JPH07858B2 - ジエツトル−ムにおける複数のよこ糸選択貯留装置の制御装置 - Google Patents

ジエツトル−ムにおける複数のよこ糸選択貯留装置の制御装置

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JPH07858B2
JPH07858B2 JP60033024A JP3302485A JPH07858B2 JP H07858 B2 JPH07858 B2 JP H07858B2 JP 60033024 A JP60033024 A JP 60033024A JP 3302485 A JP3302485 A JP 3302485A JP H07858 B2 JPH07858 B2 JP H07858B2
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rotation
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yarn
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジェットルームにおける複数のよこ糸を選択
的に貯留する装置に係り、複数台のよこ糸貯留装置を織
りがらの指令信号に基いて選択的に、かつ協調させて作
動せしめ、織機へのよこ糸噴射時に、各貯留装置のよこ
糸貯留量を、よこ入れ長さに応じて過不足なく適正に配
分制御しようとするものである。
(従来の技術) 自由なよこ糸の選択噴射のためのよこ糸貯留装置とし
て、従来より、第2図に示すようなモータと、貯留機構
より成る装置が知られている。図を参照しながら、その
構造及び動作を説明する。
よこ糸の噴射に先だって、よこ糸を、パッケージ1より
モータ(図示せず)により回転せしめられる中空シャフ
ト2と、該シャフト2とともに回転するアーム4を経
て、磁石9の吸引力により静止せしめられているドラム
5の外周に巻きつけておき、よこ糸の噴射タイミング
で、ソレノイドによりピン6をドラム5より引離し、メ
インノズル10の空気力によりよこ糸3を解じょして、よ
こ糸をたて糸内へと噴射する。ピン6の横にはよこ糸の
解じょを検知するセンサ7が設置され、織物幅に相当す
る解じょ回数を計数した時点でソレノイドを消磁し、ピ
ン6をドラム5の孔に挿入する。よこ糸の噴射が行なわ
れれば、ドラムの巻き量は減るから、残りの巻き量を光
学式センサ8により検知し、シャフト2に接続したモー
タを起動せしめて、よこ糸を補充する。
このような構造を有する貯留装置を複数台配置し、各々
の装置を適宜作動せしめ、同時にメインノズルと連動す
ることにより、多色のよこ入れを行なう。
以上述べた装置は、原理的には自由なよこ糸選択が可能
であるが、実際にこの装置を実用に供しようとすると、
以下の2点で問題が生じる。その第1点は、駆動手段で
あるモータの動力の問題である。すなわち、従来装置に
あっては、モータは、織機本体の回転状態に対応して回
転するのではなく、ドラム上の糸の巻き量に応じて回転
するので、仮りに2台を交互に動作せしめて2色のよこ
糸噴射を行う場合でも、各各のモータは、ドラム上の糸
が減ったらこれを補充するというように、オンオフ動作
を繰り返すことになる。その結果、モータの起動、停止
時の電力がかさみ、またモータの発熱量も増大する。こ
こで2色交互の場合には、各各のモータの回転数を1色
連続のちょうど1/2の回転数となるよう設定すれば、こ
のような起動停止動作は不要となる。このような欠点に
鑑みて、従来装置では、オンオフ動作を減らす工夫とし
て、各貯留装置の平均的なよこ入れ率(1分間当りのよ
こ入れ長さ)を計算しておき、このよこ入れ率をもとに
して、人手によって予めモータオン時の回転数を調整す
る方法も考えられているが、この方法の場合、ドラムに
巻きつけられるよこ糸の量が、噴射順によって変化し、
噴射順如何によっては、極めて多くなるという欠点が生
じる。すなわち、ドラムには、よこ入れ1回分のよこ糸
のみ予め貯留するのが理想であるが、よこ入れ率の平均
値を計算して、モータ回転数をこの平均よこ入れ率に設
定した場合には、例えば、10本ずつ交互によこ入れする
という時に、モータオン時の回転数を1色連続時の1/2
にすると、先に10回噴射する装置には、その半分の5回
分のよこ糸を予め貯留しておかないと、途中で糸が間に
合わなくなってしまうという現象が起こる。ここで、ド
ラムに余分に糸を巻くことは、糸相互のからみや、巻き
不良の原因となり、また装置を大型化し、さらには糸切
れ修復時の操作性も悪くなる。このように、従来装置で
は、基本的にモータ動力の不経済性が問題となり、また
これを改善しようとすると、装置自体の信頼性は低下す
る。
さて、従来装置の第2の問題点は、センサ8の誤動作に
ある。センサ8はドラムに所定の巻き数だけ糸が巻かれ
ているかどうかを検知するセンサで、一端に反射式の光
電変換器、例えばフォトダイオードが用いられる。ここ
で、糸が細い場合、あるいは有色例えば黒色の場合な
ど、光学的に検知の難しい場合には、誤動作が起き易
く、また糸が順序正しく巻かれないなどの機械的な要因
にもとずく誤動作も起き易い。モータ制御の要となるべ
きセンサの信頼性の無さは、従来装置の大きな欠点で、
貯留の安定動作のためにはこのような糸量検知用センサ
の不要な装置が望まれる。
また色彩の異なる複数のよこ糸をそれぞれよこ糸貯留装
置に貯留して、特定の色彩のよこ糸のよこ入れ時に当該
よこ糸を測長し貯留したよこ糸貯留装置より織機に噴射
させるために、中央処理装置(CPU)に所定の順序にな
らべられた前記複数のよこ糸の噴射順序であるよこ糸選
択情報を記憶させ、特定の色彩のよこ糸がよこ入れされ
る噴射サイクルから当該よこ糸が次によこ入れされる噴
射サイクルの間によこ入れを待機させるサイクルが挾ま
れる場合は、一つの噴射サイクルが完了してよこ入れが
行なわれてから、次に行なわれる噴射サイクルまでの待
機サイクルの間に所定長のよこ糸をよこ糸貯留装置に貯
留させるために、貯糸ドラムの回転速度を待機サイクル
の数に対応せしめて緩急調節させる装置が提案されてい
る(例えば特開昭58-31145号公報、特開昭59-53743号公
報)。
しかしながら上記の提案された装置は、前記貯糸ドラム
の回転を継続させながらその回転速度を前記待機サイク
ルの数に逆比例させるように制御するものであるから、
待機サイクルの数が大である場合は貯糸ドラムの回転速
度は著るしく微速としなければならず、貯糸ドラムの回
転制御を正確に行なうことが困難となり、よこ糸を多め
