JP6768436B2 - 排水チャンバー - Google Patents

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    • E03C1/1222Arrangements of devices in domestic waste water pipe-line systems

Description

本発明は、サイフォン排水システムに用いられる排水チャンバーに関する。
下記特許文献1には、ワンルームマンションの洗面台の下における床下に配置された汚水タンクから、排出ポンプを用いて床上の排出口へ排水を流す住宅設備が開示されている。
実用新案登録第3141360号公報
上記特許文献1においては、排水を流すために排出ポンプを用いるため、動力を必要とする。
本発明は、上記事実を考慮して、動力を用いずに排水を排出することができる排水チャンバーを提供することを目的とする。
請求項1の排水チャンバーは、床下空間に床材を貫通して設置されると共に、前記床下空間において排水の導入管と導出管が接続され、前記排水が貯留された状態で上部に気層部が形成される貯留槽と、前記貯留槽に形成され、前記床材の貫通孔の縁部を覆って又は前記貫通孔に嵌め込まれて前記貫通孔を塞ぐフランジ部と、前記貯留槽に載置された防水パンと、を備えている。
請求項1の排水チャンバーは、床下空間に配置された貯留槽が床材を貫通しているので、貯留槽が床下空間のみに設置されている場合と比較して貯留槽が深く、排水を多く貯留できる。これにより排水の水頭圧を高くして、導出管から流出する排水の水圧が高められる。これにより排水を流すための動力を必要としない。
また、貯留槽が床材を貫通しているので、床材の高さは貯留槽の深さによって制約されない。このため、排水チャンバーの排水能力を確保しながら、床材の高さを低く抑えることができる。これにより居室の天井高を高くできる。
また、防水パンが貯留槽に載置されているので、防水パンから貯留槽へ排水を流入させることができる。このため、防水パンから排水チャンバーまで横引き配管を敷設する必要がない。
請求項2の排水チャンバーは、請求項1に記載の排水チャンバーにおいて、前記防水パンには取り外し可能な排水トラップが形成され、前記排水トラップから前記貯留槽へ排水が流入する。
請求項2の排水チャンバーによれば、防水パンの排水トラップを取り外すことで、貯留槽の内部の清掃、点検を行うことができる。このため、防水パンに洗濯機を載置した状態で日常的な貯留槽の内部の清掃、点検を行うことができる。また、防水パンにトラップが形成されているため、貯留槽に駐留された排水からの臭気を遮断できる。
請求項3の排水チャンバーは、請求項1又は請求項2に記載の排水チャンバーにおいて、前記導出管の直径は前記導入管の直径よりも小さく形成されている。
請求項3の排水チャンバーによると、導出管の直径を導入管の直径よりも小さくすることで流路面積が小さくなり、流速が高められる。これにより排水能力を高めることができる。
請求項4の排水チャンバーは、請求項1〜3の何れか1項に記載の排水チャンバーにおいて、前記貯留槽には前記床下空間において通気管が接続され、前記通気管は前記貯留槽に貯留された前記排水を貫通して前記気層部に開口する。
請求項4の排水チャンバーによると、通気管が貯留槽に貯留された排水を貫通することにより、排水を貫通しない場合と比較して、通気管の位置を低くすることができる。このため、床材の高さを低くすることができる。
請求項5の排水チャンバーは、請求項1〜4の何れか1項に記載の排水チャンバーにおいて、前記防水パンは前記貯留槽の蓋とされ、取り外し可能に形成されている。
請求項5の排水チャンバーによると、防水パンを取り外せば、貯留槽の内部を点検することができる。このため、排水トラップを取り外す場合よりも詳細な保守点検が可能で、また清掃効率をあげることができる。
本発明の排水チャンバーによれば、動力を用いずに排水を排出することができる。
本発明の実施形態に係る排水チャンバーが適用されたサイフォン排水システムの構成の概略を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーを示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーを示す図2における3−3線断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーを示す図2における4−4線断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーを示す図2における5−5線断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーを示す図2における6−6線矢視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る排水チャンバーを備えた集合住宅を示す平面図であって、水廻り器具が住居の内側に配置され、配管スペースが住居と壁で区画された位置に配置された例を示しており、(B)は水廻り器具が住居の屋外側に配置され、配管スペースが住居内に配置された例を示しており、(C)は水廻り器具が住居の屋外側に配置され、配管スペースが住居と壁で区画された位置に配置された例を示している。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーにおいて貯留槽のフランジ部の立ち上げ高さを高くした変形例を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーにおいて貯留槽部分と防水パンとを一体的に構成した変形例を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る排水チャンバーにおいて貯留槽のフランジ部を床材の上部から下部まで延設した変形例を示す側断面図である。
(サイフォン排水システム)
図1には、本実施形態に係る排水チャンバー20が適用されたサイフォン排水システム10の概略が示されている。
サイフォン排水システム10は、サイフォン力を利用して水廻り器具17からの排水を排出する排水設備であり、多層に形成された集合住宅12に用いられている。
サイフォン排水システム10は、排水を下方へ流す排水立て管38を備えており、この排水立て管38は集合住宅12において平面上の異なる場所に複数設けられている。例えば、図7(A)の平面図に示すように、集合住宅12の各階の各住居12A、12B、12C、12D、12E、12Fとは壁で区画された配管スペース(パイプスペース、PSなどとも称する)15内に上下方向(縦方向)に収容されており、図1に示すように、集合住宅12の各階の床スラブ16を貫いている。
集合住宅12の住居12Aには、それぞれ複数の水廻り器具17(洗面台17A、洗濯機17B、浴室17C)が設けられており、これらの水廻り器具17には、水廻り器具17から排出される排水を流す排水導入管18の一端がそれぞれ接続されている。また、排水導入管18の他端は、排水チャンバー20と接続されており、排水導入管18は、排水チャンバー20側が低くなるように勾配をもって配設されている。
排水チャンバー20は、水廻り器具17からの排水を一時貯留して排水立て管38へ排出するための排水設備であり、排水の下流側にはサイフォン排水管30が接続されている。
このサイフォン排水管30は、床スラブ16に沿って配設される水平管(横引き管ともいう)32と、水平管32と連通する流出垂直管(竪管ともいう)34とを備えており、水平管32が排水チャンバー20と連通されている。
水平管32は床スラブ16上で水平方向に無勾配で配設されている。また、水平管32と連通する流出垂直管34は、排水立て管38に沿って、上下方向(鉛直方向)に配設されている。流出垂直管34は、合流部継手39に達しており、合流部継手39は、流出垂直管34からの排水を排水立て管38へ合流させるようになっている。
なお、ここでの無勾配とは、必ずしも水平方向である必要はなく、床スラブや天井に沿って多少の段差、勾配のあるものを含む。
サイフォン排水管30の水平管32及び流出垂直管34は、合流部継手39までは他の排水管と途中で合流することなく、連続した1本の経路で構成されており、排水立て管38へ排水を導くようになっている。また、サイフォン排水管30の水平管32及び流出垂直管34の直径(内径)は、排水導入管18の直径(内径)よりも小径とされ、排水が満流で流れるように設定されており、水平管32の排水には、サイフォン水頭のエネルギーにより、排水の下流方向へ向かうサイフォン力が作用される。
なお、本実施形態においては水平管32及び流出垂直管34の直径(内径)は、排水導入管18の直径(内径)よりも小径とされているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばサイフォン効果が得られるものであれば、水平管32及び流出垂直管34の直径は、排水導入管18の直径(内径)と同径あるいは大径とされていてもよい。
また、排水チャンバー20には、さらに通気管36が接続されており、通気管36は、床下空間を通って合流部継手39に達している。
以上の構成は住居12Aについて適用されているものとして説明したが、図7(A)に示す住居12B、12C、12D、12E等においても同様の水廻り器具17、排水導入管18、排水チャンバー20、サイフォン排水管30がそれぞれ設けられている。図1に図示されない他の住居、他の階についても同様である。
(排水チャンバー)
図2に示すように、排水チャンバー20は、排水を貯留する貯留部22が形成された箱型(略直方体状)の貯留槽26と、貯留槽26の上部に載置された防水パン50と、を備えている。貯留部22は、排水が溜められる貯留槽26の内部空間であり、貯留部22に排水が溜められることで、貯留部22の上部には気層部24が形成される。
(貯留槽)
貯留槽26は塩ビ製の排水枡であり、床スラブ16と床材40との間の空間である床下空間Vに設置され、床材40を貫通して配置されている。床材40はフローリング材及びフローリング材を固定する下地材を含む複合材であり、床スラブ16から立設された図示しない支持脚によって、床スラブ16から間隔を空けて配置されている。
なお、貯留槽26は図示しない支持脚によって床スラブ16に載置されており、貯留槽26のフランジ部26Aは床材40の貫通孔の縁部を覆うように配置され、この貫通孔を塞いでいる。
貯留槽26の壁面には、通気管36が貫通する貫通孔26Bが形成されている。通気管36は貯留槽26の内部で上向きに屈曲し、気層部24へ開口している。
貯留部22の中心線CLを挟んで貫通孔26Bと反対側の壁面には、接続口22Aが形成されている。接続口22Aには、水廻り器具17(図1参照)からの排水を貯留部22へ導入する排水導入管18が接続され、排水導入管18が貯留部22へ開口している。
また、貫通孔26Bと同じ壁面には、接続口22Bが形成されている。接続口22Bには、サイフォン排水管30の水平管32が接続され、水平管32が貯留部22へ開口している。
図3に示すように、排水導入管18は、洗面台17A(図1参照)からの排水を貯留部22へ導入する排水導入管18Aと、浴室17C(図1参照)からの排水を貯留部22へ導入する排水導入管18Cと、を含んで構成されている。なお、排水導入管18は、本発明における導入管の一例である。
また、水平管32は、排水導入管18Aから貯留部22へ導入された排水を主に排出する水平管32Aと、排水導入管18Cから貯留部22へ導入された排水を主に排出する水平管32Cと、後述する排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水を主に排出する水平管32Bと、を含んで構成されている。なお、水平管32は、本発明における導出管の一例である。
水平管32Aは、排水導入管18Aから貯留部22へ導入された排水の他、排水導入管18Cから貯留部22へ導入された排水、排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水も排出できる。但し、排水導入管18Cから貯留部22へ導入された排水よりも、排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水を、より多く排出できる。
水平管32Bについても、排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水の他、排水導入管18Aから貯留部22へ導入された排水、排水導入管18Cから貯留部22へ導入された排水も排出できる。
水平管32Cについても、排水導入管18Cから貯留部22へ導入された排水の他、排水導入管18Aから貯留部22へ導入された排水、排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水も排出できる。但し、排水導入管18Aから貯留部22へ導入された排水よりも、排水トラップ58から貯留部22へ導入された排水を、より多く排出できる。
排水導入管18A、排水トラップ58、排水導入管18Cからの排水が、それぞれ水平管32A、32B、32Cから排出されるように、貯留槽26の底面には凹部22C、22D、22Eが形成されている。凹部22C、22D、22Eには、図3に矢印で示す方向へ排水が流れるように勾配がつけられている。
図4、5に示すように凹部22C、22D、22Eは断面視で半円状とされた流水路であり、例えば水面Hで示されるように排水導入管18A、排水トラップ58、排水導入管18Cからの排水量が少ない場合は、それぞれの排水は凹部22C、22D、22Eを通って、水平管32A、32B、32Cへ排出される。また、排水量が多い場合はそれぞれの排水は混合され、混合された排水が、水平管32A、32B、32Cへ排出される。
(防水パン)
図2に示すように、貯留槽26の上部には防水パン50が取り外し可能な状態で載置されている。すなわち、防水パン50は貯留槽26の蓋を兼ねている。防水パン50は、上部に洗濯機17Bが載置される受け皿であり、洗濯機17Bからの排水が床材40の表面へ漏出することを抑制する止水部材である。また、防水パン50の底部56には、取り外し可能な排水トラップ58が取付けられており、この排水トラップ58には、洗濯機17B(図1参照)の排水ホースを接続するエルボー59が取り付け可能とされている。
