JPH0785986A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH0785986A
JPH0785986A JP5231384A JP23138493A JPH0785986A JP H0785986 A JPH0785986 A JP H0785986A JP 5231384 A JP5231384 A JP 5231384A JP 23138493 A JP23138493 A JP 23138493A JP H0785986 A JPH0785986 A JP H0785986A
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    • H05B41/386Controlling the intensity of light during the transitional start-up phase for speeding-up the lighting-up

Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質や使用時間による最終放電灯電圧のバラ
ツキに対応して放電灯に最適な電力を投入し、光束が安
定するまでに要する時間を短縮できる放電灯点灯装置を
得ること。 【構成】 放電灯12の最終放電灯電圧を予測する予測
手段73と、前記放電灯12に給電される放電灯電圧に
よって該放電灯に流す電流を指示する放電灯電圧−放電
灯電流対応特性を有し、かつ前記予測手段73が予測す
る予測値を利用して点灯制御を行う放電灯制御手段7と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高圧水銀ランプ、メ
タルハライドランプ等の放電灯点灯装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車には、安全性や環境性が求
められ、また個性が重要視されている。この様な走行安
全性の向上や車体のデザインニーズの高まりに対し、ヘ
ッドライトに関していえば、光量の増加や小形化が求め
られているが、従来の自動車用電球ではもはやこの様な
要求に対応が困難になっている。このため、車載用の新
光源として、放電灯の採用が検討されている。
【0003】図24は上記放電灯12の一種である35
Wメタルハライドランプの構造を示す概略図である。こ
のメタルハライドランプは石英管121を両端で封止
し、その中央に発光管122がおかれた構造となってい
る。この発光管122には、タングステン電極123
a、123bが対向して設けられ、この各タングステン
電極123a、123bはモリブデン箔124a、12
4bを通して外部リード125a、125bと接続され
ている。そして、発光管122の内部にはナトリウム、
スカンジウム等の数種類の金属を沃素と化合させた金属
ハロゲン化物126と始動ガス(例えば、キセノンガ
ス)127及び水銀128が封入されている。
【0004】この様な放電灯12を用いた場合、従来の
電球と大きく異なる点は、従来の電球においては一本の
フィラメントに単に電圧を印加することにより発光させ
ていたのに対し、放電灯は電極間で発生するアークを発
光体とし、このアーク光を制御するため点灯装置が必要
となる点である。
【0005】以下、上記点灯装置が果たすべき役割を放
電灯の発光のしくみを通して説明する。放電灯12は初
期において、まず数kVから十数kVの高電圧が必要と
なり、点灯装置はこの高電圧を発生して放電灯12のタ
ングステン電極123a、123b間に印加する。これ
により、放電灯12のタングステン電極123a、12
3b間で放電がスタートし、このタングステン電極12
3a、123b間に電流が流れる。その後、点灯装置は
放電灯12の最大定格の電力あるいは電流を供給するこ
とにより、放電灯12の発光量をできるだけ早く増やす
ようにする。このとき放電灯12内部では流れた電流が
封入されている始動ガス127を活性化して、始動ガス
127によるアーク放電を開始する。
【0006】また、このとき放電灯12の放電灯電圧は
約20Vから上昇し、点灯装置は、この電圧に従って放
電灯12への投入電力が徐々に減少するように調整し
て、過負荷状態で放電灯12の発光量を調整する。この
投入電力の制御の際、放電灯12内部の温度は急速に上
昇し、水銀128が蒸発して今度は水銀ガスによるアー
ク放電が始まる。この水銀アークの中心部の温度は約4
500K(ケルビン)に達し、発光管122内部はさら
に高温・高圧となるため、金属ハロゲン化物126の蒸
発が始まり、アーク内において金属イオンとハロゲンイ
オンに分離し、金属イオンが金属特有のスペクトルで発
光する。
【0007】そして、ほとんどすべての金属ハロゲン化
物126が気化した後、アーク光は最終的なフォームと
出力に達し、放電灯12の放電灯電圧も飽和して、安定
電圧になる(以後、この電圧を最終放電灯電圧と呼
ぶ)。点灯装置は、このとき放電灯12へ供給する電力
を定格電力に固定することにより、放電灯12はちらつ
きの無い安定した光を発する。
【0008】この様な放電灯点灯装置として、例えば出
願人が先に出願した特願平4−129365号公報、特
願平4−276791号公報に記載されているものがあ
る。図25は従来の放電灯点灯装置に回路図である。
【0009】図25において、1はバッテリ電源、13
は点灯スイッチ2を介してバッテリ電源1に接続された
インバータ回路であり、このインバータ回路13は交互
にオン、オフするスイッチング素子13a、13bと、
該スイッチング素子13a、13bにより交流変換され
たバッテリ電源1の電圧を所要の電圧に昇圧する昇圧ト
ランス13cと、結合コンデンサ13dから構成されて
いる。
【0010】14は駆動部、15はLC直列共振回路で
あり、このLC直列共振回路15はチョークコイル15
a、コンデンサ15b、15c、抵抗15d、スイッチ
18からなる。ここで、抵抗15dの値は共振の鋭さQ
の低下を防ぐため、共振におけるチョークコイル15a
やコンデンサ15b、15cの実効抵抗に比べ無視でき
る値にする。12は放電灯、16は共振周波数を出力す
るための原発振となる自励発振回路、17はTTLレベ
ル変換回路である。
【0011】6は絶縁破壊後の放電灯12の電圧をスイ
ッチ18を介してコンデンサ15bと15cの接続点か
ら検出する電圧検出手段、5は放電灯12に流れる電流
をカレントトランス19を介して検出する電流検出手
段、9は絶縁破壊時に放電灯12に流れる突入的な電流
をカレントトランス19を介して検出して、絶縁破壊成
否の信号を送出する絶縁破壊検出回路である。
【0012】70はマイクロコンピュータ等で構成され
る制御手段で、スイッチ18のオン、オフを指示すると
ともに、電圧検出手段6、電流検出手段5と、絶縁破壊
検出回路9から送出された信号に基づいて、インバータ
回路13へ出力する周波数を制御する。また、最終放電
灯電圧を電圧検出手段6から送出された信号に基づいて
記憶する手段を備えている。図26は放電灯12の周辺
の詳細図であり、図26において、21は放電灯12を
取り外したときに自動的にオンする放電灯取り替え検知
用スイッチ、22はソケット付放電灯12を固定するた
めの固定台、23は放電灯を固定するソケットである。
【0013】上記装置において、放電灯12の点滅を操
作するライトスイッチ2がオンされると、制御手段70
はスイッチ18を開放し、電圧検出手段6からの入力を
オープン状態にし、絶縁破壊検出回路9からの信号を受
信するまで待機状態となる。
【0014】一方、自励発振回路16が動作して自励発
振周波数を出力する。その発振周波数を、インバータ回
路13、LC直列共振回路15、TTLレベル変換回路
17で共振することで、増幅された高電圧が放電灯12
に印加され、放電灯12内の電極間は絶縁破壊される。
その瞬間、放電灯12内は一瞬短絡に近い状態となり、
突入電流が放電灯12に流れる。この突入電流をカレン
トトランスを介して絶縁破壊検出回路9で検出し、その
検出信号を制御手段70に送信することで絶縁破壊と判
断する。
【0015】絶縁破壊検出回路9からの信号を受信した
制御手段70は自励発振回路16からインバータ回路1
3への出力を停止し、代わりに通常点灯用の信号として
定格限度(2〜3A)の電流を流す周波数が駆動部14
を介してインバータ回路13へ出力する。また、同時に
制御手段70はスイッチ18を接続し、電圧検出手段6
の入力側をコンデンサ15bと15cの接続点と結ぶ。
【0016】次に、放電灯12は駆動部14を介してイ
ンバータ回路13に出力された定格限度(2〜3A)の
電流を流す周波数に基づく電流が流れ点灯する。ここ
で、電流検出手段5を介して、放電灯12に流れる電流
を所定値と比較することで放電灯12が点灯したか否か
を判定し、点灯していなければ上記動作を繰り返す。点
灯したと判断すれば、電圧検出手段6によって放電灯1
2の電圧を読み込む。
【0017】ここで、制御手段70の記憶手段に最終放
電灯電圧Vが記憶されていなければ、最終放電灯電圧V
X を放電灯12の仕様上の最低定格電圧とし、電力制御
パターン(例えば、75Wから35Wまで滑らかに減衰
するパターン)を設定する。この電力と電圧検出手段6
から検出された放電灯12の電圧から目標電流が{電流
=電力/電圧}で計算され、放電灯に流れる電流が目標
電流より小さければ制御手段70から出力される周波数
を低下させ、大きければ周波数を増加させることによっ
て、滑らかに減衰するパターンで放電灯電圧を最終放電
灯電圧VX に近づけていく。放電灯電圧が最終放電灯電
圧VX 以上になれば定格電力(例えば、35W)を保つ
ように、周波数を変化させて調整し、点灯制御を行うも
のである。
【0018】また、最終放電灯電圧VX が記憶されてい
れば、上記制御における仕様上の最低定格電圧を記憶値
と置き換えて、電力制御パターンを新たな最終放電灯電
圧VX に見合うものに変えて、その時の放電灯電圧に適
した電力になるように同様の点灯制御を行う。
【0019】以上のように点灯制御を行い、その後、点
灯スイッチ2がオフされると、放電灯12が安定状態で
あることを確認し、その時の最終放電灯電圧VX を、電
圧検出手段6により、制御手段70内のメモリに記憶す
る。放電灯12が安定状態であることは、予め実験的に
求めた放電灯安定状態までの任意の時間を設定してお
き、その時間が経過したか否かを判断することで確認す
るものとする。それにより、放電灯安定状態になるまで
に点灯スイッチ2がオフされても、誤った最終放電灯電
圧VX を記憶することを防ぐことができる。
【0020】最終放電灯電圧VX は、各点灯ごとに記憶
される。それにより、放電灯の劣化などで最終放電灯電
圧VX が変化した場合においても、その状態で最適な点
灯制御ができる。また、電圧検出手段6、電流検出手段
5のサンプリング時間は任意である。
【0021】また、放電灯12を取り外せば放電灯取り
替え検知用スイッチ21がオンし、制御手段70にハイ
レベルの信号が入力され、それによって制御手段70に
記憶されていた最終放電灯電圧VX を消去し、次回点灯
時に最終放電灯電圧VX が記憶されていないと判断して
最低定格電圧値に見合った点灯制御を行う。
【0022】以上詳述したような放電灯点灯装置によれ
ば、上記のような最終放電灯電圧VX を記憶する手段を
構成することにより、個々の放電灯の最終放電灯電圧V
X に見合う電力制御パターンによって点灯制御すること
