JP3183291U - 浄化槽保護用コンクリート体の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートブロックの建て込みと浅い掘削を1段つづ交互に繰り返すことで、浄化槽の埋設深さが深くても土砂崩れなく建て込め、しかも小型のクレーンを用いて小スペースで作業できる浄化槽保護用コンクリート体を提供する。
【解決手段】浄化槽を保護する箱型のコンクリート体を前後方向又は左右方向あるいは前後左右両方向に分割して複数のコンクリートブロックを製作し、これらを設置現場の掘削穴にて互いに連結して複数段に段積みして所定高さに構築される浄化槽保護用コンクリート体の構造とする。前記各段のコンクリートブロックは、コーナー部となるコ字状の対向して配置される2体のコーナーブロック1と、対向した同コーナーブロックの間に配置して前後又は左右の側壁の長さを変更する同じ長さの2体の板状の中間ブロック2とで構成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、地中に埋設する浄化槽を土圧や地下水圧から保護する保護用コンクリート体の構造に関する。
従来においては、保護用コンクリート体を予め工場で複数のコンクリートブロックに分割して製作し、これらを設置現場に搬入して組み立て、その組み立てた保護用コンクリート体を掘削穴にクレーン等で吊り下げて設置している(例えば特許文献1参照)。しかし、浄化槽の埋設深さまで掘削を完了した後に設置するから、掘削穴が深い場合は設置するまでに掘削穴の側壁が土砂崩れする危険があり、大型のクレーンや広い作業スペースも必要であった。
この問題に対し、出願人は、コンクリートブロックの建て込みと浅い掘削を1段つづ交互に繰り返すことで、浄化槽の埋設深さが深くても土砂崩れなく建て込め、しかも小型のクレーンを用いて小スペースで作業できる技術を発明した(特許文献2参照)。しかし、この技術では、浄化槽の寸法に応じたコンクリートブロック(断面L字状のコーナーブロック)をその都度製作するものであるから、5人槽や7人槽等の寸法の異なる浄化槽を取り扱う場合はやや高コストとなることがあった。
特開2001−193146号公報 特開2011−236666号公報
本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、浄化槽の寸法に応じた大きさの保護用コンクリート体をコスト上昇を抑えながら構築できるようにすることにある。
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1) 浄化槽を保護する箱型のコンクリート体を前後方向又は左右方向あるいは前後左右両方向に分割して複数のコンクリートブロックを製作し、これらを設置現場の掘削穴にて互いに連結して複数段に段積みして所定高さに構築される浄化槽保護用コンクリート体の構造において、前記各段のコンクリートブロックは、コーナー部となる4体のコーナーブロックと、前後又は左右のコーナーブロック間に配置して側壁の長さを変更する同じ長さの2体の板状の中間ブロックで構成したことを特徴とする、浄化槽保護用コンクリート体の構造
2) 隣接するコンクリートブロックの側端部を互いが嵌合できる凹凸状又は円弧状に形成した、前記1)記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造
3) 隣接する前後又は左右のコンクリートブロック間の継ぎ目の位置を千鳥状にずらした、前記1)又は2)記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造
にある。
本考案によれば、浄化槽が大型の場合は、前後又は左右のコーナーブロック間に中間ブロックを配置して側壁の長さを変更する。浄化槽が小型の場合は、中間ブロックを省略してコーナーブロックのみで保護用コンクリート体を構築する。このように、浄化槽の大きさに応じてコーナーブロックをその都度製作する必要がなく、平面的な形状の中間ブロックを追加するだけで、様々な大きさの保護用コンクリート体をコスト上昇を抑えながら構築できるようになる。
実施例の上段用のコンクリートブロックの斜視図である。 実施例の下段用のコンクリートブロックの斜視図である。 実施例のアンカーの説明図である。 実施例の保護用コンクリート体の構築を示す説明図である。 実施例の保護用コンクリート体の構築を示す説明図である。 実施例の保護用コンクリート体の構築を示す説明図である。 実施例の保護用コンクリート体の構築と浄化槽の埋設を示す説明図である。 実施例の7人槽用の保護用コンクリート体の斜視図である。 実施例の5人槽用の保護用コンクリート体の斜視図である。 実施例のコーナーブロックと中間ブロックの接合部の形状を示す説明図である。