これにより、洗濯機17Bからの排水は、排水トラップ58を経由して貯留槽26の貯留部22へ排出される。図4、5に示すように、排水トラップ58の吐出口58Bは、貯留槽26の底面に形成された凹部22Dの上部に開口しており、洗濯機17Bからの排水が、主に凹部22Dを通って水平管32Bへ排出される。
また、図2に示すように、防水パン50の周縁部には洗濯排水の漏出を防ぐための立ち上げ部52が形成されており、図6に示すように、防水パン50の角部には洗濯機17Bの脚を設置する嵩上げ部54が形成されている。なお、この嵩上げ部54については省略することもできる。また、底部56における排水トラップ58の位置は任意とされており、吐出口58Bが凹部22Dの上部に開口していればよい。また、底部56には排水トラップ58を必ずしも設ける必要はなく、洗濯機17Bの排水ホースが接続できる接続口を設ける構成とすることもできる。
(作用・効果)
本実施形態の排水チャンバー20は、図2に示すように、貯留槽26が床材40を貫通して配置されている。このため、貯留槽が床材40を貫通せず、床下空間内のみに収められている構成と比較して、排水を溜める貯留部22を深くすることができる。これにより排水の水頭圧を高くして、水平管32A、32B、32Cから流出する排水の水圧が高められる。したがって、サイフォン効果を高めることができる。
なお、貯留槽26(貯留部22)の深さは任意である。例えば図8に示すように、フランジ部26Aの床材40からの立ち上げ高さを高くして、貯留槽26を深くすることもできる。このように構成することでサイフォン効果をさらに高めることができる。
また、水平管32及び流出垂直管34の直径(内径)は、排水導入管18の直径(内径)よりも小径とされている。これにより排水の流速が高められ、サイフォン効果が高められている。
また、排水の流速が高められることにより、水平管32及び流出垂直管34の内部には汚れが付着しにくい。また付着した場合においても、洗浄されやすい。
また、本実施形態の排水チャンバー20においては、主に洗面台17Aからの排水を流す水平管32A、主に洗濯機17Bからの排水を流す水平管32B、主に浴室17Cからの排水を流す水平管32Cが、貯留槽26へ順に接続されている。
このため、使用頻度が高く排水量が多い洗濯機17Bからの排水が、排水チャンバー20の中央部に形成された凹部22Dを流れて水平管32Bへ排出されるが、この排水は、凹部22C、22Eにも流れて水平管32A、32Cへも排出される。したがって、例えば浴室17Cの使用頻度が低い住居においても、主に浴室17Cからの排水を流す水平管32Cの内部を洗浄することができる。
また、排水の水圧及び流速が高められることにより、排水チャンバー20から配管スペース15までの距離(水平管32の横引き距離)を長くしても、サイフォン効果により洗面台17A又は浴室17Cからの排水を流すことができる。
例えば図7(A)には、標準的な構成の集合住宅の住居12A〜12Fにおける水廻り器具17(洗面台17A、洗濯機17B、浴室17C)の配置が模式的に示されている。
標準的な構成の集合住宅においては、屋外から光を得るために廊下側に寝室、バルコニー側にリビングが配置され、水廻り器具17は住居の内側寄りに配置される場合が多い。そして、配管スペース15は、点検作業員がアクセスしやすいように、また、排水音が居住空間に聞こえにくいように、住居12A〜12Fとは壁で区画された位置に設けることが望ましい。
しかし、例えば図7(C)に示すように、水廻り空間に採光を得たり、入浴時に屋外の眺望を得るために、水廻り器具17及び排水チャンバー20を住居12A〜12Fの屋外側(バルコニー側)に配置すると、配管スペース15までの水平管32の横引き距離が長くなる。このような場合において排水チャンバー20が床下空間内のみに収められていると、十分なサイフォン効果が得られない。
このため、排水チャンバー20が床下空間内のみに収められている場合は図7(B)に示すように、配管スペース15を住居12A〜12Fの内部の排水チャンバー20寄りに設置して、水平管32の横引き距離を短くするといった対策が望まれる。
これに対し、本実施形態の排水チャンバー20においては、排水チャンバー20の貯留槽26が床材40を貫通して配置されているため、サイフォン効果が高められている。このため、図7(C)に示すように、水平管32の横引き距離が長くても、排水を滞りなく流すことができる。
したがって、配管スペース15を住居12A〜12Fとは壁で区画された位置に設けることができる。このように、本実施形態の排水チャンバー20によれば、水廻り器具17の配置計画の自由度が高くなる。