ができるので、より速く安定状態にし、光量の立ち上が
り特性を最適化できる。また最終放電灯電圧VX を記憶
する際、安定状態か否かを判定してから記憶することに
より、誤った最終放電灯電圧VX で点灯制御することを
防ぐ。また、最低定格電圧を設けることで、放電灯の安
定状態における光量が定格電力時の光量をオーバーする
ことを防止し、寿命の低下を防ぐ。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電灯点灯装置
は以上のように構成されているので、最初の点灯時と放
電灯交換後の最初の点灯時は最終放電灯電圧VX が記憶
されておらず、放電灯の仕様上の最低定格電圧を制御目
標電圧とした電力制御が行われ、最適な制御の場合と比
べて光量の立ち上がりは遅くなる。また、ノイズ等の影
響で誤った最終放電灯電圧VX が記憶されると、再点灯
時に最適な制御が行われないため、光量の立ち上がり特
性が悪化すると共に寿命が短くなる。また、放電灯が取
り替えられたかどうかを検知するための手段が必要であ
り、装置が高価になるという問題点があった。
【0024】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、請求項1の発明は最初の点
灯時及び放電灯交換後の点灯時もバラツキに対応した制
御が行えるとともに安価な放電灯点灯装置を得ることを
目的とする。
【0025】また請求項2の発明は過電力投入を防止で
きる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【0026】請求項3の発明は簡易に最終放電灯電圧を
予測できる放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【0027】請求項4の発明はより正確な最終放電灯電
圧を求めることができる放電灯点灯装置を得ることを目
的とする。
【0028】請求項5の発明は記憶値が存在しない時も
放電灯のバラツキに対応した制御が行える放電灯点灯装
置を得ることを目的とする。
【0029】請求項6の発明は記憶値がノイズ等の影響
を受けたり、放電灯が交換された時も最適な制御が行え
るとともに、安価な放電灯点灯装置を得ることを目的と
する。
【0030】請求項7の発明は過電力投入を防止できる
放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
【0031】請求項8の発明はノイズ等の影響を受けた
記憶値が利用されるのを防止できる放電灯点灯装置を得
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
放電灯点灯装置は、放電灯の最終放電灯電圧を予測する
予測手段と、この予測値に基づいて放電灯電圧−電流対
応特性を選択する特性選択手段とを備え、電流制御手段
が上記選択された放電灯電圧−電流対応特性に基づい
て、放電灯電流を制御するようにしたものである。
【0033】請求項2の発明に係わる放電灯点灯装置
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
特性選択手段が予め記憶された放電灯の最低定格電圧を
利用して放電灯電圧−電流対応特性を選択するようにし
たものである。
【0034】請求項3の発明に係わる放電灯点灯装置
は、放電灯点灯後、放電灯電圧が最小となってから任意
の2つの所定時刻における放電灯電圧により、予測手段
が予め定めた放電灯電圧特性のうちの1つを選択して最
終放電灯電圧を予測するようにしたものである。
【0035】請求項4の発明に係わる放電灯点灯装置
は、放電灯の最終放電灯電圧を記憶する最終放電灯電圧
記憶手段を設けたものである。
【0036】請求項5の発明に係わる放電灯点灯装置
は、特性選択手段が、最終放電灯電圧記憶手段に最終放
電灯電圧の記憶値が存在すれば記憶値、存在しなければ
予測値を利用して放電灯電圧−電流対応特性を選択する
ようにしたものである。
【0037】請求項6の発明に係わる放電灯点灯装置
は、特性選択手段が、予測手段の予測値と最終放電灯電
圧記憶手段の最終放電灯電圧の記憶値の差の大きさが所
定値以上なら予測値、所定値以下なら記憶値を利用して
放電灯電圧−電流対応特性を選択するようにしたもので
ある。
【0038】請求項7の発明に係わる放電灯点灯装置
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
特性選択手段が最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電
圧の記憶値が存在すれば記憶値、存在しなければ予め記
憶された放電灯の最低定格電圧を利用して放電灯電圧−
電流対応特性を選択するようにしたものである。
【0039】請求項8の発明に係わる放電灯点灯装置
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存
在すれば、該最終放電灯電圧の記憶値と上記予測最終放
電灯電圧記憶手段の予測最終放電灯電圧の記憶値の差の
大きさが所定値以上なら該予測最終放電灯電圧の記憶
値、所定値以下なら上記最終放電灯電圧の記憶値を利用
し、上記予測最終放電灯電圧記憶手段の予測最終放電灯
電圧の記憶値のみが存在すれば該予測最終放電灯電圧の
記憶値を利用し、両記憶値がともに存在しなければ予め
記憶された放電灯の最低定格電圧を利用して、特性選択
手段が放電灯電圧−電流対応特性を選択するようにした
ものである。
【0040】
【作用】請求項1の発明における放電灯点灯装置は、放
電灯点灯後、予測手段が放電灯が飽和安定状態に至るま
でに最終放電灯電圧を予測する。そして、特性選択手段
は上記予測値を制御目標電圧として該制御目標電圧に見
合う放電灯電圧−電流対応特性を選択し、電流制御手段
が上記選択された放電灯電圧−電流対応特性に基づいて
放電灯電流を制御する。
【0041】請求項2の発明における放電灯点灯装置
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
制御目標電圧を予め記憶された放電灯の最低定格電圧と
する。そして、特性選択手段は上記予測するまでの間は
予め定めた放電灯電圧−電流対応特性の中から上記最低
定格電圧に見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択す
る。
【0042】請求項3の発明における放電灯点灯装置
は、予測手段が、放電灯点灯後、放電灯電圧が最小とな
ってから任意の所定時刻における放電灯電圧(以後、予
測開始電圧と呼ぶ)と、この所定時刻から適当な所定時
間後の放電灯電圧から放電灯電圧の時間変化率を求め、
予測開始電圧と時間変化率より予め定めた放電灯電圧特
性のうちの1つを選択して最終放電灯電圧を予測する。
【0043】請求項4の発明における放電灯点灯装置
は、放電灯点灯後、予測手段が放電灯が飽和安定状態に
至るまでに最終放電灯電圧を予測し、最終放電灯電圧記
憶手段は点灯スイッチがオフされた時点で放電灯が飽和
安定状態であれば、その時の放電灯電圧を記憶する。
【0044】請求項5の発明における放電灯点灯装置
は、最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値
が存在すれば制御目標電圧を記憶値とし、存在しなけれ
ば予測値とする。そして、特性選択手段は上記制御目標
電圧に見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択する。
【0045】請求項6の発明における放電灯点灯装置
は、予測手段の予測値と最終放電灯電圧記憶手段の最終
放電灯電圧の記憶値の差の大きさが所定値以上なら制御
目標電圧を予測値とし、所定値以下なら記憶値とする。
そして、特性選択手段は上記制御目標電圧に見合う放電
灯電圧−電流対応特性を選択する。
【0046】請求項7の発明における放電灯点灯装置
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存
在すれば制御目標電圧を記憶値とし、存在しなければ予
め記憶された放電灯の最低定格電圧を利用して、特性選
択は放電灯電圧−電流対応特性を選択する。
【0047】請求項8の発明における放電灯点灯装置
は、予測手段が予測を終了すると、この予測値を予測最
終放電灯電圧記憶手段が記憶する。そして、予測手段が
最終放電灯電圧を予測するまでの間は、最終放電灯電圧
記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存在すれば、該最
終放電灯電圧の記憶値と上記予測最終放電灯電圧記憶手
段の予測最終放電灯電圧の記憶値の差の大きさが所定値
以上なら制御目標電圧を該予測最終放電灯電圧の記憶値
とし、所定値以下なら上記最終放電灯電圧の記憶値とす
る。また、上記予測最終放電灯電圧記憶手段の予測最終
放電灯電圧の記憶値のみが存在すれば制御目標電圧を該
予測最終放電灯電圧の記憶値とし、両記憶値がともに存
在しなければ予め記憶された放電灯の最低定格電圧を利
用して、特性選択手段が放電灯電圧−電流対応特性を選
択する。
【0048】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1について説
明する。図1において、1は直流電源、2は点灯スイッ
チ、3は昇圧型チョッパ構成によるDC昇圧手段であ
り、このDC昇圧手段3はコイル31、ダイオード3
2、コンデンサ33とスイッチング素子34から構成さ
れている。
【0049】直流電源1は点灯スイッチ2を介して、D
C昇圧手段3の入力端子であるコイル31の一方の端子
に接続され、コイル31の他方の端子にはスイッチング
素子34のドレイン端子とダイオード32のアノード端
子が接続されている。ダイオード32のカソード端子は
コンデンサ33の一方の端子に接続され、DC昇圧手段
3の出力となり、コンデンサ33の他方の端子はスイッ
チング素子34のソース端子とともに直流電源1のGN
Dに接続されている。
【0050】4は昇圧制御手段であり、この昇圧制御手
段4はPWM制御部41と誤差増幅器42,43と抵抗
44〜47とダイオード48,49から構成されてい
る。そして、PWM制御部41の出力端子4aはDC昇
圧手段3のスイッチング素子34のゲート端子に接続さ
れ、抵抗44の入力端子4bはDC昇圧手段3の出力に
接続されている。また、誤差増幅器43の非反転入力端
子4cは、一方の端子がGNDに接地された電流検出手
段5の他方の端子に接続され、この誤差増幅器43の反
転入力端子4dは電流指令手段を含む放射灯制御手段7
の出力に接続されている。
【0051】抵抗44と抵抗45は昇圧制御手段4の端
子4bとGND間で直列接続され、この抵抗44と抵抗
45の接続点4eは誤差増幅器42の非反転入力端子に
入力されている。また抵抗46と抵抗47は基準電圧
(例えば、5V)とGND間で直列接続され、この抵抗
46と抵抗47の接続点4fは誤差増幅器42の反転入
力端子に接続されている。
【0052】これら誤差増幅器42、43の出力はそれ
ぞれダイオード48、49を介してワイヤードオア接続
されてPWM制御部41に入力される。ここで、PWM
制御部41は誤差増幅器42あるいは43の出力レベル
が低いときスイッチング素子34へ出力する信号のオン
デューティを広げてDC昇圧手段3の昇圧度を上げ、誤
差増幅器42あるいは43の出力レベルが高いときスイ