に貯留させる結果を招来し、かつ貯留された糸の絡みが
発生する等の問題が生ずる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、以上述べてきた従来装置の貯留の不適
正に由来する問題点を、貯留制御装置を最適化すること
によって、貯留装置の駆動手段であるモータの不経済
性、および貯留誤動作の2点の解消し、よこ入れ準備を
行なううえで、好適な制御回路を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明ジエツトルームにおける複数のよこ糸選択貯留装
置の制御装置は、複数台のよこ糸貯留装置を備え、複数
よこ糸を織りがらの指令信号に基いてそれぞれのよこ糸
貯留装置に貯留し、よこ糸貯留装置のよこ入れサイクル
においてそれまでに貯留したよこ糸を織機に噴射してよ
こ入れを行うジェットルームにおいて、第1図に示すよ
うに織機Vの本体の主軸の回転状態を検知して主軸回転
信号を出力する回転検出手段Iと、よこ糸噴射順指令信
号を出力する噴射指令回路、待機サイクル演算回路およ
び回転指令値演算回路とから成り、よこ糸噴射順指令信
号に基いてそれぞれのよこ糸貯留装置におけるよこ入れ
サイクルに挟まれる待機サイクルの数を演算することと
もに、演算した待機サイクル数に基づきよこ入れ用のよ
こ糸を予め貯留するためよこ糸貯留装置のよこ糸貯留部
の回転速度を演算して、回転指令信号を出力するするよ
うにされた回転制御回路IIと、前記回転検出手段Iから
の主軸回転信号と、前記回転制御回路からの回転指令信
号を入力して、それぞれのよこ糸貯留装置の回転速度を
規定する駆動信号を出力する駆動回路IIIと、それぞれ
のよこ糸貯留装置に設けられ、前記駆動回路からの駆動
信号を入力して、該駆動信号に応じた回転速度で前記よ
こ糸貯留装置のよこ糸駆動部を駆動する駆動手段IVとか
ら成るものであつて、前記回転制御回路IIは、織機の織
幅に相当するよこ入れ長さがlで、あるよこ糸貯留装置
について演算された前記よこ入れ長さlのよこ糸を貯留
すべく設定された設定貯留サイクル数をn回とし、当該
よこ糸貯留装置について演算された待機サイクルS1,S2,
S3……Siの和である待機サイクル数Sを としたとき、次のよこ入れまでに貯留するよこ糸長さnl
を前記待機サイクル数nと前記設定貯留サイクル数Sと
の和S+nで決るサイクルにわたつて均等に配分するよ
こ糸貯留装置のよこ糸駆動部の回転速度を演算し、前記
待機サイクル数と前記設定貯留サイクル数の和のサイク
ル数が予め定めた上限サイクル数S′を越えたときは、
S′回のサイクルの間に次によこ入れまでに貯留するよ
こ糸長さnlをよこ糸貯留装置に貯留する前記よこ糸駆動
部の回転速度を演算出力し、S′回のサイクル以後は該
S′回のサイクル数を越えたサイクル数だけ前記よこ糸
貯留装置のよこ糸駆動部の回転を停止させる信号を出力
するものであつて、これにより前記目的を達成しようと
するものである。
(作用および発明の効果) 本発明によるときは、回転制御回路は、よこ糸噴射順指
令信号に基づいて、それぞれのよこ糸貯留装置における
よこ入れサイクルに挾まれる待機サイクルの数を演算す
るとともに、演算した待機サイクル数に基づきよこ入れ
用のよこ糸を予め貯留するためよこ糸貯留装置のよこ糸
駆動部の回転速度を演算して回転指令信号を出力し、駆
動回路は前記回転検出手段からの主軸回転信号と前記回
転制御回路からの回転指令信号を入力して、それぞれの
よこ糸貯留装置のよこ糸駆動部の回転速度を規定する駆
動信号を出力し、それぞれのよこ糸貯留装置に設けられ
た駆動手段は、前記駆動回路からの駆動信号を入力し
て、該駆動信号に応じた回転速度で前記よこ糸貯留装置
のよこ糸駆動部を回転駆動する。
上記構成によりジエツトルームのそれぞれのよこ糸貯留
装置には、よこ入れサイクルにおいて、予め所定のよこ
入れ長さのよこ糸がそれぞれのよこ糸貯留装置に貯留さ
れているように制御される。
本発明は、上記構成を基本構成とし、さらに前記回転制
御回路は、あるよこ糸貯留装置によこ入れ長さlのよこ
糸を貯留するように設定された設定貯留サイクル数がn
回(nは1以上の整数)であつて、、当該よこ糸貯留装
置について演算した待機サイクルS1,S2,S3……Siの和で
ある待機サイクルSを としたとき、S+nで決まるサイクルにわたつて長さnl
のよこ糸を当該よこ糸貯留装置に貯留するように貯留装
置のよこ糸駆動部の回転速度を演算して前記駆動回路に
駆動信号を出力するが、前記待機サイクル数Sと設定貯
留サイクル数nとの和のサイクル数S+nが予め定めた
上限サイクル数S′を越えたときは、前記S′回のサイ
クル以後は前記よこ糸駆動部の回転を前記上限サイクル
数S′を越えたサイクル数だけ停止させる信号を出力し
該サイクル数だけよこ糸駆動部を停止させる。
従つて本発明によるときは、複数台のよこ糸貯留装置を
備え、複数のよこ糸を織りがらの指令信号に基づいてそ
れぞれのよこ糸貯留装置に貯留し、よこ糸貯留装置のよ
こ入れサイクルにおいてそれまでに貯留したよこ糸を織
機に噴射してよこ入れを行うジエツトルームにおいて、
それぞれのよこ糸貯留装置について演算される待機サイ
クル数Sと設定貯留サイクル数nとの和のサイクル数S
+nが前記予め設定した上限サイクル数S′に等しいと
きが、前記よこ糸貯留装置によこ入れ長さnlのよこ糸を
貯留するためのよこ糸駆動部の回転速度の最低速度に設
定され、前記サイクル数S+nが前記上限サイクル数
S′より小であるときも大であるときも、前記よこ糸駆
動部は前記最低速度またはこれより大なる回転速度で回
転せしめられるから、前記上限サイクル数S′をジエツ
トルーム、該織機に使用されるよこ糸の性質および織り
がらに合わせて適切なサイクル数に設定するときは、よ
こ糸貯留装置に貯留せしめるよこ入れ長さnlのよこ糸を
正確な寸法で、かつ貯留された糸に絡みも発生せしめず
に貯留させることができる。
そして、前記待機サイクル数の和Sおよび設定貯留サイ
クル数nの和のサイクル数S+nが前記上限サイクル数
S′を越えたときは、該上限サイクル数S′回のサイク
ルの間に次のよこ入れまでに貯留すべきよこ入れ長さnl
のよこ糸をよこ糸貯留装置に貯留するように前記よこ糸
駆動部を前記最低回転速度で回転させ、S′回のサイク
ル以後においては該S′回のサイクル数を越えたサイク
ル数だけ前記よこ糸駆動部を停止せしめるから、よこ糸
駆動部を回転駆動するモータの回転速度制御に高度な制
御機能が要求されることなく、モータの不経済性を解消
することができる。
したがって、従来装置のセンサその他に基因するよこ糸
貯留量の誤動作を無くし、安定したよこ入れを可能にす
るものである。
しかも各よこ糸の要求に応じて必要量のよこ糸を貯留す
るものであるため、貯留量一定に制御するとともに、モ
ータ動力の不経済の問題も解消するものである。
(実施態様の説明) 本発明の実施態様を次に説明する。
本発明の基本構成は、前記回転制御回路が織機の織幅に
相当するよこ入れ長さがlで、設定貯留サイクル数がn
回(nは1以上の整数)の時、あるよこ糸貯留装置の演
算した待機サイクル数がS1,S2,S3・・・Siの場合、次の
よこ入れまでに貯留するよこ糸長さnlを待機サイクル数
と前記設定貯留サイクル数との和 で決まるサイクルにわたって均等に配分するよこ糸貯留
装置のよこ糸駆動部の回転速度を演算して回転指令信号
を出力するものである。
本発明の基本構成を更に具体的に説明する。
本発明の基本構成は、毎回の織機本体のよこ入れ順序に
対応して、各貯留装置の駆動手段を制御するものであっ
て、貯留装置とは、よこ入れに先だってよこ糸を一旦貯
える装置であり、よこ糸を空気流により浮遊させてU字
状に貯留するエアプール装置や、円筒形のドラムに、ア
ームあるいはローラ等によこ糸を巻きつけて貯留するド
ラム装置がこれに該当する。
ここで織物幅をlとし、直径dなるドラムによこ糸を巻
きつけて貯留する場合を考える。この場合、よこ入れ1
回分のよこ糸長さlをドラムの巻きつけるための回数は
l/πdであり、この回数をaとする、同じ貯留装置から
連続的によこ糸を引出してよこ入れする場合、織機1サ
イクル当りよこ糸をa回ドラムに巻きつければよくま
た、噴射が1回置きに行われる場合には、非噴射サイク
ルすなわち、貯留装置の待機サイクルおよび噴射サイク
ルにわたり、1サイクル当りのドラムへの巻き付け量
が、a/2となるように巻けばよい。
このように噴射順が単純な場合であれば、歯車列やタイ
ミングプーリ等の連結手段によって、本体と貯留装置と
を一定の比率で連結すればよいが、仮りに1台の織機に
たいしてよこ糸を供給する貯留装置の数が多く、またそ
の噴射順がランダムな場合は、このような方法を用いる
ことは不可能である。
本発明の基本構成においては、織機1サイクル毎に貯留
装置の貯留速度の決定ひいては貯留長を分配するに際し
て、各貯留装置の非噴射サイクルである、各貯留装置が
待機しているサイクル数から、各貯留装置に分配すべき
量を演算して、貯留装置の駆動手段を制御する。言い換
えれば、このような動作は、あたかも、前述の歯車列や
タイミングプーリの変速比を、織機のサイクルの変り目
を境として、噴射順に応じて、瞬時に切替えることに相
当する。もちろん、歯車列やタイミングプーリではこの
ような動作は不可能で、本発明は、この切替えを電気的
な制御回路により実現し、かつ歯車列やタイミングプー
リに代る変速機構を提供することにより、ランダムでか
つ多色又は多種類のよこ糸のよこ入れに対し、貯留装置
の駆動を可能にするものである。
第1図において、回転検出手段Iは、織機本体の回転状
態を検出する手段で、検出器と、その信号処理回路がこ
れに含まれる。
回転制御回路IIは、3つの部分すなわち、噴射順指令回
路、待機サイクル演算回路、回転指令値演算回路から構
成する。
噴射順指令回路とは、各貯留装置の噴射順順序を記憶す
る回路であり、半導体メモリ、テープ、カード等がこれ
に相当する。この指令の内容を読み取り、待機サイクル
数を演算するのが待機演算回路で、この待機サイクル数
をもとに回転指令値演算回路により分配量を演算し、分
配するものである。
次に4色の糸のよこ入れを例にとって、一回分のよこ入
れ長lを分配する場合(設定貯留サイクル数n=1)に
ついて説明する。A,B,C,Dの4台の貯留装置からB,A,C,
D,A,B,C,C,D,A,B,B,・・・という順序でよこ糸が噴射さ
れる場合についてその動作を説明する。ここで「A」に
着目すると、最初のサイクルでは「A」装置は待機し、
2回目のサイクルで噴射するから、2回目のサイクルで
間に合うように、すなわち1回目のサイクルでは、lの
1/2、2回目で同じくlの1/2の量を貯留せしめる。次に
「A」が噴射されるまでには、2サイクルの間待機し、
3回目のサイクルで噴射するので、この場合には、l/3
の量づつ3回に分けて貯留せしめる。
すなわち、待機、言い換えれば非噴射時のサイクル数を
Sとすると、1サイクル当りl/(S+1)の巻き動作
を、S+1サイクルにわたって繰り返すことにより、織
幅分の貯留を行なわせしめることを基本とする。Bの場
合も同じく、1回目で噴射するから1回目のサイクルで
はl/1、次いで、4回のサイクルの間待機して第5回目
で噴射するからl/5というように噴射サイクルで挟まれ
た非噴射時のサイクルの回数に1を加えた値を分母とし
て、貯留長を分配する。
さて、以上の動作の説明は、1回分のよこ入れ長さlを
分配する場合n=1である。次により一般的な分配の動
作について説明する。これは、よこ入れ1回分のよこ糸
長の分配方式をn回のよこ入れ分のよこ糸長の分配方式
へと拡張したものである。
さて、貯留装置の待機サイクルをS1、S2、S3・・・Siと
すると、n回目の噴射サイクルまでの全サイクル数は となる。
n=1の場合は、全サイクル数はS1+1でn=2の場合
はS1+S2+2であり、仮りにn=2の場合すなわち2回
分の入れ長を貯留する場合については、S1+S2+2のサ
イクルに旦って分配を行うことができる。このように、
n回分のよこ入れ長を のサイクルに旦って均等に分配すれば、nを増すに従っ
てそれだけ駆動手段の変速頻度が減り、貯留動作は滑ら
かとなる。
以上述べてきた分配動作は、本発明の基本構成の特徴で
ある第1図のIIで示す回転制御回路およびその動作を中
心に述べたものであって、回転制御回路のこのような動
作により、駆動回路を制御し、さらには、駆動手段によ
りよこ糸貯留装置のよこ糸貯留部の回転速度を待機サイ
クル数および設定貯留サイクル数に基づき各サイクルに
おいて均等によこ糸を貯留するように制御するものであ
る。
本発明の実施態様においては、前記n回転制御回路が待
機サイクル数と前記設定貯留サイクル数との和 が予め定められた均等配分する上限サイクル数S′を越
える場合は、S′回のサイクルの間に次のよこ入れまで
に貯留するよこ糸長さnlをよこ糸貯留装置に貯留するよ
こ糸貯留装置のよこ糸駆動部の回転速度を演算出力し、
S′回のサイクル以後はよこ糸貯留装置のよこ糸駆動部
の回転を停止させる信号を出力するものである。
上述の本発明の実施態様においては、上限サイクル数
S′を越えて均等に配分する場合すなわち特定のよこ糸
貯留装置に指令されるよこ入れ指令信号が極めてまれに
出力されるとき、よこ糸貯留装置のよこ糸貯留部が極め
て低速で連続して駆動される現象を防ぎ、S′回のサイ
クルで所定長さのよこ糸を貯留せしめて、その後は次の
よこ入れ指令信号が出力されるまで、よこ糸貯留のよこ
糸貯留部を停止せしめることにより、制御回路の演算を
容易ならしめるとともに、分解能が高く、かつ精度のよ
い高価な駆動手段を不要としたものであり、制御自体を
簡単にするものである。
ここで、上限サイクル数S′の決定方法としては、モ
ータの安定回転域から最低回転数を決めておき、この回
転数と、よこ入れ条件からS′を決める方法と、S′
を織機のよこ入れ条件から決定する方法の二通りがあ
り、必要に応じ適宜選択すべきものである。
上記実施態様においては、前記駆動回路が、前記主軸回
転信号と貯留信号とを対比し、両信号に偏差に応じて駆
動信号を出力して前記それぞれのよこ糸貯留装置を、記
憶装置に記憶されたよこ糸噴射順信号により選択された
よこ入れサイクルに所定のよこ入れ長さのよこ糸が貯留
されているようにフイードバツク制御することができ
る。
この場合においては、織機本体の主軸回転速度を検出し
て、この回転速度および貯留速度(よこ糸貯留部回転速
度)との偏差に応じてフイードバツク制御するものであ
り、よこ糸貯留量制御の精度を高めることができる。し
かも制御糸を速度制御糸とすることにより、高級なサー
ボ系を駆動手段に使用する必要をなくするとともに、セ
ンサおよび制御回路全体を安価なものでまとめることを
可能にし、よこ糸貯留装置台数が多い場合にそのメリツ
トは大きい。
第2の実施態様は、前記回転検出手段が、織機本体の主
軸およびよこ糸貯留装置のよこ糸貯留部に回転連絡し、
主軸回転に伴い、一定回転角ごとに電気パルスを発生す
るシヤフトエンコーダで構成し、前記駆動回路は、前記
シヤフトエンコーダからのパルス信号の周波数を変換し
て回転速度を制御する制御回路を有し、前記回転制御回
路は、よこ糸噴射順指令信号に基づく回転指令信号によ
り駆動回路の周波数変換比率を制御するものである。
本第2の実施態様は、回転検出手段、回転制御回路、駆
動回路をデイジタル系とすることにより、ドリフトその
他による誤差の発生を防止し、精度の良いよこ糸貯留制
御を可能にするものである。
(実施例) 第1実施例 この実施例は、貯留装置として、2台のドラム貯留装置
を用い、織機本体Vに、回転位置を検出するための回転
検出手段Iとしてオプテイカルロータリエンコーダを設
置し、マイクロコンピユータにより構成した回転制御回
路IIにより各貯留手段への回転指令を演算し、この回転
指令にもとずいて、エンコーダ信号を分周し、この信号
により駆動手段IVである2台のサーボモータを変速せし
めて、2色のよこ糸貯留動作を行しめるものである。
第3図には、1台分の貯留装置のブロツク図を示す。本
実施例は、第3図に示す如く、駆動手段IVに、その回転
角から回転量を検出するための検出器19を設置し、この
信号を駆動回路IIIへのフイードバツク信号として使用
し、同時に、駆動回路IIIの主要部をデイジタル系とす
ることにより、貯留精度向上が図れる点を特徴とする。
次に、装置の各要素について、第4図ないし第11図に基
づいて詳細に説明する。なお図示の貯留装置の主要部の
構造は第2図に示した貯留装置と同一原理のものであっ
て、第2図と同一部分には同一符合を付して示す。
第4図は、2台の貯留装置12,12の配置を示す上図面で
ある。各貯留装置12は、静止した、ドラム5と、その周
囲を回転するアーム4を持ち、このアーム4の回転によ
りそれぞれパツケージ11,11よりよこ糸3を引き出しド
ラム外周によこ糸3を巻きつけ測長貯留を行う。2台の
貯留装置12,12は、図示するように、放射状に配置し、
糸噴射時の糸の抵抗を減らすようにする。
第5図はそれぞれの貯留装置の詳細な構成を示す一部欠
截正面図である。基台17に取付けたモータ15の回転はベ
ルト16によって中空のシヤフト2へ伝えられる。シャフ
ト2には先端部にドラム5がベアリングにより回転自在
に同軸的に支承されるとともに、糸道18を有するアーム
4が固定され、このアーム4の回転により、基台17に配
設したマグネツト9とドラム5に取付けたマグネツト20
の吸引作用により静止せしめられたドラム5に糸が巻付
けられる。ドラム5の外周の長さは、織幅の1/a(aは
整数)で、アーム4のa回転が1回のよこ入れ長の貯留
動作に相当する。
シヤフト2には、第3図に示す検出装置19として発光
源、光検知器、及びスリツト円板より成るオプテイカル
シヤフトエンコーダ22が取付けてあり、アームの回転に
よって電気的なパルス列を発生する。
第6図は、第5図に示す貯留装置の側面図で、測長貯留
したよこ糸3を、よこ入れのタイミングでドラム5から
引き離すためのピン機構を示し、ピン6をドラム5の外
壁にあけた孔より引き抜くことにより、よこ糸をドラム
5から解放する。基台17に枢使されかつピン6を支持す
るレバー21の中間にソレノイド24を配置し、電磁力によ
り、レバー21を作動せしめる。
本実施例の眼目である、駆動手段であるモータ15の駆動
回路について、その基本となる考え方を説明し、次いで
その回路構成、動作を説明する。
ここでまず、2色で、かつそのよこ糸の噴射順序がB,A,
A,B,B,B,B,B,B,B,A,A,B,A,B,A,というパターンである場
合を考える。ここで噴射順序のAとは2台の貯留装置1
2,12のうち1番目の装置Aの糸が選択されることを言
い、Bとは同じく2番目の装置Bの糸が選択されること
を言う。1回分のよこ入れ長さをlとすると、第7図に
示すようにlなる糸量を織機1サイクルごとにl/Nに配
分して測長することが本実施例の基本動作である。ここ
でNは各装置の非選択回数Sプラス1の値で、このよう
な動作は、あたかも主軸とアーム軸を増速比l/Nの歯車
列で1サイクルごとに切替えていく動作に相当する。こ
こではこの方式を「l/N方式」と呼ぶことにする。この
方式の特徴は合理性すなわちどのような噴射順にも対応
可能で、また動作が理解し易いという利点をもってい
る。しかし、この動作をそのまま具体化しょうとする
と、問題が生ずる。というのは、仮りに片側の装置がご
くまれに選択されるというような場合、Nの数が極めて
大きくなり、l/N方式をサーボ回路に置き換えた場合、
ソフト及びハードの上で面倒な事が起る。非噴射期間が
長い時にはNを適当な数値に選んで、l/NをN回繰り返
し、次いでアーム4を止めることがより合理的である。
O/Nすなわちアーム静止を含む配分方式をここでは「(l
/N+O)方式」と呼び、本方式を第1実施例の配分方式
