JP5039229B1 - 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 - Google Patents
鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5039229B1 JP5039229B1 JP2011235034A JP2011235034A JP5039229B1 JP 5039229 B1 JP5039229 B1 JP 5039229B1 JP 2011235034 A JP2011235034 A JP 2011235034A JP 2011235034 A JP2011235034 A JP 2011235034A JP 5039229 B1 JP5039229 B1 JP 5039229B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- ground
- pipe pile
- tubular body
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
【解決手段】鋼管杭1は、鋼製の管体2と、その下部外周に配した三本のリブ状部材3、3、3と、上端直下の外周に配した圧密翼4とで構成する。管体2としては円筒状部材を採用し、その下端に円板状の閉塞板6を固設して閉じてあり、閉塞板6の下面には更にその中心を通過する補強片7、7が十字状に配してある。リブ状部材3、3、3としては、断面長方形の長尺金属部材を採用し、これらの長尺金属部材を管体2の下部外周に、周方向に120度の中心間角度間隔で固設してなるものである。圧密翼4は、管体2の上端直下の外周に配したドーナツ状の圧密翼本体41とその円周端から垂下したスカート板42とで構成した部材である。
【選択図】 図1
Description
ポリエチレン被覆鋼管杭又はウレタンエラストマー被覆鋼管杭の外面に、瀝青質からなる粘弾性物質層及び長さ4〜100mmに切断したガラスロービングと任意の色彩に着色されたポリエステル又はウレタンエラストマーのいずれか一方で構成された保護層が積層された重防食被覆鋼管杭、
および
以上の重防食被覆鋼管杭の先端の無被覆部分に、鋼材に対して犠牲防食作用のある金属又は合金でできた補強バンドを装着し、かつ保護層の下端に対して犠牲防食作用のある金属又は合金でできた保護金具を装着して軟弱地盤に打ち込んだ後、該鋼管杭の内面土壌を除去し、更にその後、該鋼管杭の内部にモルタルを充填することとした重防食被覆鋼管杭の施工方法である。
前記管体を直列に連結する複数の管体で構成し、前記複数のリブ状部材を該各管体の下部外周にその長さ方向に長い状態に配設し、前記圧密翼を最上部の管体の上端近傍の外周にのみ配することとしたものである。
最上部以外の管体を接続した場合は、最上部以外の該管体を接続する工程から、該管体の上端に打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えてその下方の管体と共に更に地盤中に深く圧入し、そのうち上方の管体の上端が地盤上面近傍に到達するまでの工程を、一回以上実行した上で、
上端が地盤上面近傍に到達した管体のその上端に最上部の管体の下端を接続し、
以上の最上部の管体を接続した二つのいずれの場合も、更に最上部の管体の上端に打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えて、該最上部の管体及び下方のそれ以外の管体を更に地盤中に圧入し、
該最上部の管体の圧密翼が地盤上面に到達した時点から、該管体にそれまでより強い打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えて、該管体を更に最下部の管体の下端が設計深度に到達するまで下降させ、これらの管体からなる鋼管杭を埋設すると共に、地盤のうちの該圧密翼の下方に位置する部位を圧密することにより地盤を補強する地盤補強方法である。
すなわち、施工のための建設機械等に特別な装置が不要であり、例えば、油圧ショベルと大型ブレーカのような無回転打撃又は振動加圧装置があれば容易に施工可能な利点をも有している。
鋼管杭の打ち込みの際に、地盤の状態等により鋼管杭は回転を生じる可能性があるが、本発明の1の鋼管杭によれば、下部周囲にリブ状部材を配したものであるため、これがその回転を阻止すべく作用する。
また、本発明の1の鋼管杭によれば、以上のように、鋼管杭の下部周囲にリブ状部材を配したため、接触面積が増大し、周囲の地盤との高い摩擦力を確保することが可能になり、鉛直方向及び水平方向の支持力を増加させることができる。
すなわち、本発明の3の鋼管杭によれば、これを用いて前記本発明の4の地盤補強方法を実行して、より深い設計深度まで、簡単な工程で容易かつ良好に軟弱地盤を補強することができる。
まず鋼管杭1を説明し、次いでこれを用いた地盤補強方法を説明する。
実施例1の鋼管杭1は、図1(a)〜(d)に示すように、基本的に、鋼製の管体2と、その下部外周に配した三本のリブ状部材3、3、3とで構成したものである。
なお、この参考例では、該管体2の下端を閉塞板6で閉じたが、この閉塞板6で閉じず、補強片7、7のみを管体2の下端に配することも可能である。該補強片7、7の両端は、この場合は、管体2の周側壁に溶接するのが適当である。このように管体2の下端に補強片7、7のみを配した場合であっても、鋼管杭1を地盤5に打ち込むと、土砂は管体2の下端から有る程度まで進入するが、いずれ該補強片7、7の間に詰まり、管体2の下端を閉塞したのと近似する状態になる。
更にリブ状部材3、3、3の作用により、鋼管杭1の打ち込みの際の回転を回避することができる。これによって鋼管杭1の外周面と地盤5の摩擦結合が切れないようにすることができる。
まず鋼管杭1を説明し、次いでこれを用いた地盤補強方法を説明する。
実施例1の鋼管杭1は、図7(a)〜(d)に示すように、基本的に、鋼製の管体2と、その下部外周に配した三本のリブ状部材3、3、3と、上端直下の外周に配した圧密翼4とで構成したものである。実施例1の交換杭1は、参考例の鋼管杭1に圧密翼4を追加したものである。
