JP2012202059A - 排水トラップおよび洗濯機パン - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯機パンからより容易に取り外すことができる排水トラップおよびその排水トラップを備える洗濯機パンを提供することを目的とする。
【解決手段】洗濯機が載置される洗濯機パンに取り付けられ、前記洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れつつ前記洗濯機パン内から排出される水を受け入れ可能な排水トラップであって、前記水を一時的に貯留可能な排水貯留部と、前記貯留された水により封水を形成する封水筒と、を備え、前記封水筒は、前記排水貯留部に固定されたことを特徴とする排水トラップが提供される。
【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、排水トラップおよび洗濯機パンに関する。
一般的に、洗濯機を載置可能な洗濯機パンに取り付けられる排水トラップがある。洗濯機パンに取り付けられる排水トラップは、洗濯機の排水ホースを通して排出される水を受け入れつつ、例えば洗濯機から洗濯機パン内に流れ排出される水などを受け入れる必要がある。洗濯機パン内から排出される水としては、例えば洗濯機の結露水や、使用者が雑排水を流した場合の水などが挙げられる。このように、排水トラップは、洗濯機の排水ホースを通して排出される水だけではなく、洗濯機パンが設置されている床に水がこぼれないように洗濯機パン内に受け止めた水も受け入れる必要がある。そして、排水トラップは、洗濯機の排水ホースを通して排出される水および洗濯機パン内から排出される水の少なくともいずれかにより封水を形成し、排水管から悪臭や害虫類などが室内に侵入することを防止する。
排水トラップは、一般的に、既存の排水用配管と接続されている。そして、衣類の糸くずなどにより既存の配管や排水トラップなどが詰まることを防止するため、排水トラップの少なくとも一部を洗濯機パンから取り外し、既存の配管や排水トラップなどの清掃を行う必要がある。
ここで、上方に向かって一定高さに突設された周壁を周縁に備え、洗濯機載置面の高さを変更可能とした洗濯機用防水パンがある(特許文献1)。特許文献1に記載された洗濯機用防水パンによれば、設置した洗濯機の外底面と防水パン本体の洗濯機載置板間にホース接続用のエルボ等を配設するための充分な高さを有する空間を設けることができる。また、ホースジョイント、封水筒体やスロートのトラップ形成体が着脱自在な排水トラップがある(特許文献2)。
特許文献2に記載された排水トラップのように、床面の排水口に取り付けられる排水トラップでは、排水トラップの上方に障害物がないため、排水口からホースジョイント、トラップ形成体を取り外して清掃することが可能である。しかしながら、特許文献2に記載された排水トラップは、床面の排水口に取り付けられるため、例えば洗濯機パン内などから排出される水を受け入れる部材を備えていない。また、特許文献1には、排水トラップを防水パン本体から取り外すことについての開示はない。
前述したように、洗濯機パンに取り付けられる排水トラップは、洗濯機の排水ホースを通して排出される水を受け入れつつ、洗濯機パン内から排出される水を受け入れる。そのため、例えば封水を形成する複数の部材などが一体化されておらず、作業者が例えば洗濯機の排水ホースなどを持ち上げ排水トラップの少なくとも一部を取り外そうとすると、複数の部材のうちの一部の部材が既存の配管や洗濯機パンの排水口などの近傍に残る場合がある。
このように、洗濯機パンに取り付けられる排水トラップであって、洗濯機の排水ホースを通して排出される水を受け入れつつ、洗濯機パン内から排出される水を受け入れる排水トラップを取り外すときの課題は、見出されていなかった。つまり、洗濯機の排水ホースを通して排出される水を受け入れつつ、洗濯機パン内から排出される水を受け入れる排水トラップを取り外すことについて、改善の余地があることが初めて分かった。
特開2007−2614号公報 特許第3946079号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、洗濯機パンからより容易に取り外すことができる排水トラップおよびその排水トラップを備える洗濯機パンを提供することを目的とする。
