JP6399376B1 - 給水維持方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態の給水維持方法は、第1ポンプ群61〜64のポンプ61用の前段バルブ21を閉じ、ポンプ61を取り外す工程と、第1ポンプ群61〜64の外部にポンプ61を配置し、前段迂回管71により前段並列管11とポンプ61の間を接続し、後段迂回管72によりポンプ61と分水栓取付部位139との間を接続し、前段バルブ21を開く工程、第1ポンプ群61〜64を第2ポンプ群81〜84に取り替え、第2ポンプ群81〜84の一部のポンプ82〜84を前段バルブ22〜24に接続し、前段バルブ22〜24を開く工程と、ポンプ61、前段迂回管71、及び後段迂回管72を取り外す工程と、第2ポンプ群81〜84が有する残りのポンプ81を前段バルブ21に接続し、前段バルブ21を開く工程と、を備える。
【選択図】図2
Description
〔給水システムの全体構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る給水システム100を示す概略図である。図1に示すように、給水システム100は、貯水槽としての受水槽1と、第1ポンプ群61〜64と、制御部50と、前段給水管群10と、後段給水管群40と、分岐管121〜125、水栓131〜135を備える。本実施形態では、第1ポンプ群61〜64、後段給水管群40、及び制御部50がユニット化されて、ポンプユニット60を構成している。
受水槽1は、水道引き込み管8から引き込んだ水道水を貯水するタンクである。受水槽1には、建造物110の1日の水使用量の1/3〜1/2の水量の水が貯水されている。
第1ポンプ群61〜64は、並列して設けられる複数のポンプとしてポンプ61、62、63、64を有する。ポンプ61、62、63、64は、マンションの住人が使用する水量に応じて稼働する。例えば、最も少ない水量が使用されるときは1つのポンプが駆動し、最も多い水量が使用されるときは3つのポンプが駆動する。ポンプ61、62、63、64は、ローテーションで駆動し、4つのうちの1つは、予備として駆動しない状態になるように制御されている。第1ポンプ群61〜64は、高架水槽を用いずに受水槽1から水栓131〜135へと水を直接的に供給する給水システム100(加圧給水方式)に適用されるものであるから、加圧給水ポンプとも言う。
前段給水管群10は、受水槽1から複数のポンプ61〜64への水を流通させる構成部材(管、バルブ等)の集合体をいう。前段給水管群10は、上流側から順に、連結管9と、複数の前段並列管11〜14と、複数の前段バルブ21〜24と、複数の中段並列管31〜34と、を備える。
複数の前段並列管11〜14は、複数のポンプ61〜64それぞれに対応して並列する管である。前段並列管11〜14の上流側の端部は連結管9に連結され、前段並列管11〜14の下流側の端部は前段バルブ21〜24に連結されている。前段並列管11〜14は、連結管9から分岐した水道水を、複数のポンプ61〜64それぞれに流れ込むように、通過させる。
後段給水管群40は、複数のポンプ61〜64から複数の水供給先としての各階の空間区画部111〜115への水を流通させる構成部材(管、バルブ等)の集合体をいう。後段給水管群40は、複数の後段並列管41〜44と、複数の後段バルブ51〜54と、合流管39と、を備える。
分岐管121〜125は、合流管39から建造物110の複数の空間区画部111〜115に向けて分岐している。なお、複数の空間区画部111〜115は、建造物110の中で鉛直方向に並んでいる。空間区画部111〜115は、床、壁及び天井板により囲まれる構成を言い、人が住む居住空間を囲む壁、床及び天井により囲まれる構成、人が居る居所空間を囲む壁、床及び天井により囲まされる構成、人が住む家屋全体の構成等を言う。空間区画部111〜115は、一つの部屋であっても複数の部屋で構成されても良い。
(水栓)
水栓131〜135は、分岐管121〜125の端部に取り付けられる。水栓131〜135は、図示しない蛇口を有し、蛇口を一方向にひねることにより水が出され、蛇口を他方向にひねることにより水が止まる。
なお、前述の給水システム100は、例えば、建造物110の1階部分に、空間区画部111に隣接されて配置されている。図1中では、給水システム100の構成を主に説明するために給水システム100が建造物110外に記載されているが、実際には給水システム100は建造物110の内部に配置されている。
図2は、第1ポンプ群61〜64を取外す工程を示す工程図である。図2に示されるように、作業者は、第1ポンプ群61〜64が有する複数のポンプ61〜64のうちの特定のポンプ61を特定ポンプ(仮設ポンプ)として選択する。作業者は、ポンプ61用の前段並列管11、中段並列管31及び後段並列管41の水の流通を停止させるようにポンプ61用の前段バルブ21及び後段バルブ51を閉じる。作業者は、ポンプ61及び中段並列管31を、ポンプ61用の前段バルブ21及び後段並列管41から取り外す。
図2に示されるように、作業者は、第1ポンプ群61〜64の位置とは別の位置に仮設ポンプとしてのポンプ61を配置する。仮設ポンプにはポンプ61〜64のうちの1つが用いられ、本実施形態ではポンプ61が用いられる。仮設ポンプとして用いられるときのポンプ61の電源は、ポンプ61が取り外された第1ポンプ群62〜64用の電源とは異なる電源に接続される。図1中の動力分電盤92は、第1ポンプ群61〜64に用いられる容量として、3台のポンプ分しか備えていない場合がある。その場合、動力分電盤92は、第1ポンプ群におけるポンプ61〜64の全てを駆動させることができない場合がある。または、第1ポンプ群61〜64への配線を分岐させて仮設ポンプに用いようとしても第1ポンプ群61〜64を取外すときに電源をオフにしなければならない場合があり、これによって仮設ポンプとしてのポンプ61が停止することが考えられる。そのため、仮設ポンプ用には、仮設インバータ102及び仮設電源103(図2参照)が用いられる。なお、仮設電源103に代えて仮設発動機が用いられてもよい。動力分電盤92の近くに消火栓用等の別の電源がある場合には、そのような電源が仮設ポンプに用いられてもよい。
図5は、第1ポンプユニット60を取外した様子を示す工程図である。図6は、第2ポンプユニット80を取り付けた様子を示す工程図である。図7は、図6に対応する工程図であり、第2ポンプユニット80を取り付けるときに一部のポンプ82〜84及び中段並列管32〜34を、前段バルブ22〜24に取り付けた様子を示す工程図である。ポンプユニット80は、第2ポンプ群81〜84、後段給水管群40、及び制御部50がユニット化されて構成されている。
図8は、外部に配置されたポンプ61を取外した様子を示す工程図である。作業者は、ポンプ61、前段迂回管71、及び後段迂回管72をポンプ61用の前段並列管11及び合流管39から取り外す。
図9は、第2ポンプ群81〜84が有する残りのポンプ81及び中段並列管31を、前段バルブ21に取り付けた様子を示す工程図である。作業者は、第2ポンプ群81〜84が有する残りのポンプ81を、ポンプ61用の前段バルブ21に接続する。作業者は、ポンプ61用の前段並列管11、中段並列管31及び後段並列管41に水が流通するようにポンプ61用の前段バルブ21及び後段バルブ51を開く。
本実施形態の給水維持方法は、複数のポンプ61〜64を有する第1ポンプ群61〜64と、複数のポンプ61〜64への水が流通する前段給水管群10と、複数のポンプ61〜64から複数の各階の空間区画部111〜115への水が流通する後段給水管群40と、複数のポンプ61〜64の駆動を制御する制御部50と、を備える給水システムについて、第1ポンプ群61〜64を取り替えるときの給水維持方法であって、第1ポンプ群61〜64により給水しつつ、第1ポンプ群61〜64の位置とは別の位置にポンプ61を配置し、前段迂回管71によりポンプ61と前段給水管群10との間を接続し、後段迂回管72によりポンプ61と後段給水管群40との間を接続し、ポンプ61を併用して給水する仮設ポンプ接続工程と、ポンプ61により給水しつつ、第1ポンプ群61〜64の一部62〜64又は全部61〜64を水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから別の第2ポンプ群81〜84に取り替え、別の第2ポンプ群81〜84の一部82〜84又は全部81〜84を水の流通を再開させるようにバルブを開いて併用して給水させるポンプ群取替工程と、別の第2ポンプ群81〜84の一部82〜84又は全部81〜84により給水しつつ、ポンプ61を水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから取外す仮設ポンプ取外し工程と、を備える。