ッチング素子34のオンデューティを狭めて昇圧度を下
げるように動作する。
【0053】なお、前述のようにPWM制御部41には
誤差増幅器42と43がワイヤードオアされて接続され
ているため、いずれかの出力レベルの高い方が優先され
てPWM制御部41へ入力される。また、前述のDC昇
圧手段3、昇圧制御手段4、電流検出手段5により電流
制御手段を構成している。
【0054】6は電圧検出手段であり、この電圧検出手
段6は抵抗61と62、コンデンサ63、ツェナーダイ
オード64とオペアンプ65から構成されている。抵抗
61の一方の端子は電圧検出手段6の入力端子となり、
DC昇圧手段3の出力端子に接続され、他方の端子は抵
抗62を介してGNDに接地されるとともに、コンデン
サ63の一方の端子とツェナーダイオード64のカソー
ドに接続されて、オペアンプ65の非反転入力端子に接
続されている。コンデンサ63とツェナーダイオード6
4の他方の端子はともにGNDに接地されている。ツェ
ナーダイオード64はオペアンプ65の非反転入力に過
電圧が印加されないよう保護することを主目的に挿入さ
れている。オペアンプ65の反転入力端子はオペアンプ
65の出力に接続され、電圧検出手段6の出力となって
いる。
【0055】上記放電灯制御手段7は特性選択手段を含
む処理手段71、電流の指令データを記憶した指示放電
灯電流テーブル72と予測手段73から構成されてい
る。処理手段71は、A/D、D/A内蔵のマイクロコ
ンピュータで構成され、指示放電灯電流テーブル72は
ROM等のメモリで構成され、予測手段73はマイクロ
コンピュータで構成されている。この放電灯制御手段7
は電圧検出手段6からの入力に基づいて放電灯12へ投
入する電力、すなわち電流を指示するもので、その指示
信号は昇圧制御手段4の入力端子4dに出力される。
【0056】ここで、放電灯制御手段7の出力電圧値が
意味する指示放電灯電流値は、電流検出手段5に生じ、
昇圧制御手段4の入力端子4cに入力される電圧が意味
する電流値と等しいものである。例えば、電流検出手段
5に生じる電圧が1Vの時の電流が1Aであるとすれ
ば、放電灯制御手段7の出力電圧値1Vも指示放電灯電
流1Aを意味する。
【0057】8はスイッチング素子81〜84で構成さ
れているフルブリッジ構成のインバータ手段であり、ス
イッチング素子81と82のドレイン端子はDC昇圧手
段3の出力端子に接続され、ソース端子はそれぞれスイ
ッチング素子83、84のドレイン端子に接続され、こ
のスイッチング素子83,84のソース端子は電流検出
手段5を介してGNDに接続されている。
【0058】9は始動放電検出手段であり、この始動放
電検出手段9は抵抗91と抵抗92がDC昇圧手段3の
出力とGND間に直列に接続され、分圧された電圧が比
較器93に入力されるように構成されている。比較器9
3は分圧された電圧の立ち下がりエッジを検出して、こ
れをもって始動放電成功と判別して、信号をタイマ回路
101と放電灯制御手段7へ送出する。
【0059】10はドライバ手段であり、このドライバ
手段10はタイマ回路101と駆動回路102から構成
され、インバータ手段8を構成するスイッチング素子8
1〜84をオン、オフするために各スイッチング素子の
ゲートにそれぞれ接続される出力端子10a〜10dを
備えている。上記駆動回路102は同一周波数でスイッ
チング素子81と84が同位相、スイッチング素子82
と83が同位相で、スイッチング素子81と82が逆位
相で、かつスイッチング素子81、84とスイッチング
素子82、83が同時にオンしないような期間、いわゆ
るデッドタイムを有する信号を端子10a〜10dに出
力する。タイマ回路101は比較器93から信号を入力
してからの時間をカウントする。
【0060】11は始動放電手段であり、この始動放電
手段11はトランス111、高電圧発生手段112、時
定数回路113から構成され、上記トランス111の1
次側端子は高電圧発生手段112に接続され、トランス
111の2次側の一方の端子は、インバータ手段8を構
成するスイッチング素子81のソース端子に接続される
とともに、時定数回路113を介して高電圧発生手段1
12に接続される。トランス111の2次側の他方の端
子は放電灯12の一方の端子に接続され、放電灯12の
他方の端子はインバータ手段8を構成するスイッチング
素子82のソース端子に接続されている。なお、上記実
施例1を示す図1において、DC昇圧手段3、インバー
タ手段8は放電灯12に給電し該放電灯を点灯させる給
電手段を構成している。
【0061】次に動作について説明する。図1におい
て、点灯スイッチ2がオンされると、昇圧制御手段4が
動作を開始し、DC昇圧手段3のスイッチング素子34
をオン、オフすることにより、直流電源1の電圧を昇圧
する。スイッチング素子34のオン期間においては、直
流電源1、コイル31、スイッチング素子34のループ
が形成され、コイル31にはこの経路で直流電源1より
流れ込む電流により、電磁エネルギーが蓄積される。次
に、スイッチング素子34のオフ期間においては、コイ
ル31、ダイオード32、コンデンサ33のループが形
成され、スイッチング素子34のオン期間中にコイル3
1に蓄積された電磁エネルギーが、ダイオード32を通
してコンデンサ33に放出され、静電エネルギーに変換
されてコンデンサ33に蓄積される。これにより、コン
デンサ33の両端にはこれに相当する電圧が直流電源1
の電圧に上乗せされて現れる。
【0062】そして、スイッチング素子34はオン、オ
フのデューティを変えながら周波数fで動作を繰返すこ
とにより、コンデンサ33の電圧、つまりDC昇圧手段
3の出力は徐々に昇圧される。ここで、DC昇圧手段3
の出力をVa とする。このスイッチング素子34のオ
ン、オフのデューティは昇圧制御手段4の端子4bや端
子4c、4dからの入力に応じて変化する。
【0063】昇圧制御手段4は、基準電源を抵抗46、
47で分圧した4f点の固定電圧Vf (反転入力)とD
C昇圧手段3の出力Va を抵抗44と45で分圧した4
e点の電圧Ve (非反転入力)の差を誤差増幅器42で
増幅する。ここで、固定電圧Vf は、4e点の電圧Ve
が例えばVa =400V(以後、所定値1)の時の電圧
と等しくなるように設定しておく。点灯スイッチ2がオ
ンした時点においてはは、DC昇圧手段3の出力Va
所定値1よりも低く、誤差増幅器42の出力は低レベル
となるため、PWM制御部41はスイッチング素子34
へのゲート信号出力のオンデューティを広げ、DC昇圧
手段3の出力Va の昇圧度を上げ、Vaが上昇して所定
値1に近づくにつれてオンデューティを狭めて昇圧度を
下げ、所定値1に達した時点(Vf =Ve )でその電圧
を維持する。
【0064】ここで、点灯スイッチ2がオンされてから
所定値1に達する時間をta とする。なお、このとき電
流検出手段5には電流が流れていない(4c点の電圧V
c =0)ため、誤差増幅器43の出力は、誤差増幅器4
2の出力よりも低レベルでありPWM制御部41には入
力されず昇圧動作に関与しない。
【0065】この様な昇圧動作と並行して、駆動回路1
02はインバータ手段8のスイッチング素子81と84
をオンし続け、逆にスイッチング素子82と83はオフ
し続ける。したがって放電灯12にはDC昇圧手段3の
出力Va (直流電圧)がそのまま印加されている。
【0066】DC昇圧手段3の出力Va は接続点11a
を介して始動放電手段11の時定数回路113に入力さ
れる。時定数回路113の出力が所定値2に達したと
き、高電圧発生手段112からインパルス状の電圧がト
ランス111に出力され、放電灯12に高電圧パルスが
印加されて始動放電される。なお、時定数回路113の
出力が所定値2に達する時間tb と、DC昇圧手段3の
出力Va が所定値1に達する時間ta は、tb ≧ta
関係とする。
【0067】放電灯12に電流が流れて始動放電を始め
ることにより、DC昇圧手段3の負荷(放電灯12のイ
ンピーダンス)が無負荷状態から重負荷状態に変わり、
DC昇圧手段3の出力Va は急激に低下する。この急激
な電圧降下は始動放電検出手段9で検出されて、タイマ
回路101と放電灯制御手段7へ送出され、タイマ手段
101は所定時間tc をカウントする。そして、タイマ
回路101が所定時間tc をカウントした時点で、駆動
回路102は周波数f2(例えば、400Hz)、デュ
ーティ比約50%で数μsec 程度のデッドタイムを備え
た信号をスイッチング素子81、84とスイッチング素
子82、83を交互にオン、オフするため逆位相で送出
する。図2は始動放電時における放電灯12の両端の電
圧変化を示す。
【0068】しかして、放電灯12にはスイッチング素
子81〜84によるオンロスがあるものの、ゼロ−ピー
クがほぼ電圧Va である矩形波交流電圧が印加される。
従って、逆にいえば電圧Va はほぼ放電灯12の放電灯
電圧Vl に等しいことになる(Vl ≒Va )。
【0069】一方、電圧検出手段6は抵抗61と62の
分圧によって得られる放電灯電圧Vl をオペアンプ(バ
ッファ)65を介して放電灯制御手段7へ送出する。コ
ンデンサ63はランプ電圧Vl に重畳するDC昇圧手段
3のスイッチングノイズを吸収するために設けられてい
る。
【0070】以後の放電灯制御手段7の制御方法を図3
のフローチャートを用いて説明する。放電灯制御手段7
は、電圧検出手段6から放電灯電圧Vl が送出される
と、まずST3−1において、処理手段71が制御目標
電圧VM を予め記憶された放電灯12の仕様上の最低定
格電圧とし、次にST3−2において、予め指示放電灯
電流テーブル72に設定した放電灯電圧−電流対応特性
の中から制御目標電圧V M に見合う対応特性を選択す
る。そして、ST3−3において、電圧検出手段6から
送出される放電灯電圧Vl に応じて、上記ST3−2で
選択した対応特性から放電灯12へ流す指示放電灯電流
S を読みとり、この指示信号に相当する電圧を誤差増
幅器43へ出力する。
【0071】次に、ST3−4において、予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始する。そして、処理手段
71はST3−5で予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を終了したか否かを判断し、予測終了まではST3−
3に戻ってST3−2で選択した対応特性にしたがって
制御を行う。予測が終了すると、ST3−6で制御目標
電圧VM をST3−1で設定した放電灯12の仕様上の
最低定格電圧から予測手段73が予測した最終放電灯電
圧に置き換える。そして、ST3−7において、指示放
電灯電流テーブル72から新しい制御目標電圧VM に見
合う放電灯電圧−電流対応特性を選択し、ST3−8で
電圧検出手段6から送出される放電灯電圧Vl に応じ
て、ST3−7で新しく選択した対応特性から放電灯1
2へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、この指示信号
に相当する電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0072】そして、ST3−9で点灯スイッチ2がオ
フされたか否かを判断し、オフされるまで放電灯制御手
段7はこの指示信号に相当する電圧を誤差増幅器43へ
出力する。
【0073】これに対し、放電灯12に実際に流れてい
る放電灯電流Il は、電流検出手段5で電圧変換されて