第1の発明は、洗濯機が載置される洗濯機パンに取り付けられ、前記洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れつつ前記洗濯機パン内から排出される水を受け入れ可能な排水トラップであって、前記水を一時的に貯留可能な排水貯留部と、前記貯留された水により封水を形成する封水筒と、を備え、前記封水筒は、前記排水貯留部に固定されたことを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、封水筒が排水貯留部に固定されているため、封水筒と排水貯留部とを一体的に洗濯機パンからより容易に取り外すことができる。これにより、例えば、封水筒を洗濯機パンから取り外した後に、排水貯留部は、洗濯機パンに残らない。そのため、既存の配管をより容易に清掃することができる。また、洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れつつ洗濯機パン内から排出される水を受け入れることができるとともに、封水筒と排水貯留部とを一体的に洗濯機パンからより容易に取り外すことができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記封水筒は、前記封水の水面よりも上方の位置において前記排水貯留部に固定されたことを特徴とする排水トラップである。
例えば、封水筒が封水の水面よりも下方の位置において排水貯留部に固定された場合には、排水時の水の流れに異常が生じたり、場合によっては封水が切れる状態すなわち破封が生ずることがあり得る。これに対して、この排水トラップによれば、封水筒は、封水の水面よりも上方の位置において排水貯留部に固定されている。これにより、封水の形成や封水面の高さなどに影響を与えることなく、封水筒を排水貯留部に固定することができる。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記封水筒に挿入され、前記洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れる排水受入部をさらに備え、前記排水受入部は、上方への抜けを防止する第1の抜け防止部を有することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、例えば、作業者が排水受入部あるいは洗濯機の排水ホースを持ち上げる場合でも、排水受入部が封水筒などから上方へ抜けることを防止することができる。また、封水筒は、排水貯留部に固定されている。これにより、例えば、作業者は、排水受入部あるいは洗濯機の排水ホースを持ち上げることで、封水筒と排水貯留部と排水受入部とを一体的に洗濯機パンから取り外すことができる。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記排水貯留部と前記封水筒と前記排水受入部とは、一体的に取り付けられてトラップ形成体を形成し、前記トラップ形成体は、前記洗濯機パンからの抜けを防止する第2の抜け防止部を有することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、意図せず不意に排水受入部や洗濯機のホースに対して力が加わった場合でも、排水貯留部と封水筒と排水受入部とを含むトラップ形成体が洗濯機パンから抜けることを防止することができる。
また、第5の発明は、第4の発明において、前記第2の抜け防止部は、前記排水貯留部に設けられたことを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、意図せず不意に排水受入部や洗濯機のホースに対して力が加わった場合でも、排水貯留部が洗濯機パンから抜けることを防止することができる。
また、第6の発明は、既存の配管へ排水する排水孔と、周囲への水の漏れを防止する周壁と、前記排水孔に取り付けられた請求項1〜5のいずれか1つに記載の排水トラップと、を備えたことを特徴とする洗濯機パンである。
この洗濯機パンによれば、洗濯機が洗濯機パンに載置されたままの状態で、封水筒と排水貯留部とを一体的に洗濯機パンからより容易に取り外すことができる。そのため、例えば、封水筒を洗濯機パンから取り外した後に、排水貯留部は、洗濯機パンに残らない。これにより、例えば、排水孔の近傍に残った排水貯留部を周壁越しに見たり、あるいは洗濯機と洗濯機パンとの間の比較的狭い隙間から見たりして、直接掴み取り出すことを回避できる。これにより、既存の配管をより容易に清掃することができる。また、洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れつつ洗濯機パン内から排出される水を受け入れることができるとともに、封水筒と排水貯留部とを一体的に洗濯機パンからより容易に取り外すことができる。
本発明の態様によれば、洗濯機パンからより容易に取り外すことができる排水トラップおよびその排水トラップを備える洗濯機パンが提供される。
本発明の実施の形態にかかる排水トラップおよび洗濯機パンを表す斜視模式図である。 本実施形態にかかる排水トラップを表す分解模式図である。 本実施形態にかかる排水トラップを表す断面模式図である。 本実施形態の封水筒と排水貯留部との取付構造を説明するための分解模式図である。 本実施形態の封水筒と排水貯留部との取付構造を説明するための斜視模式図である。 本実施形態の排水貯留部の抜け防止構造を説明するための斜視模式図である。 排水受入部と封水筒と排水貯留部とを含むトラップ形成体が一体的に取付フランジから取り外された状態を例示する斜視模式図である。 排水受入部と封水筒と排水貯留部とを含むトラップ形成体が一体的に洗濯機パンから取り外された状態を例示する斜視模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる排水トラップおよび洗濯機パンを表す斜視模式図である。