以下、本考案を実施するための形態を実施例と図面に基づいて具体的に説明する。
本実施例のコンクリートブロックを図1〜3に示す。コーナーブロック1は長い辺と短い辺を有する断面略コ字状で、中間ブロック2は板状で、それぞれの側端に凹凸状の接合部1a,2aを形成している。上段用の上端にはアイボルト3を螺合及び鉄筋(図示は省略)を挿入できるアンカー1b,2bを20cmピッチで埋設し、下段用の上端にはアイボルト3を螺合できるアンカー1b,2bを埋設し、下段用の内面下部には鉄筋(図示は省略)を挿入できるアンカー1b,2bを20cmピッチで埋設している。コーナーブロック1は、上段用と下段用で長さの違う左右辺が反対となっている。
以下、本実施例の保護用コンクリート体の構築と浄化槽10の埋設を図4〜7に基づいて説明する。まず、図4(a)に示すように、地盤Gを油圧ショベルでコーナーブロック1の高さと同じ深さに且つ保護用コンクリート体の前後左右と同じ寸法に掘削する。このとき、掘削の深さは構築しようとする保護用コンクリート体の高さの1/2で済むから、掘削穴Gaの側壁は土砂崩れし難く、安全に作業できる。
次に、図4(b)に示すように、下段用のコーナーブロック1と中間ブロック2のアンカー1b,2bにアイボルト3を螺合し、そのアイボルト3にロープ4のフックを引っ掛けてクレーンで吊り下げる。まず、一方のコーナーブロック1を掘削穴Ga内に先に建て込み、その後中間ブロック2と他方のコーナーブロック1を接合部1a,2aで嵌合させながら順に建て込む。このとき、コーナーブロック1は長手方向・高さ方向に分割されたものであるから、クレーンは比較的小型のもので済み、大きく旋回する必要もないから小スペースで作業できる。また、接合部1a,2a同士を嵌合させるから、建て込み時に位置がずれることがなく、作業が容易となる。
次に、図5(a)に示すように、建て込んだコーナーブロック1と中間ブロック2を細長い接続プレート5でボルト締めにより連結し、続いてコーナーブロック1と中間ブロック2で囲まれた内側領域の下方とその建て込み済みのコーナーブロック1と中間ブロック2の直下の地盤Gをコーナーブロック1の高さと同じ深さに掘削する。コーナーブロック1と中間ブロック2の直下の地盤Gを油圧ショベルで掘削し難い場合は、人力による掘削を併用してもよい。このとき、建て込み済みのコーナーブロック1と中間ブロック2は、掘削中に誤って掘削箇所に落下しないようにクレーンでそのまま吊り下げておく。
次に、図5(b)に示すように、その掘削箇所に建て込み済みのコーナーブロック1と中間ブロック2をクレーンで吊り下げた状態で落とし込む。
次に、図6(a)に示すように、落とし込まれたコーナーブロック1と中間ブロック2からアイボルト3を取り外し、上端に水密及び接着用のセメント用ボンド6を塗布する。そして、上段用のコーナーブロック1と中間ブロック2のアンカー1b,2bにアイボルト3を螺合し、そのアイボルト3にロープ4のフックを引っ掛けてクレーンで吊り下げる。これを落とし込まれたコーナーブロック1と中間ブロック2の上端に建て込んで接着する。
図6(b)に示すように、建て込んだコーナーブロック1と中間ブロック2を接続プレート5で連結する。また、上下のコーナーブロック1同士も接続プレート5で連結する。このとき、上段と下段ではブロック間の継ぎ目の位置がずれて千鳥状になっており、強固な構造となる。
建て込みが完了すると、図7(a)に示すように、内底に栗石7を敷設して地盤Gの凹凸を均し、鉄筋(図示は省略)を下段用のコーナーブロック1と中間ブロック2の内面のアンカー1b,2bに螺合して栗石7の上面に配筋し、コンクリート8を平滑に打設する。そのコンクリート8の上面に工場で予め製作して搬入した基礎コンクリートブロック9をクレーンで吊り下げて据え付け、浄化槽10を設置するための下地を形成する。コンクリート8は、地表が駐車場など重耐仕様の場合は、鉄筋を配筋して強度を保持する。
そして、基礎コンクリートブロック9の上面にFRP(繊維強化プラスチック)製の浄化槽10を設置して水平に固定し、その浄化槽10に水張りして漏水の有無を確認する。漏水の無いことが確認されると、図7(b)に示すように、浄化槽10の周囲の空間に埋め戻し材11を充填し、鉄筋(図示は省略)を上段用のコーナーブロック1と中間ブロック2の上端のアンカー1b,2bに螺合して埋め戻し材11の上面に配筋し、コンクリート12を打設して表面を仕上げる。
