JPH078473Y2 - バン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構造 - Google Patents
バン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構造Info
- Publication number
- JPH078473Y2 JPH078473Y2 JP5679491U JP5679491U JPH078473Y2 JP H078473 Y2 JPH078473 Y2 JP H078473Y2 JP 5679491 U JP5679491 U JP 5679491U JP 5679491 U JP5679491 U JP 5679491U JP H078473 Y2 JPH078473 Y2 JP H078473Y2
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- side frame
- horizontal step
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に荷箱を形成する主
要部材が押出部材からなり、かつ、リベット結合構造か
らなるバン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構
造に関するものである。
要部材が押出部材からなり、かつ、リベット結合構造か
らなるバン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すようなバン型車両における荷
箱の上部側枠材と屋根及び側壁との結合構造について、
図4を参照して説明する。図4は図3のIV−IV断面
図である。
箱の上部側枠材と屋根及び側壁との結合構造について、
図4を参照して説明する。図4は図3のIV−IV断面
図である。
【0003】図4において、41は天井板、42は上部
側枠材、43は外板、44は屋根根太、45は側柱、4
6は天井部内張板、47は側部内張板である。各部材は
リベットで固定されている。
側枠材、43は外板、44は屋根根太、45は側柱、4
6は天井部内張板、47は側部内張板である。各部材は
リベットで固定されている。
【0004】上部側枠材42は、主としてフランジ部4
2F、水平段部42H、フランジ部42Fと水平段部4
2Hを結ぶ垂直リブ部42V及び側板部42Sとから構
成されている。フランジ部42Fは、天井板41の側縁
にリベット止めされている。また、側板部42Sは側柱
45及び外板43にリベット止めされている。
2F、水平段部42H、フランジ部42Fと水平段部4
2Hを結ぶ垂直リブ部42V及び側板部42Sとから構
成されている。フランジ部42Fは、天井板41の側縁
にリベット止めされている。また、側板部42Sは側柱
45及び外板43にリベット止めされている。
【0005】ここで、従来の上部側枠材42には、フラ
ンジ部42Fと垂直リブ部42V及び水平段部42Hで
構成される横向き凹所Aが存在していた。これにより、
天井板41の側縁を上部側枠材42のフランジ部42F
にリベットで固着する際のリベット打機の逃げを確保す
ることができる。
ンジ部42Fと垂直リブ部42V及び水平段部42Hで
構成される横向き凹所Aが存在していた。これにより、
天井板41の側縁を上部側枠材42のフランジ部42F
にリベットで固着する際のリベット打機の逃げを確保す
ることができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような横
向き凹所Aを有する従来の上部側枠材の構造には、次の
ような欠点がある。即ち、バン型車両31の側方から荷
箱32を見ると、この横向き凹所Aのために荷箱は段付
箱状となっており、美的効果に劣っているばかりでな
く、空気力学的特性にも悪影響を与えていた。
向き凹所Aを有する従来の上部側枠材の構造には、次の
ような欠点がある。即ち、バン型車両31の側方から荷
箱32を見ると、この横向き凹所Aのために荷箱は段付
箱状となっており、美的効果に劣っているばかりでな
く、空気力学的特性にも悪影響を与えていた。
【0007】本考案は、従来技術の上記欠点に鑑み、バ
ン型車両の荷箱の美的効果を高め、さらにその相乗効果
として空気力学的特性の向上を図る上部側枠隅部の化粧
構造を提供する。
ン型車両の荷箱の美的効果を高め、さらにその相乗効果
として空気力学的特性の向上を図る上部側枠隅部の化粧
構造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】天井板の側縁をリベット
止めするフランジ部と、該フランジ部の下部に位置する
水平段部と、フランジ部の端から垂下しフランジ部と水
平段部を接続する垂直リブ部と、外板及び側柱を固定す
る側板部とからなる上部側枠材12と、カバ−部材1か
らなり、前記上部側枠材12は水平段部と側板部との交
叉隅部に断面円弧上の突条部12aを、又前記水平段部上
に掛止部12cを有し、前記カバ−部材1は湾曲部1bと該
湾曲部の片側縁部に設けられた前記突条部12a に嵌合す
る凹溝部1aと他側縁部に設けた前記掛止部12c に掛止さ
れる掛止部1cと、さらに内部にカバ−部材の掛止部側に
設けた傾斜部と、傾斜部と凹溝部の下端を連結する水平
部よりなる補強構造とからなり、カバ−部材1を嵌める
ことにより、前記フランジ部と前記側板部とをなめらか
に連続させた。
止めするフランジ部と、該フランジ部の下部に位置する
水平段部と、フランジ部の端から垂下しフランジ部と水