図1に表したように、本実施形態にかかる排水トラップ300は、洗濯機パン200に取り付けられている。洗濯機パン200は、台座部210と、架台220と、周壁230と、排水孔240と、を有する。排水孔240は、洗濯機パン200を略上下方向に貫通して設けられ、洗濯機800から排出される水や洗濯機パン200内から排出される水などを図示しない既存の配管へ排水することができる。そして、排水トラップ300は、洗濯機パン200の排水孔240に取り付けられている。
台座部210は、洗濯機パン200の内底面201から上方に突出して設けられている。架台220は、台座部210に固定され、洗濯機800の脚801を支持することができる。つまり、洗濯機800の脚801は、架台220の上に載置される。なお、台座部210と架台220とは、一体として形成されていてもよい。例えば、台座部210は、図1に表した架台220の高さを有し、洗濯機800の脚801を支持してもよい。
周壁230は、洗濯機パン200の周縁において内底面201から上方に突出して設けられている。これにより、周壁230は、洗濯機800から排出された水や漏れた水などが洗濯機パン200の外側(例えば周りの床など)へ流れ出ることを抑制することができる。
図2は、本実施形態にかかる排水トラップを表す分解模式図である。
また、図3は、本実施形態にかかる排水トラップを表す断面模式図である。
本実施形態の排水トラップ300は、排水受入部310と、封水筒320と、排水貯留部330と、排水管340と、取付フランジ350と、目皿360と、を有する。
排水受入部310は、ホース接続部311と、排水部313と、を有する。ホース接続部311と排水部313とは、互いに接続されている。ホース接続部311は、洗濯機800の図示しない排水ホースと接続される。そして、排水受入部310は、洗濯機800の排水ホースを通して排出される水を受け入れる。なお、ホース接続部311と排水部313とは、一体として形成されていてもよい。
封水筒320は、筒状に形成され、下部に開口部321を有する。封水筒320は、洗濯機800から洗濯機パン200内に流れ排出される水を目皿360を通して受け入れる。洗濯機パン200内から排出される水としては、例えば洗濯機800の結露水や、使用者が雑排水を流した場合の水などが挙げられる。そして、例えば洗濯機800から排出された水や漏れた水などは、洗濯機パン200の内底面201を流れ、目皿360を通過して封水筒320に流入する。
図2に表したように、目皿360は、第1の目皿361と、第2の目皿362と、を有する。但し、目皿360の構造は、これだけに限定されるわけではなく、一体として形成されていてもよいし、3つ以上の部材により形成されていてもよい。
排水貯留部330は、流出口331を有し、例えば容器のように形成されている。そのため、排水貯留部330は、排水受入部310および封水筒320を通して排出される水を封水として一時的に貯留することができる。
排水管340は、図示しない既存の配管と接続され、取付フランジ350と締結することで洗濯機パン200の排水孔240に取り付けられている。例えば、図3に表したように、排水管340と取付フランジ350との間に洗濯機パン200の排水孔240を挟設させることで、排水管340は、洗濯機パン200の排水孔240に取り付けられる。
このとき、排水管340および取付フランジ350と、洗濯機パン200と、の間には、パッキン375が介在している。パッキン375は、例えばゴムなどの弾性を有する材質から形成されている。そのため、排水管340および取付フランジ350と、洗濯機パン200と、は、パッキン375により水密的に固定されている。
また、封水筒320と、排水貯留部330と、の間には、パッキン371が介在している。パッキン371は、パッキン375と同様に、例えばゴムなどの弾性を有する材質から形成されている。そのため、封水筒320と、排水貯留部330と、は、パッキン371により水密的に固定されている。
さらに、排水貯留部330と、取付フランジ350と、の間には、パッキン373が介在している。パッキン373は、パッキン371、375と同様に、例えばゴムなどの弾性を有する材質から形成されている。そのため、排水貯留部330と、取付フランジ350と、は、パッキン373により水密的に固定されている。
図3に表したように、排水部313は、封水筒320の内部に挿入され、下部において鍔部(第1の抜け防止部)313aを有する。排水部313の鍔部313aの外形は、封水筒320の下部に形成された開口部321よりも大きい。そのため、鍔部313aは、開口部321を通過して筒状に形成された封水筒320の内部に入り込むことはできない。これにより、例えば、作業者がホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースを持ち上げる場合でも、排水受入部310が封水筒320から抜けることを防止することができる。
