JP6659053B2 - 給水維持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水道工事等における給水維持方法に関する。
マンション等の建物には、水道水を、水道管からマンションの屋上の高架水槽へと引き上げて、高架水槽から各階に供給するように構成されたものがある。このような構成が適用された建物に関する文献として特許文献1が開示されている。高架水槽を交換する水道工事のときには、事前に建物の住人に水道工事によって特定の時間帯に水道水が止まることが知らされ、水道工事業者は、その時間帯に、古い高架水槽を新しい高架水槽に取り替える。
特開2008−196203号公報
しかしながら、古い高架水槽を取り外してから新しい高架水槽を取り付けるまでの間に水道水の供給を停止する必要があり、建物の住人は水道水を使用することができない。
従って、本発明は、既設の高架水槽から別の高架水槽に取り替える作業を、給水を維持しながら行うことができる給水維持方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、高架水槽(200)と、前記高架水槽への水が流通する前段給水管(10)と、前記高架水槽から複数の水供給先(111〜114)への水が流通する後段給水管(40)と、前記前段給水管の水を前記高架水槽へと流動させるためのポンプユニット(60)と、前記ポンプユニット(60)の駆動を制御する制御部(50)と、を備える給水システム(100)について、前記高架水槽を取り替えるときの給水維持方法であって、前記高架水槽(200)から前記後段給水管(40)に給水しつつ、迂回管部(70)により前記前段給水管(10)と前記後段給水管(40)との間を接続し、前記迂回管部(70)を経由して前記後段給水管(40)に給水する、迂回管部接続工程と、前記迂回管部(70)を経由して前記後段給水管(40)に給水しつつ、前記前段給水管(10)から前記高架水槽(200)への水の流通を停止させてから別の高架水槽(300)に取り替え、前記前段給水管(10)から前記別の高架水槽(300)へと水の流通を再開させて前記前段給水管(10)から前記別の高架水槽(300)を経由して前記後段給水管(40)に給水する、高架水槽取替工程と、前記別の高架水槽(300)を経由して前記後段給水管(40)に給水しつつ、前記迂回管部(70)の水の流通を停止させてから前記迂回管部(70)を取り外す、迂回管部取り外し工程と、を備える給水維持方法に関する。
(2) (1)の給水維持方法において、前記迂回管部接続工程は、前記制御部(50)が前記ポンプユニット(60)を駆動して前記高架水槽(200)に所定水位の水が貯水された後に開始することが好ましい。
(3) (1)又は(2)の給水維持方法において、前記迂回管部(70)は、一端部が前記前段給水管(10)に接続され、他端部に水を排出可能な第1開口(19)を有する第1管部(14)と、前記第1管部(14)の第1分岐部位(21)から分岐し、水を排出可能な第2開口(24)を有する第2管部(22)と、前記第1管部(14)における前記第1分岐部位(21)よりも下流の第2分岐部位(25,26)から分岐し、前記後段給水管(40)に接続される第3管部(27,28)と、前記第1管部(14)の前記第1分岐部位(21)と前記第2分岐部位(25,26)との間に設けられる減圧バルブ(18)と、前記第1管部(14)における前記減圧バルブ(18)よりも下流に設けられ、前記第1管部(14)の内部の水の圧力を計測する水圧計測部(17)と、を有し、前記水圧計測部(17)が検知する水の圧力が所定値よりも高い場合には前記減圧バルブ(18)により前記第1管部(14)を流通する水の圧力を減少させることが好ましい。
本発明によれば、既設の高架水槽から別の高架水槽に取り替える作業を、給水を維持しながら行うことができる。
本発明の一実施形態に係る給水維持方法が適用される給水システムを有する建物を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る給水維持方法が適用される給水システムを示す概略図である。 分流管を接続した給水システムを示す概略図である。 迂回管部を接続した給水システムを示す概略図である。 後段給水管に第3管を接続する工程を示す概略図である。 後段給水管に第3管を接続する工程を示す概略図である。 後段給水管に第3管を接続する工程を示す概略図である。 後段給水管に第3管を接続する工程を示す概略図である。 高架水槽の取り外し後の給水システムを示す概略図である。 高架水槽の交換後の給水システムを示す概略図である。 迂回管部の取り外し後の給水システムを示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の給水維持方法について説明する。