誤差増幅器43の非反転入力端子に入力され、反転入力
端子に入力される放電灯制御手段7が指示する指示放電
灯電流IS に相当する電圧と比較される。この時点で、
誤差増幅器43の出力は、誤差増幅器42の出力より大
きくなるため、これ以後(始動放電以後)は誤差増幅器
43の出力に応じてスイッチング素子34のオンデュー
ティがPWM制御部41によって制御される。
【0074】電流検出手段5の出力が放電灯制御手段7
の出力より大きい(実際に流れている放電灯電流Il
指示放電灯電流IS より大きい)場合、誤差増幅器43
は高レベルの信号を出力し、これによってPWM制御部
41はスイッチング素子34のオンデューティを狭めて
DC昇圧手段3の出力電圧を小さくし、放電灯12へ流
れる電流を減少させる。
【0075】逆に、電流検出手段5の出力が放電灯制御
手段7の出力より小さい(実際に流れている放電灯電流
l が指示放電灯電流IS より小さい)場合、誤差増幅
器43は低レベルの信号を出力し、PWM制御部41は
スイッチング素子34のオンデューティを広げてDC昇
圧手段3の出力電圧を大きくし、放電灯12へ流れる電
流を増加させる。昇圧制御手段4は、これを繰り返すこ
とにより、実際に流れている放電灯電流Il と指示放電
灯電流IS を等しくするように動作する。このフィード
バック系により放電灯12は速やかに定格光量に達す
る。
【0076】図4は放電灯制御手段7の制御の一例を示
したものである。1回目の点灯で点灯スイッチがオンさ
れると、制御目標電圧を予め記憶された放電灯の最低定
格値とし、これに見合う対応特性を選択し、指示放電灯
電流IS を出力する。一方、予測手段73が最終放電灯
電圧の予測を開始し、予測が終了した時点で制御目標電
圧は予測値に置き換えられ、これに見合う対応特性が新
たに選択され、点灯スイッチがオフされるまで指示放電
灯電流IS が出力される。2回目以降の点灯でも同様の
制御が行われる。
【0077】さて、ここで放電灯制御手段7の指示放電
灯電流テーブル72において、予め設定しておく放電灯
電圧−電流対応特性について、放電灯12として35W
メタルハライドランプを例にとって詳細に説明する。
【0078】図5は放電灯12の放電灯電圧と発光効率
の関係を求めた図であり、横軸に放電灯電圧、縦軸に放
電灯12が1W(ワット)あたりの発する光束(1
m)、すなわち発光効率(1m/W)を示している。こ
の図5に示す放電灯電圧−発光効率の関係図は、以下の
ことを示している。
【0079】放電灯12が始動放電を開始した直後の放
電灯電圧が低い期間A1 においては、始動ガス(例え
ば、キセノンガス)の発光が主となり、このときの発光
効率は比較的低い。
【0080】その後、放電灯電圧が約60Vまで上昇す
る期間A2 においては、発光管内部の温度上昇により、
水銀の電離が盛んになり水銀蒸気圧が高まり、ランプ電
圧は上昇していく。このときの発光はほとんど水銀であ
るため発光効率も水銀蒸気圧とともに上昇していく。
【0081】次に、放電灯電圧が上昇しても発光効率が
ほぼ一定の期間A3 においては、放電灯電圧の決定に寄
与する水銀がほとんど蒸発した状態であるが、発光はま
だ水銀に依存しているため、発光効率があまり変化しな
い。
【0082】そして、放電灯電圧の変化が比較的少ない
が、発光効率の上昇が大きい期間A4 においては、金属
ハロゲン化物の蒸発、電離が盛んになり、金属の発光が
活発になるため発光効率は急激に上昇し、放電灯電圧は
最終値に落ちつく点で発光効率の上昇も止まる。この期
間A4 におけるランプ電圧の若干の上昇は金属ハロゲン
化物の蒸気圧によるものである。
【0083】このように放電灯12の放電灯電圧と発光
効率には密接な関係があり、また放電灯の発光量〔1
m〕は発光効率〔1m/W〕×電力〔W〕で求められる
ことから、この発光効率を考慮して、任意の放電灯電圧
の時に投入する電力を設定すれば発光量を安定させるこ
とができる。
【0084】例えば、定格電力(35W)で点灯時、放
電灯電圧は最終放電灯電圧85.0〔V〕に安定し、こ
のときの発光効率は85.7〔1m/W〕であるから、
定格点灯時すなわち発光量100%出力時の光束は30
00〔1m〕となる。このため、放電灯電圧が上昇過程
にある、例えば50.0〔V〕時には発光効率が49.
7〔1m/W〕であるから、投入電力を3000〔1
m〕/49.7〔1m/W〕=60.4Wと設定すれ
ば、定格電圧投入時の発光量と同じ3000〔1m〕の
光束が得られる。
【0085】この様な考えをもとに、放電灯12の発光
量を一定にするために求めた放電灯電圧−投入電力対応
特性を図6に示す。横軸は放電灯電圧〔V〕、縦軸は任
意の放電灯電圧の時に放電灯に投入する放電灯電力
〔W〕を示す。ただし、この図6は、放電灯12には投
入できる最大定格電力PM 、例えば75Wが規定されて
いるので、これを越えない範囲で上記放電灯電圧−投入
電力対応特性を定めている。また、PT は放電灯12の
定格電力である。
【0086】また、この放電灯電圧−投入電力対応特性
をもとに求めた放電灯電圧−電流対応特性を図7に示
す。横軸は放電灯電圧〔V〕、縦軸は任意の放電灯電圧
の時に放電灯12に投入する放電灯電流〔A〕を示す。
ただし、図7においても、放電灯12には流入させるこ
とのできる最大定格電流IM、例えば2.6Aが規定さ
れているので、これを越えない範囲で上記放電灯電圧−
電流対応特性を定めている。
【0087】これらの予め定めた対応特性を用いて、前
記フィードバック制御を行った結果が図8に示す放電灯
12の光の立ち上がり特性である。最大定格電力、最大
定格電流の規定により、わずかのオーバーシュートやア
ンダーシュート等があるものの放電灯の発光量(光出
力)をほぼステップ的にかつ速やかに100%光量(定
格光量)に立ち上げることができる。
【0088】このように放電灯電圧と発光効率の関係か
ら放電灯電圧と投入電力を求め、さらに放電灯電圧と放
電灯電流の関係を放電灯電圧−電流対応特性として予め
定めることにより、理想的な発光量を得ることができる
わけであるが、ここで問題となるのは、放電灯12の品
質や使用時間によって、放電灯電圧と発光効率の関係が
ばらつくことである。したがって、どのような放電灯が
装着されても、安定してステップ的の発光量を立ち上げ
るためには、放電灯12のバラツキを吸収する必要があ
り、本発明においては放電灯の最終放電灯電圧に着目し
たものである。
【0089】図9は、放電灯12のバラツキによる放電
灯電圧と発光効率の関係を示している。放電灯12の最
終放電灯電圧は、個々の放電灯の品質や使用時間による
バラツキにより一定しておらず、このため任意の放電灯
電圧における発光効率も様々で、例えば図9における発
光効率曲線η65(最終放電灯電圧65V)、η85(同8
5V)、η105 (同105V)のように種々のバラツキ
を生じるものである。このため、発光効率から求める放
電灯電圧−投入電力対応特性が唯一の場合、放電灯電圧
に対する発光効率の違いを吸収することができず、した
がって最適な電力を放電灯に投入することができなくな
って、速やかな光量の立ち上がりは実現しにくい。
【0090】図10はこのような放電灯のバラツキを吸
収するために、放電灯電圧−投入電力対応特性を図9の
発光効率曲線η65、η85、η105 に応じて作成したもの
である。ここで、図10における投入電力曲線P65は発
光効率曲線η65をもとに求め、同様にP85はη85を、P
105 はη105 をもとに求めたものである。
【0091】また、図11はこれらの投入電力曲線
65、P85、P105 に応じて作成した放電灯電圧−電流
対応特性である。図11において放電灯電流曲線i65
投入電力曲線P65をもとに求め、同様にi85はP85を、
105 はP105 をもとに求めたものである。そして、最
終放電灯電圧が65V以上85V未満の場合、i65の放
電灯電流曲線にしたがって放電灯12に電流を流し、放
電灯電圧が65Vを越えた時点から定格電力時の放電灯
電流曲線PT にしたがって放電灯12へ流す電流を制御
する。また、85V以上105V未満の場合、i85の曲
線にしたがって電流を流し、105V以上の場合、i
105 の曲線にしたがって電流を流す。
【0092】これらも同様に、放電灯電圧が各放電灯電
流曲線の下限の電圧を越えてからは、定格電力時の放電
灯電流曲線PT にしたがって放電灯12へ流す電流を制
御する。これにより、個々の放電灯のバラツキに応じて
適切な電力を放電灯12に供給することができる。
【0093】なお、本例では3つの最終放電灯電圧につ
いて放電灯電圧−電流対応特性を示したが、3つ以上に
しても良いのはいうまでもなく、放電灯電圧−電流対応
特性を増やすほど、より放電灯の品質や使用時間のバラ
ツキに対応した適切な電力を放電灯に投入できる。
【0094】次に、予測手段73の最終放電灯電圧の予
測方法について説明する。図12は放電灯電圧の時間変
化図である。曲線Aと曲線Bは最終放電灯電圧は同じだ
が、曲線Aは放電灯が十分冷えた状態からの点灯(以
後、コールドスタートと呼ぶ)、曲線Bは放電灯が暖ま
った状態からの点灯(以後、ホットスタートと呼ぶ)の
様子である。また、曲線Cと曲線Dは最終放電灯電圧は
同じだが、その値は曲線Aと曲線Bより大きく、曲線C
はコールドスタート、曲線Dはホットスタートである。
【0095】図12からわかるように、放電灯電圧は絶
縁破壊後1度落ち込み、その後徐々に最終放電灯電圧に
向かって上昇していく。ここで、放電灯電圧が落ち込ん
でいく途中では4本の曲線に違いは見られず、違いが顕
著に現れるのは放電灯電圧が上昇し始めてからである。
【0096】曲線Aについて考える。まず、放電灯電圧
が最小となってから任意の所定時刻の放電灯電圧(予測
開始電圧)を時刻t0 における放電灯電圧VA0とする。
次に、時刻t0 から適当な所定時間後の時刻t1 におけ
る放電灯電圧をVA1とする。このとき、放電灯電圧の時
間変化率δA は、 δA =(VA1−VA0)/(t1 −t0 ) で求められる。
【0097】同様に曲線B、曲線C、曲線Dの時間変化
率δB 、δC 、δD は δB =(VB1−VB0)/(t1 −t0 ) δC =(VC1−VC0)/(t1 −t0 ) δD =(VD1−VD0)/(t1 −t0 ) で求められる。
【0098】図12は放電灯電圧の時間変化図、つまり
放電灯電圧特性を示すもので、放電灯電圧の時間変化は
点灯時の放電灯の状態と最終放電灯電圧によって様々で
あり、予測開始電圧と時間変化率もそれに応じて様々な
値をとる。例えば、曲線Aと曲線Bでは予測開始電圧は
曲線Bの方が大きく、時間変化率は曲線Aの方が大きい
が、最終放電灯電圧は等しい。また、同じことが曲線C
と曲線Dについてもいえる。一般に最終放電灯電圧が等
しい場合、予測開始電圧の小さい方が時間変化率が大き
い。
【0099】曲線Bと曲線Cでは、曲線Aと曲線Bのよ
うに予測開始電圧は曲線Bの方が大きく、時間変化率は
曲線Cの方が大きいが、最終放電灯電圧は異なる。一般
に予測開始電圧と時間変化率が異なっても、最終放電灯
電圧は等しい場合と異なる場合がある。
【0100】曲線Aと曲線Cでは、予測開始電圧は等し
いが、時間変化率は曲線Cの方が大きく、最終放電灯電
圧も曲線Cの方が大きい、一般に予測開始電圧が等しい
場合、時間変化率が大きい方が最終放電灯電圧も大き
い。
【0101】曲線Aと曲線Dでは、予測開始電圧は曲線
Dの方が大きいが、時間変化率は等しく、最終放電灯電
