JPH01299387A - 集合住宅の共用部配管システムおよびその配管工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野１ この発明は、例えば集合住宅の共用部分のパイプシャフ
トから各住戸内の台所、浴室、洗面所等の水場廻りに至
って用途別に分岐配管される集合住宅の共用部配管シス
テムおよびその配管工法に関するものである。 【従来の技術】 従来のこの種の集合住宅における共用部配管システムで
は、共用部パイプシャフトに布設された各戸別の用途別
共用供給立管（給水・給湯・ガス等の共用部配管となる
供給立管）に対し各住戸内の各種カラン等の端末器具に
至る戸別用供給用枝管を直に接続し、且つ、排水系統に
あっては、各住戸内の水場廻りからの排水枝管を共用排
水立管に接続しており、例えば、便所系統等とする用途
別に２本ないし３本の排水立管を住戸内に設けるのが殆
どであった。

【発明が解決しようとする課題】

このような従来のシステムでは、各住戸内の水場廻りに
それぞれ用途別の共用排水立管が立てられているため、
その用途別共用排水立管の近傍にしか水場廻りを設ける
ことができず、また、これらの排水配管は元より各住戸
内の水場廻りに至る給水・給湯・ガス等の用途別供給枝
管もそれぞれ管径が大径なものを用いているため、配管
経路および配管スペース等の点での配管規制条件が多く
、従って、各住戸内のプランを自由に設定することがで
きず、しかも、躯体・内装材等への埋設配管となる場合
が多く、内装工事に合わせて先行・同時期の配管作業を
分散して行わなければならず、その配管作業性が非常に
悪いなど種々の問題点があった。

【発明の概要】

この発明は上記問題点を解決するためになされたもので
、各住戸内における各種供給系配管を中間ヘッダ方式に
よる配管とし、且つ排水系配管を圧送排水方式の条目継
手のヘッダ配管とすることにより、それら配管経路の省
スペースが図れ、集合住宅における各住戸内のプランを
自由に設定・変更可能であると共に、配管作業時期も仕
上げ段階の時期に集中して行え、かつ配管施工も簡単に
行え、管材の節減が図れるなど、種々の効果が得られる
集合住宅の共用部配管システムおよびその配管工法を提
供することを目的とする。