なお、排水受入部310の抜け防止部の構造は、これだけに限定されるわけではない。排水受入部310の抜け防止部は、排水貯留部330との関係において抜け防止可能な構造を有していてもよい。例えば、排水受入部310の抜け防止部は、排水貯留部330と接合される構造や、排水貯留部330と嵌合される構造を有していてもよい。
矢印A1のように洗濯機800の排水ホースを通して排水受入部310の内部を流れる水は、矢印A2のように、排水部313の下部に設けられた図示しない孔を通過して排水貯留部330の内部へ流れる。一方、矢印A3のように洗濯機パン200内を流れ目皿360を通して封水筒320の内部を流れる水は、矢印A4のように、封水筒320の開口部321から排水貯留部330の内部へ流れる。
排水貯留部330の内部に流れた水は、矢印A5のように排水貯留部330に形成された流出口331へ向かって流れ、矢印A6のように流出口331から流出するまで封水として一時的に貯留される。つまり、図3に表したように、形成される封水の水面(封水面)の位置(高さ)は、流出口331の下端部と略同じ位置(高さ)である。排水貯留部330の流出口331から流出した水は、矢印A7のように排水管340の内部を流れ、既存の配管へ導かれ排出される。
このように、排水トラップ300は、排水受入部310と、封水筒320と、排水貯留部330と、により封水を形成する。そして、排水トラップ300は、形成した封水と、パッキン371、373、375と、により既存の配管から悪臭や害虫類などが室内に侵入することを防止する。
次に、本実施形態の封水筒320と排水貯留部330との取付構造について、図面を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態の封水筒と排水貯留部との取付構造を説明するための分解模式図である。
また、図5は、本実施形態の封水筒と排水貯留部との取付構造を説明するための斜視模式図である。
なお、図5(a)は、封水筒と排水貯留部とを固定する前の状態を例示する斜視模式図であり、図5(b)は、封水筒と排水貯留部とを固定した後の状態を例示する斜視模式図である。
本実施形態の封水筒320は、排水貯留部330に取り付けられ固定される。図4に表した矢印A11のように、封水筒320を排水貯留部330に固定する際には、まず封水筒320を排水貯留部330の内部に挿入する。図5(a)は、封水筒320が排水貯留部330に挿入された状態を表している。
図5(a)に表したように、封水筒320は、周縁部において係合部323を有する。係合部323は、一端部において上方に突出した突起部323aを有する。係合部323は、突起部323aへ向かうにつれて高くなるように傾斜状に形成されている。また、封水筒320は、内面から径内方向に突出した摘み部325を有する。一方、排水貯留部330は、内面から径内方向に突出した係合部335を有する。
封水筒320の係合部323は、封水筒320の全周に設けられているわけではなく離隔して設けられている。つまり、図5(a)に表したように、係合部323同士の間には離隔部323bが設けられている。そのため、封水筒320を排水貯留部330の内部に挿入すると、排水貯留部330の係合部335が封水筒320の離隔部323bを相対的に上方へ通過し、図5(a)に表した状態となる。
摘み部325を持ち、図5(a)に表した矢印A12の方向に封水筒320を回転させると、排水貯留部330の係合部335は、図5(a)に表した矢印A13のように、封水筒320の係合部323の上面を相対的に突起部323aに向かって摺動する。封水筒320の係合部323は、突起部323aへ向かうにつれて高くなるように傾斜状に形成されているため、排水貯留部330の係合部335が相対的に突起部323aに向かって摺動するにつれて排水貯留部330の係合部335から下方への力を受ける。言い換えれば、封水筒320は、図5(a)に表した矢印A12の方向に回転するにつれて下方への力を受ける。そして、図5(b)に表したように、排水貯留部330の係合部335が封水筒320の突起部323aと接触すると、封水筒320の矢印A12の方向への回転は停止する。
このようにして、封水筒320は、排水貯留部330に取り付けられ固定される。また、封水筒320の係合部323および排水貯留部330の係合部335は、排水貯留部330の流出口331の下端部331aの位置すなわち封水面の位置よりも高い位置に設けられている。そのため、封水筒320と排水貯留部330との固定位置は、封水面よりも上方の位置である。これにより、封水の形成や封水面の高さなどに影響を与えることなく、封水筒320を排水貯留部330に固定することができる。
なお、図4および図5に関して説明した封水筒320と排水貯留部330との取付構造は、一例であり、これだけに限定されるわけではい。封水筒320が排水貯留部330に固定され、その固定位置が封水面よりも上方の位置である限り、本実施形態の範囲に包含される。
