JPH0784748B2 - 地中圧入杭の構築工法 - Google Patents
地中圧入杭の構築工法Info
- Publication number
- JPH0784748B2 JPH0784748B2 JP14606893A JP14606893A JPH0784748B2 JP H0784748 B2 JPH0784748 B2 JP H0784748B2 JP 14606893 A JP14606893 A JP 14606893A JP 14606893 A JP14606893 A JP 14606893A JP H0784748 B2 JPH0784748 B2 JP H0784748B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- pile
- flat plate
- metal flat
- press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Description
建築物等の比較的重量の大きな建物が沈下しないように
前記建物の基礎を支持する地中圧入杭の構築工法に関す
る。
過により次第に沈下したり、若しくは建物の周囲の地盤
の変化により建物が沈下する虞が生じることがある。そ
のような場合に、建物の沈下がそれ以上に進行しないよ
うに建物の基礎の支持を補強したり、沈下の虞があると
きにも予め建物の基礎の支持部を補強する必要がある。
段の一つに、建物の基礎の真下に杭を打ってその杭で前
記基礎を直接受けるようにした直接受け杭法がある。
人による「地中圧入摩擦杭の構築方法」(特公昭61−
45023号)が知られている。即ち、図5に示すよう
に、予め建物における基礎1の下の地盤1aに所定の深
さと大きさの杭孔2を掘削形成し、所要高さのブロック
3を組積しつつ、該組積するブロックの一部を所定間隔
をもって他のブロック3よりも底面積の大なるブロック
4として該底面積の大なるブロック4の周縁部を他の組
積された前記ブロック3の側面より外方に向けて鍔状に
突出させ、組積したブロック3,4の頂面より建物の重
量を反力としてジャッキ5を用いて順次沈降せしめつつ
前記鍔状に突出させた周縁部間に裏込め砂利6を圧入す
る工法である。
杭としての使用の外、摩擦杭としても使用し得て、建物
に不等沈下などが生じた場合でも有効な補強対策となる
ものである。また、ブロック3,4を組積するだけで鋼
管の溶接作業のような手間のかかる作業を狭い杭孔内で
行わなければならない困難性を解消できるものである。
組積したブロックでもって地盤からの支持杭としたり若
しくは摩擦杭とする工法においては、前記ブロックを縦
横を入れ替えて複数段積み上げる作業が、作業者におい
ては狭い杭孔内で腰を屈めながらする作業でありかつブ
ロックの数が多数なので大きな負担となると言う問題点
があった。
圧入するのでは、鋼管自体の取扱いは容易であるが、鋼
管の首尾の継ぎ足しのために溶接作業を伴うので、これ
も手間がかかると言う問題がある。
ので、圧入杭の取扱いと作業性を改善した地中圧入杭の
構築工法を提供しようとするものである。
し上記目的を達成するための要旨は、建築物における基
礎下の所要箇所に、所定の大きさの杭孔を掘削して形成
し、所定長さの鋼管と該鋼管の断面積よりも大きな表面
積の金属製平板を交互に積み、前記建築物の重量を反力
にしてジャッキで前記鋼管と金属製平板の上端面を交互
に押圧して順次沈降させるとともに、前記金属製平板の
鍔状に突出した周縁部の間と鋼管の外側における空間部
に裏込め部材を圧入し充填することであり、そして、前
記裏込め部材を砂利が含有されることもある膨張材とし
たことに存する。
杭となる鋼管を金属製平板と交互に積み上げてジャッキ
で地中に圧入すればよいので、狭い杭孔内において作業
者が鋼管同士を溶接で継ぎ足す作業がなくなる。また、
金属製平板の鍔状に突出した周縁部の間と鋼管の外側に
おける空間部に裏込め部材を圧入し充填するので、その
裏込め部材が圧密に充填されて鋼管と同様の支持作用を
発揮し、圧入杭が全体として前記金属製平板の大きさに
等しい杭を地盤に圧入したのと同じような支持耐力や摩
擦力を得ることになる。
参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る構築工法
の実施状態の側面図である。尚、理解容易のために従来
例に対応する部分には同一符号を付して説明する。
ず、コンクリート造の比較的重量物である建築物の基礎
1の下の地盤1aで、不等沈下が進行している箇所、若
しくは沈下が予想される箇所に杭孔2を掘削して形成す
る。
さまにして取り付けるジャッキ5(油圧ジャッキ等)
と、そのジャッキ5の下に約1mの長さの鋼管7を縦に
セットできる大きさとし、例えば深さを前記基礎1の下
面から約1500mmとし、前後・左右の広さは前記鋼
管7及び金属製平板10を出し入れ出来る広さとするも
のである。
ら掘削するが、場合によっては地下構造物の存在で本発
明の地中圧入杭の構築工法を実施しようとする場所の近
くに前記杭孔2へ通じる出入り口を掘削できない場合も
あり、その時には出入り口の掘削可能な場所から横孔を
トンネル状に掘削して、前記基礎1の下の所望箇所に到
達した後に前記杭孔2を掘削するものである。
た後に、前記基礎1の下面にジャッキ5を逆さまにして
ボルトやターンバックル8等で固着する。
5m長さの先導管としての鋼管7aを搬入し、前記ジャ
ッキ5の受けプレート9の真下において、前記鋼管7a
を杭孔2の底面にセットする。そして、ジャッキ5を駆
動させて、建築物の重量が負荷した基礎1に反力を取り
前記鋼管7aを地盤1aに押し込む。
旦ジャッキ5の押圧作用を解除して、前記鋼管7aの上
面に金属製平板10を載置する。この金属製平板10
は、全体が円盤状でその厚さが約20mm、その大きさ
は前記鋼管7の直径の約2倍の直径であり、鋼管7の断