また、該管体2の上端には、図7(a)、(b)に示すように、その中心を通過する二本の補強片8、8を十字状に配してある。それらの両端は、該管体2の周側壁に溶接によって固設してある。
なお、この実施例1で用いる振れ止め部材9及び保護キャップ10は参考例のそれと同様であり、実施例2でもそれは同様である。
まず鋼管杭11について説明し、次いでこれを用いた地盤補強方法を説明する。
実施例2の鋼管杭11は、図10(a)、(b)、(c)に示すように、基本的に、直列に接続する複数の管体22、22…と、そのうちの最上部の管体22の上端直下の外周に配した圧密翼24と、最上部及びそれ以外の管体22、22…の下端外周に配した三個のリブ状部材23、23、23とで構成したものである。
なおこの実施例2では、全ての管体22、22…の下端に閉塞板26を配することとしたが、最下部の管体22の下端にのみ閉塞板26を配することとし、最下部の管体22以外の管体22、22…の下端には補強片27、27のみを配することとしても良い。
2 管体
3 リブ状部材
4 圧密翼
41 圧密翼本体
42 スカート板
5 地盤
6 閉塞板
7 補強片
8 補強片
9 振れ止め部材
91 円筒部
91a、91b 半割円筒部
92 円板部
92a、92b 半割円板部
92c ヒンジ
92d 連結板
92e 連結溝
10 保護キャップ
11 鋼管杭
22 管体
23 リブ状部材
24 圧密翼
241 圧密翼本体
242 スカート板
26 閉塞板
27 補強片
28 補強片
D1 地盤の上面からの深さ
D2 圧密翼から一定の深さ
D3 地盤の上面からの深さ
D4 圧密翼から一定の深さ
b ボルト
g 凹部
n 蝶ネジ
GL 地盤の上面
S 油圧ショベル
Claims (4)
- 無回転の打撃又は振動加圧によって地盤に圧入埋設する鋼製の管体からなる鋼管杭であって、該管体の上端近傍の外周に、地盤のうちのそれより下方の部位を下方に向かって圧密する、該管体を中心に位置させてかつ該管体の長さ方向に直交する面内に配したドーナツ状で平坦な圧密翼本体及びその外周端から垂下させたスカート板で構成した一つの圧密翼を配し、下部外周に該管体の長さ方向に長い摩擦面増大用の複数のリブ状部材を配してなる鋼管杭。
- 請求項1の鋼管杭を地盤上の所要の位置に直立させ、かつ該鋼管杭の上端に、打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加え、該鋼管杭を地盤中に圧入させ、該鋼管杭の圧密翼が地盤上面に到達した時点より、該鋼管杭にそれまでより大きな無回転の打撃又は振動加圧による加圧力を加え、該鋼管杭を更にその下端が設計深度に到達するまで下降させ、該鋼管杭を埋設すると共に、地盤のうちの該圧密翼より下方に位置する部位を圧密することにより地盤を補強する地盤補強方法。
- 前記管体を直列に連結する複数の管体で構成し、前記複数のリブ状部材を該各管体の下部外周にその長さ方向に長い状態に配設し、前記圧密翼を最上部の管体の上端近傍の外周にのみ配することとした請求項1の鋼管杭。
- 請求項3の鋼管杭の最上部以外の管体を地盤上の所要の位置に直立させ、かつ該管体の上端に打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えて該管体を地盤中に圧入させ、該管体の上端が地盤上面近傍に到達した時点で、該管体の上端に、最上部以外の管体又は最上部の管体の下端を接続し、
最上部以外の管体を接続した場合は、最上部以外の該管体を接続する工程から、該管体の上端に打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えてその下方の管体と共に更に地盤中に深く圧入し、そのうち上方の管体の上端が地盤上面近傍に到達するまでの工程を、一回以上実行した上で、
上端が地盤上面近傍に到達した管体のその上端に最上部の管体の下端を接続し、
以上の最上部の管体を接続した二つのいずれの場合も、更に最上部の管体の上端に打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えて、該最上部の管体及び下方のそれ以外の管体を更に地盤中に圧入し、
該最上部の管体の圧密翼が地盤上面に到達した時点から、該管体にそれまでより強い打撃又は振動加圧による無回転の加圧力を加えて、該管体を更に最下部の管体の下端が設計深度に到達するまで下降させ、これらの管体からなる鋼管杭を埋設すると共に、地盤のうちの該圧密翼の下方に位置する部位を圧密することにより地盤を補強する地盤補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235034A JP5039229B1 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235034A JP5039229B1 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5039229B1 true JP5039229B1 (ja) | 2012-10-03 |
JP2013091986A JP2013091986A (ja) | 2013-05-16 |
Family
ID=47087554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011235034A Expired - Fee Related JP5039229B1 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5039229B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110387868A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-10-29 | 沙焕焕 | 一种预沉降地基处理方法 |
CN115652893A (zh) * | 2022-10-31 | 2023-01-31 | 华能澜沧江水电股份有限公司 | 一种水工建筑物基底土体加固补强的施工方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS64634U (ja) * | 1987-06-17 | 1989-01-05 | ||