次に、本実施形態の排水貯留部330の抜け防止構造について、図面を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態の排水貯留部の抜け防止構造を説明するための斜視模式図である。 また、図7は、排水受入部と封水筒と排水貯留部とを含むトラップ形成体が一体的に取付フランジから取り外された状態を例示する斜視模式図である。
また、図8は、排水受入部と封水筒と排水貯留部とを含むトラップ形成体が一体的に洗濯機パンから取り外された状態を例示する斜視模式図である。
なお、図6(a)は、排水貯留部と取付フランジとの固定を解除する前の状態を表す斜視模式図であり、図6(b)は、排水貯留部と取付フランジとの固定を解除した後の状態を表す斜視模式図である。
図6(a)に表したように、本実施形態の排水貯留部330は、取付フランジ350に取り付けられ固定されている。排水貯留部330は、外周部において、係合部337(第2の抜け防止部)と、上下方向に延在する壁面338a、338bと、を有する(図5(a)および図5(b)も参照)。係合部337は、壁面338aへ向かうにつれて高くなるように傾斜状に形成されている。また、排水貯留部330は、上面から上方へ突出した摘み部339を有する。一方、取付フランジ350は、内面から径内方向に突出した係合部351を有する。排水貯留部330の係合部337は、排水貯留部330の全周に設けられているわけではなく離隔して設けられている。つまり、係合部337同士の間には、離隔部337bが形成されている(図5(a)および図5(b)も参照)。
排水貯留部330と取付フランジ350との固定を解除する前では、取付フランジ350の係合部351は、排水貯留部330の係合部337と係合し壁面338aと接触している。このとき、排水貯留部330の係合部337は、壁面338aへ向かうにつれて高くなるように傾斜状に形成されているため、取付フランジ350の係合部351から下方への力を受けて固定されている。
排水貯留部330と取付フランジ350との固定を解除する際には、まず摘み部339を持ち、図6(a)に表した矢印A21の方向に排水貯留部330を回転させる。そうすると、取付フランジ350の係合部351は、図6(a)に表した矢印A22のように、排水貯留部330の係合部337の上面を相対的に離隔部337bに向かって摺動する。排水貯留部330の係合部337は、離隔部337bへ向かうにつれて低くなるように傾斜状に形成されているため、取付フランジ350の係合部351が相対的に離隔部337bに向かうにつれて下方への力が解除される。そして、図6(b)に表したように、取付フランジ350の係合部351が排水貯留部330の壁面338bと接触すると、排水貯留部330の矢印A21の方向への回転は停止する。
このとき、取付フランジ350の係合部351は、離隔部337bの上方に位置している。そのため、取付フランジ350の係合部351が排水貯留部330の離隔部337bを相対的に下方へ通過することで、排水貯留部330は、取付フランジ350に対して上方へ移動することができる。
ここで、図3に関して前述したように、排水部313は、封水筒320の内部に挿入され、下部において鍔部313aを有する。これにより、排水部313を有する排水受入部310が封水筒320から抜けることが防止されている。また、図4および図5に関して前述したように、封水筒320は、排水貯留部330に固定されている。そのため、図7および図8に表したように、例えば清掃を行う作業者がホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースを持ち上げることで、排水受入部310と封水筒320と排水貯留部330とを含むトラップ形成体390を一体的に取付フランジ350および洗濯機パン200から取り外すことができる。
例えば、衣類の糸くずなどにより既存の配管や排水トラップ300などが詰まることを防止するため、排水トラップ300の少なくとも一部が洗濯機パン200から取り外され、既存の配管や排水トラップ300などの清掃が行われる場合がある。前述したように、洗濯機パン200の周縁には周壁230が設けられている。そのため、作業者は、洗濯機800が洗濯機パン200に載置されたままの状態で、洗濯機パン200に載置された洗濯機800の底部と、周壁230の上部と、の間の隙間から、排水トラップ300を見ることは困難である。言い換えれば、作業者は、洗濯機800が洗濯機パン200に載置されたままの状態で、周壁230越しに排水トラップ300を見ることは困難である。また、洗濯機パン200に載置された洗濯機800の底部と、周壁230の上部と、の間の隙間は、比較的狭いため、作業者がその隙間に腕を通して排水トラップ300の少なくとも一部を取り出すことは困難である。また、これらの困難性を伴う状況において排水トラップ300の少なくとも一部を取り出すと、例えば排水貯留部330や排水貯留部330に貯留された水などにより作業者の手が汚れることがあり得る。