また、第1ポンプ群61〜64から第2ポンプ群81〜84への取替作業において、第1ポンプ群62〜64及び外部のポンプ61を併用する駆動時間、並びに第2ポンプ群82〜84及び外部のポンプ61を併用する駆動時間があり、水量を可能な限り減少させずに済むようにされている。
そして、本実施形態の給水維持方法は、第1ポンプ群61〜64が有する複数のポンプ61〜64のうちの特定のポンプ61を特定ポンプとして選択し、水の流通を停止させるようにポンプ61用の前段バルブ21を閉じ、ポンプ61を第1ポンプ群61〜64から取り外す特定ポンプ取外し工程と、第1ポンプ群61〜64の位置とは別の位置にポンプ61を配置し、前段迂回管71によりポンプ61用の前段並列管11とポンプ61との間を接続すると共に、後段迂回管72によりポンプ61と合流管39における複数の後段並列管41〜44よりも下流の分水栓取付部位139との間を接続し、前段迂回管71及び後段迂回管72に水が流通するようにポンプ61用の前段バルブ21を開く仮設ポンプ接続工程と、ポンプ61以外の第1ポンプ群62〜64を別の第2ポンプ群81〜84に取り替え、別の第2ポンプ群81〜84が有する一部のポンプ82〜84を、ポンプ61用以外の前段並列管12〜14及び後段並列管42〜44に接続した状態にし、ポンプ61用以外の前段並列管12〜14及び後段並列管42〜44に水が流通するようにポンプ61用以外の前段バルブ22〜24を開くポンプ群取替工程と、ポンプ61、前段迂回管71、及び後段迂回管72をポンプ61用の前段並列管11及び合流管39から取り外す仮設ポンプ取外し工程と、第2ポンプ群81〜84が有する残りのポンプ81を、ポンプ61用の前段並列管11及び後段並列管41に接続に接続した状態にし、ポンプ61用の前段並列管11及び後段並列管41に水が流通するようにポンプ61用の前段バルブ21を開く残りポンプ接続工程と、を備える。
以上、本発明の実施形態について説明した。本実施形態では、仮設ポンプとして第1ポンプ群61〜64のポンプ61が用いられる方法であった。この実施形態に限定されることなく、仮設ポンプとして作業者が持参するポンプが用いられる方法であってもよい。この場合に、このポンプも、第1ポンプ群61〜64用の電源とは異なる電源すなわち仮設インバータ102及び仮設電源103に接続される。
9 連結管
10 前段給水管群
11〜14 前段並列管
20 後段給水管群
21〜24 前段バルブ
31〜34 中段並列管
39 合流管
40 後段給水管群
41〜44 後段並列管
50 制御部
51〜54 後段バルブ
60 第1ポンプユニット
61 ポンプ(仮設ポンプ、特定ポンプ)
61〜64 ポンプ(ポンプ群)
71 前段迂回管
72 後段迂回管
80 第2ポンプユニット
81〜84 ポンプ
100 給水システム
139 分水栓取付部位
Claims (5)
- 複数のポンプを有するポンプ群と、前記複数のポンプへの水が流通する前段給水管群と、前記複数のポンプから複数の水供給先への水が流通する後段給水管群と、前記複数のポンプの駆動を制御する制御部と、を備える給水システムについて、前記ポンプ群を取り替えるときの給水維持方法であって、
前記ポンプ群により給水しつつ、前記ポンプ群の位置とは別の位置に仮設ポンプを配置し、前段迂回管により前記仮設ポンプと前記前段給水管群との間を接続し、後段迂回管により前記仮設ポンプと前記後段給水管群との間を接続し、前記仮設ポンプを併用して給水する、仮設ポンプ接続工程と、
前記仮設ポンプにより給水しつつ、前記ポンプ群の一部又は全部を水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから別のポンプ群に取り替え、前記別のポンプ群の一部又は全部を水の流通を再開させるようにバルブを開いて併用して給水させる、ポンプ群取替工程と、