JPH0318238U (ja) * | 1989-07-05 | 1991-02-22 | ||
JPH0784748B2 (ja) * | 1993-06-17 | 1995-09-13 | 忠彌 恩田 | 地中圧入杭の構築工法 |
JP3917728B2 (ja) * | 1997-04-01 | 2007-05-23 | 千代田工営株式会社 | 鋼管杭及び同鋼管杭を使用した基礎工法 |
JP2000303457A (ja) * | 1999-04-19 | 2000-10-31 | Sekisui House Ltd | 摩擦杭 |
JP4540808B2 (ja) * | 2000-07-27 | 2010-09-08 | 大和ハウス工業株式会社 | 張出し板付き鋼管杭 |
JP2003336254A (ja) * | 2002-05-20 | 2003-11-28 | Daiwa Concrete Hanbai Kk | コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法 |
JP2004137870A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Seijiro Nishioka | 鋼板リブ付鋼管摩擦杭 |
JP2007070839A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Daiwa House Ind Co Ltd | 杭を用いた建物の不同沈下抑制構造 |
JP2006342669A (ja) * | 2006-08-28 | 2006-12-21 | Asahi Tec Corp | 地中アンカ |
-
2011
- 2011-10-26 JP JP2011235034A patent/JP5039229B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110387868A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-10-29 | 沙焕焕 | 一种预沉降地基处理方法 |
CN115652893A (zh) * | 2022-10-31 | 2023-01-31 | 华能澜沧江水电股份有限公司 | 一种水工建筑物基底土体加固补强的施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013091986A (ja) | 2013-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2682816C (en) | Spiral steel pile | |
US8221033B2 (en) | Extensible shells and related methods for constructing a support pier | |
JP4643364B2 (ja) | 杭頭部の補強方法 | |
CN110387879A (zh) | 一种液压振动锤击沉管的混凝土灌注桩施工方法 | |
KR20120130589A (ko) | 기존 건축물의 기둥 상부를 보강하여 설치한 반력틀을 이용한 말뚝기초 시공방법 | |
JP2015504123A (ja) | 杭打ち装置及び杭材アセンブリの取り付け施工方法 | |
JP5039229B1 (ja) | 鋼管杭及びこれを用いた地盤補強方法 | |
JP2009167734A (ja) | 耐震補強工事における補強鋼板の地中貫入方法及び補強鋼板貫入装置 | |
JP2009046832A (ja) | 基礎用杭装置、それに用いられる縦連結手段並びに基礎用杭の打ち込み設置方法 | |
CN108999227B (zh) | 一种建筑物基础的加固结构及其施工方法 | |
CN217974323U (zh) | 一种内锤击桩尖入岩的后注浆预制管桩结构及桩基础 | |
KR20100073373A (ko) | 강관말뚝 선단확대장치 및 그를 이용한 강관말뚝 시공방법 | |
JP6943633B2 (ja) | リング状先端金物およびそれを使用する中掘り杭工法 | |
CN215669558U (zh) | 基坑支护体系的前置式斜桩 | |
JP6757003B2 (ja) | 二重管杭の施工方法、及び二重管杭 | |
JP6715663B2 (ja) | 鋼管杭の施工方法 | |
JP3134898U (ja) | コンクリート杭 | |
CN211623308U (zh) | 一种用于复杂地质快速成孔的桩基组合设备 | |
KR20180062669A (ko) | 내진 및 지반강화용 마이크로파일 성형방법 및 상기 방법에 의하여 시공된 내진 및 지반강화용 마이크로파일 | |
US10954645B2 (en) | System and apparatus for driving piles | |
KR100859974B1 (ko) | 연약지반 보강용 파일 및 이를 이용한 파일시공공법 | |
CN204530693U (zh) | 灌注桩的桩尖防卡沉管 | |
KR100481149B1 (ko) | 콘크리트주입박관말뚝(Concrete Filled Thin Tube Pile, CFTTP) 공법 | |
KR100837182B1 (ko) | 파일의 회전없이 천공 및 항타 작업이 동시에 실시되는파일 시공방법 | |
CN104790389A (zh) | 灌注桩的桩尖防卡沉管及其施工工艺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120706 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5039229 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |