの接続あるいは点
検のための点検口を有していることを特徴とする請求項
1または請求項3記載のシステムトイレ。 - 【請求項6】上記屎尿破砕圧送装置は、該屎尿破砕圧送
装置収納用のケーシングの内底部に形成されて流入排水
を集水する釜場に設置され、且つ、上記ケーシング内に
設けられて小便器ブースユニット系統および洗面器ブー
スユニット系統の排水横枝管が接続された排水トラップ
と、上記ケーシングに設けられ、該ケーシング内の気圧
を水位変動に対応した気圧に自動調整する気圧バランス
手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項
4記載のシステムトイレ。 - 【請求項7】上記ケースウエイの内部には排気ダクトス
ペースが仕切り形成されていることを特徴とする請求項
5記載のシステムトイレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19705890A JPH0786276B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | システムトイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19705890A JPH0786276B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | システムトイレ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0483067A JPH0483067A (ja) | 1992-03-17 |
JPH0786276B2 true JPH0786276B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=16368016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19705890A Expired - Lifetime JPH0786276B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | システムトイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786276B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010156112A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Toto Ltd | 水洗圧送移動式便器 |
JP5412001B1 (ja) * | 2013-09-17 | 2014-02-12 | 昭治 飯田 | ユニットバス及びその改装方法 |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP19705890A patent/JPH0786276B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0483067A (ja) | 1992-03-17 |
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