面積よりも大きくなっている。
記金属製平板10の略全面を押圧出来るような受けプレ
ートに変えた後に、再びジャッキ5を駆動させて金属製
平板10を押圧して沈下させる。
の次の鋼管7を搬入して縦にセットし、ジャッキ5を作
動させて沈下させる。このように鋼管7と金属製平板1
0を交互にセットして沈下作業を繰り返す。
は鋼管7,7に上下を挟装され、鍔状に突出した当該金
属製平板10の外周縁部が地中に沈下すると、金属製平
板10の外周縁部と上下方向に隣合う次の金属製平板1
0の外周縁部の間に空間部11が形成される。
2を十分に充填する。この裏込め部材12は主に膨張材
であり、砂利を加えた混合物とすることもある。よっ
て、前記空間部11に裏込め部材12を充填しつつ、ジ
ャッキ5で鋼管7及び金属製平板10を押圧して地盤1
aに沈下せしめ、前記裏込め部材12を金属製平板10
の外周縁部の下面で押圧して圧密状態にする。
に密に充填された後に、約24時間程度の経過で前記膨
張材が約2倍の堆積に膨張することで、前記鋼管7と金
属製平板10に一体的となる。こうして、あたかも金属
製平板10の大きさを断面積とする杭を上から下まで地
盤1aに打ち込んだようになり、地中圧入杭の一部とな
って作用・効果を奏するものである。
る作業と、裏込め部材12を前記空間部11に密に充填
する作業を繰り返し、やがてこの地中圧入杭の先端の鋼
管7aが所望の深度に達して、所望の支持力を得たと判
断され時にジャッキ5の駆動を停止する。
ら取り外して、そのジャッキ5があった部分に鋼管7と
金属製平板10を埋め合せて、例えば金属製平板10の
上面を前記基礎1の下面に当接させて地中圧入杭の構築
が完了する。
記のような基礎1の下で建築物の重量を反力にしてジャ
ッキによる圧入工法としたが、これに限らず、例えば図
2に示すように、打設によって地盤1aに打ち込むよう
にした鋼管摩擦杭とすることもできる。
に示すように、円盤状に限らず四角形状の金属製平板1
0aであってもよい。更に、図3(ハ)に示すように、
金属製平板10aの上下面に各々高さが10cm程度の
鋼管10b,10cを溶着したソケット板10dとして
もよい。
は、図4に示すように、地盤1aに先に沈設させた鋼管
7の上部に当該ソケット板10dの鋼管10cを嵌着し
て(一例として、鋼管10cの内側に鋼管7が挿入され
る、若しくは逆の係合関係でもよい)ソケット板10d
をセットし、次に鋼管7を前記ソケット板10dの鋼管
10bに嵌着し立設して、建築物の基礎1の下面で反力
を取ってジャッキ5で前記鋼管7を沈下させるようにす
るものである。
b,10cが、金属製平板10若しくは金属製平板10
aに鋼管7を装着する際の位置決めとなって作業性が良
くなり、また、地中杭としての補強ともなるのである。
運搬等が容易な鋼管7と金属製平板10を交互に首尾連
接して積み重ねながら、建築物の基礎に反力を取ったジ
ャッキ等の押圧手段で押圧して地中に沈設させ、前記金
属製平板の鍔状の外周縁部の間に膨張性の裏込め部材を
密に充填して、建築物の沈下等を防止する地中圧入杭を
構築していくものである。
杭の構築工法は、建築物における基礎下の所要箇所に、
所定の大きさの杭孔を掘削して形成し、所定長さの鋼管
と該鋼管の断面積よりも大きな表面積の金属製平板を交
互に積み、前記建築物の重量を反力にしてジャッキで前
記鋼管と金属製平板の上端面を交互に押圧して順次沈降
させるとともに、前記金属製平板の鍔状に突出した周縁
部の間と鋼管の外側における空間部に裏込め部材を圧入
し充填することであり、更に、前記裏込め部材は砂利が
含有されることもある膨張材からなるので、基礎の下に
運搬や搬入等において取扱い易い鋼管を使用した圧入杭
を構築することから、ジャッキの下に鋼管をセットする
場合やトンネル状の横孔から鋼管を杭孔に搬入する場合
でも作業性が向上し、更に鋼管の溶接作業が省けて作業
能率が向上する等して工期の短縮となってコスト低減と
なると云う優れた効果を奏する。
増大し、裏込め部材が膨張材を有したものなので地盤と
の密着性が増して良くなり、この裏込め部材が圧密状態
となって鋼管部分と同様に支持作用して大きな支持耐力
若しくは摩擦力を得ることができると云う優れた効果を
奏する。
る。
図である。
ト板の斜視図(ハ)である。
いる状態を示す側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 建築物における基礎下の所要箇所に、所
定の大きさの杭孔を掘削して形成し、所定長さの鋼管と
該鋼管の断面積よりも大きな表面積の金属製平板を交互
に積み、前記建築物の重量を反力にしてジャッキで前記
鋼管と金属製平板の上端面を交互に押圧して順次沈降さ
せるとともに、前記金属製平板の鍔状に突出した周縁部
の間と鋼管の外側における空間部に裏込め部材を圧入し
充填することを特徴とする地中杭の構築工法。 - 【請求項2】 裏込め部材は、砂利が含有されることも
ある膨張材であることを特徴とする請求項1に記載の地
中圧入杭の構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14606893A JPH0784748B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 地中圧入杭の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14606893A JPH0784748B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 地中圧入杭の構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073784A JPH073784A (ja) | 1995-01-06 |