〔給水システムの全体構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る給水システム100を有する建物110を示す概略図である。図2は、給水システム100の概略図である。図1及び図2に示すように、給水システム100は、受水槽101と、ポンプユニット60と、制御部50と、前段給水管10と、高架水槽200と、後段給水管40と、分岐管121〜124と、水栓131〜134と、を備える。また、給水システム100には、水道工事中に、分流管12と、迂回管部70と、が後付けで取り付けられる。建物110は、空間区画部111〜114を有する。
〔受水槽〕
受水槽101は、水道管102から水道引き込み管103によって引き込んだ水道水を貯水するタンクである。受水槽101には、建物110の1日の水使用量の1/3〜1/2の水量の水が貯水されている。受水槽101は、例えば、建物110の1階部分に、空間区画部111に隣接されて配置されている。
〔ポンプユニット〕
ポンプユニット60は、不図示の複数のポンプ(例えば4つのポンプ)を有する。ポンプユニット60は、例えば、建物110の1階部分に、空間区画部111に隣接されて配置されている。複数のポンプは、マンションの住人が使用する水量に応じて稼働する。例えば、最も少ない水量が使用されるときは1つのポンプが駆動し、最も多い水量が使用されるときは3つのポンプが駆動する。複数のポンプは、ローテーションで駆動し、4つのうちの1つは、予備として駆動しない状態になるように制御されている。ポンプユニット60は、受水槽101から高架水槽200を経由して水栓131〜134へと水を供給する給水システム100(受水槽高架水槽方式)に適用されるものであるから、揚水ポンプとも言う。
〔制御部〕
制御部50は、ポンプユニット60の駆動を制御することにより、ポンプユニット60を通過する水道水の量を調節する部位である。制御部50は、動力分電盤92に配線によって接続されると共に、複数のポンプそれぞれに配線によって接続されている。なお、動力分電盤92は、複数のポンプそれぞれに供給する電源の機能を有している。
〔前段給水管〕
前段給水管10は、ポンプユニット60から高架水槽200への水を流通させる管である。また、前段給水管10は、建物110の1階から上方の階へと上下方向に延びる部位を有する。この、前段給水管10の上下方向に延びる部位の中では、水は、ポンプユニット60から高架水槽200へと引き上げられて、上方に向かって流れる。また、図3を参照しつつ後述するが、水道工事中に、前段給水管10に手動のバルブ11が取り付けられる。このバルブ11は、作業者が前段給水管10の内部を流通する水の量を調節するためのものである。
〔後段給水管〕
後段給水管40は、ポンプユニット60から複数の水供給先としての各階の空間区画部111〜114への水を流通させる管である。また、後段給水管40は、建物110の屋上から1階へと上下方向に延びる部位を有する。この、後段給水管40の上下方向に延びる部位の中では、水は、高架水槽200から落下して下方に向かって流れる。また、後段給水管40には、バルブ45が取り付けられている。バルブ45は、空間区画部111〜114における水の需要があるときに開いて水を流通させる。
〔分岐管〕
分岐管121〜124は、後段給水管40から建物110の複数の空間区画部111〜114に向けて分岐している。なお、複数の空間区画部111〜114は、建物110の中で鉛直方向に並んでいる。空間区画部111〜114は、床、壁及び天井板により囲まれる構成を言い、人が住む居住空間を囲む壁、床及び天井により囲まれる構成、人が居る居所空間を囲む壁、床及び天井により囲まれる構成、人が住む家屋全体の構成等を言う。空間区画部111〜114は、一つの部屋であってもよく、又は複数の部屋で構成されてもよい。
〔水栓〕
水栓131〜134は、分岐管121〜124の端部に取り付けられる。水栓131〜134は、一方向にひねられることにより水を出し、他方向にひねられることにより水を止める。
〔分流管〕
図3は、分流管12を接続した給水システム100の概略図である。分流管12は中空筒状に形成されている。分流管12の一端部は前段給水管10に接続される。分流管12は、前段給水管10に接続されることにより、前段給水管10の一部を構成するものとする。分流管12の他端部は、後述する迂回管部70の第1管部14と接続される。分流管12には、手動のバルブ13が取り付けられる。バルブ13が開かれるに従って迂回管部70を流通する水量が増加し、バルブ13が閉じられるに従って迂回管部70を流通する水量が減少する(水流が停止する場合を含む)。
分流管12は、元々給水システム100に含まれていない構成であるが、水道工事のときに給水システム100に取り付けられるものである。分流管12は、水道工事後も前段給水管10に取り付けられたままにしてもよく、その場合には水道工事後も給水システム100の一部を構成する。
〔迂回管部〕
図4は、迂回管部70を接続した給水システム100の概略図である。迂回管部70は、第1管部14と、第1排水量調節部20、第2管部22と、第2排水量調節部23と、第3管部27,28と、減圧バルブ18と、水圧計測部16,17と、を備える。
迂回管部70は、元々給水システム100に含まれていない構成であるが、水道工事のときに給水システム100に仮設されるものである。迂回管部70は、水道工事後には取り外されるので、水道工事後には給水システム100の一部を構成しない。
第1管部14は、中空筒状に形成される部位である。
第1管部14の一端部は、前述のように分流管12の他端部と接続される。第1管部14の他端部には、水を排出可能な第1開口19(図4中の水道蛇口に相当する)が形成されている。第1管部14には、手動のバルブ15が取り付けられている。バルブ15が開かれるに従って第3管部27,28を流通する水量が増加し、バルブ15が閉じられるに従って第3管部27,28を流通する水量が減少する(又は水流が停止する)。
第1排水量調節部20は、第1管部14に設けられ、第1開口19から排出される水の量を調節する。第1排水量調節部20としては、例えば水道蛇口に設けられるハンドルが用いられる。このハンドルを一方向に回すに従って第1開口19から排出される水量が増加し、そのハンドルを他方向に回すに従って第1開口19から排出される水量が減少する(又は水流が停止する)。
第1排水量調節部20及び第2管部22は、第2排水量調節部23によってポンプユニット60からの水が減圧されているはずの状態であっても、誤って水の圧力が高い場合に、水を逃がす緊急のためのものである。
第2管部22は、第1管部14の第1分岐部位21から分岐して延びる中空筒状の部位であり、端部には水を排出可能な第2開口24を有する。図4中の蛇口の開口まで第2管部22に含まれる。
第2排水量調節部23は、第2管部22に設けられ、第2開口24から排出される水の量を調節する。第2排水量調節部23としては、例えば手動のバルブが用いられる。このバルブが開かれるに従って第2開口24から排出される水量が増加し、そのバルブが閉じられるに従って第2開口24から排出される水量が減少する(又は水流が停止する)。
なお、例えば50軒前後の建物では水が使われない時間帯があるが、ポンプユニット60は常に稼働させておかないと壊れてしまうことがある。第2排水量調節部23は。そのような時間帯に水を逃がし、ポンプユニット60を保護するために用いられる。
第3管部27,28は、第1管部14における第1分岐部位21よりも下流の第2分岐部位25,26から分岐して延びる中空筒状の部位であり、他端部が後段給水管40におけるバルブ45よりも下流の部位(すなわち分水栓取付部位41,42)に接続される。第3管部27と第3管部28とは、第1管部14から後段給水管40へ向かう水の並行流を流通させる。
減圧バルブ18は、第1管部14の第1分岐部位21と第2分岐部位25との間に設けられる。減圧バルブ18は、第1管部14を流通する水を減圧する弁である。なお、受水槽101から高架水槽200に上がってくる圧力は、高架水槽200から落ちてきたばかりの水の圧力よりも高い。その水の圧力差により配管が壊れてしまう虞があるので、減圧バルブ18によって水を減圧する。
水圧計測部17は、第1管部14における減圧バルブ18よりも下流に設けられ、第1管部14の内部の減圧後の水の圧力を計測する部位である。水圧計測部16は、第1管部14における減圧バルブ18よりも上流に設けられ、第1管部14の内部の減圧前の水の圧力を計測する部位である。
以上のような給水システム100の高架水槽200は、作業者によって以下のように取り替えられる。以下、図3〜図9を参照しつつ説明する。
〔迂回管部接続工程〕
図3に示されるように、制御部50は、水位計(不図示)が検知する計測値に基づいてポンプユニット60を駆動するように制御する。これにより、高架水槽200に所定水位の水が貯水される。作業者は、高架水槽200に所定水位の水が貯水されていることを確認する。高架水槽200に水が所定水位まで貯水された状態では、ポンプユニット60から高架水槽200への更なる水の供給が停止される。ただし、高架水槽200には水が貯水されており、バルブ45が開かれるので、高架水槽200から後段給水管40に給水可能な状態となっている。
作業者は、このような状態になった後に迂回管部接続工程を開始する。すなわち、前段給水管10の内部の水の流通が停止していると共に後段給水管40の内部の水が流通する間に、図3に示されるように、作業者は、前段給水管10に対してバルブ11を取り付ける。作業者は、バルブ11を開いた状態に設定する。
また、作業者は、前段給水管10に対して分流管12を接続し、分流管12にバルブ13を取り付ける。作業者は、バルブ13を閉じた状態に設定する。
次に、作業者は、図4に示されるように、分流管12に対して第1管部14を接続し、この第1管部14に対して第2管部22及び第3管部27,28を接続する。また、作業者は、第3管部27,28と後段給水管40との間を接続する。このとき、作業者は、高架水槽200から水が下の空間区画部111〜114に流れる間に、サドル分水栓93(図5A参照)が取り付ける。第3管部27,28を後段給水管40に取り付ける方法を以下に説明する。
図5A、図5B、図6A、図6Bは、後段給水管40に対して迂回管部70を取り付ける工程を示す概略図である。図5A、図5B、図6A、図6Bにおいては、断面を示すハッチングは省略されている。図5Aに示される後段給水管40には、水道水が流れている。この後段給水管40に対してサドル分水栓93が取り付けられる。サドル分水栓93は、弁収納部94と、弁95と、を備える。弁95は、弁収納部94から伸び出し可能及び弁収納部94に退避可能に構成されている。穿孔機96は、錐97と、ハンドル98と、を備える。ハンドル98が一方向に回されると、錐97は、穿孔機96の筐体からサドル分水栓93及び後段給水管40の方に回転しながら進入し、ハンドル98が他方向に回されると、錐97は、穿孔機96の筐体へと回転しながら退避する。
図5Bに示されるように、ハンドル98が一方向に回されることにより、錐97が穿孔機96から回転しながら伸び出し、後段給水管40の壁面に孔99を形成する。後段給水管40を流れる水道水は、サドル分水栓93に流れ込む。
図6Aに示されるように、弁95が弁収納部94から伸び出し、サドル分水栓93を閉じる。それから、穿孔機96がサドル分水栓93から外される。
図6Bに示されるように、サドル分水栓93に対して迂回管部70が取り付けられる。そして、弁95が弁収納部94に退避させられる。これにより、後段給水管40と迂回管部70とが連通する。そして、水が迂回管部70から後段給水管40へと流動することが、できるようになる。
前述してきた作業により、迂回管部70によって前段給水管10の分流管12と後段給水管40との間が接続されたことになる。それから、作業者は、手動のバルブ13,15を開いて前段給水管10から迂回管部70を経由して後段給水管40に給水する。
作業者は、水圧計測部16の計測値を確認し、計測値が高いと判断した場合には、減圧弁18を操作し、計測値(水の圧力)を適正値に減圧し、分流管12及び第1管部14を流通する水の圧力を適正圧力に調節する。
また、作業者は、水圧計測部16,17の計測値を確認し、水圧計測部16,17が検知する水の圧力が所定値よりも高いと判断した場合には、減圧弁18により水の圧力を適性圧力に調節する(減少させる)。なお、水が使用されず、水が流れていない状態でポンプユニット60を可動すると水が沸騰し、水を加圧できなくなる。ポンプユニット60の加熱を防ぎ、冷却するために、第1排水量調節部20を調節し、第1開口19から水を排出する。
〔高架水槽取替工程〕
図7は、既設の高架水槽200を取り外した様子を示す工程図である。図7に示されるように、作業者は、迂回管部70を経由して後段給水管40に給水しつつ、バルブ11を閉じて前段給水管10から高架水槽200への水の流通を停止させてから高架水槽200を取り外す。
図8は、新しい高架水槽300を取り付けた様子を示す工程図である。図8に示されるように、作業者は、別の高架水槽300を前段給水管10及び後段給水管40に接続する。このようして高架水槽200が高架水槽300に取り替えられる。作業者は、バルブ11を開いて前段給水管10から別の高架水槽300へと水の流通を再開させて前段給水管10から前記別の高架水槽300を経由して後段給水管40に給水する。
〔迂回管部取り外し工程〕
図9は、迂回管部70を取り外した様子を示す工程図である。作業者は、別の高架水槽300を経由して後段給水管40に給水しつつ、バルブ13を閉じて迂回管部70の水の流通を停止させてから、迂回管部70を前段給水管10及び後段給水管40から取り外す。
本実施形態の給水維持方法によれば、例えば、以下の効果が奏される。
本実施形態の給水維持方法は、高架水槽200と、高架水槽200への水が流通する前段給水管10と、高架水槽200から複数の空間区画部111〜114への水が流通する後段給水管40と、前段給水管10の水を高架水槽200へと流動させるためのポンプユニット60と、ポンプユニット60の駆動を制御する制御部50と、を備える給水システム100について、高架水槽200を取り替えるときの給水維持方法であって、高架水槽200から後段給水管40に給水しつつ、迂回管部70により前段給水管10と後段給水管40との間を接続し、迂回管部70を経由して後段給水管40に給水する、迂回管部接続工程と、迂回管部70を経由して後段給水管40に給水しつつ、前段給水管10から高架水槽200への水の流通を停止させてから別の高架水槽300に取り替え、前段給水管10から別の高架水槽300へと水の流通を再開させて前段給水管10から別の高架水槽300を経由して後段給水管40に給水する、高架水槽取替工程と、別の高架水槽300を経由して後段給水管40に給水しつつ、迂回管部70の水の流通を停止させてから迂回管部70を取り外す、迂回管部取り外し工程と、を備える。
そのため、高架水槽200の取付位置において、既設の高架水槽200から別の高架水槽300に取り替える作業を、給水を維持しながら行うことができる。すなわち、高架水槽200から給水している間に、作業者は外部に迂回管部70を仮設して水道水の迂回経路を形成できる。そして、仮設の迂回管部70から給水している間に、作業者は高架水槽200を高架水槽300に取り替えることができる。それから、別の高架水槽300から給水している間に、作業者は迂回管部70を取り外すことができる。従って、高架水槽の交換にあたり、給水が停止することがない。
また、高架水槽200から高架水槽300への取替作業において、高架水槽200の経路及び迂回管部70の経路を併用する時間、並びに高架水槽300の経路及び迂回管部70の経路を併用する時間があり、水量を可能な限り減少させずに済む。
本実施形態の給水維持方法において、迂回管部接続工程は、制御部50がポンプユニット60を駆動して高架水槽200に所定水位の水が貯水された後に開始する。
そのため、高架水槽200に所定水位の水が貯水されて高架水槽200への水の流通が停止している時間を用いて、迂回管部70の取付作業の一部を行うことができる。従って、前段給水管10における水の流通を水道工事のために、敢えて止める必要はない。
本実施形態の給水維持方法において、迂回管部70は、一端部が前段給水管10に接続され、他端部に水を排出可能な第1開口19を有する第1管部14と、第1管部14の第1分岐部位21から分岐し、水を排出可能な第2開口24を有する第2管部22と、第1管部14における第1分岐部位21よりも下流の第2分岐部位25,26から分岐し、後段給水管40に接続される第3管部27,28と、第1管部14の第1分岐部位21と第2分岐部位25,26との間に設けられる減圧バルブ18と、第1管部14における減圧バルブ18よりも下流に設けられ、第1管部14の内部の水の圧力を計測する水圧計測部17と、を有し、水圧計測部17が検知する水の圧力が所定値よりも高い場合には減圧弁18により第1管部14を流通する水の圧力を減少させる。