さらに、例えば、作業者がホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースを持ち上げ排水トラップ300の少なくとも一部を取り外しても、排水貯留部330がホース接続部311などと一体的に取り外されず排水孔240の近傍に残る場合を想定する。この場合には、作業者は、排水孔240の近傍に残った排水貯留部330を周壁230越しに見て掴み、あるいは手探りで掴み、取り外す必要がある。
しかしながら、洗濯機パン200が周壁230を有するため、作業者が洗濯機パン200に載置された洗濯機800の底部と、洗濯機パン200の周壁230の上部と、の間の隙間から排水孔240の近傍に残った排水貯留部330を見ることは困難である。作業者は、体を屈めて無理な体勢をとる必要がある。また、洗濯機パン200に載置された洗濯機800の底部と、周壁230の上部と、の間の隙間は、比較的狭いため、作業者がその隙間から腕を通して既存の配管や洗濯機パン200の排水孔240などの近傍に残った排水貯留部330を直接掴み取り出すことは困難である。さらに、作業者が排水貯留部330を洗濯機パン200から洗濯機パン200の周壁230の外側へ取り外すときに、排水貯留部330に貯留された水がこぼれる場合があり、問題であった。また、例えば排水貯留部330や排水貯留部330に貯留された水などにより作業者の手が汚れることがあり得る。
これに対して、本実施形態にかかる排水トラップ300によれば、作業者は、ホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースを持ち上げることで、排水受入部310と封水筒320と排水貯留部330とを、トラップ形成体390として一体的に洗濯機パン200から取り外すことができる。これにより、ホース接続部311が持ち上げられ洗濯機パン200から取り外された後に、排水貯留部330は、排水孔240の近傍に残らない。
また、前述したように、洗濯機800は、台座部210に固定された架台220に載置されている。そのため、洗濯機パン200の内底面201と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間に、排水貯留部330の外形よりも大きい隙間を確保することができる。言い換えれば、台座部210および架台220は、洗濯機パン200の内底面201と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間に、排水貯留部330が通過可能な隙間を形成する。これにより、作業者は、一体的に取り外したトラップ形成体390を、洗濯機パン200の内底面201と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間の隙間に置き、既存の配管をより容易に清掃することができる。
さらに、周壁230の上部と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間に、排水貯留部330の外形よりも大きい隙間を確保することができる。言い換えれば、台座部210および架台220は、周壁230の上部と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間に、排水貯留部330が通過可能な隙間を形成する。そのため、作業者は、一体的に取り外したトラップ形成体390の少なくとも一部を清掃する場合には、トラップ形成体390を周壁230の上部と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間の隙間を通して洗濯機パン200の外側へ取り出し、より容易に清掃することができる。また、図4および図5に関して前述したように、封水筒320と排水貯留部330とは、互いに着脱可能である。そのため、作業者は、封水筒320を排水貯留部330から取り外すことで、封水筒320および排水貯留部330をそれぞれ単体としてより容易に清掃することができる。
さらに、排水貯留部330が通過可能な隙間が確保されていない場合には、洗濯機パン200の内底面201と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間の比較的狭い隙間において、一体的に取り外したトラップ形成体390を分解し一つ一つの部材を洗濯機パン200の外側へ取り出さなければならいないという問題があった。これに対して、本実施形態にかかる洗濯機パン200によれば、一体的に取り外したトラップ形成体390をそのまま洗濯機パン200の外側へ取り出すことができる。そして、一体的に取り外したトラップ形成体390を洗濯機パン200の外側で分解し清掃することができる。清掃後には、分解したものを洗濯機パン200の外側で組み立てることができる。そして、組み立てたトラップ形成体390をそのまま一体的に元の設置位置に戻すことができる。これにより、洗濯機パン200の内底面201と、架台220に載置された洗濯機800の底部と、の間の比較的狭い隙間における作業を低減できる。