【実施例】

以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 第１図はこの発明に一実施例による給水・給湯・ガス供
給用マルチヘッダ配管システムの配管構成図であり、図
において、１は給水用供給立管、２は給湯用供給立管、
３はガス用供給立管、４は自動機械的に粉砕処理された
尿尿排水及び洗面器、浴室、洗濯機等の排水を行うため
の汚水用排水立管、５は自動機械的に粉砕処理された腑
分排水等の台所の流し白系統の雑排水用排水立管であり
、これらの排水立管４．５は集合住宅の共用部パイプシ
ャフトに配管されている。 上記給水・給湯・ガスの用途別供給立管１〜３には、第
２図に示すように、複数配管が接続可能なそれぞれの系
統（給水・給湯・ガス系）の元ヘッダ（−次ヘッダ）６
〜８が接続されている。 これらの元ヘッダ６〜８は分岐管継手構造から成って集
合住宅の各階毎に設けられ、数戸共用の複数配管が接続
可能な多口継手構造となっている。 そして、上記元ヘッダ６〜８には、元バルブｖ１〜■３
および各系統検量用のメータＭ１〜Ｍ３のそれぞれを介
して各住戸用の用途別（給水・給湯・ガス）の供給管９
〜１１の一次側端部が接続されている。上記元バルブ■
１〜■３およびメータＭ１〜Ｍ３は、集合住宅における
共用部の任意な個所に設けられたシャフトに配管され、
もって、シャフトの位置も自由に、かつ集中検針が行え
る等の効果がある。 即ち、上記元ヘッダ６〜８によって、上記用途別供給立
管１〜３の１本毎に複数戸の供給管９〜１１が接続され
ている。 これらの供給管９〜１１は、集合住宅における各階の例
えば吹抜部を囲繞する共用外廊下の床部に設けられた床
下共同溝３０（第６図参照）に後述する配管手段で布設
配管され、それらの二次側端部は各住戸内に至っている
。 そして、上記各供給管９〜１１の二次側端部には、第３
図における台所の流し台１５．洗面器１６゜浴室ユニッ
ト１７．洗濯機パンユニット１日２便器１９等の複数配
管が接続可能な用途別のマルチヘッダ（二次ヘッダ）１
２〜１４（第１図参照）が接続されている。 これらのマルチヘッダ１２〜１４は、上記元ヘッダ６〜
８との対比において配管接続口径が小径となっている以
外は上記元ヘッダ６〜８と同一構成になっており、その
詳細な構成は上述の特願昭６１−２２８４４７号明細書
に記載されている。 かかるマルチヘッダ１２〜１４において、給水系マルチ
へラダ１２には、−戸当り住戸内の各種水場廻り（例え
ば、第３図に示す台所の流し台１５、洗面器１６．浴室
ユニット１７．洗濯機バンユニッ）　１８．便器１９等
）の給水端末器具に至る複数本の用途別給水用供給枝管
２０が接続されている。 また、給湯系マルチへラダ１３には、例えば上記流し台
１５．洗面器１６．浴室ユニット１７等の給湯用端末器
具に至る複数本の用途別給湯用供給枝管２１が接続され
ている。更に、ガス系マルチへラダ１４には、例えば上
記流し台１５．浴室ユニット１７等のガス端末器具に至
る複数の用途別ガス供給枝管２２が接続されている。 以上において、上記供給管９〜１１および供給枝管２０
〜２２としては、銅管、プラスチック管。 蛇腹状のステンレス管等からなる小径の可撓管が用いら
れる。 このような用途別供給系の配管構成とすることにより、
各住戸共用の各種立管を従来に比して大幅に減少でき、
また、上記供給管９〜１１および供給枝管２０〜２２と
して、銅管、プラスチック管、蛇腹状のステンレス管等
の小径な可撓管を用いることができるため、管材が節減
できると共に、その配管施工も容易に行うことができる
。 次に排水系統について述べると、上記汚水用排水立管４
および雑排水用排水立管５のそれぞれは、管内で排水経
路を形成する内管と、この内管外周面との間で上記排水
経路に対する通気経路を形成する外管とによる二重管構
造となっており、その詳細な構成は特願昭６１−２４２
１０号明細書に記載されている。 かかる汚水用排水立管４および雑排水用排水立管５には
、風呂の雑排水や粉砕処理された汚物を含む汚水を圧送
排水するための汚水圧送管２３、および粉砕処理された
腑分排水等の圧送排水するための雑排水圧送管２４の各
二次側端部が接続され、これらの汚水圧送管２３および
雑排水圧送管２４は各住戸の天井内あるいは床下等に配
管されている。 そして、上記汚水圧送管２３の一次側端部は、第４図に
示す便器１９に設けられた粉砕・圧送装置２５に接続さ
れ、また、上記雑排水圧送管２４は流し台１５に設けら
れた粉砕・圧送装置２６に接続されている。 ここで、Ｆ記便器１９系の粉砕・圧送装置２５は凍原等
を自動機械的に粉砕して圧送する機能を有し、流し台１
５系の粉砕・圧送装置２６は厨芥類を機械的に粉砕して
圧送を有し、それらの具体的構成については実願昭６１
−９９６５７号明細書に記載されている。 そして、上記洗面器１６．浴室ユニット１７および洗濯
機パンユニット１日のそれぞれの排水枝管１６ａ、１７
ａおよび１８ａが排水ピット２７に接続され、且つ、こ