圧は曲線Dの方が大きい。一般に時間変化率が等しい場
合、予測開始電圧の大きい方が最終放電灯電圧も大き
い。
【0102】以上より、予測開始電圧を求めて最終放電
灯電圧を予測しようとしても、曲線Aと曲線Cのように
予測開始電圧が等しくても最終放電灯電圧が異なる場合
がある。すなわち、点(t0 、VA0)を通る曲線は数多
く存在し、予測開始電圧のみでは曲線を一本に限定する
ことができなく、最終放電灯電圧を予測することはでき
ない。また、時間変化率を求めて最終放電灯電圧を予測
しようとしても、曲線Aと曲線Dのように時間変化率が
等しくても最終放電灯電圧が異なる場合がある。すなわ
ち、ある時間において時間変化率が等しい曲線は数多く
存在し、時間変化率のみでは曲線を一本に限定すること
ができなく、最終放電灯電圧を予測することはできな
い。そこで、予測開始電圧と時間変化率の両者に注目す
ると、例えば点(t0 、VA0)を通る時間変化率δA
曲線は曲線A一本に限定され、最終放電灯電圧はおのず
と決定される。
【0103】これより、予め実験的に予測開始電圧があ
る値の時の放電灯電圧の時間変化率とそれから予測され
る最終放電灯電圧を求めて放電灯電圧特性を設定してお
くことにより、放電灯点灯後、放電灯電圧が最小となっ
てから任意の所定時刻における放電灯電圧と、この時刻
から適当な所定時間後の放電灯電圧から最終放電灯電圧
を予測することができる。例えば曲線Aでは予測開始電
圧VA0の時の放電灯電圧特性を選択すると、その中から
時間変化率δA に対応する電圧が唯一決定され、この電
圧が予測される最終放電灯電圧となる。
【0104】また、曲線Aと最終放電灯電圧が同じだが
予測開始電圧と時間変化率が異なる曲線Bでは、予測開
始電圧VB0の時の放電灯電圧特性を選択すると、その中
から時間変化率δB に対応する電圧が唯一決定され、こ
の電圧が予測される最終放電灯電圧となる。この場合、
予測開始電圧VB0はVA0と異なり選択される放電灯電圧
特性も異なるが、時間変化率δB に対応する電圧は曲線
Aと同じになるように対応特性が設定されている。この
場合、曲線Cと曲線Dについても同様のことがいえる。
【0105】また、曲線Aと予測開始電圧が同じだが時
間変化率と最終放電灯電圧が異なる曲線Cでは、予測開
始電圧Vc0の時の放電灯電圧特性を選択すると、その中
から時間変化率δc に対応する電圧が唯一決定され、こ
の電圧が予測される最終放電灯電圧となる。この場合、
予測開始電圧Vc0はVA0と同じで選択される放電灯電圧
特性も同じだが、時間変化率δc はδA と異なるので、
この時間変化率δc に対応する電圧は曲線Aと異なるよ
うに放電灯電圧特性が設定されている。
【0106】また、曲線Aと時間変化率が同じだが予測
開始電圧と最終放電灯電圧が異なる曲線Dでは、予測開
始電圧VD0の時の放電灯電圧特性を選択すると、その中
から時間変化率δD に対応する電圧が唯一決定され、こ
の電圧が予測される最終放電灯電圧となる。この場合、
予測開始電圧VD0はVA0と異なり、選択される放電灯電
圧特性も異なるので、時間変化率δD がδA と同じでも
δD に対応する電圧は曲線Aと異なるように放電灯電圧
特性が設定されている。
【0107】したがって、点灯状態がどのような場合で
も、放電灯点灯後、放電灯電圧が最小となってから任意
の所定時刻における放電灯電圧と、この所定時刻から適
当な所定時間後の放電灯電圧より、予め定めた放電灯電
圧特性のうちの1つを選択して最終放電灯電圧を予測す
ることができる。
【0108】次に、予測手段73の動作を図13のフロ
ーチャートを用いて説明する。放電灯制御手段7に設け
られた予測手段73は、まずST13−1で電圧検出手
段6から送られてきた放電灯電圧Vl が最小値であるか
否かを判断する。最小値であると、ST13−2で任意
の所定時刻に到達したか否かを判断し、到達すると予測
手段73はST13−3でこのときの放電灯電圧Vl
時刻t0 における放電灯電圧V0 (予測開始電圧)とす
る。
【0109】次に、ST13−4で時刻t0 から適当な
所定時間が経過したか否かを判断する。経過すると、予
測手段73はST13−5でこのときの放電灯電圧Vl
を時刻t1 における放電灯電圧V1 とする。そして、S
T13−6で放電灯電圧の時間変化率δを次式より求め
る。 δ=(V1 −V0 )/(t1 −t0
【0110】予測手段73には、予め実験的に予測開始
電圧がある値の時の放電灯電圧の時間変化率とそれから
予測される最終放電灯電圧を求めて放電灯電圧−電流対
応特性が設定してあり、ST13−7で予測開始電圧V
0 の時の放電灯電圧−電流対応特性を選択する。そし
て、ST13−8で時間変化率δに対応する電圧を唯一
決定し、この値が予測される最終放電灯電圧となる。
【0111】実施例2.次に、この発明の実施例2を前
記1と同一分に同一符号を付して重複説明を省略した図
14について説明する。図14において、放電灯制御手
段7は処理手段71、指示放電灯電流テーブル72、放
電灯12が飽和安定状態に至るまでに最終放電灯電圧を
予測する予測手段73、放電灯12の最終放電灯電圧を
記憶する最終放電灯電圧記憶手段74とから構成されて
いる。本実施例2は放電灯制御手段7の制御方法以外、
実施例1と同じ動作なので、ここでは説明を省略し、放
電灯制御手段7の制御方法のみ図15のフローチャート
にそって説明する。
【0112】放電灯制御手段7は、電圧検出手段6から
放電灯電圧Vl が送出されると、まずST15−1にお
いて処理手段71が最終放電灯電圧記憶手段74に最終
放電灯電圧が記憶されているか否かを判断する。記憶さ
れていれば、ST15−2で処理手段71は最終放電灯
電圧記憶手段74から記憶値を読みとり、制御目標電圧
M を記憶値とする。
【0113】記憶されていなければ、ST15−3にお
いて処理手段71は制御目標電圧VM を予め記憶された
放電灯12の仕様上の最低定格電圧とし、次にST15
−4で予め指示放電灯電流テーブル72に設定した放電
灯電圧−電流対応特性の中から制御目標電圧VM に見合
う放電灯電圧−電流対応特性を選択する。そして、ST
15−5で電圧検出手段6から送出される放電灯電圧V
l に応じて、ST15−4で選択した放電灯電圧−電流
対応特性から放電灯12へ流す指示放電灯電流IS を読
みとり、この指示信号に相当する電圧を誤差増幅器43
へ出力する。
【0114】次に、ST15−6において予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始する。そして、処理手段
71はST15−7で予測手段73が最終放電灯電圧の
予測を終了したか否かを判断し、予測終了まではST1
5−5に戻ってST15−4で選択した放電灯電圧−電
流対応特性にしたがって制御を行う。予測が終了する
と、ST15−8で制御目標電圧VM をST15−3で
設定した放電灯12の仕様上の最低定格電圧から予測手
段73が予測した最終放電灯電圧に置き換える。
【0115】次に、ST15−9において指示放電灯電
流テーブル72からST15−2あるいはST15−8
で設定した制御目標電圧VM に見合う放電灯電圧−電流
対応特性を選択する。そして、ST15−10で電圧検
出手段6から送出される放電灯電圧Vl に応じて、ST
15−9で選択した放電灯電圧−電流対応特性から放電
灯12へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、この指示
信号に相当する電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0116】そして、ST15−11で点灯スイッチ2
がオフされたか否かを判断し、オフされるまで放電灯制
御手段7はこの指示信号に相当する電圧を誤差増幅器4
3へ出力する。点灯スイッチ2がオフされると、ST1
5−12で放電灯12が飽和安定状態であるか否かを判
断し、飽和安定状態であるとST15−13でその時の
放電灯電圧が最終放電灯電圧記憶手段74に記憶され
る。放電灯12が飽和安定状態であるか否かは、予め実
験的に求めた飽和安定状態までの任意の時間を設定して
おき、その時間が経過したか否かを判断することで確認
する。
【0117】図16は放電灯制御手段7の制御の一例を
示したものである。1回目の点灯はまだ最終放電灯電圧
記憶手段74に記憶値は存在しないので、制御目標電圧
Mを予め記憶された放電灯の最低定格値とし、これに
見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電灯
電流を出力する。一方、予測手段73が最終放電灯電圧
の予測を開始し、予測が終了した時点で制御目標電圧V
M は予測値に置き換えられ、これに見合う放電灯電圧−
電流対応特性が新たに選択され、点灯スイッチ2がオフ
されるまで指示放電灯電流IS が出力される。ここで、
点灯スイッチ2がオフされたとき、放電灯12はまだ飽
和安定状態でなく、最終放電灯電圧記憶手段74に何も
記憶されなかったとする。
【0118】2回目の点灯では、まだ最終放電灯電圧記
憶手段74に記憶値は存在しないので、1回目の点灯と
同様の制御が行われる。そして、今回点灯スイッチ2が
オフされたときは、放電灯12は飽和安定状態であり、
最終放電灯電圧記憶手段74にその時の放電灯電圧が記
憶されたとする。
【0119】1度最終放電灯電圧記憶手段74に記憶さ
れると、以降の点灯では制御目標電圧VM は記憶値とな
り、予測は行われない。そして、点灯スイッチ2がオフ
されたときに放電灯12が飽和安定状態であると、その
度に最終放電灯電圧記憶手段74にその時の放電灯電圧
が記憶され、次回点灯時の制御目標電圧VM となる。
【0120】実施例3.次に、この発明の実施例3の点
灯制御を図17のフローチャートについて説明する。な
お、本実施例3のハード構成は前記図14に示す実施例
2の場合と同じであり、本実施例3の場合も、放電灯制
御手段7の制御方法以外は実施例1と同じ動作なのでこ
こでは省略し、放電灯制御手段7の制御方法のみ説明す
る。
【0121】放電灯制御手段7は、電圧検出手段6から
放電灯電圧Vl が送出されると、まずST17−1にお
いて処理手段71が最終放電灯電圧記憶手段74に最終
放電灯電圧が記憶されているか否かを判断する。記憶さ
れていれば、ST17−2で処理手段71は最終放電灯
電圧記憶手段74から記憶値を読みとり、制御目標電圧
M を記憶値とし、記憶されていなければ、ST17−
3でVM を予め記憶された放電灯12の仕様上の最低定
格電圧とする。
【0122】次に、ST17−4において予め指示放電
灯電流テーブル72に設定した放電灯電圧−電流対応特
性の中から制御目標電圧VM に見合う放電灯電圧−電流
対応特性を選択する。そしてST17−5で電圧検出手
段6から送出される放電灯電圧Vl に応じて、ST17
−4で選択した放電灯電圧−電流対応特性から放電灯1
2へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、この指示信号
に相当する電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0123】次に、ST17−6において予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始する。そして、処理手段
71はST17−7で予測手段73が最終放電灯電圧の
予測を終了したか否かを判断し、予測終了まではST1
7−5に戻ってST17−4で選択した放電灯電圧−電
流対応特性にしたがって制御を行う。予測が終了する
と、ST17−8で記憶値の有無を判断し、記憶値が存
在する場合ST17−9で記憶値と予測値の差の大きさ
が所定値以下であるか否か判断する。この所定値は、予
め実験的に設定しておく。所定値以下であれば、記憶値
はノイズ等の影響を受けていない正確な値であると判断
し、ST17−10で制御目標電圧VM は記憶値のまま
とする。
【0124】また、新しい放電灯に交換して最初に点灯
させる際、記憶値は古い放電灯の最終放電灯電圧のまま
であり、新しい放電灯の予測される最終放電灯電圧は古
い放電灯の最終放電灯電圧と異なるので、ST17−9
で所定値以上と判断される。すなわち、ST17−9は
記憶値がノイズ等の影響を受けていない正確な値である
かどうかと、放電灯が交換されたかどうかを判断する。
【0125】ST17−8で記憶値が存在しない場合、
またはST17−9で所定値以上であると判断した場
合、ST17−11で制御目標電圧VM を予測値とす
る。
【0126】次に、ST17−12において指示放電灯
電流テーブル72からST17−10あるいはST17
−11で設定した制御目標電圧VM に見合う放電灯電圧
−電流対応特性を選択する。そして、ST17−13で
電圧検出手段6から送出される放電灯電圧Vl に応じて
ST17−12で選択した放電灯電圧−電流対応特性か
ら放電灯12へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、こ
の指示信号に相当する電圧を誤差増幅器43へ出力す
る。
【0127】そして、ST17−14で点灯スイッチ2
がオフされたか否かを判断し、オフされるまで放電灯制
御手段7はこの指示信号に相当する電圧を誤差増幅器4
3へ出力する。点灯スイッチ2がオフされると、ST1
7−15で放電灯12が飽和安定状態であるか否かを判
断し、飽和安定状態であるとST17−16でその時の
放電灯電圧が最終放電灯電圧記憶手段74に記憶され
る。放電灯12が飽和安定状態であるか否かは、予め実
験的に求めた飽和安定状態までの任意の時間を設定して
おき、その時間が経過したか否かを判断することで確認
する。
【0128】図18は実施例3における放電灯制御手段
7の制御の一例を示したものである。1回目の点灯はま
だ最終放電灯電圧記憶手段74に記憶値は存在しないの
で、制御目標電圧VM を予め記憶された放電灯12の最
低定格値とし、これに見合う放電灯電圧−電流対応特性
を選択し、指示放電灯電流IS を出力する。
【0129】一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で制御目標電圧VM
予測値に置き換えられ、これに見合う放電灯電圧−電流
対応特性が新たに選択され、点灯スイッチ2がオフされ
るまで指示放電灯電流IS が出力される。ここで、点灯
スイッチ2がオフされたとき、放電灯12はまだ飽和安
定状態でなく、最終放電灯電圧記憶手段74には何も記
憶されなかったとする。
【0130】2回目の点灯では、まだ最終放電灯電圧記
憶手段74に記憶値は存在しないので、1回目の点灯と
同様の制御が行われる。そして、今回点灯スイッチ2が
オフされたときは、放電灯12は飽和安定状態であり、
最終放電灯電圧記憶手段74にその時の放電灯電圧が記
憶されたとする。
【0131】3回目の点灯では、最終放電灯電圧記憶手
段74に2回目の消灯時に記憶された記憶値が存在する
ので、制御目標電圧VM を記憶値とし、これに見合う放
電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電灯電流IS
を出力する。一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で記憶値と予測値の差
の大きさが所定値以下であるかどうか計算する。2回目
の消灯時における記憶値はノイズ等の影響を受けていな
いので、計算結果は所定値以下となり、制御目標電圧V
M は記憶値のまま制御が行われる。ここで、今回点灯ス
イッチ2がオフされたときは、放電灯12は飽和安定状
態であり、最終放電灯電圧記憶手段74にその時の放電
灯電圧が記憶されるが、記憶値はノイズの影響を受けて
実際の値と異なっていたとする。
【0132】4回目の点灯では、最終放電灯電圧記憶手
段74に3回目の消灯時に記憶された記憶値が存在する
ので、制御目標電圧VM を記憶値とし、これに見合う放
電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電灯電流IS
を出力する。一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で記憶値と予測値の差
の大きさが所定値以下であるかどうか計算する。3回目
の消灯時における記憶値はノイズの影響を受けているの
で、計算結果は所定値以上となり、制御目標電圧VM
予測値に置き換えられ制御が行われる。
【0133】次に、放電灯12が新しく交換されたとす
る。1回目の点灯では最終放電灯電圧記憶手段74に古
い放電灯の4回目の消灯時に記憶された記憶値が存在す
るので、制御目標電圧VM を記憶値とし、これに見合う
放電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電灯電流I
S を出力する。一方、予測手段73が最終放電灯電圧の
予測を開始し、予測が終了した時点で記憶値と予測値の
差の大きさが所定値以下であるかどうか計算する。放電
灯12が新しく交換されたので、計算結果は所定値以上
となり、制御目標電圧は予測値に置き換えられ制御が行
われる。
【0134】2回目の点灯では最終放電灯電圧記憶手段
74に1回目の消灯時に記憶された記憶値が存在するの
で、制御目標電圧を記憶値とし、これに見合う放電灯電
圧−電流対応特性を選択し、指示放電灯電流を出力す
る。一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予測を開始
し、予測が終了した時点で記憶値と予測値の差の大きさ
が所定値以下であるかどうか計算する。1回目の消灯時
における記憶値はノイズ等の影響を受けていないので、
計算結果は所定値以下となり、制御目標電圧は記憶値の
まま制御が行われる。
【0135】以降点灯の度ごとに同様の制御が行われ
る。
【0136】実施例4.次に、この発明の実施例4を前
回図14と同一部分に同一符号を付して重複説明を省略
した図19について説明する。図19において、放電灯
制御手段7は処理手段71、指示放電灯電流テーブル7
2、放電灯12が飽和安定状態に至るまでに最終放電灯
電圧を予測する予測手段73、放電灯12の最終放電灯
電圧を記憶する最終放電灯電圧記憶手段74、予測手段
73が予測した最終放電灯電圧を記憶する予測最終放電
灯電圧記憶手段75から構成されている。本実施例4
は、放電灯制御手段7の制御方法以外、実施例1と同じ
動作なのでここでは説明を省略し、放電灯制御手段7の
制御方法のみ図20のフローチャートにそって説明す
る。
【0137】放電灯制御手段7は、電圧検出手段6から
放電灯電圧Vl が送出されると、まずST20−1にお
いて処理手段71が最終放電灯電圧記憶手段74に最終
放電灯電圧が記憶されているか否かを判断する。記憶さ
れていれば、ST20−2で処理手段71は最終放電灯
電圧記憶手段74から最終放電灯電圧を読みとり、制御
目標電圧VM を最終放電灯電圧とする。
【0138】記憶されていなければ、ST20−3にお
いて処理手段71は予測最終放電灯電圧記憶手段75に
前回点灯時の予測最終放電灯電圧が記憶されているか否
かを判断する。記憶されていれば、ST20−4で処理
手段71は予測最終放電灯電圧記憶手段75から予測最
終放電灯電圧を読みとり、制御目標電圧VM を予測最終
放電灯電圧とする。
【0139】記憶されていなければ、ST20−5にお
いて制御目標電圧VM を予め記憶された放電灯12の仕
様上の最低定格電圧とし、次にST20−6で予め指示
放電灯電流テーブル72に設定した放電灯電圧−電流対
応特性の中から制御目標電圧VM に見合う対応特性を選
択する。そして、ST20−7で電圧検出手段6から送
出される放電灯電圧Vl に応じてST20−6で選択し
た対応特性から放電灯12へ流す指示放電灯電流IS
読みとり、この指示信号に相当する電圧を誤差増幅器4
3へ出力する。
【0140】次に、ST20−8において予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始する。そして、処理手段
71はST20−9で予測手段73が最終放電灯電圧の
予測を終了したか否かを判断し、予測終了まではST2
0−7に戻ってST20−6で選択した放電灯電圧−電
流対応特性にしたがって制御を行う。予測が終了する
と、ST20−10で予測最終放電灯電圧記憶手段75
が予測手段73が予測した最終放電灯電圧を記憶する。
そして、ST20−11で制御目標電圧VM をST20
−4あるいはST20−5で設定した値から予測手段7
3が予測した最終放電灯電圧に置き換える。
【0141】次に、ST20−12において指示放電灯
電流テーブル72からST20−2あるいはST20−
11で設定した制御目標電圧VM に見合う対応特性を選
択する。そして、ST20−13で電圧検出手段6から
送出される放電灯電圧Vl に応じてST20−12で選
択した放電灯電圧−電流対応特性から放電灯12へ流す
指示放電灯電圧IS を読みとり、この指示信号に相当す
る電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0142】そして、ST20−14で点灯スイッチ2
がオフされたか否かを判断し、オフされるまで放電灯制
御手段7はこの指示信号に相当する電圧を誤差増幅器4
3へ出力する。点灯スイッチ2がオフされると、ST2
0−15で放電灯12が飽和安定状態であるか否かを判
断し、飽和安定状態であると、ST20−16でその時
の放電灯電圧が最終放電灯電圧記憶手段74に記憶され
る。放電灯12が飽和安定状態であるか否かは、予め実
験的に求めた飽和安定状態までの任意の時間を設定して
おき、その時間が経過したか否かを判断することで確認
する。
【0143】図21は実施例4における放電灯制御手段
7の制御の一例を示したものである。1回目の点灯はま
だ最終放電灯電圧記憶手段74と予測最終放電灯電圧記
憶手段75に記憶値は存在しないので、制御目標電圧V
M を予め記憶された放電灯12の最低定格値とし、これ
に見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電
灯電圧IS を出力する。
【0144】一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で予測最終放電灯電圧
記憶手段75に予測手段73が予測した最終放電灯電圧
が記憶される。また、制御目標電圧VM は予測最終放電
灯電圧に置き換えられ、これに見合う放電灯電圧−電流
対応特性が新たに選択され、点灯スイッチ2がオフされ
るまで指示放電灯電流IS が出力される。ここで、点灯
スイッチ2がオフされたとき放電灯はまだ飽和安定状態
でなく、最終放電灯電圧記憶手段74には何も記憶され
なかったとする。
【0145】2回目の点灯では、最終放電灯電圧記憶手
段74に記憶値は存在しないが、予測最終放電灯電圧記
憶手段75に記憶値が存在するので、制御目標電圧VM
を予測最終放電灯電圧記憶手段75に記憶された前回点
灯時の予測最終放電灯電圧とし、制御が行われる。
【0146】一方、1回目の点灯と同様に予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始し、予測が終了した時点
で予測最終放電灯電圧記憶手段75に予測手段73が予
測した最終放電灯電圧が新しく記憶される。また、制御
目標電圧VM は新しい予測最終放電灯電圧に置き換えら
れ制御が行われる。そして、今回点灯スイッチ2がオフ
されたときは放電灯12は飽和安定状態であり、最終放
電灯電圧記憶手段74にその時の放電灯電圧が記憶され
たとする。
【0147】1度最終放電灯電圧記憶手段74に記憶さ
れると、以降の点灯では制御目標電圧VM は最終放電灯
電圧記憶手段74に記憶された記憶値となり、予測は行
われない。そして、点灯スイッチ2がオフされたとき
に、放電灯12が飽和安定状態であると、その度に最終
放電灯電圧記憶手段74にその時の放電灯電圧が記憶さ
れ、次回点灯時の制御目標電圧となる。
【0148】実施例5.次に、この発明の実施例5の点
灯制御を図22のフローチャートについて説明する。な
お、本実施例5のハード構成は前記図19に示す実施例
4の場合と同じであり、本実施例5の場合も放電灯制御
手段7の制御方法以外は実施例1と同じ動作なのでここ
では省略し、放電灯制御手段7の制御方法のみ説明す
る。
【0149】放電灯制御手段7は、電圧検出手段6から
放電灯電圧Vl が送出されると、まずST22−1にお
いて処理手段71が最終放電灯電圧記憶手段74に最終
放電灯電圧が記憶されているか否かを判断する。記憶さ
れていれば、ST22−2で処理手段71は最終放電灯
電圧記憶手段74の記憶値と予測最終放電灯電圧記憶手
段75の記憶値の差の大きさが所定値以下であるか否か
を判断する。この所定値は、予め実験的に設定してお
く。所定値以下であれば、最終放電灯電圧記憶手段74
の記憶値はノイズ等の影響を受けていない正確な値であ
ると判断し、ST22−4で制御目標電圧VM を最終放
電灯電圧とする。
【0150】また、新しい放電灯に交換して最初に点灯
させる際、最終放電灯電圧記憶手段74の記憶値は古い
放電灯の最終放電灯電圧のままであり、新しい放電灯の
予測される最終放電灯電圧は古い放電灯の最終放電灯電
圧と異なるので、ST22−2で所定値以上と判断され
る。すなわち、ST22−2は最終放電灯電圧記憶手段
74の記憶値がノイズ等の影響を受けていない正確な値
であるかどうかと、放電灯が交換されたかどうかを判断
する。
【0151】ST22−2で所定値以上であると判断し
た場合、ST22−5で制御目標電圧VM は予測最終放
電灯電圧記憶手段75に記憶された前回点灯時の予測最
終放電灯電圧となる。
【0152】また、ST22−1で最終放電灯電圧記憶
手段74に最終放電灯電圧が記憶されていない場合、S
T22−3で予測最終放電灯電圧記憶手段75に前回点
灯時の予測最終放電灯電圧が記憶されているか否かを判
断する。記憶されている場合、ST22−5で処理手段
71は予測最終放電灯電圧記憶手段75から記憶値を読
みとり制御目標電圧VM を予測最終放電灯電圧とし、記
憶されていなければ、ST22−6で予め記憶された放
電灯12の仕様上の最低定格電圧とする。
【0153】次に、ST22−7におい予め指示放電灯
電流テーブル72に設定した放電灯電圧−電流対応特性
の中から制御目標電圧VM に見合う放電灯電圧−電流対
応特性を選択する。そして、ST22−8で電圧検出手
段6から送出される放電灯電圧Vl に応じて、ST22
−7で選択した放電灯電圧−電流対応特性から放電灯1
2へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、この指示信号
に相当する電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0154】次に、ST22−9において予測手段73
が最終放電灯電圧の予測を開始するそして、処理手段7
1はST22−10で予測手段73が最終放電灯電圧の
予測を終了したか否かを判断し、予測終了まではST2
2−8に戻ってST22−7で選択した放電灯電圧−電
流対応特性にしたがって制御を行う。予測が終了すると
ST22−11で予測最終放電灯電圧記憶手段75が予
測手段73が予測した最終放電灯電圧を記憶する。そし
て、ST22−12で最終放電灯電圧記憶手段74の記
憶値の有無を判断し、記憶値が存在する場合ST22−
13で最終放電灯電圧記憶手段74の記憶値とST22
−9で予測した予測値の差の大きさが所定値以下である
か否か判断する。この所定値は、予め実験的に設定して
おく。ST22−13もST22−2と同様に最終放電
灯電圧記憶手段74の記憶値がノイズ等の影響を受けて
いない正確な値であるかどうかと、放電灯が交換された
かどうかを判断する。所定値以下であれば、ST22−
14で制御目標電圧VM は最終放電灯電圧記憶手段74
の記憶値のままとする。
【0155】ST22−12で最終放電灯電圧記憶手段
74に記憶値が存在しない場合、またはST22−13
で所定値以上であると判断した場合、ST22−15で
制御目標電圧VM をST22−9で予測した予測値とす
る。
【0156】次に、ST22−16において指示放電灯
電流テーブル72からST22−14あるいはST22
−15で設定したVM に見合う放電灯電圧−電流対応特
性を選択する。そしてST22−17で電圧検出手段6
から送出される放電灯電圧Vl に応じて、ST22−1
6で選択した放電灯電圧−電流対応特性から放電灯12
へ流す指示放電灯電流IS を読みとり、この指示信号に
相当する電圧を誤差増幅器43へ出力する。
【0157】そして、ST22−18で点灯スイッチ2
がオフされたか否かを判断し、オフされるまで放電灯制
御手段7はこの指示信号に相当する電圧を誤差増幅器4
3へ出力する。点灯スイッチ2がオフされると、ST2
2−19で放電灯12が飽和安定状態であるか否かを判
断し、飽和安定状態であるとST22−20でその時の
放電灯電圧が最終放電灯電圧記憶手段74に記憶され
る。放電灯12が飽和安定状態であるか否かは、予め実
験的に求めた飽和安定状態までの任意の時間を設定して
おき、その時間が経過したか否かを判断することで確認
する。
【0158】図23は実施例5における放電灯制御手段
7の制御の一例を示したものである。1回目の点灯はま
だ最終放電灯電圧記憶手段74と予測最終放電灯電圧記
憶手段75に記憶値は存在しないので、制御目標電圧V
M を予め記憶された放電灯12の最低定格値とし、これ
に見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択し、指示放電
灯電流IS を出力する。
【0159】一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で予測最終放電灯電圧
記憶手段75に予測手段73が予測した最終放電灯電圧
が記憶される。また、制御目標電圧VM は予測最終放電
灯電圧に置き換えられ、これに見合う対応特性が新たに
選択され、点灯スイッチ2がオフされるまで指示放電灯
電流IS が出力される。ここで、点灯スイッチ2がオフ
されたとき、放電灯12はまだ飽和安定状態でなく、最
終放電灯電圧記憶手段74には何も記憶されなかったと
する。
【0160】2回目の点灯では、最終放電灯電圧記憶手
段74に記憶値は存在しないが、予測最終放電灯電圧記
憶手段75に記憶値が存在するので、制御目標電圧VM
を予測最終放電灯電圧記憶手段75に記憶された前回点
灯時の予測最終放電灯電圧とし、制御が行われる。一
方、1回目の点灯と同様に予測手段73が最終放電灯電
圧の予測を開始し、予測が終了した時点で予測最終放電
灯電圧記憶手段75に予測手段73が予測した最終放電
灯電圧が新しく記憶される。また、制御目標電圧VM
新しい予測最終放電灯電圧に置き換えられ制御が行われ
る。そして、今回点灯スイッチ2がオフされたときは、
放電灯12は飽和安定状態であり、最終放電灯電圧記憶
手段74にその時の放電灯電圧が記憶されたとする。
【0161】3回目の点灯では、最終放電灯電圧記憶手
段74に2回目の消灯時に記憶された記憶値が存在する
ので、最終放電灯電圧記憶手段74の記憶値と予測最終
放電灯電圧記憶手段75の記憶値の差の大きさが所定値
以下であるかどうか計算される。2回目の消灯時におけ
る最終放電灯電圧記憶手段74の記憶値はノイズ等の影
響を受けていないので、計算結果は所定値以下となり、
制御目標電圧VM を最終放電灯電圧記憶手段74の記憶
値とし、これに見合う放電灯電圧−電流対応特性を選択
し、指示放電灯電流IS を出力する。
【0162】一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で予測最終放電灯電圧
記憶手段75に予測手段73が予測した最終放電灯電圧
が新しく記憶される。また、最終放電灯電圧記憶手段7
4の記憶値と予測手段73が予測した予測値の差の大き
さが所定値以下であるかどうか計算される。2回目の消
灯時における記憶値はノイズ等の影響を受けていないの
で、計算結果は所定値以下となり、制御目標電圧は最終
放電灯電圧記憶手段74の記憶値のまま制御が行われ
る。ここで、今回点灯スイッチ2がオフされたときは、
放電灯12は飽和安定状態であり、最終放電灯電圧記憶
手段74にその時の放電灯電圧が記憶されるが、記憶値
はノイズの影響を受けて実際の値と異なっていたとす
る。
【0163】4回目の点灯でも3回目の点灯と同様の制
御が行われるが、今回最終放電灯電圧記憶手段74の記
憶値はノイスの影響を受けているので、計算結果は所定
値以上となる。よって、制御目標電圧VM は予測が終了
するまでは3回目の点灯で予測された最終放電灯電圧と
なり、予測が終了すると今回新しく予測した予測値に置
き換えられ制御が行われる。
【0164】次に、放電灯12が新しく交換されたとす
る。1回目の点灯では最終放電灯電圧記憶手段74と予
測最終放電灯電圧記憶手段75に古い放電灯点灯時の記
憶値が存在するが、計算結果は所定値以下となるので、
制御目標電圧VM は最終放電灯電圧記憶手段74の記憶
値となり、これに見合う放電灯電圧−電流対応特性を選
択し、指示放電灯電流IS を出力する。
【0165】一方、予測手段73が最終放電灯電圧の予
測を開始し、予測が終了した時点で予測最終放電灯電圧
記憶手段75に予測手段73が予測した最終放電灯電圧
が新しく記憶される。また、最終放電灯電圧記憶手段7
4の記憶値と予測手段73が予測した予測値の差の大き
さが所定値以下であるかどうか計算され、放電灯12が
新しく交換されたので、計算結果は所定値以上となり、
制御目標電圧VM は予測値に置き換えられ制御が行われ
る。
【0166】2回目の点灯でも1回目の点灯と同様の制
御が行われるが、今回最終放電灯電圧記憶手段74の記
憶値はノイズ等の影響を受けていないので、計算結果は
所定値以下となり、制御目標電圧VM は最終放電灯電圧
記憶手段74の記憶値となる。
【0167】以降点灯の度ごとに同様の制御が行われ
る。
【0168】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、放電灯の最終放電灯電圧を予測する予測手段を設
け、放電灯制御手段がこの予測値を利用して選択した放
電灯電圧−電流対応特性に基づいて、放電灯電流を制御