また、本実施形態においては、図2に示すように、防水パン50が貯留槽26の蓋を兼ねており、取り外し可能に形成されている。さらに、排水トラップ58が、防水パン50から取り外し可能に形成されている。このため、防水パン50を取り外すことにより、貯留槽26の内部を点検、清掃することができる。また、日常的な点検時には、防水パン50を取り外さなくても、排水トラップ58を取り外すことで貯留槽26の内部を視認することができる。これに対して例えば貯留槽26と防水パン50とを別々に構成し、それぞれ異なる平面位置に配置した場合では、貯留槽26の点検口を床材40に設ける必要がある。
なお、本実施形態の排水チャンバー20においては、防水パン50及び防水パン50に形成された排水トラップ58の双方が取り外し可能とされているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば防水パン50を取り外し可能としなくても、排水トラップ58を取り外して貯留槽26を点検、清掃することができる。あるいは、排水トラップ58を取り外し可能としなくても、防水パン50を取り外して貯留槽26を点検、清掃することができる。
また、本実施形態の排水チャンバー20においては、図2に示すように、貯留槽26と防水パン50とを別体の構成とし、貯留槽26の上部に防水パン50が載置される構成としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図9に示す排水チャンバー60のように、排水を溜める貯留槽部分62と、洗濯機を設置する嵩上げ部64及び床材40の上部への漏水を防止する立ち上げ部66とを一体的に形成し、貯留槽部分の蓋68を取り外し可能とする構成としてもよい。排水チャンバーをこのような構成にすれば、貯留槽部分が防水パンを兼ねることができるため、止水処理が必要な箇所を減らすことができる。したがって排水設備の構成を単純化できる。
また、本実施形態の排水チャンバー20においては、図2に示すように、貯留槽26のフランジ部26Aが床材40の貫通孔の縁部を覆うように配置されているものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図10に示す排水チャンバー70のように、貯留槽72のフランジ部72Aを床材40の上部から下部(床下空間)まで延設し、床材40の貫通孔にフランジ部72Aが嵌め込まれるように配置してもよい。このように構成することで、排水導入管18、水平管32及び通気管36と併せて排水チャンバー70を設置した後に、床材40を敷設することができる。このため、設備工事と床工事の工程管理が容易となる。
なお、本実施形態の排水チャンバー20においては、貯留槽26に通気管36が接続されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば貯留槽26に通気弁などの弁体を用いることでも、貯留槽26に通気することができる。
18 排水導入管(導入管)、 18A 排水導入管(導入管)、
18C 排水導入管(導入管)、 20 排水チャンバー、 24 気層部、
26 貯留槽、 32 水平管(導出管)、 32A 水平管(導出管)、
32B 水平管(導出管)、 32C 水平管(導出管)、 36 通気管、
40 床材、 50 防水パン、 58 排水トラップ、 V 床下空間

Claims (5)

  1. 床下空間に床材を貫通して設置されると共に、前記床下空間において排水の導入管と導出管が接続され、前記排水が貯留された状態で上部に気層部が形成される貯留槽と、
    前記貯留槽に形成され、前記床材の貫通孔の縁部を覆って又は前記貫通孔に嵌め込まれて前記貫通孔を塞ぐフランジ部と、
    前記貯留槽に載置された防水パンと、
    を備えた排水チャンバー。
  2. 前記防水パンには取り外し可能な排水トラップが形成され、前記排水トラップから前記貯留槽へ排水が流入する、請求項1に記載の排水チャンバー。
  3. 前記導出管の直径は前記導入管の直径よりも小さく形成されている、請求項1又は請求項2に記載の排水チャンバー。
  4. 前記貯留槽には前記床下空間において通気管が接続され、
    前記通気管は前記貯留槽に貯留された前記排水を貫通して前記気層部に開口する、請求項1〜3の何れか1項に記載の排水チャンバー。
  5. 前記防水パンは前記貯留槽の蓋とされ、取り外し可能に形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の排水チャンバー。
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