の排水ピット２７が上記便器１９系の粉砕・圧送装置２
５に合流排水管２８で接続されている。 従って、第４図の排水系統配管では、複数戸の上記流し
台１５の雑排水に含まれた腑分等がその系統の粉砕・圧
送装置２６で粉砕処理され、その粉砕処理された腑分排
水等が雑排水圧送管２４を介して汚水用排水立管４に圧
送排水され、また複数戸の洗面器１６．浴室ユニット１
７等と洗濯機パンユニット１８の雑排水や便器１９等の
汚水に含まれた汚物は、当該便器１９系の粉砕・圧送装
置２５で粉砕処理された後、その粉砕汚物を含む汚水が
汚水圧送管２３に圧送されて汚水用排水立管４に強制流
入させるようになっている。なお、上記洗面器１６と浴
室ユニット１７等および洗濯機パンユニット１８の雑排
水は、流し台１５系の粉砕・圧送装置２６で圧送排水さ
せるようにしてもよいこ七勿論である。 このように、排水系においても圧送排水システムとする
ことにより、従来のように各系統の排水管に勾配を設け
る必要がなく、従って、その勾配骨だけ各住戸内の上下
方向のスペースが拡大し、かつ、配管施工の簡単に行え
る。 次に、上記用途別供給管９〜１１および汚水圧送管２３
ならびに雑排水圧送管２４の配管施工方法について説明
する。 これらの配管施工にあたっては、第５図に示すように、
共用外廊下の床下共同溝３０を設け、この床下共同溝３
０の所定個所には点検口３１を設け、この点検口３１に
は点検蓋３２を被嵌させる。 そして、上記床下共同溝３０内に配管収納ケース（ケー
スウェイ）３３を据え付ける。この配管収納ケース３３
は、第７図に示すように、上記床下共同溝３０（所謂、
下階の天井面）に配置された点検口枠３４−を有し、こ
の点検口枠３４には点検蓋３５が着脱可能に取り付けら
れている。 また、上記配管収納ケース３３の両側内壁面には、上下
複数段の配管固定レール３６が設けられ、この配管固定
レール３６に用途別供給管９〜１１取付用の樹脂製配管
バンド３７が嵌込み係止されるようになっている。図示
例の配管バンド３７は、上記配管固定レール３６に嵌込
み係止させるための蟻溝状の係止溝３７ａと、略半円弧
状をなして上記用途別供給管９〜１１を嵌込んで弾性係
合させる嵌込部３７ｂとを有する構成となっている。 従って、上下複数段の上記配管固定レール３６に配管バ
ンド３７の係止溝３７ａを嵌込み係止させ、それらの嵌
込部３７ｂに用途別供給管９〜１１を嵌込むことにより
、これらの用途別供給管９〜１１が上記配管収納ケース
３３の両側内部に多段に整然と保持される。 また、上記配管収納ケース３３内の中間部には、既存の
配管吊下支持材３８が設けられ、この配管吊下支持材３
８には汚水圧送管２３と雑排水圧送管２４が樹脂製の締
付バンド３９で上下複数段に整然と取り付けられている
。 このように、用途別供給管９〜１１および汚水圧送管２
３ならびに雑排水圧送管２４が配管されることにより、
その配管施工が頗ぶる容易となで生産性が向上すると共
に、それら配管の点検、維持管理、更新・交換も容易に
行え、且つ、増改築の対応性が得られる。 即ち、上述のようなケースウェイによる配管工法では、
次ぎのような効果が得られる。 （１）共用部から住戸の全ての配管の更新・交換が可能
となり、配管絡みのトラブル（水漏れ・詰まり）および
増改築時の経済的な負担を軽減できる。 （２）全配管経路の点検が可能なため、配管の経年変化
や軽度な施工ミス等による漏れに対する処理機能が得ら
れ、二次災害を軽減できる。 （３）施工時期を内装の仕上げ時期（器具取付時）に集
約でき、施工時期が的確につかめ、作業人員・手配時期
が容易化できる。 （４）細径可撓管を使用できるため、管材絡みを含めて
省力性（手持ち組番作業がない）が高い。 （５）配管の序列化が図れると共に、電気配管経路とし
ても使用できて、少ないスペースの中での整合性が得ら
れるため、配管の支持固定が同時期に行え、作業性が向
上し、排水勾配も後から調整でき、チエツクも容易であ
る。 （６）更新時を含めて増改築時の配管のための内装等の
取り壊し・改修が必要なく、施工ミス絡みの軽度な水漏
れにも容易に対応でき、更新手直し等が容易に行える。 第９図には、この発明の他の実施例に係るループ配管シ
ステムを示す。 この実施例では、前実施例のマルチヘッダ配管システム
における用途別供給管９〜１１を用途別ループ配管９０
．１００．１１０に替え、これらのループ配管９０．１
００．１１０を集合住宅の吹抜部における共用外廊下の
床下に前実施例のケースウェイを用いて配管している。 そして、上記ループ配管９０．１００．１１０の所定個
所に各住戸内への用途別供給管９〜１１を分岐配管して
おり、それ以外は前実施例のマルチヘッダ配管の場合と
同じである。゛ このようなループ配管システムの場合、各戸別毎の用途
別供給枝管９〜１１を分割で最寄りのループ配管９０．
１００．１１０に容易に接続でき、このため、配管作業
および配管更新作業等が頗ぶる簡単に手際よく行える。 また、排水管を自然排水方式とすることもできる。