そのため、高架水槽200,300から落下する水と高架水槽200,300へと上昇する水との圧力差を低減させることができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態について説明した。本実施形態では、ポンプユニット60は、ポンプの数が4つであったが、この実施形態に限定されることなく、1つ、2つ、3つ、または5以上の構成であってもよい。
実施形態では、バルブ11,13,15、第1排水量調節部20及び第2排水量調節部23の開閉は、作業者が手動で行うものであったが、この方法に限定されることなく、制御部50によってバルブ11,13,15、第1排水量調節部20及び第2排水量調節部23を開閉する構成であってもよい。
実施形態では、空間区画部111〜114の各々は、床、壁及び天井板により囲まれる構成であったが、この構成に限定されることなく、床を有するが壁及び天井板を有しない構成であってもよい。例えば、建物110の屋上において床に水飲み場を設置するような構成であり、この場合には壁及び天井板を有しない構成であってもよい。あるいは、床及び壁を有するが天井板を有しない構成であってもよい。例えば、建物110の屋上において壁に水飲み場を設置するような構成であり、この場合には天井板を有しない構成であってもよい。
実施形態では、給水システム100の受水槽101及びポンプユニット60は建物110の外部に配置されている構成であったが、この構成に限定されない。受水槽101及びポンプユニット60の全部又は一部が建物110の内部に配置される構成であってもよい。
実施形態では、前段給水管10に対して迂回管部70を接続する方法であったが、この方法に限定されない。前段給水管10と迂回管部70とが一体的に構成された迂回管部を用いて水の迂回経路を取り付ける方法であってもよい。
12 分流管
14 第1管部
16,17 水圧計測部
18 減圧バルブ
19 第1開口
20 第1排水量調節部
21 第1分岐部位
22 第2管部
23 第2排水量調節部
24 第2開口
25,26 第2分岐部位
27,28 第3管部
40 後段給水管
41,42 分水栓取付部位
50 制御部
60 ポンプユニット
70 迂回管部
110 建物
111〜114 空間区画部(水供給先)
200,300 高架水槽

Claims (2)

  1. 高架水槽と、前記高架水槽への水が流通する前段給水管と、前記高架水槽から複数の水供給先への水が流通する後段給水管と、前記前段給水管の水を前記高架水槽へと流動させるためのポンプユニットと、前記ポンプユニットの駆動を制御する制御部と、を備える給水システムについて、前記高架水槽を取り替えるときの給水維持方法であって、
    前記高架水槽から前記後段給水管に給水しつつ、迂回管部により前記前段給水管と前記後段給水管との間を接続し、前記迂回管部を経由して前記後段給水管に給水する、迂回管部接続工程と、
    前記迂回管部を経由して前記後段給水管に給水しつつ、前記前段給水管から前記高架水槽への水の流通を停止させてから別の高架水槽に取り替え、前記前段給水管から前記別の高架水槽へと水の流通を再開させて前記前段給水管から前記別の高架水槽を経由して前記後段給水管に給水する、高架水槽取替工程と、
    前記別の高架水槽を経由して前記後段給水管に給水しつつ、前記迂回管部の水の流通を停止させてから前記迂回管部を取り外す、迂回管部取り外し工程と、
    を備え
    前記迂回管部は、
    一端部が前記前段給水管に接続され、他端部に水を排出可能な第1開口を有する第1管部と、
    前記第1管部の第1分岐部位から分岐し、水を排出可能な第2開口を有する第2管部と、
    前記第1管部における前記第1分岐部位よりも下流の第2分岐部位から分岐し、前記後段給水管に接続される第3管部と、
    前記第1管部の前記第1分岐部位と前記第2分岐部位との間に設けられる減圧バルブと、
    前記第1管部における前記減圧バルブよりも下流に設けられ、前記第1管部の内部の水の圧力を計測する水圧計測部と、
    を有し、
    前記水圧計測部が検知する水の圧力が所定値よりも高い場合には前記減圧バルブにより前記第1管部を流通する水の圧力を減少させる給水維持方法。
  2. 前記迂回管部接続工程は、前記制御部が前記ポンプユニットを駆動して前記高架水槽に所定水位の水が貯水された後に開始する、請求項1に記載の給水維持方法。
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