平段部を接続する垂直リブ部と、外板及び側柱を固定す
る側板部とからなる上部側枠材12と、カバ−部材1か
らなり、前記上部側枠材12は水平段部と側板部との交
叉隅部に断面円弧上の突条部12aを、又前記水平段部上
に掛止部12cを有し、前記カバ−部材1は湾曲部1bと該
湾曲部の片側縁部に設けられた前記突条部12a に嵌合す
る凹溝部1aと他側縁部に設けた前記掛止部12c に掛止さ
れる掛止部1cと、さらに内部にカバ−部材の掛止部側に
設けた傾斜部と、傾斜部と凹溝部の下端を連結する水平
部よりなる補強構造とからなり、カバ−部材1を嵌める
ことにより、前記フランジ部と前記側板部とをなめらか
に連続させた。
【0009】
【作用】本考案に係る化粧構造の組立方法について図2
に基いて説明する。まず、カバ−部材1の凹溝部1aを上
部側枠材12の突条部12a にあてがう。そして、カバ−
部材1を突条部12a を回転軸として、時計回りに回転さ
せる(図2)。カバ−部材1の掛止部1cが上部側枠材1
2の掛止部12c に接触したら、カバ−部材1を押し込ん
で両者を掛止させる。次に、上部側枠材12の水平段部
12Hの下側からリベットを打ち、上部側枠材12の水
平段部12Hとカバ−部材1の水平部1eをリベット結合
する。
に基いて説明する。まず、カバ−部材1の凹溝部1aを上
部側枠材12の突条部12a にあてがう。そして、カバ−
部材1を突条部12a を回転軸として、時計回りに回転さ
せる(図2)。カバ−部材1の掛止部1cが上部側枠材1
2の掛止部12c に接触したら、カバ−部材1を押し込ん
で両者を掛止させる。次に、上部側枠材12の水平段部
12Hの下側からリベットを打ち、上部側枠材12の水
平段部12Hとカバ−部材1の水平部1eをリベット結合
する。
【0010】
【第1実施例】本考案の一実施例を図1に基いて説明す
る。図1の断面図において、11は天井板、12は上部
側枠材、13は外板、14は屋根根太、15は側柱、1
6は天井部内張板、17は側部内張板である。以上の部
材の位置関係は、図4に基いて説明した従来の結合構造
と同様である。以下、従来の結合構造との差異を中心に
説明する。
る。図1の断面図において、11は天井板、12は上部
側枠材、13は外板、14は屋根根太、15は側柱、1
6は天井部内張板、17は側部内張板である。以上の部
材の位置関係は、図4に基いて説明した従来の結合構造
と同様である。以下、従来の結合構造との差異を中心に
説明する。
【0011】1はカバ−部材である。カバ−部材1は荷
箱32の長手方向に伸びる断面略C字型部材である。カ
バ−部材1は主として凹溝部1a、掛止部1c、凹溝部1aと
掛止部1cを結ぶ湾曲部1b、湾曲部1b右側に設けた傾斜部
1d、傾斜部1dと凹溝部1aの下端を連結する水平部1eとか
ら構成されている。
箱32の長手方向に伸びる断面略C字型部材である。カ
バ−部材1は主として凹溝部1a、掛止部1c、凹溝部1aと
掛止部1cを結ぶ湾曲部1b、湾曲部1b右側に設けた傾斜部
1d、傾斜部1dと凹溝部1aの下端を連結する水平部1eとか
ら構成されている。
【0012】凹溝部1aは断面略C字型のカバ−部材1の
端縁部に位置し、上部側枠材12の水平段部12Hと側
板部12Sの交叉部に設けた突条部12a と嵌合し、回転
可能である。
端縁部に位置し、上部側枠材12の水平段部12Hと側
板部12Sの交叉部に設けた突条部12a と嵌合し、回転
可能である。
【0013】湾曲部1bは、凹溝部1aの上部に位置してい
る。この湾曲部1bは、略円弧状をなしており、その片半
部で上部側枠材12の横向き凹所Aを覆い、かつ上部側
枠材12のフランジ部12Fと外板13の上部を覆う側
板部12Sとをなめらかに連続させている。
る。この湾曲部1bは、略円弧状をなしており、その片半
部で上部側枠材12の横向き凹所Aを覆い、かつ上部側
枠材12のフランジ部12Fと外板13の上部を覆う側
板部12Sとをなめらかに連続させている。
【0014】湾曲部1bの他端縁に掛止部1cが設けられて
いる。該掛止部1cは、上部側枠材12の水平段部12H
上に設けた掛止部12c と掛止される。
いる。該掛止部1cは、上部側枠材12の水平段部12H
上に設けた掛止部12c と掛止される。
【0015】次に、上部側枠材12について説明する。
本実施例の上部側枠材12は、天井板11の側縁をリベ
ット止めするフランジ部12Fと、水平段部12Hと、
これらを結ぶ垂直リブ部12Vを有し、外板13及び側
柱15と側板部12Sがリベット止めされる点で、従来
の上部側枠材42と共通する。本実施例の上部側枠材1
2が特徴とするのは、前記カバ−部材1を取付ける為の
突条部12aと掛止部12cを設けた点である。
本実施例の上部側枠材12は、天井板11の側縁をリベ
ット止めするフランジ部12Fと、水平段部12Hと、
これらを結ぶ垂直リブ部12Vを有し、外板13及び側
柱15と側板部12Sがリベット止めされる点で、従来
の上部側枠材42と共通する。本実施例の上部側枠材1
2が特徴とするのは、前記カバ−部材1を取付ける為の
突条部12aと掛止部12cを設けた点である。
【0016】突条部12a は、断面円弧上であり、カバ−
部材1の凹溝部1aと回転可能に嵌合する。突条部12a
は、水平段部12Hと側板部12Sとの交叉隅部に設け
られている。
部材1の凹溝部1aと回転可能に嵌合する。突条部12a
は、水平段部12Hと側板部12Sとの交叉隅部に設け
られている。
【0017】掛止部12c はカバ−部材1の掛止部1cと掛
止される。掛止部12c は、側部内張板17の略直上部の