また、作業者は、ホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースを持ち上げてホース接続部311を取り外すことで、排水貯留部330に直接触れることなく排水受入部310と封水筒320と排水貯留部330とを一体的に取り外すことができる。これにより、例えば排水貯留部330や排水貯留部330に貯留された水により作業者の手が汚れることを防止することができる。
前述したように、排水貯留部330は、係合部337(第2の抜け防止部)を有し、取付フランジ350に固定されている。そのため、排水貯留部330が取付フランジ350および洗濯機パン200から上方へ抜けることが防止されている。また、封水筒320は、排水貯留部330に固定されている。さらに、排水受入部310が封水筒320から抜けることが防止されている。そのため、排水貯留部330の係合部337は、排水受入部310と封水筒320と排水貯留部330とが一体的に取り付けられたトラップ形成体390の抜け防止部としても機能する。これにより、意図せず不意にホース接続部311あるいは洗濯機800の排水ホースに対して力が加わった場合でも、排水貯留部330およびトラップ形成体390が洗濯機パン200から外れることを防止することができる。
なお、トラップ形成体390の抜け防止部は、排水貯留部330に設けられることに限定されるわけではない。トラップ形成体390の抜け防止部は、例えば、トラップ形成体390の上方を覆うようなカバーであってもよい。あるいは、トラップ形成体390の抜け防止部は、ホース接続部311の抜けを防止するリングなどであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、排水受入部310や封水筒320や排水貯留部330などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや第1の抜け防止部や第2の抜け防止部の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
200 洗濯機パン、 201 内底面、 210 台座部、 220 架台、 230 周壁、 240 排水孔、 300 排水トラップ、 310 排水受入部、 311 ホース接続部、 313 排水部、 313a 鍔部、 320 封水筒、 321 開口部、 323 係合部、 323a 突起部、 323b 離隔部、 325 摘み部、 330 排水貯留部、 331 流出口、 331a 下端部、 335 係合部、 337 係合部、 337b 離隔部、 338a 壁面、 338b 壁面、 339 摘み部、 340 排水管、 350 取付フランジ、 351 係合部、 360 目皿、 361 第1の目皿、 362 第2の目皿、 371 パッキン、 373 パッキン、 375 パッキン、 390 トラップ形成体、 800 洗濯機、 801 脚

Claims (6)

  1. 洗濯機が載置される洗濯機パンに取り付けられ、前記洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れつつ前記洗濯機パン内から排出される水を受け入れ可能な排水トラップであって、
    前記水を一時的に貯留可能な排水貯留部と、
    前記貯留された水により封水を形成する封水筒と、
    を備え、
    前記封水筒は、前記排水貯留部に固定されたことを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記封水筒は、前記封水の水面よりも上方の位置において前記排水貯留部に固定されたことを特徴とする請求項1記載の排水トラップ。
  3. 前記封水筒に挿入され、前記洗濯機のホースを通って排出される水を受け入れる排水受入部をさらに備え、
    前記排水受入部は、上方への抜けを防止する第1の抜け防止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の排水トラップ。
  4. 前記排水貯留部と前記封水筒と前記排水受入部とは、一体的に取り付けられてトラップ形成体を形成し、
    前記トラップ形成体は、前記洗濯機パンからの抜けを防止する第2の抜け防止部を有することを特徴とする請求項3記載の排水トラップ。
  5. 前記第2の抜け防止部は、前記排水貯留部に設けられたことを特徴とする請求項4記載の排水トラップ。
  6. 既存の配管へ排水する排水孔と、
    周囲への水の漏れを防止する周壁と、
    前記排水孔に取り付けられた請求項1〜5のいずれか1つに記載の排水トラップと、
    を備えたことを特徴とする洗濯機パン。
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JP2018053653A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社ブリヂストン 排水チャンバー

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