図8に示す保護用コンクリート体は、前後のコーナーブロック1間に中間ブロック2を配置して側壁の長さを延長した7人槽用である。10人槽や12人槽など浄化槽10がさらに大型の場合は、中間ブロック2を追加して側壁の長さを延長する。図9に示す保護用コンクリート体は、中間ブロック2を省略してコーナーブロック1のみで構成した5人槽用である。図中、5aはコンクリート板である。7人槽を含むそれ以上の大きさは、5人槽を基準として中間ブロック2の追加で調整する。
コーナーブロック1と中間ブロック2の接合部1a,2aの形状は、図10(a)〜(c)に示すように、凹凸状や円弧状など様々な形状が採用でき、図10(d)に示すように、接合部1a,2aの代わりに切欠き1c,2cを形成し、その切欠き1c,2cに薄いコンクリート板5aを接着して接続することもでき、さらに、図10(e)に示すように、接合部1a,2aを形成せずに平坦な形状の面を突き合わせて建て込む場合もある。
このように、本実施例によれば、浄化槽10の寸法に応じて高コストのコーナーブロック1をその都度製作する必要がなく、平面的な形状の中間ブロック2を追加するだけで、様々な大きさの保護用コンクリート体をコスト上昇を抑えながら構築できる。
本考案の技術は、一般住宅など大型のクレーンが搬入し難い場所や作業スペースが確保し難い場所の構築に有用である。
1 コーナーブロック
1a 接合部
1b アンカー
1c 切欠き
2 中間ブロック
2a 接合部
2b アンカー
2c 切欠き
3 アイボルト
4 ロープ
5 接続プレート
5a コンクリート板
6 セメント用ボンド
7 栗石
8 コンクリート
9 基礎コンクリートブロック
10 浄化槽
11 埋め戻し材
12 コンクリート
G 地盤
Ga 掘削穴
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1) 浄化槽を保護する箱型のコンクリート体を前後方向又は左右方向あるいは前後左右両方向に分割して複数のコンクリートブロックを製作し、これらを設置現場の掘削穴にて互いに連結して複数段に段積みして所定高さに構築される浄化槽保護用コンクリート体の構造において、前記各段のコンクリートブロックは、コーナー部となるコ字状の対向して配置される2体のコーナーブロックと、対向した同コーナーブロック間に配置して前後又は左右の側壁の長さを変更する同じ長さの2体の板状の中間ブロックで構成したことを特徴とする、浄化槽保護用コンクリート体の構造
2) 隣接するコンクリートブロックの側端部を互いが嵌合できる凹凸状又は円弧状に形成した、前記1)記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造
3) 隣接する前後又は左右のコンクリートブロック間の継ぎ目の位置を上段と下段のコンクリートブロックとの間で千鳥状にずらした、前記1)又は2)記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造
にある。

Claims (3)

  1. 浄化槽を保護する箱型のコンクリート体を前後方向又は左右方向あるいは前後左右両方向に分割して複数のコンクリートブロックを製作し、これらを設置現場の掘削穴にて互いに連結して複数段に段積みして所定高さに構築される浄化槽保護用コンクリート体の構造において、前記各段のコンクリートブロックは、コーナー部となる4体のコーナーブロックと、前後又は左右のコーナーブロック間に配置して側壁の長さを変更する同じ長さの2体の板状の中間ブロックで構成したことを特徴とする、浄化槽保護用コンクリート体の構造。
  2. 隣接するコンクリートブロックの側端部を互いが嵌合できる凹凸状又は円弧状に形成した、請求項1記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造。
  3. 隣接する前後又は左右のコンクリートブロック間の継ぎ目の位置を千鳥状にずらした、請求項1又は2記載の浄化槽保護用コンクリート体の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001133A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 祐徳設備株式会社 浄化槽保護用コンクリート体及び浄化槽保護用コンクリート体の構築工法

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