水平段部12H上に設けられている。
止される。掛止部12c は、側部内張板17の略直上部の
水平段部12H上に設けられている。
【0018】
【考案の効果】上部側枠材の横向き凹所をカバ−部材で
覆い、上部側枠材のフランジ部と側板部とをなめらかに
連続させたので、バン型車両の荷箱の美的効果を高める
とともに、空気力学的特性を向上させることができる。
詳しく言えば、走行時の空気抵抗係数を小さくすること
ができ、横風を受けた時の走行安定性をも向上させるこ
とができる。
覆い、上部側枠材のフランジ部と側板部とをなめらかに
連続させたので、バン型車両の荷箱の美的効果を高める
とともに、空気力学的特性を向上させることができる。
詳しく言えば、走行時の空気抵抗係数を小さくすること
ができ、横風を受けた時の走行安定性をも向上させるこ
とができる。
【0019】カバ−部材を荷箱の長手方向に伸びる断面
略C字型部材としたので、荷箱を構成する基本構造を変
えずにカバ−部材を追加するだけで簡単に多種の外観を
得ることができる。しかも、カバ−部材を突条部を回転
軸として回転させながら嵌めこむ構造としたので、横向
き凹所へのはめ込みが容易である。
略C字型部材としたので、荷箱を構成する基本構造を変
えずにカバ−部材を追加するだけで簡単に多種の外観を
得ることができる。しかも、カバ−部材を突条部を回転
軸として回転させながら嵌めこむ構造としたので、横向
き凹所へのはめ込みが容易である。
【0020】また、カバ−部材に水平部及び傾斜部より
なる補強部材を設けリベット止め可能としたので、カバ
−部材をより強固に上部側枠材に取付けることができ
る。
なる補強部材を設けリベット止め可能としたので、カバ
−部材をより強固に上部側枠材に取付けることができ
る。
【図1】本考案の実施例に係るバン型車両における荷箱
の上部側枠隅部の断面図。
の上部側枠隅部の断面図。
【図2】本考案の実施例に係る化粧構造の組立方法を示
す説明図。
す説明図。
【図3】バン型車両の後方斜視図。
【図4】従来の荷箱の上部側枠隅部を示す図3のIV−
IV断面図。
IV断面図。
1 カバ−部材 1a 凹溝部 1b 湾曲部 1c 掛止部 1d 傾斜部 1e 水平部 11,41 天井板 12,42 上部側枠材 12a 突条部 12c 掛止部 12F,42F フランジ部 12H,42H 水平段部 12S,42S 側板部 12V,42V 垂直リブ部 13,43 外板 14,44 屋根根太 15,45 側柱 16,46 天井部内張板 17,47 側部内張板 31 バン型車両 32 荷箱 A 横向き凹所
Claims (1)
- 【請求項1】 天井板の側縁をリベット止めするフラン
ジ部と、該フランジ部の下部に位置する水平段部と、フ
ランジ部の端から垂下しフランジ部と水平段部を接続す
る垂直リブ部と、外板及び側柱を固定する側板部とから
なる上部側枠材(12)と、カバ−部材(1)からなり、前記
上部側枠材(12)は水平段部と側板部との交叉隅部に断面
円弧状の突条部(12a)を、又前記水平段部上に掛止部(12
c)を有し、前記カバ−部材(1)は湾曲部(1b)と該湾曲部
の片側縁部に設けられた前記突条部(12a)に回転可能に
嵌合する凹溝部(1a)と他側縁部に設けた前記掛止部(12
c)に掛止される掛止部(1c)と、さらに内部にカバ−部材
の掛止部(1c)側に設けた傾斜部(1d)と、傾斜部と凹溝部
(1a)の下端を連結する水平部(1e)よりなる補強構造とか
らなり、カバ−部材(1)を嵌めることにより、前記フラ
ンジ部と前記側板部とをなめらかに連続させたことを特
徴とするバン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5679491U JPH078473Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | バン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5679491U JPH078473Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | バン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053187U JPH053187U (ja) | 1993-01-19 |
JPH078473Y2 true JPH078473Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=13037314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5679491U Expired - Lifetime JPH078473Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | バン型車両における荷箱の上部側枠隅部の化粧構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078473Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP5679491U patent/JPH078473Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053187U (ja) | 1993-01-19 |
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