とする。
第8図はNの最大値を6とした場合の配分比を示す。噴
射番号が10,11の時に「O」を挿入しているが、「O」
は、噴射番号4〜11のどこに入っていても良いとはもち
ろんであるが、好ましくは、第8図のように、後方にま
とめて入れるのが望ましい。
「l/N方式」および本実施例である「(l/N+O)方式」
は、いずれも織機回転量を入力とした位置決めサーボ系
となり、アーム軸駆動手段IVとしてDCあるいはACサーボ
モータが選択できる。
第9図はモータとして、サーボモータ33をアーム駆動手
段として用いた場合の全体構成図で、この図面のうち、
電気制御回路のみについて、「(l/N+O)方式」の回
路ブロツク図を示したのが第10図である。
次にこの第10図にもとづいて、回路の構成とその動作を
説明する。
第10図において、25は、織機本体Vの主軸に連結したエ
ンコーダで、矩形波Xとこれより90°位相の遅れたY及
び基準ゼロ信号Zの3つの信号を発生するものを用い
る。このX,Y両信号に、X,Y信号の5〜10倍のクロツク回
路26のクロツク信号を用いて同期化し、正逆パルス発生
回路27により正逆転を判定し、正転及び逆転パルスを発
生せしめる。この正逆パルスを1/N分周回路28,29に入力
し、それぞれOR回路を介して、アツプダウンカウンタ30
に入力する。カウンタ30の出力は、D/A変速回路31、パ
ワー増幅器32を経て、パワー増幅し、サーボモータ33を
駆動する。
ここで1/N分周回路28,29は、外部より「N」の値がプロ
グラム可能で、このNの値はマイクロプロセツサ34によ
り出力するようにする。貯留装置12,12のアーム4のア
ーム軸であるシヤフト2に取付けたエンコーダ22のアー
ム軸1回転あたりのパルス発生数と織器本体Vの主軸に
連結した主軸エンコーダ25のパルス数の比が1:aとなる
ようなエンコーダをそれぞれのエンコーダとして用いれ
ば、N=1のとき、アーム軸の回転数はちょうど主軸の
a倍となるようにサーボ系が動作する。
Nが「0」の場合0判定回路35が動作し、主軸エンコー
ダ25の出力がカウンタ30に入力されなくなるので、サー
ボモータ33は静止する。同期回路36,37は、カウンタに
同時にパルスが入力するのを防止するための回路で、ラ
ツチ38は、「N」をZ信号が入った瞬間に、更新するた
めに設ける。
噴射順序はキーボード40によりメモリー39に格納されて
おり、マイクロプロセツサの動作としては、第6図に示
した分配比の分母NおよびOを計算して、I/O41を通じ
てラツチ38に出力するだけでよく、ソフトはいたって単
純であり、このことが、この実施例の大きな特徴となっ
ている。
次に回転制御回路IIIを構成するマイクロコンピユータ
の基本的なソフトウエアについて説明する。
第11図にフローチヤートを示す。ここでは予め噴射順の
データが、I/O41を介してメモリー内に格納されている
ものとする。まず主軸のタイミングを確認し、織機本体
が所定のタイミングに達したか否かを判断する。このタ
イミングは、よこ入れ動作が終るクランク角度270°〜3
00°ぐらいが適当である。
タイミングを検知したならば、ドラム5上の巻き量を計
算する。これは、これまでのサーボ系の経過をメモリあ
るいはレジスタ内に格納しておき、このデータをもとに
計算する。1回目のよこ入れの際は、ドラム5上の巻き
量は0であり、この時は、まずN=1とおいて、1回目
のよこ入れで糸を噴射するか否かを判定し、噴射するな
らばN=1をそのままプログラマブル分周回路に入力す
る。またこの時噴射しないならば、Nと上限値を比較
し、Nが上限値未満であれば次のデータを読み込みNを
インクリメントして、ループを回る。
仮に3回目に糸を噴射するならば、2度ループを回るこ
とになり、Nとしては「3」が出力される。
ここで「N=上限値」の比較ステツプ上限値とは、非噴
射回数が多いときにNが過大となるのを防ぐためのもの
で、仮にこれを「6」と定めておけば、非噴射回数が6
回以上の時には、「6」を6回出力し、その後噴射する
回まで「0」を出力する。
さてドラム上の巻き量の計算ステツプにおいて、巻き量
がaより小さいときにはNをそのまま出力する。仮に、
非噴射回数が2回であれば、「3」を3回出力すること
になる。また前記巻き量計算ステツプにおいて巻き量が
aに等しいときは0を出力する。これは前記のNが上限
値に一致する場合に相当する。
以上の演算は各貯留装置について行われ、そのプログラ
ム言語がアセンブラの場合、80系CPUで1m sec以下と極
めて短時間で演算可能である。Nが全て出揃った段階
で、ラツチ信号によって、所定のタイミングでNの値
は、プログラマブル分周回路に取り込まれ、分周を開始
する。
以上、駆動回路IIIの動作及び回転制御回路IIを構成す
るマイクロコンピータのソフトウエアについて説明した
が、その特徴をまとめると、以下のようになる。
(1)織機Vの主軸に取り付けた主軸エンコーダの1回
転あたりのパルス出力数は、貯留装置のアーム軸に取り
付けたアーム軸エンコーダの1回転あたりパルス出力数
のa倍とする。ここでaは、織幅/ドラム周長である。
(2)「N」の切替える方法として、主軸エンコーダパ
ルスをプログラマブル分周回路(1/N分周回路)を用い
て分周する。
(3)アツプダウンカウンタにより主軸及びアーム軸エ
ンコーダのパルス差を積算し、これをサーボモータへの
入力信号として使用する。
(4)マイクロプロセツサの役割は、噴射順の入力、記
憶そしてNの計算及びプログラマブル分周回路へのNの
出力であり、Nの切替えタイミングは、主軸エンコーダ
のZ信号が入力した時点で行う。
(5)Nが0の場合は、主軸エンコーダパルスのカウン
タへの入力を制止するような回路を作動させ、アーム軸
を静止させる。
(6)Nの出力値は、各貯留装置の「非選択回数+1」
を基本とし、ドラム上の巻き量の計算ステツプからのN
=0の出力は、Nが過大となるのを防止するのを目的と
する。
次に、第一実施例の変形として、駆動回路の一部をソフ
トウエア化した実施例について説明する。
第10図の駆動回路は、従来「偏差カウンタ方式」とし
て、知られているデイジタルサーボコントロール方式で
あり、この種の制御系は、マイクロプロセツサのソフト
ウエアに全面的に取り込むこともまた可能である。この
ようにすればハード回路では困難であるダイナミツクな
ゲイン設定あるいは、学習制御など柔軟性に富んだ制御
も可能となる。このようなサーボ系は「ソフトサーボ
系」と呼ばれ、そのハードウエア構成を第12図に示す。
図において、マイクロコンピユータ44は、Nの入力、記
憶、及び出力を担当し、同時に、これに接続するマイク
ロコンピユータ42,43を管理するいわばホスト機能を持
つ。各貯留装置には、サーボをコントロールするマイク
ロコンピユータを設置し、ホストコンピユータから送信
された「N」に応じ、各エンコーダの値を読み取り、適
宜D/A変換器を介してモータへ回転指令値を出力する。
ここでマイクロコンピユータ42の動作は、第9図に示す
回路をそのままソフトウエア化したもので、0判定、1/
N分周、カウンタ、ラツチに相当する動作を遂行する。
この変形例の効果は、回路の軽減による、回路の信頼性
の向上、さらにはメンテナンスを容易化にすることにあ
る。
以上「(l/N+0)方式」を実現するにあたっての制御
回路について、「偏差カウンタ方式」とその変形例であ
る「ソフトサーボ方式」の二方式を説明した。
第13図は、縦軸を織機主軸回転速度に対するアーム軸回
転速度の比、横軸を噴射番号として、前記実施例により
得られるアーム回転速度の変化を示す。よこ糸噴射順は
B,A,A,B,B,B,B,B,B,B,A,A〜で、アーム回転速度が切替
る時点で、アーム回転速度はサーボ応答の遅れにもとづ
く過渡状態が発生するようすが図示されている。
第14図は、縦軸はドラムに巻かれる糸の巻き量とし、横
軸は織機主軸のクランク角として、ドラムに巻かれる糸
の巻き量の変化を示す図である。図では、クランク角度
が120°〜240°の間で噴射が行われるようすが示されて
いる。
ここで、糸噴射の制御は、第6図に示すピン6によって
行わうことを既に述べた。ピン6の動作は、織幅分に相
当する巻き数のよこ糸が解じょされた段階で、解じょを
阻止するというもので、解じょ阻止のタイミングは、予
め測定しておいた解じょ速度より設定するか、もしく
は、糸の解じょ回数を検知するセンサをドラム近傍に取
り付けて、設定する方法、さらには、2本のピンを使用
する方法が知られているが、そのいずれも適用可能であ
る。
第2実施例 第2実施例は、駆動手段としてパルスモータを使用し、
回転制御回路として、n回(ただしn>1)のよこ入れ
に相当する糸長を分配する回路を有し、駆動回路とし
て、オープンループ制御系の回路とし、駆動手段とし
て、パルスモータを使用することを特徴とする。
第2実施例の構成図を第15図に示す。織機本体Vには、
デイジタルパルスを発生するエンコーダ22を取り付け、
逓倍回路45、分周回路46を経て、パルスモータドライブ
回路47を接続し、パルスモータ48を駆動する。逓倍回路
45、及び分周回路46は、いずれもマイクロコンピユータ
49に接続し、その制御下におく。
逓倍回路45は、エンコーダ22からパルス数を整数倍に増
す回路で、逆に分周回路46は、パルス数を、整数分の1
へと減らす回路である。これらの比をそれぞれN1,N2
すると、この2つの回路を通過することにより、エンコ
ーダ22のパルス周波数はN1/N2へと変換される。
さて、本実施例では、整数回分のよこ入れ長を分配す
る。回転制御回路IIはマイクロコンピユータによって構
成されるので、その分配のソフトウエアについて次に動
作を説明する。説明を容易にするために、2台の貯留装
置A,Bを、B,A,A,B,B,B,B,B,B,B,A,A,B,A,B,A,・・・と
いう順序でよこ糸を噴射するものとし、2回分のよこ入
れ長の貯留能力を有する貯留装置A,Bに2回分の糸を貯
留する場合を考える。ここで噴射順のA及びBは、2台
のそれぞれの装置のよこ糸が選択されてよこ糸を噴射す
ることを意味する。さて装置Aについてみると、最初の
よこ入れサイクルではよこ糸は選択されず2回目及び3
回目のサイクルで選択されるので、結局3回目までに2
回分の貯留長を貯留すれば、3回目の噴射に間に合うこ
とになる。すなわち、1,2,3サイクルでは、サイクルに
織幅の2/3の長さを配分する。
ここで、織幅をlとすると、その巻き量配分は、第16図
のようになる。次に、11サイクル目と、12サイクル目で
よこ糸が選択されるので、同様にして、4〜12サイクル
目までの間では、巻き量配分は、2l/9となる。すなわ
ち、噴射において、噴射サイクルに挟まれた非噴射サイ
クル数をS1S2S3・・・Siとし、織幅をlとした時、第1
実施例では、Si+1なるサイクルに織幅lを分配し貯留
することを特徴としたが、第2実施例では、これを、l
を越える長さの糸を整数回のサイクル、ここでは2回分
のよこ入れ長を、「隣り合う2組の非噴射サイクルの合
計」プラス2のサイクルに分配することを特徴とする。
第15図において、織機本体の1回転あたりのパルス数を
mとし、またm個のパルスに対し、ちょうど貯留装置が
織幅分だけの糸長lを貯留するようパルスモータと、貯
留装置を連結しておけば、逓倍回路45において、パルス
数を2逓倍すれば貯留速度は2倍に、また分周回路4で
1/2に分周すれば貯留速度は1/2になる。
第2実施例の効果は、駆動手段としてパルスモータを使
用することでフイードバツク制御を不要とし、もって回
路の簡素化を計り、また、駆動手段の速度を平均化し、
加速減速の頻度を第1実施例に比べて減らせるので、貯
留速度の急速な変化に起因する糸切れが減ることにあ
る。また、モータの加減速頻度を減らすことは装置の寿
命の増大、さらには、モータの電力消費の軽減にも効果
がある。
しかし、一方で、貯留量が増すため、それだけ糸が互い
にからむなどのトラブルが増える心配が有り、自ずと、
貯留量を増すことには限度がある。
第3実施例 織機の主軸回転速度が高速で、またよこ糸の色数が少な
い時には、制御糸の速応性は必須条件であるが、織機回
転速度が低速で、かつよこ糸の色数の多い時には、制御
の速応性は低くてよい。このような時には、よこ糸の1
色あたりのコストを下げる要求が生じるのは当然で、第
1あるいは第2実施例ではこの要求を満たし得ない。
第3実施例はこのような低速制御糸で間に合う用途に、
本発明を展開した例である。第17図は実施例の一形態を
示す。
第1及び第2実施例の場合は、駆動回路が位置制御系で
あったが、第3実施例では、織機本体の回転量として速
度信号を用いた速度制御系とし、また駆動手段として、
変速機を使用することを特徴とする。
図に従ってその動作を説明すれば、織機主軸には、回転
速度に応じたアナログ信号を発生するタコメータゼネレ
ータ51を設置し、この信号を一たん整流し、これをプロ
グラマブルなアツテイネータ52を介して、駆動手段の指
令値とする。これと同時に、エアプール内によこ糸を送
り込むローラ軸(ともに図示せず)にタコメータゼネレ
ータ53を設置し、その出力に一定のゲインを乗じて、フ
イードバツク信号とする。この両者の信号偏差に応じ
て、変速機54のレーバをDCソレノイドにより操作し変速
比を段階的に制御する。
ここでプログラマブルアツテイネータ52を「1」に切替
えた時、1サイクル当りのエアプール内貯留長がちょう
ど織幅分lに相当するようにローラが回転し、「2」の
場合には、その半分というようにアツテイネータ52をチ
ユーニングしておけば、第1及び第2実施例で述べたN
演算装置及び指令装置はN切替部を除いてそのまま使用
できる。ここでエアプール貯留装置の場合、糸の噴射は
グリツパによってその噴射が規制される。それ故たて糸
内に噴射されるよこ糸長さは、グリツパが閉じてから、
次に閉じるまでの間にプール内に送り込まれる長さであ
り、Nの切替タイミングはそれ故グリツパの閉じるタイ
ミングに一致させる必要があり一致しない場合は測長量
のムラが生じる。さて、第3実施例は図中にも示すよう
に速度制御系であり、それ故わずかな速度検出器の誤差
があってもまた駆動手段に応答の遅れがあっても演算さ
れて、測長量には誤差を生ずる。
このため第17図に示すように、精度を要求する場合に
は、測長誤差に対応した補正信号を加えることが望まし
い。この補正信号は、織物端に設置した噴射糸長検出手
段、もしくはエアプール内の糸長検出手段をもとに演算
し、仮りに所定の長さより短かければ、プラスの信号を
逆に長ければマイナスの信号をその差に応じて加算す
る。第17図において、タコメータゼネレータ51,53の代
りに、前述のエンコーダを用いて電気パルスを発生せし
め、これをF/V変換しても速度信号が得られるが、位置
信号を微分して速度信号を得ることは特に低速では、誤
差を増す場合がある。検出器が位置信号出力であれば、
第17図に示す制御系も位置制御系として組むべきで、速
度制御系はあくまでも速度信号が高精度でかつ駆動手段
が高応答であることを前提とした制御方法である。変速
機54としては、機械式例えばリングコーン、ベルト式、
ZERMAX方式と数多くあり、その応答性及び精度に応じ測
長精度は変化する。また電気式変速機構としては、周波
数インバータ、パウダクラツチ等が利用できる。しかし
これら変速装置にはいずれも高応答は望み得ず、使用範
囲は自ずと限定される。第3実施例の効果は、経済性に
尽きるが電気系に比べ機械系によってサーボ系を構成す
ることで、電磁的ノイズに強く、信頼性の高いシステム
が構成できる。
以上三つの実施例について、その構成と特徴を述べてき
たが、その構成については、これ以外に、種種の組合せ
が考えられる。ここでは構成の要素について全般的に説
明する。織機本体には、その状態量好ましくはクランク
角度を検出するための手段である検出装置が設けてある
が、これは以下のようなものである。
(1)オプテイカルエンコーダ (2)歯車と近傍スイッチもしくは磁気抵抗素子との組
合せ (3)レゾルバ (4)ポテンショメータ (5)タコメータゼネレータ (6)その他 位置、速度センサ 貯留装置に設けた検出装置も、上記検出装置と同じであ
り、好ましくは、1回転を等分したパルス列に変換する
エンコーダが望ましい。さらに、好ましくは、90°の位
相差を持つ2組のパルス列に変換されるものが望まし
い。
ここで貯留装置の制御の対象となる要素は、エアプール
方式にあっては、フイードローラの回転速度または回転
量であり、ドラム方式にあっては、アームの回転速度ま
たは角度、ドラム自体の回転速度または角度、さらに
は、アーム及びドラムの両者の回転速度または角度であ
る。
また、駆動手段としては、 (1)電気モータ (2)空気モータ (3)機械式変速機 (4)油空圧式変速機 (5)電磁式変速機(パウダクッラチ等) (6)その他アクチュエータ がある。
いずれの組合せも、原理的には、前述の動作を実現でき
るが、好ましくは、応答性及び耐久性そして、制御性の
秀れた電気サーボモータが好都合である。アクチュエー
タとして変速機を用い、変速比をコントロールすること
によっても所定の動作は得られるが、応答性の面で、電
気モータに劣る。さて、その制御系としては、オープン
制御及びフィードバック制御のいずれも原理的には可能
であるが、パルスモータのようにオープンループでも一
定の精度を保持できる場合を別にして、好ましくは、フ
イードバック制御が適切で、精度も良い。
さて、回転制御回路としては、電気回路によるものが好
ましく、回路は、デイジタル式の方がアナログ系よりも
高精度かつ高信頼性が期待できる。ここで、機械本体の
位置信号がパルス列で出力される形式であり、パルス列
の周波数を1/Nの周波数に分周し、これを操作部への出
力値として用いる場合には、1/N,1/N2,1/N3....という
ように予め分周比の異なるパルス列を作っておき、これ
をスイッチング素子によって切り替える方式や、また、
分周比Nをプログラムデイバイダ用ICによって設定する
方式が可能である。さらには、制御系としてフィードバ
ックループを形成して、その帰還ループ内にN逓倍回路
を設けることもできる。
アナログ系の場合には、デイジタル系の分周回路の代り
にアッテイネータ、逓倍回路に対しては増幅器が対応す
る。また、Nを切り替える素子としては、アナログマル
チプレクサもしくは、プログラマブルゲインアンプが対
応する。以上のようなN切替装置は、切替指令装置によ
って指令制御されることは、デイジタル式と同じであ
る。この装置は、マイクロコンピュータを用いて構成す
るのが、好ましいが、噴射組合せの範囲が狭く、またあ
る程度規則性が有る場合には、ハードロジック回路ある
いはプログラマブルシーケンス回路で十分である。この
切替指令装置に噴射順を記憶しておくには、テープ類、
カード、ボード類、RAM,ROM等各種有り得る。
以上説明した本発明の実施態様および各実施例の効果を
総括して説明する。本発明においては、貯留装置の動作
として、よこ入れに必要な糸量を適正かつ合理的にしか
も織機製織動作に同調して貯留するものであり、その効
果は、以下の如く多岐に及ぶ。
(1)貯留手段の経済性;本発明の提供する装置にあっ
ては、貯留動作が従来装置に比べ滑らかで、加減速頻度
が低くなるよう制御されるので、駆動手段にかかる負担
が軽く、それ故駆動手段の小型化、軽量化、ならびに高
寿命化が達成できる。
(2)糸切れ防止効果;貯留動作が円滑となることで、
よこ糸に作用する張力の変動を小さくすることができ、
その結果、糸切れや、糸の損傷を減らすことができる。
(3)操作性の向上;本発明においては、貯留装置を織
機本体の回転信号を基に制御するため、織機本体と貯留
装置の両者の間には同期性が保たれ、その結果、織機本
体の回転数が変わるようなことがあっても、何ら調整は
不要で、操作性は従来装置に比べ向上する。
(4)信頼性の向上;貯留装置内に貯留されるよこ糸の
最大量を1ピック分に押えることもでき、従来装置に比
べ巻き重ね等のトラブルを減らすことができ、また、貯
留量を検知する必要も無くなるため、装置自体の信頼性
は高くなる。
精度良い貯留動作には精度良い制御が不可欠である。本
発明の第4の実施態様に於ては、制御系の信号処理に関
しデイジタル系とすることにより、ドリフト等の誤差の
防止を図った。その具体的手段としては、織機の回転量
の検出手段ならびに、貯留手段の回転数の検出手段とし
て、オプテイカルエンコーダあるいは磁気抵抗素子と磁
性体とを用いたデイジタルパルス発生器等を用い、これ
を周波数変換するためにデイジタル的に分周あるいは逓
倍する回路を駆動回路内に採用することが可能である。
各貯留装置の駆動手段としては、電気モータ例えばパル
スモータ、DCサーボモータ、ACサーボモータ等が好まし
いが、エアモータ、油圧モータも低速の用途には、使用
できる。また、インバータ(周波数変換装置)を用い
て、インダクションモータを制御することもできる。低
速の用途には、モータ以外にも、変速機例えば、摩擦車
式無段変速機、Vベルト式無段変速機、チェーン式無段
変速機、一方クラッチ式無段変速機、などの機械的な変
速機や、油圧式の変速機なども使用できる。貯留性能は
これらモータや変速機の性能に応じ変化することは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す概要図、第2図は従来のよ
こ糸貯留装置の1例の一部欠截正面図、第3図は本発明
の一実施例の制御回路図、第4図は本発明におけるよこ
糸貯留装置の配置例を示す上面図、第5図はその一部欠
截正面図、第6図はその要部の側面図、第7図及び第8
図は本発明による各よこ糸貯留装置の巻き量配分の一例
をそれぞれ示す表、第9図は本発明の他の実施例の制御
回路図、第10図はその要部の回路ブロック図、第11図は
その動作を示すフローチャート、第12図は本発明の他の
実施例の制御回路図、第13図は前記実施例における織機
の主軸の回転に対するよこ糸貯留装置のよこ糸駆動軸の
回転状況を示すダイアグラム、第14図は同じく織機の主
軸の回転に対するよこ糸貯留装置のよこ糸巻き量を示す
ダイアグラム、第15図は本発明の他の実施例の制御回路
図、第16図は前記実施例における各よこ糸貯留装置の巻
き量配分を示す表、第17図は本発明の他の実施例の制御
回路図をそれぞれ示すものである。なお、図中、 Iは回転検出手段、IIは回転制御回路、IIIは駆動回
路、IVは駆動手段、Vは織機本体、12はよこ糸貯留装
置、4はそのアーム、5はそのドラム、15はそのモー
タ、22、25はエンコーダ、51はタコメータゼネレータ、
33はサーボモータ、48はパルスモータ、54は変速機 をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 行 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−31145(JP,A) 特開 昭59−53743(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台のよこ糸貯留装置を備え、複数のよ
    こ糸を織りがらの指令信号に基いてそれぞれのよこ糸貯
    留装置に貯留し、よこ糸貯留装置のよこ入れサイクルに
    おいてそれまでに貯留したよこ糸を織機に噴射してよこ
    入れを行うジエツトルームにおいて、 織機本体の主軸の回転状態を検知して主軸回転信号を出
    力する回転検出手段と、 よこ糸噴射順指令信号に基づいて、それぞれのよこ糸貯
    留装置におけるよこ入れサイクルに挟まれる待機サイク
    ルの数を演算するとともに、演算した待機サイクル数に
    基づきよこ入れ用のよこ糸を予め貯留するためよこ糸貯
    留装置のよこ糸駆動部の回転速度を演算して、回転指令
    信号を出力する回転制御回路と、 前記回転検出手段からの主軸回転信号と前記回転制御回
    路からの回転指令信号を入力して、それぞれのよこ糸貯
    留装置のよこ糸駆動部の回転速度を規定する駆動信号を
    出力する駆動回路と、 それぞれのよこ糸貯留装置に設けられ、前記駆動回路か
    らの駆動信号を入力して、該駆動信号に応じた回転速度
    で前記よこ糸貯留装置のよこ糸駆動部を回転駆動する駆
    動手段とからなり、 前記回転制御回路は、織機の織幅に相当するよこ入れ長
    さがlで、あるよこ糸貯留装置について演算された前記
    よこ入れ長さlのよこ糸を貯留すべく設定された設定貯
    留サイクル数をn回(nは1以上の整数)とし、当該よ
    こ糸貯留装置について演算された待機サイクルS1,S2,S3
    ……Siの和である待機サイクル数Sを としたとき、次のよこ入れまでに貯留するよこ糸長さnl
    を待機サイクル数nと前記設定貯留サイクル数Sとの和
    S+nで決るサイクルにわたつて均等に配分するよこ糸
    貯留装置のよこ糸駆動部の回転速度を演算し、前記待機
    サイクル数と前記設定貯留サイクル数との和S+nが予
    め定めた均等配分する上限サイクル数S′を越えた場合
    は、S′回のサイクルの間に次のよこ入れまでに貯留す
    るよこ糸長さnlをよこ糸貯留装置に貯留するよこ糸駆動
    部の回転速度を演算出力し、S′回のサイクル以後は、
    該S′回のサイクル数を越えたサイクル数だけ前記よこ
    糸貯留装置のよこ糸駆動部の回転を停止させる信号を出
    力することを特徴とするジエツトルームにおける複数の
    よこ糸選択貯留装置の制御装置。
  2. 【請求項2】前記回転検出手段は、織機本体の主軸およ
    びよこ糸貯留装置のよこ糸駆動部に回転連絡し、主軸回
    転に伴ない、一定回転角ごとに電気パルスを発生するシ
    ヤフトエンコーダで構成し、前記駆動回路は、前記シヤ
    フトエンコーダからのパルス信号の周波数を変換して回
    転速度を制御する制御回路を有し、前記回転制御回路
    は、よこ糸噴射順指令信号に基づく回転指令信号により
    駆動回路の周波数変換比率を制御することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のジエツトルームにおける複
    数のよこ糸選択貯留装置の制御装置。
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