【発明の効果】

以上、この発明によれば、各住戸内における各種供給系
配管を中間ヘッダ方式による配管とし、且つ排水系配管
を圧送排水方式による配管としたので、それら配管経路
の省スペースが図れ、集合住宅における各住戸内のプラ
ンを自由に設定・変更可能であると共に、配管施工も簡
単に行え、管材の節減が図れ、現状のこの種の配管に於
けるクレーム・トラブルを解決でき、快適性、利便性、
安全性等が図れて高性能とフリープランをサポートする
専有部及び共用部配管のシステム化が図れると共に、全
システム配管に新設およぶ交換・更新への対応は容易で
且つフロアプランおよび例えば躯体・内装分離供給方式
への対応をフレキシビティに行える。 また、共用部においても、以下の効果が得られる。 （１）各戸立管方式に比べ、二重の安全対策と共用配管
に係わる配管施工上の煩わしさがなくなる。 （２）配管収納スペースとして共用トランクルームを作
ることができ、これを室内にもってくることにより、居
住空間を拡大でき、また、住戸内に共用立管がないこと
により、上記居住空間は更に一層拡大できる。 （３）住戸内に共用立管がないため、配管施工時期が制
約されない。 （４）共用立管が少なく、展開配管が床下（例えば、ベ
ランダ、共用床下環）となるため、高い場所での危険な
配管作業がなくなり、仮設計画への複次効果が大で、か
つ配管の複雑性が緩和でき、配管の序列化、施工の秩序
化が図れるなど、配管施工が頗ぶる容易となる。 （５）シャフトが大きく（立管類の低減効果）とれ、配
管の修理及び交換・更新が容易である。 即ち、これらの施工は、居住者への断り・時間指定等の
制約を受けず、随時可能である。 また、殆どの配管の点検が容易に行え、維持管理が容易
である。 （６）配管のプレハブ化およびユニット化が可能で且つ
配管勾配の調整およびチエツクが不要となり、このため
、配管施工・品質管理が容易である。 （７）粉砕・圧送装置による定量排水が行えるため、排
水立管の細径化ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるマルチヘッダ配管シ
ステムの配管構成図、第２図は同要部の元ヘッダ配管部
分を示す拡大斜視図、第３図は住戸内の用途別（給水・
給湯・ガス）供給配管系統を示す配管図、第４図は住戸
内の汚水および雑排水系統を示す配管図、第５図はケー
スウェイによる配管部を示す断面図、第６図はケースウ
ェイのレイアウト図、第７図および第８図はケースウェ
イの部分的断面図、第９図はこの発明の他の実施例によ
るループ配管システムの配管図である。 図において、１〜３は用途別供給立管、４．５は排水立
管、６〜８は元ヘッダ（二次ヘッダ）、９〜１１は用途
別供給管、１２〜１４はマルチヘッダ（二次ヘッダ）、
２０〜２２は用途別（給水・給湯・ガス）供給枝管、２
３は汚水圧送管、２４は雑排水圧送管、２５．２６は粉
砕・圧送装置である。 特　許　出　願　人　株式会社西原衛生工業所ｔｓ３図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）集合住宅における各住戸共用の給水・給湯・ガス
   等の用途別共用供給立管と、これらの用途別共用供給立
   管に多口継手構造の一次ヘッダを介して一次側端部が接
   続されて集合住宅の床下共同溝内に布設された各住戸用
   の用途別供給管と、これらの用途別供給管の二次側端部
   に接続された多口継手構造の二次ヘッダを介して各住戸
   内の水場廻りにおける各種の端末器具に至る用途別供給
   枝管と、各住戸共用の排水立管と、この排水立管に接続
   されて各住戸内の水場廻りから圧送排水される排水圧送
   管とを備えた集合住宅の共用部配管システム。
2. （２）上記用途別共用供給立管には、集合住宅の床下共
   同溝内に布設された用途別ループ配管が接続され、この
   ループ配管から各住戸内への用途別供給管が分岐され、
   この用途別供給管にヘッダ継手を介して各住戸内の水場
   廻りの各種端末器具に至る用途別供給枝管が接続されて
   いる請求項１記載の集合住宅の共用部配管システム。
3. （３）集合住宅の床下共同溝内に配管収納ケースを設置
   し、この配管収納ケースの内壁部に上下複数段の供給系
   配管支持手段を配列し、この供給系配管支持手段に用途
   別供給管を保持させ、かつ、上記配管収納ケースの内部
   ほぼ中央には排水系配管支持手段を配列し、この排水系
   配管支持手段に排水圧送管を保持させると共に、上記配
   管収納ケースの底部には天井材から成る点検蓋が着脱可
   能に設けられていることを特徴とする集合住宅の共用部
   配管工法。