前記別のポンプ群の一部又は全部により給水しつつ、前記仮設ポンプを水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから取外す、仮設ポンプ取外し工程と、
を備える給水維持方法。 - 複数のポンプを有するポンプ群と、前記複数のポンプへの水が流通する前段給水管群と、前記複数のポンプから複数の水供給先への水が流通する後段給水管群と、前記複数のポンプの駆動を制御する制御部と、を備える給水システムについて、前記ポンプ群を取り替えるときの給水維持方法であって、
前記複数のポンプのうちの一部のポンプの使用を停止し、前記ポンプ群により給水しつつ、前記ポンプ群の位置とは別の位置に、使用を停止した前記一部のポンプを仮設ポンプとして配置し、前段迂回管により前記仮設ポンプと前記前段給水管群との間を接続し、後段迂回管により前記仮設ポンプと前記後段給水管群との間を接続し、前記仮設ポンプを併用して給水する、仮設ポンプ接続工程と、
前記仮設ポンプにより給水しつつ、前記ポンプ群の一部又は全部を水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから別のポンプ群に取り替え、前記別のポンプ群の一部又は全部を水の流通を再開させるようにバルブを開いて併用して給水させる、ポンプ群取替工程と、
前記別のポンプ群の一部又は全部により給水しつつ、前記仮設ポンプを水の流通を停止させるようにバルブを閉じてから取外す、仮設ポンプ取外し工程と、
を備える給水維持方法。 - 複数のポンプを有するポンプ群と、前記複数のポンプへの水が流通する前段給水管群と、前記複数のポンプから複数の水供給先への水が流通する後段給水管群と、前記複数のポンプの駆動を制御する制御部と、を備える給水システムについて、前記ポンプ群を取り替えるときの給水維持方法であって、
前記前段給水管群は、複数の前記ポンプそれぞれに対応して並列する複数の前段並列管、及び前記複数の前段並列管それぞれを開閉する複数のバルブを有し、
前記後段給水管群は、複数の前記ポンプそれぞれに対応して並列する複数の後段並列管、及び前記複数の後段並列管が合流して水が流通する合流管を有し、
前記ポンプ群が有する前記複数のポンプのうちの特定のポンプを特定ポンプとして選択し、水の流通を停止させるように前記特定ポンプ用の前記バルブを閉じ、前記特定ポンプを前記ポンプ群から取り外す、特定ポンプ取外し工程と、
前記ポンプ群の位置とは別の位置に仮設ポンプを配置し、前段迂回管により前記特定ポンプ用の前段並列管と前記仮設ポンプとの間を接続すると共に、後段迂回管により前記仮設ポンプと前記合流管における複数の前記後段並列管よりも下流の部位との間を接続し、前記前段迂回管及び前記後段迂回管に水が流通するように前記特定ポンプ用の前記バルブを開く、仮設ポンプ接続工程と、
前記特定ポンプ以外の前記ポンプ群を別のポンプ群に取り替え、前記別のポンプ群が有する一部の前記ポンプを、前記特定ポンプ用以外の前記前段並列管及び前記後段並列管に接続された状態にし、前記特定ポンプ用以外の前記前段並列管及び前記後段並列管に水が流通するように前記特定ポンプ用以外の前記バルブを開く、ポンプ群取替工程と、
前記仮設ポンプ、前記前段迂回管、及び前記後段迂回管を前記特定ポンプ用の前記前段並列管及び前記合流管から取り外す、仮設ポンプ取外し工程と、
前記別のポンプ群が有する残りのポンプを、前記特定ポンプ用の前記前段並列管及び前記後段並列管に接続された状態にし、前記特定ポンプ用の前記前段並列管及び前記後段並列管に水が流通するように前記特定ポンプ用の前記バルブを開く、残りポンプ接続工程と、
を備える給水維持方法。 - 前記仮設ポンプは、前記ポンプ群が有していた前記ポンプ、又は前記ポンプ群が有するポンプ以外のポンプである、請求項1又は3に記載の給水維持方法。
- 前記仮設ポンプは、前記ポンプ群用の電源とは異なる電源に接続される、請求項1〜4のいずれかに記載の給水維持方法。
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