するように構成したので、最初の点灯時及び放電灯交換
後の点灯時も品質や使用時間による最終放電灯電圧のバ
ラツキに対応して放電灯に最適な電力を投入でき、光束
が安定するまでに要する時間を短縮できるとともに、放
電灯が交換されたかどうかを検出する手段を必要としな
いため安価な放電灯点灯装置を提供することができる効
果がある。
【0169】請求項2の発明によれば、放電灯制御手段
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
予め記憶された放電灯の最低定格電圧を利用して選択し
た放電灯電圧−電流対応特性に基づいて、放電灯電流を
制御するように構成したので、光量がオーバーするよう
な過電力投入を防止し、放電灯の寿命低下を防ぐことが
できる効果がある。
【0170】請求項3の発明によれば、予測手段は、放
電灯点灯後放電灯電圧が最小となってから任意の2つの
所定時刻における放電灯電圧により、予め定めた放電灯
電圧特性のうちの1つを選択して最終放電灯電圧を予測
するように構成したので、簡易に最終放電灯電圧を求め
ることができる効果がある。
【0171】請求項4の発明によれば、予測手段と最終
放電灯電圧を記憶する最終放電灯電圧記憶手段を有する
ように構成したので、1度点灯させると、最終放電灯電
圧記憶手段が最終放電灯電圧を記憶し、予測手段のみの
場合と比べてより正確な最終放電灯電圧を求めることが
できる。
【0172】請求項5の発明によれば、放電灯制御手段
は、最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値
が存在すれば記憶値、存在しなければ予測値を利用して
選択した放電灯電圧−電流対応特性に基づいて、放電灯
電流を制御するように構成したので、記憶値が存在しな
いときも品質や使用時間による最終放電灯電圧のバラツ
キに対応して放電灯に最適な電力を投入でき、光束が安
定するまでに要する時間を短縮できる効果がある。
【0173】請求項6の発明によれば、放電灯制御手段
は、予測値と最終放電灯電圧記憶手段の最終放電灯電圧
の記憶値の差の大きさが所定値以上なら予測値、所定値
以下なら記憶値を利用して選択した放電灯電圧−電流対
応特性に基づいて、放電灯電流を制御するように構成し
たので、記憶値がノイズ等の影響を受けて正確な値でな
いときや、放電灯を交換後最初の点灯時も最適な電力を
投入できるとともに、放電灯が交換されたかどうかを検
出して記憶値を消去する手段を必要としないため安価な
放電灯点灯装置を提供することができる効果がある。
【0174】請求項7の発明によれば、放電灯制御手段
は、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、
最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存
在すれば記憶値、存在しなければ予め記憶された放電灯
の最低定格電圧を利用して選択した放電灯電圧−電流対
応特性に基づいて、放電灯電流を制御するように構成し
たので、光量がオーバーするような過電力投入を防止
し、放電灯の寿命低下を防ぐことができる効果がある。
【0175】請求項8の発明によれば、予測手段が予測
した最終放電灯電圧を記憶する予測最終放電灯電圧記憶
手段を設け、予測手段が最終放電灯電圧を予測するまで
の間は、最終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記
憶値が存在すれば該最終放電灯電圧の記憶値と上記予測
最終放電灯電圧記憶手段の予測最終放電灯電圧の記憶値
の差の大きさが所定値以上なら予測最終放電灯電圧の記
憶値、所定値以下なら上記最終放電灯電圧の記憶値を利
用し、上記予測最終放電灯電圧記憶手段の予測最終放電
灯電圧の記憶値のみが存在すれば該予測最終放電灯電圧
の記憶値を利用し、両記憶値がともに存在しなければ予
め記憶された放電灯の最低定格電圧を利用して選択した
放電灯電圧−電流対応特性に基づいて、放電灯電流を制
御するように構成したので、ノイズ等の影響を受けた記
憶値が利用されるのを防止でき、最適な電力を投入でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による放電灯点灯装置を示
すブロック図である。
【図2】実施例1の始動放電時における放電灯の両端の
電圧変化を示す波形図である。
【図3】実施例1における点灯制御動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図4】実施例1における放電灯制御手段の制御動作を
説明するタイミング図である。
【図5】実施例1における放電灯の放電灯電圧と発光効
率の関係図である。
【図6】実施例1における放電灯の放電灯電圧−投入電
力対応特性図である。
【図7】実施例1における放電灯の放電灯電圧−電流対
応特性図である。
【図8】実施例1における放電灯の光の立ち上がり特性
図である。
【図9】実施例1における放電灯のバラツキによる放電
灯電圧と発光効率の関係図である。
【図10】実施例1における放電灯のバラツキによる放
電灯電圧−投入電力対応特性図である。
【図11】実施例1における放電灯のバラツキによる放
電灯電圧−電流対応特性図である。
【図12】実施例1における放電灯のバラツキによる放
電灯電圧の時間変化図である。
【図13】実施例1における予測手段の制御動作を説明
するフローチャート図である。
【図14】この発明の実施例2による放電灯点灯装置を
示すブロック図である。
【図15】実施例2における点灯制御動作を説明するフ
ローチャート図である。
【図16】実施例2における放電灯制御手段の制御動作
を説明するタイミング図である。
【図17】この発明の実施例3における点灯制御動作を
説明するフローチャート図である。
【図18】実施例3における放電灯制御手段の制御動作
を説明するタイミング図である。
【図19】この発明の実施例4による放電灯点灯装置を
示すブロック図である。
【図20】実施例4における点灯制御動作を説明するフ
ローチャート図である。
【図21】実施例4における放電灯制御手段の制御動作
を説明するタイミング図である。
【図22】この発明の実施例5における点灯制御動作を
説明するフローチャート図である。
【図23】実施例5における放電灯制御手段の制御動作
を説明するタイミング図である。
【図24】放電灯としてのメタルハライドランプの概略
図である。
【図25】従来の放電灯点灯装置を示すブロック図であ
る。
【図26】メタルハライドランプの周辺の詳細図であ
る。
【符号の説明】
3 DC昇圧手段(給電手段) 7 放電灯制御手段 8 インバータ手段(給電手段) 12 放電灯 73 予測手段 74 最終放電灯電圧記憶手段 75 予測最終放電灯電圧記憶手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】絶縁破壊検出回路9からの信号を受信した
制御手段70は自励発振回路16からインバータ回路1
3への出力を停止し、代わりに通常点灯用の信号として
定格限度(2〜3A)の電流を流す周波数駆動部14
を介してインバータ回路13へ出力する。また、同時に
制御手段70はスイッチ18を接続し、電圧検出手段6
の入力側をコンデンサ15bと15cの接続点とを結
ぶ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め放電灯の電圧に対する電流特性であ
    る複数の放電灯電圧−電流対応特性を記憶する記憶手段
    と、前記放電灯の最終放電灯電圧の予測値を予測する予
    測手段と、前記予測手段の予測値に基づいて前記放電灯
    電圧−電流対応特性を選択する特性選択手段と、前記放
    電灯の電圧に対して前記特性選択手段で選択された放電
    灯電圧−電流対応特性に基づいて前記放電灯の電流を制
    御する電流制御手段とを備えた放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記特性選択手段は、前記予測手段が前
    記最終放電灯電圧を予測するまでの間は、予め記憶され
    た放電灯の最低定格電圧を利用して前記放電灯電圧−電
    流対応特性を選択することを特徴とする請求項1の放電
    灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記予測手段は、放電灯点灯後、前記放
    電灯電圧が最小となってから任意の2つの所定時刻にお
    ける放電灯電圧により、予め定めた放電灯電圧特性のう
    ちの1つを選択して最終放電灯電圧を予測することを特
    徴とする請求項1の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記放電灯の最終放電灯電圧を記憶する
    最終放電灯電圧記憶手段を設けたことを特徴とする請求
    項1の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記特性選択手段は、前記最終放電灯電
    圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存在すれば記憶
    値、存在しなければ前記予測値を利用して前記放電灯電
    圧−電流対応特性を選択することを特徴とする請求項4
    の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記特性選択手段は、前記予測手段の予
    測値と前記最終放電灯電圧記憶手段の最終放電灯電圧の
    記憶値の差の大きさが所定値以上なら該予測値、所定値
    以下なら前記記憶値を利用して前記放電灯電圧−電流対
    応特性を選択することを特徴とする請求項4の放電灯点
    灯装置。
  7. 【請求項7】 前記特性選択手段は、前記予測手段が前
    記最終灯電圧を予測するまでの間は、前記最終放電灯電
    圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存在すれば記憶
    値、存在しなければ前記放電灯の最低定格電圧を利用し
    て前記放電灯電圧−電流対応特性を選択することを特徴
    とする請求項4の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記予測手段が予測した最終放電灯電圧
    を記憶する予測最終放電灯電圧記憶手段を設け、前記予
    測手段が最終放電灯電圧を予測するまでの間は、前記最
    終放電灯電圧記憶手段に最終放電灯電圧の記憶値が存在
    すれば該最終放電灯電圧の記憶値と前記予測最終放電灯
    電圧記憶手段の予測最終放電灯電圧の記憶値の差の大き
    さが所定値以上なら該予測最終放電灯電圧の記憶値、所
    定値以下なら前記最終放電灯電圧の記憶値を利用し、前
    記予測最終放電灯電圧記憶手段の予測最終放電灯電圧の
    記憶値のみが存在すれば該予測最終放電灯電圧の記憶値
    を利用し、両記憶値がともに存在しなければ予め記憶さ
    れた放電灯の最低定格電圧を利用して、前記特性選択手
    段は前記放電灯電圧−電流対応特性を選択することを特
    徴とする請求項4の放電灯点灯装置。
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