JPH0784748B2 true JPH0784748B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=15399363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14606893A Expired - Lifetime JPH0784748B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 地中圧入杭の構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784748B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4866926B2 (ja) * | 2009-02-12 | 2012-02-01 | 東尾メック株式会社 | 鋼管接続構造体 |
JP5039229B1 (ja) * | 2011-10-26 | 2012-10-03 | 八重樫 輝一 | 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 |
JP5755120B2 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-07-29 | 大成建設株式会社 | 既存建物の基礎補強方法 |
CN103643675B (zh) * | 2013-10-23 | 2015-11-25 | 叶长青 | 一种扩身桩的施工方法 |
JP6507787B2 (ja) * | 2015-03-27 | 2019-05-08 | ジャパンパイル株式会社 | 杭基礎補修方法、杭基礎補修キット及び杭基礎構造 |
JP6158398B1 (ja) * | 2016-06-02 | 2017-07-05 | 株式会社ガイナ | 合成基礎杭 |
CN107476290B (zh) * | 2017-09-22 | 2019-10-29 | 四川省上元天骄建筑工程有限公司 | 桩结构成型方法及挤密式桩结构 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP14606893A patent/JPH0784748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073784A (ja) | 1995-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0784748B2 (ja) | 地中圧入杭の構築工法 | |
US4453366A (en) | Process of forming a continuous wall in the ground | |
JP5698405B1 (ja) | 地盤改良ベタ基礎工法 | |
KR100468034B1 (ko) | 앵커링을 이용한 보강토 옹벽 시공방법 | |
KR20000003270A (ko) | 토피가 얕은 지역의 터널구축방법 | |
JPS58120924A (ja) | 組立式擁壁用ブロツク | |
JPH05230845A (ja) | L型ブロック擁壁の構造およびその施工方法 | |
JP4195890B2 (ja) | 積みブロック | |
KR102091972B1 (ko) | 흙막이용 엄지말뚝 및 이를 이용한 엄지말뚝 흙막이 공법 | |
JPH09256396A (ja) | 擁壁鉛直建て込み工法 | |
JPH0317313A (ja) | 本体兼用の鋼製地中壁 | |
JPS6131245B2 (ja) | ||
EP0910710B1 (en) | Process for carrying out a sheet piling underneath an existing bearing wall or partition | |
JP3270433B2 (ja) | 根入れ式擁壁 | |
JPH11190024A (ja) | 土留め工法 | |
JP2016037847A (ja) | 地盤改良ベタ基礎の液状化対策構造、及び液状化による不同沈下発生の修正方法 | |
JPS6095028A (ja) | 地中圧入摩擦杭の構築工法 | |
EP0610992A1 (en) | Method for providing a sheet pile wall in the ground and a prefabricated wall element for carrying out such method | |
JPH0621456B2 (ja) | 杭の圧入方法及び圧入装置 | |
KR101256311B1 (ko) | 지하 심화공법 | |
CN219011296U (zh) | 一种加筋土挡墙的施工结构 | |
JPH0739666B2 (ja) | 透水性仮土留材、透水性枠構造体およびコンクリート壁築造工法 | |
JP3183291U (ja) | 浄化槽保護用コンクリート体の構造 | |
JP3238368B2 (ja) | 擁壁ブロック用支柱の固定方法及びそれに用いるガイド部材 | |
JPH0673744A (ja) | 擁壁ブロック |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 16 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 17 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 17 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913 Year of fee payment: 18 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |